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リベルランド自由共和国

Free Republic of Liberland


（国旗）	（国章）

国の標語：To live and let live
（英語: 自分も生かして他人も生かせ）

無し(都市国家)

最大の都市

無し

政府

大統領	ヴィート・イェドリチカ
副大統領	Boguslaw Wozniak, Pierre-Louis Boitel

面積

総計	7 km²（???位）
水面積率	不明

人口

総計（2015年）	7人（???位）
人口密度	1人/km²

GDP（自国通貨表示）

合計（xxxx年）	xxx,xxxメリット^[1]

GDP（MER）

合計（xxxx年）	xxx,xxxドル（???位）
1人あたり	xxxドル

GDP（PPP）

合計（xxxx年）	xxx,xxxドル（???位）
1人あたり	xxxドル

メリット^[1]（???）

UTC+1 (DST:+2)中央ヨーロッパ時間

ISO 3166-1

不明

ccTLD

.ll(提案・現在は仮ccTLDとして .ll.land を使用している)

国際電話番号

422(提案)^[2]

リベルランド自由共和国（リベルランドじゆうきょうわこく、英語: Free Republic of Liberland）は南東ヨーロッパ内陸に位置するミクロネーション。通称はリベルランド。

概要

セルビアとクロアチアの国境地帯にあるゴルニャ・シガ（Gornja Siga/Горња Сига）と呼ばれるドナウ川西岸寄りの地域（かつてはセルビアと地続きだったが、現在はクロアチアと地続きになっている。面積は約7平方キロメートル）を領土と主張する。ゴルニャ・シガは、国境をドナウ川中間線と主張するセルビアと、オーストリア＝ハンガリー帝国時代の境界線とみなすクロアチアのどちらも領有権主張や実効支配を行っていなかった。これに目をつけ、無主地の先占で新国家樹立が可能と考えたチェコ人の政治家ヴィート・イェドリチカが2015年4月13日に建国を宣言した。この日付は、建国宣言はアメリカ独立宣言起草に携わったトーマス・ジェファーソンの誕生日にちなんでいる。

セルビア側では、「建国記念日」などにドナウ川を遡行して中洲へ上陸するための拠点となるアパティン（Apatin）への経済的メリットなどから好意的である。一方、クロアチア側は同国からの上陸を認めていない。ドナウ川はクロアチアからセルビアへの難民の密入国ルートにあたり、クロアチア国境警察がドナウ川を巡視艇で警戒しているので、入国は難しい。

国名に表れているように、リベルランドはリバタリアニズムの思想に基づいている。個人的自由や経済的自由を尊重した憲法を制定し、「直接民主制の要素を持つ立憲共和国」を標榜している。東欧に位置するが公用語は英語。市民権は2018年4月時点で約600人に付与し、インターネットを通じて約15万人（うち日本人は276人）が申請中である。

通貨には独自の仮想通貨「メリット」を採用し、メリット保有額に応じて選挙の票数に差をつける仕組みを検討している^[1]。将来的には3万5000人から成る共同体を目指すとしている^[2]。

外交

2020年現在、国際連合に加盟する193か国の中で国家承認を行った国は存在しない。一方で事実上ソマリアから独立しているソマリランドとは2017年に相互承認を行い、同国で初めてとなる「国家承認」が行われた^[3]^[4]。ただしソマリランドは国際的に認められた国家ではない。他のミクロネーションや自由主義を掲げる他国の政党からは建国を支持されている。

国際組織には加盟していないが、欧州自由貿易連合（EFTA）、中欧イニシアティブ（英語版）（CEI）への加入を目指している^[5]。また代表なき国家民族機構（UNPO）へ加入申請を2017年4月20日に提出した^[6]。ただし欧州連合（EU）については加入を希望していない^[5]。

