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「ホンダ・モンキー」の版間の差分

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[[File:Honda monkey z50.jpg|thumb|Honda monkey Z50]]
'''モンキー'''('''MONKEY''')は、[[本田技研工業]]が製造販売する[[オートバイ]]である。本項では'''ゴリラ'''('''GORILLA''')をはじめとする[[姉妹車|派生車種]]についても解説を行う。
'''モンキー'''(''MONKEY'')は、[[本田技研工業]]が[[1967年]]から製造・販売している、横型の[[単気筒エンジン]]を搭載する極めて小型・軽量であることが特徴のオートバイである。

本項ではゴリラ(GORILLA)などの[[姉妹車|派生車種]]についても解説を行う。


== 概要 ==
== 概要 ==
50ccモデルに搭載されるエンジンは、本来[[ホンダ・カブ|スーパーカブ]]シリーズ用に開発された内径×行程:39.0×41.4(mm)・排気量49㏄の前傾80°[[シリンダー]][[空冷エンジン|空冷]][[4ストローク機関|4ストローク]][[単気筒エンジン]]である<ref group="注">このため「横型」という通称もあり、それに対して[[ホンダ・CB50|CB50]]シリーズなどに搭載された前傾12°エンジンのほうは「縦型」という通称がある。また両エンジンともにキャラクターの異なるモデルでの共用が多く、チューニングや排出ガス対策が異なるさまざまなスペック(仕様)のモデルがある。</ref>。
{{vertical images list

|幅= 220px
販売歴はスーパーカブに次ぐ[[ロングセラー]]であり、過去のモデルなどで発売された車体色バリエーション<ref group="注">カラーオーダー車を除く。</ref>も日本のオートバイで最も多く、数多くの台数限定特別モデルも販売された(詳細は後述)。2017年には50ccモデルは排出ガス規制に対応せず生産終了となったが、2018年に125ccモデルが発売された。
|1=Honda Monkey Z100 1961 in Honda Collection Hall.jpg

|2=母体となったZ100型<br />[[ホンダコレクションホール]]所蔵車
構造が非常にシンプルで、比較的簡単に分解・組立てが出来るので、エンジンの[[チューニングカー|チューニング]]や[[改造車|改造]]が楽しまれている。多くのメーカーが数多くのパーツを製造・販売し、ドレスアップなどの外装パーツも多い。日本国外のメーカーによるコピーモデルも流通している。<!--[[埼玉県警察]]や[[神奈川県警察]]などではイベント展示用に[[白バイ]]仕様を製作した。-->
|3=HondaMonkey-police.jpg

|4=白バイ仕様
派生車種も含めると4MINI<ref group="注">狭義の場合。広義であればエンジンの派生元と言えるスーパーカブシリーズやその派生車種のうちモンキーシリーズ以外のものも含める。</ref>とも呼ばれる。
}}
派生車種も含めて'''4MINI'''とも呼ばれる[[原動機付自転車]]である。


== 歴史 ==
[[1961年]]([[昭和]]36年)の第8回[[東京モーターショー|日本自動車ショウ]]<ref>東京モーターショーへの名称変更は1964年の第11回以降。</ref>で発表された[[レジャー]]バイクの'''Z100'''が母体であり、当初は本田技研工業が経営していた「[[多摩テック]]」の[[遊具]]として製造された<ref>[http://www.dreammail.jp/magazine/seishun/20110313/ 【ホンダ モンキー】超小型バイクの偉大な歴史(男の浪漫伝説 Vol.72) ドリームメール]</ref>。[[1964年]](昭和39年)にはモデルチェンジ版である'''CZ100'''の日本国外への[[輸出]]を開始。好評だったことから日本国内向け[[公道]]走行仕様も開発が行われた。この時点で車名は付与されていなかったが、販売開始にあたって'''モンキー'''とした。なお姉妹車のゴリラも含めて[[サル目]]・[[類人猿]]の[[サル]]と[[ゴリラ]]が由来である。
;開発の経緯、名称の由来
* これは運転している[[人間]]の様がサルに似ているという一般的な説のほかに、遊具としてのZ100を所有していた多摩テックの近隣にある[[野猿街道]]([[東京都道160号下柚木八王子線]])でテスト走行も行ったから名付けられたという説もある。
[[File:Honda Monkey Z100 1961 in Honda Collection Hall.jpg|thumb|160px|Honda Monkey Z100([[ホンダコレクションホール]]所蔵車)]]
初代モンキー(モンキーの原型)は、本田技研工業が経営していた遊園地「[[多摩テック]]」の[[遊具]]として開発された<ref name="designer_talk">[https://www.honda.co.jp/design/designers-talk/monkey/history/ Honda公式ページ、デザイナーズ・トーク、「モンキー誕生からの歩み」]</ref><ref>ホンダの公式メール配信『ドリームメール』2011.03.13,【ホンダ モンキー】超小型バイクの偉大な歴史(男の浪漫伝説 Vol.72) 。<!--リンク先には、配信されたメールの過去版が掲載されておらず、ハイパーリンク自体はウィキペディアが要求する出典にはなっておらず、ただのメール配信希望の申請ページにしかたどりつけない。 [https://www.dreammail.jp/magazine/seishun/20110313/ ドリームメール]--></ref>。スーパーカブからOHV50ccエンジンを流用し、赤いフレームに5インチのホイールをリジッド構造でとりつけた車体で、「小さくてかわいい」という現在まで続くモンキーのデザインコンセプトを決定づけた<ref name="designer_talk" />。これが[[1961年]]([[昭和]]36年)の第8回[[東京モーターショー|日本自動車ショウ]]{{Efn|「日本自動車ショウ」から「東京モーターショー」への名称変更は1964年の第11回以降である。}}でレジャーバイク'''Z100'''として公表された。


[[1963年]](昭和38年)にはモデルチェンジ版で[[公道]]走行に対応させた'''CZ100'''を開発し、翌[[1964年]]から海外への[[輸出]]販売を開始し<ref name="monkey_50th_book"/>、これが好評だったことから日本国内向け仕様の開発が行われ、[[1967年]]の日本国内販売開始にあたって車名を'''モンキー'''とした。(なお名称の由来については「運転している人間の姿がサルに似ているから」とする説のほか、「遊具としてのZ100を所有していた多摩テックの近隣にある[[野猿街道]]([[東京都道160号下柚木八王子線]])でテスト走行も行ったから」とする説もある。派生車の名称[[ホンダ・ゴリラ|ゴリラ]]もやはり[[サル目]]・[[類人猿]]から採られることになった。)
販売歴はカブに次ぐ[[ロングセラー]]であり、過去のモデルなどで発売された車体色バリエーション<ref>カラーオーダー車を除く。</ref>も日本のオートバイで最も多く、[[銀]][[めっき|メッキ]]仕様(1979年ほか)・[[金]]メッキ仕様(1984年<ref name="19840917press"/>・[[1996年]]<ref name="19960117press">[http://www.honda.co.jp/news/1996/296011.html 1996年1月17日プレスリリース]</ref>)・[[ホンダ・CB1100R|CB1100R]]イメージカラーモデル(2002年<ref name="20020121press"/>)・[[くまモン]]バージョン([[2014年]]<ref name="20140312press">[http://www.honda.co.jp/news/2014/2140312-monkey.html 2014年3月12日プレスリリース]</ref>)など数多くの台数限定特別モデルも販売された。


;2017年の125ccモデルの参考出品および販売
モンキー・ゴリラともに非常にシンプルな構造で、[[整備士]][[資格]]を持たない[[素人]]でも比較的簡単に分解と組み立てが出来る。また搭載されるエンジンは数多くの車種に採用された横型(水平シリンダー型)単気筒エンジンであり、基本的な構造は同じでも性能の異なる仕様が数多く存在する。これら要因が重なったため販売開始以降はショップだけでなく個人レベルでもエンジンの[[チューニングカー|チューニング]]や[[改造車|改造]]が楽しまれ、国内外のメーカーから数多くのパーツが発売されているほか、日本国外の二輪メーカーによる[[コピー]]バイクも流通している。ドレスアップなどの外装パーツも多く、[[埼玉県警察]]や[[神奈川県警察]]などでは[[イベント]]展示用に[[白バイ]]仕様を製作した。
2017年の第45回[[東京モーターショー]]に125㏄エンジンを搭載する[[コンセプトモデル]]の'''モンキー125'''を参考出品し<ref name="2017tms_monkey125">[https://www.honda.co.jp/motorshow/2017/detail/025/ 本田技研工業公式HP 2017年第45回東京モーターショーコンセプトモデル モンキー125]</ref>、2018年4月23日付の[[プレスリリース]]において、同年7月12日に発売すると発表した<ref name="20180423press">[https://www.honda.co.jp/news/2018/2180423-monkey125.html 2018年4月23日プレスリリース]</ref>。
{{-}}


== モデル一覧 ==
== モデル一覧 ==
;※本項ではモンキーならびに派生車種日本国内向け仕様について解説を行う。
※本項ではモンキーについては通常モデルと限定モデルをわけて、派生車種日本国内向け仕様について解説を行う。


