コンテンツにスキップ

「フランツ・フェルディナンド (バンド)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
日時表記に誤りがあったため修正
 
(15人の利用者による、間の18版が非表示)
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2014年11月}}
{{出典の明記|date=2014年11月}}
{{Infobox Musician
{{Infobox Musician
| Name = Franz Ferdinand
| Name = フランツ・フェルディナンド<br />Franz Ferdinand
| Img = Franz Ferdinand - Le Cabaret Vert 2017 - 1.jpg
| Img = Franz Ferdinand - Le Cabaret Vert 2017 - 1.jpg
| Img_size = <!-- サイズが250ピクセルに満たない場合のみ記入 -->
| Img_size = <!-- サイズが250ピクセルに満たない場合のみ記入 -->
8行目: 8行目:
| Background = band<!-- singer/group/bandなど -->
| Background = band<!-- singer/group/bandなど -->
| Alias =
| Alias =
| Origin = {{SCO}}[[グラスゴー]]
| Origin = {{SCO}} [[グラスゴー]]
| Genre = [[ポスト・パンク]]<br />[[インディー・ロック]]<br />[[ダンス・パンク]]
| Genre = [[ポスト・パンク]]<br />[[インディー・ロック]]<br />[[ダンス・パンク]]
| Years_active = [[2002年]] -
| Years_active = [[2002年]] -
14行目: 14行目:
| Production =
| Production =
| Associated_acts =
| Associated_acts =
| URL = [http://www.franzferdinand.co.uk Franz Ferdinand]
| URL = {{URL|http://franzferdinand.com/}}
| Current_members = アレクサンダー・カプラノス<br />ロバート・ハーディ<br />・トムソン<br />ディーノ・バルドー<br />ジュリアン・コリー<br />
| Current_members = アレ・カプラノス<br />ボブ・ハーディ<br />オードリー・テート<br />ディーノ・バルドー<br />ジュリアン・コリー
| Past_members =ニック・マッカーシー<br />
| Past_members = ニック・マッカーシー<br />ポール・トムソン
| Notable_instruments =
| Notable_instruments =
| Influences =
| Influences =
23行目: 23行目:
[[File:Franz_Ferdinand_(band)_2008.11.24_009.jpg|thumb|right|ニック]]
[[File:Franz_Ferdinand_(band)_2008.11.24_009.jpg|thumb|right|ニック]]
[[File:Bob_hardy.jpg|thumb|right|ボブ]]
[[File:Bob_hardy.jpg|thumb|right|ボブ]]
'''フランツ・フェルディナンド'''({{lang-en-short|Franz Ferdinand}})は、[[スコットランド]]の[[ロック_(音楽)|ロック]][[バンド_(音楽)|バンド]]。[[グラスゴー]]出身。
'''フランツ・フェルディナンド'''('''{{lang-en-short|Franz Ferdinand}}''')は、[[スコットランド]]の[[ロック_(音楽)|ロック]][[バンド_(音楽)|バンド]]。[[グラスゴー]]出身。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[アート]]・スクール的で[[ポップアート|ポップ]]な編集感覚溢れるそのサウンドは「[[ダンス・ミュージック|ダンス]]と[[ポップ・ミュージック|ポップ]]の垣根を取り払った」と喧伝される。一見すると、[[イギリス]]伝統のキャッチーなリフとメロディーを持ち合わせるレトロな[[ロックンロール]]・アンサンブルながら、その内実では[[エレクトロクラッシュ]]を通過したダンサブルなリズムを導入し、ダンス・フロアでも機能する「踊れる」バンド・サウンドを実現させる。<ref>You Could Have It So Much Betterライナーノーツ。</ref>
[[芸術|アート]]・スクール的で[[ポップアート|ポップ]]な編集感覚溢れるそのサウンドは「[[ダンス・ミュージック|ダンス]]と[[ポップ・ミュージック|ポップ]]の垣根を取り払った」と喧伝される。一見すると、[[イギリス]]伝統のキャッチーなリフとメロディーを持ち合わせるレトロな[[ロックンロール]]・アンサンブルながら、その内実では[[エレクトロクラッシュ]]を通過したダンサブルなリズムを導入し、ダンス・フロアでも機能する「踊れる」バンド・サウンドを実現させる。<ref>You Could Have It So Much Betterライナーノーツ。</ref>


[[ポスト・パンク]]からの影響を消化した転調ギター・[[ミュート_(ギター)#カッティング|カッティング]]の多用も特徴だが、ヴィンテージ・シンセサイザーを駆使した[[アナログシンセサイザー|アナログシンセ]]・ラインへの傾倒もみせるなど、レトロ・フューチャーな[[シンセポップ]]・[[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニューウェーブ]]への愛着も深い。
[[ポスト・パンク]]からの影響を消化した転調ギター・[[ミュート_(ギター)#カッティング|カッティング]]の多用も特徴だが、ヴィンテージ・シンセサイザーを駆使した[[アナログシンセサイザー|アナログシンセ]]・ラインへの傾倒もみせるなど、レトロ・フューチャーな[[シンセポップ]]・[[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニューウェーブ]]への愛着も深い。

