「国鉄213系電車」の版間の差分
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{{鉄道車両 |
{{鉄道車両 |
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|車両名 = 213系電車<br/>(共通事項) |
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|背景色 = black |
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|文字色 = white |
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|画像 = JRW 213 series C-03 20220102.jpg |
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|画像説明 = JR西日本所属0番台による6両編成 |
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|運用者 = [[日本国有鉄道]]<br/>[[西日本旅客鉄道]]<br/>[[東海旅客鉄道]] |
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|製造所 = [[日本車輌製造]]・[[日立製作所]]・[[近畿車輛]]・[[川崎車両|川崎重工業]]・[[東急車輛製造]] |
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|製造年 = 1987年 - 1991年 |
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|製造数 = 65両 |
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|編成 = |
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|軌間 = 1,067 mm |
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|電気方式 = [[直流電化|直流]] 1,500 V<br/>([[架空電車線方式]]) |
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|最高運転速度 = 110 km/h |
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|設計最高速度 = 120 km/h{{Sfn|富士時報第62巻第8号}}{{Efn2|将来は 120 km/h 走行との記述がある。}} |
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|起動加速度 = 1.4 km/h/s(MT比1:2時)<br/>2.07 km/h/s(MT比1:1時){{Sfn|富士時報第62巻第8号}} |
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|常用減速度 = |
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|非常減速度 = |
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|編成定員 = |
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|車両定員 = |
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|自重 = |
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|編成重量 = |
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|編成長 = |
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|全長 = 20,000 mm |
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|全幅 = |
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|全高 = |
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|車体材質 = |
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|台車 = 円錐積層ゴム式ボルスタレス台車 |
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|主電動機 = [[直巻整流子電動機]] MT64形 |
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|主電動機出力 = 120 kW(750 V) |
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|駆動方式 = [[中空軸平行カルダン駆動方式]] |
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|歯車比 = 16:83(5.19) |
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|編成出力 = |
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|制御方式 = [[電気車の速度制御#抵抗制御|抵抗制御・直並列組合せ]]<br/>[[界磁添加励磁制御]] |
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|制御装置 = |
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|制動装置 = [[電気指令式ブレーキ]]<br/>([[回生ブレーキ]]・[[抑速ブレーキ]]付き)<br/>直通予備ブレーキ |
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| 保安装置 = |
| 保安装置 = |
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| 備考 = |
| 備考 = |
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| 備考全幅 = |
| 備考全幅 = |
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当時建設中だった[[本四備讃線]]([[瀬戸大橋線]])直通の快速列車用として、先に登場した[[国鉄211系電車|211系]]をベースに開発された。 |
当時建設中だった[[本四備讃線]]([[瀬戸大橋線]])直通の快速列車用として、先に登場した[[国鉄211系電車|211系]]をベースに開発された。 |
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基本編成が3両単位とされたが、運用線区が平坦であること、軽量ステンレス車体の採用により編成重量が小さくなったことから、単行車両以外では異例となる[[動力車#1M方式|1M方式]]を採用し、1M2T(Mc |
基本編成が3両単位とされたが、運用線区が平坦であること、軽量ステンレス車体の採用により編成重量が小さくなったことから、単行車両以外では異例となる[[動力車#1M方式|1M方式]]を採用し、1M2T(Mc-T-Tc')が基本組成とされた{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。 |
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国鉄として最後の新系列車両 |
国鉄として最後の新系列車両{{Efn2|新形式車両は[[国鉄381系電車|381系]]のクロ381形が該当する。}}であり<ref>{{Cite news|和書|title=JR西日本213系、かつての「マリンライナー」用車両はいま…|url= https://news.mynavi.jp/article/trainphoto-135/|newspaper=マイナビニュース|publisher=[[マイナビ]]|date=2013-04-19|accessdate=2022-06-14}} </ref><ref>{{Cite news|和書|title=国鉄最後の新系列車両・213系電車(国鉄民営化30周年を振り返る)|url=http://www.mrdimer.com/blog/ec213/|newspaper=ミスターダイマー|publisher=ミスターダイマー|date=2017-02-13|accessdate=2022-06-14}} </ref> 、岡山地区向けに製造された0番台と、JR東海が[[関西線 (名古屋地区)|関西本線名古屋地区]]向けに製造した5000番台の2種類に大別される。 |
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== 構造 == |
== 構造 == |
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=== 車体 === |
=== 車体 === |
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車体は、全長20 m |
車体は、全長20 mの[[ステンレス鋼|ステンレス]]製車体に片側2か所の両開扉と、戸袋部を除いて2枚1組の一段下降式ユニット窓が並ぶ(新造先頭車の場合、運転台方から「d1(1)D(1)2222(1)D(1)2{{Efn2|dは乗務員扉、Dは客用扉、数字は窓の数、(数字)は戸袋窓の数)}}」という窓割り・ドア配置であり、[[国鉄117系電車#100・200番台|117系100番台]]と[[国鉄211系電車|211系]]との折衷的な構成となっている{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。 |
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前面は211系に準じた[[繊維強化プラスチック|FRP]]製のキセを採用した額縁スタイルである |
前面は211系に準じた[[繊維強化プラスチック|FRP]]製のキセを採用した額縁スタイルである{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。ただし国鉄時代に投入された211系とは異なり、客室からの展望に配慮して、助士席前面と[[貫通扉]]の窓が下方に拡大され{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}、このデザインは民営化後の新形車両(JR東海製造の211系、[[JR東日本719系電車|719系]]、[[JR四国6000系電車|6000系]])にも引き継がれた。列車種別表示器は[[国鉄415系電車#1500・1600番台|415系1500番台]]と同様の天地寸法の小さいタイプである。 |
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=== 車内 === |
=== 車内 === |
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座席は[[鉄道車両の座席|転換クロスシート]](先頭車[[操縦席|運転台]]後部戸袋窓部(1・2位)およびクハ212形3位側戸袋窓部は、固定クロスシート)である |
座席は[[鉄道車両の座席|転換クロスシート]](先頭車[[操縦席|運転台]]後部戸袋窓部(1・2位)およびクハ212形3位側戸袋窓部は、固定クロスシート)である{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。 |
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=== 主要機器 === |
=== 主要機器 === |
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[[ファイル:JRW EC kumoha213-3 DT50B.jpg|thumb|DT50B台車<br |
[[ファイル:JRW EC kumoha213-3 DT50B.jpg|thumb|200px|right|DT50B台車<br/>(クモハ213-3、C3編成)<br/>(2009年1月9日 [[備中高梁駅]])]] |
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コストダウンのため、その他の機器も211系と極力統一化が図られていることが特徴である。 |
コストダウンのため、その他の機器も211系と極力統一化が図られていることが特徴である。 |
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[[主制御器]]は、211系と同様の[[界磁添加励磁制御]]を 1M 方式に対応させた電動カム軸方式の CS59 が採用されており、[[回生ブレーキ]]の使用が可能で、省エネルギーにも配慮されている |
[[主制御器]]は、211系と同様の[[界磁添加励磁制御]]を 1M 方式に対応させた電動カム軸方式の CS59 が採用されており、[[回生ブレーキ]]の使用が可能で、省エネルギーにも配慮されている{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。本系列での界磁制御を行うため、CS59 主制御器に付随して HS65 励磁装置が搭載されている。この励磁装置は弱め界磁制御と回生ブレーキ使用の際に界磁制御を行うものである。なお、当時の[[西日本旅客鉄道岡山支社|岡山鉄道管理局]]管内では初の回生ブレーキ搭載車であり、その習熟運転に苦労したという逸話が鉄道趣味雑誌に掲載されていたが{{Sfn|鉄道ファン499|p=108}}、本系列の投入によって[[岡山運転区]]所属の運転士は[[JR西日本221系電車|221系]]などの新系列車両の運転も可能になった。 |
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主電動機4個で[[電気車の速度制御#直並列組合せ制御|直並列組合せ制御]]を行い、[[主電動機]]は[[公称電圧|端子電圧]]750[[ボルト (単位)|V]]のMT64形であるが、[[歯車比]]は211系と同一の5.19である |
主電動機4個で[[電気車の速度制御#直並列組合せ制御|直並列組合せ制御]]を行い、[[主電動機]]は[[公称電圧|端子電圧]]750 [[ボルト (単位)|V]]の MT64形 であるが、[[歯車比]]は211系と同一の 5.19 である{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。 |
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前述したように本系列は1M方式が採用されたが、もともと211系の[[横須賀線|横須賀]]・[[総武快速線]]投入が計画された際に地下線(東京トンネル)を走行する関係で、編成の[[MT比|電動車比率]]を上げる(4M7T → 5M6T)ために開発されていたもので |
前述したように本系列は1M方式が採用されたが、もともと211系の[[横須賀線|横須賀]]・[[総武快速線]]投入が計画された際に地下線(東京トンネル)を走行する関係で、編成の[[MT比|電動車比率]]を上げる(4M7T → 5M6T)ために開発されていたもので{{Efn2|実際は、民営化後の1994年(平成6年)から[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]の[[JR東日本E217系電車|E217系]]が投入された。E217系は電動車が全てMM'ユニット方式で、本系列のような1M車は導入されていない。}}、ユニット方式の電動車を増結すると性能面で過剰になり、コスト面でメリットがなくなることが背景にある。そのため、本系列は211系と併結することを前提に開発されており、力行時の速度・引張力特性は極力211系に合わせられている{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。25 ‰の勾配上で運行可能な性能は確保されており{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}、[[抑速ブレーキ]]も搭載しているため{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}、[[山陽本線]][[瀬野八]]の通過も可能である。 |
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[[鉄道車両の台車|台車]]には[[国鉄205系電車|205系]]で採用された[[鉄道車両の台車史#ボルスタレス台車|軽量ボルスタレス台車]]を引き続き採用している |
[[鉄道車両の台車|台車]]には[[国鉄205系電車|205系]]で採用された[[鉄道車両の台車史#ボルスタレス台車|軽量ボルスタレス台車]]を引き続き採用している{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。動力台車は DT50B形 、付随台車は TR235B形 と称する{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。205系の台車と同様、軸箱支持方式は円錐積層ゴム方式で、台車枠は側梁をストレートタイプ、横梁にはシームレスパイプを採用するなど構造を大幅に簡素化したものとした{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。また、軸箱方式と合わせて構成部品数を少なくし、保守性の向上を図っており、合わせて軽量化と新製コストの低減を実現している。この結果、従来の台車よりも1台車あたりの重量は約1.5 t軽量化されている。基礎ブレーキ装置は動力台車は片押し式[[踏面ブレーキ]]、付随台車は片押し踏面併用[[ディスクブレーキ]]方式を採用した{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。 |
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旅客サービス用補助電源装置には[[電動発電機]] |
旅客サービス用補助電源装置には[[電動発電機]](MG)ではなく[[静止形インバータ|静止形変換装置]](SIV)が採用された{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。これは国鉄時代の製造車では本系列のみである。[[集電装置]]は、菱形パンタグラフである PS24 を搭載する。 |
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[[エア・コンディショナー|冷房装置]]は[[集中式冷房装置|集中式]]ながら、ドア数と乗車定員が少なく、室内の空気の出入りが比較的少ないことから、一般的なAU75形(42,000 [[カロリー|kcal]]/h×1台)ではなく、冷却能力を抑えたAU79A形(33,000 kcal/h×1台)を搭載する |
[[エア・コンディショナー|冷房装置]]は[[集中式冷房装置|集中式]]ながら、ドア数と乗車定員が少なく、室内の空気の出入りが比較的少ないことから、一般的な AU75形(42,000 [[カロリー|kcal]]/h×1台)ではなく、冷却能力を抑えた AU79A形(33,000 kcal/h×1台)を搭載する{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。 |
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== 形式 == |
== 形式・編成 == |
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本項で奇数向きとは、瀬戸大橋線基準で[[岡山駅|岡山]]向き、関西本線基準で[[名古屋駅|名古屋]]向きを示す。偶数向きとは、瀬戸大橋線基準で[[高松駅 (香川県)|高松]]向き、関西本線基準で[[亀山駅 (三重県)|亀山]]向きであることを示す。 |
本項で奇数向きとは、瀬戸大橋線基準で[[岡山駅|岡山]]向き、関西本線基準で[[名古屋駅|名古屋]]向きを示す。偶数向きとは、瀬戸大橋線基準で[[高松駅 (香川県)|高松]]向き、関西本線基準で[[亀山駅 (三重県)|亀山]]向きであることを示す。 |
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なお、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)にサロ213・212形という形式が存在するが、これらは211系に属する。 |
なお、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)にサロ213・212形という形式が存在するが、これらは211系に属する。 |
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=== |
=== 形式 === |
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; クモハ213形(Mc) |
|||
