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'''清水 真砂子'''(しみず まさこ、[[1941年]][[5月27日]] - 、正しくは正字の「'''眞'''砂子」表記)は、日本の[[翻訳家]]、[[児童文学研究者]]。[[青山学院女子短期大学]]名誉教授。[[朝鮮]]生まれ。
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'''清水 真砂子'''(しみず まさこ、{{旧字体|'''淸水 眞砂子'''}}、[[1941年]][[5月27日]] - )は、[[日本]]の[[翻訳家]]・[[児童文学研究者]]。[[青山学院女子短期大学]]名誉教授。


1946年、内地に引き上げ、[[掛川市|掛川]]で育つ。1964年[[静岡大学]]教育学部卒業後、県立[[島田高等学校]]の英語教諭となる、1968年より児童文学の翻訳を始め、1974年「[[石井桃子]]論」で[[日本児童文学者協会新人賞]]受賞。1976年[[青山学院女子短期大学]]講師、1980年助教授、1988年以降に児童教育学科[[教授]]。2010年定年退職、名誉教授。[[アーシュラ・K・ル=グウィン]]『[[ゲド戦記]]』の翻訳で知られる。ほか児童文学に関する評論もある。夫は科学技術ジャーナリストの[[菅沼純一]]。
[[アーシュラ・K・ル=グウィン]]『[[ゲド戦記]]』の翻訳で知られる。ほか児童文学に関する評論もある。夫は科学技術ジャーナリストの[[菅沼純一]]。


==受賞歴==
== ==
1941年[[朝鮮]]生まれ。1946年、[[内地]]に[[引き揚げ]]、[[静岡県]]の[[掛川市|掛川]]で育つ。
*1981年、第28回産経児童出版文化賞(マヤ・ヴォイチェホフスカ「夜が明けるまで」)
*1993年、第33回[[日本児童文学者協会賞]]受賞(「子どもの本のまなざし」)
*2004年、[[日本翻訳文化賞]]受賞(ル=グウィン「ゲド戦記」全6巻)


1960年[[静岡県立掛川西高等学校]]卒業<ref>{{Cite web|和書|title=ぐるっと東日本・母校をたずねる:静岡県立掛川西高/1 児童文学者・翻訳家 清水真砂子さん /東京 |url=https://mainichi.jp/articles/20211006/ddl/k13/100/007000c |website=毎日新聞 |access-date=2023-03-15 |language=ja}}</ref>。1964年[[静岡大学]][[教育学部]]卒業。大学卒業後、[[静岡県立島田高等学校]]の[[英語]]教諭となる。
==著書==

===単著===
1968年より[[児童文学]]の[[翻訳]]を始め、1974年に「[[石井桃子]]論」で[[日本児童文学者協会新人賞]]を受賞。
*『子どもの本の現在』大和書房 1984年 のち岩波同時代ライブラリー

*『子どもの本のまなざし』JICC出版局 1992年
1976年[[青山学院女子短期大学]]講師、1980年助教授、1988年児童教育学科[[教授]]。2010年定年退職、[[名誉教授]]。
*『幸福の書き方』JICC出版局 1992年

*『もうひとつの幸福─挫折と成長』岩波書店 1994年
== 受賞歴 ==
*『学生が輝くとき―何か、こわい、この時代に』岩波書店 1999年
* 1981年:第28回産経児童出版文化賞(マヤ・ヴォイチェホフスカ「夜が明けるまで」)
*『子どもの本とは何か』川崎市生涯学習財団かわさき市民アカデミー(シーエーピー出版) 2003年
* 1993年:第33回[[日本児童文学者協会賞]]受賞(「子どもの本のまなざし」)
*『幸福に驚く力』かもがわ出版 2006年
* 2004年:[[日本翻訳文化賞]]受賞(ル=グウィン「ゲド戦記」全6巻)
*『「ゲド戦記」の世界』岩波ブックレット 2006年

