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'''マルティン・パレルモ'''('''Martín Palermo'''、[[1973年]][[11月7日]] - )は、[[アルゼンチン]]・[[ブエノスアイレス州]][[ラプラタ (アルゼンチン)|ラプラタ]]出身の[[サッカー]]選手。ポジションは[[フォワード (サッカー)|フォワード]]。<br />[[ボカ・ジュニアーズ]](アルゼンチン)に所属
'''マルティン・パレルモ'''('''Martín Palermo''' ({{IPA-es|maɾˈtim paˈleɾmo}})、[[1973年]][[11月7日]] - )は、[[アルゼンチン]]・[[ラプラタ (アルゼンチン)|ラプラタ]]出身の[[サッカーアルゼンチン代表|同国代表]][[サッカー選手]]、現サッカー指導者現役時代のポジションは[[フォワード (サッカー)|フォワード]]。


[[パレルモ]]('''Palermo''')は、イタリア南部に多く見られる姓で自身も同国からの移民の子孫であり、イタリアの法律により同国籍を保有している。
== 経歴 ==
; クラブ
地元の名門である[[エストゥディアンテス]]でキャリアをスタートさせる。1997年に[[ボカ・ジュニアーズ]]へ移籍すると実力をいかんなく発揮し1998年前期リーグでは20得点で得点王に輝く。さらに[[南米年間最優秀選手]]に選ばれるなどボカファンのアイドルとなる。キャリアのハイライトは2000年に行われた[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|トヨタカップ]]・[[レアル・マドリード]]戦。開始3分で電光石火の先制点、続く前半6分には追加点を奪うといった大活躍で[[UEFAチャンピオンズリーグ|ヨーロッパ]]王者を撃破。同大会のMVPに選ばれた。2001年にはスペインの[[ビジャレアルCF]]に移籍した。2001-02シーズンの[[コパ・デル・レイ]]、[[レバンテUD]]戦では、スタンド最前列の壁が崩壊した事故に巻き込まれ、残りのシーズンを棒に振る大怪我を負った。2008年8月、右膝十字靭帯を負傷する大怪我を負った。


== クラブ歴 ==
; 代表
1997年に[[ボカ・ジュニアーズ]]へ移籍すると実力をいかんなく発揮し1998年前期リーグでは20得点をあげて得点王となった。さらに[[南米年間最優秀選手賞]]に選ばれるなどボカファンのアイドルとなった。キャリアのハイライトは2000年に行われた[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|トヨタカップ]]・[[レアル・マドリード]]戦。開始3分で先制点、前半6分には追加点を奪う活躍で[[UEFAチャンピオンズリーグ|ヨーロッパ]]王者を下し、同大会のMVPに選ばれた<ref>{{Cite web|和書| url =https://www.ntv.co.jp/fcwc/2011/toyota.html| title=FIFA CLUB WORLD CUP の歴史| publisher=NTV| accessdate =6 June 2020}}</ref>。
[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]では[[コパ・アメリカ1999]]のメンバーとして初招集。同大会で3得点を記録したが、[[サッカーコロンビア代表|コロンビア]]戦にて'''PKを3本蹴って3本失敗'''という近代サッカー史に残る珍事の主役となる。(パラグアイ代表GK[[ホセ・ルイス・チラベルト]]はPK3本を決めハットトリックを達成した試合の後で「パレルモ、ボールはこうやって蹴るものなんだよ」と発言している)これが直接的な原因では無いものの以降は代表とは縁が無い。[[2009年]][[4月17日]]、[[ディエゴ・マラドーナ]]監督によって、[[5月20日]]に行われる親善試合に招集されることが発表された。同年9月30日の親善試合・[[サッカーガーナ代表|ガーナ]]戦では復帰後初得点を含む2得点を決める活躍をみせた。続く10月10日の[[2010 FIFAワールドカップ・南米予選|W杯予選]]・[[サッカーペルー代表|ペルー]]戦では後半ロスタイムに値千金の決勝ゴールを挙げた。[[2010 FIFAワールドカップ]]代表メンバーにも選ばれ、グループリーグ第3戦の[[サッカーギリシャ代表|ギリシャ]]戦では自身ワールドカップ初得点を挙げた。