: 奇数向き[[動力車|制御電動車]]である。集電装置、主制御器、[[空気圧縮機]](CP)、補助電源装置を搭載する。 |
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; クハ212形(Tc') |
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: 偶数向き[[制御車]]である。3位側車端部に[[列車便所|トイレ]]を有する。 |
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; サハ213形(T) |
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: [[付随車]]。0番台のみに存在する。 |
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; クロ212形(Tsc') |
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: JR西日本が導入した瀬戸大橋線用のパノラマグリーン車で、高松方を向く付随車。車体は普通鋼製である。 |
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{{multiple image |
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|align = left |
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|direction = horizontal |
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|image1 = JRW 213 Super Saloon Yumeji Kuro 212-1001 1989-01-06.jpg |
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|width1 = 170 |
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|caption1 = 「スーパーサルーンゆめじ」用の1000番台。帯の様式が異なる |
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|image2 = JRW-Series213-inside-green.jpg |
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|width2 = 160 |
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|caption2 = クロ212車内 |
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|image3 = JRW-Series213-inside-green-seat.jpg |
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|width3 = 160 |
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|alt3 = |
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|caption3 = クロ212形の座席<br/>外側および内側に向けて固定が可能 |
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}}{{-}} |
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=== 編成 === |
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{|style="font-size:80%; text-align:center;" |
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奇数向き[[動力車|制御電動車]]である。集電装置、主制御器、[[空気圧縮機]] (CP)、補助電源装置を搭載する。 |
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|- |
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<gallery widths="180" style="font-size:80%;"> |
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|style="vertical-align:top;"| |
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ファイル:JRW Mc213-5 20090328.jpg|クモハ213-5<br />(2009年3月28日 / 山陽本線 新倉敷駅) |
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{|class="wikitable" |
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</gallery> |
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|+0番台(製造終了時点) |
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|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!style="width:6em;"|編成 |
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!colspan="3"|{{TrainDirection|岡山|宇野・高松}} |
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|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
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!rowspan="2"|一般車編成 |
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|style="width:6em;"| ◇<br/>クモハ<br/>213-#0<br/>(Mc) |
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|style="width:6em;"|<br/>サハ<br/>213-#0<br/>(T) |
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|style="width:6em;"|<br/>クハ<br/>212-#0<br/>(Tc') |
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|- |
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| ◇<br/>クモハ<br/>213-10<br/>(Mc)||<br/>クハ<br/>212-7<br/>(Tc')||<br/>クハ<br/>212-8<br/>(Tc') |
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|- |
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!グリーン車<br/>連結編成 |
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| ◇<br/>クモハ<br/>213-#0<br/>(Mc)||<br/>サハ<br/>213-#0<br/>(T)||style="background-color:#cf9;"|<br/>クロ<br/>212-#0<br/>(Tsc') |
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|- |
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!rowspan="2"|スーパー<br/>サルーン<br/>ゆめじ |
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|style="background-color:#fdd;"| ◇<br/>クモロ<br/>211-1<br/>(Msc) |
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|style="background-color:#fdd;"|<br/>モロ<br/>210-1<br/>(Ms') |
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|style="background-color:#cf9;"|<br/>クロ<br/>212-1001<br/>(Tsc') |
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|- |
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|colspan="2" style="background-color:#fdd;"|[[国鉄211系電車|211系]] |
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|colspan="2" style="background-color:#cf9;"|213系 |
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|} |
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|style="width:1em;"| |
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|style="vertical-align:top;"| |
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{|class="wikitable" style="border-spacing:3em;" |
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|+5000番台 |
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|-style="border-top:solid 3px #f08e00;" |
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!colspan="2"|{{TrainDirection|豊橋|辰野}} |
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|-style="border-top:solid 3px #067e13;" |
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|style="width:6em;"| <<br/>クモハ<br/>213-#5000<br/>(Mc) |
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|style="width:6em;"|<br/>クハ<br/>212-#5000<br/>(Tc') |
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|} |
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|} |
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== 番台区分 == |
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=== 0番台 === |
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偶数向き[[制御車]]である。3位側車端部に[[列車便所|トイレ]]を有する。 |
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{{鉄道車両 |
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<gallery widths="180" style="font-size:80%;"> |
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|車両名 = 0番台 |
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ファイル:JRW-213 001 JPN.JPG|クハ212-1<br />(C1編成・ワンマン対応車)<br />(2006年4月1日 / 赤穂線 長船駅) |
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|背景色 = #000000 |
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</gallery> |
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|文字色 = #ffffff |
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|画像 = Kumoha 213 6.jpg |
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|画像説明 = 213系0番台<br/>(2007年5月23日) |
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|運用者 = [[日本国有鉄道]]<br/>[[西日本旅客鉄道]] |
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|製造所 = |
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|製造年 = 1987年 - 1988年 |
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|製造数 = |
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|編成 = 2・3両 |
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|最高運転速度 = 110 km/h<br/>130(曲線通過+20)km/h([[JR西日本223系電車#在来線技術試験車「U@tech」|U@tech]]) |
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|設計最高速度 = |
|||
|起動加速度 = |
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|常用減速度 = 3.5 km/h/s<br/>4.3 km/h/s (U@tech) |
|||
|非常減速度 = 5.0 km/h/s<br/>5.2 km/h/s (U@tech) |
|||
|編成定員 = |
|||
|車両定員 = 座席60・立席8(クモハ213形0番台原形車)<br/>座席64・立席8(サハ213形0番台)<br/>座席58・立席8(クハ212形0番台)<br/>座席40・立席0(クロ212形)<br/>座席42・立席72(クハ212形100番台)<br/>非営業車両([[事業用車|事業用]])(サヤ213/クヤ212形U@tech) |
|||
|自重 = 37.3 t(クモハ213形0番台)<br/>24.1 t(サハ213形0番台)<br/>26.5 t(クハ212形0番台)<br/>33.0 t(クロ212形)<br/>26.7 t(クハ212形100番台) |
|||
|編成重量 = |
|||
|編成長 = |
|||
|全長 = 20,000 mm |
|||
|全幅 = 2,966 mm(クロ212形以外)<br/>2,950 mm(クロ212形) |
|||
|全高 = 4,090 mm(クロ212形以外)<br/>3,670 mm(クロ212形) |
|||
|車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]]<br/>[[炭素鋼|普通鋼]](クロ212・クヤ212形) |
|||
|台車 = DT50B・TR235B(0番台)<br/>WTR235(クロ212形)<br/>WTR235BX(サヤ213形)<br/>WTR235XB(クヤ212形) |
|||
|主電動機 = MT64 |
|||
|主電動機出力 = |
|||
|編成出力 = |
|||
|制御装置 = |
|||
|保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形|ATS-SW]]([[岡山電車区]]所属車)<br/>ATS-SW・[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]] ([[JR西日本223系電車#在来線技術試験車「U@tech」|U@tech]]) |
|||
|備考 = |
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}} |
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[[岡山電車区]]の[[国鉄115系電車|115系]]置き換えのために、国鉄末期の[[1987年]]3月に3両編成 (Mc-T-Tc') ×8本24両が導入された。製造会社は、[[近畿車輛]]・[[川崎車両|川崎重工業]]・[[日本車輌製造]]・[[東急車輛製造]]・[[日立製作所]]{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。 |
|||
帯色は、新規に海をイメージした青([[青23号]])と水色([[青26号]])が設定された{{Sfn|鉄道ジャーナル247}}。これははからずも、直後に発足するJR西日本と[[四国旅客鉄道]](JR四国)の[[コーポレートカラー]]となった(JR西日本は青、JR四国は水色)。 |
|||
==== サハ213形 (T) ==== |
|||
[[付随車]]。0番台のみに存在する。 |
|||
約1年後に開業が予定されていた[[本四備讃線]]([[瀬戸大橋線]])用車両の先行投入であり、1987年(昭和62年)3月22日から[[宇野線]]の[[快速列車|快速]]11往復で運用を開始した{{Sfn|鉄道ファン573|p=126}}。この快速は翌月1日からは「[[マリンライナー|備讃ライナー]]」との列車名が付与された{{Sfn|鉄道ファン573|p=126}}。なお、灰皿は使用列車が当初から全て禁煙であったため取付けられていないが、これは当時としては思い切った施策であった。 |
|||
<gallery widths="180" style="font-size:80%;"> |
|||
ファイル:JNR EC T213-1.jpg|サハ213-1<br />(2003年9月1日 / 岡山駅) |
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[[1988年]](昭和63年)の瀬戸大橋線開業からは快速「[[マリンライナー]]」に充当。これに伴いクロ212形が連結されるようになった。それに先立ち、クモハ213形×2両、クロ212形×3両、サハ213形×1両と「スーパーサルーンゆめじ」の3両が近畿車輛で製造され、従来編成の一部を含んだ組替えが実施され、Mc-T-Tsc×3編成、Mc-T-Tc'×6編成、Mc-Tc'-Tc'×1編成となった。 |
|||
ファイル:JRW-Series213-inside.jpg|サハ213形車内<br />(「マリンライナー」運用当時の写真)<br />(2003年9月7日) |
|||
「マリンライナー」は運行開始当初から大半の列車が9両編成で1時間に1本運転されたが、[[臨時列車]]が運転されるほど利用者が多かったため、同年内にMc-T-Tsc'×2編成が近畿車輛で製造されて、[[1989年]](平成元年)3月「マリンライナー」の増発が行われ、大半の列車が6両編成で1時間に2本の運転となった。これにより、211系2両を含む合計で3両編成×13本39両の陣容となり、岡山電車区向けの製造は終了した。 |
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<gallery style="font-size:80%" widths="150"> |
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ファイル:JRW Mc213-5 20090328.jpg|クモハ213-5<br/>(2009年3月28日 [[新倉敷駅]]) |
|||
ファイル:JRW-213 001 JPN.JPG|クハ212-1<br/>(C1編成・ワンマン対応車)<br/>(2006年4月1日 [[長船駅]]) |
