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| 本名 = ケビン・マシュー・ファーティグ
| 本名 = ケビン・マシュー・ファーティグ
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'''ケビン・マシュー・ファーティグ'''(''Kevin Matthew Fertig''、[[1977年]][[1月17日]] - )は、[[アメリカ合衆国]]の[[プロレスラー]]である。[[テネシー州]][[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]出身。[[WWE]]に所属ていが現在リー。


'''ケビン・ファーティグ'''(''Kevin Matthew Fertig''、[[1977年]][[1月17日]] - )は、[[アメリカ合衆国]]の[[プロレスラー]]である。[[テネシー州]][[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]出身。[[WWE]]では'''モルデカイ'''(''Mordecai'')、'''ケビン・ソーン'''(''Kevin Thorn'')の[[リングネーム]]で活躍した。近年'''ケビン・ソーン'''、'''セブン・ソーン'''(''Seven Thorn'')のングネムで活動している
== 歴 ==
=== WWE入団 ===
それまで[[インディ団体]]で活動していたケビンは[[2002年]]にWWEと契約、以前から使用していたリングネーム“セブン”の名で下部組織[[OVW]]に所属する。その後'''ザ・ディシプルズ・オブ・シン'''の一員となり、[[2003年]]に同メンバーである[[トラヴィス・トムコ|トラヴィス・ベイン]]とOVWタッグ王座を獲得するも、一ヶ月と経たずして[[アコライツ・プロテクション・エージェンシー|APA]]に奪取されてしまう。


== 歴 ==
=== スマックダウンへ ===
=== キャリア初期 ===
[[2004年]][[4月]]、罪に塗れし現世を浄化すべく神より遣わされし者'''モルデカイ'''として[[スマックダウン]]に初登場。デビュー戦の[[ジャッジメント・デイ]]では、[[スコット・ガーランド|スコッティ・2・ホッティ]]と対戦し、圧倒的な勝利を収めた。
[[2000年]]、[[シッド・ビシャス]]が主宰する[[プロレスラー養成所|ゴールドジム]]にてプロレスラーとなる為にトレーニングを開始。そして地元である[[テネシー州]][[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]を拠点とするPPW(Power Pro Wrestling)にて'''セブン'''(''Seven'')のリングネームでプロレスラーとしてのデビューを飾った。


=== WWE ===
常に白いローブを身に纏い、鉄の[[十字架]]を掲げるその風貌は、プロレス雑誌などで白い[[ジ・アンダーテイカー|アンダーテイカー]]と挙げられていた。には単身で[[ビリー・キッドマン]]と[[ジミー・ヤン|アキオ]]の試合に乱入し双方を粉砕するなど、一人[[十字軍]]と言うに相応しい存在感で注目を集めた。しかしその後は思われていたほどの結果を残せず、[[ハードコア・ホーリー]]との短期抗争(原因は不明)を経て[[オスカー・グティエレス|レイ・ミステリオ]]に初黒星を飾られた後、[[ギミック]]の練り直しの、デビューから三ヶ月経たずして再びOVWに戻されることになる。
[[2000年]]、[[WWE|WWF]]に入団し、傘下団体である[[OVW]]に所属。'''[[ディサイプルズ・オブ・シン]]'''(''The Disciples of Synn'')の一員となり、[[2003年]]には[[トラヴィス・トムコ|トラヴィス・ベイン]]とのタッグでOVW南部タッグ王座を獲得した。


[[2004年]]4月、罪に塗れし現世を浄化すべく神より遣わされし者'''モルデカイ'''(''Mordecai'')として[[スマックダウン|SmackDown!]]に初登場。デビューマッチではPPVである[[ジャッジメント・デイ]]にて[[スコット・ガーランド|スコッティ・2・ホッティ]]と対戦し、圧倒的な勝利を収めた。
=== 解雇 ===
[[2005年]][[7月]]にWWEから解雇される。その後[[2006年]]に復帰するまでの間、世界のインディ団体を転々とする。リングネームはセブン、モルデカイを使用してい


常に白いローブを身に纏い、鉄の[[十字架]]を掲げるその風貌は、プロレス雑誌などで白い[[ジ・アンダーテイカー|アンダーテイカー]]と挙げられていた。さらには単身で[[ビリー・キッドマン]]と[[ジミー・ヤン|アキオ]]の試合に乱入し双方を粉砕するなど、一人[[十字軍]]と言うに相応しい存在感で注目を集めた。しかしその後は思われていたほどの結果を残せず、[[ボブ・ホーリー|ハードコア・ホーリー]]との短期抗争(原因は不明)を経て[[レイ・ミテリオ・ジュニア|レイ・ミステリオ]]に初黒星を飾られた後、[[ギミック (プロレス)|ギミック]]の練り直しのため、デビューから3か月経たずして再びOVWに戻されることになる。
=== WWE復帰、そして ===
2006年、WWEに復帰。[[タロット]]占い師[[シェリー・マルティネス|アリエル]]を随えた[[吸血鬼]]というでギミックでECWに登場する。デビュー戦は7月25日の[[ジェーム・マリタート|リトル・グイドー]]戦。モルデカイ時と同様、クルシフィクションで圧勝している。


