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{{Infobox 漫画家
'''綱島志朗'''('''つなしま しろう'''、[[1978年]][[12月14日]]-)は[[岡山県]]出身の[[男性]][[漫画家]]。現在は[[東京都]]在住。ロボット漫画を得意としている。代表作は[[ジンキ・エクステンド|『ジンキ-人機-』・『ジンキ:エクステンド』]]。
|名前 = 綱島 志朗

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|生年 = {{生年月日と年齢|1978|12|14}}
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|国籍 = [[日本]]
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'''綱島 志朗'''(つなしま しろう、[[1978年]][[12月14日]] - )は、[[日本]]の[[漫画家]]。[[岡山県]]出身、現在は[[東京都]]在住。[[男性]]。代表作は『[[ジンキシリーズ|ジンキ]]』シリーズ、『[[オリハルコン・レイカル]]』。


== 人物・経歴 ==
== 人物・経歴 ==
*幼少の頃より[[ロボットアニメ]]を視聴し感銘を受け、[[メカニックデザイン|メカデザイナー]]を志すようになる。、どうしたらメカデザイナーになれるかがからなかったので、「[[漫画]]なら好きなことができるであろう」という考えに至り漫画を描き始めたのが最初である。その後、漫画家を目指すため、両親の「1年」という期限付きで上京し、[[持ち込み]]はじめ、3、4社目に持ち込んだ[[エニックス]](現・[[スクウェア・エニックス]])の[[月刊ガンガンWING]]にて、ほかの連載漫画の休載による代原という形で、『[[ライフ・エラーズ]]』でデビュー。本人は、デビュー作からロボット漫画を描きたかったそうであるのだが、持ち込んだときの担当に、「初連載でロボットものはないだろう」と言われ、そこで1,2年ほどキャラクターメインの『ライフ・エラーズ』を連載した後に、晴れて連載開始となった念願のロボット漫画が『[[ジンキ・エクステンド|ジンキ-人機-]]』である。
幼少の頃より[[ロボットアニメ]]を視聴し感銘を受け、[[メカニックデザイン|メカデザイナー]]を志すようになる。しかし、どうしたらメカデザイナーになれるかがからなかったので、「[[漫画]]なら好きなことができるであろう」という考えに至り漫画を描き始めたのが最初である。その後、漫画家を目指すため、両親の「1年」という期限付きで上京し、持ち込みをめ、3、4社目に持ち込んだ[[エニックス]](現・[[スクウェア・エニックス]])の[[月刊ガンガンWING]]にて、の連載漫画の休載による代原という形で、『[[ライフ・エラーズ]]』でデビュー。本人は、デビュー作から[[ロボット漫画]]を描きたかったのだが、持ち込んだの担当に、「初連載でロボットものはないだろう」と言われ、そこで12年ほどキャラクターメインの『ライフ・エラーズ』を連載した後に、晴れて連載開始となった念願のロボット漫画が『[[ジンキシリーズ|ジンキ-人機-]]』である。