|||
ファイル:JNR EC T213-1.jpg|サハ213-1<br/>(2003年9月1日 岡山駅) |
|||
ファイル:JRW-Series213-inside.jpg|サハ213形車内<br/>(「マリンライナー」運用当時の写真)<br/>(2003年9月7日) |
|||
</gallery> |
</gallery> |
||
{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; |
|||
==== クロ212形 (T'sc) ==== |
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|+登場時から1988年まで{{Sfn|ザ・ラストモーメント|p=102}} |
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[[ファイル:JRW 213 series Kuro 212-1.jpg|thumb|240px|right|クロ212-1<br />(岡山駅)]] |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!rowspan="2" style="width:4em;"|編成<br/>番号 |
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!colspan="3"|{{TrainDirection|岡山|宇野}} |
|||
|- |
|||
|style="width:4em;"|クモハ<br/>213 |
|||
|style="width:4em;"|サハ<br/>213 |
|||
|style="width:4em;"|クハ<br/>212 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C-1 |
|||
|1||1||1 |
|||
|- |
|||
!C-2 |
|||
|2||2||2 |
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|- |
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|colspan="4"|: |
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|- |
|||
!C-7 |
|||
|7||7||7 |
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|- |
|||
!C-8 |
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|8||8||8 |
|||
|} |
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==== 瀬戸大橋線用パノラマグリーン車 ==== |
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JR西日本が[[1988年]](昭和63年)の瀬戸大橋線開通に合わせて独自に設計した、高松寄りの[[グリーン車|グリーン]]制御車である。[[瀬戸大橋]]走行時の客席からの眺望に配慮した設計となっており、側窓は屋根肩部にかかる大型の固定窓で、前面も流線型に大型の窓を備えた展望式である。その前面デザインは[[国鉄485系電車|485系]]と[[国鉄381系電車|381系]]のパノラマグリーン車や[[JR西日本221系電車|221系]]に多少アレンジを加えつつ踏襲された。車内は床面全体を[[ハイデッカー|ハイデッキ]]構造として回転リクライニングシートを装備しており、座席を外側または内側に向けて固定することも可能であった。構造の関係上、車体は[[炭素鋼|普通鋼]]で製作されており、重量が重いため、台車は強化型のWTR235形を装着する。冷房装置は床置き形のWAU301形 (33,000 kcal/h) ×1台を搭載する。 |
|||
[[ファイル:JRW 213 series Kuro 212-1.jpg|thumb|200px|right|クロ212-1<br/>(岡山駅)]] |
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JR西日本が[[1988年]](昭和63年)の瀬戸大橋線開通に合わせて独自に設計した、高松寄りの[[グリーン車|グリーン]]制御車である。[[瀬戸大橋]]走行時の客席からの眺望に配慮した設計となっており、側窓は屋根肩部にかかる大型の固定窓で、前面も流線型に大型の窓を備えた展望式である。その前面デザインは[[国鉄485系電車|485系]]と[[国鉄381系電車|381系]]のパノラマグリーン車や[[JR西日本221系電車|221系]]に多少アレンジを加えつつ踏襲された。車内は床面全体を[[ハイデッカー|ハイデッキ]]構造として回転リクライニングシートを装備しており、座席を外側または内側に向けて固定することも可能であった。構造の関係上、車体は[[炭素鋼|普通鋼]]で製作されており、重量が重いため、台車は強化型の WTR235形 を装着する。冷房装置は床置き形の WAU301形(33,000 kcal/h)×1台を搭載する。 |
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6両が製造されたが、5両は213系との連結用の0番台 |
6両が製造されたが、5両は213系との連結用の0番台(1 - 5)で、最高速度は110 km/hである。1両は0番台の予備車でもあり、211系電動車ユニットと編成を組む「[[国鉄211系電車#スーパーサルーンゆめじ|スーパーサルーンゆめじ]]」用の1000番台(1001)で、最高速度 120 km/h である。塗装は0番台では白をベースにJR西日本の[[コーポレートカラー]]の青と番号順にピンク、黄色、淡緑、オレンジ色、黄緑の各車異なる色の帯を窓下に巻いていた。1000番台は青とピンクだが細帯となっている。 |
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* クロ212- |
* クロ212-1:{{Color|pink|■}} 桃色帯 |
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* クロ212- |
* クロ212-2:{{Color|yellow|■}} 黄色帯 |
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* クロ212- |
* クロ212-3:{{Color|lightgreen|■}} 青緑色帯 |
||
* クロ212- |
* クロ212-4:{{Color|orange|■}} 橙色帯 |
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* クロ212- |
* クロ212-5:{{Color|greenyellow|■}} 黄緑帯(1997年6月の検査時に{{Color|lightgreen|■}} 青緑色帯に変更) |
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3・5の2両は運用末期、岡山県の民話である「[[桃太郎]]」にちなんだ[[ラッピング車両]]となっていた(ベースの色は番号順に青緑、ピンク)。 |
3・5の2両は運用末期、岡山県の民話である「[[桃太郎]]」にちなんだ[[ラッピング車両]]となっていた(ベースの色は番号順に青緑、ピンク)。 |
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なお、「スーパーサルーンゆめじ」は、需要に応じて編成中間に213系一般車を連結したり、クロを外した2両を一般車に連結して運行されたことがある。[[2010年]] |
なお、「スーパーサルーンゆめじ」は、需要に応じて編成中間に213系一般車を連結したり、クロを外した2両を一般車に連結して運行されたことがある。[[2010年]](平成22年)3月7日に[[さよなら運転]]を行い退役、同年6月30日付で廃車され形式消滅となった<ref>{{Cite news|和書|title=「ファイナルラン さよなら!スーパーサルーンゆめじ号」運転 |
||
|url=https://railf.jp/news/2010/03/08/145500.html|archiveurl= https://megalodon.jp/2024-0716-1010-07/https://railf.jp:443/news/2010/03/08/145500.html|newspaper=[[鉄道ファン (雑誌) |鉄道ファン]](鉄道ニュース)|publisher=[[交友社]]|date=2010-03-08|accessdate=2024-07-16|archivedate=2024-07-16}}</ref>{{Sfn|JR電車編成表2011冬|p=348}}。{{-}} |
|||
{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; |
|||
{{multiple image |
|||
|+2003年まで |
|||
| align = left |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
| direction = horizontal |
|||
!rowspan="2" style="width:4em;"|編成<br/>番号 |
|||
| image1 = JRW 213 Super Saloon Yumeji Kuro 212-1001 1989-01-06.jpg |
|||
!colspan="3"|{{TrainDirection|岡山|宇野・高松}} |
|||
| width1 = 170 |
|||
!rowspan="2" style="width:8em;"|廃車 |
|||
| caption1 = 「スーパーサルーンゆめじ」用の1000番台。帯の様式が異なる |
|||
!rowspan="2"|備考 |
|||
| image2 = JRW-Series213-inside-green.jpg |
|||
|- |
|||
| width2 = 160 |
|||
|style="width:4em;"|クモハ<br/>213 |
|||
| caption2 = クロ212車内 |
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|style="width:4em;"|サハ<br/>213 |
|||
| image3 = JRW-Series213-inside-green-seat.jpg |
|||
|style="width:4em;"|クハ<br/>212 |
|||
| width3 = 160 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
| alt3 = |
|||
!C01 |
|||
| caption3 = クロ212形の座席<br />外側および内側に向けて固定が可能 |
|||
|1||1||1||||style="white-space:nowrap;"|サハ213は<br/>「U@tech」へ |
|||
|- |
|||
!C02 |
|||
|2||2||2||2004/08/31<br/>(サハ213){{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=304}}|| |
|||
|- |
|||
!C03 |
|||
|3||3||3||2004/08/31<br/>(サハ213){{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=304}}|| |
|||
|- |
|||
!C04 |
|||
|4||4||4|||| |
|||
|- |
|||
!C05 |
|||
|5||5||5|||| |
|||
|- |
|||
!C06 |
|||
|6||6||6|||| |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|クモハ<br/>213||サハ<br/>213||style="background-color: #cf9;"|クロ<br/>212 |
|||
!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C07 |
|||
|7||7||style="background-color: #cf9;"|1||||クロ212は<br/>「U@tech」へ |
|||
|- |
|||
!C08 |
|||
|8||8||style="background-color: #cf9;"|2||2008/11/17<br/>(クロ212){{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=304}}|| |
|||
|- |
|||
!C09 |
|||
|9||9||style="background-color: #cf9;"|3||2004/08/31<br/>(クロ212){{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=304}}|| |
|||
|- |
|||
!C10 |
|||
|11||10||style="background-color: #cf9;"|4||2004/08/31<br/>(クロ212){{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=304}}|| |
|||
|- |
|||
!C11 |
|||
|12||11||style="background-color: #cf9;"|5||2004/08/31<br/>(クロ212){{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=304}}|| |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|クモハ<br/>213||クハ<br/>212||クハ<br/>212 |
|||
!廃車||備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C12 |
|||
|10||7||8|||| |
|||
|-style="border-top:solid 3px pink;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クモロ<br/>211 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|モロ<br/>211 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|クロ<br/>212 |
|||
!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px blue;" |
|||
!C13 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|1 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|1 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|1001||||スーパーサルーン<br/>ゆめじ |
|||
|} |
|||
=== 5000番台 === |
|||
{{鉄道車両 |
|||
|車両名 = 5000番台 |
|||
|背景色 = #f77321 |
|||
|文字色 = #ffffff |
|||
|画像 = Series213-5000 H13.jpg |
|||
|画像説明 = JR東海213系5000番台<br/>(2021年4月11日 伊那本郷駅 - 七久保駅間) |
|||
|運用者 = [[東海旅客鉄道]] |
|||
|製造所 = |
|||
|製造年 = 1989年 - 1991年 |
|||
|製造数 = 14編成28両 |
|||
|編成 = 2両編成 |
|||
|最高運転速度 = 110 km/h |
|||
|設計最高速度 = |
|||
|起動加速度 = |
|||
|常用減速度 = 3.5 km/h/s |
|||
|非常減速度 = 3.5 km/h/s |
|||
|編成定員 = |
|||
|車両定員 = 座席(補助席除く)54・立席79(クモハ213形5000番台)<br/>座席(補助席除く)50・立席83(クハ212形5000番台) |
|||
|自重 = 36.8t(クモハ213形5000番台)<br/>25.5t(クハ212形5000番台) |
|||
|編成重量 = |
|||
|編成長 = |
|||
|全長 = 20,000 mm |
|||
|全幅 = 3,004 mm |
|||
|全高 = 4,079 mm(クモハ213形5000番台)<br/>3,970 mm(クハ212形5000番台) |
|||
|車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]] |
|||
|台車 = C-DT56・C-TR241 |
|||
|主電動機 = C-MT64A |
|||
|主電動機出力 = |
|||
|編成出力 = |
|||
|制御装置 = |
|||
|保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形|ATS-S<small>T</small>]]・[[自動列車停止装置#ATS-PT形_(JR東海ATS-P)|ATS-P<small>T</small>]] |
|||
|備考 = |
|||
}} |
}} |
||
{{-}} |
|||
国鉄時代、いわゆる[[国電]]の設定がなかった名古屋地区では、近郊輸送は並行する私鉄がシェアの大半を占めていたが、その中でも[[関西線 (名古屋地区)|関西線]]の走る[[桑名市|桑名]]・[[四日市市|四日市]]方面は[[近畿日本鉄道]](近鉄)の独擅場であった。国鉄分割民営化後にJR東海はこれらの競合私鉄路線に対抗すべく、ダイヤや車両の改善に着手した。本番台は、関西線の輸送改善にあたり老朽化した[[国鉄165系電車|165系]]を置き換えるために開発された。 |
|||
[[1989年]](平成元年)から[[1991年]](平成3年)にかけて2両編成14本(28両)が投入された。2024年(令和6年)4月1日現在、全車が[[大垣車両区]]に配置され、[[飯田線]]で活躍している{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=123}}。 |
|||
構造は0番台を基本としながらも、同社の[[国鉄211系電車#5000・6000番台|211系5000番台]]に準じた仕様の変更がなされている。また当初から2両編成(1M1T)でサハ213形は存在せず、同社では3両編成に2M1Tの211系5000番台が投入されている。静岡地区で使用されている2両編成用のクモハ211形6000番台のシステムは、本番台と共通である。また、211系以降に製造・使用されているJR東海の一般型電車各系列との併結・一括制御が可能である。 |
|||
[[ファイル:JRC-213-5000inside 01.jpg|thumb|200px|right|5000番台の車内(2005年9月10日)]] |
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車内は乗降口から外側の車端部がロングシートとなり、転換クロスシートは扉間の8列のみとされ、ドア横には1両あたり4箇所8席分の補助席が設けられた。クハ212形のトイレ設備は省略された。前面列車種別(行先)窓は、211系5000番台と同様の天地寸法が大きいタイプとなった。側面行先表示幕は、211系5000番台2次車と同様の天地寸法の狭いタイプであったが、2次車以降は天地寸法が拡大された。戸閉め車側灯については、211系5000番台と同じく小丸形の物が採用されている。空調関係では、0番台で省略されていたラインデリアが本番台では設置されている。 |
|||
冷房装置はインバータ制御による[[集約分散式冷房装置|集約分散式]](C-AU711D-G4形×2台)に変更された。 |
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=== 改造車 === |
|||
空気圧縮機や冷房装置、添加励磁装置、補機類の電源が直流600 Vとなったため、補助電源装置がC-SC27形DC-DCコンバータ(GTOサイリスタおよびダイオード使用、連続定格出力 90 kW)に変更された。さらに、C-SC27形DC-DCコンバータの直流600 Vを電源とし、補機類に直流・交流100 Vを供給するために C-SC31形 制御用補助電源装置を搭載する。電源電圧の変更により、添加励磁装置 もC-HS65形 に変更された。 |
|||
==== クハ212形100番台 (T'c) ==== |
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[[ファイル:JRW EC Tc212-103 20060318.jpg|thumb|240px|right|クハ212-103<br />車体中央の窓が埋められている部分にトイレを設置している。<br />(2006年3月18日 / 山陽本線 庭瀬駅)]] |
|||
空気圧縮機は短編成化による容量適正化を考慮し、MH3094-C1000MLを搭載する。主電動機は内扇形構造や冷却風通期構造の改良を施した C-MT64A形 で、性能は0番台のMT64と同等である。台車は牽引装置をZリンク方式とした C-DT56(動力台車)および C-TR241(付随台車)とされ、ブレーキに応荷重装置が付加された。 |