=== WWE解雇 ===
大柄な体格な上に、散々予告を焦らしながらの再デビュー(只、一部のファンは彼がモルデカイであった事を知らなかったかもしれない)だったので、トップのシリアス[[ヒール (プロレス)|ヒール]]として活躍をすると思われていたが、[[ジョブ (プロレス)#ジョバー|ジョバー]]の立ち回りが非常に多く、[[ブーイング]]すらまともに受けていないほどであった。
[[2005年]]7月にWWEから解雇される。その後[[2006年]]に復帰するまでの間、各地のインディ団体を転。リングネームはWWE時代に使用していたセブン、モルデカイのリングネームで活動。メンフィス・レスリング参戦時には'''メンフィス・レスリング南部ヘビー級王座'''奪取してい


[[ファイル:Kevin Thorn and Ariel, December 2005.jpg|thumb|180px|left|2006年、右は[[マネージャー (プロレス)|マネージャー]]のアリエル]]
その後、[[ボールズ・マホーニー]]との抗争を経て、[[ニュー・ブリード]]の一員として[[ECWオリジナルズ]]と抗争。その後ニュー・ブリードから脱退した。
=== WWE復帰 ===
2006年、WWEに復帰。[[タロット]]占い師[[シェリー・マルティネス|アリエル]]を随えた[[吸血鬼]]、'''ケビン・ソーン'''(''Kevin Thorn'')して[[ECW#ECW-WWE|ECW]]に登場する。デビュー戦は7月25日の[[ジェーム・マリタート|リトル・グイドー]]戦。モルデカイ時と同様、クルシフィクションで圧勝している。


大柄な体格な上に、散々予告を焦らしながらの再デビューだったので、トップのシリアス[[ヒール (プロレス)|ヒール]]として活躍をすると思われていたが、[[ジョブ (プロレス)#ジョバー|ジョバー]]の立ち回りが多く、[[ブーイング]]すらまともに受けていないほどであった。その後、[[ボールズ・マホーニー]]との抗争を経て、[[ニュー・ブリード]]の一員として[[ECWオリジナルズ]]と抗争。その後ニュー・ブリードから脱退した。
[[2007年]]5月には、マネージャーのアリエルが解雇され、単独で行動することになる。その後シングル戦で勝ち続けるも目立てず、7月から[[マイケル・マナ|スティーブン・リチャーズ]]との抗争を開始した。、その抗争も尻切れトンボに終わってしまう。


[[2007年]]5月にアリエルが解雇され、単独で行動することになる。その後シングル戦で勝ち続けるも目立てず、7月から[[マイケル・マナ|スティーブン・リチャーズ]]との抗争を開始した。しかし、その抗争も尻切れトンボに終わってしまう。
12月頃からギミックチェンジした模様で、普通のパワーファイターとして行動している。因みに、ギミックチェンジした直後でもリトル・グイドーと対戦して勝利した。


=== WWE再解雇後 ===
しかしギミックチェンジ後も全く人気が出ず、すぐさま2軍に当たる[[FCW]]に送られた。その後も一軍復帰を果たせぬまま、[[2009年]]1月にWWEから度目の解雇となった。
同年12月にギミックチェンジし、普通のパワーファイターとして行動するが人気が出ず、すぐさま2軍に当たる[[FCW (プロレス)|FCW]]に降格。その後も一軍復帰を果たせぬまま、[[2009年]]1月にWWEから2度目の解雇となった。

WWE解雇後、アメリカのインディ団体のみならず[[ヨーロッパ]]や[[メキシコ]]、[[プエルトリコ]]などで主にWWE時代に使っていた吸血鬼ギミックで活動。[[イギリス]]の団体である1PW(One Pro Wrestling)、DPW(Dynamic Pro Wrestling)と[[ドイツ]]の団体であるGSW(German Stampede Wrestling)など、ヨーロッパの団体では'''セブン・ソーン'''(''Seven Thorn'')のリングネームで活動。9月には[[TNAレスリング|TNA]]にスポット参戦し、'''サーペント'''(''Serpent'')のリングネームで[[モンティ・ソップ|キップ・ジェームス]]とダークマッチを行い敗れている。

