コンテンツにスキップ

「公立はこだて未来大学」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
m →‎外部リンク: 体裁を調整。
ウェブサイトを{{Official URL}}にした。
(23人の利用者による、間の29版が非表示)
1行目: 1行目:
<!--※大学記事については、できるだけその大学の学則をはじめとする正式な情報を確認することなどによって、正確な情報を記載することも望まれています。
<!--※大学記事については、できるだけその大学の学則をはじめとする正式な情報を確認することなどによって、正確な情報を記載することも望まれています。
この記事は[[プロジェクト:大学/大学テンプレート (日本国内)]]にしたがって作成されています。-->
この記事は[[プロジェクト:大学/大学テンプレート (日本国内)]]にしたがって作成されています。-->
{{大学
{{日本の大学
|国 = 日本
|国 = 日本
|大学名 = 公立はこだて未来大学
|大学名 = 公立はこだて未来大学
|ふりがな = こうりつはこだてみらいだいがく
|ふりがな = こうりつはこだてみらいだいがく
|英称 = Future University Hakodate
|英称 = Future University Hakodate
|公用語表記 = {{Lang|ja|公立はこだて未来大学}}
|大学の略称 = 未来大、FUN
|画像 = 公立はこだて未来大学 (18330976802).jpg
|画像 = 公立はこだて未来大学 (18330976802).jpg
|pxl = 250px
|pxl = 250px
|画像説明 = 正門
|画像説明 = 正門<br />{{Maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point
|frame-align=center|frame-width=270|marker=college}}<br />{{Right|{{location map|Japan Hokkaido#Japan|width=200}}}}
|大学設置年 = 2000年
|大学設置年 = 2000年
|創立年 = 2000年
|創立年 = 2000年
|学校種別 = 公立
|学校種別 = 公立
|設置者 = [[公立大学法人|公立大学法人公立はこだて未来大学]]
|設置者 = [[公立大学法人|公立大学法人公立はこだて未来大学]]
|本部所在地 = [[北海道]][[函館市]]亀田中野町116番地2
|本部所在地 = [[北海道]][[函館市]]亀田中野町116-2
|緯度度 = 41 |緯度分 = 50 |緯度秒 = 30.5 |N(北緯)及びS(南緯) = N
|緯度度 = 41 |緯度分 = 50 |緯度秒 = 30.5 |N(北緯)及びS(南緯) = N
|経度度 = 140 |経度分 = 46 |経度秒 = 1 |E(東経)及びW(西経) = E
|経度度 = 140 |経度分 = 46 |経度秒 = 1 |E(東経)及びW(西経) = E
21行目: 20行目:
|学部 = システム情報科学部
|学部 = システム情報科学部
|研究科 = システム情報科学研究科
|研究科 = システム情報科学研究科
|ウェブサイト = https://www.fun.ac.jp/
|ウェブサイト =
|ロゴ=FutureUniversityHakodateLogo.svg}}
}}
'''公立はこだて未来大学'''（こうりつはこだてみらいだいがく、{{Lang-en|Future University Hakodate}}）は、[[日本]]の[[公立大学]]である。[[北海道]][[函館市]]に本部を置く。略称は未来大、FUN。


== 概要 ==
== 概観 ==
⚫
=== 大学全体 ===
情報系の[[単科大学と総合大学|単科大学]]。[[北海道]]の[[道南]]圏で唯一の公立大学として開設。「爆発的に進展をつづける情報社会のグローバル化に呼応しながら、システム情報科学を基軸にした人材の育成と研究の未来、そして地域の未来を拓くことを針路」<ref>[https://www.fun.ac.jp/about/philosophy/ 建学の理念]</ref>としている。
情報系の[[単科大学と総合大学|単科大学]]である。[[北海道]]の[[道南]]圏で唯一の公立大学として開設した。「爆発的に進展をつづける情報社会のグローバル化に呼応しながら、システム情報科学を基軸にした人材の育成と研究の未来、そして地域の未来を拓くことを針路」<ref>[https://www.fun.ac.jp/about/philosophy/ 建学の理念]</ref>としている。


