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'''野村 達雄'''（のむら たつお、[[1986年]][[4月16日]]<ref name=":0" /><ref name="asahi"/> - ）は、[[中国]]・[[日本]]出身の[[エンジニア]]、[[ゲームクリエイター]]。[[Niantic, Inc.]] Tokyo Studio代表。 |
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[[Googleマップ]]や[[Pokémon GO]]など実験的なモバイル・アプリケーションの開発に携わる。[[中華人民共和国]][[黒竜江省]]生まれ<ref name="asahi"/>、[[長野県]][[長野市]]出身<ref name="asahi"/><ref name="gooo">[http://news.goo.ne.jp/article/dot/trend/dot-2017021600094.html ポケモンGO開発者は東工大出身 元スパコン研究者]{{リンク切れ|date=2022年4月}}</ref>。 |
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== 人物・経歴 == |
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幼少時の名前は石磊。中国で、両親及び4人の[[姉]]と、土と藁でできた家に住み、主食が[[トウモロコシ]][[粥]]という極貧の生活を送り、[[豆腐]]の行商についていた<ref>『ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる』小学館集英社プロダクション</ref>。内祖母は[[福井県]][[小浜市]]出身の[[中国残留日本人]]。[[満州国]]に渡り、[[南満州鉄道]]職員との間に3人の子供をもうけたが、[[ソ連対日参戦]]及び[[関東軍]]撤退のため[[引き揚げ]]できず、[[日本の降伏]]後、子供との死別を経て、中国人である内祖父・石相臣に助けられた。晩年は[[癌]]を患い、1973年に福井に帰郷して死去した<ref> |
幼少時の名前は石磊<ref name=":0" />。中国で、両親及び4人の[[姉]]と、土と藁でできた家に住み、主食が[[トウモロコシ]][[粥]]という極貧の生活を送り、[[豆腐]]の行商についていた<ref name="#1">『ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる』小学館集英社プロダクション{{要ページ番号|date=2022年4月}}</ref><ref name=":1">{{Cite web|和書|title=「ポケモンＧＯ」開発者、９歳で来日した時は日本語がまったく話せなかった |url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/20220425-OYT1T50160/ |website=読売新聞 |date=2022-05-03 |access-date=2022-05-04}}</ref>。内祖母は[[福井県]][[小浜市]]出身の[[中国残留日本人]]<ref name=":1" />。[[満州国]]に渡り、[[南満州鉄道]]職員との間に3人の子供をもうけたが、[[ソ連対日参戦]]及び[[関東軍]]撤退のため[[引き揚げ]]できず、[[日本の降伏]]後、子供との死別を経て、中国人である内祖父・石相臣に助けられた<ref name=":1" />。晩年は[[癌]]を患い、1973年に福井に帰郷して死去した<ref name=":0" /><ref name=":1" /><ref name="#1"/><ref>朝日新聞2017年1月14日{{要ページ番号|date=2022年4月}}</ref>。 |
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よりよい生活を求めて9歳のとき親戚を頼り一家で来日し、1995年[[練馬区]]の[[小学校]]に編入。1997年、[[長野市]]に移住<ref> |
よりよい生活を求めて9歳のとき親戚を頼り一家で来日し、1995年[[練馬区]]の[[小学校]]に編入。1997年、[[長野市]]に移住<ref name=":0" /><ref name="#1"/>。姓は祖母の野村とし、名は[[日本語]]の教科書の登場人物にちなみ達雄とした<ref name=":1" />。当初は日本語も話せなかったが、建設現場や豆腐工場で働く両親のもと、小学校時代から[[新聞配達]]等をして働き、長野東部中学時代に新聞配達で貯めた資金で[[パソコン]]を購入し、独学で[[プログラミング]]を習得<ref name=":0" /><ref name="shinmai20210101">『信濃毎日新聞』2021年1月1日朝刊 11面「転換期に挑む 新常態の信州経済」</ref>。