承認国家一覧

国連非加盟国

ソマリランド共和国（相互承認、国際連合非加盟国のみが国家承認している地域）

2018年11月、アメリカ合衆国のイリノイ州議会にリベルランドを承認する法案が提出されたが、不成立に終わっている^[7]。

リベルランドを承認をしているミクロネーション

北スーダン王国^[8]：エジプト・スーダン国境地帯にあるビル・タウィールで2014年に建国を宣言。ビル・タウィールはリベルランドと同じく無主地で知られる。
エンクラバ王国^[9]：同国に影響され、2015年4月23日に建国を宣言。初めはスロベニア・クロアチア国境地帯の無主地を「領土」としていたが、のちにセルビア・クロアチア国境地帯の「ポケット1」（pocket 1、上記地図を参照）へ移転した。ポケット1はリベルランドから北へ約6kmほどの距離にある。

リベルランドを支持をしているミクロネーション

シーランド公国^[10]：イギリス沖に位置する、著名なミクロネーションの一つ。

リベルランドの支持を表明している政党

スイス独立党（英語版）（スイス、2015年4月16日^[11]）
自由市民党（英語版）（チェコ、2015年5月20日^[12]）
自由主義者党（英語版）（ノルウェー、2015年5月28日^[13]）
リバタリアン党（英語版）（スペイン)、2015年5月31日^[14]
自由民主党（英語版）（トルコ、2015年^[15]）
カナダ・リバタリアン党（英語版）（カナダ、2018年2月19日^[16]
リバタリアン党（アメリカ、2018年12月2日^[17]^[18]）

主催者の自由と直接民主主義のヨーロッパ（当時）に招待され、欧州議会にイェドリチカ大統領が出席したことがある^[19]^[20]。

駐在員事務所

リベルランドが設置した、駐在員事務所のある国と地域の一覧（2020年11月時点^[21]）。

移住申請する条件

リベルランドへ移住を希望する者は誰でも申請できるが、共産主義やネオナチ等のリベルランドが不適切とする思想・派閥への支持あるいは所属をする者には移住を許可していない。

関係するミクロネーション

上の地図で、クロアチアは赤の国境を主張し、セルビアはドナウ川の国境を主張しているため、黄緑色の地域はどこの国も領有権主張をしていない無主地となっている。そのため、リベルランドと同様のミクロネーションが近隣に幾つか存在する。

エンクラバ王国：地図中のポケット1(pocket1)と書かれている場所に建国。前述のとおりリベルランドは同国を国家承認している^[22]。
ベルディス自由共和国（The Free Republic of Verdis）：地図中のポケット3（pocket3）を領土とする^[23]^[24]。

脚注

[脚注の使い方]

^ 【世界発2018】リベルランド自由なる「国家」バルカン半島空白地帯に「建国宣言」市民権15万人申請■仮想通貨を構想■税金なし　『朝日新聞』朝刊2018年7月4日（国際面）2018年7月5日閲覧
^ ミニ国家「リベルランド」建国、世界で最も新しい「国」に CNN.co.jp
^ “Liberland signed Memorandum of Understanding with Somaliland on cooperation in banking technology and energy sectors”. リベルランド政府 (2017年9月26日). 2020年11月26日閲覧。
^ “Liberland”. volumeproject.org (2019年6月30日). 2020年11月26日閲覧。
^ ^a ^b “As Liberland Prepares to Celebrate Its Third Birthday, a Progress Report on the Journey So Far”. Total Croatia News (2018年3月26日). 2020年11月27日閲覧。
^ Liberland Applies for the UNPO Membership at the Wayback Machine (archived 2017年12月25日)
^ “Bill Status of HR1301 100th General Assembly”. legiscan.com. 2020年11月26日閲覧。
^ “THE KINGDOM OF NORTH SUDAN RECOGNIZES THE LIBERLAND”. 北スーダン王国公式サイト (2015年4月20日). 2020年11月27日閲覧。
^ “News/Archive 2015”. Enclava公式サイト (2015年4月30日). 2020年11月27日閲覧。
^ “リベルランドの独立の主張”. シーランド政府公式サイト (2015年4月27日). 2020年11月27日閲覧。
^ “up! fordert die Anerkennung der Freien Republik Liberland”. 党公式ブログ (2015年4月16日). 2020年11月27日閲覧。
^ “Ing. Petr Mach, Ph.D. » Odpovědi » Liberland”. parlamentnilisty.cz (2015年5月20日). 2020年11月27日閲覧。
^ “Presidenten av verdens yngste land kommer til Norge”. 党公式サイト (2015年5月28日). 2020年11月27日閲覧。
^ “El P-LIB, con la República Libre de Liberland”. 党公式サイト (2015年5月31日). 2020年11月27日閲覧。
^ “Haberturk's interview with Mr. President Vit”. dotsub.com (2015年9月27日). 2020年11月27日閲覧。
^ 党首のツイート（2018年2月20日） 2020年11月27日閲覧。
^ “Libertarians resolve to support development of Liberland”. 党公式サイト (2018年12月12日). 2020年11月27日閲覧。
^ US Libertarian Party now supports recognition of Liberland at the Wayback Machine (archived 2018年)
^ “Liberland and the European Parliament”. リベルランド政府 (2018年11月30日). 2020年11月27日閲覧。
^ “Tasse volontarie ed elezioni online: ecco Liberland, la terra di nessuno che mira all'indipendenza”. europa today.it (2018年12月5日). 2020年11月27日閲覧。
^ “Representative Offices”. リベルランド政府公式サイト. 2022年7月1日閲覧。
^ “News-Archive – enclava.org” (英語). 2023年3月20日閲覧。
^ Karpazli, Ertan (5 March 2023). “Southall teen sets up new country and Londoners are queuing up to be citizens” (英語). MyLondon 12 April 2023閲覧。
^ “Verdis Republic: New Self-Proclaimed Neighbour of Croatia” (英語). www.total-croatia-news.com 12 April 2023閲覧。