[[亀田半島]]の[[山の手]]の台地に立地し、[[亀田川]]の西側の[[河岸段丘]]上に位置している。なお、日本の公立大学で初めて大学名に[[平仮名|ひらがな]]を用い、日本の国公私立大学で初めて大学名に「未来」を付した。また、函館市の観光情報サイト「[[はこぶら]]」のサイト構築を手がけている。
[[亀田半島]]の[[山の手]]の台地に立地し、[[亀田川]]の西側の[[河岸段丘]]上に位置している。なお、日本の公立大学で初めて大学名に[[平仮名|ひらがな]]を用い、日本の国公私立大学で初めて大学名に「未来」を付した。また、函館市の観光情報サイト「[[はこぶら]]」のサイト構築を手がけている。学生数は学部1,066人、大学院163人(2022年5月1日時点)<ref>[https://portraits.niad.ac.jp/univ/outline/1102/1102.html 大学の基本情報]</ref>。


== 沿革 ==
== 沿革 ==
⚫
=== 年表 ===
⚫
* [[1997年]]（平成9年）11月 - 公立大学の設置・管理・運営のために、[[函館市]]、[[上磯町]]（現[[北斗市]]）、[[大野町 (北海道)|大野町]]（現北斗市）、[[七飯町]]、[[戸井町]]（現函館市）が[[特別地方公共団体]]である函館圏公立大学広域連合を設立。
;前史
⚫
* [[2000年]]（平成12年）4月 - 公立はこだて未来大学開学、システム情報科学部設置<ref name="hokkaido-np-2000-5-13">“特報 土曜フラッシュ はこだて未来“志向”大学 開学1カ月 キャンパス活気 250人、充実の研究”. [[北海道新聞]] (北海道新聞社). (2000年5月13日)</ref>。
* [[1994年]]（平成6年） - 函館市、国立大学の誘致断念。地域独自の公立大学設置に方針転換<ref>"函館圏公立大学広域連合"　函館市　2023年12月6日更新　2024年2月5日閲覧</ref>
⚫
* [[1997年]]（平成9年）11月 - 公立大学の設置・管理・運営のために、[[函館市]]および[[上磯町]]、[[大野町 (北海道)|大野町]]（現北斗市）、[[七飯町]]、[[戸井町]]（現函館市）が[[特別地方公共団体]]である函館圏公立大学広域連合を設立。
;開学後
⚫
* [[2000年]]（平成12年）4月 - 公立はこだて未来大学開学、システム情報科学部設置<ref name="hokkaido-np-2000-5-13">“特報 土曜フラッシュ はこだて未来“志向”大学 開学1カ月 キャンパス活気 250人、充実の研究”. [[北海道新聞]] (北海道新聞社). (2000年5月13日)</ref><ref>[https://web.archive.org/web/19991009145239/http://www2.hotweb.or.jp/gendai/Syakai.html 函館電子新聞-GENDAI COM- 社会・文化]</ref>。
* [[2001年]]（平成13年）7月26日 - 函館駅前の[[大門 (函館市)|大門地区]]にサテライトオフィス「FUN BOX」開設<ref>[https://web.archive.org/web/20011030011229/http://www.hakodate-e-news.co.jp/daimon.html 『函館初のインターネットカフェ、エスイーシーの「Hot Web cafe」オープン！』]　函館電子新聞　2001年7月26日更新　2023年9月17日閲覧　インターネットアーカイブ</ref>
* [[2003年]]（平成15年）4月 - 大学院システム情報科学研究科設置。
* [[2003年]]（平成15年）4月 - 大学院システム情報科学研究科設置。
* [[2004年]]（平成16年）4月 - 初代学長[[伊東敬祐]]に代わり、[[産業技術総合研究所]]サイバーアシスト研究センター長の[[中島秀之]]が2代目学長に就任。
* [[2004年]]（平成16年）4月 - 初代学長[[伊東敬祐]]に代わり、[[産業技術総合研究所]]サイバーアシスト研究センター長の[[中島秀之]]が2代目学長に就任。
37行目: 43行目:
* [[2008年]]（平成20年） - [[札幌医科大学]]との連携協定に調印。
* [[2008年]]（平成20年） - [[札幌医科大学]]との連携協定に調印。
* [[2015年]]（平成27年） - 東京サテライトオフィスを[[虎ノ門ヒルズ]]に移転<ref>[https://www.fun.ac.jp/social_relations/crc_tokyo/ 虎ノ門ヒルズサテライトオフィス]（2018年7月6日閲覧）</ref>。
* [[2015年]]（平成27年） - 東京サテライトオフィスを[[虎ノ門ヒルズ]]に移転<ref>[https://www.fun.ac.jp/social_relations/crc_tokyo/ 虎ノ門ヒルズサテライトオフィス]（2018年7月6日閲覧）</ref>。
* [[2016年]]（平成28年）4月 - 2代目学長中島秀之に代わり、複雑系知能学科教授の[[片桐恭弘]]が3代目学長に就任。
* [[2016年]]（平成28年）4月 - 2代目学長中島秀之に代わり、複雑系知能学科教授の片桐恭弘が3代目学長に就任。
* [[2018年]]（平成30年）7月 - [[札幌市立大学]]との学術交流協定に調印<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3256139003072018L41000/ 「札幌市立大・はこだて未来大 学術交流で協定締結」]『日本経済新聞』朝刊2018年7月4日（北海道経済面）2018年7月6日閲覧</ref>。
* [[2018年]]（平成30年）7月 - [[札幌市立大学]]との学術交流協定に調印<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3256139003072018L41000/ 「札幌市立大・はこだて未来大 学術交流で協定締結」]『日本経済新聞』朝刊2018年7月4日（北海道経済面）2018年7月6日閲覧</ref>。
* [[2023年]]（令和5年）4月 - 3代目学長片桐恭弘に代わり、複雑系知能学科教授の鈴木恵二が4代目学長に就任。


