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{{redirect|シネマックス|アメリカ合衆国のケーブル放送チャンネル(CINEMAX)|シネマックス (アメリカ合衆国の放送チャンネル)}}
{{redirect|シネマックス|アメリカ合衆国のケーブル放送チャンネル(CINEMAX)|HBO}}
'''USシネマ'''([[英語|英称]]:''US CINEMAS'')は、老舗映画興行会社'''千葉興行株式会社'''(ちばこうぎょう)が千葉県と茨城県で運営する[[シネマコンプレックス]]チェーンである。旧名称は「'''シネマックス'''」(英称:''CINEMAX'')で、2016年現在もWebサイトのドメイン名で使用されている。

== 略歴 ==
シネマックス開始以降の略歴である。
* [[1997年]][[5月24日]] - シネマックス千葉開館<ref name="chibanippo1997524">{{Cite news |title=千葉市に新映画館 シネマックス千葉 きょうオープン |newspaper=千葉日報 |publisher=千葉日報社|page=5 |date=1997-05-24}}</ref>
* [[2005年]][[12月10日]] - シネマックスパルナ稲敷開館
* [[2007年]][[9月8日]] - シネマックスちはら台開館
* [[2007年]][[12月22日]] - シネマックス足利開館
* [[2009年]][[2月27日]] - シネマックス足利閉館
* [[2009年]][[7月15日]] - シネマックス鴻巣開館
* [[2011年]][[1月14日]] - シネマックス千葉閉館
* [[2011年]][[3月11日]] - [[東日本大震災]]に伴い、ちはら台(4月16日再開)、パルナ稲敷(4月23日再開)、鴻巣(12月15日閉館)が休館
* [[2011年]][[7月9日]] - 日活、東京テアトルより運営を引き継ぎ、シネマックス千葉ニュータウンが部分開館
* [[2011年]][[12月15日]] - シネマックス鴻巣閉館
* [[2013年]][[4月26日]] - シネマックスつくば開館
* [[2014年]][[10月18日]] - USシネマ木更津開館
* [[2015年]][[6月26日]] - シネマックス千葉ニュータウンを「USシネマ千葉ニュータウン」に改称
* [[2015年]][[11月28日]] - つくば、ちはら台、パルナ稲敷といった残るシネマックス3サイトをUSシネマに館名統一

== 劇場 ==
* '''USシネマパルナ稲敷'''([[茨城県]][[稲敷市]]、ショッピングセンターパルナ隣接)<7スクリーン、1,153席、2005年12月10日開館、[[4DX]]導入>
: 上映作品数は通常10〜15作品程度だが、東宝洋画系(主に[[TOHOシネマズ日劇]]スクリーン3)の作品は上映されないこともある(例:『[[スターダスト (小説)#映画|スターダスト]]』、『[[グッド・シェパード]]』、『[[シルク (2007年の映画)|シルク]]』、『[[セックス・アンド・ザ・シティ (映画)|セックス・アンド・ザ・シティ]]』など)。シアター7はUSシネマ最大の413席、シアター5はUSシネマ最小の76席。また、唯一『[[マイケル・ジャクソン THIS IS IT]]』が上映されない。
* '''USシネマつくば'''(茨城県[[つくば市]]、[[イオンモールつくば]]モール棟2階)<10スクリーン、1,819席、2013年4月26日開館、4DX導入>
* '''USシネマ千葉ニュータウン'''(千葉県[[印西市]]、[[千葉ニュータウン]]内)<10スクリーン、1,729席、2005年8月6日開館、4DX導入>
: 日活経営、東京テアトル運営であったが、東日本大震災の被害により復旧のコストが多大になるため運営再開が断念された。2011年7月9日より千葉興行が運営を引き継ぎ、一部劇場が再開。同年11月26日より全スクリーンでの運営が再開された。詳細は[[シネマックス千葉ニュータウン|こちら]]を参照。
* '''USシネマちはら台'''([[千葉県]][[市原市]]、[[ユニモちはら台]]内)<10スクリーン、2,099席、2007年9月8日開館、4DX導入><ref>{{Cite web |author=池田貴恵 |date=2007-9-7 |url=http://www.walkerplus.com/movie/report/report5320.html |title=【映画館取材レポート】赤で統一された劇場空間が完成 千葉県市原市に「シネマックスちはら台」がオープン! |publisher=MovieWalker |accessdate=2008-12-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080115204731/http://www.walkerplus.com/movie/report/report5320.html |archivedate=2008-01-15}}</ref>
: 市原市内初のシネマコンプレックス。赤い内装で統一されている。上映作品数は通常15作品程度。シアター3はUSシネマ最大の413席。オンラインチケット販売システム「WEX」を採用。2015年11月28日の館名変更と同時に4DXを導入。
* '''USシネマ木更津'''(千葉県[[木更津市]]、[[イオンモール木更津]]2階)<10スクリーン、1,960席、2014年10月18日開館、4DX導入>
: 千葉興行運営の映画館としては初となる体感型上映システム「4DX」を導入。
* '''千葉劇場'''(千葉県千葉市中央区)<1スクリーン、110席、1994年改装>
: 上映作品数は通常2作品程度。かつては[[松竹]]・[[東急レクリエーション|東急系]]作品を中心に上映していたが、現在は[[ミニシアター|単館系]]を上映している。
<gallery widths="200">
File:Cinemax_chiba_newtown.jpg|USシネマ千葉ニュータウン(写真はシネマックス時代)
File:AEON MALL Tsukuba.jpg|USシネマつくばが入居するイオンモールつくば
File:AEON Mall Kisarazu North Whole View.jpg|USシネマ木更津が入居するイオンモール木更津
File:Unimo Chiharadai 002.jpg|USシネマちはら台が入居するユニモちはら台(千葉県市原市)
</gallery>