*持ち込んでほぼすぐにデビューという流れであったため、アシスタント経験は無し。知り合いの手伝いでカットを描いた程度であるという。『TVアニメーション ジンキ・エクステンド スターターブック』巻中の綱島氏と[[安彦良和]]氏の対談の中で、安彦氏は「持ち込んだ段階で水準の力量を持っていたってことだよね。普通はすぐにデビューなんて出来ないでしょう。」と発言している。
持ち込んでほぼすぐにデビューという流れであったため、[[アシスタント (漫画)|アシスタント]]経験は無し。知り合いの手伝いでカットを描いた程度であるという。『TVアニメーション ジンキ・エクステンド スターターブック』巻中の綱島と[[安彦良和]]の対談の中で、安彦は「持ち込んだ段階で水準の力量を持っていたってことだよね。普通はすぐにデビューなんて出来ないでしょう。」と発言している。
*初めてエニックスに持ち込んだときに応対してくれた担当が、現在の[[マッグガーデン]]([[エニックス#エニックスお家騒動|エニックスお家騒動]]参照)の[[月刊コミックブレイド|コミックブレイド]]編集長である宮本幸則氏である、この綱島氏のデビューのきっかけにもなった宮本氏による、後の「この雑誌でのメカにキャラクターとしての人権はない」([http://diary13.cgiboy.com/0/k2bat/index.cgi?y=2007&m=1#15 参照])という発言により、皮肉なことに『ジンキ・エクステンド』のコミックブレイドでの連載が打ち切られてしまうこととなってしまった。なお、コミックブレイド側は「単行本9巻以降に関しての権利は一切主張しない」とのことであるため、『ジンキ・エクステンド』の雑誌移籍による連載再開に向け、出版社に持ち込みを掛けようとしていたところ、10社以上の出版社からオファーのメールを受けたということである。([http://diary13.cgiboy.com/0/k2bat/index.cgi?mode=out#15 参照])その後[[メディアワークス]]刊『[[電撃萌王]]』8月号にて連載再開決定の告知がなされた。稀に見る2回に渡る掲載雑誌移籍という波乱を乗り越え、新たな場所での心機一転となる。しかし、メディアワークスによる新装版コミックスの発売、コミックスレーベルの統一に関しては、[[マッグガーデン]]側による単行本9巻以前の権利放棄が必然となるため、難題があるものと思われる。([[ジンキ・エクステンド]]の頁も参照。)

*画風に関しては、今風で、いわゆる[[萌え|萌え系]]とも取れる絵柄で、[[アニメ]]のようなパキパキした色の塗り方(所謂[[アニメ絵|アニメ塗り]])である。前作『ジンキ-人機-』の序盤で自分の地を出してみたことがあるそうなのだが(実際にその当時の単行本(『ジンキ-人機-』 1巻)を見ると現在の絵柄とは違っているのがわかる(特に女性キャラクター))、読者に受けず、現在のような絵柄に意図的に変えたそうである。その甲斐あってか、感想を聞いた8割くらいの人がキャラクターを見てくれているそうである(前出『スターターブック』巻中の綱島氏の談による。安彦氏からは「参考にするものがあると言っても、ここまで絵柄を変えられるのは、やっぱり器用なんだろうね。」と言われている)。
初めてエニックスに持ち込んだ時に応対してくれた担当が、現在の[[マッグガーデン]]([[エニックスお家騒動]]参照)の『[[月刊コミックブレイド|コミックブレイド]]』編集長である宮本幸則であるが、後にその宮本の「この雑誌でのメカにキャラクターとしての人権はない」<ref>[https://web.archive.org/web/20070206060731/http://diary13.cgiboy.com/0/k2bat/index.cgi?y=2007&m=1 ケツバット再製日記、2007年1月15日](2007年2月6日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>という発言により、皮肉なことに『ジンキ・エクステンド』の『コミックブレイド』での連載が打ち切られてしまうこととなってしまった。なお、『コミックブレイド』側は「単行本9巻以降に関しての権利は一切主張しない」とのことであるため、『ジンキ・エクステンド』の雑誌移籍による連載再開に向け、出版社に持ち込みを掛けようとしていたところ、10社以上の出版社からオファーのメールを受けた<ref>[https://web.archive.org/web/20070220170413/http://diary13.cgiboy.com/0/k2bat/index.cgi?y=2007&m=2 ケツバット再製日記、2007年2月15日](2007年2月20日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。その後[[メディアワークス]]刊『[[電撃萌王]]』2007年8月号にて連載再開決定が告知され、[[アスキー・メディアワークス]]刊『[[月刊コミック電撃大王]]』2008年5月号より『JINKI-真説-』とタイトルを変え、連載再開された。稀に見る2回に渡る掲載雑誌移籍という波乱(この前例の有名なものとして[[岡田芽武]]の『[[SHADOW SKILL]]』がある)を乗り越え、新たな場所での心機一転となる。
*塗りに関しては[[2次元コンピュータグラフィックス|CG]]で着彩している。以前は[[マーカー]]で縫っていたのであるが、CGに変えたその理由は、担当に薦められたマーカーがさっぱり使いこなせないと言う理由からで、「早い話が自分の未熟さをごまかすため」と『綱島志朗画集 EXTEND』の巻末に綴っている。手描きによる着彩は苦手としているようである。