== 学部・学科 ==
== 教育および研究 ==
=== 組織 ===
⚫
* システム[[情報科学]]部
==== 学部 ====
⚫
** [[複雑系]]知能学科
⚫
* [[情報科学|システム情報科学部]]
⚫
** 複雑系知能学科
***知能システムコース
***知能システムコース
***複雑系コース
***複雑系コース
** [[情報アーキテクチャ]]学科
** [[情報アーキテクチャ|情報アーキテクチャ学科]]
***情報システムコース
***情報システムコース
***高度ICTコース（大学院までの一貫教育課程）
****高度ICTコース（大学院までの一貫教育課程）
***情報デザインコース
***情報デザインコース


== 大学院 ==
==== 大学院 ====
* [[システム情報科学研究科]]
* [[システム情報科学研究科]]
** 複雑系情報科学領域
** 複雑系情報科学領域
58行目: 67行目:
** メディアデザイン領域
** メディアデザイン領域


== 教育および研究 ==
=== 教育 ===
=== 教育 ===
* [[ずーしーほっきー]] - [[2013年]]（[[平成]]25年）、[[北斗市]]が[[2015年]]度（平成27年度）の[[北海道新幹線]]開業に向け、道内外に市の良さをアピールするためのご当地キャラクター。[[安井重哉]]准教授が統括し、協働で制作。同年11月、学生のデザインした5案を候補として、市民投票で選んだ。北斗市の特産「[[ホッキ貝]]」と、地元の[[米の銘柄|ブランド米]]「[[ふっくりんこ]]」を使った「ホッキの握り寿司」をイメージしている。
* [[ずーしーほっきー]] - [[2013年]]（[[平成]]25年）、[[北斗市]]が[[2015年]]度（平成27年度）の[[北海道新幹線]]開業に向け、道内外に市の良さをアピールするためのご当地キャラクター。[[安井重哉]]准教授（当時）が統括し、協働で制作。同年11月、学生のデザインした5案を候補として、市民投票で選んだ。北斗市の特産「[[ホッキ貝]]」と、地元の[[米の銘柄|ブランド米]]「[[ふっくりんこ]]」を使った「ホッキの握り寿司」をイメージしている<ref>{{Cite journal|last=Yasui|first=Shigeya|last2=Kimura|first2=Kenichi|date=2014|title=Co-creation by the university and region through designing of "Zushi-Hokki"|url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssd/61/0/61_101/_article|journal=Proceedings of the Annual Conference of Jssd|volume=61|pages=101|doi=10.11247/jssd.61.0_101}}</ref>。
* 日本の公立大学としては数少ない、国家資格の[[基本情報技術者試験]]（FE）の[[基本情報技術者試験の午前試験免除制度|午前の部の免除制度]]の認定校になっている<ref>[https://www.jitec.ipa.go.jp/1_80tokurei/_index_tokurei.html IPA 独立行政法人 情報処理推進機構：情報処理技術者試験：午前試験免除　基本情報技術者試験（FE）]</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jitec.ipa.go.jp/1_80tokurei/koza_ichiran.pdf|title=認定免除対象講座の一覧（PDF）|work=独立行政法人 [[情報処理推進機構]]|accessdate=2021-07-31}}</ref>。