=== MONKEY ===
=== MONKEY ===
; Z50M型
{{vertical images list
: [[File:Honda Z50M.jpg|thumb|220px|right|Z50M型]]
|幅= 220px
: 1967年(昭和42年)3月に日本国内向け最初のモデルとして発売<ref name="monkey_50th_book">本田技研工業・編『MONKEY 50TH ANNIVERSARY & SPECIAL BOOK』</ref>。
|1=Honda Z50M.jpg
: CZ100の車体を流用し、[[サスペンション (オートバイ)|サスペンション]]を装備しないリジッド[[フレーム (オートバイ)|フレーム]]に幅4[[インチ]]径5インチの[[タイヤ]]を装着。[[ホンダ・カブ|スーパーカブ]]と同様の[[排気量]]49㏄単気筒エンジンは最高出力2.5ps/6,000rpm・最大トルク0.31kg-m/5,500rpmとされたが、[[ポペットバルブ|バルブ]]機構はカブと共にCZ100の[[OHV]]から[[SOHC]]に変更した。変速機構は3速[[マニュアルトランスミッション]]・[[遠心クラッチ|自動遠心クラッチ]]を搭載する。
|2=Z50M型
: [[乗用車]]などへの搭載を前提に[[燃料]]漏れ防止装置の付いたタンクキャップ・[[ドレン]][[バルブ|コック]]付[[キャブレター]]・[[ハンドル]]折り畳み機構を採用する。
|3=Monkey special k0.jpg
; Z50A型
|4=モンキースペシャル
: [[1969年]](昭和44年)7月18日発表、同月20日発売<ref name="19690718press">[https://www.honda.co.jp/news/1969/2690718.html 1969年7月18日プレスリリース]</ref>。Z50M型からのフルモデルチェンジ車で以下の変更を実施。
}}
:* 車体をやや大型化
[[1967年]](昭和42年)3月に日本国内向け最初のモデルとしてZ50M型を発売。
:* 最高出力2.6ps/7,000rpm・最大トルク0.3kg-m/5,000rpmへ変更
* CZ100の車体を流用し、リジッド[[フレーム (オートバイ)|フレーム]]([[サスペンション]]なし)に5[[インチ]][[タイヤ]]を装着。[[ホンダ・カブ|スーパーカブ]]と同様の[[排気量]]49㏄[[空冷エンジン|空冷]][[4ストローク機関|4ストローク]][[単気筒エンジン]]に3速[[マニュアルトランスミッション]]・[[クラッチ#遠心クラッチ|自動遠心クラッチ]]を搭載するが、[[ポペットバルブ|バルブ]]機構はカブと共にCZ100の[[OHV]]から[[SOHC]]に変更した。
:* バッテリーを標準装備化し[[方向指示器|ウインカー]]を装着
* [[乗用車]]などへの搭載を前提に[[燃料]]漏れ防止装置の付いたタンクキャップ・[[ドレン]][[バルブ|コック]]付[[キャブレター]]・[[ハンドル]]折り畳み機構を採用する。
:* 前後タイヤサイズを3.50-8へ変更
:* 倒立式テレスコピック[[フロントサスペンション (オートバイ)|前輪サスペンション]]を装備
:* [[マフラー (原動機)|マフラー]]をダウンタイプへ変更{{Refnest|group="注"|歴代モデルでダウンタイプマフラーを装着するのはZ50A型のみである<ref name="monkey_50th_book"/>。}}
:* 後ブレーキを右ペダルからハンドル左グリップへ移設
:
; Z50Z型
: [[1970年]](昭和44年)4月10日発表発売の追加モデル<ref name="19700410press">[https://www.honda.co.jp/news/1970/2700410.html 1970年4月10日プレスリリース]</ref>。Z50A型をベースにフロントフォーク部を脱着可能にしたモデルである{{Refnest|group="注"|脱着はステムシャフトと一体となったトップナットを回転して行うほか、スロットルワイヤーもクリップ式にすることで作業の簡略化が図られた。またフロントフォーク脱着時でもセンタースタンドで自立可能にするため取付位置が車体中心より後方側とした<ref name="monkey_50th_book"/>。}}。なおベースとなったZ50A型と異なり後ブレーキは右ペダル、マフラーはアップタイプを装着する。
; Z50J型
: 上述したZ50A型・Z50Z型を統合したフルモデルチェンジ車で[[1974年]](昭和49年)2月14日発表発売<ref name="19740214press">[http://www.honda.co.jp/news/1974/2740214.html 1974年2月14日プレスリリース]</ref>。以下の変更を実施。
:* 燃料タンク容量を2.5L→4Lへ増量{{Refnest|group="注"|このため'''4Lタンク'''・'''4Lモンキー'''の異名がある<ref name="monkey_50th_book"/>。}}
:* [[リヤサスペンション (オートバイ)|リヤサスペンション]]をリジットからスイングアーム式に変更
:* [[カーキャリア|キャリア]]の装備ならびに[[ノビータイヤ|ブロックパターンタイヤ]]を装着
: [[1975年]]5月のマイナーチェンジでシフトペダルをスーパーカブと同様のシーソー式へ変更。
; Z50J-I型
: [[1978年]](昭和53年)8月2日発表、同月3日発売で姉妹車種のゴリラを追加するとともにティアドロップ型5L燃料タンクを搭載したモデルチェンジ車である<ref name="19780802press">[http://www.honda.co.jp/news/1978/2780802.html 1978年8月2日プレスリリース]</ref>。
; A-Z50J型
: [[File:Honda monkey z50.jpg|thumb|220px|right|A-Z50J型]]
: [[1984年]]に発売されたゴールドリミテッド<ref name="19840917press">[https://www.honda.co.jp/news/1984/2840917.html 1984年9月17日プレスリリース]</ref>(詳細は後述)以降のモデルチェンジ車で、一般モデルは[[1985年]](昭和60年)4月25日発表、同年5月10日発売<ref name="19850425press">[https://www.honda.co.jp/news/1984/2840917.html 1985年4月25日プレスリリース]</ref>。以下の変更を実施。
:* ライトスイッチ類をハンドル左側に集中化
:* マニュアルトランスミッションを4速化
:* マニュアル[[クラッチ]]へ変更
:* エンジンスペックを最高出力3.1ps/7,500rpm・最大トルク0.32kg-m/6,000rpmへ強化
: [[1988年]]1月28日発表、同年2月20日発売で左ミラーを標準装備化するマイナーチェンジを実施<ref name="19880128press">[https://www.honda.co.jp/news/1988/2880128m.html 1988年1月28日プレスリリース]</ref>。
: [[1992年]]([[平成]]4年)4月10日発表、同月20日発売で電装を12V化するマイナーチェンジを実施<ref name="19920410press">[https://www.honda.co.jp/news/1992/2920410.html 1992年4月10日プレスリリース]</ref>。
; BA-AB27型
: 平成10年[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]に対応させ、キャブレターセッティング変更ならびにブローバイガス還元装置を搭載したマイナーチェンジモデルで[[1999年]](平成11年)9月2日発表、同月3日発売<ref name="19990902press">[https://www.honda.co.jp/news/1999/2990902.html 1999年9月2日プレスリリース]</ref>。
: [[2002年]](平成14年)1月21日発表、同月22日発売で以下のマイナーチェンジを実施<ref name="20020121press">[https://www.honda.co.jp/news/2002/2020121-monkey.html 2002年1月21日プレスリリース]</ref>。
:* 盗難抑止システムとして別売のアラームキットが装着できるプレワイヤリングを新たに装備。
: [[2003年]](平成15年)12月3日発表、同月13日発売で盗難抑止効果向上のためリヤキャリアをU字ロックホルダー付に変更<ref name="20031203press">[https://www.honda.co.jp/news/2003/2031203-monkey.html 2003年12月3日プレスリリース]</ref>。
: [[2007年]](平成19年)9月には平成19年排出ガス規制に適合できず一旦生産終了<ref group="注">2007年の生産終了までほぼ同じ外観のままで[[ドイツ]]・[[オーストラリア]]・[[フィンランド]]などでも現地の法規に適合させた仕様で販売。</ref>。
; JBH-AB27型
:[[File:Honda Monkey JBH-AB27.jpg|thumb|220px|right|JBH-AB27型]]
: 平成19年排出ガス規制に適合させるため以下の設計変更を実施したモデルで[[2009年]](平成21年)1月19日発表、同年2月6日発売<ref name="20090119press">[https://www.honda.co.jp/news/2003/2031203-monkey.html 2009年1月19日プレスリリース]</ref>。
:* 燃料供給をPGM-FI電子制御式[[燃料噴射装置]]へ変更
:* [[エキゾーストマニホールド]]に[[三元触媒]]を内蔵
:* 最高出力3.4ps[2.5kw]/8,500rpm・最大トルク0.35kg-m[3.4N・m]/5,000rpmへ変更
:* [[鉛蓄電池|バッテリー]]搭載位置をサイドカバー部からシート下へ移動
:* シート形状を変更
:* 燃料タンクを1978年以前のZ50J型に近い形状の容量4.3Lへ変更
: [[2012年]]2月10日発表、同月13日発売でプラズマイエローのカラーを追加<ref name="20120210press"/>。[[2016年]]1月28日発表、同年2月12日発売でアドベンチャーをコンセプトに専用装備を追加したハーベストベージュのカラーを追加したが<ref name="20160128press">[https://www.honda.co.jp/news/2016/2160128-monkey.html 2016年1月28日プレスリリース]</ref>、[[2017年]]3月24日に[[東京モーターサイクルショー]]2017で限定車の「50周年アニバーサリー」「50周年スペシャル」をもって生産終了予定であることを発表<ref name="20170324Response">{{Cite news |title=ホンダ、モンキーを8月末で生産終了…排ガス規制強化で50年の歴史に幕|newspaper=[[Response.]](株式会社イード) |date=2017-03-24 |author=小松哲也 |url=http://response.jp/article/2017/03/24/292550.html |accessdate=2017-03-24}}</ref>。また「50周年スペシャル」は7月21日 - 8月21日の期間ならびに500台限定の販売申込受付を本田技研工業公式HP内の専用サイト<ref name="50th_special_entry"/>で行うことが発表された<ref name="digimonostation">[https://www.digimonostation.jp/0000102342/ 購入ラストチャンス 原付バイク『モンキー・50周年スペシャル』最後の500台が限定発売へ デジモノステーション 2017年6月23日]</ref>。
: これは[[2016年]]7月1日に施行された欧州Euro4とWMTCを参考とした規制値および区分{{Refnest|{{PDFlink|[https://www.env.go.jp/council/07air-noise/y072-54/mat%2002.pdf/02%20%E8%B3%87%E6%96%9954-2.pdf 環境省・自動車排出ガス専門委員会(第54回)配付資料 54-2 二輪車の排出ガス規制に関する国際基準調和の動向等について]}}<ref group="注">ただし小排気量車の数値と区分が日本と欧州で異なる点に注意が必要である。</ref>}}の平成28年排出ガス規制<ref>{{Cite web|和書|date=2015-07-01 |url=https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha10_hh_000148.html |title=ディーゼル重量車及び二輪車の排出ガス規制を強化します。 |publisher=国土交通省自動車局環境政策課 |accessdate=2017-03-24}}</ref>をクリアすることが難しいことが理由とされており、平成24年規制に基く継続生産車である本モデルは同年8月31日に生産終了となった。


