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=== F1 ===
=== F1 ===
[[File:McLaren MP4-28 - Sergio Perez (8492624243).jpg|thumb|220px|フォース・インディア最終年(2013年)]]
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2010年2月2日、[[フォース・インディア]]のサードドライバーになることを発表した<ref>[http://f1-gate.com/forceindia/f1_6374.html F1-gate.com 2010年2月2日]</ref>。
2010年2月2日、[[フォース・インディア]]のサードドライバーになることを発表した<ref>[http://f1-gate.com/forceindia/f1_6374.html F1-gate.com 2010年2月2日]</ref>。断続的に金曜日のフリー走行に出走する
断続的に金曜日のフリー走行に出走する。


2011年より正ドライバーに昇格し、[[エイドリアン・スーティル]]と共に参戦する。開幕戦[[2011年オーストラリアグランプリ|オーストラリアGP]]では[[ザウバー]]チームの失格にも助けられ10位入賞を果たし、続く第2戦[[2011年マレーシアグランプリ|マレーシアGP]]でも新人離れした堅実な走りにより再び10位入賞を果たす。第3戦[[2011年中国グランプリ|中国GP]]でも[[小林可夢偉]]と終盤まで10位争いを繰り広げていたが、小林にオーバーテイクされてしまい惜しくも11位に終わった。第9戦[[2011年イギリスグランプリ|イギリスGP]]の予選では自己ベストの6位グリッドを獲得したが、決勝ではピットストップで大幅にタイムロスがあり入賞争いから脱落し15位に終わった。デビューから2戦連続で入賞した後も、いくつかのレースで入賞圏内を走行する場面があったもののなかなかポイントに手が届かなかったが、第11戦[[2011年ハンガリーグランプリ|ハンガリーGP]]で7位でフィニッシュし第2戦マレーシアGP以来となるポイントを獲得した。その後のレースでも安定してポイントを稼ぎ、ポイントランキング13位を記録した。またルーキーながらリタイアしたレースは僅か1戦のみと、安定したパフォーマンスを見せた。
2011年より正ドライバーに昇格し、[[エイドリアン・スーティル]]と共に参戦する。開幕戦[[2011年オーストラリアグランプリ|オーストラリアGP]]では[[ザウバー]]チームの失格にも助けられ10位入賞を果たし、続く第2戦[[2011年マレーシアグランプリ|マレーシアGP]]でも新人離れした堅実な走りにより再び10位入賞を果たす。第3戦[[2011年中国グランプリ|中国GP]]でも[[小林可夢偉]]と終盤まで10位争いを繰り広げていたが、小林にオーバーテイクされてしまい惜しくも11位に終わった。第9戦[[2011年イギリスグランプリ|イギリスGP]]の予選では自己ベストの6位グリッドを獲得したが、決勝ではピットストップで大幅にタイムロスがあり入賞争いから脱落し15位に終わった。デビューから2戦連続で入賞した後も、いくつかのレースで入賞圏内を走行する場面があったもののなかなかポイントに手が届かなかったが、第11戦[[2011年ハンガリーグランプリ|ハンガリーGP]]で7位でフィニッシュし第2戦マレーシアGP以来となるポイントを獲得した。その後のレースでも安定してポイントを稼ぎ、ポイントランキング13位を記録した。またルーキーながらリタイアしたレースは僅か1戦のみと、安定したパフォーマンスを見せた。
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2013年の前半戦は8戦中7戦でポイントを獲得する順調な出足だった。特に第4戦バーレーンGPでは表彰台にあと少しのレースだった。しかしピレリタイヤが変更された第9戦から歯車が狂いだす。後半戦は11戦中2戦でのみのポイント獲得に留まり、特に第11戦からの4戦連続リタイア(第13戦は周回数の関係で完走扱い)が低迷を際だたせた。結果、翌年のF1のシートを得ることは出来ずDTMに戻ることになった。
2013年の前半戦は8戦中7戦でポイントを獲得する順調な出足だった。特に第4戦バーレーンGPでは表彰台にあと少しのレースだった。しかしピレリタイヤが変更された第9戦から歯車が狂いだす。後半戦は11戦中2戦でのみのポイント獲得に留まり、特に第11戦からの4戦連続リタイア(第13戦は周回数の関係で完走扱い)が低迷を際だたせた。結果、翌年のF1のシートを得ることは出来ずDTMに戻ることになった。