外部リンク

公式ウェブサイト（英語）
リベルランド (liberland) - Facebook

座標: 北緯45度46分6秒東経18度52分17秒 / 北緯45.76833度東経18.87139度 / 45.76833; 18.87139

[1] “Jedličkův Liberland má novou měnu i první firmu v rejstříku, občanství chce 87 tisíc lidí”. Aktuálně.cz - Víte co se právě děje. 2016年6月9日閲覧。

[2] Quito, Anne. “The world's newest micro-nation is already a leader in nation branding” (英語). Quartz 2017年11月23日閲覧。

[3] 【世界発2018】リベルランド自由なる「国家」バルカン半島空白地帯に「建国宣言」市民権15万人申請■仮想通貨を構想■税金なし　『朝日新聞』朝刊2018年7月4日（国際面）2018年7月5日閲覧

[4] ミニ国家「リベルランド」建国、世界で最も新しい「国」に CNN.co.jp

[5] “Liberland signed Memorandum of Understanding with Somaliland on cooperation in banking technology and energy sectors”. リベルランド政府 (2017年9月26日). 2020年11月26日閲覧。

[6] “Liberland”. volumeproject.org (2019年6月30日). 2020年11月26日閲覧。

[TCN-7] “As Liberland Prepares to Celebrate Its Third Birthday, a Progress Report on the Journey So Far”. Total Croatia News (2018年3月26日). 2020年11月27日閲覧。

[8] Liberland Applies for the UNPO Membership at the Wayback Machine (archived 2017年12月25日)

[9] “Bill Status of HR1301 100th General Assembly”. legiscan.com. 2020年11月26日閲覧。

[10] “THE KINGDOM OF NORTH SUDAN RECOGNIZES THE LIBERLAND”. 北スーダン王国公式サイト (2015年4月20日). 2020年11月27日閲覧。

[11] “News/Archive 2015”. Enclava公式サイト (2015年4月30日). 2020年11月27日閲覧。

[12] “リベルランドの独立の主張”. シーランド政府公式サイト (2015年4月27日). 2020年11月27日閲覧。

[13] “up! fordert die Anerkennung der Freien Republik Liberland”. 党公式ブログ (2015年4月16日). 2020年11月27日閲覧。

[14] “Ing. Petr Mach, Ph.D. » Odpovědi » Liberland”. parlamentnilisty.cz (2015年5月20日). 2020年11月27日閲覧。

[15] “Presidenten av verdens yngste land kommer til Norge”. 党公式サイト (2015年5月28日). 2020年11月27日閲覧。

[16] “El P-LIB, con la República Libre de Liberland”. 党公式サイト (2015年5月31日). 2020年11月27日閲覧。

