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「叢書」の版間の差分

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{{otheruses|一般の書籍の分類|[[漢籍]]|叢書 (漢籍)}}
'''叢書'''(そうしょ)とは、[[本]]のシリーズのことである。
{{出典の明記|date=2020年8月}}
[[File:Penguin Little Black Classics.jpg|thumb|[[ペンギンブックス]]シリーズのコレクション「[[:en:Little Black Classics|Little Black Classics]]」]]
'''叢書'''(そうしょ)とは、[[本]]の[[シリーズ (作品)|シリーズ]]のことである<ref>{{Cite Kotobank|word=叢書|encyclopedia=小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)|accessdate=2023-02-05}}</ref>。'''双書'''ともいう<ref>{{Cite Kotobank|word=叢書|encyclopedia=精選版 日本国語大辞典|accessdate=2023-02-05}}</ref>。


[[テーマ]]など特定の共通項に基づいていくつかの書物・著作をまとめあげたもの。「[[群書類従]]」や「[[ルーゴン・マッカール叢書]]」など、一定のテーマを追求して営々と編まれたものもあれば、ある[[出版社]]が同一の体裁で定期的に刊行するもので叢書と称しているものもある。広義には[[文庫本|文庫]]・[[新書]]・[[選書]]も含む。
== 概要 ==
[[テーマ]]など特定の共通項に基づいていくつかの書物・著作をまとめあげたもの。「[[群書類従]]」や「[[ルーゴン・マッカール叢書]]」など、一定のテーマを追求して営々と編まれたものもあれば、ある出版社が同一の体裁で定期的に刊行するもので叢書と称しているものもある。


== 和書 ==
広義には[[文庫本|文庫]]・[[新書]]・[[選書]]も含む。日本の慣例ではある一定の判型のシリーズをそれぞれ「文庫」「新書」「選書」と呼び、これら3つはそれぞれの項で説明するので、それ以外のものを次項の叢書一覧に列挙する。
日本の慣例ではある一定の判型のシリーズをそれぞれ「文庫」「新書」「選書」と呼び、これら3つはそれぞれの項で説明するので、それ以外のものを次項の叢書一覧に列挙する。


シリーズ名は「ブックス」「ライブラリー」などとする叢書もあり、さまざまである。「双書(そうしょ)」という表記は語義とは無関係な代用字のため使用するべきではないという見解がある。ただし、「有斐閣双書」などの例があり、広辞苑(第三版)でも誤りとはしていない。
は「ブックス」「ライブラリー」などとする叢書もあり、さまざまである。「双書(そうしょ)」という表記は語義とは無関係な代用字のため使用するべきではないという見解がある。ただし、「有斐閣双書」などの例があり、広辞苑(第三版)でもこれを誤りとはしていない。


== 叢書一覧 ==
=== 叢書一覧 ===
=== 岩波書店 ===
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* 岩波テキストブックス
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* [[エクス・リブリス]]{{ColonSp}}白水社
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=== 休刊・廃刊 ===
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* [[文学の冒険]]{{ColonSp}}[[国書刊行会]]
* [[未来の文学]]{{ColonSp}}国書刊行会
* [[エートル叢書]]{{ColonSp}}[[現代思潮新社]]


=== 小学館 ===
== 洋書 ==
代表的な叢書にドイツのレクラム叢書やイギリスのエヴェリマン叢書がある<ref name="maruzen">{{Cite book |和書 |year= 1980|title=丸善百年史|publisher= 丸善株式会社|page= 595-596 }}</ref>。これらは「文庫」と訳されることもある<ref name="maruzen" />。
* [[小学館]]ジェイブックス
* エヴェリマン叢書(エブリマン叢書、エヴェリマン文庫)
* [[小学館ライブラリー]]
* レクラム叢書(レクラム文庫)
* 地球人ライブラリー
* P+D BOOKS


=== 新潮社 ===
== 出典 ==
{{Reflist}}
* [[新潮クレスト・ブックス]]
* [[とんぼの本]]
* [[新潮選書]]

=== 筑摩書房 ===
* ちくまプリマーブックス
* ちくま[[ライブラリー]]
* [[リュミエール]]叢書
* ちくま哲学の森
* ちくま日本文学
* ちくま文学の森
* 筑摩叢書([[1963年]] - 1992年)