*『そして、ねずみ女房は星を見た』大人が読みたい子どもの本 テン・ブックス 2006年
== 著書 ==
*『青春の終わった日 ひとつの自伝』洋泉社 2008年
=== 単著 ===
*『本の虫ではないのだけれど』かもがわ出版 2010年
*『子どもの本の現在』([[大和書房]]) 1984、のち岩波同時代ライブラリー
*『大人になるっておもしろい?』岩波ジュニア新書、2015 
*『子どもの本のまなざし』([[JICC出版局]]) 1992
*『幸福の書き方』(JICC出版局) 1992
*『もうひとつの幸福 - 挫折と成長』([[岩波書店]]) 1994
*『学生が輝くとき - 何か、こわい、この時代に』(岩波書店) 1999
*『子どもの本とは何か』(川崎市生涯学習財団かわさき市民アカデミー / シーエーピー出版) 2003
*『幸福に驚く力』(かもがわ出版) 2006
*『「ゲド戦記」の世界』([[岩波ブックレット]]) 2006
*『そして、ねずみ女房は星を見た』 (テン・ブックス、大人が読みたい子どもの本) 2006
*『青春の終わった日 ひとつの自伝』([[洋泉社]]) 2008
*『本の虫ではないのだけれど』(かもがわ出版) 2010
*『大人になるっておもしろい?』(岩波ジュニア新書) 2015 
*『子どもの本のもつ力 - 世界と出会える60冊』([[大月書店]]) 2019


=== 共編著 ===
=== 共編著 ===
*『英米児童文学年表・翻訳年表』[[八木田宜子]]共編 研究社出版 1972
*『英米児童文学年表・翻訳年表』[[八木田宜子]]共編、[[研究社出版]]) 1972


===翻訳===
== 翻訳 ==
[[アーシュラ・K・ル=グウィン]]
*「[[ゲド戦記]]」([[アーシュラ・K・ル=グウィン]]、岩波書店)
*#『[[影との戦い]]』(A Wizard of Earthsea(1968)) 1976、のち同時代ライブラリー、少年文庫
*『[[ゲド戦記]]』岩波書店
*#『[[こわれた腕環]]』(The Tombs of Atuan(1971)) 1976、のち少年文庫
#「影との戦い」A Wizard of Earthsea(原作1968年)1976 のち同時代ライブラリー、少年文庫
*#『[[さいはての島へ]]』(The Farthest Shore(1972)) 1977、のち少年文庫
#「こわれた腕環」The Tombs of Atuan(原作1971年)1976 のち少年文庫
*#『[[帰還 (ル=グウィン)|帰還 -ゲド戦記最後の書-]]』(Tehanu, The Last Book of Earthsea(1990)) 1993、のち少年文庫
#「さいはての島へ」The Farthest Shore(原作1972年)1977 のち少年文庫
*#『アースシーの風』(The Other Wind(2001)) 2003、のち少年文庫
#「帰還 -ゲド戦記最後の書-」Tehanu, The Last Book of Earthsea(原作1990年)1993 のち少年文庫
*#『ゲド戦記外伝』(Tales from Earthsea(2001)) 2004、のち改題『ドラゴンフライ - アースシーの五つの物語』(少年文庫)
#「アースシーの風」The Other Wind(原作2001年、邦訳2003年)のち少年文庫
#「ゲド戦記外伝」Tales from Earthsea(原作2001年、邦訳2004年)のち「ドラゴンフライ-アースシーの五つの物語」と改題、少年文庫