2016年に[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]の公式リザーブドライバーに就任<ref>[http://f1-gate.com/williams/f1_30265.html ウィリアムズ、ポール・ディ・レスタをリザーブドライバーに起用] - F1 Gate 2016.3.14</ref>。2017年も引き続き同職を務める<ref>[http://f1-gate.com/diresta/f1_34899.html ポール・ディ・レスタ、2017年もウィリアムズのリザーブドライバーを継続] - F1 Gate 2017.2.20</ref>。[[2017年ハンガリーグランプリ|同年のハンガリーGP]]で[[フェリペ・マッサ]]が体調不良によりフリー走行をもって欠場することになったため、予選からマッサの代役としておよそ3年半ぶりにF1へ出場することになった<ref>{{Cite web |url = https://f1-gate.com/williams/f1_37816.html |title= ウィリアムズ、体調不良のマッサに代えてポール・ディ・レスタを起用 |publisher = F1-Gate.com | date = 2017-07-29 |accessdate = 2017-07-29}}</ref>。その時のカーナンバーは「40」。レースではリタイアとなった。
2016年に[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]の公式リザーブドライバーに就任<ref>[http://f1-gate.com/williams/f1_30265.html ウィリアムズ、ポール・ディ・レスタをリザーブドライバーに起用] - F1 Gate 2016.3.14</ref>。2017年も引き続き同職を務める<ref>[http://f1-gate.com/diresta/f1_34899.html ポール・ディ・レスタ、2017年もウィリアムズのリザーブドライバーを継続] - F1 Gate 2017.2.20</ref>。[[2017年ハンガリーグランプリ|同年のハンガリーGP]]で[[フェリペ・マッサ]]が体調不良によりフリー走行をもって欠場することになったため、予選からマッサの代役としておよそ3年半ぶりにF1へ出場することになった<ref>{{Cite web|和書|url = https://f1-gate.com/williams/f1_37816.html |title= ウィリアムズ、体調不良のマッサに代えてポール・ディ・レスタを起用 |publisher = F1-Gate.com | date = 2017-07-29 |accessdate = 2017-07-29}}</ref>。その時のカーナンバーは「40」。レースではリタイアとなった。


2020年、シーズン途中のF1 [[イギリスグランプリ|70周年記念GP]](英シルバーストーン)にて、[[マクラーレン]]のリザーブドライバーに起用。
2020年、シーズン途中のF1 [[イギリスグランプリ|70周年記念GP]](英シルバーストーン)にて、[[マクラーレン]]のリザーブドライバーに起用。


2021年、[[マクラーレン]]とリザーブドライバー契約<ref>{{Cite web|url=https://formula1-data.com/article/di-resta-could-make-return-to-f1-with-mclaren|title=ポール・ディ・レスタ、今季マクラーレンでF1復帰の可能性が浮上|publisher=Formula1-data|date=2021/4/16|accessdate=2021/4/16}}</ref>。正ドライバーの[[ランド・ノリス]]あるいは[[ダニエル・リカルド]]のいずれかが参戦できない場合でかつ、リザーブドライバーの[[ストフェル・バンドーン]]か[[ニック・デ・フリース]]が参戦できない場合に、ディ・レスタが出走する
2021年、[[マクラーレン]]とリザーブドライバー契約<ref>{{Cite web|和書|url=https://formula1-data.com/article/di-resta-could-make-return-to-f1-with-mclaren|title=ポール・ディ・レスタ、今季マクラーレンでF1復帰の可能性が浮上|publisher=Formula1-data|date=2021/4/16|accessdate=2021/4/16}}</ref>。正ドライバーの[[ランド・ノリス]]あるいは[[ダニエル・リカルド]]のいずれかが参戦できない場合でかつ、リザーブドライバーの[[ストフェル・バンドーン]]か[[ニック・デ・フリース]]が参戦できない場合に、ディ・レスタが出走する可能性がある。
可能性がある。


== エピソード ==
== エピソード ==
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! [[2019-20年のFIA 世界耐久選手権|2019-20年]]
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! [[ユナイテッド・オートスポーツ]]
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! rowspan="3" | [[オレカ・07]]
! LMP2
! LMP2
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! [[2021年のFIA 世界耐久選手権|2021年]]
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! LMP2
! LMP2
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| [[サルト・サーキット|LMN]]
| [[サルト・サーキット|LMN]]
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! [[2022年のFIA 世界耐久選手権|2022年]]
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! LMP2
! LMP2
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! [[2024年のFIA 世界耐久選手権|2024年]]
! ハイパーカー
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[[Category:1986年生]]
[[Category:1986年生]]

