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「一恵」の版間の差分

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*13位([[ザ・ベストテン]])
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'''一恵'''(いちえ)は、[[三浦友和]]との結婚式の当日の[[1980年]]11月19日にリリースされた[[山口百恵]]の32枚目の[[シングル]]である
'''一恵'''(いちえ)は、[[山口百恵]]の32枚目の[[シングル]]である。発売元は[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|CBSソニー]]。[[三浦友和]]との結婚式の当日の[[1980年]]11月19日にリリースされた<ref name="kawase-1">{{Harvnb|川瀬|2011|p=340}}</ref>


== 解説 ==
== 概要 ==
表題曲「一恵」は、前作「[[さよならの向う側]]」と同じく6分を超える長時間録音となっている。[[導入部|イントロ]]と[[間奏曲|間奏]]部分に、百恵自身の「[[一期一会]]…」から始まる[[台詞|セリフ]]が入っている(百恵のシングル曲でセリフが入るのは[[1975年]]の「[[湖の決心]]」以来5年ぶり2曲目)。作詞にクレジットされている「横須賀恵」は、山口百恵本人の作詞時に使用していたペンネームである。作曲は[[1978年]]の「[[いい日旅立ち]]」以来2年ぶりに、当時[[アリス (フォークグループ)|アリス]]でも活動中だった[[谷村新司]]が担当した。谷村は同じ1978年に、横須賀恵名義での作詞による「[[通りすぎた風]]」への作曲も行っている<ref group="注">山口自身の歌唱では商品化されておらず、1983年に[[高田みづえ]]のシングルとして発売された。</ref>。
*作詞にクレジットされている「横須賀恵」は、山口百恵本人の作詞時に使用していたペンネームである。ジャケットの写真は[[篠山紀信]]の撮影であった。
*ジャケット裏には「[[としごろ (曲)|としごろ]]」から「[[さよならの向う側]]」まで31作のシングルジャケットが載っている。また、「ありがとう」というメッセージとサインが書かれた色紙のコピーが付けられた。
*B面「想い出のストロベリーフィールズ」は、前月に発売されたラスト・オリジナル・アルバム『[[This is my trial]]』よりリカット。A・B両面本人作詞シングルは本作最初で最後となった。
*この曲は百恵の引退後にリリースされた作品であるが、引退前の9月22日放送の[[フジテレビ]]『[[夜のヒットスタジオ]]』で初公開となる。また10月5日開催の[[日本武道館]]のファイナル・コンサートでも同曲を披露した。
*リリースされて2週目で[[オリコン]]の5位にランクされ、翌週には2位まで上昇した。しかし、[[東京放送|TBS]]『[[ザ・ベストテン]]』では既に引退していた事もあり、最高13位に留まった。
*このシングルで通算29作目のオリコンBEST10入りとなり、女性アイドル歌手としては当時1位の記録であった(現在では1位・[[小泉今日子]]の33作、2位・[[松田聖子]]の31作、3位・[[中山美穂]]の30作に次いで歴代4位)。また、シングルBEST10入り週数が通算239週という記録も当時の歴代1位だった。


B面「想い出のストロベリーフィールズ」は、前月に発売されたラスト・オリジナル・アルバム『[[This is my trial]]』よりリカット。A・B両面とも本人作詞によるシングルは本作最初で最後となった。
== 収録曲 ==

#'''一恵''' (6分08秒
シングルレコードはダブル・ジャケット仕様となっており、特別価格の900円で発売された<ref name="kawase-2">{{Harvnb|川瀬|2011|p=341}}</ref>。ジャケット裏には「[[としごろ (山口百恵の曲)|としごろ]]」から「[[さよならの向う側]]」まで31作のシングルジャケットが載っている。また、「ありがとう」というメッセージとサインが書かれた色紙のコピーが付けられた<ref name="kawase-2"/>。ジャケットの写真は[[篠山紀信]]の撮影によるもの
#*作詞: 横須賀恵、作曲: [[谷村新司]]、編曲: [[萩田光雄]]

#'''想い出のストロベリーフィールズ''' (4分02秒)
このシングルで通算29作目のオリコンBEST10入りとなり、女性アイドル歌手としては当時1位の記録であった。また、シングルBEST10入り週数が通算239週という記録も当時の歴代1位だった。
#*作詞: 横須賀恵、作曲: [[杉真理]]、編曲: 萩田光雄
本作は百恵の引退後にリリースされた作品であるが、引退前の9月22日放送の[[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[夜のヒットスタジオ]]』で初公開となる。また10月5日開催の[[日本武道館]]のファイナル・コンサートでも同曲を披露した。

=== 収録曲 ===
{{Tracklist
| lyrics_credits = yes
| music_credits = yes
| all_arrangements =
| extra_column = 編曲
| total_length = auto

| title1 = 一恵
| length1 = 6:08
| lyrics1 = 横須賀恵
| music1 = [[谷村新司]]
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| title2 = 想い出のストロベリーフィールズ
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== 品番 ==
* [[1980年]][[11月19日]] - [[シングル#EP盤|EP]]: 09SH 894(シングル)
* [[1989年]][[3月21日]] - [[8センチCD|8cmCD]]: 10EH 3188(「Platinum Single SERIES」 片面: [[さよならの向う側]])
* [[2004年]][[7月22日]] - 8cmCD: MHCL 10054(オリジナル・カラオケ、「[[This is my trial]]」 初回紙ジャケ仕様盤)