== メンバー ==
*'''アレクサンダー・カプラノス'''('''アレックス''') {{lang-en-short|''Alexander Kapranos (Alex)''}} [[ボーカル]]、[[ギター]]、[[キーボード (楽器)|キーボード]] (19723月20日生まれ
:: メンバー最年長、バンドのフロントマンであり、主なソング・ライティングを一手に手掛ける。[[ザ・クリブス]]のサード・アルバム『メンズ・ニーズ,ウィメンズ・ニーズ,ホワットエヴァー』の[[プロデューサー]]を務めた。[[ギリシャ人|ギリシャ]]系<ref>父親がギリシャ人、母親がイングランド人のハーフ</ref>の家系である。フランツ・フェルディナンド結成前にThe Karelia(この頃は母方の姓で活動しておりアレックス・ハントリー"''Alex Huntley''"と名乗っていた。)<ref>The Karelia - Divorce at High Noon ライナーノーツより。</ref>とThe Yummy Fur(この時は途中加入でベースを担当)という二つのバンドで度デビューしている<ref>ファーストアルバム日本盤ライナーノーツより。</ref>
*'''ロバート・ハーディ'''('''ボブ''') {{lang-en-short|''Robert Hardy (Bob)''}} :[[ベース_(弦楽器)|ベース]] (1980年8月16日生まれ)
:: 普段もライブも目立たないが、実は裏[[バンドマスター|バンマス]]的存在<ref>初期にはバンドのライブやアートワークのコンセプト等を考えている。</ref>バンド結成の中心人物
*'''ポール・トムソン'''('''ポール''') {{lang-en-short|''Paul Thomson (Paul)''}} [[ドラムセット|ドラム]]、ギター(19769月15日生まれ)
:: フランツ・フェルディナンド結成前はThe Yummy Furのドラマーだった。[[日本]]のバンドについて造詣が深く、2009年4月17日放送の[[日本放送協会|NHK]]の「[[MUSIC JAPAN|MUSIC JAPAN OVERSEAS]]」で、[[フラワー・トラベリン・バンド]]や[[ボアダムス]]、UFO OR DIE、[[Melt-Banana]]、[[OOIOO]]、[[POLYSICS]]などが好きだと述べた。<br>
*'''ディーノ・バルドー''' {{lang-en-short|''Dino Bardot}} ギター、バッキングボーカル
::ニックの後任として加入。1990sというバンドでプレイしていた。<br>
*'''ジュリアン・コリー''' {{lang-en-short|''Julian Corrie}} キーボード、ギター、バッキングボーカル
::ニックの後任として加入。ミャオミャオという名義で音楽制作をしていた。
'''旧メンバー'''
::*'''ニコラス・マッカーシー'''('''ニック''') {{lang-en-short|''Nicholas McCarthy (Nick)''}} ギター、キーボード、[[コーラス_(ポピュラー音楽)|バックボーカル]](197412月13日生まれ)
:::: アレックスと並び、ほぼツインボーカルとかわらないほどの役割を担う。演奏時には、ギターを胸元よりも高い位置で弾く。[[イングランド]]生まれ[[ドイツ]]育ち。[[スーパー・ファーリー・アニマルズ]]の[[2009年]]のアルバム『ダーク・デイズ / ライト・イヤーズ』収録曲「Inaugural Trams」では[[ドイツ語]]でのラップを、フランツ・フェルディナンドでも[Erdbeer Mund]という全詞ドイツ語の曲を披露している。フランツ・フェルディナンド結成前はKamerakinoというバンドでプレイしていた。
:::: 2016年、家族との時間を大切にしたいという理由からバンドからの脱退が発表された。
::::


== 来歴 ==
== 来歴 ==
同郷[[グラスゴー]]のアート系大学の同期であったアレックスとボブ(アレックスが音楽仲間からベースを譲り受けたのがきっかけで[[画家]]志望だったボブを説得した)が中心となり、「女の子が踊れるような音楽を作る」という理想のもと、ドラマーに以前アレックスとThe Yummy Furと言うバンドを組んでいたポール・トムソン(The Yummy Furでもドラムを担当していたが、この時はギタリストとして加入させるつもりだった。)ギタリストにKamerakinoという[[ジャズ・フュージョン]]バンドでプレイしていたニコラス・マッカーシー(この時マッカーシーはドラムが叩けると嘘をついて加入したと言う。その後トムソンとパートを交換するという形でギタリストになった。)を迎え。<ref>ファーストアルバムライナーノーツより。</ref>[[2001年]]にバンドを結成。そのまま学内や地元の[[パブ]]などで演奏を始め、コツコツとスコットランドのインディ・シーンで活動を開始。ほどなく「ダーツ・オヴ・プレジャー」がインディ・ファンから注目を集めると、その直後に発表されたシングル「テイク・ミー・アウト」が爆発的な反響を呼び、アルバム・デビュー前にもわらず、[[ニュー・ミュージカル・エクスプレス|NME]]誌を中心にメディアが挙って彼らを取り上げ、大型新人として全英の注目を集めた。
同郷[[グラスゴー]]のアート系大学の同期であったアレックスとボブ(アレックスが音楽仲間からベースを譲り受けたのがきっかけで[[画家]]志望だったボブを説得した)が中心となり、「女の子が踊れるような音楽を作る」という理想のもと、ドラマーに以前アレックスとThe Yummy Furと言うバンドを組んでいたポール・トムソン(The Yummy Furでもドラムを担当していたが、この時はギタリストとして加入させるつもりだった。)ギタリストにKamerakinoという[[ジャズ・フュージョン]]バンドでプレイしていたニコラス・マッカーシー(この時マッカーシーはドラムが叩けると嘘をついて加入したと言う。その後トムソンとパートを交換するという形でギタリストになった。)を迎え。<ref>ファーストアルバムライナーノーツより。</ref>[[2001年]]にバンドを結成。そのまま学内や地元の[[パブ]]などで演奏を始め、コツコツとスコットランドのインディ・シーンで活動を開始。ほどなく「ダーツ・オヴ・プレジャー」がインディ・ファンから注目を集めると、その直後に発表されたシングル「テイク・ミー・アウト」が爆発的な反響を呼び、アルバム・デビュー前にもかかわらず、[[ニュー・ミュージカル・エクスプレス|NME]]誌を中心にメディアが挙って彼らを取り上げ、大型新人として全英の注目を集めた。


