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'''Xvid'''(エックスブイアイディー、エックスビド)は[[オープンソース]]で開発されている[[フリーウェア|フリー]]のビデオ[[コーデック]]。[[MPEG-4#MPEG-4_.28Part_2.29|MPEG-4 ASP]] (Advanced Simple Profile)に準拠している。
'''Xvid'''(エックスブイアイディー、エックスビド)は[[オープンソース]]で開発されている[[フリーウェア|フリー]]のビデオ[[コーデック]]。[[MPEG-4#MPEG-4 動画(第2部)|MPEG-4 ASP]] (Advanced Simple Profile)に準拠している。
[[2006年]][[10月]]までは'''XviD'''という名称でリリースされた。
[[2006年]][[10月]]までは'''XviD'''という名称でリリースされた。


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== ソフトウェア特許 ==
== ソフトウェア特許 ==
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[[MPEG-4]][[ソフトウェア特許|特許]]のライセンスを得ておらず、開発プロジェクトでは[[ソースコード]]のみの配布とすることでライセンス問題を回避している。但し、日本においては、特許法第68条により、業として”バイナリの配布・利用を行わない限り(つまり個人の私的利用などでは)特許権侵害には当たらない。


== その他 ==
== その他 ==
*[[エンコード]]の速さは、設定などにもよるが一般的にDivXより速いとされている。
*[[エンコード]]の速さは、設定などにもよるが一般的にDivXより速いとされている。{{要出典|date=2013年3月}}


*PCではWindows7のメディアプレイヤーで再生可能。
*PCではWindows 7のメディアプレイヤーで再生可能。


*[[家庭用電気機械器具|家電]]ではDivXビデオ対応の[[DVDプレーヤー]]や[[ゲーム機]]などで再生可能。
*[[家庭用電気機械器具|家電]]ではDivXビデオ対応の[[DVDプレーヤー]]や[[ゲーム機]]などで再生可能。
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*[[ファイル共有ソフト]]でのDVDやテレビ番組の交換、共有。
*[[ファイル共有ソフト]]でのDVDやテレビ番組の交換、共有。


商業用ソフトで使用した場合、そのソフトのソースを公開する義務が生じるため、一部の例外を除けばほとんど使用されていない。[[アクアプラス]]発売の[[パソコンゲーム]](『[[アルルゥとあそぼ!!]]』、『[[Tears to Tiara]]』、『[[鎖 -クサリ-]]』、『[[ToHeart2]]』)ではその義務を知らずにライブラリを使用していたことが判明したため、ゲームのソースコードを公開することが発売元より発表となった<ref> [http://leaf.aquaplus.co.jp/product/xvid.html 弊社製品のムービー再生にxvid.orgのムービー展開ライブラリを使用していた件について。], 株式会社アクアプラス, 2005年12月12日 {{wikinews|Leaf、一部作品のソースコード公開へ|Leafの一部作品のソースコード公開}} <br clear=all /> </ref>。
商業用ソフトで使用した場合、そのソフトのソースを公開する義務が生じるため、一部の例外を除けばほとんど使用されていない。[[アクアプラス]]発売の[[パソコンゲーム]](『[[アルルゥとあそぼ!!]]』、『[[Tears to Tiara]]』、『[[鎖 -クサリ-]]』、『[[ToHeart2]]』)ではその義務を知らずにライブラリを使用していたことが判明したため、ゲームのソースコードを公開することが発売元より発表となった<ref> [https://leaf.aquaplus.jp/product/xvid.html 弊社製品のムービー再生にxvid.orgのムービー展開ライブラリを使用していた件について。], 株式会社アクアプラス, 2005年12月12日 {{wikinews|Leaf、一部作品のソースコード公開へ|Leafの一部作品のソースコード公開}} {{clear}} </ref>。


== コンテナ形式 ==
== コンテナ形式 ==
従来のビデオコーデック同様に[[DirectShow]]を利用した[[コンテナフォーマット|コンテナ形式]]([[Audio Video Interleave|AVI]]、[[Matroska|MKV]]等)に格納することが可能。
従来のビデオコーデック同様に[[DirectShow]]を利用した[[コンテナフォーマット|コンテナ形式]]([[Audio Video Interleave|AVI]]、[[Matroska|MKV]]等)に格納することが可能で、映像のMPEG-4、音声のMP3、コンテナのAVIという組み合わせで使われることが多かった


ただし、AVIでは[[Bフレーム]](前後参照フレーム)を扱うことが出来ない仕様となっているので、[[Group Of Pictures|GOP]]をパック処理するなどの工夫が必要となる。また、一部デコーダーでは先読みするなどで対応している例があるが、MKVなどでデコードするよりも負荷がかかる傾向がある。
ただし、AVIでは[[フレーム間予測|Bフレーム]](前後参照フレーム)を扱うことが出来ない仕様となっているので、[[Group Of Pictures|GOP]]をパック処理するなどの工夫が必要となる。また、一部デコーダーでは先読みするなどで対応している例があるが、MKVなどでデコードするよりも負荷がかかる傾向がある。


*(Xvid+MP3).avi
*(Xvid+MP3).avi
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== エンコードソフト ==
== エンコードソフト ==
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| And all other applications that support encoding through the VfW framework.