== 関連作品 ==
== 関連作品 ==
*'''一恵'''
'''一恵'''
**[[33 SINGLES MOMOE]]
*[[33 SINGLES MOMOE]]
**[[山口百恵ベスト・コレクション]]
*[[山口百恵ベスト・コレクション]]
**[[百恵復活]]
*[[百恵復活]]
**[[百恵クライマックス]]
*[[百恵クライマックス]]
**[[百惠辞典]]
*[[百惠辞典]]
**[[山口百惠ベスト・コレクションII 〜いい日旅立ち〜]]
*[[山口百惠ベスト・コレクションII 〜いい日旅立ち〜]]
**[[ベスト・セレクション Vol.2]]
*[[ベスト・セレクション Vol.2]]
**[[GOLDEN J-POP / THE BEST 山口百惠]]
*[[GOLDEN J-POP/THE BEST 山口百惠]]
**[[2000 BEST 山口百恵 ベスト・コレクション]]
*[[2000 BEST 山口百恵 ベスト・コレクション]]
**[[GOLDEN☆BEST 山口百恵 PLAYBACK MOMOE part2]]
*[[GOLDEN☆BEST 山口百恵 PLAYBACK MOMOE part2]]
**[[山口百恵ベスト・コレクション VOL.2]]
*[[山口百恵ベスト・コレクション VOL.2]]
**[[MOMOE PREMIUM update]]
*[[MOMOE PREMIUM update]]
**[[Complete MOMOE PREMIUM]]
*[[Complete MOMOE PREMIUM]]
**[[コンプリート百恵伝説]]
*[[コンプリート百恵伝説]]
*[[GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション]]

'''一恵''' (ライブ音源
*[[伝説から神話へ -BUDOKAN…AT LAST-]]
*[[MOMOE LIVE PREMIUM]]

'''想い出のストロベリーフィールズ'''
*[[This is my trial]]
*[[百惠辞典]]
*[[MOMOE PREMIUM]]
*[[Complete MOMOE PREMIUM]]
*[[コンプリート百恵伝説]]


== 脚注 ==
*'''一恵''' (ライブ音源)
=== 注釈 ===
**[[伝説から神話へ -BUDOKAN…AT LAST-]]
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**[[MOMOE LIVE PREMIUM]]
=== 出典 ===
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== 参考資料 ==
*'''想い出のストロベリーフィールズ'''
*{{Citation|和書|author=[[川瀬泰雄]]|date=2011-02|title=プレイバック 制作ディレクター回想記|publisher=[[学研ホールディングス|学研]]マーケティング|isbn=978-4054047259|ref={{Harvid|川瀬|2011}}}}
**[[This is my trial]]
**[[百惠辞典]]
**[[MOMOE PREMIUM]]
**[[Complete MOMOE PREMIUM]]
**[[コンプリート百恵伝説]]


== 関連項目 ==
== 外部リンク ==
*{{歌ネット|650}}
*[[1980年の音楽]]
*[[1981年の音楽]]


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[[Category:楽曲 い|ちえ]]
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2023年12月9日 (土) 04:53時点における最新版

「一恵」
山口百恵シングル
初出アルバム『歌い継がれてゆく歌のように '78〜'80』
B面 想い出のストロベリーフィールズ
リリース
ジャンル バラード歌謡曲
レーベル CBSソニー
作詞 横須賀恵(山口百恵)
作曲 谷村新司
チャート最高順位
山口百恵 シングル 年表
さよならの向う側
(1980年)
一恵
(1980年)
惜春通り
(1994年)
テンプレートを表示

一恵」(いちえ)は、山口百恵の32枚目のシングルである。発売元はCBSソニー三浦友和との結婚式の当日の1980年11月19日にリリースされた[1]

概要

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表題曲「一恵」は、前作「さよならの向う側」と同じく6分を超える長時間録音となっている。イントロ間奏部分に、百恵自身の「一期一会…」から始まるセリフが入っている(百恵のシングル曲でセリフが入るのは1975年の「湖の決心」以来5年ぶり2曲目)。作詞にクレジットされている「横須賀恵」は、山口百恵本人の作詞時に使用していたペンネームである。作曲は1978年の「いい日旅立ち」以来2年ぶりに、当時アリスでも活動中だった谷村新司が担当した。谷村は同じ1978年に、横須賀恵名義での作詞による「通りすぎた風」への作曲も行っている[注 1]

B面曲「想い出のストロベリーフィールズ」は、前月に発売されたラスト・オリジナル・アルバム『This is my trial』よりリカット。A・B両面とも本人作詞によるシングルは本作が最初で最後となった。

シングルレコードはダブル・ジャケット仕様となっており、特別価格の900円で発売された[2]。ジャケット裏には「としごろ」から「さよならの向う側」まで31作のシングルジャケットが載っている。また、「ありがとう」というメッセージとサインが書かれた色紙のコピーが付けられた[2]。ジャケットの写真は篠山紀信の撮影によるもの。

このシングルで通算29作目のオリコンBEST10入りとなり、女性アイドル歌手としては当時1位の記録であった。また、シングルBEST10入り週数が通算239週という記録も当時の歴代1位だった。 本作は百恵の引退後にリリースされた作品であるが、引退前の9月22日放送のフジテレビ夜のヒットスタジオ』で初公開となる。また、10月5日開催の日本武道館のファイナル・コンサートでも同曲を披露した。

収録曲

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#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「一恵」横須賀恵谷村新司萩田光雄
2.「想い出のストロベリーフィールズ」横須賀恵杉真理萩田光雄
合計時間:

品番

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関連作品

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一恵

一恵 (ライブ音源)

想い出のストロベリーフィールズ

脚注

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注釈

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  1. ^ 山口自身の歌唱では商品化されておらず、1983年に高田みづえのシングルとして発売された。

出典

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  1. ^ 川瀬 2011, p. 340
  2. ^ a b 川瀬 2011, p. 341

参考資料

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  • 川瀬泰雄『プレイバック 制作ディレクター回想記』学研マーケティング、2011年2月。ISBN 978-4054047259 

外部リンク

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