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'''ディノ・バッジョ'''（'''Dino Baggio'''、[[1971年]][[7月24日]] - ）は、[[イタリア]]・[[カンポサンピエーロ]]出身の元[[サッカー選手]]。長身でフィジカルに優れ、空中戦に強く、相手の攻撃の芽を摘んで、守備的MFとして、攻守に活躍した<ref name=parma/><ref name=goal/>。


== 経歴 ==
== 人物・プレースタイル ==
=== クラブ ===
守備的MFとして[[サッカーイタリア代表|イタリア代表]]や[[パルマFC|パルマ]]の一時代を築いた選手。同時期に同姓の[[ロベルト・バッジョ]]が活躍していたため、「もう一人のバッジョ」と呼ばれていた。
1989-90シーズン、当時セリエBの[[トリノFC|トリノ]]でキャリアをスタートさせ、1990-91シーズンの開幕の[[SSラツィオ|ラツィオ]]戦でセリエAにデビュー。1991-92シーズン、[[ユヴェントスFC|ユヴェントス]]が獲得したが、このシーズンは[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル]]へとレンタルに出された<ref name=goal>{{cite web|url=https://www.goal.com/id/berita/mengenal-baggio-lain-yang-ada-di-italia/blt791c7e337336fb91|title=Mengenal Baggio Lain Yang Ada Di Italia|website=GOAL|date=2022-3-18|accessdate=2023-8-1}}</ref>。


ユベントス移籍後、1992－93シーズンの[[UEFAカップ1992-93|UEFAカップ]]決勝、[[ボルシア・ドルトムント]]戦では1stレグで1ゴール、2ndレグで2ゴールを挙げるなど、大会全体では、8試合で5ゴールの活躍で優勝に貢献した<ref name=goal/>。1993-94シーズンは出場機会を減らした<ref name=goal/>。
中盤のバランスをとりながらもここぞと言う場面ではロングシュートで膠着状態を打開できた選手。セットプレーの時も長身を生かし得点に絡む事が出来た。ラツィオを離れてからは、センターバックとしてもプレーしている。


1994-95シーズンの開幕前、[[パルマ・カルチョ1913|パルマ]]のオファーを受けるも、当初は移籍を望んでいなかったため、一度はオファーを断った<ref name=goal/>。パルマは[[アレッサンドロ・デル・ピエロ]]へとターゲットを変え、デル・ピエロのパルマ移籍が成立しそうになったが、更なる出場機会を求めてパルマへ移籍することを決めたため、デル・ピエロの移籍は無くなり、パルマへ加入することとなった<ref name=goal/>。[[UEFAカップ 1994-95 決勝|UEFAカップ決勝]]では古巣のユヴェントスと対戦、1stレグ、2ndレグで共に1得点を挙げ、優勝に貢献した<ref>{{cite web|url=https://www.uefa.com/uefaeuropaleague/news/0132-0e6a14928ffb-eec446e0ed4c-1000--1994-95-baggio-gives-parma-lift-off/|title=1994/95: Baggio gives Parma lift-off|website=UEFA.COM|accessdate=2023-5-21}}</ref>。1996-97シーズンには、これまでで最高位となる、リーグ第2位に入った<ref name=goal/>。1998年10月、パルマ在籍時にUEFA杯で[[ヴィスワ・クラクフ]]と対戦。クラクフ側のサポーターが投げたナイフが頭部に刺さり重傷を負ったことがある<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/news/000406_06.html ディノ・バッジョ襲撃犯、刑務所行き]（FC JAPANホームページ）</ref>。パルマでの6シーズンで308試合に出場、27得点を決めた<ref name=parma>{{cite web|url=https://parmacalcio1913.com/legend/dino-baggio/?lang=en|website=PARMA|title=Dino Baggio|accessdate=2023-8-1}}</ref>。
イタリア代表としては1991年12月21日の[[サッカーキプロス代表|キプロス]]戦（[[フォッジャ]]）で代表デビュー。[[1994 FIFAワールドカップ]]、[[1998 FIFAワールドカップ]]、[[UEFA欧州選手権1996|ユーロ96]]に出場した。


2000-01シーズン開幕後、[[SSラツィオ]]に移籍。2003-04シーズンにプレミアリーグの[[ブラックバーン・ローヴァーズFC|ブラックバーン]]へと移籍したが、出場機会は少なく、翌年[[USアンコーナ1905|アンコーナ]]へと移籍<ref name=goal/>。2005-06シーズン、当時セリエBの[[USトリエスティーナ・カルチョ1918|トリエスティーナ]]で現役を終えた<ref name=goal/>。
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== トリビア ==