=== その他の出版社 ===
※ 出版社の五十音順
* トーキングヘッズ叢書 - [[アトリエサード]]
* 100分de名著ブックス - NHK出版
* [[NHKブックス]] - [[NHK出版]]
* NHKライブラリー - NHK出版
* NTT出版ライブラリー レゾナント - [[NTT出版]]
* [[角川選書]] - [[角川学芸出版]]
* [[角川叢書]] - [[角川書店]]
* ランティエ叢書 - [[角川春樹事務所]](文庫版の小冊子)
* [[生きる技術!叢書]] - [[技術評論社]]
* [[西洋古典叢書]] - [[京都大学学術出版会]]
* [[Kodansha Philosophia]] - [[講談社]]
* [[講談社選書メチエ]] - 講談社
* [[未来の文学]] - 国書刊行会
* 文学の冒険 - [[国書刊行会]]
* 放送大学叢書 - [[左右社]]
* 知のトレッキング叢書 - [[集英社インターナショナル]]
* 駿台受験叢書 (現在は[[駿台]]受験シリーズ) - [[駿台文庫]]
* コミケット叢書 - [[青林工藝舎]]
* [[中公叢書]] - [[中央公論新社]]
* [[戦史叢書]] - [[朝雲新聞社]]
* ホラージャパネスク叢書 - [[同朋舎]]
* [[河合栄治郎#共編著|学生叢書]] - [[日本評論社]](1936年 - 1941年に12巻刊行)
* [[白水Uブックス]] - [[白水社]]
* ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ - [[原書房]]
* [[福音館古典童話シリーズ]] - [[福音館書店]]
* 冨山房百科文庫 - [[冨山房]](1977年 - 1996年に53冊刊行、数冊が[[岩波文庫]]などで再刊)
* 文春学藝ライブラリー - [[文藝春秋]]
* [[平凡社ライブラリー]] - [[平凡社]]
* 叢書ウニベルシタス - [[法政大学出版局]]([[学術書]]の訳本、1968年創刊)
* [[世界史リブレット]] - [[山川出版社]]
* [[日本史リブレット]] - 山川出版社
* [[論創ミステリ叢書]] - [[論創社]]


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Wiktionary}}
* [[本]]
* [[本]]
* [[文庫本]]
* [[文庫本]]
** [[文庫一覧]]
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* [[新書]]
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* [[ノベルズ]]


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[[Category:叢書|*]]
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2024年3月1日 (金) 09:30時点における最新版

ペンギンブックスシリーズのコレクション「Little Black Classics

叢書(そうしょ)とは、シリーズのことである[1]双書ともいう[2]

テーマなど特定の共通項に基づいていくつかの書物・著作をまとめあげたもの。「群書類従」や「ルーゴン・マッカール叢書」など、一定のテーマを追求して営々と編まれたものもあれば、ある出版社が同一の体裁で定期的に刊行するもので叢書と称しているものもある。広義には文庫新書選書も含む。

和書

[編集]

日本の慣例ではある一定の判型のシリーズをそれぞれ「文庫」「新書」「選書」と呼び、これら3つはそれぞれの項で説明するので、それ以外のものを次項の叢書一覧に列挙する。

名称は「…ブックス」「…ライブラリー」などとする叢書もあり、さまざまである。「双書(そうしょ)」という表記は語義とは無関係な代用字のため使用するべきではないという見解がある。ただし、「有斐閣双書」などの例があり、広辞苑(第三版)でもこれを誤りとはしていない。

叢書一覧

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休刊・廃刊

[編集]

洋書

[編集]

代表的な叢書にドイツのレクラム叢書やイギリスのエヴェリマン叢書がある[3]。これらは「文庫」と訳されることもある[3]

  • エヴェリマン叢書(エブリマン叢書、エヴェリマン文庫)
  • レクラム叢書(レクラム文庫)

出典

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  1. ^ "叢書". 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年2月5日閲覧
  2. ^ "叢書". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2023年2月5日閲覧
  3. ^ a b 『丸善百年史』丸善株式会社、1980年、595-596頁。 

関連項目

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