[17] “Haberturk's interview with Mr. President Vit”. dotsub.com (2015年9月27日). 2020年11月27日閲覧。

[18] 党首のツイート（2018年2月20日） 2020年11月27日閲覧。

[19] “Libertarians resolve to support development of Liberland”. 党公式サイト (2018年12月12日). 2020年11月27日閲覧。

[20] US Libertarian Party now supports recognition of Liberland at the Wayback Machine (archived 2018年)

[21] “Liberland and the European Parliament”. リベルランド政府 (2018年11月30日). 2020年11月27日閲覧。

[22] “Tasse volontarie ed elezioni online: ecco Liberland, la terra di nessuno che mira all'indipendenza”. europa today.it (2018年12月5日). 2020年11月27日閲覧。

[23] “Representative Offices”. リベルランド政府公式サイト. 2022年7月1日閲覧。

[24] “News-Archive – enclava.org” (英語). 2023年3月20日閲覧。

[25] Karpazli, Ertan (5 March 2023). “Southall teen sets up new country and Londoners are queuing up to be citizens” (英語). MyLondon 12 April 2023閲覧。

[26] “Verdis Republic: New Self-Proclaimed Neighbour of Croatia” (英語). www.total-croatia-news.com 12 April 2023閲覧。

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 |国旗画像 =Flag of Liberland.svg
 |国章画像 =[[File:Coat of Arms of Liberland.svg|100px|リベルランドの国章]]
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-[[File:Croatia Serbia border Backa Baranja.svg|250px|thumb|right|図中の「Siga」とされる地域がリベルランド領土]]
 '''リベルランド自由共和国'''（リベルランドじゆうきょうわこく、{{lang-en|Free Republic of Liberland}}）は[[南東ヨーロッパ]][[内陸]]に位置する[[ミクロネーション]]。通称は'''リベルランド'''。
 ==概要==
+[[File:Croatia Serbia border Backa Baranja.svg|thumb|200px|left|[[オーストリア＝ハンガリー帝国]]時代のドナウ川を国境と主張するクロアチア（左）は、ドナウ川東岸のうち黄色の領域をクロアチア領、ドナウ川西岸のうち緑色の領域をセルビア領と主張する。一方現在のドナウ川を国境と主張するセルビア（右）は逆の立場となるため、緑色の領域は互いに領有を主張しない[[無主地]]となっている。無主地は「シガ（Siga）」と呼ばれる中州（現在はクロアチアと地続き）と「ポケット（Pocket）」と呼ばれる3か所の[[飛び地]]があり、これらの中で最も領域が大きい「シガ」でリベルランドは建国された。]]
-[[セルビア]]と[[クロアチア]]の[[国境]]地帯にある、[[ゴルニャ・シガ]]（Gornja Siga）と呼ばれる[[ドナウ川]]西岸寄りの[[中洲]]（面積は約7平方キロメートル）を[[領土]]と主張する。ゴルニャ・シガは、国境をドナウ川中間線と主張するセルビアと、[[オーストリア＝ハンガリー帝国]]時代の境界線とみなすクロアチアのどちらも領有権主張や[[実効支配]]を行っていなかった。これに目をつけ、[[無主地]]の[[先占]]で新国家樹立が可能と考えた[[チェコ人]]の政治家[[ヴィート・イェドリチカ]]が2015年4月13日に建国を宣言した。この日付は、建国宣言は[[アメリカ独立宣言]]起草に携わった[[トーマス・ジェファーソン]]の[[誕生日]]にちなんでいる。
+[[セルビア]]と[[クロアチア]]の[[国境]]地帯にある'''ゴルニャ・シガ'''（Gornja Siga/Горња Сига）と呼ばれる[[ドナウ川]]西岸寄りの地域（かつてはセルビアと地続きだったが、現在はクロアチアと地続きになっている。面積は約7平方キロメートル）を[[領土]]と主張する。ゴルニャ・シガは、国境をドナウ川中間線と主張するセルビアと、[[オーストリア＝ハンガリー帝国]]時代の境界線とみなすクロアチアのどちらも領有権主張や[[実効支配]]を行っていなかった。これに目をつけ、[[無主地]]の[[先占]]で新国家樹立が可能と考えた[[チェコ人]]の政治家[[ヴィート・イェドリチカ]]が2015年4月13日に建国を宣言した。この日付は、建国宣言は[[アメリカ独立宣言]]起草に携わった[[トーマス・ジェファーソン]]の[[誕生日]]にちなんでいる。
-セルビア側では、「建国記念日」などにドナウ川を遡行して中洲へ上陸するための拠点となるアパティン（Apatin）への経済的メリットなどから好意的である。一方、クロアチア側は同国からの上陸を認めず、ドナウ川を巡視艇で警戒している。
+セルビア側では、「建国記念日」などにドナウ川を遡行して中洲へ上陸するための拠点となるアパティン（Apatin）への経済的メリットなどから好意的である。一方、クロアチア側は同国からの上陸を認めていない。ドナウ川はクロアチアからセルビアへの難民の密入国ルートにあたり、クロアチア国境警察がドナウ川を巡視艇で警戒しているので、入国は難しい。
