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== 概要 == |
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松本清張では希少な[[ジュブナイル]]作品の一つで、高校生グループが事件の真相を探る異色作。カッパ・ノベルス版の発行部数は66万部を記録している。 |
松本清張では希少な[[ジュブナイル]]作品の一つで<ref>松本清張の他の少年少女向け作品としては、『決戦川中島』『[[徳川家康 (松本清張)|徳川家康]]』『軍師の境遇』『山中鹿之助』などの伝記作品がある。</ref>、高校生グループが事件の真相を探る異色作。カッパ・ノベルス版の発行部数は66万部を記録している。 |
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== あらすじ == |
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; 羽島さち子 |
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: 主人公の一つ年下のいとこ。文学少女で成績が良い。主人公に綺麗な少女と評される。名探偵。 |
: 主人公の一つ年下のいとこ。文学少女で成績が良い。主人公に綺麗な少女と評される。名探偵。 |
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== エピソード == |
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*[[東野圭吾]]は、高校時代に最初に読んだ松本清張作品が本作であり、「それまで推理小説というものに接したことは一度もなかった。次姉がすでに松本清張の愛読者になっていたのだが、なんかしらんけど退屈そうなもん読んどるなあと思うだけで、全く関心を持てなかったのだ。ほかにはどういうものがあるのかなと思い、次姉の本棚を眺めた。松本清張の『高校殺人事件』という本が目に留まった。やはり学生が主人公の作品のほうが、とっつきやすかったのだ。その本を今度は三日で読んだ。読みだしたらやめられなくて、布団の中でいつまでも頁をめくっていたなんてことは、生まれて初めての経験だった」と述べている<ref>東野圭吾『[[あの頃ぼくらはアホでした]]』(1995年、[[集英社]])135頁。</ref>。 |
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ドラマタイトル『'''赤い月'''』。[[1977年]][[4月4日]]から[[5月5日]]まで、[[日本放送協会|NHK]]の「[[少年ドラマシリーズ]]」枠(18:20-18:40)で放送された(全20回)。 |
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* 増山久明編著『NHK少年ドラマシリーズのすべて』(2001年、[[アスキー・メディアワークス|アスキー]] ISBN 978-4756138002) |
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2023年12月31日 (日) 12:44時点における最新版
高校殺人事件 | |
---|---|
作者 | 松本清張 |
国 |
![]() |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 長編小説 |
発表形態 | 雑誌連載 |
初出情報 | |
初出 | 『高校上級コース』/『高校コース』 1959年11月号 - 1961年3月号 |
初出時の題名 | 『赤い月』 |
出版元 | 学習研究社 |
刊本情報 | |
刊行 | 『高校殺人事件』 |
出版元 | 光文社 |
出版年月日 | 1961年12月10日 |
装幀 | 伊藤憲治 |
挿絵 | 桂ユキ子 |
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『高校殺人事件』(こうこうさつじんじけん)は、松本清張の長編推理小説。『高校上級コース』(1960年4月号以降は『高校コース』)に連載され(1959年11月号 - 1961年3月号)、1961年12月に光文社(カッパ・ノベルス)から刊行された[1]。連載時のタイトルは『赤い月』。
1977年に「少年ドラマシリーズ」の一つとして、連続テレビドラマ化された。
概要[編集]