[[2010年]]、[[インディアナ州]]の[[インディアナポリス]]を拠点とするFEW(Frontier Elite Wrestling)にてWWE時代に使っていた吸血鬼ギミックであるケビン・ソーンで参戦<ref name="FEW">[http://fewonline.webs.com/apps/photos/photo?photoid=86304463 Frontier Elite Wrestling] 2010年11月13日閲覧。</ref>。メインイベントでの出番が多く中心選手として出場し、'''FEWヘビー級王座'''を5度獲得している。8月13日には[[ジャガロ・チャンピオンシップ・レスリング|JCW]]に参戦し、PPVのLegend And Looniesで[[デビッド・ヒース|ギャングレル]]と吸血鬼タッグを結成して試合を行った<ref name="JCW">[http://www.cagematch.net/?id=1&nr=56783 JCW Flashlight Wrestling - Legends & Loonies] CageMatch 2010年8月14日閲覧。</ref>。

== その他 ==
* レスリング・オブザーバーに、2004年度のワーストギミックとしてモルデカイが選ばれた。
* [[2006年]]秋の日本公演にも登場した(試合はいずれもケビンの負け)。
: 10月18日 vs. [[トミー・ドリーマー]]
: 10月19日 vs. [[ジェフ・ハーディー]]
* [[2007年]][[ロイヤルランブル]]に初参戦、21番目の入場を果たす(脱落させた選手は0人、自身は[[クリス・ベノワ]]に脱落させられた)。


== 得意技 ==
== 得意技 ==
; オリジナル・シン
; [[スタナー#スタンディング式|オリジナル・シン]]
: 相手の足をロープ等に乗せての[[スタナー]]。オリジナル・シンの旧名は'''ダークキス'''で、この技はロープではなくコーナー上の相手への[[スタナー]]だった。
: 相手の足をロープ等に乗せてのスタナー。オリジナル・シンの旧名は'''ダークキス'''で、この技はロープではなくコーナー上の相手へのスタナーだった。
; クルシフィクス・パワーボム
; [[パワーボム|ザ・クルシフィクス]]
: [[スコット・ホール]]のアウトサイダーズ・エッジと同型の[[パワーボム]]。クルシフィックスとは[[十字架]]のこと。モルデカイ時にも使用していたフィニッシャー。ケビン・ソーンとしてデビューした際のフィニッシャーでもあったが、最近ではオリジナル・シンが新フィニッシャーとなったため見るが無くなった。
: [[スコット・ホール]]のアウトサイダーズ・エッジと同型の[[パワーボム]]。クルシフィックスとは[[十字架]]のこと。モルデカイ時にも使用していたフィニッシャー。ケビン・ソーンとしてデビューした際のフィニッシャーでもあったが、以降はオリジナル・シンが新フィニッシャーとなったため見ることが無くなった。
; シナー・ショット
; シナー・ショット
: 相手の顎を肩に乗せたままチンクラッシャーを放つ。モルデカイ時代に使用。
: 相手の顎を肩に乗せたままチンクラッシャーを放つ。モルデカイ時代に使用。
; [[アルゼンチンバックブリーカー|トーチャーラック]]
; [[バックブリーカー#アルゼンチンバックブリーカー|トーチャーラック]]
: アリエルが解雇された直後に使い始めた繋ぎ技。担いだ状態から両膝をつくバージョンもある。
: アリエルがWWEを解雇された直後に使い始めた繋ぎ技であるアルゼンチン・バックブリーカー。担いだ状態から両膝をつくバージョンもある。
; ステッキでの殴打
; ステッキでの殴打
: 場外のアリエルからステッキを受け取る。アリエルがセクシーポーズや奇声を発するなどして観客・審判の目をそらし、その間に攻撃する。あっさり試合が決まる場合も多い。現在ではアリエルが解雇されてしまったので使用出来ない
: 場外のアリエルからステッキを受け取り、アリエルがセクシーポーズや奇声を発するなどして観客やレフェリーの目をそらし、その間に攻撃する。あっさり試合が決まる場合も多った。