*綱島氏の[[ローマ字]]表記はヘボン式表記の“Shirou Tsunashima”ではなく、訓令式表記の“Sirou Tunasima”になっている。
他にキャリアの大きな転機としては、自作『ジンキ』が2010年に[[戯画 (ブランド)|戯画]]から『[[JINKI EXTEND Re:VISION]]』として成人向けPCゲーム化され、綱島自身が原画を担当したことが挙げられる。まったくの全年齢向け漫画が、成人向け作品のキャリアも無かった原作者自身によりアダルトゲーム化されるというのは当時も以後も異例のことであった。綱島はその後も戯画でのジンキシリーズ作品のほか同社オリジナル作品である『[[BALDR SKY|BALDRSKY"ZERO"]]』の原画も手がける等、仕事と表現の幅がより広がった。

画風に関しては、今風で、いわゆる[[萌え|萌え系]]とも取れる絵柄で、[[アニメーション|アニメ]]のようなパキパキした色の塗り方(所謂[[アニメ絵|アニメ塗り]])である。前作『ジンキ-人機-』の序盤で自分の地を出してみたが(実際にその当時の単行本〈『ジンキ』1巻〉を見ると現在の絵柄とは違っているのがわかる〈特に女性キャラクター〉)、読者に受けなかったため、現在のような絵柄に意図的に変えたらしい。その甲斐あってか、感想を聞いた8割くらいの人がキャラクターを見てくれているらしい(前出『スターターブック』巻中の綱島の談による。安彦からは「参考にするものがあると言っても、ここまで絵柄を変えられるのは、やっぱり器用なんだろうね。」と言われている)。

塗りに関しては、以前は[[マーカー]]で塗っていたが、担当に薦められたマーカーがさっぱり使いこなせなかったため、現在は[[2次元コンピュータグラフィックス|CG]]で着彩している。「早い話が自分の未熟さをごまかすため」と『綱島志朗画集 EXTEND』の巻末に綴っている。

綱島の[[ローマ字]]表記はヘボン式表記の“Shirou Tsunashima”ではなく、訓令式表記の“Sirou Tunasima”になっている。

[[講談社]]『[[月刊マガジンZ]]』にて、『[[サクラ大戦]]』のコミカライズが発表、綱島が作画を担当する事が告知されていたが<ref>講談社『月刊マガジンZ』1999年8月号、31頁</ref>、これは実現には至らなかった<ref>講談社『月刊マガジンZ』1999年9月号、316頁</ref>。作品そのものは作者を[[政一九]]に変更し、2002年6月から『[[サクラ大戦漫画版]]』として同誌で連載を開始している。


