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「熱田神宮能楽殿」の版間の差分

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'''熱田神宮能楽殿'''(あつたじんぐうのうがくでん)は[[愛知県]][[名古屋市]][[熱田区]]神宮の熱田の杜([[熱田神宮]])内にあ[[能楽堂|能楽殿]]。
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'''熱田神宮能楽殿'''(あつたじんぐうのうがくでん)は[[愛知県]][[名古屋市]][[熱田区]][[神宮 (名古屋市)|神宮]]の熱田の杜([[熱田神宮]])内にあった[[能楽堂|能楽殿]]。


[[Image:Atsuta Shrine 07.JPG|thumb|right|300px|熱田神宮能楽殿]]
== 概要 ==
== 概要 ==
[[1955年]]([[昭和]]30年){{Sfn|『狂言でござる』|p=90}}に地元政財界や能楽愛好家の基金によって建設されたもので、檜造りの能舞台に500席の客席を備え、[[能楽協会]]名古屋支部の定式能が催されるなど{{Sfn|『狂言でござる』|p=90}}第二次大戦後の東海地方において永らく[[能]]や[[狂言]]の拠点であった。消防法上の問題があった事から[[1997年]]([[平成]]9年)に改修を行ない、客席が354席に減少。[[1999年]](平成11年)に[[名古屋能楽堂]]が開館した事で舞台利用件数が激減した事に加えて、雨漏りなどの老朽化が激しく改修費用に見合わないとして、[[2006年]](平成18年)108日もって閉鎖された{{Sfn|『狂言でござ』|p=90}}
[[1955年]](昭和30年)に地元政財界や能楽愛好家の基金により建設された。
檜造りの能舞台に 500席の客席を備え、第二次大戦後の東海地方において永らく[[能]]や[[狂言]]の拠点であった。消防法上の問題があった事から[[1997年]]に改修を行ない、客席が 354席に減少。[[1999年]]に[[名古屋能楽堂]]が開館した事で舞台利用件数が激減した事に加えて、雨漏りなどの老朽化が激しく改修費用に見合わないとして、2006年10月を最後に閉鎖される事が決まっ。能舞台は三重県伊勢市の[[皇學館大学]]に無償譲渡され予定


1997年の改修の際には約1億円の募金を募っており、当時募金に応じた[[能楽師]]の間から閉鎖に関して「事前の相談もなかった」との反発の声も上がっ
閉鎖決定と合わせて能舞台は[[三重県]][[伊勢市]]の[[皇學館大学]]に無償譲渡される予定と報じられたが、[[1997年]](平成9年)の改修の際には約1億円の募金を募っており、当時募金に応じた[[能楽師]]の間から閉鎖に関して「事前の相談もなかった」との反発の声も上がったと

その後10年余を経て取り壊され、跡地には[[2019年]]([[令和]]元年)に崇敬団体が利用できる会議室と[[熱田文庫|熱田文庫図書]]、警衛詰所を兼ねた「令和記念館」が建設されている<ref>{{Cite news|url=https://app.jinja.co.jp/article.php?id=106044&preid=106046 |title=「令和記念館」関係者参集のもと地鎮祭 熱田神宮 |publisher=神社新聞 |date=2019-08-05 |accessdate=2020-05-08}}</ref>。


== 周辺 ==
== 周辺 ==
*[[熱田神宮]]
* [[熱田神宮宝物館]]
**[[熱田神宮宝物館]]
* [[名古屋市熱田図書館]]

**名古屋市熱田図書館
== 脚注 ==
*[[パレマルシェ]]神宮
{{脚注ヘルプ}}
*[[あつた蓬莱軒]]
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== アクセス ==
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|others=[[名古屋市博物館]]編|publisher=「狂言でござる」実行委員会|title=狂言でござる [[狂言共同社]]と尾張の狂言|date=2011-10|language=日本語|id={{全国書誌番号|22032644}}|ref={{SfnRef|『狂言でござる』}}}}
*[[東海旅客鉄道|JR東海]] [[熱田駅]]
*[[名古屋鉄道|名鉄]] [[神宮前駅]]
*[[名古屋市営地下鉄名城線|地下鉄名城線]] 「[[伝馬町駅]]」
*[[名古屋市営バス|市バス]] 「神宮東門」


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[前田青邨]] 舞台の鏡板(老松)を描いている。
* [[前田青邨]] - 舞台の鏡板(老松)を描いている。


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熱田神宮能楽殿

熱田神宮能楽殿(あつたじんぐうのうがくでん)は愛知県名古屋市熱田区神宮の熱田の杜(熱田神宮)内にあった能楽殿

概要

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1955年昭和30年)[1]に地元政財界や能楽愛好家の基金によって建設されたもので、檜造りの能舞台に500席の客席を備え、能楽協会名古屋支部の定式能が催されるなど[1]第二次大戦後の東海地方において永らく狂言の拠点であった。消防法上の問題があった事から1997年平成9年)に改修を行ない、客席が354席に減少。1999年(平成11年)に名古屋能楽堂が開館した事で舞台利用件数が激減した事に加えて、雨漏りなどの老朽化が激しく改修費用に見合わないとして、2006年(平成18年)10月8日をもって閉鎖された[1]

閉鎖決定と合わせて能舞台は三重県伊勢市皇學館大学に無償譲渡される予定と報じられたが、1997年(平成9年)の改修の際には約1億円の募金を募っており、当時募金に応じた能楽師の間から閉鎖に関して「事前の相談もなかった」との反発の声も上がったという。

その後10年余を経て取り壊され、跡地には2019年令和元年)に崇敬団体が利用できる会議室と熱田文庫図書、警衛詰所を兼ねた「令和記念館」が建設されている[2]

周辺

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脚注

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参考文献

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  • 『狂言でござる 狂言共同社と尾張の狂言』名古屋市博物館編、「狂言でござる」実行委員会、2011年10月。全国書誌番号:22032644 

関連項目

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  • 前田青邨 - 舞台の鏡板(老松)を描いている。