2024年3月12日 (火) 13:06時点における版

ポール・ディ・レスタ
Paul di Resta
基本情報
略称表記 DIR
国籍 イギリスの旗 イギリス
(スコットランドの旗 スコットランド)
出身地 同・ウェスト・ロージアン州アップホール
生年月日 (1986-04-16) 1986年4月16日(38歳)
F1での経歴
活動時期 2011-2013, 2017
所属チーム '11-13 フォース・インディア
'17 ウィリアムズ
車番 40
出走回数 59
タイトル 0
優勝回数 0
表彰台(3位以内)回数 0
通算獲得ポイント 121
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
初戦 2011年オーストラリアGP
最終戦 2017年ハンガリーGP
テンプレートを表示

ポール・ディ・レスタPaul di Resta1986年4月16日 - )は、イギリススコットランド出身のレーシングドライバーモータースポーツ評論家

プロフィール

メルセデスの育成ドライバーで2011年にフォースインディアの正ドライバーとしてF1デビュー。2010年はフォースインディアでサードドライバーを務めながらDTMにフル参戦しシリーズチャンピオンに輝いた。 趣味はモータースポーツフィットネストレーニング、友達と外出。 インディカーで4度チャンピオンを獲得のダリオ・フランキッティ、耐久レースを中心に活動するマリノ・フランキッティ従兄弟にあたる。

経歴

DTM時代初期(2008年)

ポール・ディ・レスタは1994年からレーシングカートを始めた。

2003年はイギリスフォーミュラルノーでシリーズ5位。

2004年も同じくフォーミュラルノーに参戦し3位。また、イギリスF3にも参戦し5位。

2005年、2006年とユーロF3に参戦し、2006年にチャンピオンを獲得。2005年は10位。

2007年よりDTMに参戦し、初年度5位。

2008年も同じくDTMに参戦し2位。

2009年も同シリーズに参戦し3位。

2010年も同シリーズに参戦し、チャンピオンを獲得。

2011年から2013年の間、F1に参戦。

2014年よりDTMに復帰。

F1

フォース・インディア最終年(2013年)

2010年2月2日、フォース・インディアのサードドライバーになることを発表した[1]。断続的に金曜日のフリー走行に出走する。

2011年より正ドライバーに昇格し、エイドリアン・スーティルと共に参戦する。開幕戦オーストラリアGPではザウバーチームの失格にも助けられ10位入賞を果たし、続く第2戦マレーシアGPでも新人離れした堅実な走りにより再び10位入賞を果たす。第3戦中国GPでも小林可夢偉と終盤まで10位争いを繰り広げていたが、小林にオーバーテイクされてしまい惜しくも11位に終わった。第9戦イギリスGPの予選では自己ベストの6位グリッドを獲得したが、決勝ではピットストップで大幅にタイムロスがあり入賞争いから脱落し15位に終わった。デビューから2戦連続で入賞した後も、いくつかのレースで入賞圏内を走行する場面があったもののなかなかポイントに手が届かなかったが、第11戦ハンガリーGPで7位でフィニッシュし第2戦マレーシアGP以来となるポイントを獲得した。その後のレースでも安定してポイントを稼ぎ、ポイントランキング13位を記録した。またルーキーながらリタイアしたレースは僅か1戦のみと、安定したパフォーマンスを見せた。

2012年もフォースインディアから参戦。チームメイトはチームを離脱したスーティルにかわり、ニコ・ヒュルケンベルグと組むこととなった。開幕戦オーストラリアGP、第2戦マレーシアGPと連続入賞でポイントを獲得。シーズン序盤はチームを引っ張るパフォーマンスで、シーズン半分を過ぎずして昨年のポイントを上回った。第14戦シンガポールGPでは終盤に3番手のフェルナンド・アロンソに対しプレッシャーをかけ続け自己最高位となる4位入賞を果たす。だが以降のレースではヒュルケンベルグに対して後れを取り、最終戦ブラジルGPでは、ヒュルケンベルグが優勝争いに絡む好走を見せた一方で、ディ・レスタは終盤に単独クラッシュを喫してしまいポイントを取りこぼすなど、後味の悪いシーズンの締めくくりとなった。ディ・レスタ自身の成長は見られる場面もあったものの、混戦のシーズンの中で埋もれる形となり、ポイントランキングでは前年より1つ落として14位に終わった。