== かつて存在した劇場 ==
* '''シネマックス足利'''([[栃木県]][[足利市]]、[[あしかがハーヴェストプレース]]内)<8スクリーン、1,301席、2007年12月22日開館、2009年2月27日閉館<ref>{{Cite news |date=2007-01-17 |url=http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090117ddlk09020153000c.html |title=シネマックス足利:来月27日閉館へ 「観客数想定の半分」 /栃木 |newspaper=毎日.jp |publisher=毎日新聞社 |accessdate=2009-02-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090119234410/http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090117ddlk09020153000c.html |archivedate=2009-01-19}}</ref>
: 上映作品数は通常15作品程度。最大シアターでも400席以下であり比較的小規模であった。オンラインチケット販売システム「WEX」を採用していた。足利市役所の誘致によって開業し、市内の活性化の原動力となることが期待されたが、両毛地域に複数のシネマコンプレックスが存在し集客が想定の半分程度に満たず、業績不振のためわずか1年3ヶ月で閉館に追い込まれた。施設は長期間残置され、「アシコタウンあしかが」にリニューアルした[[2016年]][[3月1日]]に『'''[[ユナイテッド・シネマ]] アシコタウンあしかが'''』として再開業した<ref>{{Cite news|date=2015-12-17|url=http://mainichi.jp/articles/20151217/ddl/k09/020/122000c|title=シネコン:足利に進出 来春開業、7年ぶりに映画館復活へ|newspaper=毎日新聞|publisher=毎日新聞社|accessdate=2016-03-14}}</ref>。
* '''シネマックス千葉'''(千葉県千葉市中央区富士見2丁目16-6)<5スクリーン、804席、1997年5月24日開館、2011年1月14日閉館{{Refnest|group="広報"|name="C千葉閉館"|[http://www.cinemax.co.jp/chiba/pointcard.htm 重要なお知らせ]{{リンク切れ|date=2016年8月}}、シネマックス千葉、千葉興行、2010年11月3日閲覧。}}
: 千葉県下にオープンした最初のシネマコンプレックスである。上映作品数は通常10作品程度だが、[[東宝]][[邦画]]系、[[東映]]系作品は上映されることがなかった。他の3サイトとはポイントカードが異なっていた。コンセッションでは[[ペプシコーラ]]を販売していた。2011年1月14日に閉館。建物は解体され跡地は駐車場となっている。
* '''シネマックス鴻巣'''([[埼玉県]][[鴻巣市]]、[[エルミこうのす]]内)<9スクリーン、1593席、2009年7月15日開館、2011年3月11日休館、12月15日閉館{{Refnest|group="広報"|name="鴻巣"|[http://www.cinemax.co.jp/konosu/ シネマックス鴻巣 閉館のご案内]{{リンク切れ|date=2016年8月}}、千葉興行、2011年12月20日閲覧。}}
: 当初[[ワーナー・マイカル・シネマズ]]が同ショッピングモールへの出店を計画していたが、親会社の意向で出店を中止したとされる<ref name="saitama20080314">「街にシネコンできるの? 鴻巣駅前再開発の娯楽施設ビル」 『埼玉新聞』(県北・県西版)2008年3月14日付朝刊、第14面</ref>。コンセッションでは[[コカ・コーラ]]を販売していた。2011年3月11日に発生した[[東日本大震災]]により施設内が損壊したため無期限休業状態となる。[[賃貸人]]である[[鴻巣駅]]東口A地区市街地再開発組合より賃貸借契約の継続が困難であることを表明され、営業再開を断念。12月15日に閉館が発表された<ref group="広報" name="鴻巣"/>。鴻巣市役所は再開を目指して映画館を取得し、[[2012年]][[10月]]に[[東映]]系のシネコン会社[[ティ・ジョイ]]へ運営を委託する形で合意。「公設民営」の形で[[2013年]][[7月5日]]に「'''[[こうのすシネマ]]'''」として再開された。再開後は9スクリーンのうち7スクリーンを映画上映専用スクリーンとして、1スクリーンを多目的ホールとの兼用のスクリーンとして、残り1スクリーンを多目的ホール専用のホールとしている<ref>{{Cite news|title=公設民営でシネコン運営 鴻巣市、唯一の映画館 来夏復活|author=宮本隆康|newspaper=東京新聞|publisher=中日新聞社|date=2012-10-13|url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20121013/CK2012101302000113.html|archiveurl=https://megalodon.jp/2012-1020-2118-43/www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20121013/CK2012101302000113.html|archivedate=2012-10-20|accessdate=2012-10-21}}</ref><ref>{{Cite news|title=7月再オープンの映画館の名称「こうのすシネマ」に決まる/鴻巣|newspaper=埼玉新聞|publisher=埼玉新聞社|date=2013-05-01|url=http://www.saitama-np.co.jp/news05/01/05.html|accessdate=2013-06-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130628072909/http://www.saitama-np.co.jp/news05/01/05.html |archivedate=2013-06-28}}</ref>。
<gallery>
画像:Jp_multiplex_cinemax_ashikaga.jpg|シネマックス足利
画像:Jp multiplex cinemax chiba 001.jpg|シネマックス千葉
画像:Konosu_Konosu_City_Library_1.JPG|シネマックス鴻巣
</gallery>

== ポイントカード ==
=== 一般カード、シニアカード ===
シネマックス千葉、千葉劇場とシネマックスパルナ稲敷、ちはら台、足利のポイントカードは異なる。稲敷、ちはら台、足利では、1作品当たり通常100ポイントの付与であるが、ポイント付与が2倍になる「Wポイント作品」が毎週2〜3作品ほどある。60歳以上向けの「シニアカード」は1作品当たり150ポイント付与される。

=== キッズカード ===
当初は、稲敷のみで発行されていたが、2008年4月からちはら台、足利でも発行されるようになった。有効期限は年度末。カードの提示で鑑賞料金が200円割引になったり、スタンプをためるとポップコーンがもらえたりする特典がある。

== 千葉興行 ==<!-- リダイレクトの都合上、見出し2を編集しないでください。編集する必要のある場合は、ノートで議論をお願いいたします -->
{{基礎情報 会社
{{基礎情報 会社
|社名 = 千葉興行株式会社
| 社名 = USシネマ株式会社
|英文社名 = Chiba Kogyo Co., Ltd.
| 英文社名 = US Cinema Co., Ltd.
|ロゴ =
| ロゴ =
|種類 = [[株式会社]]
| 種類 = [[株式会社]]
|市場情報 = 非上場
| 市場情報 = 非上場
|略称 = 千葉興行
| 略称 = USシネマ
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| 国籍 = {{JPN}}
|本社郵便番号 = 260-0013
| 本社郵便番号 = 260-0013
|本社所在地 = [[千葉県]][[千葉市]][[中央区 (千葉市)|中央区]]中央3丁目8-8
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|設立 = 1884年4月 創業<br />[[1953年]]9月 設立
| 設立 = 1884年4月 創業<br />1953年9月 設立
|業種 = 9050
| 業種 = 9050
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| 統一金融機関コード =
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|事業内容 = 劇場の経営、不動産賃貸業
| 事業内容 = 劇場の経営、不動産賃貸業
|代表者 = [[臼井正人]]
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|資本金 = 1,000万円
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|外部リンク = http://www.cinemax.co.jp/
| 外部リンク = https://www.uscinemas.jp/
|特記事項 =
| 特記事項 =
}}
}}
'''USシネマ株式会社'''(ユーエスシネマ)は、日本の[[映画館|映画興行会社]]である。
'''千葉興行株式会社'''(ちばこうぎょう)は、日本の[[映画館|映画興行会社]]である。個人事業として東京市深川区越中島に創業した<ref name="商工">経営談話室Vol.65 映画という夢を売る商売 - その誇りを胸に、[[千葉商工会議所]]、2010年11月3日閲覧。</ref><ref name="年鑑36">『映画年鑑 1936』、[[飯島正]]・[[内田岐三雄]]・[[岸松雄]]・[[筈見恒夫]]、[[第一書房 (第1期)|第一書房]]、[[1936年]][[3月20日]]、p.189.</ref>。映画界の老舗企業であり、劇場の経営と不動産賃貸業を行なう事業持株会社である。傘下企業でホテル、飲食、ソーラー発電、マンション開発、航空機リース、広告代理店、海外不動産事業等を行う。<ref name="年鑑97">『映画年鑑 1997』、[[時事映画通信社]]、1997年、p.260.</ref>。
=== 沿革 ===
*1884年 臼井荘平 東京市深川区越中島で牡蠣灰製造を始める。
*1896年 臼井真三 セメント製造を始める。
*1906年 親族と共同で深川演芸館、永代館、千住演芸館を開館し個人事業として臼井興行部を始める。
* [[1913年]] 8月千葉県千葉市蓮池地区に[[千葉演芸館]]を開館<ref name="商工" /><ref name="大正">[http://www.asahi-net.or.jp/~ia6t-tkhs/zenkokueigakan6.htm 全国主要映画館便覧 大正後期編 / 神奈川・千葉]、みつ豆CINEMA、2010年11月3日閲覧。</ref>、<ref name="年鑑36" />
*1915年6月 兄の経営していた千葉演芸館を引き継ぐ。
*1927年臼井真三死去に伴い、臼井荘一が引き継ぐ。
* [[1945年]] 同年6月10日の[[千葉空襲]]の前に千葉演芸館を取り壊す<ref name="商工" />
* [[1946年]]頃 [[市川市]]、同市[[中山 (市川市)|中山]]、[[船橋市|船橋]]、千葉市、[[銚子市]]等、千葉県内に8館を展開する<ref name="商工" />
* [[1953年]]9月 個人事業を株式会社化、千葉興行株式会社として設立<ref name="年鑑97" />
* [[1966年]] [[臼井一世]]、四代目社長に就任する。
* [[1994年]] 旧千葉劇場を8階建てビルに建て替え、2階に千葉劇場を開館する。
* [[1995年]] 海外不動産事業に進出する。
* [[1997年]][[5月24日]] シネマックス千葉開館、シネコン経営に進出<ref name="chibanippo1997524"/>
{{Main|#略歴}}
*[[2001年]] ロイヤルリース株式会社を子会社として設立。
* [[2008年]] [[臼井正人]]、五代目社長に就任する。
* [[2011年]] マンション開発事業に進出する。
* [[2013年]] ソーラー発電事業に進出する。
* [[2013年]] ホテル事業に進出する。
* [[2018年]] 航空機リース事業に進出する。