2001年にスペインの[[ビジャレアルCF]]に移籍した。2001-02シーズンの[[コパ・デル・レイ]]、[[レバンテUD]]戦で、スタンド最前列の壁が崩壊した事故に巻き込まれ、残りのシーズンを棒に振る大怪我を負った。2008年8月、右膝十字靭帯を負傷する大怪我を負った。

2011年6月、現役を引退。2012年2月には長年在籍したボカ・ジュニアーズのホームスタジアムである[[ラ・ボンボネーラ]]で引退試合が行われた<ref>[http://www.soccer-king.jp/world/article/201202061255_manchester_city_tevez.html テベスが元ボカFWパレルモの引退試合に登場…出場はせず] サッカーキング 2012年2月6日</ref>。ボカでの通算得点は236で、これは同クラブ歴代1位の記録である<ref name=sponichi>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/kaigai/kiji/K20120224002697550.html|title=ストライカーパレルモの引退、彼の魅力とは何か?|work=[[スポーツニッポン]]|date=2012.2.24|accessdate=2012.9.20}}</ref>。

== 代表歴 ==
[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]では[[コパ・アメリカ1999]]のメンバーとして初招集。同大会で3得点を記録したが、[[サッカーコロンビア代表|コロンビア]]戦にて'''PKを3本蹴って3本失敗'''という近代サッカー史に残る珍事の主役となった(パラグアイ代表GK[[ホセ・ルイス・チラベルト]]はPK3本を決めハットトリックを達成した試合の後で「パレルモ、ボールはこうやって蹴るものなんだよ」と発言している)。

これが直接的な原因では無いものの以降は代表とは縁が無かったが、[[2009年]][[4月17日]]、[[ディエゴ・マラドーナ]]監督によって、[[5月20日]]に行われる親善試合に招集されることが発表された。同年9月30日の親善試合・[[サッカーガーナ代表|ガーナ]]戦では復帰後初得点を含む2得点を決める活躍をみせた。続く10月10日の[[2010 FIFAワールドカップ・南米予選|W杯予選]]・[[サッカーペルー代表|ペルー]]戦では後半ロスタイムに値千金の決勝ゴールを挙げた。[[2010 FIFAワールドカップ]]代表メンバーにも選ばれ、グループリーグ第3戦の[[サッカーギリシャ代表|ギリシャ]]戦でワールドカップ初得点を挙げた。

== 指導歴 ==
現役引退後は指導者に転身。2019年1月22日には[[リーガMX]]の[[CFパチューカ]]へ招聘された<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=343982 |title=ボカの英雄パレルモがパチューカの新指揮官に就任 |publisher=[[超ワールドサッカー]] |date=2019-01-23 |accessdate=2021-06-28}}</ref>。[[アペルトゥーラとクラウスーラ|アペルトゥーラ]]2019でリーグ9位に終わり、11月24日に退任することが発表された<ref>{{Cite web |url=https://www.lanacion.com.ar/deportes/futbol/martin-palermo-dejo-pachuca-su-nombre-se-nid2309473/ |title=Martín Palermo dejó Pachuca y su nombre se instala en el mapa político de Boca |publisher=[[ラ・ナシオン|La Nación]] |date=2019-11-25 |accessdate=2021-06-28}}</ref>。

2020年11月27日より[[クリコ・ウニド]]の監督に就任し、[[プリメーラ・ディビシオン (チリ)|チリ1部リーグ]]で再び指揮を執ることとなった<ref>{{Cite web |url=https://chile.as.com/chile/2020/11/23/futbol/1606155330_640966.html |title=Palermo vuelve a Chile: es el nuevo técnico de Curicó Unido |publisher=[[アス (新聞)|AS Chile]] |date=2020-11-23 |accessdate=2021-06-28}}</ref>。