==== 限定モデル ====
[[1969年]](昭和44年)7月18日発表、同月20日発売でZ50A型へモデルチェンジ<ref name="19690718press">[http://www.honda.co.jp/news/1969/2690718.html 1969年7月18日プレスリリース]</ref>。
; モンキーリミテッド
* 車体をやや大型化し、ハンドル折り畳み機構を廃止。8インチタイヤ・フロントテレスコピック[[フロントサスペンション (オートバイ)|サスペンション]]を装備。
: 1979年発売<ref name="monkey_50th_book"/>。Z50J-I型をベースにクローム[[めっき|メッキ]]を施した仕様。3速自動遠心クラッチ仕様と4速マニュアルクラッチ仕様が併売された。
; ブラックモンキー
: [[1981年]]3月発売<ref name="monkey_50th_book"/>。
; ゴールドリミテッド
: [[File:Honda Gold Monkey.jpg|thumb|220px|right|ゴールドリミテッド<br />1984年モデル]]
: [[1984年]]9月17日発表、5,000台限定で首都圏([[東京都]]・[[神奈川県]]・[[埼玉県]]・[[千葉県]])は同年10月1日、その他の地域は同年12月1日発売<ref name="19840917press"/>。本モデルよりA-Z50J型がベースとなる
; ホワイトスペシャル
: 1988年1月28日発表、同月20日発売<ref name="19880128press"/>。価格は標準車の3,000円高でゴリラと同時設定<ref name="monkey_50th_book"/>。
; モンキースペシャル
: [[1990年]]1月発売。車体を黒とし一部パーツをゴールドカラーとした<ref name="monkey_50th_book"/>。
; ゴールドリミテッド
: [[1996年]]1月17日発表、同月29日発売<ref name="19960117press">[https://www.honda.co.jp/news/1996/296011.html 1996年1月17日プレスリリース]</ref>。5,000台限定。1984年モデルとの相違点はエンジン・スイングアームを黒色としたほか、燃料タンクに専用エンブレムを装着する。
; モンキースペシャル 30周年アニバーサリー
: [[1997年]]2月12日発表、同月21日発売<ref name="19970212press">[https://www.honda.co.jp/news/1997/2970212.html 1997年2月12日プレスリリース]</ref>。初代モデルのZ50M型をモチーフにした5,000台限定車。
; 2000年スペシャル
: [[2000年]]1月27日発表、同月28日発売<ref name="20000127press">[https://www.honda.co.jp/news/2000/2000127a.html 2000年1月27日プレスリリース]</ref>。ミレニアム記念でZ50Z型をモチーフにした3,000台限定車。
; モンキースペシャル
: [[File:Monkey special k0.jpg|thumb|220px|right|モンキースペシャル<br />ドリームCB750FOUR K0モチーフ]]
: [[2001年]]から[[2004年]]にかけて販売。同社のロードスポーツモデル[[ホンダ・CB|CB]]・[[ホンダ・CBX|CBX]]シリーズならびに[[ホンダ・FTR|FTR]]をモチーフにした限定車で以下の5モデルが発表された。
:* 2001年1月26日発表、同月27日発売:前年に発売されたFTR223モチーフ<ref name="20010126press">[https://www.honda.co.jp/news/2001/2010126a.html 2001年1月26日プレスリリース]</ref>
:* 2002年1月21日発表、同月22日発売:[[ホンダ・CB1100R|CB1100R]]モチーフで3,000台限定<ref name="20020121press"/>
:* 2002年11月29日発表、同月30日発売:[[ホンダ・ドリームCB750FOUR|ドリームCB750FOUR K0]]モチーフ<ref name="20021129press">[https://www.honda.co.jp/news/2002/2021129-monkey.html 2002年11月29日プレスリリース]</ref>
:* [[2003年]]12月3日発表、同月13日発売:[[ホンダ・CBX400F|CBX400F]]モチーフ<ref name="20031203press">[https://www.honda.co.jp/news/2003/2031203-monkey.html 2003年12月3日プレスリリース]</ref>
:* 2004年12月2日発表、同月3日発売:[[ホンダ・CB-F|CB750F]][[フレディ・スペンサー]]カラーモチーフで2,500台限定<ref name="20041202press">[https://www.honda.co.jp/news/2004/2041202-monkey.html 2004年12月2日プレスリリース]</ref>
:
; モンキーリミテッド
: [[2005年]]12月20日発表、[[2006年]]2月14日発売。2006年1月6日 - 2月10日受注期間限定で販売されたクロームメッキ仕様<ref name="20051220press">[https://www.honda.co.jp/news/2005/2051220-monkey.html 2005年12月20日プレスリリース]</ref> 。
; 40周年スペシャル
: 2006年12月15日発表、同月25日発売。発表日 - [[2007年]]1月13日受注期間限定で販売されたグラファイトブラック×モンッツァレッドカラーにチェックシートを装着する仕様<ref name="20061215press">[https://www.honda.co.jp/news/2006/2061215-monkey.html 2006年12月15日プレスリリース]</ref> 。
; モンキーリミテッド
: JBH-AB27型へ変更してからの限定車で以下の4モデルが販売された。
:* 2009年1月19日発表、同月30日発売。発表日 - 同年2月8日受注期間限定で販売されたモンツァレッド×デジタルシルバーメタリックにチェックシートを装着する仕様<ref name="20090119press"/>。
:* [[2011年]]2月3日発表、同月10日発売。発表日 - 同年3月10日受注期間限定で販売されたブラック×クロームメッキにチェックシートを装着する仕様<ref name="20110203press">[https://www.honda.co.jp/news/2011/2110203-monkey.html 2011年2月3日プレスリリース]</ref> 。
:* 2012年2月10日発表、同月13日発売。発表日 - 同年3月10日受注期間限定で販売された[[ホンダ・ロードレーサー#CRシリーズ|CR110カブレーシング]]をモチーフにした仕様<ref name="20120210press">[https://www.honda.co.jp/news/2012/2120210-monkey.html 2012年2月10日プレスリリース]</ref> 。
:* [[2013年]]12月5日発表、同月13日発売。発表日 - [[2014年]]1月26日受注期間限定で販売されたブラック×クロームメッキにチェックシートを装着する仕様<ref name="20131205press">[https://www.honda.co.jp/news/2013/2131205-monkey.html 2013年12月5日プレスリリース]</ref> 。
:
; くまモンバージョン
: 2014年3月12日発表、同年4月14日発売。[[熊本県]]とのコラボレーションにより同県のPRマスコットキャラクターである[[くまモン]]をモチーフにした仕様。500台限定<ref name="20140312press">[https://www.honda.co.jp/news/2014/2140312-monkey.html 2014年3月12日プレスリリース]</ref>。
; 50周年アニバーサリー
: 2017年2月28日発表発売<ref name="20170228press">[https://www.honda.co.jp/news/2017/2170228-monkey.html 2017年2月28日プレスリリース]</ref>。初代モデルのZ50M型をモチーフにする。なお本モデル販売開始に際し従来のプラズマイエローとハーベストベージュの2モデルは廃止された。
; 50周年スペシャル
: 2017年6月22日発表、同年7月21日発売<ref name="20170622press">[https://www.honda.co.jp/news/2017/2170622-monkey.html 2017年6月22日プレスリリース]</ref>。実質的な最終モデルで500台限定となったことから、購入に際しては本田技研工業公式HP<ref name="50th_special_entry">[https://www.honda.co.jp/motor-order/monkeysp/ 本田技研工業公式HP モンキー・50周年スペシャル オーダーエントリーフォーム]</ref>で同年7月21日 - 8月21日に申し込みが必要とされた<ref name="digimonostation"/>。限定台数を上回った場合は公開抽選を行うと告知しており<ref name="20170622press"/>、申し込み総数が45,000件超{{Refnest|group="注"|オーダーエントリー当選番号から確認<ref>[https://www.honda.co.jp/motor-order/monkeysp/number/ 本田技研工業公式HP モンキー・50周年スペシャル オーダーエントリーオーダーエントリー当選番号]</ref>。}}となったことから同年8月26日Hondaウェルカムプラザ青山にて公開抽選会を実施して当選者を発表した。


==== MONKEY R / RT ====
[[1970年]](昭和44年)4月10日発表発売でハンドル部分を分割可能にしたZ50Z型を追加<ref name="19700410press">[http://www.honda.co.jp/news/1970/2700410.html 1970年4月10日プレスリリース]</ref>。
[[File:Honda Monkey R.jpg|thumb|220px|right|モンキーR]]
[[1987年]](昭和62年)3月17日発表、同月18日発売<ref name="19870317press">[https://www.honda.co.jp/news/1987/2870317m.html 1987年3月17日プレスリリース]</ref>。 モンキーRには、出力を一段と向上(3.1→4.5馬力)した空冷・4サイクル・単気筒エンジンを搭載。フレームは、コンパクトで高剛性のツインチューブフレーム(バックボーン式)を採用。また、前輪には油圧式[[ディスクブレーキ|ディスク]]ブレーキや油圧式テレスコピックフォークを採用するなど、コンパクトなボディサイズながら本格的な装備としている。これらに加え、軽快なライディングポジションを生むスワローハンドルや[[バックステップ]]位置などとあいまって、より軽快でスポーティな走行が楽しめる個性派レジャーバイクとしている。