1884年(明治17年)に[[東京市]][[深川区]]越中島に創業した老舗企業であり<ref name="商工">「経営談話室Vol.65 映画という夢を売る商売 - その誇りを胸に」千葉商工会議所、2010年11月3日閲覧。</ref><ref name="年鑑36">[[飯島正]]・[[内田岐三雄]]・[[岸松雄]]・[[筈見恒夫]]『映画年鑑 1936』[[第一書房 (第1期)|第一書房]]、1936年、p.189.</ref>、現在は[[シネマコンプレックス]]チェーン「'''USシネマ'''」({{lang-en|US CINEMAS}}、旧名称はシネマックス)などの[[映画館]]の経営、不動産賃貸業を行なう事業持株会社である。傘下企業はホテル、飲食、ソーラー発電、マンション開発、航空機リース、広告代理店、海外不動産事業等を行っている<ref name="年鑑97">『映画年鑑 1997』[[時事映画通信社]]、1997年、p.260.</ref>。
=== 略歴・概要 ===
1906年(明治39年) 臼井真三が、親族と共同で深川豊友館、永代館、千住演芸館を設立して臼井家の個人事業として臼井興行部を創業する。


== 歴史 ==
[[1913年]](大正2年)8月 千葉県千葉市の蓮池地区(同市吾妻町1225)に活動写真の常設館として[[千葉演芸館]]を開館する。
=== 年表 ===
* 1884年(明治17年) - [[臼井荘平]]が[[東京市]][[深川区]]越中島で牡蠣灰製造を始める。
* 1896年(明治29年) - 臼井真三が[[セメント]]製造を始める。
* 1906年(明治39年) - 親族と共同で深川演芸館、永代館、千住演芸館を開館させ、個人事業として臼井興行部を始める。
* 1913年(大正2年)8月 - 千葉県千葉市蓮池地区に[[千葉演芸館]]を開館させる<ref name="商工" /><ref name="年鑑36" />。
* 1945年(昭和20年) - 千葉演芸館を取り壊す<ref name="商工" />。
* 1953年(昭和28年)9月 - 個人事業を[[株式会社]]化して'''千葉興行株式会社'''を設立<ref name="年鑑97" />。
* 1966年(昭和41年) - [[臼井一世]]が4代目社長に就任する。
* 1994年(平成6年) - 千葉劇場を8階建てビルに建て替え、2階に千葉劇場を開館する。
* 1995年(平成7年) - 海外不動産事業に進出する。
* 1997年(平成9年)5月24日 - シネマックス千葉開館<ref name="chibanippo1997524">{{Cite news |和書|title=千葉市に新映画館 シネマックス千葉 きょうオープン |newspaper=千葉日報 |publisher=千葉日報社|page=5 |date=1997-05-24}}</ref>。[[シネマコンプレックス]]経営に進出。
* 2001年(平成13年) - ロイヤルリース株式会社を子会社として設立。
* 2005年(平成17年)12月10日 - シネマックスパルナ稲敷開館。
* 2007年(平成19年)9月8日 - シネマックスちはら台開館。
* 2007年(平成19年)12月22日 - シネマックス足利開館。
* 2008年(平成20年) - [[臼井正人]]が5代目社長に就任する。
* 2009年(平成21年)2月27日 - シネマックス足利閉館。
* 2009年(平成21年)7月15日 - シネマックス鴻巣開館。
* 2011年(平成23年)1月14日 - シネマックス千葉閉館。
* 2011年(平成23年)3月11日 - [[東日本大震災]]に伴い、シネマックスちはら台(4月16日再開)、シネマックスパルナ稲敷(4月23日再開)、シネマックス鴻巣(12月15日閉館)が臨時休館。
* 2011年(平成23年)7月9日 - [[日活]]、[[東京テアトル]]より運営を引き継ぎ、[[シネマックス千葉ニュータウン]]が部分開館。
* 2011年(平成23年)12月15日 - シネマックス鴻巣閉館。
* 2011年(平成23年) - マンション開発事業に進出する。
* 2013年(平成25年)4月26日 - シネマックスつくば開館。
* 2013年(平成25年) - ソーラー発電事業に進出する。
* 2013年(平成25年) - ホテル事業に進出する。
* 2014年(平成26年)10月18日 - USシネマ木更津開館。
* 2015年(平成27年)6月26日 - シネマックス千葉ニュータウンをUSシネマ千葉ニュータウンに改称。
* 2015年(平成27年)11月28日 - シネコンをUSシネマに館名統一。シネマックスつくばをUSシネマつくばに改称、シネマックスちはら台をUSシネマちはら台に改称、シネマックスパルナ稲敷をUSシネマパルナ稲敷に改称。
* 2018年(平成30年) - 航空機リース事業に進出する。
* 2023年(令和5年)4月1日 - 千葉興行株式会社から'''USシネマ株式会社'''に社名を変更する。


=== 沿革 ===
1915年(大正4年)6月 兄の経営する千葉演芸館の経営を引き継ぐ。
1906年(明治39年)、臼井真三が親族と共同で深川豊友館、永代館、千住演芸館を設立し、臼井家の個人事業として臼井興行部を創業した。1913年(大正2年)8月、[[千葉県]][[千葉市]]吾妻町1225(蓮池地区)に[[活動写真]]常設館として[[千葉演芸館]]を開館させた。1927年(昭和2年)には臼井真三が死去し、臼井荘一が臼井興行部の経営を引き継いだ。


[[第二次世界大戦]]末期の1945年(昭和20年)には千葉演芸館を取り壊したが、その後の同年6月10日には千葉市が[[千葉空襲]]を受けた<ref name="商工" />。戦後の1946年(昭和21年)頃には、復興した千葉演芸館を含めて、千葉県内の[[市川市]]、[[船橋市]]、[[銚子市]]等に8館の映画館を展開していた<ref name="商工" />。1948年(昭和23年)3月、関連会社として[[千葉復興]]を設立した<ref>[http://www.chuokai-chiba.or.jp/takuken/member/tibafuko.htm 千葉復興]、千葉市宅地建物取引業協同組合、2010年11月3日閲覧。</ref>。
1927年(昭和2年) 臼井真三死去に伴い、臼井荘一が経営を引き継ぐ。