|||
2003年の「マリンライナー」置き換えに伴う編成替えにより、サハ213形から5両が改造された制御車である。当初は4両改造の予定であったが、計画変更で1両追加された。 |
|||
JR東海管内の在来線電化区間全線に対応するため、クモハ211形5600番台と同様に[[集電装置|パンタグラフ]]は狭小限界トンネル対応の C-PS24A形 とされ、取付部が20 mm低くされた。 |
|||
車体を端から1,900mm分、台枠のみを残して切断し、普通鋼で新造された運転台が取付けられた<ref name="RF 200508">{{Cite book|和書|title=鉄道ファン2005年8月号付録 新車カタログ2005|year=2005|publisher=交友社|editor=|pages=|id=}}</ref>。そのため、新造車(クハ212形0番台)と比べて側面の白塗りの部分が長い。運転台形状は新造車に基づくが、後退角のない切妻形が特徴である。また、[[前照灯]]・[[尾灯]]形状が新造車の「四角枠に丸灯」から「四角枠に四角灯」に、[[排障器]](スカート)は改造時より鉄板が太く厚い強化型を装備する。 |
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== 改造車 == |
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=== JR西日本での改番を伴う改造車 === |
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==== 先頭車化改造車 ==== |
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[[ファイル:JRW EC Tc212-103 20060318.jpg|thumb|200px|right|クハ212-103<br/>車体中央の窓が埋められている部分にトイレを設置している。<br/>(2006年3月18日 [[庭瀬駅]])]] |
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2003年(平成15年)の「マリンライナー」置き換えに伴う編成替えにより、サハ213形から5両が制御車に改造され、クハ212形100番台となった。当初は4両改造の予定であったが、計画変更で1両追加された。 |
|||
車体を端から1,900 mm分、台枠のみを残して切断し、普通鋼で新造された運転台が取付けられた{{Sfn|鉄道ファン532}}。そのため、新造車(クハ212形0番台)と比べて側面の白塗りの部分が長い。運転台形状は新造車に基づくが、後退角のない切妻形が特徴である。また、[[前照灯]]・[[尾灯]]形状が新造車の「四角枠に丸灯」から「四角枠に四角灯」に、[[排障器]](スカート)は改造時より鉄板が太く厚い強化型を装備する。 |
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全車がワンマン運転対応であり、同社の[[国鉄キハ40系気動車 (2代)#キハ47形|キハ47形ワンマン車]]のように運転台から前部客用扉までの座席が全て撤去されている。トイレは0番台のような車端部ではなく、前部客用扉の直後に車椅子対応の大型のものが設置され、対向側のスペースも車椅子利用者のために座席が撤去されフリースペースとされた。これらのことから着席定員は減少している。 |
全車がワンマン運転対応であり、同社の[[国鉄キハ40系気動車 (2代)#キハ47形|キハ47形ワンマン車]]のように運転台から前部客用扉までの座席が全て撤去されている。トイレは0番台のような車端部ではなく、前部客用扉の直後に車椅子対応の大型のものが設置され、対向側のスペースも車椅子利用者のために座席が撤去されフリースペースとされた。これらのことから着席定員は減少している。 |
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番号の新旧対照は次のとおり。 |
番号の新旧対照は次のとおり。 |
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サハ213-7 - 11 → クハ212-101 - 105 |
サハ213-7 - 11 → クハ212-101 - 105 |
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==== |
==== 試験車「U@tech」 ==== |
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{{see also|JR西日本223系電車#在来線技術試験車「U@tech」}} |
{{see also|JR西日本223系電車#在来線技術試験車「U@tech」}} |
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[[ファイル:JRWest_kuya212-1.JPG|thumb| |
[[ファイル:JRWest_kuya212-1.JPG|thumb|200px|right|クヤ212形<br/>(2006年12月26日 [[岸辺駅]]付近)]] |
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「マリンライナー」離脱後、編成替えで余剰となったクロ212-1およびサハ213-1が在来線試験車両「'''U@tech'''」に改造されたものである。車体塗色は青系統の[[ラッピング車両|ラッピング]]に変更され、室内は座席が一部撤去された上で各種測定用の機器が設置されている。 |
「マリンライナー」離脱後、編成替えで余剰となったクロ212-1およびサハ213-1が在来線試験車両「'''U@tech'''」に改造されたものである。車体塗色は青系統の[[ラッピング車両|ラッピング]]に変更され、室内は座席が一部撤去された上で各種測定用の機器が設置されている。 |
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{| |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%;" |
||
|- |
|-style="border-top:solid 3px #0072bc;" |
||
!style="width:6em;| |
|||
!colspan="3"|{{TrainDirection|米原|下関}} |
|||
|-style="border-top:solid 3px #FDBC00;" |
|||
|- |
|||
!U@tech |
!U@tech |
||
| |
|style="width:6em; background-color:#eef;"|クモヤ<br/>223-9001 |
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| |
|style="width:6em;"|サヤ<br/>213-1 |
||
| |
|style="width:6em;"|クヤ<br/>212-1 |
||
|} |
|} |
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牽引車は、[[JR西日本223系電車#9000番台|223系クモヤ223-9001]]が務める。223系の最高速度は 130 km/h であること、新型台車の試験を行うこと、異なる系列との連結を行うことから、機器類は改造や交換がなされた。また、雨天時の走行を再現するための装備として、サヤ213形の室内に水槽と散水装置が搭載された。 |
牽引車は、[[JR西日本223系電車#9000番台|223系クモヤ223-9001]]が務める。223系の最高速度は 130 km/h であること、新型台車の試験を行うこと、異なる系列との連結を行うことから、機器類は改造や交換がなされた。また、雨天時の走行を再現するための装備として、サヤ213形の室内に水槽と散水装置が搭載された。 |
||
[[2004年]][[10月22日]]付で車籍を抹消(機械扱い)されたが、[[2007年]][[3月31日]]付で車籍を登録した。その後、[[吹田総合車両所]]に配置され、車体端には同車両所の所属であることを示す「近スイ」の文字が表記されている。 |
[[2004年]](平成16年)[[10月22日]]付で車籍を抹消(機械扱い)されたが、[[2007年]][[3月31日]]付で車籍を登録した。その後、[[吹田総合車両所]]に配置され、車体端には同車両所の所属であることを示す「近スイ」の文字が表記されている。 |
||
[[2019年]][[3月31日]]付で、クヤ212-1とサヤ213-1を含む「U@tech」が廃車となった |
[[2019年]](平成31年)[[3月31日]]付で、クヤ212-1とサヤ213-1を含む「U@tech」が廃車となった{{Sfn|鉄道ダイヤ情報422}}。 |
||
==== |
==== 観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」 ==== |
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{{main|ラ・マル・ド・ボァ}} |
{{main|ラ・マル・ド・ボァ}} |
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[[File:JRW 213-7000 La Malle de Bois 20160410.jpg|thumb| |
[[File:JRW 213-7000 La Malle de Bois 20160410.jpg|thumb|200px|right|[[岡山駅]]停車中の<br/>「La Malle de Bois」]] |
||
[[西日本旅客鉄道岡山支社|JR西日本岡山支社]]では、2016年春の「晴れの国おかやま[[デスティネーションキャンペーン]]」(以下、岡山DC)および「[[瀬戸内国際芸術祭]]2016」、岡山市内の「IMAGENEERING ART PROJECT」などに合わせ、213系1編成2両を改造した観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ、フランス語で旅行かばんの意)」を導入した<ref> |
[[西日本旅客鉄道岡山支社|JR西日本岡山支社]]では、2016年(平成28年)春の「晴れの国おかやま[[デスティネーションキャンペーン]]」(以下、岡山DC)および「[[瀬戸内国際芸術祭]]2016」、岡山市内の「IMAGENEERING ART PROJECT」などに合わせ、213系1編成2両を改造した観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ、[[フランス語]]で「旅行かばん」の意)」を導入した<ref>{{Cite press release|和書|title=せとうちを中心とした広域的な観光の推進に向けた観光列車の導入について|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/09/page_7665.html|publisher=西日本旅客鉄道岡山支社|date=2015-09-17}}</ref>。 |
||
種車はクハ212-4 |
種車はクハ212-4・クモハ213-4の2両で、新たに7000番台の番台が付与され、クロ212-7004+クモロ213-7004に車番を変更、編成番号もLA1編成となった。 |
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外装は白を基調として、車内には自転車などを組み立てた状態で搭載することが可能なサイクルスペースが設置され、地域の特産品とコラボしたグッズや飲料などの販売を新たに設置したサービスカウンターで行っている。編成定員は全席グリーン指定席で52名<ref> |
外装は白を基調として、車内には自転車などを組み立てた状態で搭載することが可能なサイクルスペースが設置され、地域の特産品とコラボしたグッズや飲料などの販売を新たに設置したサービスカウンターで行っている。編成定員は全席グリーン指定席で52名<ref>{{Cite press release|和書|url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/05/page_7148.html|title=「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」にあわせた観光列車の導入について|publisher=西日本旅客鉄道岡山支社|date=2015-05-19}}</ref>。 |
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2019年 |
2019年(平成31年)2月9日 - 11日には[[京都鉄道博物館]]で展示が行われた<ref>{{Cite news|和書|title=京都鉄道博物館で「La Malle De Bois」の特別展示|url=https://railf.jp/news/2019/02/10/195500.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道ニュース)|publisher=交友社|date=2019-02-10|accessdate=2019-02-10}}</ref>。 |
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2024年(令和6年)4月1日現在、[[下関総合車両所#岡山電車支所|下関総合車両所岡山電車支所]](旧:岡山電車区)に配置されている{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=187}}。 |
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{| |
{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%;" |
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|- |
|-style="border-top:solid 3px #000000;" |
||
!style="width:6em;| |
|||
!colspan="2"|{{TrainDirection|岡山|宇野}} |
|||
|- |
|-style="border-top:solid 3px #000000;" |
||
| colspan="3" | |
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|- |
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!La Malle de Bois |
!La Malle de Bois |
||
| |
|style="width:6em;"|クモロ<br/>213-7004 |
||
| |
|style="width:6em;"|クロ<br/>212-7004 |
||
|} |
|} |
||
<gallery |
<gallery style="font-size:80%" widths="150"> |
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ファイル:JRW 213-7000 La Malle de Bois Bicycle shed 20160410.jpg|サイクルスペース |
ファイル:JRW 213-7000 La Malle de Bois Bicycle shed 20160410.jpg|サイクルスペース |
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ファイル:JRW 213-7000 La Malle de Bois seat 20160410.jpg|グリーン席 |
ファイル:JRW 213-7000 La Malle de Bois seat 20160410.jpg|グリーン席 |
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207行目: | 424行目: | ||
</gallery> |
</gallery> |
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=== JR西日本での改造工事 === |
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== 番台別概説 == |
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==== ワンマン化改造 ==== |
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「マリンライナー」運用から外れた後は、クロ212形組み込みの5本からクロ212形が抜き取られ、同時にサハ213形への運転台取付改造が行われ2両編成化され、全車普通車編成7本のうちの3本からサハ213形が抜き取られ2両編成化された。これにより2両編成化された計8本に[[ワンマン運転]]対応改造が行われた。改造工事が2003年(平成15年)10月から約1年かけて[[吹田総合車両所|吹田工場]](先頭車化改造+ワンマン改造)と[[網干総合車両所]](ワンマン改造のみ)で順次対象となる編成に実施された。2両編成は全てワンマン対応車となり、戸袋窓上半分が塞がれてワンマン表示機(ワンマン運転時に出入り口を表示)が設置されている。 |
|||
=== 0番台 === |
|||
{{鉄道車両 |
|||
| 車両名 = 0番台 |
|||
| 背景色 = #000000 |
|||
| 文字色 = #ffffff |
|||
| 画像 = Kumoha 213 6.jpg |
|||
| 画像説明 = 213系0番台<br />(2007年5月23日) |
|||
| 運用者 = [[日本国有鉄道]]<br />[[西日本旅客鉄道]] |
|||
| 製造所 = |
|||
| 製造年 = 1987年 - 1988年 |
|||
| 製造数 = |
|||
| 編成 = 2・3両 |
|||
| 最高運転速度 = 110 km/h<br />130(曲線通過+20)km/h([[JR西日本223系電車#在来線技術試験車「U@tech」|U@tech]]) |
|||
| 設計最高速度 = |
|||
| 起動加速度 = |
|||
| 常用減速度 = 3.5 km/h/s<br />4.3 km/h/s (U@tech) |
|||
| 非常減速度 = 5.0 km/h/s<br />5.2 km/h/s (U@tech) |
|||
| 編成定員 = |
|||
| 車両定員 = 座席60・立席8(クモハ213形0番台原形車)<br />座席64・立席8(サハ213形0番台)<br />座席58・立席8(クハ212形0番台)<br />座席40・立席0(クロ212形)<br />座席42・立席72(クハ212形100番台)<br />非営業車両([[事業用車|事業用]])(サヤ213/クヤ212形U@tech) |
|||
| 自重 = 37.3 t(クモハ213形0番台)<br />24.1 t(サハ213形0番台)<br />26.5 t(クハ212形0番台)<br />33.0 t(クロ212形)<br />26.7 t(クハ212形100番台) |
|||
| 編成重量 = |
|||
| 編成長 = |
|||
| 全長 = 20,000 mm |
|||
| 全幅 = 2,966 mm (クロ212形以外)<br />2,950 mm (クロ212形) |
|||
| 全高 = 4,090 mm (クロ212形以外)<br />3,670 mm (クロ212形) |
|||
| 車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]]<br />[[炭素鋼|普通鋼]](クロ212・クヤ212形) |
|||
| 台車 = DT50B・TR235B(0番台)<br />WTR235(クロ212形)<br />WTR235BX(サヤ213形)<br />WTR235XB(クヤ212形) |
|||
| 主電動機 = MT64 |
|||
| 主電動機出力 = |
|||
| 編成出力 = |
|||
| 制御装置 = |
|||
| 保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形|ATS-SW]]([[岡山電車区]]所属車)<br />ATS-SW・[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]] ([[#在来線試験車両「U@tech」|U@tech]]) |
|||
| 備考 = |
|||
}} |
|||
[[岡山電車区]]の[[国鉄115系電車|115系]]置き換えのために、国鉄末期の[[1987年]]3月に3両編成 (Mc-T-Tc') 8本24両が導入された。製造会社は、[[近畿車輛]]・[[川崎重工業車両カンパニー|川崎重工業]]・[[日本車輌製造]]・[[東急車輛製造]]・[[日立製作所]]<ref name="RJ247" />。 |
|||
帯色は、新規に海をイメージした青(青23号)と水色(青26号)が設定された<ref name="RJ247" />。これははからずも、直後に発足するJR西日本と[[四国旅客鉄道]](JR四国)の[[コーポレートカラー]]となった(JR西日本は青、JR四国は水色)。 |
|||
==== 登場 - 瀬戸大橋開業前 ==== |
|||