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引退後、近年は趣味として[[演劇|演劇活動]]を行っているという。
=== 代表 ===
イタリア代表としては1991年12月21日の[[サッカーキプロス代表|キプロス]]戦（[[フォッジャ]]）で代表デビュー。[[1994 FIFAワールドカップ]]、[[1998 FIFAワールドカップ]]、[[UEFA EURO '96|ユーロ96]]に出場した。[[アリゴ・サッキ]]監督の信頼を勝ち取って、レギュラーに定着した<ref name=goal/>。[[1994 FIFAワールドカップ]]の予選ではポルトガル戦で本大会出場を決める、決勝ゴールを決め、予選突破に貢献、[[1994 FIFAワールドカップ]]本大会ではグループリーグのノルウェー戦で決勝ゴール<ref>[http://storiedicalcio.altervista.org/blog/mondiali_1994_norvegia.html Mondiali 1994: Italia-Norvegia 1-0]-stoliedicalcio 2018年1月21日</ref>、準々決勝のスペイン戦では先制点を決めるなど<ref>[https://storiedicalcio.altervista.org/blog/mondiali_1994_spagna.html Mondiali 1994: Mondiali 1994: Italia-Spagna 2-1]-stoliedicalcio 2018年1月21日</ref>、イタリアの決勝進出に貢献した。[[1998 FIFAワールドカップ]]でもレギュラーとして活躍した。

== 引退後 ==
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引退後は趣味として演劇活動も行っている。

2008年2月からは、3部リーグのTombolo（パドヴァ近郊の町・出身地に近い）に所属。キャリア初期に指導を受けたCesare Crivellaroのもとで週に2回ほどプレーしているという。

2013年6月9日、日伊代表OB戦の「グロリエ・アッズーレ」一員として来日。国立競技場でプレーした。背番号は13

== その他 ==
同時期に同姓の[[ロベルト・バッジョ]]が活躍していたため、「もう一人のバッジョ」と呼ばれていた<ref>[http://www.tuttojuve.com/gli-eroi-bianconeri/gli-eroi-in-bianconero-dino-baggio-41334 Gli eroi in bianconero: Dino BAGGIO]-Tutto Juve 2018年1月27日</ref>。ワールドカップでの活躍で人々から認知される様にはなったが、それでも、同性であることが災いして、選手としての活躍がありながらも、ロベルト・バッジョの様な知名度や、活躍に相応しい程の名声は得られなかった<ref name=goal/>。


== 所属クラブ ==
== 所属クラブ ==
*1989年-1991年 {{flagicon|ITA}}[[トリノ・カルチョ|トリノ]]　
* 1989-1991 {{flagicon|ITA}} [[トリノFC|トリノ・カルチョ]]　
*1991年-1992年 {{flagicon|ITA}}[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル]]
* 1991-1992 {{flagicon|ITA}} [[インテルナツィオナーレ・ミラノ]]
*1992年-1994年 {{flagicon|ITA}}[[ユヴェントス]]
* 1992-1994 {{flagicon|ITA}} [[ユヴェントスFC]]
*1994年-2000年 {{flagicon|ITA}}[[ACパルマ|パルマ]]
* 1994-2000 {{flagicon|ITA}} [[パルマ・カルチョ1913|ACパルマ]]
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* 2000-2003 {{flagicon|ITA}} [[SSラツィオ]]
*2003年-2004年 {{flagicon|ENG}}[[ブラックバーン・ローヴァーズ]]
* 2003-2004 {{flagicon|ENG}} [[ブラックバーン・ローヴァーズFC]]
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* 2003-2004 {{flagicon|ITA}} [[USアンコーナ1905|アンコーナ・カルチョ]]
*2004年-2005年 {{flagicon|ITA}}ラツィオ
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*2005年 {{flagicon|ITA}}[[USトリエスティーナ|トリエスティーナ]]
* 2005{{0|-0000}} {{flagicon|ITA}} [[SSDウニオーネ・トリエスティーナ2012|USトリエスティーナ・カルチョ]]


==タイトル==
==タイトル==
;トリノ
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*1992-93 UEFAカップ優勝
*1989-90 : セリエB
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*1994-95 UEFAカップ優勝
;ユヴェントス
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*1998-99 UEFAカップ優勝
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*1992-93 : [[UEFAカップ]]
;パルマ
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*1994-95 : UEFAカップ
*1999 : [[スーペルコッパ・イタリアーナ]]
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*1998-99 : UEFAカップ
*1998-99 : [[コッパ・イタリア]]


==出典==
<references/>

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== 外部リンク ==
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[[Category:イタリアのサッカー選手]]
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2023年8月2日 (水) 01:41時点における最新版

ディノ・バッジョ
名前
ラテン文字 Dino BAGGIO
基本情報
国籍 イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1971-07-24) 1971年7月24日（53歳）
出身地 カンポサンピエーロ
身長 188cm
体重 83kg
選手情報
ポジション MF
代表歴
1991-1999 イタリアの旗 イタリア [1] 60 (7)
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj
ディノ・バッジョ

ディノ・バッジョ（Dino Baggio、1971年7月24日 - ）は、イタリア・カンポサンピエーロ出身の元サッカー選手。長身でフィジカルに優れ、空中戦に強く、相手の攻撃の芽を摘んで、守備的MFとして、攻守に活躍した[2][3]。