[[2004年]]に発表したデビュー・アルバム『フランツ・フェルディナンド』は本国[[イギリス]]のみならず[[ヨーロッパ]]各国、そして[[アメリカ合衆国|アメリカ]]でも爆発的な評判を呼ぶ作品となり、トータルセールスは400万枚を超え、[[グラミー賞]]ノミネートを始め、[[ブリット・アワード]]・[[マーキュリー賞|マーキュリープライズ]]・NMEアワードという英国3大音楽賞を新人としては史上初めて同時に受賞する快挙も達成。
[[2004年]]に発表したデビュー・アルバム『フランツ・フェルディナンド』は本国[[イギリス]]のみならず[[ヨーロッパ]]各国、そして[[アメリカ合衆国|アメリカ]]でも爆発的な評判を呼ぶ作品となり、トータルセールスは400万枚を超え、[[グラミー賞]]ノミネートを始め、[[ブリット・アワード]]・[[マーキュリー賞|マーキュリープライズ]]・NMEアワードという英国3大音楽賞を新人としては史上初めて同時に受賞する快挙も達成。
57行目: 40行目:


[[2017年]]5月19日ニックの後任として新たにディーノ・バルドーとジュリアン・コリーの加入を発表し五人体制となった。
[[2017年]]5月19日ニックの後任として新たにディーノ・バルドーとジュリアン・コリーの加入を発表し五人体制となった。

[[2021年]]にポールの脱退が発表、オードリー・テートが後任で加入した。


== エピソード ==
== エピソード ==
* 大成功したイギリスの[[インディー・ロック]]バンドの中では、特に下積み時代が長いことで有名でニックはドイツでKamerakinoとして活動し、ポールは再デビューの形でデビューしており、アレックスは3度目のデビューという形でデビュー当時31歳だった。
* 大成功したイギリスの[[インディー・ロック]]バンドの中では、特に下積み時代が長いことで有名でニックはドイツでKamerakinoとして活動し、ポールは再デビューの形でデビューしており、アレックスは3度目のデビューという形でデビュー当時31歳だった。
* デビュー間もない頃、前座に[[ブロック・パーティ]]を抜擢してライブを行った。結果的には彼らのブレイクの手助けになった{{要出典|date=2014年11月}}。
* デビュー間もない頃、前座に[[ブロック・パーティ]]を抜擢してライブを行った。結果的には彼らのブレイクの手助けになった{{要出典|date=2014年11月}}。
* フロントを務めるアレックスとニックの2人については、[[ゲイ]]ではと囁かれている{{誰2|date=2014年11月}}。それを臭わせる妖しげな歌詞<ref>特に1stアルバム『フランツ・フェルディナンド』の「Michael」</ref>の楽曲もあり、[[オアシス (バンド)|オアシス]]の[[リアム・ギャラガー]]は「昔いたゲイのポップバンドのメンバーがダイエットして再デビューしたんじゃないのか」など、彼らをネタにした発言をしている。
* フロントを務めるアレックスとニックの2人については、[[ゲイ]]ではと囁かれている{{誰2|date=2014年11月}}。それを臭わせる妖しげな歌詞<ref>特に1stアルバム『フランツ・フェルディナンド』の「Michael」</ref>の楽曲もあり、[[オアシス (バンド)|オアシス]]の[[リアム・ギャラガー]]は「昔いたゲイのポップバンドのメンバーがダイエットして再デビューしたんじゃないのか」など、彼らをネタにした発言をしている。
74行目: 59行目:
=== 評価 ===
=== 評価 ===
* [[リッチー・サンボラ]]([[ボン・ジョヴィ]])
* [[リッチー・サンボラ]]([[ボン・ジョヴィ]])
:: フランツ・フェルディナンドのファンであり、「フランツ・フェルディナンドは強烈だ。彼らの曲は大好きだよ。ステージで一緒にプレイしたいね」と話した<ref>[http://www.barks.jp/news/?id=1000011903&m=oversea ボン・ジョヴィ、フランツに熱いコール]</ref>。
:: フランツ・フェルディナンドのファンであり、「フランツ・フェルディナンドは強烈だ。彼らの曲は大好きだよ。ステージで一緒にプレイしたいね」と話した<ref>[https://www.barks.jp/news/?id=1000011903&m=oversea ボン・ジョヴィ、フランツに熱いコール]</ref>。
* [[グレアム・コクソン]]([[ブラー]])
* [[グレアム・コクソン]]([[ブラー]])
:: 「彼らの音楽は[[1980年代|80年代]]の音楽へのノスタルジアを感じさせる懐かしさがある」と述べた。
:: 「彼らの音楽は[[1980年代|80年代]]の音楽へのノスタルジアを感じさせる懐かしさがある」と述べた。
* [[野宮真貴]]
* [[野宮真貴]]
:: 「ギターフレーズが往年の[[トーキング・ヘッズ]]を髣髴とさせる」とコメント。メンバーは、トーキング・ヘッズのファンである<ref>[http://yj.shueisha.co.jp/special/franzferdinand/interview3.html 音楽特集 フランツ・フェルディナンド - Web YOUNG JUMP]</ref>。また、「シンプルだけどとても計算された音楽」とも述べた。
:: 「ギターフレーズが往年の[[トーキング・ヘッズ]]を髣髴とさせる」とコメント。メンバーは、トーキング・ヘッズのファンである<ref>[http://yj.shueisha.co.jp/special/franzferdinand/interview3.html 音楽特集 フランツ・フェルディナンド - Web YOUNG JUMP]</ref>。また、「シンプルだけどとても計算された音楽」とも述べた。
* [[クリス・ペプラー]]
* [[クリス・ペプラー]]
:: 「曲作りには確信犯的なセンスと抜群のアレンジ能力をもっており、それが上質なポップへと結実している」と語り、「今まで会ってきたミュージシャンのなかでも、フランツは一番ナイスガイで好感度はピカイチ」と、その人柄を絶賛している。
:: 「曲作りには確信犯的なセンスと抜群のアレンジ能力をもっており、それが上質なポップへと結実している」と語り、「今まで会ってきたミュージシャンのなかでも、フランツは一番ナイスガイで好感度はピカイチ」と、その人柄を絶賛している。