松本清張では希少なジュブナイル作品の一つで[2]、高校生グループが事件の真相を探る異色作。カッパ・ノベルス版の発行部数は66万部を記録している。
あらすじ[編集]
武蔵野台地の一角、多摩川の流れを見おろす、かつての城あとに、私たちの高等学校はあった。高校3年の私たちグループの一員で、ポーの心酔者である通称「ノッポ」が、学校の裏の沼で無惨な死にかたをしたのは、沼のほとりに蛙やいもりの出没する晩春のことである。彼は闇の中から流れてくる妖しい笛の音に魅せられて、人気のない深夜の沼に入って行ったという……。
主な登場人物[編集]
- 原作における設定を記述。
- 羽島謙
- 本作の主人公で高校3年生。大学進学の目標は一応あるが、まだのんびりとかまえている。
- 小西重介
- 同級生の仲間グループの中心。背が高く「ノッポ」と呼ばれている。飄々と歩き、怪奇的な詩について考えている。
- 坂本信子
- 仲間グループの一人。通称ノンちゃん。活発な性格。喫茶店の娘で推理小説好き。
- 手島加奈枝
- 仲間グループの一人。絵がうまく。ふだんはおとなしいほうだが、大人っぽい美貌を持つ。
- 中島
- 仲間グループの一人。
- 柳田
- 総じて成績のよくない仲間グループのなかで、主席を続けている唯一の秀才。
- 山口
- 仲間グループの一人。
- 中村先生
- 主人公の学級担任で英語を教えている。
- 倉田春恵
- 高校近くの寺・享光院の住職。51歳。
- 良念
- 享光院の若い坊さん。
- 羽島さち子
- 主人公の一つ年下のいとこ。文学少女で成績が良い。主人公に綺麗な少女と評される。名探偵。
エピソード[編集]
- 東野圭吾は、高校時代に最初に読んだ松本清張作品が本作であり、「それまで推理小説というものに接したことは一度もなかった。次姉がすでに松本清張の愛読者になっていたのだが、なんかしらんけど退屈そうなもん読んどるなあと思うだけで、全く関心を持てなかったのだ。ほかにはどういうものがあるのかなと思い、次姉の本棚を眺めた。松本清張の『高校殺人事件』という本が目に留まった。やはり学生が主人公の作品のほうが、とっつきやすかったのだ。その本を今度は三日で読んだ。読みだしたらやめられなくて、布団の中でいつまでも頁をめくっていたなんてことは、生まれて初めての経験だった」と述べている[3]。
テレビドラマ[編集]
赤い月 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松本清張『高校殺人事件』 |
脚本 | 岩間芳樹 |
演出 | 花房實ほか |
出演者 |
高野浩幸 村地弘美ほか |
製作 | |
制作 | NHK |
放送 | |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1977年4月4日 - 5月5日 |
放送時間 | 月曜 - 木曜/18:20 - 18:40 |
放送枠 | 少年ドラマシリーズ |
放送分 | 20分 |
回数 | 20 |
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
ドラマタイトル『赤い月』。1977年4月4日から5月5日まで、NHKの「少年ドラマシリーズ」枠(18:20-18:40)で放送された(全20回)。
- キャスト
- 羽島謙:高野浩幸
- 井出加奈江:村地弘美
- 小西重介:市山貴章
- 坂本信子:小林妙子
- 山口:桑崎晃男
- 柳田:塩屋翼
- 泉:篠崎登
- 中村先生:松川勉
- 倉田春恵:小栗一也
- 松川一郎:橋爪功
- 岩村国夫:小沢重雄
- 羽島壮吉(羽島謙の父):小松方正
- 羽島芳枝(羽島謙の母):佐々木すみ江
- 羽島圭子(羽島謙の妹):遠藤薫
- 篠田刑事:庄司永建
- :前田保之
- :纓片達雄
- :猪野剛太郎
- :久保晶
- :野村須磨子
- :真木恭介
- :佐藤燿子
- :山中康司
- :井上文夫
- :尾久土芳樹
- :大山豊
- :安田洋子
- :井上和行
- スタッフ
NHK 少年ドラマシリーズ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
困ったなア
(1977.3.7 - 24) |
赤い月
(1977.4.4 - 5.5) |
アン通り47番地
(1977.5.9 - 26) |
脚注・出典[編集]
参考文献[編集]
- 増山久明編著『NHK少年ドラマシリーズのすべて』(2001年、アスキー ISBN 978-4756138002)
外部リンク[編集]
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