 国名に表れているように、リベルランドは[[リバタリアニズム]]の思想に基づいている。個人的自由や[[経済的自由権|経済的自由]]を尊重した[[憲法]]を制定し、「[[直接民主制]]の要素を持つ[[立憲主義|立憲]][[共和国]]」を標榜している。[[東欧]]に位置するが[[公用語]]は[[英語]]。[[市民権]]は2018年4月時点で約600人に付与し、[[インターネット]]を通じて約15万人（うち[[日本人]]は276人）が申請中である。
 通貨には独自の[[仮想通貨]]「メリット」を採用し、メリット保有額に応じて選挙の票数に差をつける仕組みを検討している<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASL6Y3CDWL6YUHBI00X.html 【世界発2018】リベルランド 自由なる「国家」バルカン半島 空白地帯に「建国宣言」市民権15万人申請■仮想通貨を構想■税金なし]　『朝日新聞』朝刊2018年7月4日（国際面）2018年7月5日閲覧</ref>。将来的には3万5000人から成る共同体を目指すとしている<ref>[https://www.cnn.co.jp/fringe/35063738.html ミニ国家「リベルランド」建国、世界で最も新しい「国」に] CNN.co.jp</ref>。
+== 外交 ==
+年現在、[[国際連合]]に加盟する193か国の中で国家承認を行った国は存在しない。一方で事実上[[ソマリア]]から独立している[[ソマリランド]]とは2017年に相互承認を行い、同国で初めてとなる「国家承認」が行われた<ref>{{Cite web |url=https://liberland.org/en/news/liberland-signed-memorandum-of-understanding-with-somaliland-on-cooperation-in-banking-technology-and-energy-sectors-259.htm |title=Liberland signed Memorandum of Understanding with Somaliland on cooperation in banking technology and energy sectors |publisher=リベルランド政府 |date=2017-09-26 |accessdate=2020-11-26}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://volumeproject.org/liberland/ |title=Liberland |publisher=volumeproject.org |date=2019-06-30 |accessdate=2020-11-26}}</ref>。ただしソマリランドは国際的に認められた国家ではない。他のミクロネーションや[[自由主義]]を掲げる他国の政党からは建国を支持されている。
+国際組織には加盟していないが、[[欧州自由貿易連合]]（EFTA）、{{仮リンク|中欧イニシアティブ|en|Central European Initiative}}（CEI）への加入を目指している<ref name="TCN">{{Cite web |url=https://www.total-croatia-news.com/politics/26972-as-liberland-prepares-to-celebrate-its-third-birthday-a-progress-report-on-the-journey-so-far |title=As Liberland Prepares to Celebrate Its Third Birthday, a Progress Report on the Journey So Far |publisher=Total Croatia News |date=2018-03-26 |accessdate=2020-11-27}}</ref>。また[[代表なき国家民族機構]]（UNPO）へ加入申請を2017年4月20日に提出した<ref>{{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20171225035027/http://liberlandpress.com/2017/07/liberland-applies-unpo-membership/ |title=Liberland Applies for the UNPO Membership |date=2017年12月25日 |accessdate=2020-11-27}}</ref>。ただし[[欧州連合]]（EU）については加入を希望していない<ref name="TCN" />。
+=== 承認国家一覧 ===
+'''国連非加盟国'''
+* {{Flagicon|ソマリランド}} ''[[ソマリランド|ソマリランド共和国]]''（相互承認、[[国家承認を得た国連非加盟の国と地域の一覧|国際連合非加盟国のみが国家承認している地域]]）
+年11月、アメリカ合衆国の[[イリノイ州]]議会にリベルランドを承認する法案が提出されたが、不成立に終わっている<ref>{{Cite web |url=https://legiscan.com/IL/bill/HR1301/2017 |title=Bill Status of HR1301  100th General Assembly |publisher=legiscan.com |accessdate=2020-11-26}}</ref>。
+; リベルランドを承認をしているミクロネーション
+* {{Flagicon image|Flag of the Kingdom of North Sudan.svg}} [[ビル・タウィール#帰属問題|北スーダン王国]]<ref>{{Cite web |url=https://www.kingdomsudan.org/page/our-news/ |title=THE KINGDOM OF NORTH SUDAN RECOGNIZES THE LIBERLAND |publisher=北スーダン王国公式サイト |date=2015-04-20 |accessdate=2020-11-27}}</ref>：エジプト・スーダン国境地帯にある[[ビル・タウィール]]で2014年に建国を宣言。ビル・タウィールはリベルランドと同じく無主地で知られる。