 どちらかと言えば当時発売していたモンキー「Z50J」より、同年5月29日発表の「NSR50/80」に似たフレーム・足回り・CDIマグネット点火方式・電装品12V化を採用している。
[[1974年]](昭和49年)2月14日発表発売でZ50J型にフルモデルチェンジ<ref name="19740214press">[http://www.honda.co.jp/news/1974/2740214.html 1970年4月10日プレスリリース]</ref>。
*[[リヤサスペンション (オートバイ)|リヤサスペンション]]・[[カーキャリア|キャリア]]の装備ならびに[[ノビータイヤ|ブロックパターンタイヤ]]を装着。


 またエンジンは当時6Vポイント点火だったモンキー「Z50JE」ではなく、既にオートカムテンショナー・ベアリング支持カムシャフトに刷新されていた Rクランクのスーパーカブの「C50E」エンジンをベースにマニュアルクラッチとクロスした四速リターン式ミッションを採用した「AB22E」を用いた。
[[1978年]](昭和53年)8月2日発表、同月3日発売で姉妹車種のゴリラを追加するとともにティアドロップ型燃料タンクと搭載したZ50J-I型へモデルチェンジ<ref name="19780802press">[http://www.honda.co.jp/news/1978/2780802.html 1978年8月2日プレスリリース]</ref>。


・エアープレーンタイプのタンクキャップを採用した大容量(7・0L)燃料タンク。
[[1984年]](昭和59年)9月17日発表、5,000台限定で首都圏([[東京都]]・[[神奈川県]]・[[埼玉県]]・[[千葉県]])は同年10月1日、その他の地域は同年12月1日発売でゴールドメッキ特別仕様車を追加<ref name="19840917press">[http://www.honda.co.jp/news/1984/2840917.html 1984年9月17日プレスリリース]</ref>。
* 型式名をA-Z50Jへ変更。
* 4速マニュアルトランスミッション]を搭載し、マニュアル[[クラッチ]]へ変更するとともにエンジンスペックを最高出力3.1ps/7,500rpm・最大トルク0.32kg-m/6,000rpmへ強化。


・スポーティな極太クロームメッキのマフラーカバーの採用。
[[1985年]](昭和60年)4月25日発表、同年5月10日発売で一般モデルも前年に発売されたゴールドメッキ特別仕様車と同一のA-Z50J型へマイナーチェンジ<ref name="19850425press">[http://www.honda.co.jp/news/1984/2840917.html 1985年4月25日プレスリリース]</ref>。
* 本モデルよりライトスイッチ類をハンドル左側に集中化を実施。


・ホイールアルミ製のスポーク/ハブの2分割にした軽量でコムキャストホイールの採用。
[[1992年]]([[平成]]4年)4月10日発表、同月20日発売で電装を12V化するマイナーチェンジを実施<ref name="19920410press">[http://www.honda.co.jp/news/1992/2920410.html 1992年4月10日プレスリリース]</ref>。


・ワイドで力強い感覚のチューブレスタイヤ(3.50-10)を採用。
[[1999年]](平成11年)9月2日発表、同月3日発売で新たな平成10年[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]に対応させたマイナーチェンジを実施<ref name="19990902press">[http://www.honda.co.jp/news/1999/2990902.html 1999年9月2日プレスリリース]</ref>。
* キャブレターセッティング変更・ブローバイガス還元装置を搭載し、型式名をBA-AB27に変更。


・エアロフォルムの可動式リアフェンダー。
[[2002年]](平成14年)1月21日発表、同月22日発売で以下のマイナーチェンジを実施<ref name="20020121press">[http://www.honda.co.jp/news/2002/2020121-monkey.html 2002年1月21日プレスリリース]</ref>。
* 3,000台限定でCB1100Rイメージカラーモデルを追加。
* 一般モデルを含め盗難抑止システムとして別売のアラームキットが装着できるプレワイヤリングを新たに装備。


同車はNSR50/80のみならず、純レーサーの「NSR Mini/NSF100」の前後足廻りやブレーキを流用し、カスタムする者もいる(基本的にボルトオンで装着出来るがRrサスの取付は一工夫必要)
[[2003年]](平成15年)12月3日発表、同月13日発売で盗難抑止効果向上のためリヤキャリアをU字ロックホルダー付に変更<ref name="20031203press">[http://www.honda.co.jp/news/2003/2031203-monkey.html 2003年12月3日プレスリリース]</ref>。


[[1988年]](昭和63年)3月10日発売、同月15日発売で[[デュアルパーパス]]を意識した以下の仕様変更を施したRTを追加<ref name="19880310press">[https://www.honda.co.jp/news/1988/2880310.html 1988年3月10日プレスリリース]</ref>。
[[2007年]](平成19年)9月には平成19年排出ガス規制に適合できず一旦生産終了<ref>2007年の生産終了までほぼ同じ外観のままで[[ドイツ]]・[[オーストラリア]]・[[フィンランド]]などでも現地の法規に適合させた仕様で販売。</ref>。
* ハンドルをアップタイプへ変更。
* ステップ位置を前寄りに移設。
* フロントフェンダーをアップタイプ(固定式)へ変更。
* タイヤパターンを[[オフロード]]に対応したブロックパターンへ変更。
* リヤキャリアを標準装備化。

本モデルは後述するMONKEY BAJAへモデルチェンジする形で生産終了となった。

==== MONKEY BAJA ====
[[File:MONKEY BAJA.jpg|220px|thumb|right|モンキーバハ]]
[[1991年]](平成3年)1月18日発表、同年2月1日発売<ref name="19910118press">[https://www.honda.co.jp/news/1991/2910118m.html 1991年1月18日プレスリリース]</ref>。

当時発売されていた[[デュアルパーパス]]モデルの[[ホンダ・XLR|XLR BAJA]]や[[エンデューロ]]レーサーの[[ホンダ・XR|XR600R]]をモチーフにデュアル[[前照灯|ヘッドランプ]]・ナックルガード・サイドカバーなどを装備するオフロード風モデルである。また電装をバッテリーレスにするなど[[エンデューロ]]マシンテイストも加えられているが、上述したMONKEY R / RTとは異なりフレームやエンジンはベースのモンキーと共用するため型式名はA-Z50Jとなる。

[[2001年]](平成13年)に生産終了。

=== MONKEY 125 ===
{{Double image aside|right|MOTOR SHOW 2019 Photographed by Peak Hora DSCN0055.jpg|180|MOTOR SHOW 2019 Photographed by Peak Hora DSCN0054.jpg|180|モンキー125}}
『'''楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”'''』を開発コンセプトに定め、従来の50ccモデルの特徴であるシンプル・コンパクト・愛らしさなどの不変的な魅力を踏襲しつつ、125ccの力強く扱いやすい出力特性のエンジンや取り回しやすいサイズ感ならびに親しみやすいデザインを採用した本シリーズ初の[[小型自動二輪車]](原付二種)となるモデルで、型式名は平成28年排出ガス規制対応のため2BJ-JB02となる<ref name="20180423press"/>。

本モデルは2016年に[[タイ王国|タイ]]で開催されたバンコクモーターショー2016へグロムの海外向け仕様であるMSX125をベースに燃料タンク・フレーム・シートなどを変更した'''MONKEY CONCEPT'''として初公開<ref name="articles914">[https://matome.response.jp/articles/914 ホンダ モンキー125ccで復活!ついに7月発売!価格・スペックは?] - Car-nalism </ref>。2017年10月27日 - 11月5日に開催された第45回[[東京モーターショー]]に現車名でコンセプトモデルとして参考出品<ref name="2017tms_monkey125"/>。2018年3月16日- 18日に開催された第34回[[大阪モーターサイクルショー]]2018では市販予定車として出品され<ref name="articles914"/>、同年4月23日に同年7月12日より'''タイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド'''(''Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.'')が製造し、本田技研工業が輸入事業者となる形で販売開始することが発表された<ref name="20180423press"/>。

搭載されるJB02E型空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンは、グロム用JC75E型をベースにしたためスーパーカブシリーズと同様の前傾80°[[シリンダー]]・内径×行程=52.4×57.9(mm)・[[圧縮比]]9.3・[[排気量]]124㏄・PGM-FI電子制御式燃料噴射装置による燃料供給は共通であり、出力特性を本モデル用にチューニングし最高出力6.9kW〔9.4ps〕/7,000rpm・最大トルク11Nm〔1.1kgf・m〕/5,250rpmのスペックを発揮、また始動方式は本シリーズ初の[[セルモーター|セルフ式]]のみとした<ref name="20180423press"/>。エンジン以外にもコンポーネンツや基本設計の多くは2BJ-JC75型[[ホンダ・グロム|グロム]]と共用しており、バックボーンフレーム・フロント倒立サスペンション・前後[[ディスクブレーキ]]・4速マニュアルトランスミッション{{Refnest|group="注"|ギア比も1速:2.500 - 2速:1.555 - 3速:1.150 - 4速:0.933<ref name="20180423press"/><ref name="20170630press">[https://www.honda.co.jp/news/2017/2170630-grom.html 2017年6月30日プレスリリース] </ref>。}}・1次/2次減速比などがグロムと共通である。

車体もグロムベースであることから従来の50㏄モデルに比較すると大幅に大型化されており{{Refnest|group="注"|全長×全幅×全高は、50㏄モデル最終限定車の50周年スペシャル市販モデルが1,365mm×600mm×850mmであるのに対し<ref name="20170622press"/>、モンキー125は1,710mm×755mm×1,030mmとなる<ref name="20180423press"/>。またコンセプトモデルは1,713mm×753mm×1,030mmという差異がある<ref name="2017tms_monkey125"/>。}}、足回りはキャスター角:25°00´・トレール量:82mm・[[ホイールベース]]:1155mmに設定し、タイヤサイズは前輪:120/80・後輪:130/80で本シリーズ初の12インチとした<ref name="20180423press"/>。またスチール製フェンダー・[[LED照明|LED灯火器]] ・イグニッションON操作でウインクするアニメーションを内蔵したグラフィックデジタルメーター・ウェーブキーを装備するほか、本シリーズとしては初となる前輪のみ動作する[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]を搭載する'''モンキー125'''<'''ABS'''>をタイプ設定する<ref name="20180423press"/>。なお小型自動二輪車であるが乗車定員は1人としており、車重は標準モデルが105㎏、ABS搭載モデルが107㎏である<ref name="20180423press"/>。