=== 研究 ===
=== 研究 ===
* きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ - [[人工知能]]（AI）に創作させるプロジェクト。[[松原仁 (情報工学者)|松原仁]]教授を中心に、[[2012年]]9月に発足。SF作家[[星新一]]が得意とした400字詰め[[原稿用紙]]で十数枚の[[ショートショート]]を教材として、新たなショートショートを生み出す。初の作品を2015年9月、第3回[[星新一賞]]に応募、第一次選考を通過した<ref>[[産経新聞]]朝刊2015年12月9日「広角レンズ　ＩＴが変える　小説　執筆支援ソフト、文豪は人工知能」</ref><ref>[https://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/ きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ]（公立はこだて未来大学のページ）</ref>。
* きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ - [[人工知能]]（AI）に創作させるプロジェクト。[[松原仁 (情報工学者)|松原仁]]教授を中心に、[[2012年]]9月に発足。SF作家[[星新一]]が得意とした400字詰め[[原稿用紙]]で十数枚の[[ショートショート]]を教材として、新たなショートショートを生み出す。初の作品を2015年9月、第3回[[星新一賞]]に応募、第一次選考を通過した<ref>[[産経新聞]]朝刊2015年12月9日「広角レンズ　ＩＴが変える　小説　執筆支援ソフト、文豪は人工知能」</ref><ref>[https://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/ きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ]（公立はこだて未来大学のページ）</ref>。
* デジタル操業日誌 - [[漁業]]向け[[iOS]]アプリ<ref>[https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%93%8D%E6%A5%AD%E6%97%A5%E8%AA%8C/id558756110?mt=8 「デジタル操業日誌」をApp Storeで - iTunes - Apple]</ref>。[[和田雅昭]]教授が開発。[[iPad]]などの端末に、操業した時間帯や海域、漁獲量などを記録し、資源管理を行う。将来的には、流通業者が魚種と量を入力すれば、最適な漁獲量をAI算出。乱獲を防ぐシステムを目指している。僚船の情報も閲覧でき、漁場の分散や別の海域での操業が即時に可能となり、漁期も早く終えられる利点があるという。北海道[[留萌市]]沖で操業「新星マリン漁協」は[[ナマコ]]の資源管理に使用。[[函館市]]の木直漁港も「狙った魚が少ないと燃料費で赤字になる。出港前の予測は本当に助かる」と話す。和田教授は「漁師の勘と経験が『情報』に変わり、大きな価値を生み出すようになった」と話し、和田教授は、[[2017年]]度中に実用化のめどが立ちそうで、クロマグロの小型魚など漁獲規制対象種の混獲も減らせる、としている<ref>産経新聞朝刊2012年10月9日「情報の未来　第３部　スマホファースト（１）手のひらの上の仕事場」</ref><ref>産経新聞「[[産経電子版]]」2017年8月31日「データから魚種判別実験　定置網漁　ＡＩで効率化」</ref>
* デジタル操業日誌 - [[漁業]]向け[[iOS]]アプリ<ref>[https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%93%8D%E6%A5%AD%E6%97%A5%E8%AA%8C/id558756110?mt=8 「デジタル操業日誌」をApp Storeで - iTunes - Apple]</ref>。和田雅昭教授が開発。[[iPad]]などの端末に、操業した時間帯や海域、漁獲量などを記録し、資源管理を行う。将来的には、流通業者が魚種と量を入力すれば、最適な漁獲量をAI算出。乱獲を防ぐシステムを目指している。僚船の情報も閲覧でき、漁場の分散や別の海域での操業が即時に可能となり、漁期も早く終えられる利点があるという。北海道[[留萌市]]沖で操業「新星マリン漁協」は[[ナマコ]]の資源管理に使用。[[函館市]]の木直漁港も「狙った魚が少ないと燃料費で赤字になる。出港前の予測は本当に助かる」と話す。和田教授は「漁師の勘と経験が『情報』に変わり、大きな価値を生み出すようになった」と話し、和田教授は、[[2017年]]度中に実用化のめどが立ちそうで、クロマグロの小型魚など漁獲規制対象種の混獲も減らせる、としている<ref>産経新聞朝刊2012年10月9日「情報の未来　第３部　スマホファースト（１）手のひらの上の仕事場」</ref><ref>産経新聞「[[産経電子版]]」2017年8月31日「データから魚種判別実験　定置網漁　ＡＩで効率化」</ref>。