== 人物 ==
== 人物 ==
*愛称・'''エル・ロコ'''([[奇人]])の通り、奇行のエピソードは事欠かない。その一つが[[女装]]癖であり、アルゼンチンの雑誌でも彼の女装姿が公開された。多くが若き頃の話であり、現在は落ち着いてい
* '''エル・ロコ'''(''El Loco''、[[奇人]])の愛称であることから、奇行のエピソードは事欠かない。その一つが[[女装]]癖であり、アルゼンチンの雑誌でも彼の女装姿が公開された。多くが若き頃の話であり、現在はあまり行なっていないようだ
*趣味は[[自動車レース]]で引退後は本格的に取り組む模様。
* 趣味は[[自動車競技]]で引退後は本格的に取り組む模様。
*[[フアン・セバスティアン・ベロン]]、[[ギジェルモ・バロスケロット]]は親友。
* [[フアン・セバスティアン・ベロン]]、[[ギジェルモ・バロスケロット]]は親友。
*[[エストゥディアンテス]]の大ファン。
* [[エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ]]の大ファン。
*2009年10月4日のボカ・ジュニアーズ対[[ベレス・サルスフィエルド]]戦で、[[サッカーのフィールド#ペナルティーエリア|ペナルティエリア]]外へ飛び出した相手GKのライナー性のクリアボールを強烈な[[ヘディング]]で弾き返し、38メートル<ref>[http://ameblo.jp/leo-messi/entry-10358293836.html リオネル・メッシ オフィシャルブログ]、2009年10月6日</ref>もの距離からヘディングシュートを決めた。
* 2009年10月4日のボカ・ジュニアーズ対[[CAベレス・サルスフィエルド]]戦で、[[サッカーのフィールド#ペナルティーエリア|ペナルティエリア]]外へ飛び出した相手GKのライナー性のクリアボールを強烈な[[ヘディング]]で弾き返し、38メートル<ref>[http://ameblo.jp/leo-messi/entry-10358293836.html リオネル・メッシ オフィシャルブログ]、2009年10月6日</ref>もの距離からヘディングシュートを決めた。

== タイトル ==
== タイトル ==
=== クラブ ===
'''ボカ'''
; ボカ・ジュニアーズ
*[[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン]]
* [[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|プリメーラ・ディビシオン]] : 1998-99[[アペルトゥーラとクラウスーラ|A]], 1998-99[[アペルトゥーラとクラウスーラ|C]], 2000-01A, 2005-06A, 2005-06C, 2008-09A
:前期リーグ - '''優勝'''(1998年、2000年、2005年、2008年)<br />
* [[コパ・リベルタドーレス]] : [[コパ・リベルタドーレス2000|2000]], 2007
:後期リーグ - '''優勝'''(1999年、2006年)
* [[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|トヨタカップ]] : 2000
*[[コパ・リベルタドーレス]] - '''優勝'''(2000年、2007年)
* [[コパ・スダメリカーナ]] : 2004, 2005
*[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|トヨタカップ]] - '''優勝'''(2000年)
*[[コパ・スダメリカーナ]] - '''優勝'''(2004年、2005年)
* [[コパ・スダメリカーナ]] : 2005, 2006, 2008
*[[レコパ・スダメリカーナ]] - '''優勝'''(2005年、2006年、2008年)


'''個人タイトル'''
=== 個人 ===
*アルゼンチン前期リー得点王(1998年)
* [[プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)|プラ・ディビシオン]]得点王 : 1998-99A, 2006-07C
*[[南米年間最優秀選手]](1998年)
* [[南米年間最優秀選手]] : 1998
*[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|トヨタカップMVP]](2000年)
* [[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|トヨタカップMVP]] : 2000
*アルゼンチン後期リーグ得点王(2007年)

== 所属クラブ ==
*{{flagicon|ARG}} [[エストゥディアンテス]] 1991-1997
*{{flagicon|ARG}} [[ボカ・ジュニアーズ]] 1997-2000
*{{flagicon|ESP}} [[ビジャレアルCF|ビジャレアル]] 2001.1-2003
*{{flagicon|ESP}} [[レアル・ベティス|ベティス]] 2003-2003.12
*→{{flagicon|ESP}} [[デポルティーボ・アラベス|アラベス]] 2004.1-2004([[レンタル移籍]])
*{{flagicon|ARG}} ボカ・ジュニアーズ 2004-


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
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2024年4月7日 (日) 00:18時点における最新版