約1年後に開業が予定されていた[[本四備讃線]]([[瀬戸大橋線]])用車両の先行投入であり、1987年3月22日から[[宇野線]]の[[快速列車|快速]]11往復で運用を開始した<ref name="RF573_126">[[#鉄道ファン573|『鉄道ファン』通巻573号、p.126]]</ref>。この快速は翌月1日からは「[[マリンライナー|備讃ライナー]]」との列車名が付与された<ref name="RF573_126" />。なお、灰皿は使用列車が当初から全て禁煙であったため取付けられていないが、これは当時としては思い切った施策であった。 |
|||
営業では3両編成を3本連結した9両での運用を基本とし、通常は9両編成を2本使用、残る3両編成2本は予備車とし、多客期には12両での運用も見られた<ref name="RF573_126" />。 |
|||
登場時から1988年までの編成 |
|||
{| class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 2em;" |
|||
|-style="border-bottom:solid 5px #0072bc;" |
|||
!編成番号 |
|||
|colspan="3"|{{TrainDirection|岡山|宇野}} |
|||
|- |
|||
|C-1 |
|||
|クモハ213-1 |
|||
|サハ213-1 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-1 |
|||
|- |
|||
|C-2 |
|||
|クモハ213-2 |
|||
|サハ213-2 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-2 |
|||
|- |
|||
| : |
|||
| : |
|||
| : |
|||
|style="background-color:#eee;"| : |
|||
|- |
|||
|C-7 |
|||
|クモハ213-7 |
|||
|サハ213-7 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-7 |
|||
|- |
|||
|C-8 |
|||
|クモハ213-8 |
|||
|サハ213-8 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-8 |
|||
|} |
|||
[[File:JR west 213 bisanliner okayama.jpg|thumb|240px|left|9両編成で運転する備讃ライナー<br />(1987年)]] |
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{{-}} |
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==== 瀬戸大橋開業 - 2003年10月まで ==== |
|||
2003年までの編成(C13編成のクモロ211形・モロ210形は[[国鉄211系電車|211系]]) |
|||
{| class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 2em;" |
|||
|-style="border-bottom:solid 5px #0072bc;" |
|||
!編成番号 |
|||
|colspan="3"|{{TrainDirection|岡山|宇野・高松}} |
|||
!摘要 |
|||
|- |
|||
|C01 |
|||
|クモハ213-1 |
|||
|サハ213-1 |
|||
|style="background-color: #eee;"|クハ212-1 |
|||
|rowspan="4"|基本編成<br />6編成 |
|||
|- |
|||
|C02 |
|||
|クモハ213-2 |
|||
|サハ213-2 |
|||
|style="background-color: #eee;"|クハ212-2 |
|||
|- |
|||
| : |
|||
| : |
|||
| : |
|||
|style="background-color: #eee;"| : |
|||
|- |
|||
|C06 |
|||
|クモハ213-6 |
|||
|サハ213-6 |
|||
|style="background-color: #eee;"|クハ212-6 |
|||
|- |
|||
|C07 |
|||
|クモハ213-7 |
|||
|サハ213-7 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クロ212-1 |
|||
|rowspan="5"|グリーン車付<br />5編成 |
|||
|- |
|||
|C08 |
|||
|クモハ213-8 |
|||
|サハ213-8 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クロ212-2 |
|||
|- |
|||
|C09 |
|||
|クモハ213-9 |
|||
|サハ213-9 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クロ212-3 |
|||
|- |
|||
|C10 |
|||
|クモハ213-11 |
|||
|サハ213-10 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クロ212-4 |
|||
|- |
|||
|C11 |
|||
|クモハ213-12 |
|||
|サハ213-11 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クロ212-5 |
|||
|- |
|||
|C12 |
|||
|クモハ213-10 |
|||
|style="background-color: #eee;"|クハ212-7 |
|||
|style="background-color: #eee;"|クハ212-8 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|C13 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クモロ211-1 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|モロ210-1 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クロ212-1001 |
|||
|ゆめじ編成 |
|||
|} |
|||
[[1988年]]の瀬戸大橋線開業からは快速「[[マリンライナー]]」に充当。これに伴いクロ212形が連結されるようになった。それに先だって、クモハ213形2両、クロ212形3両、サハ213形1両と「スーパーサルーンゆめじ」の3両が近畿車輛で製造され、従来編成の一部を含んだ組替えが実施され、Mc-T-Tsc×3、Mc-T-Tc'×6、Mc-Tc'-Tc'×1となった。 |
|||
「マリンライナー」は運行開始当初から大半の列車が9両編成で1時間に1本運転されたが、[[臨時列車]]が運転されるほど利用者が多かったため、同年内にMc-T-Tsc'×2が近畿車輛で製造されて、[[1989年]](平成元年)3月「マリンライナー」の増発が行われ、大半の列車が6両編成で1時間に2本の運転となった。これにより、211系2両を含む合計で3両編成13本39両の陣容となり、岡山電車区向けの製造は終了した。 |
|||
瀬戸大橋線開業以来15年間変わらず同区間を走行していたが、開業ブームが過ぎると年々瀬戸大橋線の利用客が減少傾向となっていたこと、[[塩害]]による床下機器の故障が増えていたこと、JR四国がJR西日本に支払う車両使用料が負担になっていたことから、[[2003年]](平成15年)[[10月1日]]のダイヤ改正で「マリンライナー」運用は新型車両([[JR四国5000系電車|JR四国5000系]]/[[JR西日本223系電車#5000番台|JR西日本223系5000番台]])に置き換えられたのに伴い、本系列は同列車の運用から外れた。クロ212は0番台全車が運用を離脱し、編成から外された。1が試験車「U@Tech」クヤ212-1に改造され、その他は運転台機器が後述の先頭車化改造車クハ212形100番台に転用された。 |
|||
瀬戸大橋線以外では、[[1998年]](平成10年)10月まで山陽本線快速「[[サンライナー]]」の1往復(時期により下りのみ普通列車の場合あり)で[[三原駅]]まで運用されていた。これは21時台に岡山から三原まで走り、その後折り返し普通福山行きとなって[[福山駅]]で滞泊。翌朝「サンライナー」として岡山へ戻った後に「マリンライナー」の運用に入るというもので、クロ212形グリーン車も締切扱いとせず自由席グリーン車として営業運転された。{{-}} |
|||
[[ファイル:Kokutetsu 213 marine liner-11.jpg|thumb|240px|right|「スーパーサルーンゆめじ」2両とC12編成などを連結し11両編成で運転するマリンライナー<br />(1988年)]] |
|||
ゆめじ編成(C13編成)を「マリンライナー」で使用する際は、運行開始当初はクハを2両連結しているC12編成のクモハの前にクモロ211-1+モロ210-1を連結して11両編成というのがあったが、それ以外ではC12編成を分割し、クモロ211-1+モロ210-1+クハ212-8、クモハ213-10+クハ212-7+クロ212-1001の編成で運用していた。特に後者はC07 - C11編成が検査入場中などに多く見られた。いずれにしろ、クハ212-7は営業運転で先頭に立つことはなかった。{{-}} |
|||
==== 2003年10月以降 ==== |
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[[File:JNR213-0x6.JPG|thumb|正面と側面の方向幕がJR西日本標準の黒地に白文字のものに変更された<br />(2008年4月4日)]] |
|||
{|class="wikitable" style="text-align:center;" |
|||
|+ style="font-size: 120%;"| 2004年以降の編成 |
|||
|-style="border-bottom:solid 5px #0072bc;" |
|||
!編成番号 |
|||
|colspan="3"|{{TrainDirection|岡山|宇野・高松}} |
|||
!摘要 |
|||
|- |
|||
|C01 |
|||
|クモハ213-1 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-1 |
|||
| - |
|||
|rowspan="3"|ワンマン<br />対応 |
|||
|- |
|||
|C02 |
|||
|クモハ213-2 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-2 |
|||
| - |
|||
|- |
|||
|C03 |
|||
|クモハ213-3 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-3 |
|||
| - |
|||
|- |
|||
|C04 |
|||
|クモハ213-4 |
|||
|サハ213-4 |
|||
|style="background-color: #eee;"|クハ212-4 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|C05 |
|||
|クモハ213-5 |
|||
|サハ213-5 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-5 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|C06 |
|||
|クモハ213-6 |
|||
|サハ213-6 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-6 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|C07 |
|||
|クモハ213-7 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-101 |
|||
| - |
|||
|rowspan="6"|ワンマン<br />対応 |
|||
|- |
|||
|C08 |
|||
|クモハ213-8 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-102 |
|||
| - |
|||
|- |
|||
|C09 |
|||
|クモハ213-9 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-103 |
|||
| - |
|||
|- |
|||
|C10 |
|||
|クモハ213-11 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-104 |
|||
| - |
|||
|- |
|||
|C11 |
|||
|クモハ213-12 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-105 |
|||
| - |
|||
|- |
|||
|C12 |
|||
|クモハ213-10 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-7 |
|||
|style="background-color:#eee;"|クハ212-8 |
|||
|- |
|||
|C13 |
|||
|style="background-color:#fdd;"|クモロ211-1 |
|||
|style="background-color:#fdd;"|モロ210-1 |
|||
|style="background-color:#fdd;"|クロ212-1001 |
|||
|ゆめじ |
|||
|} |
|||
* ワンマン対応改造は2004年実施。 |
|||
* C01編成のサハ213-1はサヤ213-1に改造。 |
|||
* C02・C03編成のサハ213-2、サハ213-3は廃車。 |
|||
* C07 - C11編成のクハ212-100番台はサハ213からの改造。 |
|||
* C12編成はクモハ213-10とクハ212-8のみワンマン対応改造。 |
|||
* C13編成(ゆめじ)は2010年6月に廃車。 |
|||
* この他、クロ212-2が保留車(2008年11月17日付で廃車)。 |
|||
「マリンライナー」運用から外れた後は、クロ212形組み込みの5本からクロ212形が抜き取られ、同時にサハ213形への運転台取付改造が行われ2両編成化され、全車普通車編成7本のうちの3本からサハ213形が抜き取られ2両編成化された。これにより2両編成化された計8本に[[ワンマン運転]]対応改造が行われた。改造工事が2003年10月から約1年かけて[[西日本旅客鉄道吹田工場|吹田工場]](先頭車化改造+ワンマン改造)と[[網干総合車両所]](ワンマン改造のみ)で順次対象となる編成に実施された。2両編成は全てワンマン対応車となり、戸袋窓上半分が塞がれてワンマン表示機(ワンマン運転時に出入り口を表示)が設置されている。 |
|||
改造途中は暫定的に大阪寄りからMc-Mc-T-Tc'の4両編成も2本存在したが、対象車の改造が終了した現在は、3両編成×4本(Mc-T-Tc'×3 (C04 - 06)、Mc-Tc'-Tc'×1 (C12) )、2両編成 (Mc-Tc') ×8本(C01 - 03・07 - 11。ワンマン改造併施)に組替えられ、クロ212形3両(1両は保留)とサハ213形2両が廃車となっている。なお、C12編成は通常は3両編成で運転されるが、2両編成が検査等で不足する際にはクハ212-7を抜いた2両編成で運用される。 |
|||
正面と側面の[[方向幕|種別・行先表示器]]の字幕は「マリンライナー」時代も含めて、白地に黒文字であったが、[[2006年]](平成18年)以降全編成がJR西日本標準の黒地に白文字のものに変更された。また、「マリンライナー」では側面の表示に号車番号も併せて表記されていた。 |
|||
改造途中は暫定的に大阪寄りからMc-Mc-T-Tc'の4両編成も2本存在したが、対象車の改造が終了した現在は、3両編成×4本(Mc-T-Tc'×3(C04 - 06)、Mc-Tc'-Tc'×1 (C12))、2両編成(Mc-Tc')×8本(C01 - 03・07 - 11。ワンマン改造併施)に組替えられ、クロ212形3両(1両は保留)とサハ213形2両が廃車となっている。なお、C12編成は通常は3両編成で運転されるが、2両編成が検査等で不足する際にはクハ212-7を抜いた2両編成で運用される。 |
|||
また、ワンマン非対応のクモハ213形とクハ212形については、[[EB装置]]・[[TE装置]]の整備に伴い、機器箱を設置する必要が生じたため、運転席直後の1列2席分(1A・B席)が車内向き固定となり、乗務員室との仕切扉左にその旨を知らせるステッカーが貼られている。{{-}} |
|||
==== 体質改善工事 ==== |
==== 体質改善工事 ==== |
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[[File:213系体質改善車.jpg|thumb|体質改善工事施工車<br |
[[File:213系体質改善車.jpg|thumb|200px|right|体質改善工事施工車<br/>(2016年8月5日 岡山駅)]] |
||
[[ファイル:Mc213-12-20121208 145051 01.jpg|thumb| |
[[ファイル:Mc213-12-20121208 145051 01.jpg|thumb|200px|right|クモハ213-12]] |
||
JR西日本が施工する旧形車の延命と接客設備改善のための体質改善工事で、JR西日本に所属する213系全28両についても、2012年にC8編成が[[吹田総合車両所]]で体質改善工事を施工したのを皮切りに<ref> |
JR西日本が施工する旧形車の延命と接客設備改善のための体質改善工事で、JR西日本に所属する213系全28両についても、2012年(平成24年)にC8編成が[[吹田総合車両所]]で体質改善工事を施工したのを皮切りに<ref>{{Cite news|和書|title=213系C8編成が試運転|url=http://railf.jp/news/2012/06/16/215900.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道ニュース)|publisher=交友社|date=2012-06-16|accessdate=2012-06-16}}</ref>、2015年(平成27年)までに全編成の工事が終了した。 |
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工事内容は以下の通り。 |
工事内容は以下の通り。 |
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484行目: | 451行目: | ||
* 乗降扉の上にLED式の[[車内案内表示装置]]を配置 |
* 乗降扉の上にLED式の[[車内案内表示装置]]を配置 |
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* 乗務員室と客室との仕切り扉を引き戸に変更 |
* 乗務員室と客室との仕切り扉を引き戸に変更 |
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<gallery style="font-size:80%" widths="150"> |
|||
<gallery widths="180" style="font-size:80%;"> |
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ファイル:JRW213 Constructed Seat.jpg|車内(ワンマン車) |
ファイル:JRW213 Constructed Seat.jpg|車内(ワンマン車) |
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ファイル:JRW213 space.jpg|車いすスペース |
ファイル:JRW213 space.jpg|車いすスペース |
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492行目: | 458行目: | ||
</gallery> |
</gallery> |
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=== JR東海での改造 === |
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==== 313系導入以降の改造 ==== |
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2020年4月1日現在、3両編成4本と2両編成7本の26両が岡山電車区に配置されている<ref name="JRR 2020s 189" />。 |
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313系の導入以降、全編成を対象に以下の工事を施工した。 |
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* パンタグラフをシングルアーム型に交換 |
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* 転落防止幌の取り付け |
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* クハ212形の運転室直後のロングシート1区画を撤去し、[[車椅子スペース]]を整備 |