== 学内組織と大学関係者 ==
== 大学関係者と組織 ==
⚫
=== 学内組織 ===
=== 大学関係者 ===
=== 大学関係者 ===
{{注意|[[プロジェクト:大学/人物一覧記事について]]の編集方針（ガイドライン）「記載する人物」により、'''赤リンクの人物は掲載禁止'''となっています。'''記事のある人物のみ'''追加してください。|date=2020年11月2日}}{{出典の明記| date = 2023年5月| section = 1}}
==== 著名な教職員 ====
* [[片桐恭弘]] - 学長（2016年～）
* [[中島秀之]] - 二代目の学長（2004年～）
* [[中島秀之]] - 二代目の学長（2004年～）
* [[伊東敬祐]] - 初代の学長。[[神戸大学]]名誉教授
* [[伊東敬祐]] - 初代の学長。[[神戸大学]]名誉教授
* [[松原仁 (情報工学者)]] - 教授、情報工学。[[人工知能学会]]会長
* [[松原仁 (情報工学者)]] - 教授、情報工学。[[人工知能学会]]会長
* [[美馬のゆり]] - 教授、認知工学。[[日本科学未来館]]元副館長
* [[和田雅昭]] - 教授、海洋情報学。
* [[安井重哉]] - 准教授、デザイン学（UIデザイン）。[[グッドデザイン賞]]や[[ドイツ]][[iFデザイン賞]]金賞
* [[安井重哉]] - 准教授、デザイン学（UIデザイン）。[[グッドデザイン賞]]や[[ドイツ]][[iFデザイン賞]]金賞
* [[塚田浩二]] - 准教授、情報工学。[[イグノーベル賞]]音響学賞（2012年）
* [[塚田浩二]] - 准教授、情報工学。[[イグノーベル賞]]音響学賞（2012年）
81行目: 86行目:
* [[甘利俊一]] - 客員教授、神経科学。[[東京大学]]名誉教授。情報幾何学の創始者
* [[甘利俊一]] - 客員教授、神経科学。[[東京大学]]名誉教授。情報幾何学の創始者
* [[細川茂樹]] - 特別招聘教授。俳優・タレント・元モデル
* [[細川茂樹]] - 特別招聘教授。俳優・タレント・元モデル
* [[上田睆亮]] - 元教授。瑞宝中綬章
* [[上田睆亮]] - 元教授。瑞宝中綬章。京都大学名誉教授
* [[小野哲雄]] - 元教授。情報科学。北海道大学大学院教授
* [[中垣俊之]] - 元教授、認知科学。世界で4人だけの[[イグノーベル賞]]2回受賞者（[[粘菌]]）。[[北海道大学]]教授（2013年～）
* [[中垣俊之]] - 元教授、認知科学。世界で4人だけの[[イグノーベル賞]]2回受賞者（[[粘菌]]）。[[北海道大学]]教授（2013年～）
* [[山崎晶子]] - 元准教授。[[東京工科大学]]准教授（2008年～）
* [[山崎晶子]] - 元准教授。[[東京工科大学]]准教授（2008年～）