1952年(昭和27年)、[[臼井荘一]]が[[衆議院議員]]に当選した。同年には荘一の長男である[[臼井一世]]が臼井興行部に入社した<ref name="商工" />。1953年(昭和28年)9月、個人事業だった臼井興行部を[[株式会社]]化して千葉興行株式会社を設立し、臼井荘一の義弟である堀田愛夫が社長に就任した<ref name="年鑑97" />。
[[第二次世界大戦]]末期の[[1945年]](昭和20年)、千葉演芸館を取り壊し、その後の同年6月10日に[[千葉空襲]]を受ける<ref name="商工" />。


1957年(昭和32年)12月26日、千葉県興行環境衛生同業組合(現在の千葉県興行生活衛生同業組合)を設立して千葉興行本社内に置き、臼井荘一が組合長に就任した<!--現理事長は同社代表取締役臼井一世の娘婿の[[臼井正人]]である。-->{{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20101230012157/http://usui-masato.jp/modules/conts/index.php/profile/index.html うすい正人 プロフィール](2010年12月30日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[臼井正人]]、2010年11月3日閲覧。}}{{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20130714021058/http://www.zenkoren.or.jp/03.html 各都道府県組合一覧](2013年7月14日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[全国興行生活衛生同業組合連合会]]、2010年11月3日閲覧。}}。1966年(昭和41年)、臼井一世が4代目社長に就任した。1967年(昭和42年)1月には荘一の三男である[[臼井日出男]]が入社し、専務取締役に就任した。
戦後復興し、[[1946年]](昭和21年)頃には、復興した千葉演芸館を含めて、千葉県内の[[市川市]]、同市[[中山 (市川市)|中山]]、[[船橋市|船橋]]、[[銚子市]]等に8館の映画館を展開する<ref name="商工" />。1948年(昭和23年)3月、関連会社として[[千葉復興]]を設立する<ref>[http://www.chuokai-chiba.or.jp/takuken/member/tibafuko.htm 千葉復興]、[[千葉市宅地建物取引業協同組合]]、2010年11月3日閲覧。</ref>。


1980年(昭和55年)6月、臼井日出夫は衆議院議員選挙に当選したことで、専務取締役を退任した{{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20090216103047/http://usui.gr.jp/profile/keireki.html うすい日出男 経歴](2009年2月16日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[臼井日出男]]、2010年11月3日閲覧。}}。1981年(昭和56年)3月の参議院議員選挙補選によって、臼井荘一は参議院議員に当選した。
1952年(昭和27年)、[[臼井荘一]]が選挙に当選し[[衆議院議員]]に就任する。同年、荘一の長男[[臼井一世]]が同社に入社する<ref name="商工" />。


1994年(平成6年)、千葉市[[中央区 (千葉市)|中央区]][[中央 (千葉市)|中央]]の千葉劇場を建て替え、中央CIBビル内に千葉劇場を新装開館させた。1997年(平成9年)5月24日には、千葉市中央区[[富士見 (千葉市)|富士見]]にシネマックス千葉を開館させ、[[シネマコンプレックス]]事業に乗り出した<ref name="chibanippo1997524"/>。その後、5サイトのシネコンを開館させた。
[[1953年]](昭和28年)9月には、従来の個人事業を改めて株式会社化し、千葉興行株式会社として設立、堀田愛夫(臼井荘一の義弟)が社長に就任する<ref name="年鑑97" />。


1957年(昭和32)1226日、千葉県興行環境衛生同業組合(現在の[[千葉県興行生活衛生同業組合]]設立、千葉興行本社内置き臼井荘一組合長に就任する(現理事長は同社代表取締役臼井一世の娘婿の[[臼井正人]]){{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20101230012157/http://usui-masato.jp/modules/conts/index.php/profile/index.html うすい正人ロフィール](2010年12月30日時点の[[イターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[臼井正人]]、2010113日閲覧。}}){{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20130714021058/http://www.zenkoren.or.jp/03.html 各都道府県組合一覧](2013年7月14日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[全国興行生活衛生同業組合連合会]]、2010年11月3日閲覧。}}。
2002年(平成14)617日、千葉市[[美浜区]]ひび野の[[幕張新都心]]に[[メッセ・アミューズ・モール]]をオープン関連会社の千葉がこれを所有、テナント[[セガ]]の「クラブセガ幕張」角川グループ経営する[[シネプレックス (企業)|シネプレックス幕張]]が入居した{{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20090212021121/http://sega.jp/location/tenpo/2002/0617_1/ 「CLUB SEGA幕張」オープン](2009212日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[セガ]]、2010年11月3日閲覧。}}。


2004年(平成16年)10月13日、[[群馬県]][[藤岡市]]にあるゴルフ場「ルーデンスカントリークラブ」を経営する[[群馬ルーデンスカントリークラブ]]を傘下に収めた{{Refnest|group="広報"|[http://www.mmjp.or.jp/tubaki-golf/newsfail/news258-rudens.html ルーデンスカントリークラブ・新経営陣迎えリニューアル・千葉興行の系列に]、椿ゴルフ、2010年11月3日閲覧。}}。
[[1966年]](昭和41年)、臼井一世が四代目社長に就任。


2005年(平成17年)までは[[角川ヘラルド・ピクチャーズ]](のちに合併して[[角川映画 (企業)|角川映画]])の第5位の大株主であったが{{Refnest|group="広報"|株式会社角川ヘラルド・ピクチャーズ有価証券報告書、2005年3月31日期、[[角川ヘラルド・ピクチャーズ]]。}}、同年6月には角川ヘラルドが[[角川グループホールディングス]]の100%子会社となったため、持ち株を手放している。
1967年(昭和42年)1月には、荘一の三男[[臼井日出男]]が入社し、専務取締役に就任するが、1980年(昭和55年)6月の衆議院選挙に当選、退任する{{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20090216103047/http://usui.gr.jp/profile/keireki.html うすい日出男 経歴](2009年2月16日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[臼井日出男]]、2010年11月3日閲覧。}}。


2008年(平成20年)11月、臼井正人が5代目代表取締役に就任した。2011年(平成23年)1月14日、千葉興行初のシネコンであるシネマックス千葉を閉館させた<ref group="広報" name="C千葉閉館" />。
1981年(昭和56年)3月の参議院議員選挙補選で臼井荘一が当選し参議院議員に就任する。


2023年(令和5年)時点では[[臼井正人]]が千葉県興行生活衛生同業組合の組合長を務めている。
[[1994年]](平成6年)には同市[[中央区 (千葉市)|中央区]][[中央 (千葉市)|中央]]の千葉劇場を改装し中央CIBビルに新装開館。