年間販売目標は3,200台とし、[[消費税]]抜希望小売価格を以下に設定した<ref name="20180423press"/>。
* モンキー125:370,000円
* モンキー125<ABS>:400,000円

車体色は以下の2種とし、容量5.6Lの燃料タンクは車体色とホワイトのツートーンカラーを採用する<ref name="20180423press"/>。
* {{Color box|red}}{{Color box|white}}パールネビュラレッド
* {{Color box|yellow}}{{Color box|white}}バナナイエロー

[[2019年]]6月20日発表、同年7月26日発売で以下の車体色を追加<ref name="20190620press">[https://www.honda.co.jp/news/2019/2190620-monkey125.html 2019年6月20日プレスリリース]</ref>。
* {{Color box|blue}}{{Color box|white}}パールグリッターリングブルー

[[2020年]]3月31日発表、同年4月3日発売で以下の車体色を追加<ref name="20200320press">[https://www.honda.co.jp/news/2020/2200331-monkey125.html 2020年3月31日プレスリリース]</ref>。
* {{Color box|black}}{{Color box|white}}パールシャイニングブラック

[[2021年]]9月16日発表、同年9月27日発売でバナナイエローの車体色を廃止し、5速トランスミッションを採用した新エンジン(JB03E型)を搭載し、型式名が8BJ-JB03型に変更となった<ref name="20210916news">[https://global.honda/jp/news/2021/2210916-monkey125.html 2021年9月16日ニュースリリース]</ref>。


[[2009年]](平成21年)119日発表。平成19年排出ガス規制に適合させるため以下の設計変更を実施し受注期間を同日から同年28に限定したミテッド同月30日に一般モデルを同年2月6日に発売<ref name="20090119press">[http://www.honda.co.jp/news/2003/2031203-monkey.html 2009119プレスリリース]</ref>。
[[2023年]]828日発表、同年921発売カラーング変更しパーグリッターリングブルーの車体色廃止<ref name="20230828news">[https://global.honda/jp/news/2023/2230828-monkey125.html 2023828ニュースリリース]</ref>。
* {{Color box|yellow}}{{Color box|white}}バナナイエロー
* 型式名をJBH-AB27へ変更。
* 燃料供給を電子制御式[[燃料噴射装置]](PGM-FI)へ変更。
* [[エキゾーストマニホールド]]に[[三元触媒]]を内蔵。
* [[鉛蓄電池|バッテリー]]搭載位置をサイドカバー部からシート下へ移動。
* シート形状を変更。
* 燃料タンクを1978年以前のモデルに近い形状へ変更。


[[2024年]]6月27日発表、同年7月25日発売でカラーリングを変更し、バナナイエローの車体色を廃止し、エンジンがJB05E型を変更し、型式名が8BJ-JB05型に変更となった<ref name="20240627news">[https://global.honda/jp/news/2024/2240627-monkey125.html 2024年6月27日ニュースリリース]</ref>。
[[2017年]]3月24日、[[東京モーターサイクルショー]]2017で限定車の「モンキー・50周年アニバーサリー」「モンキー・50周年スペシャル」をもって生産終了予定であることが発表された<ref name="20170324Response">{{Cite news |title=ホンダ、モンキーを8月末で生産終了…排ガス規制強化で50年の歴史に幕|newspaper=[[Response.]](株式会社イード) |date=2017-03-24 |author=小松哲也 |url=http://response.jp/article/2017/03/24/292550.html |accessdate=2017-03-24}}</ref>。
* {{Color box|red}}{{Color box|white}}ミレニアムレッド2
* これは[[2016年]]7月1日に施行された欧州Euro4とWMTCを参考とした規制値および区分<ref>{{PDFlink|[https://www.env.go.jp/council/07air-noise/y072-54/mat%2002.pdf/02%20%E8%B3%87%E6%96%9954-2.pdf 環境省・自動車排出ガス専門委員会(第54回)配付資料 54-2 二輪車の排出ガス規制に関する国際基準調和の動向等について]}} - 小排気量車の数値と区分が日本と欧州で異なる。</ref>の平成28年排出ガス規制<ref>{{Cite web |date=2015-07-01 |url=http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha10_hh_000148.html |title=ディーゼル重量車及び二輪車の排出ガス規制を強化します。 |publisher=国土交通省自動車局環境政策課 |accessdate=2017-03-24}}</ref>をクリアすることが難しいことが理由とされており、平成24年規制に基く継続生産車である本モデルは同年8月31日が生産終了期限となる。
* {{Color box|grey}}{{Color box|white}}パールカデットグレー
* {{Color box|black}}{{Color box|silver}}シーンシルバーメタリック


=== GORILLA ===
=== GORILLA ===
87行目: 207行目:
これらは自動車に積んで目的地で展開することを前提としたモンキーとは異なり、[[ツーリング (オートバイ)|ツーリング]]で目的地まで移動することを前提として[[設計]]されたためである。
これらは自動車に積んで目的地で展開することを前提としたモンキーとは異なり、[[ツーリング (オートバイ)|ツーリング]]で目的地まで移動することを前提として[[設計]]されたためである。


派生車種の多様化などにより[[1988年]](昭和63年)に一旦生産終了となった<ref name="19980122press">[http://www.honda.co.jp/news/1998/2980122.html 1998年1月22日プレスリリース]</ref>。しかしユーザーからの再発売を熱望する声が長い間続いていたことから、[[1998年]](平成11年)1月22日発表、同年2月10日発売で販売復活となった<ref name="19980122press"/>。
派生車種の多様化などにより[[1988年]](昭和63年)に一旦生産終了となった<ref name="19980122press">[https://www.honda.co.jp/news/1998/2980122.html 1998年1月22日プレスリリース]</ref>。しかしユーザーからの再発売を熱望する声が長い間続いていたことから、[[1998年]](平成11年)1月22日発表、同年2月10日発売で販売復活となった<ref name="19980122press"/>。
* 外観はフロントキャリアが廃止された以外は以前とほぼ同一の仕様とされた。
* 外観はフロントキャリアが廃止された以外は以前とほぼ同一の仕様とされた。


2007年(平成19年)9月に平成19年排出ガス規制に適合できず再び生産終了。
2007年(平成19年)9月に平成19年排出ガス規制に適合できず再び生産終了。

=== MONKEY R / RT ===
[[File:Honda Monkey R.jpg|thumb|220px|right|モンキーR]]
[[1987年]](昭和62年)3月17日発表、同月18日発売<ref name="19870317press">[http://www.honda.co.jp/news/1987/2870317m.html 1987年3月17日プレスリリース]</ref>。モンキーをベースに当時流行していた[[スーパースポーツ|レーサーレプリカ]]からカウル類を外した[[ネイキッド (オートバイ)|ネイキッド]]風にアレンジした派生車種である。一見すると[[アルミニウム合金|アルミ]]製ツインチューブに見える[[鉄|スチール]]フレームはモンキーと同様のバックボーン式であるが、まったくの別物であるため型式名はA-AB22となる。このほかモンキーとは以下の相違点がある。
* シート一体型[[カウル]]・スワローハンドル・[[バックステップ]]を装備。
* 前後輪を10インチコムキャストホイール化、タイヤもチューブレス化。
* 前輪ブレーキをシングル[[ディスクブレーキ|ディスク]]へ変更。
* エンジンスペックを当時のカブと同一仕様とし最高出力を4.5psへ向上。
* エアープレーンタイプタンクキャップを採用した7L燃料タンクを搭載。

[[1988年]](昭和63年)3月10日発売、同月15日発売で[[デュアルパーパス]]を意識した以下の仕様変更を施したRTを追加<ref name="19880310press">[http://www.honda.co.jp/news/1988/2880310.html 1988年3月10日プレスリリース]</ref>。
* ハンドルをアップタイプへ変更。
* ステップ位置を前寄りに移設。
* フロントフェンダーをアップタイプ(固定式)へ変更。
* タイヤパターンを[[オフロード]]に対応したブロックパターンへ変更。
* リヤキャリアを標準装備化。

本モデルは後述するMONKEY BAJAへモデルチェンジする形で生産終了となった。

=== MONKEY BAJA ===
[[File:ホンダ・MONKEY BAJA.jpg|right|220px|thumb|right|モンキーバハ]]
[[1991年]](平成3年)1月18日発表、同年2月1日発売<ref name="19910118press">[http://www.honda.co.jp/news/1991/2910118m.html 1991年1月18日プレスリリース]</ref>。

当時発売されていた[[デュアルパーパス]]モデルのXLR BAJAや[[エンデューロ]]レーサーの[[ホンダ・XR|XR600R]]をモチーフにデュアル[[前照灯|ヘッドランプ]]・ナックルガード・サイドカバーなどを装備するオフロード風モデルである。また電装をバッテリーレスにするなど[[エンデューロ]]マシンテイストも加えられているが、上述したMONKEY R / RTとは異なりフレームやエンジンはベースのモンキーと共用するため型式名はA-Z50Jとなる。

[[2001年]](平成13年)に生産終了。


=== Z50R ===
=== Z50R ===
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== 関連車種 ==
== 関連車種 ==
以下はスーパーカブ系横型単気筒エンジンを搭載するモデル
以下はスーパーカブ系横型単気筒エンジンを搭載するモデル