⚫
==== OB・OG ====
* 仙石智義 - 1期生で、公立はこだて未来大学同窓会の会長。函館市「函館コミュニティプラザ」（通称「Gスクエア」）のセンター長。[[NPO法人]]函館市青年サークル協議会の事務局長<ref>[http://www.cc-hakodate.jp/aph/4511 函館は若い人に寛大な街【未来大OB】Gスクエアセンター長 仙石智義さん（キャンパス・コンソーシアム函館）]</ref>


== 施設 ==
== 施設 ==
96行目: 99行目:


研究棟は、西側に隣接する傾斜地に2005年増築。[[二等辺三角形]]の格子壁が特徴的なデザインとなっている。設計は本部棟と同じく山本理顕設計工場が担当。
研究棟は、西側に隣接する傾斜地に2005年増築。[[二等辺三角形]]の格子壁が特徴的なデザインとなっている。設計は本部棟と同じく山本理顕設計工場が担当。

== 構想 ==
* 医学部設置構想 - [[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]が政権公約（[[マニフェスト]]）にて[[医学部]]の定員を1.5倍にする構想を盛り込み、[[文部科学省]]も新設容認の検討をし始めたことを受けて可能性が議論された<ref>"医学部設置で活発意見"　函館新聞　2010年7月19日更新　2024年2月5日閲覧</ref>が、函館市の財政への負担の問題などを理由に断念した<ref>"医学部誘致、工藤市長が同志社大に打診"　e-Hakodate/函館新聞　 2012年5月25日11:35更新　2024年2月5日閲覧</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2}}
{{Reflist|2}}

==Wiki関係他プロジェクトリンク ==
⚫
* {{Commonscat-inline}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[星新一賞]] - SF作家[[星新一]]に因む文学賞。「理系的発想から始まる文学賞」と銘打ち、[[日本経済新聞]]が主催。公立はこだて未来大学をはじめ、[[お茶の水女子大学]]、[[お茶の水女子大学]]、[[東京工業大学]]、[[国立高等専門学校機構]]、[[青山学院大学]]、[[東京造形大学]]、[[慶應義塾大学]]先端生命科学研究所などの教育機関が協力している。
* [[星新一賞]] - SF作家[[星新一]]に因む文学賞。「理系的発想から始まる文学賞」と銘打ち、[[日本経済新聞]]が主催。公立はこだて未来大学をはじめ、[[お茶の水女子大学]]、[[東京工業大学]]、[[国立高等専門学校機構]]、[[青山学院大学]]、[[東京造形大学]]、[[慶應義塾大学]]先端生命科学研究所などの教育機関が協力している。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
110行目: 120行目:
* {{Facebook|funacjp|公立はこだて未来大学　同窓会}}
* {{Facebook|funacjp|公立はこだて未来大学　同窓会}}
* [https://www.hakobura.jp/ 函館観光情報サイト"はこぶら"]
* [https://www.hakobura.jp/ 函館観光情報サイト"はこぶら"]
⚫
* {{Commonscat-inline}}


{{北海道地区大学図書館協議会}}
{{キャンパス・コンソーシアム函館}}
{{キャンパス・コンソーシアム函館}}
{{全国大学保健管理協会}}
{{日本の公立大学}}
{{日本の公立大学}}
{{Normdaten}}
{{Normdaten}}
125行目: 132行目:
[[Category:日本建築学会賞]]
[[Category:日本建築学会賞]]
[[Category:第43回BCS賞]]
[[Category:第43回BCS賞]]
[[Category:公共建築賞]]
[[Category:学校記事]]
[[Category:学校記事]]
[[Category:2000年竣工の日本の建築物]]
[[Category:2000年竣工の日本の建築物]]
[[Category:2000年設立の教育機関]]

2024年2月26日 (月) 13:32時点における版

公立はこだて未来大学
正門
地図
公立はこだて未来大学の位置（北海道内）
公立はこだて未来大学
公立はこだて未来大学 (北海道)
公立はこだて未来大学の位置（日本内）
公立はこだて未来大学
公立はこだて未来大学 (日本)
大学設置/創立 2000年
学校種別 公立
設置者 公立大学法人公立はこだて未来大学
本部所在地 北海道函館市亀田中野町116-2
北緯41度50分30.5秒 東経140度46分1秒 / 北緯41.841806度 東経140.76694度 / 41.841806; 140.76694座標: 北緯41度50分30.5秒 東経140度46分1秒 / 北緯41.841806度 東経140.76694度 / 41.841806; 140.76694
学部 システム情報科学部
研究科 システム情報科学研究科
ウェブサイト http://www.fun.ac.jp/ ウィキデータを編集
テンプレートを表示