2013年の前半戦は8戦中7戦でポイントを獲得する順調な出足だった。特に第4戦バーレーンGPでは表彰台にあと少しのレースだった。しかしピレリタイヤが変更された第9戦から歯車が狂いだす。後半戦は11戦中2戦でのみのポイント獲得に留まり、特に第11戦からの4戦連続リタイア(第13戦は周回数の関係で完走扱い)が低迷を際だたせた。結果、翌年のF1のシートを得ることは出来ずDTMに戻ることになった。

2016年にウィリアムズの公式リザーブドライバーに就任[2]。2017年も引き続き同職を務める[3]同年のハンガリーGPフェリペ・マッサが体調不良によりフリー走行をもって欠場することになったため、予選からマッサの代役としておよそ3年半ぶりにF1へ出場することになった[4]。その時のカーナンバーは「40」。レースではリタイアとなった。

2020年、シーズン途中のF1 70周年記念GP(英シルバーストーン)にて、マクラーレンのリザーブドライバーに起用。

2021年、マクラーレンとリザーブドライバー契約[5]。正ドライバーのランド・ノリスあるいはダニエル・リカルドのいずれかが参戦できない場合でかつ、リザーブドライバーのストフェル・バンドーンニック・デ・フリースが参戦できない場合に、ディ・レスタが出走する可能性がある。

エピソード

レース戦績

略歴

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2003 フォーミュラ・ルノー UK ユーロテク・モータースポーツ 10 0 0 0 0 233 7位
チーム・JVA 7 1 2 1 2
2004 マノー・モータースポーツ 20 4 4 2 9 415 3位
フォーミュラ・ルノー2000 ユーロカップ 3 0 0 0 1 0 NC
バーレーン・スーパープリ 1 0 0 0 0 K.A. NC
2005 フォーミュラ3・ユーロシリーズ 19 0 3 2 1 32 10位
マスターズ・オブ・フォーミュラ3 1 0 0 0 0 K.A. 4位
2006 フォーミュラ3・ユーロシリーズ ASM・フォーミュラ3 20 5 5 1 9 86 1位
マスターズ・オブ・フォーミュラ3 1 1 0 0 0 K.A. 1位
マカオグランプリ 1 0 0 0 0 K.A. NC
2007 ドイツツーリングカー選手権 パーソン・モータースポーツ 10 0 0 0 4 32 5位
2008 HWA・チーム 11 2 1 4 7 71 2位
2009 10 1 1 2 3 45 3位
2010 11 3 3 1 7 71 1位
フォーミュラ1 フォース・インディアF1チーム テストドライバー
2011 19 0 0 0 0 27 13位
2012 サハラ・フォース・インディアF1チーム 20 0 0 0 0 46 14位
2013 19 0 0 0 0 48 12位
2014 ドイツツーリングカー選手権 HWA・チーム 10 0 0 0 0 36 15位
2015 HWA AG 18 0 0 1 3 90 8位
2016 メルセデス・ベンツ DTMチーム HWA II 18 1 1 1 4 116 5位
フォーミュラ1 ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング リザーブドライバー
2017 ドイツツーリングカー選手権 メルセデスAMG・モータースポーツ・シルバーファイル・エナジー 18 1 0 0 3 99 11位
フォーミュラ1 ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング 1 0 0 0 0 0 NC
2021 FIA 世界耐久選手権 - LMP2 ユナイテッド・オートスポーツ・USA 1 0 0 0 0 0 NC
フォーミュラ1 マクラーレンF1チーム リザーブドライバー
  •  : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

フォーミュラ3・ユーロシリーズ

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 DC ポイント
2005年 マノー・モータースポーツ HOC
1