*『空にのこったおばあさん』(モード&デロス・ラブレイス、[[あかね書房]]、こども世界の民話 南アメリカ編) 1970
*大きいゾウと小さいゾウ アニタ・ヒューエット 大日本図書 1968
*『ふしぎな時計』(ハワード・パイル、[[講談社]]、こどもの世界文学) 1972
*ジャングルの黄色いカエルたち アニタ・ヒューエット 大日本図書 1969
*ギターねずみ アニタ・ヒューエッ大日本図書 1970
*『かぎっ子たちの公園』(ク・アレン、[[大日本図書]]) 1972
*『大地に歌は消えない』(ウイリアム・H・アームストロング、大日本図書) 1975
*空にのこったおばあさん モード&デロス・ラブレイス あかね書房 1970(こども世界の民話 南アメリカ編)
*『だまされたおおどろぼう』(ハロルド・バースン、[[アリス館牧新社]]) 1975
*ひとすじの光 マイア・ヴジェコフスカ(ヴォイチェホフスカ)ポプラ社 1970 のち偕成社文庫
*『くまくんのじてんしゃ』(エミリー・ウォレン・マクラウド、アリス館牧新社) 1976
*ふしぎな時計 ハワード・パイル こどもの世界文学 講談社 1972
*『はのいたいくま』(デイビッド・マクフェイル、アリス館牧新社) 1976
*かぎっ子たちの公園 エリック・アレン 大日本図書 1972
*『のんきなかりゅうど [[マザー・グース]]のうた』(スーザン・ジェファース、アリス館牧新社) 1976
*大地に歌は消えない ウイリアム・H.アームストロング 大日本図書 1975
*『わすれられたたんじょうび』(R・ハイムラー, A・ハイムラー、あかね書房) 1977
*だまされたおおどろぼう ハロルド・バースン アリス館牧新社 1975
*『クリスマスのつぼ』(ジャック・ケント、[[ポプラ社]]) 1977
*くまくんのじてんしゃ エミリー・ウォレン・マクラウド アリス館牧新社 1976
*『あかいかさ』(ロバート・ブライト、[[ほるぷ出版]]、海外秀作絵本) 1977
*はのいたいくま デイビッド・マクフェイル アリス館牧新社 1976
*『クリスマスのつぼ』(ジャック・ケント、ポプラ社、世界のほんやくえほん) 1977
*のんきなかりゅうど マザー・グースのうた スーザン・ジェファース アリス館牧新社 1976
*『オギーのぼうけん旅行』(A・ローレンス、あかね書房) 1979
*ファクシミリさんととら アニタ・ヒューエット ほるぷ出版 1976
*『月はだれのもの』(ソニア・レヴィティン、[[佑学社]]) 1979
*わすれられたたんじょうび R.ハイムラー、A.ハイムラー あかね書房 1977
*『ふうがわりなたまご』(ソニア・レヴィティン、佑学社) 1979
*クリスマスのつぼ ジャック・ケント ポプラ社 1977
*『ハル』(ジーン=マクギボン、[[偕成社]]) 1980
*ロバート・ブライト(Robert Bright)著『あかいかさ』(海外秀作絵本) ほるぷ出版 1977年
*『オギーのゆかいな友だち』(A・ローレンス、あかね書房) 1980
*ジャック・ケント(Jack Kent)著『クリスマスのつぼ』(世界のほんやくえほん) [[ポプラ社]] 1977年
*『ジャクソンねこのほんとうの家』(ブリアン・ボール、大日本図書) 1980
*オギーのぼうけん旅行 A.ローレンス あかね書房 1979
*『ごきげんなライオンのおくさんがんばる』(ルイーゼ・ファティオ、佑学社) 1981
*月はだれのもの ソニア・レヴィティン 佑学社 1979
*『モリスのたからもの』([[ポーラ・フォックス]]、大日本図書) 1981
*ふうがわりなたまご ソニア・レヴィティン 佑学社 1979
*『アウトサイダーズ』(スーザン・E・ヒントン、大和書房) 1983
*ハル ジーン=マクギボン 偕成社 1980
*『ジャクソンねこの休日』(ブリアン・ボール、大日本図書) 1983
*オギーのゆかいな友だち A.ローレンス あかね書房 1980
*『魔法のオレンジの木 ハイチの民話』(ダイアン・ウォルクスタイン、岩波書店) 1984
*ジャクソンねこのほんとうの家 ブリアン・ボール 大日本図書 1980
*『はじめてのともだち ジョーとティモシーのおはなし』(ドロシー・エドワーズ、[[福音館書店]]) 1984
*夜が明けるまで マヤ・ヴォイチェホフスカ 岩波少年文庫 1980
*『森の精』(バージニア・ハビランド、[[学校図書]]、世界のむかし話 [[チェコスロバキア]]) 1984
*わんぱくきょうだい大さくせん マヤ・ヴォイチェホフスカ 岩波書店 1981 のち少年文庫
*『エルクの日記』(アン・K・ローズ、あかね書房、あかね世界の文学シリーズ) 1985
*ごきげんなライオンのおくさんがんばる ルイーゼ・ファティオ 佑学社 1981
*『ジャクソンねこのほんとうの家』(ブリアン・ボール、キャロリン・ハリソン絵、[[童話館出版]]、子どもの文学・青い海シリーズ) 1999
*モリスのたからもの [[ポーラ・フォックス]] 大日本図書 1981
*『トーク・トーク [[カニグズバーグ]]講演集』(岩波書店) 2002
*アウトサイダーズ スーザン・E.ヒントン 大和書房 1983
*マヤ・ヴォイチェホフスカ著『LSD-兄ケビンのこと』岩波書店 1983年
*ジャクソンねこの休日 ブリアン・ボール 大日本図書 1983
*魔法のオレンジの木 ハイチの民話 ダイアン・ウォルクスタイン 岩波書店 1984
*はじめてのともだち ジョーとティモシーのおはなし ドロシー・エドワーズ 福音館書店 1984
*森の精 バージニア・ハビランド チェコスロバキア 世界のむかし話 学校図書 1984
*アン・K・ローズ著『エルクの日記』(あかね世界の文学シリーズ) [[あかね書房]] 1985年
*ゴリラぼうやのパセリさがし アニタ・ヒューエット 大日本図書 1986(ヒューエット・どうぶつのお話)
*はんてんをなくしたヒョウ アニタ・ヒューエット 大日本図書 1986
*アニタ・ヒューエット(Anita Hewett)著『かげをみつけたカンガルーぼうや』(ヒューエット・どうぶつのお話) [[大日本図書]] 1986年
*コアラのぼうけんりょこう アニタ・ヒューエット 大日本図書 1986
*ジャングルのしあわせなムクドリ アニタ・ヒューエット 大日本図書 1986
*ナマケモノをすくったアルマジロ アニタ・ヒューエット 大日本図書 1986
*花をかざったサイのぼうし アニタ・ヒューエット 大日本図書 1986
*ペカリぼうやはくびわがほしい アニタ・ヒューエット 大日本図書 1986
*マヤ・ヴォイチェホフスカ([[:en:Maia Wojciechowska]])『神さまがやってきた』すぐ書房 1989年
*[[マーガレット・マーヒー]]『めざめれば魔女』岩波書店 1989年
*マーガレット・マーヒー『ゆがめられた記憶』(世界の青春ノベルズ) 岩波書店 1996年
*マーガレット・マーヒー『ヒーローのふたつの世界』岩波書店 1997年
*マーガレット・マーヒー『紙人形のぼうけん』岩波書店 1998年
*ブリアン・ボール(Brian Ball)『ジャクソンねこのほんとうの家』(子どもの文学・青い海シリーズ) キャロリン・ハリソン(Carolyn Harrison)絵 童話館出版 1999年
*トーク・トーク [[カニグズバーグ]]講演集 岩波書店 2002