== 作品 ==
== 作品 ==
=== 漫画作品 ===
*『[[ライフ・エラーズ]]』-単行本全2巻
* ヘブンズ(読み切り作品、『[[月刊ガンガンWING|ガンガンWING]]』1998年冬季号、2001年11月号掲載、マッグガーデン版ジンキ単行本4巻収録)
*『ジンキ-人機』-単行本全4巻(以上2作品は、当初はガンガンWINGコミックス版であったが、現在発売されているのはブレイドコミックス版)
* クローンエンジェル(読み切り作品、『ガンガンWING』2001年5月号掲載、ガンガンWING版ジンキ単行本4巻収録)
*『[[ジンキ・エクステンド]]』-単行本既刊9巻、以下続刊予定
* ライフ・エラーズ(『ガンガンWING』1998年7月号 - 1999年9月号、単行本全2巻、新装版全1巻)
**TVアニメーション ジンキ・エクステンド スターターブック
* [[ジンキシリーズ]]
**TVアニメーション ジンキ・エクステンド パーフェクトガイドブック
** ジンキ(『ガンガンWING』2000年3月号 - 2001年11月号、単行本全4巻)
*綱島志朗画集 EXTEND
** ジンキ・エクステンド(『[[月刊コミックブレイド]]』2002年4月号 - 2006年8月号、単行本全9巻)
** JINKI-真説- FINAL EPISODE(『[[月刊コミック電撃大王]]』2008年5月号 - 12月号、単行本全1巻)
*** JINKI-真説- コンプリート・エディション(完全版コミックス全5巻、無印・エクステンド ベネズエラ編・真説を収録)
*** JINKI EXTEND コンプリート・エディション(完全版コミックス全3巻、エクステンド 東京編を収録)
** ジンキ・エクステンド 〜リレイション〜(『[[月刊ドラゴンエイジ]]』2009年6月号より連載〈現在休載中〉、単行本既刊5巻)
** [[人狼機ウィンヴルガ]](『[[チャンピオンRED]]』2016年10月号 - 2022年6月号、単行本全10巻)
** 人狼機ウィンヴルガ 叛逆編(『[[ヤングチャンピオン烈]]』2023年No.1 - 連載中、単行本既刊2巻)
* [[オリハルコン・レイカル]]シリーズ
** オリハルコン・レイカル(『[[ドラゴンエイジPure]]』Vol.3 - Vol.15、単行本全3巻、新装版全2巻)
** オリハルコン・レイカル DUO(『[[月刊ComicREX]]』2014年1月号 - 2016年4月号、単行本全5巻)
* [[紫色のクオリア]](原作:[[うえお久光]]、『[[月刊コミック電撃大王]]』2011年3月号 - 2013年10月号、単行本全3巻)
* [[マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス#漫画|マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 帝都燃ゆ]](原作:[[吉宗鋼紀]]、[[電撃PlayStation|電撃マブラヴ]]Vol.1 - Vol.3、単行本全1巻)
* [[DARKNESS HEELS#漫画|DARKNESS HEELS -Lili-]](『[[ComicWalker]]』2021年4月23日 - 終了時期不明、単行本全2巻)
* [[勇者王ガオガイガー]]外伝 キングジェイダー -灼熱の不死鳥-(2022年、『ファイアCROSS』Webコミック)
* [[勇者宇宙ソーグレーダー]](2023年7月 - 、『ファイアCROSS』Webコミック)


== 外部リンク ==
=== 小説挿絵 ===
* ジンキ・エクステンド EXTRA SIX(瀧川舜一・著、[[マッグガーデンノベルス|MAG-Garden NOVELS]])
*[http://k2bat.cool.ne.jp/index.html 綱島志朗個人サイト「綱島志朗のケツバット祭り」]
* Replay [[エムブリオマシンRPG]]([[秋口ぎぐる]]・著、[[ジャイブ]])
*[http://www.mag-garden.co.jp/officialwebc/extendg/eg_top.htm 掲載誌(当時)編集部による綱島志朗オフィシャルサイト「EXTEND:GARAGE」]
* 紫色のクオリア(うえお久光・著、[[電撃文庫]])
*[http://www.jinki.info/ テレビアニメ『ジンキ・エクステンド』公式ホームページ]


=== その他 ===
<references/>
* EXTEND 綱島志朗画集({{ISBN2|978-4-86127-159-5}})
* 綱島志朗画集 -ROAD-({{ISBN2|978-4-04-870460-1}})
* TVアニメーション ジンキ・エクステンド スターターブック
* TVアニメーション ジンキ・エクステンド パーフェクトガイドブック
* [[奥井雅美]]『[[マサミコブシ]]』(ゲストイラスト)<ref>{{Cite web|和書|url=https://king-cr.jp/artist/okui/ |title=2年の時を経て、【マサミコブシ】復活! |work=[[KING AMUSEMENT CREATIVE|KING AMUSEMENT CREATIVE|SONIC BLADE]] |publisher=[[キングレコード]] |accessdate=2022-03-04}}</ref>
* [[スーパーロボット大戦Z]] コミックアンソロジー(表紙イラスト)
* [[スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-]](ED原画)
* [[ALDNOAH.ZERO]] アンソロジーコミック 1巻(イラスト)
* [[BALDR SKY|BALDRSKY CoreDefender]] 2009年(ゲストイラスト)
* [[JINKI EXTEND Re:VISION]] 2010年(原画)
* [[BALDR SKY|BALDR SKY ZERO]] 2013年(原画・キャラクターデザイン)
* [[BALDR SKY|BALDR SKY ZERO2]] 2014年(原画・キャラクターデザイン)
* [[ジンキ・リザレクション]] 2020年(原画)
* 閃鋼のクラリアス 2021年(ゲストイラスト)
* [[JINKI -Infinity-]]、[[JINKI -Unlimited-]] 2023年(原画)