Ret
HOC
2

17
PAU
1

14
PAU
2

DNS
SPA
1

DSQ
SPA
2

5
MON
1

8
MON
2

6
OSC
1

4
OSC
2

4
NOR
1

3
NOR
2

8
NÜR
1

23
NÜR
2

Ret
ZAN
1

14
ZAN
2

5
LAU
1

Ret
LAU
2

DSQ
HOC
1

Ret
HOC
2

DSQ
10位 32
2006年 ASM・フォーミュラ3 HOC
1

3
HOC
2

Ret
LAU
1

2
LAU
2

3
OSC
1

1
OSC
2

14
BRH
1

1
BRH
2

5
NOR
1

1
NOR
2

18
NÜR
1

2
NÜR
2

13
ZAN
1

1
ZAN
2

14
CAT
1

10
CAT
2

6
BUG
1

1
BUG
2

6
HOC
1

Ret
HOC
2

6
1位 86

ドイツツーリングカー選手権

チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 順位 ポイント
2007年 パーソン・モータースポーツ AMGメルセデス C-クラス 2005 HOC
5
OSC
2
LAU
2
BRH
Ret
NOR
15
MUG
3
ZAN
14
NÜR
6
CAT
3
HOC
6
5位 32
2008年 HWA・チーム AMGメルセデス C-クラス 2008 HOC
13
OSC
4
MUG
2
LAU
1
NOR
5
ZAN
7
NÜR
2
BRH
2
CAT
1
BUG
2
HOC
2
2位 71
2009年 AMGメルセデス C-クラス 2009 HOC
5
LAU
4
NOR
7
ZAN
6
OSC
4
NÜR
Ret
BRH
1
CAT
7
DIJ
2
HOC
3
3位 45
2010年 HOC
4
VAL
5
LAU
2
NOR
10
NÜR
2
ZAN
2
BRH
1
OSC
1
HOC
1
ADR
9
SHA
2
1位 71
2014年 DTM AMGメルセデス C-クーペ HOC
14
OSC
4
HUN
18
NOR
15
MSC
Ret
SPL
18
NÜR
4
LAU
Ret
ZAN
Ret
HOC
4
15位 36
2015年 HWA AG HOC
1