その後、[[長野県長野吉田高等学校|長野吉田高校]]を経て、[[信州大学]][[工学部]]に進学<ref name=":0" /><ref name="shinmai20210101" />。信州大学4年の時に[[日本国籍]]を取得<ref name=":0" />。信州大学卒業後は、東京工業大学大学院に進学し[[松岡聡 (計算機科学者)|松岡聡]]の指導のもと[[スーパーコンピュータ]]の研究を行い高い評価を受ける。「ステンシル計算を対象とした大規模GPUクラスタ向け自動並列化フレームワーク」により[[情報処理学会]]2011年度コンピュータサイエンス領域奨励賞受賞<ref>[https://www.ipsj.or.jp/award/cs-award-2011.html 「2011年度コンピュータサイエンス領域奨励賞受賞者一覧」]情報処理学会</ref><ref name="asahi"/><ref name="nikkei"/>。 |
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2011年東京工業大学大学院理工学研究科[[数理]]・[[計算科学]]専攻修士課程を修了し、同年[[グーグル]]株式会社（現グーグル合同会社）に入社。2013年から[[Google]] Inc.に移り、2015年から[[社内ベンチャー]]Niantic Labsに所属。同年[[Niantic, Inc.]]に移籍。同社プロダクト部門シニア[[マネージャー]]、Pokémon GOのプロダクトマネージャー等を務める<ref>[http://www.hochi.co.jp/topics/20161117-OHT1T50060.html 「ポケモンＧＯ開発リーダーは３０歳の“ゲーム制作素人”だった！」]2016年11月17日10時30分 スポーツ報知</ref |
2011年東京工業大学大学院理工学研究科[[数理]]・[[計算科学]]専攻修士課程を修了し、同年[[グーグル]]株式会社（現グーグル合同会社）に入社。2013年から[[Google]] Inc.に移り、2015年から[[社内ベンチャー]]Niantic Labsに所属。同年[[Niantic, Inc.]]に移籍。同社プロダクト部門シニア[[マネージャー]]、Pokémon GOのプロダクトマネージャー等を務める<ref name="asahi" /><ref name=":0" /><ref name="nikkei" /><ref>[https://web.archive.org/web/20161117052849/http://www.hochi.co.jp/topics/20161117-OHT1T50060.html 「ポケモンＧＯ開発リーダーは３０歳の“ゲーム制作素人”だった！」]{{リンク切れ|date=2022年4月}}2016年11月17日10時30分 スポーツ報知</ref>。2018年Niantic, Inc. が初の米国外開発拠点として設立したTokyo Studioの代表に就任<ref name=":0" /><ref>[https://japan.cnet.com/article/35123315/ ポケGOのNianticが日本に開発拠点「Tokyo Studio」を立ち上げた狙い]CNET Japan > ニュース > 企業・業界 2018年07月31日 12時31分</ref>。 |
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[[Google]]の[[エイプリルフール]][[企画]]において<ref name="asahi"/>、エンジニアとして[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]版Googleマップ8bit（[[2012年]]）、Googleマップ宝探しバージョン（[[2013年]]）、ポケモンチャレンジ（[[2014年]]）などを開発<ref name="asahi"/>。[[2015年]]にGoogleから[[Niantic, Inc.]]へ移籍し<ref name="asahi"/>、ゲームクリエイターとしてPokémon GOの開発・運営に携わる<ref name="asahi"/>。 |
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* [http://bgr.com/2017/03/02/pokemon-go-trading-details-interview-2017/ Niantic shares new details about trading in Pokemon Go] |
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2024年2月6日 (火) 20:08時点における最新版
野村達雄 Tatsuo Nomura | |
|---|---|
| 生誕 |
石磊[1][2] 1986年4月16日（38歳）[2][3] 中国黒竜江省[3] |
| 国籍 |
 中国→ 日本[1] |
| 出身校 |
信州大学工学部情報工学科[3] 東京工業大学大学院情報理工学研究科修士課程[3] |
| 職業 |