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
* [https://www.k2batto.com/ 綱島志朗公式サイト] - 綱島志朗個人サイト。
* [https://k2bat.exblog.jp/ 綱島志朗のケツバット日記] - 綱島志朗個人ブログ。
* {{twitter|k2batto}}
* {{pixiv|5017800}}
* [https://web.archive.org/web/20090123041659/http://k2bat.cool.ne.jp/index.html 綱島志朗のケツバット祭り] - 綱島志朗個人サイト。閉鎖。(2009年1月23日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])
* {{Cite web|和書|url=http://fujimishobo.co.jp/webage/blog/2009/04/post_9.php |title=ドラゴンエイジブログ エイジリニューアル記念サイン会!! その1 |work=ドラゴンエイジブログ |publisher=富士見書房 |date=2009-04-15 |accessdate=2013-10-16 |archiveurl=https://archive.is/TACSp |archivedate=2013-05-01}}


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2024年4月20日 (土) 03:39時点における最新版

綱島 志朗
生誕 (1978-12-14) 1978年12月14日(45歳)
日本の旗 日本 岡山県
国籍 日本
職業 漫画家
ジャンル ロボット漫画
代表作ジンキ』シリーズ
オリハルコン・レイカル
公式サイト 綱島志朗のケツバット祭り
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綱島 志朗(つなしま しろう、1978年12月14日 - )は、日本漫画家岡山県出身、現在は東京都在住。男性。代表作は『ジンキ』シリーズ、『オリハルコン・レイカル』。

人物・経歴

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幼少の頃よりロボットアニメを視聴し感銘を受け、メカデザイナーを志すようになる。しかし、どうしたらメカデザイナーになれるかが分からなかったので、「漫画なら好きなことができるであろう」という考えに至り、漫画を描き始めたのが最初である。その後、漫画家を目指すため、両親の「1年」という期限付きで上京し、持ち込みを始め、3、4社目に持ち込んだエニックス(現・スクウェア・エニックス)の『月刊ガンガンWING』にて、他の連載漫画の休載による代原という形で、『ライフ・エラーズ』でデビュー。本人は、デビュー作からロボット漫画を描きたかったのだが、持ち込んだ時の担当に、「初連載でロボットものはないだろう」と言われ、そこで1、2年ほどキャラクターメインの『ライフ・エラーズ』を連載した後に、晴れて連載開始となった念願のロボット漫画が『ジンキ-人機-』である。

持ち込んでほぼすぐにデビューという流れであったため、アシスタント経験は無し。知り合いの手伝いでカットを描いた程度であるという。『TVアニメーション ジンキ・エクステンド スターターブック』巻中の綱島と安彦良和の対談の中で、安彦は「持ち込んだ段階で水準の力量を持っていたってことだよね。普通はすぐにデビューなんて出来ないでしょう。」と発言している。

初めてエニックスに持ち込んだ時に応対してくれた担当が、現在のマッグガーデンエニックスお家騒動参照)の『コミックブレイド』編集長である宮本幸則であるが、後にその宮本の「この雑誌でのメカにキャラクターとしての人権はない」[1]という発言により、皮肉なことに『ジンキ・エクステンド』の『コミックブレイド』での連載が打ち切られてしまうこととなってしまった。なお、『コミックブレイド』側は「単行本9巻以降に関しての権利は一切主張しない」とのことであるため、『ジンキ・エクステンド』の雑誌移籍による連載再開に向け、出版社に持ち込みを掛けようとしていたところ、10社以上の出版社からオファーのメールを受けた[2]。その後メディアワークス刊『電撃萌王』2007年8月号にて連載再開決定が告知され、アスキー・メディアワークス刊『月刊コミック電撃大王』2008年5月号より『JINKI-真説-』とタイトルを変え、連載再開された。稀に見る2回に渡る掲載雑誌移籍という波乱(この前例の有名なものとして岡田芽武の『SHADOW SKILL』がある)を乗り越え、新たな場所での心機一転となる。