;現行車種
;現行車種
* [[ホンダ・カブ|スーパーカブ]]
:* [[ホンダ・カブ|スーパーカブ]]
:* [[ホンダ・グロム|グロム]]

:
;生産終了車種
;生産終了車種
* [[ホンダ・ダックス|ダックス]] (ST50 ST70)
:* [[ホンダ・ダックス|ダックス]]
* [[ホンダ・CT110|ハンターカブ]] (CT50 CT110)
:* [[ホンダ・CT110|ハンターカブ]]
* [[ホンダ・ポートカブ|ポートカブ]] (C240)
:* [[ホンダ・ポートカブ|ポートカブ]]
* [[ホンダ・ベンリィ|ベンリイCD90]]
:* [[ホンダ・ベンリィ#CD|CD50/90]]
* [[ホンダ・ベンリィ|CL50]]
:* [[ホンダ・ベンリィ#CL|CL50]]
* [[ホンダ・ジャズ (オートバイ)|ジャズ]]
:* [[ホンダ・ジャズ (オートバイ)|ジャズ]]
* [[ホンダ・ソロ|ソロ]]
:* [[ホンダ・ソロ|ソロ]]
* [[ホンダ・ジョルカブ|ジョルカブ]]
:* [[ホンダ・ジョルカブ|ジョルカブ]]
* [[ホンダ・シャリィ|シャリィ]]
:* [[ホンダ・シャリィ|シャリィ]]
* [[ホンダ・モトラ|モトラ]]
:* [[ホンダ・モトラ|モトラ]]
* [[ホンダ・マグナ#マグナ50|マグナ50]]
:* [[ホンダ・マグナ#マグナ50|マグナ50]]
* [[ホンダ・ベンリィ|ベンリイCD50]]
:* [[ホンダ・ベンリィ#S|Benly50S]]
:
* [[ホンダ・ベンリィ|Benly50S]]

;その他
;その他
* [[CKデザイン・仔猿]] - Z50Mがモチーフとなっている。
:* [[CKデザイン・仔猿]] - Z50Mがモチーフ


== ギャラリー ==
<gallery>
HondaMonkey-police.jpg|白バイ仕様
</gallery>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
<references group="注釈"/>

=== 出典 ===
{{Reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Commons|Category:Honda Monkey}}
* [[ホンダ・QA50]]
* [[ホンダ・QA50]]
* [[多摩テック]]
* [[多摩テック]]
* [[ヤマハ・ポッケ]][[ヤマハ・フォーゲル|フォーゲル]]
* [[ヤマハ・ポッケ]]
* [[ヤマハ・フォーゲル]]

== 脚注 ==
{{reflist}}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
; 本田技研工業公式HP
{{Commons|Category:Honda Monkey}}
* [http://www.honda.co.jp/Monkey/ 本田技研工業公式HP モンキー]
:* [https://www.honda.co.jp/Monkey/ モンキー]
* [http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/monkey/ 本田技研工業公式HP 2輪製品アーカイブ モンキー] - MONKEY/R/RT/BAJA
:* [https://www.honda.co.jp/Monkey125/ モンキー125]
* [http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/gorilla/ 本田技研工業公式HP 2輪製品アーカイブ ゴリラ]
:* [https://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/monkey/ 2輪製品アーカイブ モンキー(MONKEY/R/RT/BAJA)]
* [http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/z50r/z50r_1992-10-22/ 本田技研工業公式HP 2輪製品アーカイブ Z50R]
:* [https://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/gorilla/ 2輪製品アーカイブ ゴリラ]
:* [https://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/z50r/z50r_1992-10-22/ 2輪製品アーカイブ Z50R]
* [http://goobike.com/learn/time/0510/0000000/ Goobike・MONKEY/GORILLA]
:* [https://www.honda.co.jp/factbook/motor/Monkey/201806/ FACTBOOK モンキー125 2018.06]
* [http://www.bbb-bike.com/history/data92_1.html BBB The History 時代を彩ったバイクたち ホンダ モンキーR]
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* [http://www.bbb-bike.com/history/data85_1.html BBB The History 時代を彩ったバイクたち ホンダ ゴリラ]
; BBB The History
:* [http://www.bbb-bike.com/history/data85_1.html File №85 ゴリラ]
:* [http://www.bbb-bike.com/history/data92_1.html File №92 モンキーR]
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2024年7月23日 (火) 13:32時点における最新版

Honda monkey Z50

モンキーMONKEY)は、本田技研工業1967年から製造・販売している、横型の単気筒エンジンを搭載する極めて小型・軽量であることが特徴のオートバイである。

本項ではゴリラ(GORILLA)などの派生車種についても解説を行う。

概要

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50ccモデルに搭載されるエンジンは、本来スーパーカブシリーズ用に開発された内径×行程:39.0×41.4(mm)・排気量49㏄の前傾80°シリンダー空冷4ストローク単気筒エンジンである[注 1]

販売歴はスーパーカブに次ぐロングセラーであり、過去のモデルなどで発売された車体色バリエーション[注 2]も日本のオートバイで最も多く、数多くの台数限定特別モデルも販売された(詳細は後述)。2017年には50ccモデルは排出ガス規制に対応せず生産終了となったが、2018年に125ccモデルが発売された。

構造が非常にシンプルで、比較的簡単に分解・組立てが出来るので、エンジンのチューニング改造が楽しまれている。多くのメーカーが数多くのパーツを製造・販売し、ドレスアップなどの外装パーツも多い。日本国外のメーカーによるコピーモデルも流通している。

派生車種も含めると4MINI[注 3]とも呼ばれる。

歴史

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開発の経緯、名称の由来
Honda Monkey Z100(ホンダコレクションホール所蔵車)

初代モンキー(モンキーの原型)は、本田技研工業が経営していた遊園地「多摩テック」の遊具として開発された[1][2]。スーパーカブからOHV50ccエンジンを流用し、赤いフレームに5インチのホイールをリジッド構造でとりつけた車体で、「小さくてかわいい」という現在まで続くモンキーのデザインコンセプトを決定づけた[1]。これが1961年昭和36年)の第8回日本自動車ショウ[注釈 1]でレジャーバイクZ100として公表された。

1963年(昭和38年)にはモデルチェンジ版で公道走行に対応させたCZ100を開発し、翌1964年から海外への輸出販売を開始し[3]、これが好評だったことから日本国内向け仕様の開発が行われ、1967年の日本国内販売開始にあたって車名をモンキーとした。(なお名称の由来については「運転している人間の姿がサルに似ているから」とする説のほか、「遊具としてのZ100を所有していた多摩テックの近隣にある野猿街道東京都道160号下柚木八王子線)でテスト走行も行ったから」とする説もある。派生車の名称ゴリラもやはりサル目類人猿から採られることになった。)

2017年の125ccモデルの参考出品および販売

2017年の第45回東京モーターショーに125㏄エンジンを搭載するコンセプトモデルモンキー125を参考出品し[4]、2018年4月23日付のプレスリリースにおいて、同年7月12日に発売すると発表した[5]

モデル一覧

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※本項ではモンキーについては通常モデルと限定モデルをわけて、派生車種は日本国内向け仕様について解説を行う。

MONKEY

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Z50M型
Z50M型
1967年(昭和42年)3月に日本国内向け最初のモデルとして発売[3]
CZ100の車体を流用し、サスペンションを装備しないリジッドフレームに幅4インチ径5インチのタイヤを装着。スーパーカブと同様の排気量49㏄単気筒エンジンは最高出力2.5ps/6,000rpm・最大トルク0.31kg-m/5,500rpmとされたが、バルブ機構はカブと共にCZ100のOHVからSOHCに変更した。変速機構は3速マニュアルトランスミッション自動遠心クラッチを搭載する。
乗用車などへの搭載を前提に燃料漏れ防止装置の付いたタンクキャップ・ドレンコックキャブレターハンドル折り畳み機構を採用する。
Z50A型
1969年(昭和44年)7月18日発表、同月20日発売[6]。Z50M型からのフルモデルチェンジ車で以下の変更を実施。
  • 車体をやや大型化
  • 最高出力2.6ps/7,000rpm・最大トルク0.3kg-m/5,000rpmへ変更
  • バッテリーを標準装備化しウインカーを装着
  • 前後タイヤサイズを3.50-8へ変更
  • 倒立式テレスコピック前輪サスペンションを装備
  • マフラーをダウンタイプへ変更[注 4]
  • 後ブレーキを右ペダルからハンドル左グリップへ移設
Z50Z型
1970年(昭和44年)4月10日発表発売の追加モデル[7]。Z50A型をベースにフロントフォーク部を脱着可能にしたモデルである[注 5]。なおベースとなったZ50A型と異なり後ブレーキは右ペダル、マフラーはアップタイプを装着する。
Z50J型
上述したZ50A型・Z50Z型を統合したフルモデルチェンジ車で1974年(昭和49年)2月14日発表発売[8]。以下の変更を実施。
1975年5月のマイナーチェンジでシフトペダルをスーパーカブと同様のシーソー式へ変更。
Z50J-I型
1978年(昭和53年)8月2日発表、同月3日発売で姉妹車種のゴリラを追加するとともにティアドロップ型5L燃料タンクを搭載したモデルチェンジ車である[9]
A-Z50J型
A-Z50J型
1984年に発売されたゴールドリミテッド[10](詳細は後述)以降のモデルチェンジ車で、一般モデルは1985年(昭和60年)4月25日発表、同年5月10日発売[11]。以下の変更を実施。
  • ライトスイッチ類をハンドル左側に集中化
  • マニュアルトランスミッションを4速化
  • マニュアルクラッチへ変更
  • エンジンスペックを最高出力3.1ps/7,500rpm・最大トルク0.32kg-m/6,000rpmへ強化
1988年1月28日発表、同年2月20日発売で左ミラーを標準装備化するマイナーチェンジを実施[12]
1992年平成4年)4月10日発表、同月20日発売で電装を12V化するマイナーチェンジを実施[13]
BA-AB27型
平成10年排出ガス規制に対応させ、キャブレターセッティング変更ならびにブローバイガス還元装置を搭載したマイナーチェンジモデルで1999年(平成11年)9月2日発表、同月3日発売[14]
2002年(平成14年)1月21日発表、同月22日発売で以下のマイナーチェンジを実施[15]
  • 盗難抑止システムとして別売のアラームキットが装着できるプレワイヤリングを新たに装備。
2003年(平成15年)12月3日発表、同月13日発売で盗難抑止効果向上のためリヤキャリアをU字ロックホルダー付に変更[16]
2007年(平成19年)9月には平成19年排出ガス規制に適合できず一旦生産終了[注 7]
JBH-AB27型
JBH-AB27型
平成19年排出ガス規制に適合させるため以下の設計変更を実施したモデルで2009年(平成21年)1月19日発表、同年2月6日発売[17]
2012年2月10日発表、同月13日発売でプラズマイエローのカラーを追加[18]2016年1月28日発表、同年2月12日発売でアドベンチャーをコンセプトに専用装備を追加したハーベストベージュのカラーを追加したが[19]2017年3月24日に東京モーターサイクルショー2017で限定車の「50周年アニバーサリー」「50周年スペシャル」をもって生産終了予定であることを発表[20]。また「50周年スペシャル」は7月21日 - 8月21日の期間ならびに500台限定の販売申込受付を本田技研工業公式HP内の専用サイト[21]で行うことが発表された[22]
これは2016年7月1日に施行された欧州Euro4とWMTCを参考とした規制値および区分[23]の平成28年排出ガス規制[24]をクリアすることが難しいことが理由とされており、平成24年規制に基く継続生産車である本モデルは同年8月31日に生産終了となった。