=== アニタ・ヒューエット ===
==関連項目==
*『大きいゾウと小さいゾウ』([[アニタ・ヒューエット]](Anita Hewett)、大日本図書、子ども図書館) 1968
*[[静岡大学の人物一覧]]
*『ジャングルの黄色いカエルたち』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、子ども図書館) 1969
*[[児童文学研究者一覧]]
*『ギターねずみ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、子ども図書館) 1970
*『ファクシミリさんととら』(アニタ・ヒューエット、ほるぷ出版) 1976
*『ゴリラぼうやのパセリさがし』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
*『はんてんをなくしたヒョウ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
*『かげをみつけたカンガルーぼうや』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
*『コアラのぼうけんりょこう』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
*『ジャングルのしあわせなムクドリ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
*『ナマケモノをすくったアルマジロ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
*『花をかざったサイのぼうし』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
*『ペカリぼうやはくびわがほしい』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986


=== マヤ・ヴォイチェホフスカ ===
*『ひとすじの光』(マイア・ヴジェコフスカ(ヴォイチェホフスカ)([[:en:Maia Wojciechowska]])、ポプラ社) 1970、のち偕成社文庫
*『夜が明けるまで』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、岩波少年文庫) 1980
*『わんぱくきょうだい大さくせん』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、岩波書店) 1981、のち少年文庫
*『[[LSD]] - 兄ケビンのこと』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、岩波書店) 1983
*『神さまがやってきた』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、すぐ書房) 1989

=== マーガレット・マーヒー ===
*『めざめれば魔女』([[マーガレット・マーヒー]]、岩波書店) 1989
*『ゆがめられた記憶』(マーガレット・マーヒー、岩波書店、世界の青春ノベルズ) 1996
*『ヒーローのふたつの世界』(マーガレット・マーヒー、岩波書店) 1997
*『紙人形のぼうけん』(マーガレット・マーヒー、岩波書店) 1998

== 出演 ==
* [[こころの時代]]「己の影を抱きしめて 清水眞砂子」(2024年1月26日、[[NHK教育テレビジョン|NHK Eテレ]])<ref>{{Cite web2 |url=https://www.nhk.jp/p/ts/WQMY9J5P38/episode/te/N89JVR3373/ |title=己の影を抱きしめて 清水眞砂子 |date=2024-01-26 |publisher=NHK |archiveurl=https://web.archive.org/web/20240128234922/https://www.nhk.jp/p/ts/WQMY9J5P38/episode/te/N89JVR3373/ |df=ja |url-status=live |archivedate=2024-01-28 |accessdate=2024-01-28}}</ref>

