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「月齢」の版間の差分

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'''月齢'''(げつれい)には、次のような意味がある。
'''月齢'''(げつれい)には、次のような意味がある。
#暦法における'''月齢'''。本項で解説。
* 暦法における月齢。本項で解説。
#年齢を[[月 (暦)|月]]単位で表したもの。すなわち、「年齢」の「年」を「月」に変えたものである。主に生まれたばかりの[[子供]]に対して使用される。
* [[年齢]]を[[月 (暦)|月]]単位で表したもの。主に1歳未満の[[赤ちゃん]]や[[家畜]]に対して使用される。
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{{出典の明記|date=2017-05-17}}
{{参照方法|date=2017-05-17}}
暦法における'''月齢'''(げつれい)とは、直前の[[朔]]の瞬間からの経過時間を[[日]]を単位として表したものである<ref name="astron">『シリーズ現代の天文学第1巻 人類の住む宇宙』日本評論社, 2007, p.330.</ref>。通常「ある日の月齢」といえばその地域の[[標準時]][[正午]]の月齢である<ref name="qnaoj">{{Cite web|和書|url=https://www.nao.ac.jp/faq/a0204.html |title=「月齢」ってなに?なぜ小数がつくの? |publisher=国立天文台 |accessdate=2019-11-26}}</ref>。
したがって、朔の瞬間の時刻によって月齢には後述するように小数で表される。


== 月齢と月相 ==
暦法における'''月齢'''(げつれい)とは、直前の[[朔]]の瞬間からの経過時間を[[日]]を単位として表したものである。特に、ある日の[[正午]]の月齢をその日の月齢と呼ぶこともある。
月齢はおおむね[[月]]の満ち欠け([[月相]])と連動するため、月相の目安として用いることができる<ref name="qnaoj"></ref>。
ちなみに通常、月相は[[太陽]]と月の[[黄経]]差を28分割した整数で表すのに対し、月齢は[[小数点]]以下第1位まで求める。
* 朔(新月)、月齢 0
* 三日月、月齢3<ref name="astron"></ref>
* 上弦、月齢6.6から8.2<ref name="naojphase">{{Cite web|和書|date= |url=https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B7EEA4CECBFEA4C1B7E7A4B12FB7EECEF0A4C8CBFEA4C1B7E7A4B1.html |title=暦Wiki/月の満ち欠け/月齢と満ち欠け - 国立天文台暦計算室 |publisher=国立天文台 |accessdate=2019-11-26}}</ref>
* 望(満月)、月齢13.8から15.8<ref name="naojphase"></ref>
* 下弦、月齢21.4から22.8<ref name="naojphase"></ref>
ただし、月齢と月相の対応は一定ではなく、例えば、望の瞬間の月齢は13.8から15.8の間で変動する。すなわち、月齢14の日が満月とは限らない。これは月の[[軌道 (力学)|軌道]]が[[楕円]]であるため、満ち欠けの速度が一定にはならないこと、さらに月の近地点が太陽の摂動により移動していることによる<ref name="naojphase"></ref><ref>{{Cite web|和書|date= |url=https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B7EEA4CEB8F8C5BEB1BFC6B02FB6E1C3CFC5C0CAFDB8FE.html |title=暦Wiki/月の公転運動/近地点方向 - 国立天文台暦計算室 |publisher=国立天文台 |accessdate=2019-11-26}}</ref>。


== 旧暦との関係 ==
概ね、[[月]]の満ち欠け([[月相]])と連動するが、必ず一致するわけではない。例えば、望(満月)の瞬間の月齢は13.8から15.8の間で変動する。すなわち、月齢14の日が満月とは限らない。これは月の軌道が[[楕円]]であるため、満ち欠けの速度が一定にはならないからである。また、朔の瞬間を含む日が[[旧暦]]の月始め(1日)だったので、月齢の値と旧暦の日付は関連があることになる。
[[旧暦]]では[[朔日]]([[天保暦]]では朔の[[瞬間]]を含む[[日]])が第1日目である<ref>岡村定矩ほか編『人類の住む宇宙』シリーズ現代の天文学第1巻、日本評論社, 2007, p.321.</ref>。したがって、月齢の端数を[[端数処理#四捨五入|四捨五入]]して1を足せば旧暦の日付とおおよそ一致する。ただし、朔の瞬間が午後の場合は、月齢を[[正の数と負の数|負]]にはせず、その旧暦月1日の正午月齢は前月の最終日の翌日の数値(正の値)とする。


具体的な月齢の計算結果は以下のようになる。
==グレゴリオ暦からの月齢計算==
月齢の略算法として、以下の方法がよく知られている。日付は[[新暦]]([[グレゴリオ暦]])である。