== ディスコグラフィー ==
== メンバー ==
*'''アレ・カプラノス''' (Alex Kapranos、1972年3月20日生まれ) - [[ボーカル]]、[[ギター]]、[[キーボード (楽器)|キーボード]] (2002-
:: メンバー最年長、バンドのフロントマンであり、主なソング・ライティングを一手に手掛ける。[[ザ・クリブス]]のサード・アルバム『メンズ・ニーズ,ウィメンズ・ニーズ,ホワットエヴァー』の[[プロデューサー]]を務めた。[[ギリシャ人|ギリシャ]]系の家系<ref>父親がギリシャ人、母親がイングランド人のハーフ</ref>である。フランツ・フェルディナンド結成前にThe Karelia(この頃は母方の姓でアレックス・ハントリー"''Alex Huntley''"と名乗っていた。)<ref>The Karelia - Divorce at High Noon ライナーノーツより。</ref>とThe Yummy Fur(この時は途中加入でベースを担当)という二つのバンドで2度デビューしている<ref>ファーストアルバム日本盤ライナーノーツより。</ref>
*'''ボブ・ハーディ''' (Bob Hardy、1980年8月16日生まれ) - [[ベース_(弦楽器)|ベース]] (2002年- )
:: バンド結成の中心人物であり[[バンドマスター|バンマス]]的存在<ref>初期にはバンドのライブやアートワークのコンセプト等を考えている。</ref>だが、普段もライブも目立とうとはしない

::
*'''ディーノ・バルドー''' (Dino Bardot) - ギター、バッキングボーカル (2017年- )
::ニックの後任として加入。1990sというバンドでプレイしていた。
*'''ジュリアン・コリー''' (Julian Corrie) - キーボード、ギター、バッキングボーカル (2017年- )
::ニックの後任として加入。ミャオミャオという名義で音楽制作をしていた。
::
* '''オードリー・テート''' (Audrey Tait) - ドラム、パーカッション(2021年-)
::ポールの後任として加入。
'''旧メンバー'''
*'''ニック・マッカーシー''' (Nick McCarthy、1974年12月13日生まれ) - ギター、キーボード、[[コーラス_(ポピュラー音楽)|バックボーカル]] (2002年-2016年)
:: アレックスと並び、ほぼツインボーカルとかわらないほどの役割を担う。演奏時には、ギターを胸元よりも高い位置で弾く。[[イングランド]]生まれ[[ドイツ]]育ち。[[スーパー・ファーリー・アニマルズ]]の[[2009年]]のアルバム『ダーク・デイズ / ライト・イヤーズ』収録曲「Inaugural Trams」では[[ドイツ語]]でのラップを、フランツ・フェルディナンドでも[Erdbeer Mund]という全詞ドイツ語の曲を披露している。フランツ・フェルディナンド結成前はKamerakinoというバンドでプレイしていた。
:: 2016年、家族との時間を大切にしたいという理由からバンドからの脱退が発表された。
*'''ポール・トムソン''' (Paul Thomson、1976年9月15日生まれ) - [[ドラムセット|ドラム]]、ギター (2002年-2021年)
:: フランツ・フェルディナンド結成前はThe Yummy Furのドラマーだった。[[日本]]のバンドについて造詣が深く、2009年4月17日放送の[[日本放送協会|NHK]]の「[[MUSIC JAPAN|MUSIC JAPAN OVERSEAS]]」で、[[フラワー・トラベリン・バンド]]や[[ボアダムス]]、UFO OR DIE、[[Melt-Banana]]、[[OOIOO]]、[[POLYSICS]]などが好きだと述べた。2021年に、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]でバンドからの脱退が発表された。


== ディスコグラフィ ==
=== アルバム ===
=== アルバム ===
{|class=wikitable style=text-align:center;
{|class=wikitable style=text-align:center;
107行目: 114行目:
|-
|-
| 2004
| 2004
| align=left| '''''Franz Ferdinand'''''<small>
| align=left| [[フランツ・フェルディナンド (アルバム)|フランツ・フェルディナンド]]<br />''Franz Ferdinand''
| align=left|
| align=left|
* 発売日: 2004年2月9日
* 発売日: 2004年2月9日
* レーベル: [[ドミノ・レコーズ|Domino]]
* レーベル: [[ドミノ・レコーズ]]
* フォーマット: [[コンパクトディスク|CD]], [[レコード|LP]], [[音楽配信|digital download]]
* フォーマット: [[コンパクトディスク|CD]][[レコード|LP]][[音楽配信]]
* 全英売上: 130万枚<ref>http://www.officialcharts.com/chart-news/the-biggest-selling-mercury-prize-winning-albums-revealed__20414/</ref></small>
* 全英売上: 130万枚<ref>http://www.officialcharts.com/chart-news/the-biggest-selling-mercury-prize-winning-albums-revealed__20414/</ref>
| 3 || 12 || 26 || 7 || 26 || 16 || 2 || 18 || 35 || 32
| 3 || 12 || 26 || 7 || 26 || 16 || 2 || 18 || 35 || 32
|
|
124行目: 131行目:
|-
|-
| 2005
| 2005
| align=left| '''''You Could Have It So Much Better'''''<small>
| align=left| [[ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター]]<br />''You Could Have It So Much Better''
| align=left|
| align=left|
* 発売日: 2005年9月28日
* 発売日: 2005年9月28日
* レーベル: Domino
* レーベル: ドミノ・レコーズ
* フォーマット: CD, LP, digital download</small>
* フォーマット: CDLP、音楽配信
| 1 || 5 || 5 || 4 || 5 || 2 || 2 || 9 || 4 || 8
| 1 || 5 || 5 || 4 || 5 || 2 || 2 || 9 || 4 || 8
|
|
139行目: 146行目:
|-
|-
| 2009
| 2009
| align=left| '''''Tonight: Franz Ferdinand'''''<small>
| align=left| [[トゥナイト (フランツ・フェルディナントのアルバム)|トゥナイト]]<br />''Tonight: Franz Ferdinand''
| align=left|
| align=left|
* 発売日: 2009年1月26日
* 発売日: 2009年1月26日
* レーベル: Domino
* レーベル: ドミノ・レコーズ
* フォーマット: CD, LP, digital download</small>
* フォーマット: CDLP、音楽配信
| 2 || 6 || 5 || 4 || 4 || 2 || 10 || 4 || 3 || 9
| 2 || 6 || 5 || 4 || 4 || 2 || 10 || 4 || 3 || 9
|
|
149行目: 156行目:
|-
|-
| 2013
| 2013
| align=left| '''''Right Thoughts, Right Words, Right Action'''''<small>
| align=left| ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション<br />''Right Thoughts, Right Words, Right Action''
| align=left|
| align=left|
* 発売日: 2013年8月26日
* 発売日: 2013年8月26日
* レーベル: Domino
* レーベル: ドミノ・レコーズ
* フォーマット: CD, LP, digital download</small>
* フォーマット: CDLP、音楽配信
| 6 || 18 || 7 || 5 || 6 || 4 || 19 || 3 || 3 || 24
| 6 || 18 || 7 || 5 || 6 || 4 || 19 || 3 || 3 || 24
|
|
|-
|-
| 2015
| 2015
| align=left| F・F・S<br />''FFS''<br />※FFS名義。[[スパークス (バンド)|スパークス]]とのコラボレーション
| align=left| '''''FFS'''''<small>
| align=left|
| align=left|
* 発売日: 2015年6月8日
* 発売日: 2015年6月8日
* レーベル: Domino
* レーベル: ドミノ・レコーズ
* フォーマット: CD, LP, digital download</small>
* フォーマット: CDLP、音楽配信
| 17 || 85 || 36 || 32 || 27 || 22 || 37 || 13 || 19 || —
| 17 || 85 || 36 || 32 || 27 || 22 || 37 || 13 || 19 || —
|
|
|-
|-
| 2018
| 2018
| align=left| '''''Always Ascending'''''<small>
| align=left| オールウェイズ・アセンディング<br />''Always Ascending''
| align=left|
| align=left|
* 発売日: 2018年2月9日
* 発売日: 2018年2月9日
* レーベル: Domino
* レーベル: ドミノ・レコーズ
* フォーマット: CD, LP, [[コンパクトカセット|cassette]], digital download</small>
* フォーマット: CDLP[[コンパクトカセット|カセット]]、音楽配信</small>
| 6 || 28 || 16 || 21 || 14 || 13 || 35 || 19 || 5 || 59
| 6 || 28 || 16 || 21 || 14 || 13 || 35 || 19 || 5 || 59
|
|
179行目: 186行目:


=== トリビュート・アルバム ===
=== トリビュート・アルバム ===
* 『セルジュ・ゲンズブールに捧ぐ』 {{lang-en-short|''[[:en:Monsieur Gainsbourg Revisited|Monsieur Gainsbourg Revisited]]''}}
* 『セルジュ・ゲンズブールに捧ぐ』 - ''[[:en:Monsieur Gainsbourg Revisited|Monsieur Gainsbourg Revisited]]'' ([[2006年]]11月1日、[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル・ミュージック]])
:: [[セルジュ・ゲンズブール]]のトリビュート・アルバム。[[ジェーン・バーキン]]とともに1曲目の「エンジェルの死」("A Song for Sorry Angel")に参加。
:: [[2006年]]11月1日(日本)、[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル・ミュージック]]
:: [[セルジュ・ゲンズブール]]のトリビュート・アルバム。[[ジェーン・バーキン]]とともに1曲目の「エンジェルの死」 {{lang-en-short|''A Song for Sorry Angel''}} に参加。


== 日本公演 ==
== 日本公演 ==
223行目: 229行目:
|-
|-
| [[2014年]]7月25日 || '''FUJI ROCK FESTIVAL '14''' || 苗場スキー場||
| [[2014年]]7月25日 || '''FUJI ROCK FESTIVAL '14''' || 苗場スキー場||
|-
| [[2018年]]1月25日 || - || 新木場[[STUDIO COAST]] ||
|-
| 2018年11月27日 || - || 東京国際フォーラム・ホールA ||
|-
| 2018年11月28日 || - || Zepp Osaka ||
|-
| 2022年11月28日 || - || [[東京ガーデンシアター]]|| style="text-align:left" | 4年振りとなる来日
|-
| 2022年11月30日 || - || [[湊町リバープレイス|なんばHATCH]]||
|}
|}


230行目: 246行目:
== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Commons|Category:Franz Ferdinand (band)}}
{{Commons|Category:Franz Ferdinand (band)}}
* [http://www.franzferdinand.co.uk Franz Ferdinand] - 公式サイト{{En icon}}
* [http://franzferdinand.com/ Franz Ferdinand] - 公式サイト{{En icon}}
* {{Facebook|officialfranzferdinand|Franz Ferdinand}}
* {{Facebook|officialfranzferdinand|Franz Ferdinand}}
* {{Twitter|Franz_Ferdinand|Franz Ferdinand}}
* {{Twitter|Franz_Ferdinand|Franz Ferdinand}}
236行目: 252行目:
* {{Instagram|franz_ferdinand|Franz Ferdinand}}
* {{Instagram|franz_ferdinand|Franz Ferdinand}}
* {{MySpace|franzferdinand|Franz Ferdinand}}
* {{MySpace|franzferdinand|Franz Ferdinand}}
* [http://www.sonymusic.co.jp/artist/FranzFerdinand フランツ・フェルディナンド] - [[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|SonyMusic]]
* [https://www.sonymusic.co.jp/artist/FranzFerdinand/ フランツ・フェルディナンド] - [[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|SonyMusic]]
* [http://www.sony.jp/cm/walkman2/contents/index.html “ウォークマン Aシリーズ”] - [[ソニー]]
* [https://www.sony.jp/cm/walkman2/contents/index.html “ウォークマン Aシリーズ”] - [[ソニー]]
* {{Discogs artist|170994-Franz-Ferdinand}}