経歴

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クラブ

[編集]

1989-90シーズン、当時セリエBのトリノでキャリアをスタートさせ、1990-91シーズンの開幕のラツィオ戦でセリエAにデビュー。1991-92シーズン、ユヴェントスが獲得したが、このシーズンはインテルへとレンタルに出された[3]。

ユベントス移籍後、1992－93シーズンのUEFAカップ決勝、ボルシア・ドルトムント戦では1stレグで1ゴール、2ndレグで2ゴールを挙げるなど、大会全体では、8試合で5ゴールの活躍で優勝に貢献した[3]。1993-94シーズンは出場機会を減らした[3]。

1994-95シーズンの開幕前、パルマのオファーを受けるも、当初は移籍を望んでいなかったため、一度はオファーを断った[3]。パルマはアレッサンドロ・デル・ピエロへとターゲットを変え、デル・ピエロのパルマ移籍が成立しそうになったが、更なる出場機会を求めてパルマへ移籍することを決めたため、デル・ピエロの移籍は無くなり、パルマへ加入することとなった[3]。UEFAカップ決勝では古巣のユヴェントスと対戦、1stレグ、2ndレグで共に1得点を挙げ、優勝に貢献した[4]。1996-97シーズンには、これまでで最高位となる、リーグ第2位に入った[3]。1998年10月、パルマ在籍時にUEFA杯でヴィスワ・クラクフと対戦。クラクフ側のサポーターが投げたナイフが頭部に刺さり重傷を負ったことがある[5]。パルマでの6シーズンで308試合に出場、27得点を決めた[2]。

2000-01シーズン開幕後、SSラツィオに移籍。2003-04シーズンにプレミアリーグのブラックバーンへと移籍したが、出場機会は少なく、翌年アンコーナへと移籍[3]。2005-06シーズン、当時セリエBのトリエスティーナで現役を終えた[3]。

代表

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イタリア代表としては1991年12月21日のキプロス戦（フォッジャ）で代表デビュー。1994 FIFAワールドカップ、1998 FIFAワールドカップ、ユーロ96に出場した。アリゴ・サッキ監督の信頼を勝ち取って、レギュラーに定着した[3]。1994 FIFAワールドカップの予選ではポルトガル戦で本大会出場を決める、決勝ゴールを決め、予選突破に貢献、1994 FIFAワールドカップ本大会ではグループリーグのノルウェー戦で決勝ゴール[6]、準々決勝のスペイン戦では先制点を決めるなど[7]、イタリアの決勝進出に貢献した。1998 FIFAワールドカップでもレギュラーとして活躍した。

引退後

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引退後は趣味として演劇活動も行っている。

2008年2月からは、3部リーグのTombolo（パドヴァ近郊の町・出身地に近い）に所属。キャリア初期に指導を受けたCesare Crivellaroのもとで週に2回ほどプレーしているという。

2013年6月9日、日伊代表OB戦の「グロリエ・アッズーレ」一員として来日。国立競技場でプレーした。背番号は13

その他

[編集]

同時期に同姓のロベルト・バッジョが活躍していたため、「もう一人のバッジョ」と呼ばれていた[8]。ワールドカップでの活躍で人々から認知される様にはなったが、それでも、同性であることが災いして、選手としての活躍がありながらも、ロベルト・バッジョの様な知名度や、活躍に相応しい程の名声は得られなかった[3]。

所属クラブ

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タイトル

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トリノ
  • 1989-90 : セリエB
ユヴェントス
パルマ

出典

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  1. ^ “Dino Baggio - International Appearances” (英語). The Rec.Sport.Soccer Statistics Foundation. http://www.rsssf.com/miscellaneous/dbaggio-intl.html 
  2. ^ a b “Dino Baggio”. PARMA. 2023年8月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k “Mengenal Baggio Lain Yang Ada Di Italia”. GOAL (2022年3月18日). 2023年8月1日閲覧。
  4. ^ “1994/95: Baggio gives Parma lift-off”. UEFA.COM. 2023年5月21日閲覧。
  5. ^ ディノ・バッジョ襲撃犯、刑務所行き（FC JAPANホームページ）
  6. ^ Mondiali 1994: Italia-Norvegia 1-0-stoliedicalcio 2018年1月21日
  7. ^ Mondiali 1994: Mondiali 1994: Italia-Spagna 2-1-stoliedicalcio 2018年1月21日
  8. ^ Gli eroi in bianconero: Dino BAGGIO-Tutto Juve 2018年1月27日

外部リンク

[編集]
 
イタリア代表 - 出場大会
U-21イタリア代表 - UEFA U-21欧州選手権1992 優勝 (1回目)
イタリアの旗
イタリア代表 - 1992 バルセロナ五輪 サッカー競技
イタリアの旗
イタリア代表 - 1994 FIFAワールドカップ 準優勝
イタリアの旗
イタリア代表 - UEFA EURO '96
イタリアの旗
イタリア代表 - 1998 FIFAワールドカップ
イタリアの旗
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