「竜頭の滝」の版間の差分
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|date=2004年4月27日 |
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|title=見たい・知りたい・遊びたい とちぎ探検隊 市町村ガイドブック 2004年度版 |
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2024年2月2日 (金) 23:24時点における最新版
竜頭の滝 | |
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所在地 | 栃木県日光市 |
位置 | 北緯36度45分31.76秒 東経139度27分4.53秒 / 北緯36.7588222度 東経139.4512583度座標: 北緯36度45分31.76秒 東経139度27分4.53秒 / 北緯36.7588222度 東経139.4512583度 |
落差 | 60 m |
滝幅 | 10 m |
水系 | 利根川水系湯川 |
プロジェクト 地形 |
竜頭の滝(りゅうずのたき)は、栃木県日光市にある滝。奥日光地域を代表する滝の一つで、華厳滝、湯滝と共に奥日光三名瀑の一つとされている[1][2]。標高は1350メートル。滝全長は210メートル。滝幅は10メートル。
概要
[編集]湯ノ湖に端を発し戦場ヶ原を流れ下ってきた湯川の末流にかかる滝。長さ約210mの急斜面を途中で二手に別れ[2][3]、まるで大岩を噛むように豪快に流れ下る。「竜頭」の名前は、二枝に分かれた滝を正面から見た姿を龍の頭に見立てたものとされ[2][3]、二手の流れを髭に見立てたとも[4]、中央の岩を頭部に見立てたとも[4]言われる。
滝は下流側正面の観瀑台から眺めるのがよいと言われるが[2][5]、東側面には散策路があり[6][4][5]、急流状になっている滝を側面から見ることもできる[4]。かつては上流部の一部を龍雲滝(りゅううんたき)と呼び分け、滝下流部と区別していた時期もあったという[4]。竜頭の滝の黒々とした[7]岩壁は、男体山の火山活動の末期に噴出したデイサイト質の軽石流が形成したもので、かつて巨大な湖だった戦場ヶ原を埋め尽くしたものがここまで流れ下ってきたものである。滝を下った湯川はすぐ下流で地獄川の右支流となり、0.5km先[8]で中禅寺湖に流入している。
新緑や[2]ツツジ(トウゴクミツバツツジ)の咲く季節[1][3][9][10][7]、紅葉[1][2][3][7]の景観が見頃であると言われ、その時期には観光客で賑わう[7]。奥日光一帯では紅葉が訪れる時期が最も早い場所でもある[7]。
明治の文豪である幸田露伴もこの滝の自然の造形を絶賛した[11]。
周辺はかつて帝室林野局が管理する御料林であり、1940年(昭和15年)には紀元二千六百年記念事業の一つとして「日光龍頭山の家」が建設された[12]。
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竜頭の滝で産出したアダメロ岩(石英モンゾニ岩)
施設
[編集]- 滝見学 無料
- 龍頭之茶屋
- 営業時間 8:00~17:00 無休(12~3月、9:00~16:00 不定休)
- 駐車場 無料
交通
[編集]東武鉄道東武日光駅から東武バス日光で「竜頭の滝」下車、徒歩1分[2]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 日光観光協会編 編「竜頭ノ滝-りゅうずのたき-」『日光パーフェクトガイド』(初版)下野新聞社、1998年3月30日、146頁頁。ISBN 4-88286-085-6 。2010年6月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『日光・那須 2001-02年版』昭文社〈まっぷるマガジン〉、2001年4月15日、60頁頁。ISBN 4-398-22948-5。
- ^ a b c d 『日光・那須 '10』昭文社〈まっぷる〉、2009年4月15日、58頁頁。ISBN 978-4-398-26412-1。
- ^ a b c d e 奥村 2000, p. 95
- ^ a b 毛利好彰『日光・那須・塩原』実業之日本社〈ブルーガイドブックス〉、1988年、74頁頁。ISBN 4-408-00009-4。
- ^ かつては国道120号としてつづら折りの登坂路であったが、現行のバイパス路が完成した後、滝に沿った部分を散策路として整備し直した他は廃道化工事を実施した。途中の展望広場の形状にヘアピンカーブの名残が見られる他、一部のガードレールも残っている
- ^ a b c d e 下野新聞社編 編『見たい・知りたい・遊びたい とちぎ探検隊 市町村ガイドブック 2004年度版』下野新聞社、2004年4月27日、113頁頁。ISBN 4-88286-238-7。
- ^ 国立公害研究所編集委員会, ed. (1984年3月31日), “研究の意義と概要” (PDF), 中禅寺湖の富栄養化現象に関する基礎的研究, 国立公害研究所研究報告, 第69号, 国立公害研究所, p. 2, 全国書誌番号:85003751 2010年6月7日閲覧。
- ^ 奥村 2000, p. 93
- ^ 小杉国夫「西ノ湖〜中禅寺湖」『栃木の日帰りハイキング』(改訂版4版)下野新聞社、1998年2月1日(原著1994年4月22日)、50-51頁頁。ISBN 4-88286-088-0。
- ^ 幸田露伴 (2014年4月4日). 林幸雄 入力、松永正敏 校正: “華嚴瀧”. 青空文庫. 2021年7月10日閲覧。 “龍頭の瀧もまた別趣を有してゐる好い瀧である。水は斜に巨巖の上を幾段にも錯落離合してほとばしり下るので、白龍競ひ下るなどと古風の形容をして喜ぶ人もあるのだが、この瀧の佳い處はたゞ瀧の末のところに安坐して、手近に樂々と見ることと、巖石の磊砢たるをば眼前にする所にある。”
- ^ 日光龍頭山の家が完成『東京日日新聞』(昭和15年12月17日)『昭和ニュース辞典第7巻 昭和14年-昭和16年』p550 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
参考文献
[編集]- 奥村隆志「湯川・地獄沢・御沢」『日光四十八滝を歩く』(初版)随想舎、2000年3月15日、93-102頁頁。ISBN 4-88748-036-9。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 日光旅ナビ: 竜頭ノ滝 - 日光市観光協会
- 竜頭之茶屋HP