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「ヘクトパスカル」の版間の差分

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'''ヘクトパスカル意味'''{{単位
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| 記号 = mbar
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| 物理量 = 圧力
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| SI = 1 hPa
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'''ヘクトパスカル''' ({{lang-en-short|hectopascal}}hPa) は、[[国際単位系]] (SI) 上の[[圧力]]の[[単位]]([[SI組立単位]])である。[[ヘクト]]が100倍を表す[[SI接頭]]であるから、1ヘクトパスカルは100[[パスカル (単位)|パスカル]]である。主として[[気象学]]で使われているが、分野で用いられることはまずない
'''ヘクトパスカル''' ({{lang-en-short|hectopascal}}, 記号 hPa) は、[[国際単位系]] (SI)における[[圧力]]の[[単位]]([[SI組立単位]])である。[[ヘクト]]が100倍を表す[[SI接頭]]であるから、1ヘクトパスカルは100[[パスカル (単位)|パスカル]]である。[[気象学]]で主に使われているが、ストッキングやタイツ引き締め力を表すにも用いられる。


== 単位間の関係 ==
== 単位間の関係 ==
圧力の大きさとしては、かつての'''ミリバール''' ({{lang-en-short|millibar}}mbar) すなわち1/1000[[バール (単位)|バール]]と等しい。標準大気圧とこれらの単位の間には、
圧力の大きさとしては、かつての'''ミリバール''' ({{lang-en-short|millibar}}, 記号 mbar) すなわち1/1000[[バール (単位)|バール]]と等しい。標準大気圧は、


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という関係がある。
定義されている。


歴史的には、[[標準気圧]] の1[[気圧]] (1 atm) と1[[バール (単位)|バール]] (1 bar)とが圧力の大きさとして極めて近似しているため、バールの1/1000の単位であるミリバール (mbar) が[[気圧]]を表すのに都合のよい単位として広く使用されていた。
歴史的には、[[標準気圧]] の1[[気圧]] (1 atm) と1[[バール (単位)|バール]] (1 bar) とが圧力の大きさとして極めて近似しているため、バールの1/1000の単位であるミリバール (mbar) が気圧を表すのに都合のよい単位として広く使用されていた。


しかし、バール・ミリバールは[[国際単位]](SI)ではない。そのため、[[国際単位系]] (SI) への統一をけとして、ミリバールと全く同じ大きさの圧力の単位である'''ヘクトパスカル'''が代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。
しかし、バール・ミリバールはともに[[SI単位]]ではない。そのため、SIへの統一をけとして、ミリバールと全く同じ大きさの圧力の単位である'''ヘクトパスカル'''が代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。


== 符号位置 ==
== 符号位置 ==
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[[Unicode]]には、ヘクトパスカルやミリバールを表す上記の文字が収録されている。これは[[CJK互換用文字]]であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない<ref>{{cite web|url=http://www.unicode.org/charts/PDF/U3300.pdf|title=CJK Compatibility|accessdate=2016-02-21|date=2015}}</ref><ref>{{cite web|publisher=The Unicode Consortium|title=The Unicode Standard, Version 8.0.0|location=Mountain View, CA|date=2015|isbn=978-1-936213-10-8|url=http://www.unicode.org/versions/Unicode8.0.0|accessdate=2016-02-21}}</ref>。
[[Unicode]]には、ヘクトパスカルやミリバールを表す上記の文字が収録されている。これは[[CJK互換用文字]]であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない<ref>{{cite web|url=http://www.unicode.org/charts/PDF/U3300.pdf|title=CJK Compatibility|accessdate=2016-02-21|date=2015}}</ref><ref>{{cite web|publisher=The Unicode Consortium|title=The Unicode Standard, Version 8.0.0|location=Mountain View, CA|date=2015|isbn=978-1-936213-10-8|url=http://www.unicode.org/versions/Unicode8.0.0|accessdate=2016-02-21}}</ref>。


== 脚注 ==
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[[Category:圧力の単位]]
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2023年11月14日 (火) 16:13時点における最新版

ヘクトパスカル
hectopascal
記号 hPa
度量衡 メートル法
国際単位系 (SI)
種類 SI組立単位
圧力
定義 100 Pa
テンプレートを表示
ミリバール
millibar
記号 mbar
度量衡 メートル法
種類 非SI単位
圧力
SI 1 hPa
定義 1/1000 bar
テンプレートを表示

ヘクトパスカル (: hectopascal, 記号 hPa) は、国際単位系 (SI)における圧力単位SI組立単位)である。ヘクトが100倍を表すSI接頭語であるから、1ヘクトパスカルは100パスカルである。気象学で主に使われているが、ストッキングやタイツの引き締め力を表すのにも用いられる。

単位間の関係

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圧力の大きさとしては、かつてのミリバール (: millibar, 記号 mbar) すなわち1/1000バールと等しい。標準大気圧は、

  • 1 気圧(標準気圧)(atm)
  • = 1.01325 bar
  • = 1013.25 mbar
  • = 1013.25 hPa
  • = 101325 Pa

と定義されている。

歴史的には、標準気圧 の1気圧 (1 atm) と1バール (1 bar) とが圧力の大きさとして極めて近似しているため、バールの1/1000の単位であるミリバール (mbar) が気圧を表すのに都合のよい単位として広く使用されていた。

しかし、バール・ミリバールはともにSI単位ではない。そのため、SIへの統一をきっかけとして、ミリバールと全く同じ大きさの圧力の単位であるヘクトパスカルが代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。

符号位置

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記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+3371 - &#x3371;
&#13169;
ヘクトパスカル
U+33D4 - &#x33D4;
&#13268;
ミリバール
U+334A 1-13-46 &#x334A;
&#13130;
全角ミリバール

Unicodeには、ヘクトパスカルやミリバールを表す上記の文字が収録されている。これらはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[1][2]

脚注

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  1. ^ CJK Compatibility” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
  2. ^ The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。