== 経営する映画館 ==
[[1997年]](平成9年)[[5月24日]]には、同市中央区[[富士見 (千葉市)|富士見]]にシネマックス千葉を新たに開館し、シネマコンプレックス事業に乗り出す<ref name="chibanippo1997524"/>。以降、5サイトを新設、うち1サイトからは撤退し、現在4サイトのシネマコンプレックスを経営する。
=== 営業中の映画館 ===
* '''USシネマパルナ稲敷'''([[茨城県]][[稲敷市]]、ショッピングセンターパルナ隣接)<7スクリーン、1,086席、2005年12月10日開館、[[4DX]]導入>
: 上映作品数は通常10〜15作品程度。シアター7はUSシネマ最大の413席、シアター5はUSシネマ最小の74席。
* '''USシネマつくば'''(茨城県[[つくば市]]、[[イオンモールつくば]]モール棟2階)<10スクリーン、1,731席、2013年4月26日開館、4DX導入>
* '''[[シネマックス千葉ニュータウン|USシネマ千葉ニュータウン]]'''(千葉県[[印西市]]、[[ジョイフル本田]][[千葉ニュータウン]]店敷地内)<10スクリーン、1,627席、2005年8月6日開館、4DX導入>
: 日活経営、東京テアトル運営であったが、東日本大震災の被害により復旧のコストが多大になるため運営再開が断念された。2011年7月9日より千葉興行が運営を引き継ぎ、一部スクリーンが再開された。同年11月26日より全スクリーンでの運営が再開された。
* '''USシネマちはら台'''([[千葉県]][[市原市]]、[[ユニモちはら台]]内)<10スクリーン、1,952席、2007年9月8日開館、4DX・[[IMAX]]導入><ref>{{Cite web|和書|author=池田貴恵 |date=2007-9-7 |url=http://www.walkerplus.com/movie/report/report5320.html |title=【映画館取材レポート】赤で統一された劇場空間が完成 千葉県市原市に「シネマックスちはら台」がオープン! |publisher=MovieWalker |accessdate=2008-12-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080115204731/http://www.walkerplus.com/movie/report/report5320.html |archivedate=2008-01-15}}</ref>
: 市原市内初のシネマコンプレックス。赤い内装で統一されている。上映作品数は通常15作品程度。シアター3はUSシネマ最大の413席だったが、後述のIMAX導入により330席に減らされている。オンラインチケット販売システム「WEX」を採用。2015年11月28日の館名変更と同時に4DXを導入。また、2017年8月4日にはシアター3にUSシネマ初となるIMAXを導入した。
* '''USシネマ木更津'''(千葉県[[木更津市]]、[[イオンモール木更津]]2階)<10スクリーン、1,960席、2014年10月18日開館、4DX導入>
: 千葉興行運営の映画館としては初となる体感型上映システム「4DX」を導入。また、USシネマ独自規格のスクリーン「ADMIX」では音響システムに[[ドルビーアトモス]]が導入されている。
* '''千葉劇場'''(千葉県千葉市中央区)<1スクリーン、110席、1994年改装>
: 上映作品数は通常2~3作品程度。主に[[ミニシアター|ミニシアター系作品]]を上映している。かつては[[松竹]]・[[東急レクリエーション|東急]]系作品を中心に上映していた。
<gallery>
Cinemax_chiba_newtown.jpg|USシネマ千葉ニュータウン<small>(写真はシネマックス時代)</small>
AEON MALL Tsukuba.jpg|USシネマつくばが入居するイオンモールつくば
AEON Mall Kisarazu North Whole View.jpg|USシネマ木更津が入居するイオンモール木更津
Unimo Chiharadai 002.jpg|USシネマちはら台が入居するユニモちはら台
</gallery>


=== 閉館した映画館 ===
2002年(平成14年)6月17日、千葉市[[美浜区]][[ひび野]]の[[幕張新都心]]に[[メッセ・アミューズ・モール]]をオープン、関連会社の千葉復興がこれを所有、テナントに[[セガ]]の「クラブセガ幕張」、角川グループが経営する[[シネプレックス (企業)|シネプレックス幕張]]が入居し、現在に至る{{Refnest|group="広報"|[https://web.archive.org/web/20090212021121/http://sega.jp/location/tenpo/2002/0617_1/ 「CLUB SEGA幕張」オープン](2009年2月12日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])、[[セガ]]、2010年11月3日閲覧。}}。
* '''千葉演芸館'''(千葉県千葉市吾妻町1225<!--現在の千葉市中央区中央-->)
: 1919年開館。1945年取り壊し。戦後に営業再開して少なくとも1958年までは営業<ref name="年鑑58">『映画年鑑 1958』時事映画通信社、1958年、p.38</ref>。
* '''千葉セントラル劇場'''(千葉市吾妻町<!--現在の千葉市中央区中央3-9-->)
: 旧館名は千葉新興館であり、[[新東宝]]作品などを上映していた。千葉セントラル劇場に改称して[[成人映画館]]となった<ref>『映画年鑑 1969』時事映画通信社、1969年、p.65</ref>。
* '''ダイヤモンド劇場'''(千葉県千葉市神明町)
* '''船橋宮下館'''(千葉県船橋市)
* '''赤坂帝国館'''(東京都港区赤坂)
* '''銚子演芸館'''(千葉県銚子市)
* '''中山松竹'''(千葉県船橋市本中山1丁目)
* '''シネマックス足利'''([[栃木県]][[足利市]]、[[あしかがハーヴェストプレース]]内)<8スクリーン、1,301席、2007年12月22日開館、2009年2月27日閉館<ref>{{Cite news |date=2007-01-17 |url=http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090117ddlk09020153000c.html |title=シネマックス足利:来月27日閉館へ 「観客数想定の半分」 /栃木 |newspaper=毎日.jp |publisher=毎日新聞社 |accessdate=2009-02-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090119234410/http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090117ddlk09020153000c.html |archivedate=2009-01-19}}</ref>
: 上映作品数は通常15作品程度。最大シアターでも400席以下であり比較的小規模であった。オンラインチケット販売システム「WEX」を採用していた。足利市役所の誘致によって開業し、市内の活性化の原動力となることが期待されたが、両毛地域に複数のシネマコンプレックスが存在し集客が想定の半分程度に満たず、業績不振のためわずか1年3ヶ月で閉館に追い込まれた。2016年3月1日には施設が「アシコタウンあしかが」としてリニューアルし、シネコンも[[ユナイテッド・シネマ]] アシコタウンあしかがとして再開業した<ref>{{Cite news|date=2015-12-17|url=http://mainichi.jp/articles/20151217/ddl/k09/020/122000c|title=シネコン:足利に進出 来春開業、7年ぶりに映画館復活へ|newspaper=毎日新聞|publisher=毎日新聞社|accessdate=2016-03-14}}</ref>。
* '''シネマックス千葉'''(千葉県千葉市中央区富士見2丁目16-6)<5スクリーン、804席、1997年5月24日開館、2011年1月14日閉館{{Refnest|group="広報"|name="C千葉閉館"|[http://www.cinemax.co.jp/chiba/pointcard.htm 重要なお知らせ]{{リンク切れ|date=2016年8月}}、シネマックス千葉、千葉興行、2010年11月3日閲覧。}}
: 千葉県下にオープンした最初のシネマコンプレックスである。上映作品数は通常10作品程度だが、[[東宝]]邦画系、[[東映]]系作品は上映されることがなかった。他の3サイトとはポイントカードが異なっていた。コンセッションでは[[ペプシコーラ]]を販売していた。2011年1月14日に閉館。建物は解体され跡地は駐車場となっている。
* '''シネマックス鴻巣'''([[埼玉県]][[鴻巣市]]、[[エルミこうのす]]内)<9スクリーン、1593席、2009年7月15日開館、2011年3月11日休館、12月15日閉館{{Refnest|group="広報"|name="鴻巣"|[http://www.cinemax.co.jp/konosu/ シネマックス鴻巣 閉館のご案内]{{リンク切れ|date=2016年8月}}、千葉興行、2011年12月20日閲覧。}}
: 当初[[ワーナー・マイカル・シネマズ]]が同ショッピングモールへの出店を計画していたが、親会社の意向で出店を中止したとされる<ref name="saitama20080314">「街にシネコンできるの? 鴻巣駅前再開発の娯楽施設ビル」 『埼玉新聞』(県北・県西版)2008年3月14日付朝刊、第14面</ref>。コンセッションでは[[コカ・コーラ]]を販売していた。2011年3月11日に発生した[[東日本大震災]]により施設内が損壊したため無期限休業状態となる。[[賃貸人]]である[[鴻巣駅]]東口A地区市街地再開発組合より賃貸借契約の継続が困難であることを表明され、営業再開を断念。12月15日に閉館が発表された<ref group="広報" name="鴻巣"/>。鴻巣市役所は再開を目指して映画館を取得し、2012年10月に東映系のシネコン会社[[ティ・ジョイ]]へ運営を委託する形で合意。「公設民営」の形で2013年7月5日に[[こうのすシネマ]]として再開された。再開後は9スクリーンのうち7スクリーンを映画上映専用スクリーンとして、1スクリーンを多目的ホールとの兼用のスクリーンとして、残り1スクリーンを多目的ホール専用のホールとしている<ref>{{Cite news|title=公設民営でシネコン運営 鴻巣市、唯一の映画館 来夏復活|author=宮本隆康|newspaper=東京新聞|publisher=中日新聞社|date=2012-10-13|url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20121013/CK2012101302000113.html|archiveurl=https://megalodon.jp/2012-1020-2118-43/www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20121013/CK2012101302000113.html|archivedate=2012-10-20|accessdate=2012-10-21}}</ref><ref>{{Cite news|title=7月再オープンの映画館の名称「こうのすシネマ」に決まる/鴻巣|newspaper=埼玉新聞|publisher=埼玉新聞社|date=2013-05-01|url=http://www.saitama-np.co.jp/news05/01/05.html|accessdate=2013-06-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130628072909/http://www.saitama-np.co.jp/news05/01/05.html |archivedate=2013-06-28}}</ref>。