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* ドアチャイムの新設 |
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* ATS-P</small>T</small>装置の新設 |
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==== 飯田線転用改造 ==== |
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2011年(平成23年)からは飯田線への転用改造のため近畿車輛に[[車両輸送#甲種輸送|甲種輸送]]され<ref>{{Cite news|和書|title=JR東海213系5000番台が近畿車輛へ|url=http://railf.jp/news/2011/01/08/090300.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道ニュース)|publisher=交友社|date=2011-01-08|accessdate=2011-01-08}}</ref>、改造第一陣は2011年(平成23年)4月21日に近畿車輛を出場した<ref>{{Cite news|和書|title=JR東海213系5000番台が近畿車輌から出場|url=http://railf.jp/news/2011/04/22/223000.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道ニュース)|publisher=交友社|date=2011-04-22|accessdate=2011-04-22}} |
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</ref>。改造内容は次のとおり。 |
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* クハ212形にバリアフリー対応の大型トイレを設置し、その正面部分に車椅子スペースを増設{{Efn2|このためクハ212形5000番台には1両中2ヶ所、車椅子スペースが存在する。}}。 |
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* 乗降扉に半自動回路を追加(押しボタン式)。 |
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* 先頭台車に滑走防止用の[[砂撒き装置#セラミック噴射装置|セラジェット]]装置設置。 |
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* 補助席の撤去。 |
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<gallery style="font-size:80%" widths="150"> |
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ファイル:Tc212-5004-20110930 083413.jpg|トイレ設置などの改造工事を受けたクハ212-5004 |
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ファイル:211 5000 lavatory.JPG|バリアフリー対応の大型トイレ |
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ファイル:213 5000 door push button.JPG|乗降扉の開閉ボタン |
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</gallery> |
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== 運用 == |
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=== JR西日本 === |
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==== 宇野線・瀬戸大橋線 ==== |
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[[ファイル:JR west 213 bisanliner okayama.jpg|thumb|200px|right|9両編成で運転する備讃ライナー<br/>(1987年)]] |
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[[ファイル:Kokutetsu 213 marine liner-11.jpg|thumb|200px|right|「スーパーサルーンゆめじ」2両とC12編成などを連結し11両編成で運転するマリンライナー<br/>(1988年)]] |
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国鉄分割民営化直前の1987年(昭和62年)3月より213系0番台の運用を開始し、宇野線の快速列車「[[マリンライナー|備讃ライナー]]」に投入された。営業では3両編成を3本連結した9両での運用を基本とし、通常は9両編成を2本使用、残る3両編成×2本は予備車とし、多客期には12両での運用も見られた{{Sfn|鉄道ファン573|p=126}}。1988年の瀬戸大橋線開業後は快速「[[マリンライナー]]」に使用され、パノラマグリーン車も連結された。 |
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「ゆめじ」編成を「マリンライナー」で使用する際は、運行開始当初はクハを2両連結しているC12編成のクモハの前にクモロ211-1+モロ210-1を連結して11両編成というのがあったが、それ以外ではC12編成を分割し、クモロ211-1+モロ210-1+クハ212-8、クモハ213-10+クハ212-7+クロ212-1001の編成で運用していた。特に後者はC07 - C11編成が検査入場中などに多く見られた。クハ212-7は営業運転で先頭に立つことはなかった。 |
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瀬戸大橋線以外では、[[1998年]](平成10年)10月まで山陽本線快速「[[サンライナー]]」の1往復(時期により下りのみ普通列車の場合あり)で[[三原駅]]まで運用されていた。これは21時台に岡山駅から三原駅まで走り、その後折り返し普通福山行きとなって[[福山駅]]で滞泊し、翌朝「サンライナー」として岡山へ戻った後に「マリンライナー」の運用に入るというもので、クロ212形グリーン車も締切扱いとせずグリーン車自由席として営業運転された。 |
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岡山近郊の山陽本線[[和気駅]] - [[三原駅]]間、[[伯備線]]岡山駅 - [[新見駅]]間、[[赤穂線]][[播州赤穂駅]]以西、[[宇野線]]全線、本四備讃線[[児島駅]]以北で普通列車として運用されているが<ref name="hensei">{{Cite journal|和書 |title= |journal=普通列車編成両数表 |publisher=ジェー・アール・アール |volume=36 |year=2016 |month=6 |pages=p.172-173・p.181-184|isbn=978-4-3306-8916-6}}</ref>、3両編成は原則として山陽本線・赤穂線のみで運用される<ref name="hensei" />。本系列の転用により、[[岡山電車区|岡山電車区電車センター]]の[[国鉄103系電車|103系]]の全編成と[[国鉄105系電車|105系]]の一部が置き換えられ、転属や廃車が発生した。また、2009年3月14日のダイヤ改正では「サンライナー」三原行き (2725M) にも運用されていた。 |
|||
瀬戸大橋線開業以来15年間変わらず同区間を走行していたが、開業ブームが過ぎると年々瀬戸大橋線の利用客が減少傾向となっていたこと、[[塩害]]による床下機器の故障が増えていたこと、JR四国がJR西日本に支払う車両使用料が負担になっていたことから、[[2003年]](平成15年)[[10月1日]]のダイヤ改正で「マリンライナー」運用は新型車両([[JR四国5000系電車|JR四国5000系]]と[[JR西日本223系電車#5000番台|JR西日本223系5000番台]])に置き換えられたのに伴い、本系列は同列車の運用から外れた。 |
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2016年にはC04編成からサハ213-4を抜いた2両が前述の観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」に改造された。サハ213-4については、2016年6月現在C01編成の中間に組み込まれて運用されている。 |
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クロ212は0番台全車が運用を離脱し、編成から外された。1が試験車「U@Tech」クヤ212-1に改造され、その他は運転台機器が後述の先頭車化改造車クハ212形100番台に転用された。 |
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==== 岡山地区 ==== |
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[[File:JNR213-0x6.JPG|thumb|200px|right|正面と側面の方向幕がJR西日本標準の黒地に白文字のものに変更された<br/>(2008年4月4日)]] |
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「マリンライナー」運用を離脱した213系0番台は、岡山地区ローカルに転用されることになった。2024年(令和6年)4月1日現在、3両編成×4本と2両編成×7本の26両が下関総合車両所岡山電車支所(旧:岡山電車区)に配置されている{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=187}}。 |
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岡山近郊の山陽本線[[吉永駅]] - [[三原駅]]間、[[伯備線]][[倉敷駅]] - [[新見駅]]間、[[赤穂線]][[東岡山駅]] - [[播州赤穂駅]]、[[宇野線]](宇野みなと線)全線、本四備讃線(瀬戸大橋線)[[茶屋町駅]] - [[児島駅]]で普通列車を中心に運用されているが{{Sfn|普通列車編成両数表vol.45|p=172 - 173・181 - 184}}、3両編成は原則として山陽本線・赤穂線のみで運用される{{Sfn|普通列車編成両数表vol.45|p=172 - 173・181 - 184}}。本系列の転用により、[[岡山電車区|岡山電車区電車センター]](当時)の[[国鉄103系電車|103系]]の全編成と[[国鉄105系電車|105系]]の一部が置き換えられ、転属や廃車が発生した。また、2009年(平成21年)3月14日のダイヤ改正では「サンライナー」三原行き(2725M)にも運用されていた。 |
|||
2016年(平成28年)にはC04編成からサハ213-4を抜いた2両が前述の観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」に改造された。サハ213-4については、2024年(令和6年)4月現在C01編成の中間に組み込まれて運用されている{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=187}}。 |
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正面と側面の[[方向幕|種別・行先表示器]]の字幕は「マリンライナー」時代も含めて、白地に黒文字であったが、[[2006年]](平成18年)以降全編成がJR西日本標準の黒地に白文字のものに変更された。また、「マリンライナー」では側面の表示に号車番号も併せて表記されていた。 |
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また、ワンマン非対応のクモハ213形・クハ212形については、[[EB装置]]・[[TE装置]]の整備に伴い、機器箱を設置する必要が生じたため、運転席直後の1列2席分(1A・B席)が車内向き固定となり、乗務員室との仕切扉左にその旨を知らせるステッカーが貼られている。 |
|||
{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; |
|||
|+2004年以降 |
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|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!rowspan="2" style="width:4em;"|編成<br/>番号 |
|||
!colspan="3"|{{TrainDirection|和気・播州赤穂|三原・宇野・児島・新見}} |
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!rowspan="2" style="width:8em;"|改造日 |
|||
!rowspan="2" style="width:8em;"|廃車 |
|||
!rowspan="2"|備考 |
|||
|- |
|||
|style="width:4em;"|クモハ<br/>213 |
|||
|style="width:4em;"|サハ<br/>213 |
|||
|style="width:4em;"|クハ<br/>212 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C04 |
|||
|4||4||4||||||style="white-space:nowrap;"|クモハ・クハは<br/>「La Malle de Bois」へ<br/>サハはC01へ |
|||
|- |
|||
!C05 |
|||
|5||5||5|||||| |
|||
|- |
|||
!C06 |
|||
|6||6||6|||||| |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|クモハ<br/>213||クハ<br/>212 |
|||
|style="background-color:#ccc;"| |
|||
!ワンマン<br/>改造日!!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C01 |
|||
|1||1||rowspan="8" style="background-color:#ccc;"| ||2004年{{要出典|date=2024年7月}}||rowspan="8"| ||rowspan="3"| |
|||
|- |
|||
!C02 |
|||
|2||2||2004/07/13 |
|||
|- |
|||
!C03 |
|||
|3||3||2004/09/27 |
|||
|- |
|||
!C07 |
|||
|7||style="background-color:#eee;"|101||2004/03/23||rowspan="5"|先頭車化改造も<br/>同時施工 |
|||
|- |
|||
!C08 |
|||
|8||style="background-color:#eee;"|102||2004/09/07 |
|||
|- |
|||
!C09 |
|||
|9||style="background-color:#eee;"|103||2004/09/16 |
|||
|- |
|||
!C10 |
|||
|11||style="background-color:#eee;"|104||2004/03/29 |
|||
|- |
|||
!C11 |
|||
|12||style="background-color:#eee;"|105||2004/09/30 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|クモハ<br/>213||クハ<br/>212||クハ<br/>212 |
|||
!ワンマン<br/>改造日!!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C12 |
|||
|10||7||8||2004/03/30<br/>{{Efn2|name="kuha212_7"|クハ212-7を除く。}}|||| |
|||
|-style="border-top:solid 3px pink;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|クモロ<br/>211 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|モロ<br/>211 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|クロ<br/>212 |
|||
!改造日!!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px blue;" |
|||
!C13 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|1 |
|||
|style="background-color: #fdd;"|1 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|1001 |
|||
|||2010/06/30{{Sfn|JR電車編成表2011冬|p=348}}||スーパーサルーン<br/>ゆめじ |
|||
|-style="border-top:solid 3px #0072bc;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|style="background-color:#eef;"|クモハ<br/>223||サヤ<br/>213||クヤ<br/>212 |
|||
!改造日!!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #FDBC00;" |
|||
!U@tech |
|||
|style="background-color:#eef;"|9001||1||1||2004/10/22{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=304}}||2019/03/31{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=354}}|| |
|||
|} |
|||
===== 「マリンライナー」代走 ===== |
===== 「マリンライナー」代走 ===== |
||
[[ファイル:JRW-Okayama-213kei.JPG|thumb| |
[[ファイル:JRW-Okayama-213kei.JPG|thumb|200px|right|下り[[最終電車|最終]]「マリンライナー」77号に充当されたC04編成<br/>(岡山寄り先頭車)<br/>(2007年4月10日 岡山駅)]] |
||
2007年 |
2007年(平成19年)2月8日に[[早島駅]]付近で[[踏切障害事故|踏切事故]]の被害を受けた223系5000番台P3編成が網干総合車両所へ緊急入場。他の編成も定期検査中で予備車がなくなってしまい、その間の代走として213系が抜擢され4月中旬ごろまで「マリンライナー」77号(下り最終)と2号(上り始発)の限定運用が復活した。なお、代走にはC04編成のみが使用されたが、代走運用から数日後に3両編成から中間車のサハ213-4を抜いた2両編成となり、[[山陽新聞]]など地元のメディアにも取り上げられた。 |
||
2009年 |
2009年(平成19年)7月11・12日には、223系5000番台P編成の前面窓ガラスが破損したため、急遽213系C05編成が「マリンライナー」1号で代走を務めた<ref name="RF-20090712">{{Cite news|和書|title=213系がマリンライナー1号を代走|url=https://railf.jp/news/2009/07/12/234000.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240707221305/https://railf.jp/news/2009/07/12/234000.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道ニュース)|publisher=交友社|date=2009-07-12|accessdate=2024-07-08|archivedate=2024-07-08}}</ref>。両日、所定9両の「マリンライナー」8号は223系を1編成抜いた6両での運転となった<ref name="RF-20090712"/>。 |
||
===== 「マリンライナー」復活運転 ===== |
===== 「マリンライナー」復活運転 ===== |
||
瀬戸大橋開通20周年記念事業の一環として、[[2008年]] |
瀬戸大橋開通20周年記念事業の一環として、[[2008年]](平成20年)4月10日に213系での「マリンライナー」が上り1本で復活運転した<ref name="RF-20080314">{{Cite news|和書|title=JR四国「瀬戸大橋線開業20周年」記念事業のお知らせ |