+* {{Flagicon image|Flag of Enclava (simplified).png}} [[エンクラバ王国]]<ref>{{Cite web |url=https://enclava.org/news-archive/ |title=News/Archive 2015 |publisher=Enclava公式サイト |date=2015-04-30 |accessdate=2020-11-27}}</ref>：同国に影響され、2015年4月23日に建国を宣言。初めはスロベニア・クロアチア国境地帯の無主地を「領土」としていたが、のちにセルビア・クロアチア国境地帯の「ポケット1」（pocket 1、上記地図を参照）へ移転した。ポケット1はリベルランドから北へ約6kmほどの距離にある。
+; リベルランドを支持をしているミクロネーション
+* {{SLD}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://sealandgov.org/ja/%e3%83%aa%e3%83%99%e3%83%ab%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89%e3%81%ae%e7%8b%ac%e7%ab%8b%e3%81%ae%e4%b8%bb%e5%bc%b5/ |title=リベルランドの独立の主張 |publisher=シーランド政府公式サイト |date=2015-04-27 |accessdate=2020-11-27}}</ref>：イギリス沖に位置する、著名なミクロネーションの一つ。
+; リベルランドの支持を表明している政党
+* {{仮リンク|スイス独立党|en|The Swiss Independence Party up!}}（スイス、2015年4月16日<ref>{{Cite web |url=https://www.up-schweiz.ch/blog/2015/04/16/wir-fordern-die-anerkennung-der-freien-republik-liberland/ |title=up! fordert die Anerkennung der Freien Republik Liberland |publisher=党公式ブログ |date=2015-04-16 |accessdate=2020-11-27}}</ref>）
+* {{仮リンク|自由市民党|en|Svobodní}}（チェコ、2015年5月20日<ref>{{Cite web |url=https://www.parlamentnilisty.cz/profily/Petr-Mach-47661/otazka/Liberland-84886 |title=Ing. Petr Mach, Ph.D. » Odpovědi » Liberland |publisher=parlamentnilisty.cz |date=2015-05-20 |accessdate=2020-11-27}}</ref>）
+* {{仮リンク|自由主義者 (ノルウェー)|label=自由主義者党|en|Capitalist Party}}（ノルウェー、2015年5月28日<ref>{{Cite web |url=https://www.liberalistene.org/presidenten-av-verdens-yngste-land-kommer-til-norge/ |title=Presidenten av verdens yngste land kommer til Norge |publisher=党公式サイト |date=2015-05-28 |accessdate=2020-11-27}}</ref>）
+* {{仮リンク|リバタリアン党 (スペイン)|label=リバタリアン党|en|Libertarian Party (Spain)}}（スペイン)、2015年5月31日<ref>{{Cite web |url=http://www.p-lib.es/politica-exterior/el-p-lib-con-la-republica-libre-de-liberland |title=El P-LIB, con la República Libre de Liberland |publisher=党公式サイト |date=2015-05-31 |accessdate=2020-11-27}}</ref>
+* {{仮リンク|自由民主党 (トルコ)|label=自由民主党|en|Liberal Democratic Party (Turkey)}}（トルコ、2015年<ref>{{Cite web |url=https://dotsub.com/view/afc380c7-6525-4714-93f2-d15337e2d4ac |title=Haberturk's interview with Mr. President Vit |publisher=dotsub.com |date=2015-09-27 |accessdate=2020-11-27}}</ref>）
+* {{仮リンク|カナダ・リバタリアン党|en|Libertarian Party of Canada}}（カナダ、2018年2月19日<ref>{{Twitter status|moen_tim|965686321871114240|党首のツイート（2018年2月20日）}} {{accessdate|2020-11-27}}</ref>
+* [[リバタリアン党 (アメリカ)|リバタリアン党]]（アメリカ、2018年12月2日<ref>{{Cite web |url=https://www.lp.org/libertarians-resolve-to-support-development-of-liberland/ |title=Libertarians resolve to support development of Liberland |publisher=党公式サイト |date=2018-12-12 |accessdate=2020-11-27}}</ref><ref>{{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20181215065928/https://liberlandpress.com/2018/12/us-libertarian-party-now-supports-recognition-of-liberland/ |title=US Libertarian Party now supports recognition of Liberland |date=2018年 |accessdate=2020-11-27}}</ref>）