<gallery>
2004年(平成16年)10月13日、[[群馬県]][[藤岡市]]にあるゴルフ場「ルーデンスカントリークラブ」を経営する[[群馬ルーデンスカントリークラブ]]を傘下に収める{{Refnest|group="広報"|[http://www.mmjp.or.jp/tubaki-golf/newsfail/news258-rudens.html ルーデンスカントリークラブ・新経営陣迎えリニューアル・千葉興行の系列に]、椿ゴルフ、2010年11月3日閲覧。}}。
Jp_multiplex_cinemax_ashikaga.jpg|シネマックス足利
Jp multiplex cinemax chiba 001.jpg|シネマックス千葉
Konosu_Konosu_City_Library_1.JPG|シネマックス鴻巣
</gallery>


== 特色 ==
2005年(平成17年)までは[[角川ヘラルド・ピクチャーズ]](のちに合併して[[角川映画 (企業)|角川映画]])の上位第5位の大株主であったが{{Refnest|group="広報"|株式会社角川ヘラルド・ピクチャーズ有価証券報告書、2005年3月31日期、[[角川ヘラルド・ピクチャーズ]]。}}、角川ヘラルドが同年6月、[[角川グループホールディングス]]の100%子会社となるため、持ち株を手放している。
=== ポイントカード ===
; メンバーズカード
千葉劇場を除く全ての劇場に導入されている。入会費は500円。1回の鑑賞で150ポイントが付与され、900ポイントで映画が1本無料で鑑賞できる。また、大学生と一般の会員は常時割引料金で鑑賞することができる。ただし、カードが利用できる劇場は入会手続きを行った劇場に限られる。


; スタンプカード
2008年11月 (平成20年)11月 臼井正人が五代目代表取締役に就任する。
千葉劇場に導入されている。入会費は200円。1回の鑑賞でスタンプが1回押され、スタンプが5個貯まると映画が1本無料で鑑賞できる。また、カードの提示でホットコーヒーを割引料金で購入することができる。


== 関連会社 ==
[[2011年]](平成23年)[[1月14日]]、同社の最初のシネコンであったシネマックス千葉を閉館した<ref group="広報" name="C千葉閉館" />。

=== 経営する映画館 ===
{{Main|#劇場}}

=== かつて経営した映画館 ===
{{節スタブ}}
* [[千葉演芸館]] (千葉市[[吾妻町 (千葉市)|吾妻町]]1225、現在の同市中央区中央) - 1919年開館、1945年一時閉館して取り壊すが戦後復興、少なくとも1958年までは営業<ref name="年鑑58">『映画年鑑 1958』、時事映画通信社、1958年、p.38</ref>
* [[千葉セントラル劇場]] (千葉市吾妻町、現在の同市中央区中央3-9) - 旧館名「千葉新興館」時代は[[新東宝]]作品等を上映、左記に館名を変更し、[[成人映画館]]となった<ref>『映画年鑑 1969』、時事映画通信社、1969年、p.65</ref>
*[[ダイヤモンド劇場]] (千葉市神明町)
*[[船橋宮下館]] (船橋市)
*[[赤坂帝国館]] (東京都港区赤坂)
*[[銚子演芸館]] (銚子市)
*[[中山松竹]] (船橋市本中山1丁目)
*[[亥鼻館]] (千葉市吾妻町、現在の千葉市中央区中央4-9-13)館名を千葉劇場に変更する。戦後、現在地に移転。

=== 関連会社 ===
* [[群馬ルーデンスカントリークラブ]]
* [[群馬ルーデンスカントリークラブ]]
* [[千葉復興]]
* [[千葉復興]]
* [[ロイヤルリース]] [[メッセ・アミューズ・モール]]
* [[ロイヤルリース]] [[メッセ・アミューズ・モール]]
* [[ユー・エス]]
* [[ユー・エス]]
* [[リバティ]]
* リバティ

== 関連項目 ==
* [[映画館]]
** [[シネマコンプレックス]]

== 参考文献 ==



== 脚注 ==
== 脚注 ==
189行目: 158行目:
{{Reflist}}
{{Reflist}}


==== 広報資料・プレスリリースなど一次資料 ====
; 一次資料
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{{Reflist|group="広報"}}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* {{Official|https://uscinemas.jp/}}
* [http://www.cinemax.co.jp/ USシネマ/千葉劇場] - 公式ウェブサイト
* [http://www.chiba-cci.or.jp/tayori/danwasitu/danwasitu65.htm 経営談話室Vol.65 映画という夢を売る商売 - その誇りを胸に] - [[千葉商工会議所]]
* [http://www.chiba-cci.or.jp/tayori/danwasitu/danwasitu65.htm 経営談話室Vol.65 映画という夢を売る商売 - その誇りを胸に] 千葉商工会議所


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[[Category:日本の映画館]]
[[Category:日本の映画館]]
[[Category:千葉市中央区の企業]]
[[Category:1953年設立の企業]]

2024年2月13日 (火) 11:08時点における最新版

USシネマ株式会社
US Cinema Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 USシネマ
本社所在地 日本の旗 日本
260-0013
千葉県千葉市中央区中央3丁目8-8
設立 1884年4月 創業
1953年9月 設立
業種 サービス業
事業内容 劇場の経営、不動産賃貸業
代表者 臼井正人
資本金 1,000万円
関係する人物 臼井荘一 三代目社長
臼井日出男 元専務取締役
外部リンク https://www.uscinemas.jp/
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USシネマ株式会社(ユーエスシネマ)は、日本の映画興行会社である。