== タイトル履歴 ==
== 獲得タイトル ==
[[ファイル:Vimpire5.jpg|thumb|200px|2006年]]
*'''MCW'''
* '''FEW'''
:[[MCW南部ヘビー級王座]]:1
: FEWヘビー級王座 : 5
*'''メンフィス・レスリング'''
:[[メフィス・レスリング南部ヘビー級王座]]:1
: FEWデッドマヘビー級王座 : 3
*'''OVW'''
* '''MCW'''
:[[OVW南部タッグチ王座]]:1(&トラヴィス・ベイン)
: MCW南部ヘビ王座 : 1
: MCW南部タッグチーム王座 : 1回(w / [[トラッシュ (プロレスラー)|トラッシュ]])
: MCWハードコア王座 : 1回
* '''メンフィス・レスリング'''
: メンフィス・レスリング南部ヘビー級王座 : 1回
* '''OVW'''
: OVW南部タッグチーム王座 : 1回(w / トラヴィス・ベイン)


== その他 ==
== 脚注 ==
{{Reflist}}
*レスリング・オブザーバーに、2004年度のワーストギミックとしてモルデカイが選ばれてしまった。
*2006年秋の日本公演にも登場した(試合はいずれもケビンの負け)。
:10月18日 vs[[トミー・ドリーマー]]
:10月19日 vs[[ジェフ・ハーディー]]
*日本公演の際[[アダム・コープランド|エッジ]]とプロレスショップに来店したが、[[アダム・コープランド|エッジ]]に人気が集まり不機嫌になったのか、[[エレベーター]]で昇り降りしたり、[[CMパンク]]のファンと勘違いされたり、レプリカベルトを見つめていたり、挙句の果てには本気で怒ってしまったという件は、今なおファンの間で語り草となっている。
*またアップされた写真にはスターとしてのオーラが欠片も感じられず「来日留学生のようだ」などと評された。
*[[2007年]][[ロイヤルランブル]]に初参戦、21番目の入場を果たす(脱落させた選手は0人、自身は[[クリス・ベノワ]]に脱落させられた)。ちなみに入場時の観客の反応の無さは30人中一番であった
*[[2008年]]のロイヤルランブルには参加できなかった。
*タバコは吸わないが、お酒は飲むらしい。
*OVW関係者の話によると'''あまりレスリングの練習をしていなかった'''とのこと。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.onlineworldofwrestling.com/profiles/k/kevin-thorn.html Online World of Wrestling]
*[http://www.seven-thorn.com/ 公式サイト]
* [http://www.profightdb.com/wrestlers/kevin-thorn-397.html Internet Wrestling Database]


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ケビン・ソーン
ケビン・ソーンの画像
プロフィール
リングネーム ケビン・ソーン
セブン・ソーン
モルデカイ
セブン
サーペント
ヴェンジェンス
マックス・チェリー
本名 ケビン・マシュー・ファーティグ
ニックネーム 吸血男爵
身長 191cm
体重 120kg
誕生日 (1977-01-17) 1977年1月17日(47歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テネシー州の旗 テネシー州メンフィス
トレーナー OVWスタッフ
デビュー 2000年
テンプレートを表示

ケビン・ファーティグKevin Matthew Fertig1977年1月17日 - )は、アメリカ合衆国プロレスラーである。テネシー州メンフィス出身。WWEではモルデカイMordecai)、ケビン・ソーンKevin Thorn)のリングネームで活躍した。近年はケビン・ソーンセブン・ソーンSeven Thorn)のリングネームで活動している。

来歴

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キャリア初期

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2000年シッド・ビシャスが主宰するゴールドジムにてプロレスラーとなる為にトレーニングを開始。そして地元であるテネシー州メンフィスを拠点とするPPW(Power Pro Wrestling)にてセブンSeven)のリングネームでプロレスラーとしてのデビューを飾った。

WWE

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2000年WWFに入団し、傘下団体であるOVWに所属。ディサイプルズ・オブ・シンThe Disciples of Synn)の一員となり、2003年にはトラヴィス・ベインとのタッグでOVW南部タッグ王座を獲得した。

2004年4月、罪に塗れし現世を浄化すべく神より遣わされし者、モルデカイMordecai)としてSmackDown!に初登場。デビューマッチではPPVであるジャッジメント・デイにてスコッティ・2・ホッティと対戦し、圧倒的な勝利を収めた。

常に白いローブを身に纏い、鉄の十字架を掲げるその風貌は、プロレス雑誌などで「白いアンダーテイカー」と挙げられていた。さらには単身でビリー・キッドマンアキオの試合に乱入し双方を粉砕するなど、一人十字軍と言うに相応しい存在感で注目を集めた。しかしその後は思われていたほどの結果を残せず、ハードコア・ホーリーとの短期抗争(原因は不明)を経てレイ・ミステリオに初黒星を飾られた後、ギミックの練り直しのため、デビューから3か月経たずして再びOVWに戻されることになる。

WWE解雇後

[編集]