+主催者の[[自由と直接民主主義のヨーロッパ]]（当時）に招待され、[[欧州議会]]にイェドリチカ大統領が出席したことがある<ref>{{Cite web |url=https://liberland.org/en/news/liberland-and-the-european-parliament--383 |title=Liberland and the European Parliament |publisher=リベルランド政府 |date=2018-11-30 |accessdate=2020-11-27}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://europa.today.it/attualita/liberland-nazione-tasse.html |title=Tasse volontarie ed elezioni online: ecco Liberland, la terra di nessuno che mira all'indipendenza |publisher=europa today.it |date=2018-12-05 |accessdate=2020-11-27}}</ref>。
+=== 駐在員事務所 ===
+リベルランドが設置した、駐在員事務所のある国と地域の一覧（2020年11月時点<ref>{{Cite web |url=https://liberland.org/en/contact |title=Representative Offices |publisher=リベルランド政府公式サイト |accessdate=2022-07-01}}</ref>）。
+{{Div col|colwidth=16em}}
+* {{ISL}}
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 ==移住申請する条件==
 リベルランドへ移住を希望する者は誰でも申請できるが、[[共産主義]]や[[ネオナチ]]等のリベルランドが不適切とする思想・派閥への支持あるいは所属をする者には移住を許可していない。
+{{-}}
-== 関連項目 ==
+== 関係するミクロネーション ==
+上の地図で、クロアチアは赤の国境を主張し、セルビアは[[ドナウ川]]の国境を主張しているため、黄緑色の地域はどこの国も領有権主張をしていない[[無主地]]となっている。そのため、リベルランドと同様のミクロネーションが近隣に幾つか存在する。
-*[[古典的自由主義]]
-*[[リバタリアニズム]]
-*[[ミナーキズム]]
-*{{仮リンク|クロアチアの政治|en|Politics of Croatia}}
+* [[エンクラバ王国]]：地図中のポケット1(pocket1)と書かれている場所に建国。前述のとおりリベルランドは同国を[[国家の承認|国家承認]]している<ref>{{Cite web |title=News-Archive – enclava.org |url=https://enclava.org/news-archive/ |access-date=2023-03-20 |language=en-US}}</ref>。
-==外部リンク==
+* ベルディス自由共和国（The Free Republic of Verdis）：地図中のポケット3（pocket3）を領土とする<ref>{{cite news |last1=Karpazli |first1=Ertan |title=Southall teen sets up new country and Londoners are queuing up to be citizens |url=https://www.mylondon.news/lifestyle/travel/southall-teenager-sets-up-new-26385041 |access-date=12 April 2023 |work=MyLondon |date=5 March 2023 |language=en}}</ref><ref>{{cite news |title=Verdis Republic: New Self-Proclaimed Neighbour of Croatia |url=https://www.total-croatia-news.com/politics/56208-verdis-republic |access-date=12 April 2023 |work=www.total-croatia-news.com |language=en-gb}}</ref>。
-{{commons|Category:Liberland}}
-*[http://liberland.org/en/main/ 公式サイト（英語）]
-*[https://www.facebook.com/liberland?fref=ts 公式Facebookページ（英語）]
 == 脚注 ==
+{{脚注ヘルプ}}
 {{Reflist}}
+== 関連項目 ==
-{{ミクロネーション}}
+* [[古典的自由主義]]
+* [[リバタリアニズム]]
+* [[ミナーキズム]]
+* {{仮リンク|クロアチアの政治|en|Politics of Croatia}}
+== 外部リンク ==
-{{Coord|45|46|6|N|18|52|17|E|display=title}}
+{{Commonscat}}
+* {{Official website|http://liberland.org/en/}} {{en icon}}
+* {{facebook|liberland}}
+{{ミクロネーション}}
-{{DEFAULTSORT:りべるらんどじゆうきょうわこく}}
+{{Coord|45|46|6|N|18|52|17|E|display=title}}
+{{DEFAULTSORT:りへるらんと}}
 [[Category:セルビアの国境]]
 [[Category:クロアチアの国境]]
 [[Category:ミクロネーション]]
-[[Category:ドナウ川]]
+[[Category:ドナウ川水系]]

