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「マロン (植物)」の版間の差分

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[[ファイル:Castanea sativa fruit 2.jpg|thumb|200px|シャテニエの結実]]
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[[ファイル:Fallen and opened horse-chestnut.JPG|thumb|200px|セイヨウトチノキの実]]
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'''マロン'''({{Lang-fr-short|marron}})は、[[フランス語]]で、[[ブナ科]][[クリ属]]の木であるシャテニエ({{Lang-fr-short|châtaignier}}、[[ヨーロッパグリ]]、学名''[[:en:Sweet Chestnut|Castanea sativa]]'')の実、または、[[トチノキ科]][[トチノキ属]]の木であるマロニエ(marronnier、[[セイヨウトチノキ]]、学名''[[:en:Aesculus hippocastanum|Aesculus hippocastanum]]'')の実のことである。
'''マロン'''({{Lang-fr-short|marron}})は、[[フランス語]]で、[[ブナ科]][[クリ属]]の木であるシャテニエ({{Lang-fr-short|châtaignier}}、[[ヨーロッパグリ]]、学名 {{snamei||Castanea sativa}})の実、または、[[トチノキ科]][[トチノキ属]]の木であるマロニエ({{lang|fr|marronnier}}、[[セイヨウトチノキ]]、学名 {{snamei||Aesculus hippocastanum}})の実のことである。


通常マロンと呼ばれるのは、シャテニエの実、つまり[[クリ]]である。ただし、シャテニエの実はシャテーニュ ({{Lang-fr-short|châtaigne}}) とも呼び、使い分けられる。概して[[ニホングリ]]のようにイガの中に2個から3個の小さな[[種子]]が入っているのがシャテーニュ、1つの大きな種子が入っているのがマロンと呼ばれる。[[マロングラッセ]]に使われるのはマロンである。シャテーニュは皮を剥くのが大変で食べにくいため、一部はペーストやパウダーに加工されるが、そうしたシャテーニュを原料とした加工食品も「マロン何々」と呼ばれることが多い。
通常マロンと呼ばれるのは、シャテニエの実、つまり[[クリ属|クリ]]である。ただし、シャテニエの実はシャテーニュ ({{Lang-fr-short|châtaigne}}) とも呼び、使い分けられる。概して日本の[[リ]]のように[[毬 (植物学)|毬]]の中に2個から3個の小さな[[種子]]が入っているのがシャテーニュ、1つの大きな種子が入っているのがマロンと呼ばれる。[[マロングラッセ]]に使われるのはマロンである。シャテーニュは皮を剥くのが大変で食べにくいため、一部はペーストやパウダーに加工されるが、そうしたシャテーニュを原料とした加工食品も「マロン何々」と呼ばれることが多い。


マロニエの実は、マロン・ダンド({{Lang-fr-short|marron d'Inde}}、[[インド]]のマロン)とも呼ぶ。、食用にはならない。
マロニエの実は、マロン・ダンド({{Lang-fr-short|marron d'Inde}}、[[インド]]のマロン)とも呼ぶ。の[[サポニン]]を含み普通食用にはされない。


なお[[英語]]で[[栗色]]を表す[[マルーン (色)|マルーン]](maroon)はフランス語のマロン(marron)に由来する。
なお[[英語]]で[[栗色]]を表す[[マルーン (色)|マルーン]]({{lang|en|maroon}})はフランス語のマロン({{lang|fr|marron}})に由来する。


==関連項目==
==関連項目==

2024年1月11日 (木) 15:12時点における最新版

シャテニエの結実
セイヨウトチノキの実

マロン: marron)は、フランス語で、ブナ科クリ属の木であるシャテニエ(: châtaignierヨーロッパグリ、学名 Castanea sativa)の実、または、トチノキ科トチノキ属の木であるマロニエ(marronnierセイヨウトチノキ、学名 Aesculus hippocastanum)の実のことである。

通常マロンと呼ばれるのは、シャテニエの実、つまりクリである。ただし、シャテニエの実はシャテーニュ (: châtaigne) とも呼び、使い分けられる。概して日本のクリのようにの中に2個から3個の小さな種子が入っているのがシャテーニュ、1つの大きな種子が入っているのがマロンと呼ばれる。マロングラッセに使われるのはマロンである。シャテーニュは皮を剥くのが大変で食べにくいため、一部はペーストやパウダーに加工されるが、そうしたシャテーニュを原料とした加工食品も「マロン何々」と呼ばれることが多い。

マロニエの実は、マロン・ダンド(: marron d'Indeインドのマロン)とも呼ぶ。弱毒のサポニンを含み、普通食用にはされない。

なお英語栗色を表すマルーンmaroon)はフランス語のマロン(marron)に由来する。

関連項目

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外部リンク

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