2005年7月にWWEから解雇される。その後2006年に復帰するまでの間、各地のインディー団体を転戦。リングネームはWWE時代に使用していたセブン、モルデカイのリングネームで活動。メンフィス・レスリング参戦時にはメンフィス・レスリング南部ヘビー級王座を奪取している。

2006年、右はマネージャーのアリエル

WWE復帰

[編集]

2006年、WWEに復帰。タロット占い師アリエルを随えた吸血鬼ケビン・ソーンKevin Thorn)としてECWに登場する。デビュー戦は7月25日のリトル・グイドー戦。モルデカイ時と同様、クルシフィクションで圧勝している。

大柄な体格な上に、散々予告を焦らしながらの再デビューだったので、トップのシリアスヒールとして活躍をすると思われていたが、ジョバーの立ち回りが多く、ブーイングすらまともに受けていないほどであった。その後、ボールズ・マホーニーとの抗争を経て、ニュー・ブリードの一員としてECWオリジナルズと抗争。その後ニュー・ブリードから脱退した。

2007年5月にアリエルが解雇され、単独で行動することになる。その後シングル戦で勝ち続けるも目立てず、7月からスティーブン・リチャーズとの抗争を開始した。しかし、その抗争も尻切れトンボに終わってしまう。

WWE再解雇後

[編集]

同年12月にギミックチェンジし、普通のパワーファイターとして行動するが人気が出ず、すぐさま2軍に当たるFCWに降格。その後も一軍復帰を果たせぬまま、2009年1月にWWEから2度目の解雇となった。

WWE解雇後、アメリカのインディ団体のみならずヨーロッパメキシコプエルトリコなどで主にWWE時代に使っていた吸血鬼ギミックで活動。イギリスの団体である1PW(One Pro Wrestling)、DPW(Dynamic Pro Wrestling)とドイツの団体であるGSW(German Stampede Wrestling)など、ヨーロッパの団体ではセブン・ソーンSeven Thorn)のリングネームで活動。9月にはTNAにスポット参戦し、サーペントSerpent)のリングネームでキップ・ジェームスとダークマッチを行い敗れている。

2010年インディアナ州インディアナポリスを拠点とするFEW(Frontier Elite Wrestling)にてWWE時代に使っていた吸血鬼ギミックであるケビン・ソーンで参戦[1]。メインイベントでの出番が多く中心選手として出場し、FEWヘビー級王座を5度獲得している。8月13日にはJCWに参戦し、PPVのLegend And Looniesでギャングレルと吸血鬼タッグを結成して試合を行った[2]

その他

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  • レスリング・オブザーバーに、2004年度のワーストギミックとしてモルデカイが選ばれた。
  • 2006年秋の日本公演にも登場した(試合はいずれもケビンの負け)。
10月18日 vs. トミー・ドリーマー
10月19日 vs. ジェフ・ハーディー

得意技

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オリジナル・シン
相手の足をロープ等に乗せてのスタナー。オリジナル・シンの旧名はダークキスで、この技はロープではなくコーナー上の相手へのスタナーだった。
ザ・クルシフィクス
スコット・ホールのアウトサイダーズ・エッジと同型のパワーボム。クルシフィックスとは十字架のこと。モルデカイ時にも使用していたフィニッシャー。ケビン・ソーンとしてデビューした際のフィニッシャーでもあったが、以降はオリジナル・シンが新フィニッシャーとなったため見ることが無くなった。
シナー・ショット
相手の顎を肩に乗せたままチンクラッシャーを放つ。モルデカイ時代に使用。
トーチャーラック
アリエルがWWEを解雇された直後に使い始めた繋ぎ技であるアルゼンチン・バックブリーカー。担いだ状態から両膝をつくバージョンもある。
ステッキでの殴打
場外のアリエルからステッキを受け取り、アリエルがセクシーポーズや奇声を発するなどして観客やレフェリーの目をそらし、その間に攻撃する。あっさり試合が決まる場合も多かった。

獲得タイトル

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2006年
  • FEW
FEWヘビー級王座 : 5回
FEWデッドマンズヘビー級王座 : 3回
  • MCW
MCW南部ヘビー級王座 : 1回
MCW南部タッグチーム王座 : 1回(w / トラッシュ
MCWハードコア王座 : 1回
  • メンフィス・レスリング
メンフィス・レスリング南部ヘビー級王座 : 1回
  • OVW
OVW南部タッグチーム王座 : 1回(w / トラヴィス・ベイン)

脚注

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  1. ^ Frontier Elite Wrestling 2010年11月13日閲覧。
  2. ^ JCW Flashlight Wrestling - Legends & Loonies CageMatch 2010年8月14日閲覧。

外部リンク

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