公立はこだて未来大学（こうりつはこだてみらいだいがく、英語: Future University Hakodate）は、日本の公立大学である。北海道函館市に本部を置く。略称は未来大、FUN。

概観

大学全体

情報系の単科大学である。北海道の道南圏で唯一の公立大学として開設した。「爆発的に進展をつづける情報社会のグローバル化に呼応しながら、システム情報科学を基軸にした人材の育成と研究の未来、そして地域の未来を拓くことを針路」[1]としている。

亀田半島の山の手の台地に立地し、亀田川の西側の河岸段丘上に位置している。なお、日本の公立大学で初めて大学名にひらがなを用い、日本の国公私立大学で初めて大学名に「未来」を付した。また、函館市の観光情報サイト「はこぶら」のサイト構築を手がけている。学生数は学部1,066人、大学院163人(2022年5月1日時点)[2]。

沿革

年表

前史
開学後
  • 2000年（平成12年）4月 - 公立はこだて未来大学開学、システム情報科学部設置[4][5]。
  • 2001年（平成13年）7月26日 - 函館駅前の大門地区にサテライトオフィス「FUN BOX」開設[6]
  • 2003年（平成15年）4月 - 大学院システム情報科学研究科設置。
  • 2004年（平成16年）4月 - 初代学長伊東敬祐に代わり、産業技術総合研究所サイバーアシスト研究センター長の中島秀之が2代目学長に就任。
  • 2005年（平成17年） - 東京・秋葉原に東京サテライトオフィスを開設[7]。
  • 2008年（平成20年） - 札幌医科大学との連携協定に調印。
  • 2015年（平成27年） - 東京サテライトオフィスを虎ノ門ヒルズに移転[8]。
  • 2016年（平成28年）4月 - 2代目学長中島秀之に代わり、複雑系知能学科教授の片桐恭弘が3代目学長に就任。
  • 2018年（平成30年）7月 - 札幌市立大学との学術交流協定に調印[9]。
  • 2023年（令和5年）4月 - 3代目学長片桐恭弘に代わり、複雑系知能学科教授の鈴木恵二が4代目学長に就任。

教育および研究

組織

学部

大学院

  • システム情報科学研究科
    • 複雑系情報科学領域
    • 知能情報科学領域
    • 情報アーキテクチャ領域
    • 高度ICT領域
    • メディアデザイン領域

教育

研究

  • きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ - 人工知能（AI）に創作させるプロジェクト。松原仁教授を中心に、2012年9月に発足。SF作家星新一が得意とした400字詰め原稿用紙で十数枚のショートショートを教材として、新たなショートショートを生み出す。初の作品を2015年9月、第3回星新一賞に応募、第一次選考を通過した[13][14]。
  • デジタル操業日誌 - 漁業向けiOSアプリ[15]。和田雅昭教授が開発。iPadなどの端末に、操業した時間帯や海域、漁獲量などを記録し、資源管理を行う。将来的には、流通業者が魚種と量を入力すれば、最適な漁獲量をAI算出。乱獲を防ぐシステムを目指している。僚船の情報も閲覧でき、漁場の分散や別の海域での操業が即時に可能となり、漁期も早く終えられる利点があるという。北海道留萌市沖で操業「新星マリン漁協」はナマコの資源管理に使用。函館市の木直漁港も「狙った魚が少ないと燃料費で赤字になる。出港前の予測は本当に助かる」と話す。和田教授は「漁師の勘と経験が『情報』に変わり、大きな価値を生み出すようになった」と話し、和田教授は、2017年度中に実用化のめどが立ちそうで、クロマグロの小型魚など漁獲規制対象種の混獲も減らせる、としている[16][17]。

大学関係者と組織

大学関係者

施設

キャンパス・設計

5階吹き抜けのスペース「スタジオ」が建物の特徴である

本部棟はPC工法による「スタジオ」と呼ばれる天井高20mの大空間を中心に、透明なガラスの間仕切りを多用した計画となっている。設計は山本理顕設計工場[18]。約100×120mの平面のボックス型5階建。