{| class="wikitable" style="text-align:center"
1)西暦年から11を引き、その値を19で割った余りを求め、11を掛ける。
!colspan="4" rowspan="2"|朔の瞬間の時刻t<br/>(旧暦1日)
!colspan="11"|旧暦の日付ごとの月齢
|-
!1日
!2日
!3日
!4日
!5日
!6日
!7日
!8日
!9日
!10日
!n日
|-
!rowspan="6"|午<br/>前
|style="text-align:right; border-right:none"|0:00
|style="border-width:1px 0"|≦ t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|1:12
|0.5
|1.5
|2.5
|3.5
|4.5
|5.5
|6.5
|7.5
|8.5
|9.5
|0.5+n-1=n-0.5
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|1:12
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|3:36
|0.4
|1.4
|2.4
|3.4
|4.4
|5.4
|6.4
|7.4
|8.4
|9.4
|0.4+n-1=n-0.6
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|3:36
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|6:00
|0.3
|1.3
|2.3
|3.3
|4.3
|5.3
|6.3
|7.3
|8.3
|9.3
|0.3+n-1=n-0.7
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|6:00
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|8:24
|0.2
|1.2
|2.2
|3.2
|4.2
|5.2
|6.2
|7.2
|8.2
|9.2
|0.2+n-1=n-0.8
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|8:24
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|10:48
|0.1
|1.1
|2.1
|3.1
|4.1
|5.1
|6.1
|7.1
|8.1
|9.1
|0.1+n-1=n-0.9
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|10:48
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|12:00
|0.0
|rowspan="2"|1.0
|rowspan="2"|2.0
|rowspan="2"|3.0
|rowspan="2"|4.0
|rowspan="2"|5.0
|rowspan="2"|6.0
|rowspan="2"|7.0
|rowspan="2"|8.0
|rowspan="2"|9.0
|0.0+n-1=n-1.0
|-
!rowspan="6"|午<br/>後
|style="text-align:right; border-right:none"|12:00
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|13:12
|rowspan="6"|前月<br/>末日<br/>の<br/>月齢<br/>+1
|1.0+n-2=n-1.0
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|13:12
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|15:36
|0.9
|1.9
|2.9
|3.9
|4.9
|5.9
|6.9
|7.9
|8.9
|0.9+n-2=n-1.1
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|15:36
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|18:00
|0.8
|1.8
|2.8
|3.8
|4.8
|5.8
|6.8
|7.8
|8.8
|0.8+n-2=n-1.2
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|18:00
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|20:24
|0.7
|1.7
|2.7
|3.7
|4.7
|5.7
|6.7
|7.7
|8.7
|0.7+n-2=n-1.3
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|20:24
|style="border-width:1px 0"|< t ≦
|style="text-align:right; border-left:none"|22:48
|0.6
|1.6
|2.6
|3.6
|4.6
|5.6
|6.6
|7.6
|8.6
|0.6+n-2=n-1.4
|-
|style="text-align:right; border-right:none"|22:48
|style="border-width:1px 0"|< t <
|style="text-align:right; border-left:none"|24:00
|0.5
|1.5
|2.5
|3.5
|4.5
|5.5
|6.5
|7.5
|8.5
|0.5+n-2=n-1.5
|}


== グレゴリオ暦からの月齢計算 ==
2)月の値から、以下の表に従って値を求める。
[[グレゴリオ暦]]の日付 {{mvar|y}} 年 {{mvar|m}} 月 {{mvar|d}} 日から月齢 age 日を求める略算法として、[[堀源一郎]]が1968年に『天文月報』で発表した簡易月齢計算法がよく知られている<ref>堀源一郎「[https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1968/pdf/19680704.pdf おに・おに・にし-簡易月齢計算法]」『天文月報』第61巻第7号、[[日本天文学会]]、1968年7月。</ref>。

* 西暦年数 {{mvar|y}} から 11 を引き、その値を 19 で割った余りを求め、11 を掛ける。この値を {{mvar|a}} とする。
{| border
* 月数 {{mvar|m}} から、下表によって {{mvar|b}} <!-- c のほうがよいか。原論文では f を用いている。-->を求める。
|-----
:{| class="wikitable" style="text-align:center"
! 月
!月 ({{mvar|m}}) !!1!!2!!3!!4!!5!!6!!7!!8!!9!!10!!11!!12
| 1月 || 2月 || 3月 || 4月 || 5月 || 6月 || 7月 || 8月
|-
| 9月 || 10月 || 11月 || 12月
! {{mvar|b}}
|-----
|0||2||0||2||2||4||5||6||7||8||9||10
! 値
| 0 || 2 || 0 || 2 || 2 || 4 || 5 || 6
| 7 || 8 || 9 || 10
|}
|}
* {{mvar|b}} は、6月までは「おにおににし (020224)」と[[語呂合わせ]]で覚え、7月以降は {{mvar|m}}&minus;2 として求める。{{mvar|a}}+{{mvar|b}} に日 {{mvar|d}} を加える。求めた値を 30 で割った余りが、その日のおおよその月齢である。ただし、最大 2 程度の誤差がある。
このうち6月までの値を「おにおににし」と覚える、と、多くの暦解説書に書かれている。