== 脚注 ==
{{Reflist|30em}}

== 関連項目 ==
* [[静岡大学の人物一覧]]
* [[児童文学研究者一覧]]

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[[Category:青山学院女子短期大学の教員]]
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[[Category:静岡大学出身の人物]]
[[Category:日本の引揚者]]
[[Category:日本の引揚者]]

2024年4月5日 (金) 17:27時点における最新版

清水 真砂子(しみず まさこ、旧字体淸水 眞砂子1941年5月27日 - )は、日本翻訳家児童文学研究者青山学院女子短期大学名誉教授。

アーシュラ・K・ル=グウィンゲド戦記』の翻訳で知られる。ほか児童文学に関する評論もある。夫は科学技術ジャーナリストの菅沼純一

略歴

[編集]

1941年朝鮮生まれ。1946年、内地引き揚げ静岡県掛川で育つ。

1960年静岡県立掛川西高等学校卒業[1]。1964年静岡大学教育学部卒業。大学卒業後、静岡県立島田高等学校英語教諭となる。

1968年より児童文学翻訳を始め、1974年に「石井桃子論」で日本児童文学者協会新人賞を受賞。

1976年青山学院女子短期大学講師、1980年助教授、1988年児童教育学科教授。2010年定年退職、名誉教授

受賞歴

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  • 1981年:第28回産経児童出版文化賞(マヤ・ヴォイチェホフスカ「夜が明けるまで」)
  • 1993年:第33回日本児童文学者協会賞受賞(「子どもの本のまなざし」)
  • 2004年:日本翻訳文化賞受賞(ル=グウィン「ゲド戦記」全6巻)

著書

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単著

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  • 『子どもの本の現在』(大和書房) 1984、のち岩波同時代ライブラリー
  • 『子どもの本のまなざし』(JICC出版局) 1992
  • 『幸福の書き方』(JICC出版局) 1992
  • 『もうひとつの幸福 - 挫折と成長』(岩波書店) 1994
  • 『学生が輝くとき - 何か、こわい、この時代に』(岩波書店) 1999
  • 『子どもの本とは何か』(川崎市生涯学習財団かわさき市民アカデミー / シーエーピー出版) 2003
  • 『幸福に驚く力』(かもがわ出版) 2006
  • 『「ゲド戦記」の世界』(岩波ブックレット) 2006
  • 『そして、ねずみ女房は星を見た』 (テン・ブックス、大人が読みたい子どもの本) 2006
  • 『青春の終わった日 ひとつの自伝』(洋泉社) 2008
  • 『本の虫ではないのだけれど』(かもがわ出版) 2010
  • 『大人になるっておもしろい?』(岩波ジュニア新書) 2015 
  • 『子どもの本のもつ力 - 世界と出会える60冊』(大月書店) 2019