2000年（平成12年）竣工し、2002年（平成14年）日本建築学会賞作品賞を受賞[19]。2004年（平成16年）には公共建築賞最高賞を受賞[20]。

研究棟は、西側に隣接する傾斜地に2005年増築。二等辺三角形の格子壁が特徴的なデザインとなっている。設計は本部棟と同じく山本理顕設計工場が担当。

構想

  • 医学部設置構想 - 民主党が政権公約（マニフェスト）にて医学部の定員を1.5倍にする構想を盛り込み、文部科学省も新設容認の検討をし始めたことを受けて可能性が議論された[21]が、函館市の財政への負担の問題などを理由に断念した[22]。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 建学の理念
  2. ^ 大学の基本情報
  3. ^ "函館圏公立大学広域連合"　函館市　2023年12月6日更新　2024年2月5日閲覧
  4. ^ “特報 土曜フラッシュ はこだて未来“志向”大学 開学1カ月 キャンパス活気 250人、充実の研究”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2000年5月13日)
  5. ^ 函館電子新聞-GENDAI COM- 社会・文化
  6. ^ 『函館初のインターネットカフェ、エスイーシーの「Hot Web cafe」オープン！』　函館電子新聞　2001年7月26日更新　2023年9月17日閲覧　インターネットアーカイブ
  7. ^ “未来大の東京サテライト開設 常駐職員に伊東前学長”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2005年5月12日)
  8. ^ 虎ノ門ヒルズサテライトオフィス（2018年7月6日閲覧）
  9. ^ 「札幌市立大・はこだて未来大 学術交流で協定締結」『日本経済新聞』朝刊2018年7月4日（北海道経済面）2018年7月6日閲覧
  10. ^ Yasui, Shigeya; Kimura, Kenichi (2014). “Co-creation by the university and region through designing of "Zushi-Hokki"”. Proceedings of the Annual Conference of Jssd 61: 101. doi:10.11247/jssd.61.0_101. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssd/61/0/61_101/_article. 
  11. ^ IPA 独立行政法人 情報処理推進機構：情報処理技術者試験：午前試験免除　基本情報技術者試験（FE）
  12. ^ “認定免除対象講座の一覧（PDF）”. 独立行政法人 情報処理推進機構. 2021年7月31日閲覧。
  13. ^ 産経新聞朝刊2015年12月9日「広角レンズ　ＩＴが変える　小説　執筆支援ソフト、文豪は人工知能」
  14. ^ きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ（公立はこだて未来大学のページ）
  15. ^ 「デジタル操業日誌」をApp Storeで - iTunes - Apple
  16. ^ 産経新聞朝刊2012年10月9日「情報の未来　第３部　スマホファースト（１）手のひらの上の仕事場」
  17. ^ 産経新聞「産経電子版」2017年8月31日「データから魚種判別実験　定置網漁　ＡＩで効率化」
  18. ^ “きのう今日あす 地方版から”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2001年5月25日)
  19. ^ 日本建築学会賞 「未来大」が受賞 自然環境と一体化評価”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2002年4月18日)
  20. ^ “はこだて未来大 公共建築賞最高賞に 生活施設部門・国交相表彰 地域利用推進など評価”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年10月18日)
  21. ^ "医学部設置で活発意見"　函館新聞　2010年7月19日更新　2024年2月5日閲覧
  22. ^ "医学部誘致、工藤市長が同志社大に打診"　e-Hakodate/函館新聞　 2012年5月25日11:35更新　2024年2月5日閲覧

Wiki関係他プロジェクトリンク

関連項目

外部リンク

加盟機関

関係機関

渡島・檜山管内各自治体

渡島総合振興局（管内２市９町）
檜山振興局（管内７町）
2023年5月23日時点 100大学
北海道・東北
関東・甲信越
東海・北陸
近畿
中国・四国
九州・沖縄
カテゴリ カテゴリ
スタブアイコン

この項目は、大学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（P:教育/PJ大学）。

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=公立はこだて未来大学&oldid=99415127」から取得