1884年(明治17年)に東京市深川区越中島に創業した老舗企業であり[1][2]、現在はシネマコンプレックスチェーン「USシネマ」(英語: US CINEMAS、旧名称はシネマックス)などの映画館の経営、不動産賃貸業を行なう事業持株会社である。傘下企業はホテル、飲食、ソーラー発電、マンション開発、航空機リース、広告代理店、海外不動産事業等を行っている[3]

歴史

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年表

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  • 1884年(明治17年) - 臼井荘平東京市深川区越中島で牡蠣灰製造を始める。
  • 1896年(明治29年) - 臼井真三がセメント製造を始める。
  • 1906年(明治39年) - 親族と共同で深川演芸館、永代館、千住演芸館を開館させ、個人事業として臼井興行部を始める。
  • 1913年(大正2年)8月 - 千葉県千葉市蓮池地区に千葉演芸館を開館させる[1][2]
  • 1945年(昭和20年) - 千葉演芸館を取り壊す[1]
  • 1953年(昭和28年)9月 - 個人事業を株式会社化して千葉興行株式会社を設立[3]
  • 1966年(昭和41年) - 臼井一世が4代目社長に就任する。
  • 1994年(平成6年) - 千葉劇場を8階建てビルに建て替え、2階に千葉劇場を開館する。
  • 1995年(平成7年) - 海外不動産事業に進出する。
  • 1997年(平成9年)5月24日 - シネマックス千葉開館[4]シネマコンプレックス経営に進出。
  • 2001年(平成13年) - ロイヤルリース株式会社を子会社として設立。
  • 2005年(平成17年)12月10日 - シネマックスパルナ稲敷開館。
  • 2007年(平成19年)9月8日 - シネマックスちはら台開館。
  • 2007年(平成19年)12月22日 - シネマックス足利開館。
  • 2008年(平成20年) - 臼井正人が5代目社長に就任する。
  • 2009年(平成21年)2月27日 - シネマックス足利閉館。
  • 2009年(平成21年)7月15日 - シネマックス鴻巣開館。
  • 2011年(平成23年)1月14日 - シネマックス千葉閉館。
  • 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災に伴い、シネマックスちはら台(4月16日再開)、シネマックスパルナ稲敷(4月23日再開)、シネマックス鴻巣(12月15日閉館)が臨時休館。
  • 2011年(平成23年)7月9日 - 日活東京テアトルより運営を引き継ぎ、シネマックス千葉ニュータウンが部分開館。
  • 2011年(平成23年)12月15日 - シネマックス鴻巣閉館。
  • 2011年(平成23年) - マンション開発事業に進出する。
  • 2013年(平成25年)4月26日 - シネマックスつくば開館。
  • 2013年(平成25年) - ソーラー発電事業に進出する。
  • 2013年(平成25年) - ホテル事業に進出する。
  • 2014年(平成26年)10月18日 - USシネマ木更津開館。
  • 2015年(平成27年)6月26日 - シネマックス千葉ニュータウンをUSシネマ千葉ニュータウンに改称。
  • 2015年(平成27年)11月28日 - シネコンをUSシネマに館名統一。シネマックスつくばをUSシネマつくばに改称、シネマックスちはら台をUSシネマちはら台に改称、シネマックスパルナ稲敷をUSシネマパルナ稲敷に改称。
  • 2018年(平成30年) - 航空機リース事業に進出する。
  • 2023年(令和5年)4月1日 - 千葉興行株式会社からUSシネマ株式会社に社名を変更する。

沿革

[編集]

1906年(明治39年)、臼井真三が親族と共同で深川豊友館、永代館、千住演芸館を設立し、臼井家の個人事業として臼井興行部を創業した。1913年(大正2年)8月、千葉県千葉市吾妻町1225(蓮池地区)に活動写真常設館として千葉演芸館を開館させた。1927年(昭和2年)には臼井真三が死去し、臼井荘一が臼井興行部の経営を引き継いだ。

第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)には千葉演芸館を取り壊したが、その後の同年6月10日には千葉市が千葉空襲を受けた[1]。戦後の1946年(昭和21年)頃には、復興した千葉演芸館を含めて、千葉県内の市川市船橋市銚子市等に8館の映画館を展開していた[1]。1948年(昭和23年)3月、関連会社として千葉復興を設立した[5]

1952年(昭和27年)、臼井荘一衆議院議員に当選した。同年には荘一の長男である臼井一世が臼井興行部に入社した[1]。1953年(昭和28年)9月、個人事業だった臼井興行部を株式会社化して千葉興行株式会社を設立し、臼井荘一の義弟である堀田愛夫が社長に就任した[3]

1957年(昭和32年)12月26日、千葉県興行環境衛生同業組合(現在の千葉県興行生活衛生同業組合)を設立して千葉興行本社内に置き、臼井荘一が組合長に就任した[広報 1][広報 2]。1966年(昭和41年)、臼井一世が4代目社長に就任した。1967年(昭和42年)1月には荘一の三男である臼井日出男が入社し、専務取締役に就任した。

1980年(昭和55年)6月、臼井日出夫は衆議院議員選挙に当選したことで、専務取締役を退任した[広報 3]。1981年(昭和56年)3月の参議院議員選挙補選によって、臼井荘一は参議院議員に当選した。

1994年(平成6年)、千葉市中央区中央の千葉劇場を建て替え、中央CIBビル内に千葉劇場を新装開館させた。1997年(平成9年)5月24日には、千葉市中央区富士見にシネマックス千葉を開館させ、シネマコンプレックス事業に乗り出した[4]。その後、5サイトのシネコンを開館させた。

2002年(平成14年)6月17日、千葉市美浜区ひび野の幕張新都心メッセ・アミューズ・モールをオープン、関連会社の千葉復興がこれを所有、テナントにセガの「クラブセガ幕張」、角川グループが経営するシネプレックス幕張が入居した[広報 4]

2004年(平成16年)10月13日、群馬県藤岡市にあるゴルフ場「ルーデンスカントリークラブ」を経営する群馬ルーデンスカントリークラブを傘下に収めた[広報 5]

2005年(平成17年)までは角川ヘラルド・ピクチャーズ(のちに合併して角川映画)の第5位の大株主であったが[広報 6]、同年6月には角川ヘラルドが角川グループホールディングスの100%子会社となったため、持ち株を手放している。

2008年(平成20年)11月、臼井正人が5代目代表取締役に就任した。2011年(平成23年)1月14日、千葉興行初のシネコンであるシネマックス千葉を閉館させた[広報 7]

2023年(令和5年)時点では臼井正人が千葉県興行生活衛生同業組合の組合長を務めている。

経営する映画館

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営業中の映画館

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  • USシネマパルナ稲敷茨城県稲敷市、ショッピングセンターパルナ隣接)<7スクリーン、1,086席、2005年12月10日開館、4DX導入>
上映作品数は通常10〜15作品程度。シアター7はUSシネマ最大の413席、シアター5はUSシネマ最小の74席。
日活経営、東京テアトル運営であったが、東日本大震災の被害により復旧のコストが多大になるため運営再開が断念された。2011年7月9日より千葉興行が運営を引き継ぎ、一部スクリーンが再開された。同年11月26日より全スクリーンでの運営が再開された。
市原市内初のシネマコンプレックス。赤い内装で統一されている。上映作品数は通常15作品程度。シアター3はUSシネマ最大の413席だったが、後述のIMAX導入により330席に減らされている。オンラインチケット販売システム「WEX」を採用。2015年11月28日の館名変更と同時に4DXを導入。また、2017年8月4日にはシアター3にUSシネマ初となるIMAXを導入した。
千葉興行運営の映画館としては初となる体感型上映システム「4DX」を導入。また、USシネマ独自規格のスクリーン「ADMIX」では音響システムにドルビーアトモスが導入されている。
  • 千葉劇場(千葉県千葉市中央区)<1スクリーン、110席、1994年改装>
上映作品数は通常2~3作品程度。主にミニシアター系作品を上映している。かつては松竹東急系作品を中心に上映していた。