Google エンジニア（Googleマップの開発）(2011年-2015年)[3] Niantic, Inc. ゲームクリエイター（Pokémon GOの開発）(2015年-)[3] |
| 受賞 | コンピュータサイエンス領域奨励賞 |
野村 達雄（のむら たつお、1986年4月16日[2][3] - ）は、中国・日本出身のエンジニア、ゲームクリエイター。Niantic, Inc. Tokyo Studio代表。
GoogleマップやPokémon GOなど実験的なモバイル・アプリケーションの開発に携わる。中華人民共和国黒竜江省生まれ[3]、長野県長野市出身[3][4]。
人物・経歴[編集]
幼少時の名前は石磊[2]。中国で、両親及び4人の姉と、土と藁でできた家に住み、主食がトウモロコシ粥という極貧の生活を送り、豆腐の行商についていた[5][6]。内祖母は福井県小浜市出身の中国残留日本人[6]。満州国に渡り、南満州鉄道職員との間に3人の子供をもうけたが、ソ連対日参戦及び関東軍撤退のため引き揚げできず、日本の降伏後、子供との死別を経て、中国人である内祖父・石相臣に助けられた[6]。晩年は癌を患い、1973年に福井に帰郷して死去した[2][6][5][7]。
よりよい生活を求めて9歳のとき親戚を頼り一家で来日し、1995年練馬区の小学校に編入。1997年、長野市に移住[2][5]。姓は祖母の野村とし、名は日本語の教科書の登場人物にちなみ達雄とした[6]。当初は日本語も話せなかったが、建設現場や豆腐工場で働く両親のもと、小学校時代から新聞配達等をして働き、長野東部中学時代に新聞配達で貯めた資金でパソコンを購入し、独学でプログラミングを習得[2][8]。その後、長野吉田高校を経て、信州大学工学部に進学[2][8]。信州大学4年の時に日本国籍を取得[2]。信州大学卒業後は、東京工業大学大学院に進学し松岡聡の指導のもとスーパーコンピュータの研究を行い高い評価を受ける。「ステンシル計算を対象とした大規模GPUクラスタ向け自動並列化フレームワーク」により情報処理学会2011年度コンピュータサイエンス領域奨励賞受賞[9][3][1]。
2011年東京工業大学大学院理工学研究科数理・計算科学専攻修士課程を修了し、同年グーグル株式会社（現グーグル合同会社）に入社。2013年からGoogle Inc.に移り、2015年から社内ベンチャーNiantic Labsに所属。同年Niantic, Inc.に移籍。同社プロダクト部門シニアマネージャー、Pokémon GOのプロダクトマネージャー等を務める[3][2][1][10]。2018年Niantic, Inc. が初の米国外開発拠点として設立したTokyo Studioの代表に就任[2][11]。
Googleのエイプリルフール企画において[3]、エンジニアとしてファミコン版Googleマップ8bit（2012年）、Googleマップ宝探しバージョン（2013年）、ポケモンチャレンジ（2014年）などを開発[3]。2015年にGoogleからNiantic, Inc.へ移籍し[3]、ゲームクリエイターとしてPokémon GOの開発・運営に携わる[3]。
2021年4月に京都芸術大学3年次に編入学し、建築デザインを学んでいる[2]。
著書[編集]
- 『ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる』小学館集英社プロダクション (2017/7/19)
参照[編集]
- ^ a b c d 「夢の揺り籠 西から東へ ポケモンGO開発者・野村達雄氏」[リンク切れ]日本経済新聞2017/4/7
- ^ a b c d e f g h i j k l “「中国の寒村」生まれのポケＧＯ開発者、日本では当然すぎた「特権」に気づく”. 読売新聞 (2022年5月4日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o （フロントランナー）ゲームディレクター・野村達雄さん 「ポケモンＧＯ」開発に抜擢[リンク切れ]
- ^ ポケモンGO開発者は東工大出身 元スパコン研究者[リンク切れ]
- ^ a b c 『ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる』小学館集英社プロダクション[要ページ番号]
- ^ a b c d e “「ポケモンＧＯ」開発者、９歳で来日した時は日本語がまったく話せなかった”. 読売新聞 (2022年5月3日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ 朝日新聞2017年1月14日[要ページ番号]
- ^ a b 『信濃毎日新聞』2021年1月1日朝刊 11面「転換期に挑む 新常態の信州経済」
- ^ 「2011年度コンピュータサイエンス領域奨励賞受賞者一覧」情報処理学会
- ^ 「ポケモンＧＯ開発リーダーは３０歳の“ゲーム制作素人”だった！」[リンク切れ]2016年11月17日10時30分 スポーツ報知
- ^ ポケGOのNianticが日本に開発拠点「Tokyo Studio」を立ち上げた狙いCNET Japan > ニュース > 企業・業界 2018年07月31日 12時31分