限定モデル

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モンキーリミテッド
1979年発売[3]。Z50J-I型をベースにクロームメッキを施した仕様。3速自動遠心クラッチ仕様と4速マニュアルクラッチ仕様が併売された。
ブラックモンキー
1981年3月発売[3]
ゴールドリミテッド
ゴールドリミテッド
1984年モデル
1984年9月17日発表、5,000台限定で首都圏(東京都神奈川県埼玉県千葉県)は同年10月1日、その他の地域は同年12月1日発売[10]。本モデルよりA-Z50J型がベースとなる
ホワイトスペシャル
1988年1月28日発表、同月20日発売[12]。価格は標準車の3,000円高でゴリラと同時設定[3]
モンキースペシャル
1990年1月発売。車体を黒とし一部パーツをゴールドカラーとした[3]
ゴールドリミテッド
1996年1月17日発表、同月29日発売[25]。5,000台限定。1984年モデルとの相違点はエンジン・スイングアームを黒色としたほか、燃料タンクに専用エンブレムを装着する。
モンキースペシャル 30周年アニバーサリー
1997年2月12日発表、同月21日発売[26]。初代モデルのZ50M型をモチーフにした5,000台限定車。
2000年スペシャル
2000年1月27日発表、同月28日発売[27]。ミレニアム記念でZ50Z型をモチーフにした3,000台限定車。
モンキースペシャル
モンキースペシャル
ドリームCB750FOUR K0モチーフ
2001年から2004年にかけて販売。同社のロードスポーツモデルCBCBXシリーズならびにFTRをモチーフにした限定車で以下の5モデルが発表された。
モンキーリミテッド
2005年12月20日発表、2006年2月14日発売。2006年1月6日 - 2月10日受注期間限定で販売されたクロームメッキ仕様[31]
40周年スペシャル
2006年12月15日発表、同月25日発売。発表日 - 2007年1月13日受注期間限定で販売されたグラファイトブラック×モンッツァレッドカラーにチェックシートを装着する仕様[32]
モンキーリミテッド
JBH-AB27型へ変更してからの限定車で以下の4モデルが販売された。
  • 2009年1月19日発表、同月30日発売。発表日 - 同年2月8日受注期間限定で販売されたモンツァレッド×デジタルシルバーメタリックにチェックシートを装着する仕様[17]
  • 2011年2月3日発表、同月10日発売。発表日 - 同年3月10日受注期間限定で販売されたブラック×クロームメッキにチェックシートを装着する仕様[33]
  • 2012年2月10日発表、同月13日発売。発表日 - 同年3月10日受注期間限定で販売されたCR110カブレーシングをモチーフにした仕様[18]
  • 2013年12月5日発表、同月13日発売。発表日 - 2014年1月26日受注期間限定で販売されたブラック×クロームメッキにチェックシートを装着する仕様[34]
くまモンバージョン
2014年3月12日発表、同年4月14日発売。熊本県とのコラボレーションにより同県のPRマスコットキャラクターであるくまモンをモチーフにした仕様。500台限定[35]
50周年アニバーサリー
2017年2月28日発表発売[36]。初代モデルのZ50M型をモチーフにする。なお本モデル販売開始に際し従来のプラズマイエローとハーベストベージュの2モデルは廃止された。
50周年スペシャル
2017年6月22日発表、同年7月21日発売[37]。実質的な最終モデルで500台限定となったことから、購入に際しては本田技研工業公式HP[21]で同年7月21日 - 8月21日に申し込みが必要とされた[22]。限定台数を上回った場合は公開抽選を行うと告知しており[37]、申し込み総数が45,000件超[注 9]となったことから同年8月26日Hondaウェルカムプラザ青山にて公開抽選会を実施して当選者を発表した。

MONKEY R / RT

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モンキーR

1987年(昭和62年)3月17日発表、同月18日発売[39]。 モンキーRには、出力を一段と向上(3.1→4.5馬力)した空冷・4サイクル・単気筒エンジンを搭載。フレームは、コンパクトで高剛性のツインチューブフレーム(バックボーン式)を採用。また、前輪には油圧式ディスクブレーキや油圧式テレスコピックフォークを採用するなど、コンパクトなボディサイズながら本格的な装備としている。これらに加え、軽快なライディングポジションを生むスワローハンドルやバックステップ位置などとあいまって、より軽快でスポーティな走行が楽しめる個性派レジャーバイクとしている。

 どちらかと言えば当時発売していたモンキー「Z50J」より、同年5月29日発表の「NSR50/80」に似たフレーム・足回り・CDIマグネット点火方式・電装品12V化を採用している。

 またエンジンは当時6Vポイント点火だったモンキー「Z50JE」ではなく、既にオートカムテンショナー・ベアリング支持カムシャフトに刷新されていた Rクランクのスーパーカブの「C50E」エンジンをベースにマニュアルクラッチとクロスした四速リターン式ミッションを採用した「AB22E」を用いた。

・エアープレーンタイプのタンクキャップを採用した大容量(7・0L)燃料タンク。

・スポーティな極太クロームメッキのマフラーカバーの採用。

・ホイールアルミ製のスポーク/ハブの2分割にした軽量でコムキャストホイールの採用。

・ワイドで力強い感覚のチューブレスタイヤ(3.50-10)を採用。

・エアロフォルムの可動式リアフェンダー。

同車はNSR50/80のみならず、純レーサーの「NSR Mini/NSF100」の前後足廻りやブレーキを流用し、カスタムする者もいる(基本的にボルトオンで装着出来るがRrサスの取付は一工夫必要)

1988年(昭和63年)3月10日発売、同月15日発売でデュアルパーパスを意識した以下の仕様変更を施したRTを追加[40]

  • ハンドルをアップタイプへ変更。
  • ステップ位置を前寄りに移設。
  • フロントフェンダーをアップタイプ(固定式)へ変更。
  • タイヤパターンをオフロードに対応したブロックパターンへ変更。
  • リヤキャリアを標準装備化。

本モデルは後述するMONKEY BAJAへモデルチェンジする形で生産終了となった。

MONKEY BAJA

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モンキーバハ

1991年(平成3年)1月18日発表、同年2月1日発売[41]

当時発売されていたデュアルパーパスモデルのXLR BAJAエンデューロレーサーのXR600Rをモチーフにデュアルヘッドランプ・ナックルガード・サイドカバーなどを装備するオフロード風モデルである。また電装をバッテリーレスにするなどエンデューロマシンテイストも加えられているが、上述したMONKEY R / RTとは異なりフレームやエンジンはベースのモンキーと共用するため型式名はA-Z50Jとなる。

2001年(平成13年)に生産終了。

MONKEY 125

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モンキー125 モンキー125
モンキー125

楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”』を開発コンセプトに定め、従来の50ccモデルの特徴であるシンプル・コンパクト・愛らしさなどの不変的な魅力を踏襲しつつ、125ccの力強く扱いやすい出力特性のエンジンや取り回しやすいサイズ感ならびに親しみやすいデザインを採用した本シリーズ初の小型自動二輪車(原付二種)となるモデルで、型式名は平成28年排出ガス規制対応のため2BJ-JB02となる[5]

本モデルは2016年にタイで開催されたバンコクモーターショー2016へグロムの海外向け仕様であるMSX125をベースに燃料タンク・フレーム・シートなどを変更したMONKEY CONCEPTとして初公開[42]。2017年10月27日 - 11月5日に開催された第45回東京モーターショーに現車名でコンセプトモデルとして参考出品[4]。2018年3月16日- 18日に開催された第34回大阪モーターサイクルショー2018では市販予定車として出品され[42]、同年4月23日に同年7月12日よりタイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドThai Honda Manufacturing Co., Ltd.)が製造し、本田技研工業が輸入事業者となる形で販売開始することが発表された[5]