マルティン・パレルモ
2018年のパレルモ
名前
愛称 El Loco (奇人),
Titán (タイタン),
El optimista del gol
(ゴールの楽天家)
ラテン文字 Martín PALERMO
基本情報
国籍 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1973-11-07) 1973年11月7日(50歳)
出身地 ラプラタ
身長 187cm
体重 85kg
選手情報
ポジション FW
利き足 左足
ユース
アルゼンチンの旗 エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1992-1997 アルゼンチンの旗 エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ 93 (34)
1997-2000 アルゼンチンの旗 ボカ・ジュニアーズ 102 (81)
2001-2003 スペインの旗 ビジャレアル 70 (18)
2003-2004 スペインの旗 ベティス 11 (1)
2004 スペインの旗 アラベス 14 (3)
2004-2011 アルゼンチンの旗 ボカ・ジュニアーズ 216 (112)
1992-2011 通算 592 (249)
代表歴
1999-2010 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 15 (9)
監督歴
2013-2014 アルゼンチンの旗 ゴドイ・クルス
2014-2015 アルゼンチンの旗 アルセナル・デ・サランディ
2016-2018 チリの旗 ウニオン・エスパニョーラ
2019 メキシコの旗 パチューカ
2020-2021 チリの旗 クリコ・ウニド
2021-2022 アルゼンチンの旗 アルドシビ
2023- アルゼンチンの旗 プラテンセ
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj
2008年、ジョアン・カンペール杯FCバルセロナ戦でのパレルモ

マルティン・パレルモMartín Palermo (スペイン語発音: [maɾˈtim paˈleɾmo])、1973年11月7日 - )は、アルゼンチンラプラタ出身の元同国代表サッカー選手、現サッカー指導者。現役時代のポジションはフォワード

パレルモPalermo)は、イタリア南部に多く見られる姓で自身も同国からの移民の子孫であり、イタリアの法律により同国籍を保有している。

クラブ歴

[編集]

1997年にボカ・ジュニアーズへ移籍すると実力をいかんなく発揮し1998年前期リーグでは20得点をあげて得点王となった。さらに南米年間最優秀選手賞に選ばれるなどボカファンのアイドルとなった。キャリアのハイライトは2000年に行われたトヨタカップレアル・マドリード戦。開始3分で先制点、前半6分には追加点を奪う活躍でヨーロッパ王者を下し、同大会のMVPに選ばれた[1]

2001年にスペインのビジャレアルCFに移籍した。2001-02シーズンのコパ・デル・レイレバンテUD戦で、スタンド最前列の壁が崩壊した事故に巻き込まれ、残りのシーズンを棒に振る大怪我を負った。2008年8月、右膝十字靭帯を負傷する大怪我を負った。

2011年6月、現役を引退。2012年2月には長年在籍したボカ・ジュニアーズのホームスタジアムであるラ・ボンボネーラで引退試合が行われた[2]。ボカでの通算得点は236で、これは同クラブ歴代1位の記録である[3]

代表歴

[編集]

アルゼンチン代表ではコパ・アメリカ1999のメンバーとして初招集。同大会で3得点を記録したが、コロンビア戦にてPKを3本蹴って3本失敗という近代サッカー史に残る珍事の主役となった(パラグアイ代表GKホセ・ルイス・チラベルトはPK3本を決めハットトリックを達成した試合の後で「パレルモ、ボールはこうやって蹴るものなんだよ」と発言している)。

これが直接的な原因では無いものの以降は代表とは縁が無かったが、2009年4月17日ディエゴ・マラドーナ監督によって、5月20日に行われる親善試合に招集されることが発表された。同年9月30日の親善試合・ガーナ戦では復帰後初得点を含む2得点を決める活躍をみせた。続く10月10日のW杯予選ペルー戦では後半ロスタイムに値千金の決勝ゴールを挙げた。2010 FIFAワールドカップ代表メンバーにも選ばれ、グループリーグ第3戦のギリシャ戦でワールドカップ初得点を挙げた。

指導歴

[編集]

現役引退後は指導者に転身。2019年1月22日にはリーガMXCFパチューカへ招聘された[4]アペルトゥーラ2019でリーグ9位に終わり、11月24日に退任することが発表された[5]

2020年11月27日よりクリコ・ウニドの監督に就任し、チリ1部リーグで再び指揮を執ることとなった[6]

人物

[編集]

タイトル

[編集]

クラブ

[編集]
ボカ・ジュニアーズ

個人

[編集]

脚注

[編集]

外部リンク

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