{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ふらんつふえるていなんと}}
{{DEFAULTSORT:ふらんつふえるていなんと}}
[[Category:スコットランドのロック・バンド]]
[[Category:スコットランドのロック・バンド]]
246行目: 263行目:
[[Category:ポストパンク・バンド]]
[[Category:ポストパンク・バンド]]
[[Category:エピック・レコードのアーティスト]]
[[Category:エピック・レコードのアーティスト]]
[[Category:ブリット・アワード受賞者]]
[[Category:フジロック・フェスティバル出演者]]
[[Category:フジロック・フェスティバル出演者]]
[[Category:サマーソニック出演者]]
[[Category:サマーソニック出演者]]

2024年1月14日 (日) 04:12時点における最新版

フランツ・フェルディナンド
Franz Ferdinand
2017年
基本情報
出身地 スコットランドの旗 スコットランド グラスゴー
ジャンル ポスト・パンク
インディー・ロック
ダンス・パンク
活動期間 2002年 -
レーベル エピック・レコード
ドミノ・レコーズ
公式サイト franzferdinand.com
メンバー アレックス・カプラノス
ボブ・ハーディ
オードリー・テート
ディーノ・バルドー
ジュリアン・コリー
旧メンバー ニック・マッカーシー
ポール・トムソン
アレックス
ニック
ボブ

フランツ・フェルディナンド: Franz Ferdinand)は、スコットランドロックバンドグラスゴー出身。

概要

[編集]

アート・スクール的でポップな編集感覚溢れるそのサウンドは「ダンスポップの垣根を取り払った」と喧伝される。一見すると、イギリス伝統のキャッチーなリフとメロディーを持ち合わせるレトロなロックンロール・アンサンブルながら、その内実ではエレクトロクラッシュを通過したダンサブルなリズムを導入し、ダンス・フロアでも機能する「踊れる」バンド・サウンドを実現させる。[1]

ポスト・パンクからの影響を消化した転調ギター・カッティングの多用も特徴だが、ヴィンテージ・シンセサイザーを駆使したアナログシンセ・ラインへの傾倒もみせるなど、レトロ・フューチャーなシンセポップニューウェーブへの愛着も深い。

来歴

[編集]

同郷グラスゴーのアート系大学の同期であったアレックスとボブ(アレックスが音楽仲間からベースを譲り受けたのがきっかけで画家志望だったボブを説得した)が中心となり、「女の子が踊れるような音楽を作る」という理想のもと、ドラマーに以前アレックスとThe Yummy Furと言うバンドを組んでいたポール・トムソン(The Yummy Furでもドラムを担当していたが、この時はギタリストとして加入させるつもりだった。)ギタリストにKamerakinoというジャズ・フュージョンバンドでプレイしていたニコラス・マッカーシー(この時マッカーシーはドラムが叩けると嘘をついて加入したと言う。その後トムソンとパートを交換するという形でギタリストになった。)を迎え。[2]2001年にバンドを結成。そのまま学内や地元のパブなどで演奏を始め、コツコツとスコットランドのインディ・シーンで活動を開始。ほどなく「ダーツ・オヴ・プレジャー」がインディ・ファンから注目を集めると、その直後に発表されたシングル「テイク・ミー・アウト」が爆発的な反響を呼び、アルバム・デビュー前にもかかわらず、NME誌を中心にメディアが挙って彼らを取り上げ、大型新人として全英の注目を集めた。

2004年に発表したデビュー・アルバム『フランツ・フェルディナンド』は本国イギリスのみならずヨーロッパ各国、そしてアメリカでも爆発的な評判を呼ぶ作品となり、トータルセールスは400万枚を超え、グラミー賞ノミネートを始め、ブリット・アワードマーキュリープライズ・NMEアワードという英国3大音楽賞を新人としては史上初めて同時に受賞する快挙も達成。

2005年リリースの2nd『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』は初登場で全英1位を獲得し、同作からカットされた「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ」、「ザ・フォーラン」といったキラー・チューンのシングルヒットも続き、ロック/クラブ双方のリスナーからも支持され、人気を確実なものとした。今では2000年代にデビューしたバンドでも、とりわけ同時代のUKロックシーンを代表するバンドのひとつとして認められる存在である。

2016年7月8日バンドのツイッター上でニックの脱退が発表された。家族との時間を優先したいとの理由で次のアルバムのレコーディング及びツアーには参加しないというものであった。ただ再加入の可能性もあるなどの説明もあり一時的なものである可能性も含まれている。

2017年5月19日ニックの後任として新たにディーノ・バルドーとジュリアン・コリーの加入を発表し五人体制となった。

2021年にポールの脱退が発表、オードリー・テートが後任で加入した。

エピソード

[編集]
  • 大成功したイギリスのインディー・ロックバンドの中では、特に下積み時代が長いことで有名でニックはドイツでKamerakinoとして活動し、ポールは再デビューの形でデビューしており、アレックスは3度目のデビューという形でデビュー当時31歳だった。
  • デビュー間もない頃、前座にブロック・パーティを抜擢してライブを行った。結果的には彼らのブレイクの手助けになった[要出典]
  • フロントを務めるアレックスとニックの2人については、ゲイではと囁かれている[誰によって?]。それを臭わせる妖しげな歌詞[3]の楽曲もあり、オアシスリアム・ギャラガーは「昔いたゲイのポップバンドのメンバーがダイエットして再デビューしたんじゃないのか」など、彼らをネタにした発言をしている。
  • アレックスの発言には「ザ・フォールP.I.Lも僕にはポップに聴こえる」というものがあり、それら実験性が高く一般的には難解とされるバンドを好んで参照しながらも、結果的にポップな楽曲に結実していくという、バンドの端的な姿勢が表れている[独自研究?]