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| These platform and framework independent applications access the Xvid library directly.
| These platform and framework independent applications access the Xvid library directly.
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.xvid.org/ Xvid.org]

=== ソフトウェア ===
*[http://avs4you.com/jp/AVS-Video-Converter.aspx?Type=sct=inc&ct=Wiki&cid=165 AVS Video Converter(動画変換ソフトー日本語)]

=== 解説サイト ===
* [http://www.xvid.org/ Xvid.org(ソースコードの配布のみ)]
* [http://www.koepi.info/ Koepi's Media Development Homepage(バイナリ配布)]
* [http://www.x264.co.nr/ x264.co.nr(バイナリ配布)]
* [http://www.ne.jp/asahi/l/a/ PHANTASIA.NET (Xvidコーデックの日本語化パッチ)]


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[[Category:クロスプラットフォームのソフトウェア]]
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[[zh:Xvid]]

2023年5月23日 (火) 06:39時点における最新版

Xvid
最新版
1.3.7 / 2019年12月28日 (4年前) (2019-12-28)
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS Windows, macOS, Linux
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 ビデオコーデック
ライセンス GNU General Public License
公式サイト Xvid.org
テンプレートを表示

Xvid(エックスブイアイディー、エックスビド)はオープンソースで開発されているフリーのビデオコーデックMPEG-4 ASP (Advanced Simple Profile)に準拠している。 2006年10月まではXviDという名称でリリースされた。

概要

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元々、DivXNetworks社がはじめたOpenDivXプロジェクトで生まれたものだったが、その後 DivXNetworks社(現:DivX .Inc)の方針転換により商用製品路線へとDivXコーデックが移行した。その際、このプロジェクトによって生み出された成果はそのまま商用コーデックに反映されたが、それに反発するプログラマーたちによってオープンソースで開発継続されたものがこの Xvid である。(名称はDivXをひっくり返したものである。)なお、OpenDivXプロジェクトは現在開発停止状態にあり、こちらは DivX4.0コーデックが元になっている。また、シグマデザインズ社が開発した「RMP4」と呼ばれるコーデックにソースが盗用されたこともある。

ソフトウェア特許

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MPEG-4特許のライセンスを得ておらず、開発プロジェクトではソースコードのみの配布とすることでライセンス問題を回避している。但し、日本においては、特許法第68条により、“業として”バイナリの配布・利用を行わない限り(つまり個人の私的利用などでは)特許権侵害には当たらない。

その他

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  • PCではWindows 7のメディアプレイヤーで再生可能。
  • Xvidの正しい読み方は不明だが、「エクシビッド」、「エックスブイアイディー」、「エックスビド」、「エックスバイド」、「キシビッド」等と読まれている。

利用例

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商業用ソフトで使用した場合、そのソフトのソースを公開する義務が生じるため、一部の例外を除けばほとんど使用されていない。アクアプラス発売のパソコンゲーム(『アルルゥとあそぼ!!』、『Tears to Tiara』、『鎖 -クサリ-』、『ToHeart2』)ではその義務を知らずにライブラリを使用していたことが判明したため、ゲームのソースコードを公開することが発売元より発表となった[1]

コンテナ形式

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従来のビデオコーデック同様にDirectShowを利用したコンテナ形式(AVIMKV等)に格納することが可能で、映像のMPEG-4、音声のMP3、コンテナのAVIという組み合わせで使われることが多かった。

ただし、AVIではBフレーム(前後参照フレーム)を扱うことが出来ない仕様となっているので、GOPをパック処理するなどの工夫が必要となる。また、一部デコーダーでは先読みするなどで対応している例があるが、MKVなどでデコードするよりも負荷がかかる傾向がある。

  • (Xvid+MP3).avi
  • (Xvid+AAC).mkv

用途により選択できる。

  • XVID
  • DIVX

エンコードソフト

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OS ソフトウェア コメント
Windows専用 VirtualDub, DVDx, など。 And all other applications that support encoding through the VfW framework.
クロスプラットフォーム MEncoder, Transcode, Avidemux, VLCメディアプレーヤー, など。 These platform and framework independent applications access the Xvid library directly.

関連項目

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出典

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  1. ^ 弊社製品のムービー再生にxvid.orgのムービー展開ライブラリを使用していた件について。, 株式会社アクアプラス, 2005年12月12日

外部リンク

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