上記1),2)の値と日の値をそれぞれ加える。求めた値を30で割った余りが、その日のおおよその月齢である。但し、最大2程度の誤差がある。
上の内容を数式にしたのが、次式である。{{mvar|y}} 年 {{mvar|m}} 月 {{mvar|d}} 日の月齢 age 日を求める。ここで、% は[[除法の原理#剰余演算|剰余演算子]]とし、{{mvar|b}}({{mvar|m}}) は上表による値とする。例: 62%30 = 2、{{mvar|b}}(5) = 2。
以下はこれを数式化したものである。
: age = ((({{mvar|y}}&minus;11)%19)&times;11+{{mvar|b}}({{mvar|m}})+{{mvar|d}})%30
y年m月d日の月齢a日を求める。但し、%は剰余演算子とし、c(m)は上の表に従った定数とする。例、62%30=2、c(5)=2。

また,次の「満月方程式」によって、{{mvar|m}} 月の満月の日 {{mvar|D}} を求めることができる<ref>{{mvar|p}}&minus;{{mvar|m}} が負になったら、30 を足す。</ref>。これは非常に簡単だが、やはり数日の誤差がある。
: {{mvar|D}} = ({{mvar|p}}&minus;{{mvar|m}})%30
ここで、{{mvar|p}} は、<!--2009年は 14、2010年は 3、2011年は 22、-->2020年は 12、2021年は 1、2022年は 20、…… と、年ごとに 11 ずつ引いていく。引けなくなったら 30 を足してから 11 を引く。<!-- 閏年を考慮すべき。-->

== 脚注 ==
{{reflist}}


== 関連項目 ==
<math>a=\left(\left(\left(y-11\right)%\ 19\right)\times11+c(m)+d\right)%\ 30</math>
* [[エパクト]]
* [[朔望月]]
* [[月 (暦)]]


== 外部リンク ==
また,次のような『満月方程式』という方法で満月の日を求めることができる。これは非常に簡単だが,やはり数日の誤差があることがある。<br>
* [http://koyomi8.com/moonage.htm 月齢カレンダー - こよみのページ]
<math>y=\left(p-x\right)%\ 30</math><br>
* https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/ 国立天文台
xが月(10月なら10)で,yが満月の日。pは,2009年は14,2010年は3,2011年は22,……と,1年で11ずつ引いていく。引けなくなったら30を足してから11を引く。


{{月名}}
{{月名}}
40行目: 243行目:
{{DEFAULTSORT:けつれい}}
{{DEFAULTSORT:けつれい}}
[[Category:月]]
[[Category:月]]
[[category:太陰暦]]
[[Category:太陰暦]]
[[category:太陰太陽暦]]
[[Category:太陰太陽暦]]

2023年11月23日 (木) 21:25時点における最新版

月齢(げつれい)には、次のような意味がある。

  • 暦法における月齢。本項で解説。
  • 年齢単位で表したもの。主に1歳未満の赤ちゃん家畜に対して使用される。

暦法における月齢(げつれい)とは、直前のの瞬間からの経過時間をを単位として表したものである[1]。通常「ある日の月齢」といえばその地域の標準時正午の月齢である[2]。 したがって、朔の瞬間の時刻によって月齢には後述するように小数で表される。

月齢と月相

[編集]

月齢はおおむねの満ち欠け(月相)と連動するため、月相の目安として用いることができる[2]。 ちなみに通常、月相は太陽と月の黄経差を28分割した整数で表すのに対し、月齢は小数点以下第1位まで求める。

  • 朔(新月)、月齢 0
  • 三日月、月齢3[1]
  • 上弦、月齢6.6から8.2[3]
  • 望(満月)、月齢13.8から15.8[3]
  • 下弦、月齢21.4から22.8[3]

ただし、月齢と月相の対応は一定ではなく、例えば、望の瞬間の月齢は13.8から15.8の間で変動する。すなわち、月齢14の日が満月とは限らない。これは月の軌道楕円であるため、満ち欠けの速度が一定にはならないこと、さらに月の近地点が太陽の摂動により移動していることによる[3][4]