閉館した映画館

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  • 千葉演芸館(千葉県千葉市吾妻町1225)
1919年開館。1945年取り壊し。戦後に営業再開して少なくとも1958年までは営業[7]
  • 千葉セントラル劇場(千葉市吾妻町)
旧館名は千葉新興館であり、新東宝作品などを上映していた。千葉セントラル劇場に改称して成人映画館となった[8]
  • ダイヤモンド劇場(千葉県千葉市神明町)
  • 船橋宮下館(千葉県船橋市)
  • 赤坂帝国館(東京都港区赤坂)
  • 銚子演芸館(千葉県銚子市)
  • 中山松竹(千葉県船橋市本中山1丁目)
  • シネマックス足利栃木県足利市あしかがハーヴェストプレース内)<8スクリーン、1,301席、2007年12月22日開館、2009年2月27日閉館[9]
上映作品数は通常15作品程度。最大シアターでも400席以下であり比較的小規模であった。オンラインチケット販売システム「WEX」を採用していた。足利市役所の誘致によって開業し、市内の活性化の原動力となることが期待されたが、両毛地域に複数のシネマコンプレックスが存在し集客が想定の半分程度に満たず、業績不振のためわずか1年3ヶ月で閉館に追い込まれた。2016年3月1日には施設が「アシコタウンあしかが」としてリニューアルし、シネコンもユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかがとして再開業した[10]
  • シネマックス千葉(千葉県千葉市中央区富士見2丁目16-6)<5スクリーン、804席、1997年5月24日開館、2011年1月14日閉館[広報 7]
千葉県下にオープンした最初のシネマコンプレックスである。上映作品数は通常10作品程度だが、東宝邦画系、東映系作品は上映されることがなかった。他の3サイトとはポイントカードが異なっていた。コンセッションではペプシコーラを販売していた。2011年1月14日に閉館。建物は解体され跡地は駐車場となっている。
当初ワーナー・マイカル・シネマズが同ショッピングモールへの出店を計画していたが、親会社の意向で出店を中止したとされる[11]。コンセッションではコカ・コーラを販売していた。2011年3月11日に発生した東日本大震災により施設内が損壊したため無期限休業状態となる。賃貸人である鴻巣駅東口A地区市街地再開発組合より賃貸借契約の継続が困難であることを表明され、営業再開を断念。12月15日に閉館が発表された[広報 8]。鴻巣市役所は再開を目指して映画館を取得し、2012年10月に東映系のシネコン会社ティ・ジョイへ運営を委託する形で合意。「公設民営」の形で2013年7月5日にこうのすシネマとして再開された。再開後は9スクリーンのうち7スクリーンを映画上映専用スクリーンとして、1スクリーンを多目的ホールとの兼用のスクリーンとして、残り1スクリーンを多目的ホール専用のホールとしている[12][13]

特色

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ポイントカード

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メンバーズカード

千葉劇場を除く全ての劇場に導入されている。入会費は500円。1回の鑑賞で150ポイントが付与され、900ポイントで映画が1本無料で鑑賞できる。また、大学生と一般の会員は常時割引料金で鑑賞することができる。ただし、カードが利用できる劇場は入会手続きを行った劇場に限られる。

スタンプカード

千葉劇場に導入されている。入会費は200円。1回の鑑賞でスタンプが1回押され、スタンプが5個貯まると映画が1本無料で鑑賞できる。また、カードの提示でホットコーヒーを割引料金で購入することができる。

関連会社

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f 「経営談話室Vol.65 映画という夢を売る商売 - その誇りを胸に」千葉商工会議所、2010年11月3日閲覧。
  2. ^ a b 飯島正内田岐三雄岸松雄筈見恒夫『映画年鑑 1936』第一書房、1936年、p.189.
  3. ^ a b c 『映画年鑑 1997』時事映画通信社、1997年、p.260.
  4. ^ a b 「千葉市に新映画館 シネマックス千葉 きょうオープン」『千葉日報』千葉日報社、1997年5月24日、5面。
  5. ^ 千葉復興、千葉市宅地建物取引業協同組合、2010年11月3日閲覧。
  6. ^ 池田貴恵 (2007年9月7日). “【映画館取材レポート】赤で統一された劇場空間が完成 千葉県市原市に「シネマックスちはら台」がオープン!”. MovieWalker. 2008年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月21日閲覧。
  7. ^ 『映画年鑑 1958』時事映画通信社、1958年、p.38
  8. ^ 『映画年鑑 1969』時事映画通信社、1969年、p.65
  9. ^ “シネマックス足利:来月27日閉館へ 「観客数想定の半分」 /栃木”. 毎日.jp (毎日新聞社). (2007年1月17日). オリジナルの2009年1月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090119234410/http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090117ddlk09020153000c.html 2009年2月1日閲覧。 
  10. ^ “シネコン:足利に進出 来春開業、7年ぶりに映画館復活へ”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年12月17日). http://mainichi.jp/articles/20151217/ddl/k09/020/122000c 2016年3月14日閲覧。 
  11. ^ 「街にシネコンできるの? 鴻巣駅前再開発の娯楽施設ビル」 『埼玉新聞』(県北・県西版)2008年3月14日付朝刊、第14面
  12. ^ 宮本隆康 (2012年10月13日). “公設民営でシネコン運営 鴻巣市、唯一の映画館 来夏復活”. 東京新聞 (中日新聞社). オリジナルの2012年10月20日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2012-1020-2118-43/www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20121013/CK2012101302000113.html 2012年10月21日閲覧。 
  13. ^ “7月再オープンの映画館の名称「こうのすシネマ」に決まる/鴻巣”. 埼玉新聞 (埼玉新聞社). (2013年5月1日). オリジナルの2013年6月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130628072909/http://www.saitama-np.co.jp/news05/01/05.html 2013年6月14日閲覧。 
一次資料
  1. ^ うすい正人 プロフィール(2010年12月30日時点のアーカイブ)、臼井正人、2010年11月3日閲覧。
  2. ^ 各都道府県組合一覧(2013年7月14日時点のアーカイブ)、全国興行生活衛生同業組合連合会、2010年11月3日閲覧。
  3. ^ うすい日出男 経歴(2009年2月16日時点のアーカイブ)、臼井日出男、2010年11月3日閲覧。
  4. ^ 「CLUB SEGA幕張」オープン(2009年2月12日時点のアーカイブ)、セガ、2010年11月3日閲覧。
  5. ^ ルーデンスカントリークラブ・新経営陣迎えリニューアル・千葉興行の系列に、椿ゴルフ、2010年11月3日閲覧。
  6. ^ 株式会社角川ヘラルド・ピクチャーズ有価証券報告書、2005年3月31日期、角川ヘラルド・ピクチャーズ
  7. ^ a b 重要なお知らせ[リンク切れ]、シネマックス千葉、千葉興行、2010年11月3日閲覧。
  8. ^ a b シネマックス鴻巣 閉館のご案内[リンク切れ]、千葉興行、2011年12月20日閲覧。

外部リンク

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