||
|url=https://railf.jp/event/2008/03/14/161500.html|date=2008-03-14|archiveurl= https://web.archive.org/web/20240707215706/https://railf.jp/event/2008/03/14/161500.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道イベント)|publisher=交友社|accessdate=2024-07-08|archivedate=2024-07-08}}</ref><ref name="RF-20080411">{{Cite news|和書|title=懐かしの213系マリンライナー運転|url=https://railf.jp/news/2008/04/11/174700.html|date=2008-04-11|archiveurl= https://web.archive.org/web/20240707215730/https://railf.jp/news/2008/04/11/174700.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道ニュース)|publisher=交友社|accessdate=2024-07-08|archivedate=2024-07-08}}</ref>{{Sfn|鉄道ファン576|p=104}}。列車名は「懐かしの213系マリンライナー」で、当時と同じくグリーン車を含めた6両編成(C04編成3両とC06編成から2両とクロ212-1001を使用{{Sfn|鉄道ファン576|p=104}}、全車指定席{{Efn2|グリーン車指定席:40席、普通車指定席:306席}})で運転された<ref name="RF-20080314"/><ref name="RF-20080411"/>{{Sfn|鉄道ファン576|p=104}}。 |
|||
{| |
{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%;" |
||
! |
!style="width:12em;"|列車名 |
||
! |
!style="width:12em;"|運転区間<br/>(始発・終着時刻)!!停車駅 |
||
! 停車駅 |
|||
|- |
|- |
||
|懐かしの213系マリンライナー |
|懐かしの<br/>213系マリンライナー |
||
|[[高松駅 (香川県)|高松]] 11:49発 |
|[[高松駅 (香川県)|高松駅]] 11:49発<br/>↓<br/>[[岡山駅]] 12:56着<ref name="RF-20080314"/> |
||
|[[坂出駅]]・[[児島駅]]・[[茶屋町駅]]・[[早島駅]]・[[妹尾駅]] |
|[[坂出駅]]・[[児島駅]]・[[茶屋町駅]]・[[早島駅]]・[[妹尾駅]]<ref name="RF-20080314"/> |
||
|} |
|} |
||
{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%;" |
|||
車内では、記念オレンジカードの販売や記念乗車証の配布が行われた。また駅売店では記念弁当などの販売が行われた。 |
|||
|+懐かしの213系マリンライナー 編成表{{Sfn|鉄道ファン576|p=104}} |
|||
|-style="border-bottom:solid 3px #0072bc;" |
|||
C04編成3両とC06編成から2両、クロ212-1001を使用した6両編成が使用された。なお、普通車5両の方向幕は当時と異なる黒地幕であった。 |
|||
!colspan="6"|{{TrainDirection|岡山|高松}} |
|||
懐かしの213系マリンライナー 編成表 |
|||
{| class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 2em;" |
|||
|-style="border-bottom:solid 5px #0072bc;" |
|||
|colspan="6" |{{TrainDirection|岡山|高松}} |
|||
|- |
|- |
||
|style="width:6em;"|クモハ |
|style="width:6em;"|クモハ<br/>213-4 |
||
|style="width:6em;"|サハ |
|style="width:6em;"|サハ<br/>213-4 |
||
|style="width:6em;"|クハ |
|style="width:6em;"|クハ<br/>212-4 |
||
|style="width:6em;"|クモハ |
|style="width:6em;"|クモハ<br/>213-6 |
||
|style="width:6em;"|サハ |
|style="width:6em;"|サハ<br/>213-6 |
||
|style="width:6em;"|クロ |
|style="width:6em;"|クロ<br/>212-1001 |
||
|- |
|- |
||
|colspan="3"|C04編成 |
|colspan="3"|C04編成||colspan="2"|C06編成||ゆめじ |
||
|colspan="2"|C06編成から |
|||
|ゆめじから |
|||
|} |
|} |
||
2022年(令和4年)9月25日には、「おか鉄フェス2022<ref>{{Cite press release|和書|title=「おか鉄フェス 2022」の開催について(第四弾) |
|||
=== 5000番台 === |
|||
|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220809_01_press_okatetsu.pdf|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|date=2022-08-09|accessdate=2024-07-12}}</ref>」の一環として、C05編成を使用し、[[団体専用列車|団体臨時列車]]として岡山駅 - 高松駅間で1往復が運行された<ref name="RF20220926">{{Cite news|和書|title=213系によるリバイバル「マリンライナー」運転|url=https://railf.jp/news/2022/09/26/202500.html|newspaper=鉄道ファン(鉄道ニュース)|publisher=交友社|date=2022-09-26|accessdate=2024-07-12}}</ref>。なお本列車は旅行商品として[[日本旅行]]から発売された<ref name="NTA20220818">{{Cite web|和書|title=~国鉄型車両の聖地 岡山~ リバイバル「快速マリンライナー」乗車ツアー|url=https://www.nta.co.jp/shop/mtc/pdf/20220818.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220818072144/https://www.nta.co.jp/shop/mtc/pdf/20220818.pdf|format=PDF|website=日本旅行メディアトラベルセンター|publisher=[[日本旅行]]|date=2022-08-18|accessdate=2024-07-12|archivedate=2022-08-18}}</ref>。また、車両前面の「快速」(白地に赤文字)の種別表示はステッカーにて再現された<ref name="RF20220926"/>。途中停車駅は妹尾駅・茶屋町駅・児島駅・坂出駅<ref name="NTA20220818"/>。 |
|||
{{鉄道車両 |
|||
| 車両名 = 5000番台 |
|||
| 背景色 = #f77321 |
|||
| 文字色 = #ffffff |
|||
| 画像 = Series213-5000 H13.jpg |
|||
| 画像説明 = JR東海213系5000番台<br>(2021年4月11日 伊那本郷駅 - 七久保駅間) |
|||
| 運用者 = [[東海旅客鉄道]] |
|||
| 製造所 = |
|||
| 製造年 = 1989年 - 1991年 |
|||
| 製造数 = 14編成28両 |
|||
| 編成 = 2両編成 |
|||
| 最高運転速度 = 110 km/h |
|||
| 設計最高速度 = |
|||
| 起動加速度 = |
|||
| 常用減速度 = 3.5 km/h/s |
|||
| 非常減速度 = 3.5 km/h/s |
|||
| 編成定員 = |
|||
| 車両定員 = 座席(補助席除く)54・立席79(クモハ213形5000番台)<br />座席(補助席除く)50・立席83(クハ212形5000番台) |
|||
| 自重 = 36.8t(クモハ213形5000番台)<br />25.5t(クハ212形5000番台) |
|||
| 編成重量 = |
|||
| 編成長 = |
|||
| 全長 = 20,000 mm |
|||
| 全幅 = 3,004 mm |
|||
| 全高 = 4,079 mm (クモハ213形5000番台)<br />3,970 mm (クハ212形5000番台) |
|||
| 車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]] |
|||
| 台車 = C-DT56・C-TR241 |
|||
| 主電動機 = C-MT64A |
|||
| 主電動機出力 = |
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| 編成出力 = |
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| 制御装置 = |
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| 保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形|ATS-S<small>T</small>]]・[[自動列車停止装置#ATS-PT形_(JR東海ATS-P)|ATS-P<small>T</small>]] |
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| 備考 = |
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}} |
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=== JR東海 === |
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{| class="wikitable" style="font-size:80%; text-align:center; float:right; clear:right; margin:1em;" |
|||
==== 名古屋地区 ==== |
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|+ 編成表 |
|||
5000番台は1989年(平成元年)から大垣電車区(現:大垣車両区)に配置されて関西本線([[名古屋駅]] - [[亀山駅 (三重県)|亀山駅]])の普通・快速列車や[[東海道線 (名古屋地区)|東海道本線]]の一部の普通列車(主に日中の[[大垣駅]] - [[岡崎駅]])に充当されたが、[[2000年]](平成12年)より関西本線で閑散時間帯の普通列車においてワンマン運転が開始されるのに先立ち[[1999年]](平成11年)に神領電車区(現:[[神領車両区]])に転属。前後して後継の[[JR東海313系電車#3000番台1次車|313系3000番台]]が投入されると、日中の大多数の列車が置き換えられた。以後は朝と夕方以降の列車と日中の[[中央線 (名古屋地区)|中央線]]の一部の普通・快速列車{{Efn2|名古屋駅発着の列車では211系5000番台と併結しての運用。一時期は[[中津川駅]] - [[南木曽駅]]間の1往復に単独で充てられた。}}を中心に運用されるようになり、2011年(平成23年)10月1日に関西本線での運用を終了した{{Sfn|鉄道ピクトリアル844|p=79}}。 |
|||
|- style="border-bottom:solid 5px #f77321;" |
|||
| style="width:5em; background-color:#ddd;" | |
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==== 飯田線 ==== |
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| colspan="5" |{{TrainDirection|豊橋|飯田・上諏訪}} |
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関西本線の撤退に前後し、[[飯田線]]で運用されていた[[国鉄119系電車|119系]]の置き換え用としてトイレの設置や半自動ドアの設置などの改造工事を施した上で大垣車両区へ再転出し、[[2011年]](平成23年)[[11月27日]]より飯田線および[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]管内の[[中央本線]]の[[茅野駅]] - [[辰野駅]]間での運用を開始し、2012年(平成24年)3月17日のダイヤ改正までに119系を置き換えた。 |
|||
JR東海は2020年(令和2年)1月、2021年(令和3年)度から新型車両[[JR東海315系電車|315系]]の導入を発表し、今後置き換えが実施される予定である<ref>{{Cite press release|和書|title=在来線通勤型電車の新製について|url=https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040199.pdf|format=PDF|publisher=東海旅客鉄道|date=2020-01-22|accessdate=2020-01-22}}</ref><ref>{{Cite news|和書|title=JR東海、在来線の新型車両開発へ 国鉄車両は全て姿消す|url=https://this.kiji.is/584835390193845345?c=39546741839462401|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200615115209/https://this.kiji.is/584835390193845345?c=39546741839462401|newspaper=[[共同通信]]|publisher=[[共同通信社]]|date=2020-01-01|accessdate=2020-01-01|archivedate=2020-06-15}}</ref>。 |
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== 編成表 == |
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[[2024年]]([[令和]]6年)[[4月1日]]{{Sfn|JR電車編成表2024夏}} |
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=== JR西日本下関総合車両所岡山電車支所所属 === |
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{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; |
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|+0番台{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=187}} |
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|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!rowspan="2" style="width:4em;"|編成<br/>番号 |
|||
!colspan="3"|{{TrainDirection|吉永・播州赤穂|三原・宇野・児島・新見}} |
|||
!rowspan="2" style="width:8em;"|体質改善工事 |
|||
!rowspan="2" style="width:8em;"|廃車 |
|||
!rowspan="2"|備考 |
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|- |
|- |
||
|style="width:4em;"|クモハ<br/>213 |
|||
| |
|style="width:4em;"|サハ<br/>213 |
||
| |
|style="width:4em;"|クハ<br/>212 |
||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C01 |
|||
|1||4||1||2014/10/30<br/>{{Efn2|サハ213は2014/03/25}}||||サハ213は<br/>元C04編成 |
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|- |
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!C05 |
|||
|5||5||5||2013/07/05||||rowspan="2"| |
|||
|- |
|||
!C06 |
|||
|6||6||6||2015/03/23 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|クモハ<br/>213||クハ<br/>212 |
|||
|style="background-color:#ccc;"| |
|||
!体質改善工事!!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C02 |
|||
|2||2||rowspan="7" style="background-color:#ccc;"| ||2013/09/26||||rowspan="7"|ワンマン対応 |
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|- |
|||
!C03 |
|||
|3||3||2013/03/25|| |
|||
|- |
|||
!C07 |
|||
|7||101||2013/12/17|| |
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|- |
|||
!C08 |
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|8||102||2012/06/15|| |
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|- |
|||
!C09 |
|||
|9||103||2014/07/16|| |
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|- |
|||
!C10 |
|||
|11||104||2012/12/20|| |
|||
|- |
|||
!C11 |
|||
|12||105||2012/09/26|| |
|||
|-style="border-top:solid 3px #00acd1;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|クモハ<br/>213||クハ<br/>212||クハ<br/>212 |
|||
!体質改善工事!!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #004F8A;" |
|||
!C12 |
|||
|10||7||8||2015/08/26||||style="white-space:nowrap;"|ワンマン対応{{Efn2|name="kuha212_7"}} |
|||
|-style="border-top:solid 3px #000000;" |
|||
!編成<br/>番号 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|クモロ<br/>213 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|クロ<br/>212 |
|||
|style="background-color:#ccc;"| |
|||
!改造日!!廃車!!備考 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #000000;" |
|||
!LA1 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|7004 |
|||
|style="background-color: #cf9;"|7004 |
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|style="background-color:#ccc;"| ||2016/03/21||||La Malle de Bois<br/>(元C04編成) |
|||
|} |
|||
=== JR東海大垣車両区所属 === |