3
HOC
2

22
LAU
1

14
LAU
2

15
NOR
1

Ret
NOR
2

6
ZAN
1

Ret
ZAN
2

14
SPL
1

3
SPL
2

9
MSC
1

14
MSC
2

15
OSC
1

13
OSC
2

6
NÜR
1

12
NÜR
2

2
HOC
1

4
HOC
2

4
8位 90
2016年 メルセデス・ベンツ DTMチーム HWA II メルセデスAMG・C63 DTM HOC
1

4
HOC
2

1
SPL
1

7
SPL
2

15
LAU
1

13
LAU
2

21
NOR
1

3
NOR
2

4
ZAN
1

15
ZAN
2

8
MSC
1

2
MSC
2

20
NÜR
1

6
NÜR
2

Ret
HUN
1

Ret
HUN
2

13
HOC
1

10
HOC
2

3
5位 116
2017年 メルセデスAMG・モータースポーツ
シルバーファイル・エナジー
HOC
1

8
HOC
2

6
LAU
1

16
LAU
2

13
HUN
1

1
HUN
2

6
NOR
1

11
NOR
2

6
MSC
1

14
MSC
2

DSQ
ZAN
1

7
ZAN
2

Ret
NÜR
1

2
NÜR
2

2
SPL
1

11
SPL
2

9
HOC
1

14
HOC
2

16
11位 99
2018年 メルセデスAMG・モータースポーツ
レムス
HOC
1

7
HOC
2

9
LAU
1

6
LAU
2

4
HUN
1

1
HUN
2

5
NOR
1

4
NOR
2

6
ZAN
1

2
ZAN
2

3
BRH
1

16
BRH
2

1
MIS
1

1
MIS
2

6
NÜR
1

18
NÜR
2

2
SPL
1

4
SPL
2

4
HOC
1

8
HOC
2

14
3位 233
2019年 R-モータースポーツ I アストンマーティン・ヴァンテージ DTM HOC
1

Ret
HOC
2

7
ZOL
1

8
ZOL
2

DNS
MIS
1

16
MIS
2

Ret
NOR
1

12
NOR
2

Ret
ASS
1

14
ASS
2

8
BRH
1

14
BRH
2

14
LAU
1

13
LAU
2

Ret
NÜR
1

12
NÜR
2

DNS
HOC
1

7
HOC
2

DNS
16位 21

F1世界選手権

エントラント  シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 WDC ポイント
2010年 フォース・インディア VJM03 メルセデス FO 108X 2.4 V8 BHR AUS
TD
MAL
TD
CHN
TD
ESP
TD
MON TUR CAN EUR
TD
GBR
TD
GER HUN
TD
BEL ITA
TD
SIN JPN KOR BRA ABU - -
2011年 VJM04 メルセデス FO 108Y 2.4 V8 AUS
10
MAL
10
CHN
11
TUR
Ret
ESP
12
MON
12
CAN
18
EUR
14
GBR
15
GER
13
HUN
7
BEL
11
ITA
8
SIN
6
JPN
12
KOR
10
IND
13
ABU
9
BRA
8
13位 27
2012年 VJM05 メルセデス FO 108Z 2.4 V8 AUS
10
MAL
7
CHN
12
BHR
6
ESP
14
MON
7
CAN
11
EUR
7
GBR
Ret
GER
11
HUN
12
BEL
10
ITA
8
SIN
4
JPN
12
KOR
12
IND
12
ABU
9
USA
15
BRA
19
14位 46
2013年 VJM06 メルセデス FO 108F 2.4 V8 AUS
8
MAL
Ret
CHN
8
BHR
4
ESP
7
MON
9
CAN
7
GBR
9
GER
11
HUN
18
BEL
Ret
ITA
Ret
SIN
20
KOR
Ret
JPN
11
IND
8
ABU
6
USA
15
BRA
11
11位 48
2017年 ウィリアムズ FW40 メルセデス M08 EQ Power+ 1.6 V6 t AUS CHN BHR RUS ESP MON CAN AZE AUT GBR HUN
Ret
BEL ITA SIN MAL JPN USA MEX BRA ABU NC 0

スポーツカー

ユナイテッド・スポーツカー選手権

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
2018年 ユナイテッド・オートスポーツ リジェ・JS P217 P DAY
4
SEB
5
LBH MDO WGL
4
MOS LIM ELK VIR LGA PET 27位 82

(key)

アジアン・ル・マン・シリーズ

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 順位 ポイント
2018–19年 ユナイテッド・オートスポーツ リジェ・JS P2 LMP2 SHA
2
FSW
2
CHA
1
SEP
2
1位 80
2022年 オレカ・07 LMP2 DUB DUB YMC
1
YMC
1
NC 0

FIA 世界耐久選手権

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 順位 ポイント
2019-20年 ユナイテッド・オートスポーツ オレカ・07 LMP2 SIL
Ret
FSW SHA
3
BHR
1
COA
1
SPA
1
LMN
1
BHR
4
2位 175
2021年 ユナイテッド・オートスポーツ・USA LMP2 SPA POR
3
MNZ LMN BHR BHR 16位 23
2022年 LMP2 SEB
1
SPA
LMN
11位 38
プジョー・トタルエナジーズ プジョー・9X8 LMH MNZ
Ret
FSW
4
BHR
Ret
10位 12
2023年 ハイパーカー SEB
9
POR
7
SPA
8
LMN
6
MNZ
3
FSW
8
BHR
9
8位 51
2024年 ハイパーカー QAT
16
IMO
SPA
LMN
SÃO
COA
FSW
BHR
16位* 0*

ル・マン24時間レース

ル・マン24時間レース 結果
チーム コ・ドライバー 車両 クラス 周回 順位 クラス
順位
2018年 イギリスの旗 ユナイテッド・オートスポーツ イギリスの旗 フィリップ・ハンソン
ポルトガルの旗 フェリペ・アルブケルケ
リジェ・JS P217-ギブソン LMP2 288 DNF DNF
2019年 イギリスの旗 フィリップ・ハンソン
ポルトガルの旗 フェリペ・アルブケルケ
LMP2 365 9位 4位
2020年 イギリスの旗 フィリップ・ハンソン
ポルトガルの旗 フェリペ・アルブケルケ
オレカ・07-ギブソン LMP2 370 5位 1位
2021年 イギリスの旗 ウェイン・ボイド
イギリスの旗 アレックス・リン
LMP2 361 10位 4位
2023年 フランスの旗 プジョー・トタルエナジーズ デンマークの旗 ミッケル・イェンセン
フランスの旗 ジャン=エリック・ベルニュ
プジョー・9X8 ハイパーカー 330 8位 8位

脚注

外部リンク