旧暦との関係

[編集]

旧暦では朔日天保暦では朔の瞬間を含む)が第1日目である[5]。したがって、月齢の端数を四捨五入して1を足せば旧暦の日付とおおよそ一致する。ただし、朔の瞬間が午後の場合は、月齢をにはせず、その旧暦月1日の正午月齢は前月の最終日の翌日の数値(正の値)とする。

具体的な月齢の計算結果は以下のようになる。

朔の瞬間の時刻t
(旧暦1日)
旧暦の日付ごとの月齢
1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 n日

0:00 ≦ t ≦ 1:12 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5 7.5 8.5 9.5 0.5+n-1=n-0.5
1:12 < t ≦ 3:36 0.4 1.4 2.4 3.4 4.4 5.4 6.4 7.4 8.4 9.4 0.4+n-1=n-0.6
3:36 < t ≦ 6:00 0.3 1.3 2.3 3.3 4.3 5.3 6.3 7.3 8.3 9.3 0.3+n-1=n-0.7
6:00 < t ≦ 8:24 0.2 1.2 2.2 3.2 4.2 5.2 6.2 7.2 8.2 9.2 0.2+n-1=n-0.8
8:24 < t ≦ 10:48 0.1 1.1 2.1 3.1 4.1 5.1 6.1 7.1 8.1 9.1 0.1+n-1=n-0.9
10:48 < t ≦ 12:00 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 0.0+n-1=n-1.0

12:00 < t ≦ 13:12 前月
末日

月齢
+1
1.0+n-2=n-1.0
13:12 < t ≦ 15:36 0.9 1.9 2.9 3.9 4.9 5.9 6.9 7.9 8.9 0.9+n-2=n-1.1
15:36 < t ≦ 18:00 0.8 1.8 2.8 3.8 4.8 5.8 6.8 7.8 8.8 0.8+n-2=n-1.2
18:00 < t ≦ 20:24 0.7 1.7 2.7 3.7 4.7 5.7 6.7 7.7 8.7 0.7+n-2=n-1.3
20:24 < t ≦ 22:48 0.6 1.6 2.6 3.6 4.6 5.6 6.6 7.6 8.6 0.6+n-2=n-1.4
22:48 < t < 24:00 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5 7.5 8.5 0.5+n-2=n-1.5

グレゴリオ暦からの月齢計算

[編集]

グレゴリオ暦の日付 ymd 日から月齢 age 日を求める略算法として、堀源一郎が1968年に『天文月報』で発表した簡易月齢計算法がよく知られている[6]

  • 西暦年数 y から 11 を引き、その値を 19 で割った余りを求め、11 を掛ける。この値を a とする。
  • 月数 m から、下表によって b を求める。
月 (m) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
b 0 2 0 2 2 4 5 6 7 8 9 10
  • b は、6月までは「おにおににし (020224)」と語呂合わせで覚え、7月以降は m−2 として求める。a+b に日 d を加える。求めた値を 30 で割った余りが、その日のおおよその月齢である。ただし、最大 2 程度の誤差がある。

上の内容を数式にしたのが、次式である。ymd 日の月齢 age 日を求める。ここで、% は剰余演算子とし、b(m) は上表による値とする。例: 62%30 = 2、b(5) = 2。

age = (((y−11)%19)×11+b(m)+d)%30

また,次の「満月方程式」によって、m 月の満月の日 D を求めることができる[7]。これは非常に簡単だが、やはり数日の誤差がある。

D = (pm)%30

ここで、p は、2020年は 12、2021年は 1、2022年は 20、…… と、年ごとに 11 ずつ引いていく。引けなくなったら 30 を足してから 11 を引く。

脚注

[編集]
  1. ^ a b 『シリーズ現代の天文学第1巻 人類の住む宇宙』日本評論社, 2007, p.330.
  2. ^ a b 「月齢」ってなに?なぜ小数がつくの?”. 国立天文台. 2019年11月26日閲覧。
  3. ^ a b c d 暦Wiki/月の満ち欠け/月齢と満ち欠け - 国立天文台暦計算室”. 国立天文台. 2019年11月26日閲覧。
  4. ^ 暦Wiki/月の公転運動/近地点方向 - 国立天文台暦計算室”. 国立天文台. 2019年11月26日閲覧。
  5. ^ 岡村定矩ほか編『人類の住む宇宙』シリーズ現代の天文学第1巻、日本評論社, 2007, p.321.
  6. ^ 堀源一郎「おに・おに・にし-簡易月齢計算法」『天文月報』第61巻第7号、日本天文学会、1968年7月。
  7. ^ pm が負になったら、30 を足す。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]