表話編歴ミクロネーション
あ行	アウター・バルドニア公国アヴラム大公国（英語版）アエリカ帝国アトランティウム帝国アフジブランド（英語版）アラモアナ独立国（英語版）イェムトランド共和国（英語版）イギリス領西フロリダ（英語版）ウェントラント自由共和国（英語版）ウズピス共和国（英語版）宇宙空間の国（英語版）エテルナ・ルキナ独立国エネンキオ王国（英語版）エレール王国エンクラバ王国オーステネイジア帝国オクシ・アンベノ首長国
か行	カイラサ合衆国北スーダン王国クーゲルムーゲルクラウン・ディペンデンシー・フォービック（英語版）クリスチャニアグローバル・カントリー・オブ・ワールド・ピース（英語版）グローバル・ステート・オブ・ウェーブランドコープマン帝国（英語版）コーラル・シー諸島のゲイ・アンド・レズビアン王国コンク共和国
さ行	シーランド公国スランウスト（英語版）スロージャマスタン共和国セダン王国（英語版）小天王国（kor）セボルガ公国ソジェー共和国
た行	タロッサ中太衆人勧帰国（中国語版）
な行	ナミナラ共和国西アークティカ大公国（英語版）ニュー・ユートピア（英語版）ヌートピアノイエ・スロヴェニッシェ・クンスト（英語版）ノヴァ・ローマ（英語版）
は行	バイクスランド公国（英語版）ハット・リバー公国バンバンガ州（英語版）ヒューマニティー王国（英語版）ファンガモモナ（英語版）フィレッティーノフランドレンシス大公国フリードニア公国（英語版）フレストーニア（英語版）ヘイ・オン・ワイペシュチェニツァ共和国（英語版）別世界王国ペロヤ共和国（英語版）ポメラニア・リヴォニア大公国
ま行	マールボロ公国満洲国政府 (政治団体) ミネルバ共和国ミヤト・トミッチ・ハイドゥク共和国（英語版）自治領メルキゼデク（英語版）モラック・ソングハイチ・ミーズ共和国（英語版）モロッシア共和国
ら行	ラーゴアン島大公国（英語版）ラドニアラブリー王国（英語版）ランス・サン・ジャン（英語版）ランディリベルランドレインボー・クリーク独立国（英語版）レドンダ王国ローズ島共和国ロシア帝国ロストアイランド連邦共和国
わ行	ワートランド（英語版）ワイ公国ワラキア王国（英語版）ワンストニア独立自由地区（英語版）
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