他にキャリアの大きな転機としては、自作『ジンキ』が2010年に戯画から『JINKI EXTEND Re:VISION』として成人向けPCゲーム化され、綱島自身が原画を担当したことが挙げられる。まったくの全年齢向け漫画が、成人向け作品のキャリアも無かった原作者自身によりアダルトゲーム化されるというのは当時も以後も異例のことであった。綱島はその後も戯画でのジンキシリーズ作品のほか同社オリジナル作品である『BALDRSKY"ZERO"』の原画も手がける等、仕事と表現の幅がより広がった。

画風に関しては、今風で、いわゆる萌え系とも取れる絵柄で、アニメのようなパキパキした色の塗り方(所謂アニメ塗り)である。前作『ジンキ-人機-』の序盤で自分の地を出してみたが(実際にその当時の単行本〈『ジンキ』1巻〉を見ると現在の絵柄とは違っているのがわかる〈特に女性キャラクター〉)、読者に受けなかったため、現在のような絵柄に意図的に変えたらしい。その甲斐あってか、感想を聞いた8割くらいの人がキャラクターを見てくれているらしい(前出『スターターブック』巻中の綱島の談による。安彦からは「参考にするものがあると言っても、ここまで絵柄を変えられるのは、やっぱり器用なんだろうね。」と言われている)。

塗りに関しては、以前はマーカーで塗っていたが、担当に薦められたマーカーがさっぱり使いこなせなかったため、現在はCGで着彩している。「早い話が自分の未熟さをごまかすため」と『綱島志朗画集 EXTEND』の巻末に綴っている。

綱島のローマ字表記はヘボン式表記の“Shirou Tsunashima”ではなく、訓令式表記の“Sirou Tunasima”になっている。

講談社月刊マガジンZ』にて、『サクラ大戦』のコミカライズが発表、綱島が作画を担当する事が告知されていたが[3]、これは実現には至らなかった[4]。作品そのものは作者を政一九に変更し、2002年6月から『サクラ大戦漫画版』として同誌で連載を開始している。

作品

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漫画作品

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小説挿絵

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その他

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  • EXTEND 綱島志朗画集(ISBN 978-4-86127-159-5
  • 綱島志朗画集 -ROAD-(ISBN 978-4-04-870460-1
  • TVアニメーション ジンキ・エクステンド スターターブック
  • TVアニメーション ジンキ・エクステンド パーフェクトガイドブック
  • 奥井雅美マサミコブシ』(ゲストイラスト)[5]
  • スーパーロボット大戦Z コミックアンソロジー(表紙イラスト)
  • スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-(ED原画)
  • ALDNOAH.ZERO アンソロジーコミック 1巻(イラスト)
  • BALDRSKY CoreDefender 2009年(ゲストイラスト)
  • JINKI EXTEND Re:VISION 2010年(原画)
  • BALDR SKY ZERO 2013年(原画・キャラクターデザイン)
  • BALDR SKY ZERO2 2014年(原画・キャラクターデザイン)
  • ジンキ・リザレクション 2020年(原画)
  • 閃鋼のクラリアス 2021年(ゲストイラスト)
  • JINKI -Infinity-JINKI -Unlimited- 2023年(原画)

脚注

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  1. ^ ケツバット再製日記、2007年1月15日(2007年2月6日時点のアーカイブ
  2. ^ ケツバット再製日記、2007年2月15日(2007年2月20日時点のアーカイブ
  3. ^ 講談社『月刊マガジンZ』1999年8月号、31頁
  4. ^ 講談社『月刊マガジンZ』1999年9月号、316頁
  5. ^ 2年の時を経て、【マサミコブシ】復活!”. KING AMUSEMENT CREATIVE|SONIC BLADE. キングレコード. 2022年3月4日閲覧。

外部リンク

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