バンド名

[編集]

由来は、第一次世界大戦のキッカケとなったサラエボ事件で暗殺されたフランツ・フェルディナント・フォン・エスターライヒ=エステからで、響きの良さから選んだとのこと。なお、日本では「フランツ・フェルディナンド」の表記で定着しているが、英語の発音に従えば「フランツ・ファーディナンド」になる。

ライブ

[編集]

セカンド・アルバム『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』発売後の世界ツアーでは、「アウトサイダース」演奏時に他のバンドの面々をステージ上に登場させ、大勢でドラム乱打を共演するというパフォーマンスを披露した。トリで出演したFUJI ROCK FESTIVAL '06では、ザ・クリブスザ・ズートンズASIAN KUNG-FU GENERATIONらを招き、ドラムの乱れ打ちを演じた。「ウォーク・アウェイ」をライブで演奏する際は、ドラムのポールもギターを担当し、アレックス、ニックとともにトリプルギターの編成になることがある。その場合、ドラムはサポートメンバーが勤める。

2009年11月9日に東京国際フォーラムにて行なわれた公演は完全指定席制であったが、演奏終盤に「Ulysses」をプレイした際、サプライズを期していたバンドの扇動により、呼びかけに応じた多くの後方席の観客らが自らの席を発して最前列の座席脇通路や空スペースに続々浸出し、オールスタンディング制のライブハウス公演と見まごう事態に発展。慌てた会場スタッフが駆けつけて、前列進入防止の柵が急遽設置されるなどの対応に追われる事となった。

評価

[編集]
フランツ・フェルディナンドのファンであり、「フランツ・フェルディナンドは強烈だ。彼らの曲は大好きだよ。ステージで一緒にプレイしたいね」と話した[4]
「彼らの音楽は80年代の音楽へのノスタルジアを感じさせる懐かしさがある」と述べた。
「ギターフレーズが往年のトーキング・ヘッズを髣髴とさせる」とコメント。メンバーは、トーキング・ヘッズのファンである[5]。また、「シンプルだけどとても計算された音楽」とも述べた。
「曲作りには確信犯的なセンスと抜群のアレンジ能力をもっており、それが上質なポップへと結実している」と語り、「今まで会ってきたミュージシャンのなかでも、フランツは一番ナイスガイで好感度はピカイチ」と、その人柄を絶賛している。

メンバー

[編集]
メンバー最年長、バンドのフロントマンであり、主なソング・ライティングを一手に手掛ける。ザ・クリブスのサード・アルバム『メンズ・ニーズ,ウィメンズ・ニーズ,ホワットエヴァー』のプロデューサーを務めた。ギリシャ系の家系[6]である。フランツ・フェルディナンド結成前にThe Karelia(この頃は母方の姓でアレックス・ハントリー"Alex Huntley"と名乗っていた。)[7]とThe Yummy Fur(この時は途中加入でベースを担当)という二つのバンドで2度デビューしている[8]
  • ボブ・ハーディ (Bob Hardy、1980年8月16日生まれ) - ベース (2002年- )
バンド結成の中心人物でありバンマス的存在[9]だが、普段もライブも目立とうとはしない。
  • ディーノ・バルドー (Dino Bardot) - ギター、バッキングボーカル (2017年- )
ニックの後任として加入。1990sというバンドでプレイしていた。
  • ジュリアン・コリー (Julian Corrie) - キーボード、ギター、バッキングボーカル (2017年- )
ニックの後任として加入。ミャオミャオという名義で音楽制作をしていた。
  • オードリー・テート (Audrey Tait) - ドラム、パーカッション(2021年-)
ポールの後任として加入。

旧メンバー

  • ニック・マッカーシー (Nick McCarthy、1974年12月13日生まれ) - ギター、キーボード、バックボーカル (2002年-2016年)
アレックスと並び、ほぼツインボーカルとかわらないほどの役割を担う。演奏時には、ギターを胸元よりも高い位置で弾く。イングランド生まれドイツ育ち。スーパー・ファーリー・アニマルズ2009年のアルバム『ダーク・デイズ / ライト・イヤーズ』収録曲「Inaugural Trams」ではドイツ語でのラップを、フランツ・フェルディナンドでも[Erdbeer Mund]という全詞ドイツ語の曲を披露している。フランツ・フェルディナンド結成前はKamerakinoというバンドでプレイしていた。
2016年、家族との時間を大切にしたいという理由からバンドからの脱退が発表された。
  • ポール・トムソン (Paul Thomson、1976年9月15日生まれ) - ドラム、ギター (2002年-2021年)
フランツ・フェルディナンド結成前はThe Yummy Furのドラマーだった。日本のバンドについて造詣が深く、2009年4月17日放送のNHKの「MUSIC JAPAN OVERSEAS」で、フラワー・トラベリン・バンドボアダムス、UFO OR DIE、Melt-BananaOOIOOPOLYSICSなどが好きだと述べた。2021年に、SNSでバンドからの脱退が発表された。


ディスコグラフィ

[編集]

アルバム

[編集]
タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
UK
[10]
AUS
[11]
AUT
[12]
BEL
[13]
FRA
[14]
GER
[15]
IRE
[16]
NLD
[17]
SWI
[18]
US
[19]
2004 フランツ・フェルディナンド
Franz Ferdinand
3 12 26 7 26 16 2 18 35 32
2005 ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター
You Could Have It So Much Better
  • 発売日: 2005年9月28日
  • レーベル: ドミノ・レコーズ
  • フォーマット: CD、LP、音楽配信
1 5 5 4 5 2 2 9 4 8
  • UK: プラチナ[21]
  • AUS: ゴールド[28]
  • BEL: ゴールド[29]
  • GER: ゴールド[25]
  • SWI: ゴールド[30]
  • US: ゴールド[27]
2009 トゥナイト
Tonight: Franz Ferdinand
  • 発売日: 2009年1月26日
  • レーベル: ドミノ・レコーズ
  • フォーマット: CD、LP、音楽配信
2 6 5 4 4 2 10 4 3 9
  • UK: ゴールド[21]
2013 ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション
Right Thoughts, Right Words, Right Action
  • 発売日: 2013年8月26日
  • レーベル: ドミノ・レコーズ
  • フォーマット: CD、LP、音楽配信
6 18 7 5 6 4 19 3 3 24
2015 F・F・S
FFS
※FFS名義。スパークスとのコラボレーション
  • 発売日: 2015年6月8日
  • レーベル: ドミノ・レコーズ
  • フォーマット: CD、LP、音楽配信
17 85 36 32 27 22 37 13 19
2018 オールウェイズ・アセンディング
Always Ascending
  • 発売日: 2018年2月9日
  • レーベル: ドミノ・レコーズ
  • フォーマット: CD、LP、カセット、音楽配信
6 28 16 21 14 13 35 19 5 59
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