搭載されるJB02E型空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンは、グロム用JC75E型をベースにしたためスーパーカブシリーズと同様の前傾80°シリンダー・内径×行程=52.4×57.9(mm)・圧縮比9.3・排気量124㏄・PGM-FI電子制御式燃料噴射装置による燃料供給は共通であり、出力特性を本モデル用にチューニングし最高出力6.9kW〔9.4ps〕/7,000rpm・最大トルク11Nm〔1.1kgf・m〕/5,250rpmのスペックを発揮、また始動方式は本シリーズ初のセルフ式のみとした[5]。エンジン以外にもコンポーネンツや基本設計の多くは2BJ-JC75型グロムと共用しており、バックボーンフレーム・フロント倒立サスペンション・前後ディスクブレーキ・4速マニュアルトランスミッション[注 10]・1次/2次減速比などがグロムと共通である。

車体もグロムベースであることから従来の50㏄モデルに比較すると大幅に大型化されており[注 11]、足回りはキャスター角:25°00´・トレール量:82mm・ホイールベース:1155mmに設定し、タイヤサイズは前輪:120/80・後輪:130/80で本シリーズ初の12インチとした[5]。またスチール製フェンダー・LED灯火器 ・イグニッションON操作でウインクするアニメーションを内蔵したグラフィックデジタルメーター・ウェーブキーを装備するほか、本シリーズとしては初となる前輪のみ動作するABSを搭載するモンキー125ABS>をタイプ設定する[5]。なお小型自動二輪車であるが乗車定員は1人としており、車重は標準モデルが105㎏、ABS搭載モデルが107㎏である[5]

年間販売目標は3,200台とし、消費税抜希望小売価格を以下に設定した[5]

  • モンキー125:370,000円
  • モンキー125<ABS>:400,000円

車体色は以下の2種とし、容量5.6Lの燃料タンクは車体色とホワイトのツートーンカラーを採用する[5]

  •   パールネビュラレッド
  •   バナナイエロー

2019年6月20日発表、同年7月26日発売で以下の車体色を追加[44]

  •   パールグリッターリングブルー

2020年3月31日発表、同年4月3日発売で以下の車体色を追加[45]

  •   パールシャイニングブラック

2021年9月16日発表、同年9月27日発売でバナナイエローの車体色を廃止し、5速トランスミッションを採用した新エンジン(JB03E型)を搭載し、型式名が8BJ-JB03型に変更となった[46]

2023年8月28日発表、同年9月21日発売でカラーリングを変更し、パールグリッターリングブルーの車体色を廃止[47]

  •   バナナイエロー

2024年6月27日発表、同年7月25日発売でカラーリングを変更し、バナナイエローの車体色を廃止し、エンジンがJB05E型を変更し、型式名が8BJ-JB05型に変更となった[48]

  •   ミレニアムレッド2
  •   パールカデットグレー
  •   シーンシルバーメタリック

GORILLA

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ゴリラ

1978年(昭和53年)8月2日発表、同月3日発売でモンキーのZ50J-I型へモデルチェンジと同時に追加された姉妹車である[9]

基本的なパーツはほぼモンキーと共通であるが、以下の相違点がある。

  • ハンドル折り畳み機構は未搭載。
  • 燃料タンク容量をモンキーの2倍程度となる9Lまで拡大。
  • 4速マニュアルトランスミッション・手動クラッチを搭載。
  • フロント/リヤにキャリアを標準装備。
  • シート長を延長。

これらは自動車に積んで目的地で展開することを前提としたモンキーとは異なり、ツーリングで目的地まで移動することを前提として設計されたためである。

派生車種の多様化などにより1988年(昭和63年)に一旦生産終了となった[49]。しかしユーザーからの再発売を熱望する声が長い間続いていたことから、1998年(平成11年)1月22日発表、同年2月10日発売で販売復活となった[49]

  • 外観はフロントキャリアが廃止された以外は以前とほぼ同一の仕様とされた。

2007年(平成19年)9月に平成19年排出ガス規制に適合できず再び生産終了。

Z50R

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Z50J-I型をベースに保安部品を外した競技用車両であり、シートやハンドルなどの細部を変更するほかゼッケンプレートを装備する。1992年(平成4年)には上述したMONKEY BAJAをベースにした仕様に変更。

ベースがモンキーであることから大人が乗車しても充分に耐え得る構造であるが、子供向け車両という雰囲気が強く、後にXR50Rへ引き継がれる形で生産終了。

関連車種

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以下はスーパーカブ系横型単気筒エンジンを搭載するモデル

現行車種
生産終了車種
その他


ギャラリー

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脚注

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注釈

[編集]
  1. ^ このため「横型」という通称もあり、それに対してCB50シリーズなどに搭載された前傾12°エンジンのほうは「縦型」という通称がある。また両エンジンともにキャラクターの異なるモデルでの共用が多く、チューニングや排出ガス対策が異なるさまざまなスペック(仕様)のモデルがある。
  2. ^ カラーオーダー車を除く。
  3. ^ 狭義の場合。広義であればエンジンの派生元と言えるスーパーカブシリーズやその派生車種のうちモンキーシリーズ以外のものも含める。
  4. ^ 歴代モデルでダウンタイプマフラーを装着するのはZ50A型のみである[3]
  5. ^ 脱着はステムシャフトと一体となったトップナットを回転して行うほか、スロットルワイヤーもクリップ式にすることで作業の簡略化が図られた。またフロントフォーク脱着時でもセンタースタンドで自立可能にするため取付位置が車体中心より後方側とした[3]
  6. ^ このため4Lタンク4Lモンキーの異名がある[3]
  7. ^ 2007年の生産終了までほぼ同じ外観のままでドイツオーストラリアフィンランドなどでも現地の法規に適合させた仕様で販売。
  8. ^ ただし小排気量車の数値と区分が日本と欧州で異なる点に注意が必要である。
  9. ^ オーダーエントリー当選番号から確認[38]
  10. ^ ギア比も1速:2.500 - 2速:1.555 - 3速:1.150 - 4速:0.933[5][43]
  11. ^ 全長×全幅×全高は、50㏄モデル最終限定車の50周年スペシャル市販モデルが1,365mm×600mm×850mmであるのに対し[37]、モンキー125は1,710mm×755mm×1,030mmとなる[5]。またコンセプトモデルは1,713mm×753mm×1,030mmという差異がある[4]
  1. ^ 「日本自動車ショウ」から「東京モーターショー」への名称変更は1964年の第11回以降である。

出典

[編集]
  1. ^ a b Honda公式ページ、デザイナーズ・トーク、「モンキー誕生からの歩み」
  2. ^ ホンダの公式メール配信『ドリームメール』2011.03.13,【ホンダ モンキー】超小型バイクの偉大な歴史(男の浪漫伝説 Vol.72) 。
  3. ^ a b c d e f g h i 本田技研工業・編『MONKEY 50TH ANNIVERSARY & SPECIAL BOOK』
  4. ^ a b c 本田技研工業公式HP 2017年第45回東京モーターショーコンセプトモデル モンキー125
  5. ^ a b c d e f g h i j k 2018年4月23日プレスリリース
  6. ^ 1969年7月18日プレスリリース
  7. ^ 1970年4月10日プレスリリース
  8. ^ 1974年2月14日プレスリリース
  9. ^ a b 1978年8月2日プレスリリース
  10. ^ a b 1984年9月17日プレスリリース
  11. ^ 1985年4月25日プレスリリース
  12. ^ a b 1988年1月28日プレスリリース
  13. ^ 1992年4月10日プレスリリース
  14. ^ 1999年9月2日プレスリリース
  15. ^ a b 2002年1月21日プレスリリース
  16. ^ a b 2003年12月3日プレスリリース
  17. ^ a b 2009年1月19日プレスリリース
  18. ^ a b 2012年2月10日プレスリリース
  19. ^ 2016年1月28日プレスリリース
  20. ^ 小松哲也 (2017年3月24日). “ホンダ、モンキーを8月末で生産終了…排ガス規制強化で50年の歴史に幕”. Response.(株式会社イード). http://response.jp/article/2017/03/24/292550.html 2017年3月24日閲覧。 
  21. ^ a b 本田技研工業公式HP モンキー・50周年スペシャル オーダーエントリーフォーム
  22. ^ a b 購入ラストチャンス 原付バイク『モンキー・50周年スペシャル』最後の500台が限定発売へ デジモノステーション 2017年6月23日
  23. ^ 環境省・自動車排出ガス専門委員会(第54回)配付資料 54-2 二輪車の排出ガス規制に関する国際基準調和の動向等について (PDF) [注 8]
  24. ^ ディーゼル重量車及び二輪車の排出ガス規制を強化します。”. 国土交通省自動車局環境政策課 (2015年7月1日). 2017年3月24日閲覧。
  25. ^ 1996年1月17日プレスリリース
  26. ^ 1997年2月12日プレスリリース
  27. ^ 2000年1月27日プレスリリース
  28. ^ 2001年1月26日プレスリリース
  29. ^ 2002年11月29日プレスリリース
  30. ^ 2004年12月2日プレスリリース
  31. ^ 2005年12月20日プレスリリース
  32. ^ 2006年12月15日プレスリリース
  33. ^ 2011年2月3日プレスリリース
  34. ^ 2013年12月5日プレスリリース
  35. ^ 2014年3月12日プレスリリース
  36. ^ 2017年2月28日プレスリリース
  37. ^ a b c 2017年6月22日プレスリリース
  38. ^ 本田技研工業公式HP モンキー・50周年スペシャル オーダーエントリーオーダーエントリー当選番号
  39. ^ 1987年3月17日プレスリリース
  40. ^ 1988年3月10日プレスリリース
  41. ^ 1991年1月18日プレスリリース
  42. ^ a b ホンダ モンキー125ccで復活!ついに7月発売!価格・スペックは? - Car-nalism
  43. ^ 2017年6月30日プレスリリース
  44. ^ 2019年6月20日プレスリリース
  45. ^ 2020年3月31日プレスリリース
  46. ^ 2021年9月16日ニュースリリース
  47. ^ 2023年8月28日ニュースリリース
  48. ^ 2024年6月27日ニュースリリース
  49. ^ a b 1998年1月22日プレスリリース

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
本田技研工業公式HP
BBB The History
Goo bike