共編著

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翻訳

[編集]
  • ゲド戦記」(アーシュラ・K・ル=グウィン、岩波書店)
    1. 影との戦い』(A Wizard of Earthsea(1968)) 1976、のち同時代ライブラリー、少年文庫
    2. こわれた腕環』(The Tombs of Atuan(1971)) 1976、のち少年文庫
    3. さいはての島へ』(The Farthest Shore(1972)) 1977、のち少年文庫
    4. 帰還 -ゲド戦記最後の書-』(Tehanu, The Last Book of Earthsea(1990)) 1993、のち少年文庫
    5. 『アースシーの風』(The Other Wind(2001)) 2003、のち少年文庫
    6. 『ゲド戦記外伝』(Tales from Earthsea(2001)) 2004、のち改題『ドラゴンフライ - アースシーの五つの物語』(少年文庫)
  • 『空にのこったおばあさん』(モード&デロス・ラブレイス、あかね書房、こども世界の民話 南アメリカ編) 1970
  • 『ふしぎな時計』(ハワード・パイル、講談社、こどもの世界文学) 1972
  • 『かぎっ子たちの公園』(エリック・アレン、大日本図書) 1972
  • 『大地に歌は消えない』(ウイリアム・H・アームストロング、大日本図書) 1975
  • 『だまされたおおどろぼう』(ハロルド・バースン、アリス館牧新社) 1975
  • 『くまくんのじてんしゃ』(エミリー・ウォレン・マクラウド、アリス館牧新社) 1976
  • 『はのいたいくま』(デイビッド・マクフェイル、アリス館牧新社) 1976
  • 『のんきなかりゅうど マザー・グースのうた』(スーザン・ジェファース、アリス館牧新社) 1976
  • 『わすれられたたんじょうび』(R・ハイムラー, A・ハイムラー、あかね書房) 1977
  • 『クリスマスのつぼ』(ジャック・ケント、ポプラ社) 1977
  • 『あかいかさ』(ロバート・ブライト、ほるぷ出版、海外秀作絵本) 1977
  • 『クリスマスのつぼ』(ジャック・ケント、ポプラ社、世界のほんやくえほん) 1977
  • 『オギーのぼうけん旅行』(A・ローレンス、あかね書房) 1979
  • 『月はだれのもの』(ソニア・レヴィティン、佑学社) 1979
  • 『ふうがわりなたまご』(ソニア・レヴィティン、佑学社) 1979
  • 『ハル』(ジーン=マクギボン、偕成社) 1980
  • 『オギーのゆかいな友だち』(A・ローレンス、あかね書房) 1980
  • 『ジャクソンねこのほんとうの家』(ブリアン・ボール、大日本図書) 1980
  • 『ごきげんなライオンのおくさんがんばる』(ルイーゼ・ファティオ、佑学社) 1981
  • 『モリスのたからもの』(ポーラ・フォックス、大日本図書) 1981
  • 『アウトサイダーズ』(スーザン・E・ヒントン、大和書房) 1983
  • 『ジャクソンねこの休日』(ブリアン・ボール、大日本図書) 1983
  • 『魔法のオレンジの木 ハイチの民話』(ダイアン・ウォルクスタイン、岩波書店) 1984
  • 『はじめてのともだち ジョーとティモシーのおはなし』(ドロシー・エドワーズ、福音館書店) 1984
  • 『森の精』(バージニア・ハビランド、学校図書、世界のむかし話 チェコスロバキア) 1984
  • 『エルクの日記』(アン・K・ローズ、あかね書房、あかね世界の文学シリーズ) 1985
  • 『ジャクソンねこのほんとうの家』(ブリアン・ボール、キャロリン・ハリソン絵、童話館出版、子どもの文学・青い海シリーズ) 1999
  • 『トーク・トーク カニグズバーグ講演集』(岩波書店) 2002

アニタ・ヒューエット

[編集]
  • 『大きいゾウと小さいゾウ』(アニタ・ヒューエット(Anita Hewett)、大日本図書、子ども図書館) 1968
  • 『ジャングルの黄色いカエルたち』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、子ども図書館) 1969
  • 『ギターねずみ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、子ども図書館) 1970
  • 『ファクシミリさんととら』(アニタ・ヒューエット、ほるぷ出版) 1976
  • 『ゴリラぼうやのパセリさがし』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
  • 『はんてんをなくしたヒョウ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
  • 『かげをみつけたカンガルーぼうや』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
  • 『コアラのぼうけんりょこう』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
  • 『ジャングルのしあわせなムクドリ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
  • 『ナマケモノをすくったアルマジロ』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
  • 『花をかざったサイのぼうし』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986
  • 『ペカリぼうやはくびわがほしい』(アニタ・ヒューエット、大日本図書、ヒューエット・どうぶつのお話) 1986

マヤ・ヴォイチェホフスカ

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  • 『ひとすじの光』(マイア・ヴジェコフスカ(ヴォイチェホフスカ)(en:Maia Wojciechowska)、ポプラ社) 1970、のち偕成社文庫
  • 『夜が明けるまで』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、岩波少年文庫) 1980
  • 『わんぱくきょうだい大さくせん』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、岩波書店) 1981、のち少年文庫
  • LSD - 兄ケビンのこと』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、岩波書店) 1983
  • 『神さまがやってきた』(マヤ・ヴォイチェホフスカ、すぐ書房) 1989

マーガレット・マーヒー

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  • 『めざめれば魔女』(マーガレット・マーヒー、岩波書店) 1989
  • 『ゆがめられた記憶』(マーガレット・マーヒー、岩波書店、世界の青春ノベルズ) 1996
  • 『ヒーローのふたつの世界』(マーガレット・マーヒー、岩波書店) 1997
  • 『紙人形のぼうけん』(マーガレット・マーヒー、岩波書店) 1998

出演

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脚注

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  1. ^ ぐるっと東日本・母校をたずねる:静岡県立掛川西高/1 児童文学者・翻訳家 清水真砂子さん /東京”. 毎日新聞. 2023年3月15日閲覧。
  2. ^ "己の影を抱きしめて 清水眞砂子". NHK. 2024年1月26日. 2024年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月28日閲覧

関連項目

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