トリビュート・アルバム

[編集]
セルジュ・ゲンズブールのトリビュート・アルバム。ジェーン・バーキンとともに1曲目の「エンジェルの死」("A Song for Sorry Angel")に参加。

日本公演

[編集]
日程 イベント名 会場 備考
2004年7月31日 FUJI ROCK FESTIVAL '04 苗場スキー場 昼間14時台でメインのグリーンステージを満員にさせた。
2005年10月7日  -  原宿アストロホール 
2006年2月8日 - Zepp Nagoya
2006年2月9日 - Zepp Tokyo ライヴの模様をリアルタイムで全国の地方都市の映画館に映像中継する実験的な試みを行った。
2006年2月10日 - 日本武道館 イギリスのバンドとしては史上最短となるデビューから2年で武道館公演を実現させる。
2006年2月12日 - Zepp Osaka
2006年7月28日 FUJI ROCK FESTIVAL '06 苗場スキー場 史上最速でのヘッドライナーに抜擢される。
2009年2月10日 - Zepp Tokyo
2009年7月25日 FUJI ROCK FESTIVAL '09 苗場スキー場
2009年11月9日 - 東京国際フォーラム・ホールA
2009年11月11日 - Zepp Nagoya
2009年11月12日 - Zepp Osaka
2012年8月18日 SUMMER SONIC 2012 東京・QVCマリンフィールド
2012年8月19日 大阪・舞洲サマーソニック大阪特設会場
2013年11月19日 - Zepp Tokyo
2013年11月20日
2013年11月22日 - Zepp Namba
2014年7月25日 FUJI ROCK FESTIVAL '14 苗場スキー場
2018年1月25日 - 新木場STUDIO COAST
2018年11月27日 - 東京国際フォーラム・ホールA
2018年11月28日 - Zepp Osaka
2022年11月28日 - 東京ガーデンシアター 4年振りとなる来日
2022年11月30日 - なんばHATCH

脚注

[編集]
  1. ^ You Could Have It So Much Betterライナーノーツ。
  2. ^ ファーストアルバムライナーノーツより。
  3. ^ 特に1stアルバム『フランツ・フェルディナンド』の「Michael」
  4. ^ ボン・ジョヴィ、フランツに熱いコール
  5. ^ 音楽特集 フランツ・フェルディナンド - Web YOUNG JUMP
  6. ^ 父親がギリシャ人、母親がイングランド人のハーフ
  7. ^ The Karelia - Divorce at High Noon ライナーノーツより。
  8. ^ ファースト・アルバム日本盤ライナーノーツより。
  9. ^ 初期にはバンドのライブやアートワークのコンセプト等を考えている。
  10. ^ Franz Ferdinand - The Official Charts Company” (select "Albums" tab). Official Charts Company. 2010年7月20日閲覧。
  11. ^ Discography Franz Ferdinand”. 'australian-charts.com'. Hung Medien. 2010年7月20日閲覧。
  12. ^ Franz Ferdinand Austria album chart history”. AustrianCharts.at. 2013年9月25日閲覧。
  13. ^ Discografie Franz Ferdinand”. 'ultratop.be'. Hung Medien. 2010年1月26日閲覧。
  14. ^ Discographie Franz Ferdinand” (French). 'lescharts.com'. Hung Medien. 2010年7月20日閲覧。
  15. ^ Peak chart positions for Franz Ferdinand albums in Germany:
  16. ^ Discography Franz Ferdinand”. 'irish-charts.com'. Hung Medien. 2010年7月20日閲覧。
  17. ^ Discografie Franz Ferdinand”. 'dutchcharts.nl'. Hung Medien. 2010年7月20日閲覧。
  18. ^ Discographie Franz Ferdinand” (select "Charts" tab). 'swisscharts.com'. Hung Medien. 2010年7月20日閲覧。
  19. ^ Franz Ferdinand Album & Song Chart History: Billboard 200”. Billboard. 2010年7月20日閲覧。
  20. ^ http://www.officialcharts.com/chart-news/the-biggest-selling-mercury-prize-winning-albums-revealed__20414/
  21. ^ a b c Certified Awards Search” (To access, enter the search parameter "Franz Ferdinand"). British Phonographic Industry. 2008年8月4日閲覧。
  22. ^ ARIA Charts – Accreditations – 2004 Albums”. Australian Recording Industry Association. 2008年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月11日閲覧。
  23. ^ "Ultratop − Goud en Platina – 2004". Ultratop & Hung Medien / hitparade.ch. 2012年12月31日閲覧
  24. ^ "Canadian certifications – Franz Ferdinand". Music Canada. 2012年2月11日閲覧
  25. ^ a b "Gold-/Platin-Datenbank (Franz Ferdinand)" (German). Bundesverband Musikindustrie. 2013年5月24日閲覧
  26. ^ Trofeer”. International Federation of the Phonographic Industry Norway. 2012年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月25日閲覧。
  27. ^ a b "American certifications – Franz Ferdinand". Recording Industry Association of America. 2008年8月4日閲覧
  28. ^ ARIA Charts – Accreditations – 2005 Albums”. Australian Recording Industry Association. 2008年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月11日閲覧。
  29. ^ "Ultratop − Goud en Platina – 2009". Ultratop & Hung Medien / hitparade.ch. 2012年12月31日閲覧
  30. ^ The Official Swiss Charts and Music Community” (German). Hung Medien. 2011年9月17日閲覧。

外部リンク

[編集]