|||
{|class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; |
|||
|+5000番台{{Sfn|JR電車編成表2024夏|p=123}} |
|||
|-style="border-top:solid 3px #f08e00;" |
|||
!rowspan="2" style="width:4em;"|編成<br/>番号 |
|||
!colspan="2"|{{TrainDirection|豊橋|辰野}} |
|||
!rowspan="2" style="width:8em;"|飯田線<br/>転用改造 |
|||
!rowspan="2" style="width:8em;"|廃車 |
|||
|- |
|- |
||
|style="width:4em;"|クモハ<br/>213 |
|||
|style="width:4em;"|クハ<br/>212 |
|||
|-style="border-top:solid 3px #067e13;" |
|||
!H1 |
!H1 |
||
|5001||5001 |
|5001||5001||rowspan="2"|2011/09/20|| |
||
|- |
|- |
||
!H2 |
!H2 |
||
|5002||5002 |
|5002||5002|| |
||
|- |
|- |
||
!H3 |
!H3 |
||
|5003||5003||rowspan="2"|2011/04/21|| |
|||
|5003 |
|||
|5003 |
|||
|- |
|- |
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!H4 |
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|5004 |
|5004||5004|| |
||
|5004 |
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|- |
|- |
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!H5 |
!H5 |
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|5005||5005||rowspan="2"|2011/11/29|| |
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|5005 |
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|5005 |
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|- |
|- |
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!H6 |
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|5006 |
|5006||5006|| |
||
|5006 |
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|- |
|- |
||
!H7 |
!H7 |
||
|5007||5007||rowspan="2"|2011/06/23|| |
|||
|5007 |
|||
|5007 |
|||
|- |
|- |
||
!H8 |
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|5008 |
|5008||5008|| |
||
|5008 |
|||
|- |
|- |
||
!H9 |
!H9 |
||
|5009||5009||rowspan="2"|2011/08/30|| |
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|5009 |
|||
|5009 |
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|- |
|- |
||
!H10 |
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||
|5010 |
|5010||5010|| |
||
|5010 |
|||
|- |
|- |
||
!H11 |
!H11 |
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|5011||5011||rowspan="2"|2012/02/21|| |
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|5011 |
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|5011 |
|||
|- |
|- |
||
!H12 |
!H12 |
||
|5012 |
|5012||5012|| |
||
|5012 |
|||
|- |
|- |
||
!H13 |
!H13 |
||
|5013||5013||rowspan="2"|2012/02/01|| |
|||
|5013 |
|||
|5013 |
|||
|- |
|- |
||
!H14 |
!H14 |
||
|5014||5014 |
|5014||5014|| |
||
|} |
|||
|}[[ファイル:JRC-213-5000inside 01.jpg|thumb|240px|right|5000番台の車内(2005年9月10日)]]国鉄時代、いわゆる[[国電]]の設定がなかった名古屋地区では、近郊輸送は並行する私鉄がシェアの大半を占めていたが、その中でも[[関西線 (名古屋地区)|関西線]]の走る[[桑名市|桑名]]・[[四日市市|四日市]]方面は[[近畿日本鉄道]](近鉄)の独擅場であった。国鉄分割民営化後にJR東海はこれらの競合私鉄路線に対抗すべく、ダイヤや車両の改善に着手した。本番台は、関西線の輸送改善にあたり老朽化した[[国鉄165系電車|165系]]を置き換えるために開発された。 |
|||
[[1989年]]から[[1991年]]にかけて2両編成14本(28両)が投入された。2020年4月1日現在、全車が[[大垣車両区]]に配置され、[[飯田線]]で活躍している<ref name="JRR 2020s 127">『JR電車編成表』2020夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2020年、p.127。ISBN 9784330050201。</ref>。 |
|||
==== 構造 ==== |
|||
0番台を基本としながらも、同社の[[国鉄211系電車#5000・6000番台|211系5000番台]]に準じた仕様の変更がなされている。また当初から2両編成 (1M1T) でサハ213形は存在せず、同社では3両編成に2M1Tの211系5000番台が投入されている。本番台における0番台との仕様の違いを以下に示す。 |
|||
===== 機器類 ===== |
|||
空気圧縮機や冷房装置、添加励磁装置、補機類の電源が直流600Vとなったため、補助電源装置がC-SC27形DC-DCコンバータ(GTOサイリスタおよびダイオード使用、連続定格出力90kW)に変更された。さらに、C-SC27形DC-DCコンバータの直流600Vを電源とし、補機類に直流・交流100Vを供給するためにC-SC31形制御用補助電源装置を搭載する。電源電圧の変更により、添加励磁装置もC-HS65形に変更された。 |
|||
空気圧縮機は、短編成化による容量適正化を考慮し、MH3094-C1000MLを搭載する。 |
|||
主電動機は、内扇形構造や冷却風通期構造の改良を施したC-MT64A形とした。性能は0番台に搭載されるMT64と同等である。 |
|||
台車は、牽引装置をZリンク方式としたC-DT56(動力台車)およびC-TR241(付随台車)とした。ブレーキに応荷重装置が付加された。 |
|||
JR東海管内の在来線電化区間全線に対応するため、クモハ211形5600番台と同様に[[集電装置|パンタグラフ]]は狭小限界トンネル対応のC-PS24A形とされ、取付部が20mm低くされた。 |
|||
静岡地区で使用されている2両編成用のクモハ211形6000番台のシステムは、本番台と共通である。また、211系以降に製造・使用されているJR東海の一般型電車各系列との併結・一括制御が可能である。 |
|||
===== 車内 ===== |
|||
0番台から変更点として、クハ212形のトイレ設備は省略された。乗降口から外側の車端部がロングシートとなり、転換クロスシートは扉間の8列のみとされ、ドア横には1両あたり4箇所8席分の補助席が設けられた。前面列車種別(行先)窓は、211系5000番台と同様の天地寸法が大きいタイプとなった。側面行先表示幕は、211系5000番台2次車と同様の天地寸法の狭いタイプであったが、2次車以降は天地寸法が拡大された。戸閉め車側灯については、211系5000番台と同じく小丸形の物が採用されている。空調関係では、0番台で省略されていたラインデリアが本番台では設置されている。 |
|||
冷房装置はインバータ制御による[[集約分散式冷房装置|集約分散式]](C-AU711D-G4形×2台)に変更された。 |
|||
==== 運用 ==== |
|||
5000番台は1989年から大垣電車区(現・大垣車両区)に配置されて関西本線([[名古屋駅]] - [[亀山駅 (三重県)|亀山駅]])の普通・快速列車や[[東海道線 (名古屋地区)|東海道本線]]の一部の普通列車(主に日中の[[大垣駅]] - [[岡崎駅]])に充当されたが、[[2000年]]より関西本線で閑散時間帯の普通列車においてワンマン運転が開始されるのに先立ち[[1999年]]に神領電車区(現・[[神領車両区]])に転属。前後して後継の[[JR東海313系電車#3000番台1次車|313系3000番台]]が投入されると、日中の大多数の列車が置き換えられた。以後は朝と夕方以降の列車と日中の[[中央線 (名古屋地区)|中央線]]の一部の普通・快速列車<ref group="注">名古屋駅発着の列車では211系5000番台と併結しての運用。一時期は[[中津川駅]] - [[南木曽駅]]間の1往復に単独で充てられた。</ref>を中心に運用されるようになり、2011年10月1日に関西本線での運用を終了した<ref>永尾信幸「JR東海 関西線より213系が撤退」『鉄道ピクトリアル』2011年12月号、電気車研究会、p.79。</ref>。 |
|||
関西本線の撤退に前後し、[[飯田線]]で運用されていた[[国鉄119系電車|119系]]の置き換え用としてトイレの設置や半自動ドアの設置などの改造工事を施した上で大垣車両区へ再転出し、[[2011年]][[11月27日]]より飯田線および[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]管内の[[中央本線]]の[[茅野駅]] - [[辰野駅]]間での運用を開始し、2012年3月17日のダイヤ改正までに119系を置き換えた。 |
|||
==== 改造 ==== |
|||
313系の導入以降、全編成を対象に以下の工事を施工した。 |
|||
* パンタグラフをシングルアーム型に交換 |
|||
* 転落防止幌の取り付け |
|||
* クハ212形の運転室直後のロングシート1区画を撤去し、[[車椅子スペース]]を整備 |
|||
* ドアチャイムの新設 |
|||
* ATS-P</small>T</small>装置の新設 |
|||
2011年からは飯田線への転用改造のため近畿車輛に[[車両輸送#甲種輸送|甲種輸送]]され<ref>[http://railf.jp/news/2011/01/08/090300.html JR東海213系5000番台が近畿車輛へ] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年1月8日</ref>、改造第一陣は2011年4月21日に近畿車輛を出場した<ref>[http://railf.jp/news/2011/04/22/223000.html JR東海213系5000番台が近畿車輌から出場] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年4月22日</ref>。改造内容は次のとおり。 |
|||
* クハ212形にバリアフリー対応の大型トイレを設置し、その正面部分に車椅子スペースを増設<ref group="注">このためクハ212形5000番台には1両中2ヶ所、車椅子スペースが存在する。</ref>。 |
|||
* 乗降扉に半自動回路を追加(押しボタン式)。 |
|||
* 先頭台車に滑走防止用の[[砂撒き装置#セラミック噴射装置|セラジェット]]装置設置。 |
|||
* 補助席の撤去。 |
|||
<gallery widths="180" style="font-size:90%"> |
|||
ファイル:Tc212-5004-20110930 083413.jpg|トイレ設置などの改造工事を受けたクハ212-5004 |
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ファイル:211 5000 lavatory.JPG|バリアフリー対応の大型トイレ |
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ファイル:213 5000 door push button.JPG|乗降扉の開閉ボタン |
|||
</gallery> |
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==== 今後の予定 ==== |
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JR東海は2020年1月、2021年度から新型車両[[JR東海315系電車|315系]]の導入を発表し、今後置き換えが実施される予定である<ref>{{Cite press release |和書 |url=https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040199.pdf |title=在来線通勤型電車の新製について|publisher=東海旅客鉄道 |date=2020-01-22 |accessdate=2020-01-22}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://web.archive.org/web/20200615115209/https://this.kiji.is/584835390193845345?c=39546741839462401 |title=JR東海、在来線の新型車両開発へ 国鉄車両は全て姿消す |newspaper=[[共同通信]] |date=2020年1月1日 |accessdate=2020年1月1日}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
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=== 注釈 === |
=== 注釈 === |
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{{Reflist|group="注"}} |
{{Reflist|group="注"}} |
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=== 出典 === |
=== 出典 === |
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{{Reflist}} |
{{Reflist|2}} |
||
== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
||
* {{Cite journal|和書 |
* {{Cite journal|和書|journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]|volume=499|publisher=[[交友社]]|year=2002|month=11|page=108|ref={{SfnRef|鉄道ファン499}}}} |
||
* {{Cite journal |
* {{Cite journal|和書|title=鉄道ファン2005年8月号付録 新車カタログ2005|journal=鉄道ファン|volume=532|publisher=交友社|year=2005|month=08|ref={{SfnRef|鉄道ファン532}}}} |
||
* {{Cite journal|和書|title=211系・213系一族のあゆみ 運転編その2|author=寺本光照|journal=鉄道ファン|volume=573|publisher=交友社|year=2009|month=01|pages=122 - 127|ref={{SfnRef|鉄道ファン573}}}} |
|||
* {{PDFlink|[http://www.fujielectric.co.jp/company/jihou_archives/pdf/62-08/FEJ-62-08-525-1989.pdf 東海旅客鉄道向け213系直流電車システム]}} 富士時報 第62巻第8号(1989年8月)、富士電機 |
|||
* {{Cite journal|和書|title=213系一族のあゆみ 現況編その3|author=寺本光照|journal=鉄道ファン|volume=576|publisher=交友社|year=2009 |month=04|ref={{SfnRef|鉄道ファン576}}}} |
|||
* {{Cite journal|和書|journal=[[鉄道ジャーナル]]|volume=247|publisher=鉄道ジャーナル社|year=1987|month=06|ref={{SfnRef|鉄道ジャーナル247}}}} |
|||
* {{Cite journal|和書|title=JR東海 関西線より213系が撤退|author=永尾信幸|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|volume=844|publisher=鉄[[電気車研究会]]|year=2011|month=12|ref={{SfnRef|鉄道ピクトリアル844}}}}。 |
|||
* {{Cite journal|和書|journal=[[鉄道ダイヤ情報]]|volume=422|publisher=[[交通新聞社]]|year=2019|month=06|ref={{SfnRef|鉄道ダイヤ情報422}}}} |
|||
* {{Cite book|和書|title=ザ・ラストモーメント|volume=115系と国鉄近郊型電車|publisher=[[ネコ・パブリッシング]]|date=2023-01-31|ISBN=978-4-7770-2725-5|ref={{SfnRef|ザ・ラストモーメント}}}} |
|||
* {{Cite book|和書|title=JR普通列車年鑑|volume=2015-2016|publisher=[[イカロス出版]]|date=2015-07-21|ISBN=978-4-8022-0030-1|ref={{SfnRef|普通列車年鑑}}}} |
|||
* {{Cite book|和書|title=JR電車編成表|issue=2011冬|author=ジェー・アール・アール|publisher=交通新聞社|date=2010-11-01|ISBN=978-4-330-18410-4|ref={{SfnRef|JR電車編成表2011冬}}}} |
|||
* {{Cite book|和書|title=JR電車編成表|issue=2024夏|author=ジェー・アール・アール|publisher=交通新聞社|date=2024-05-24|ISBN=978-4-330-02824-8|ref={{SfnRef|JR電車編成表2024夏}}}} |
|||
* {{Cite book|和書|title=普通列車編成両数表|author=ジェー・アール・アール|volume=45|publisher=交通新聞社|year=2024|month=06|ISBN=978-4-3300-3024-1|ref={{SfnRef|普通列車編成両数表vol.45}}}} |
|||
* {{Cite journal|和書|title=東海旅客鉄道向け213系直流電車システム|journal=富士時報|volume=62|issue=08|publisher=[[富士電機]]|url=https://web.archive.org/web/20160305033531/http://www.fujielectric.co.jp/company/jihou_archives/pdf/62-08/FEJ-62-08-525-1989.pdf|format=PDF|year=1989|month=08|ref={{SfnRef|富士時報第62巻第8号}}}}(インターネットアーカイブ) |
|||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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712行目: | 791行目: | ||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
* [http://railway.jr-central.co.jp/train/local/detail_03_03/index.html JR東海車両図鑑 213系 |
* [http://railway.jr-central.co.jp/train/local/detail_03_03/index.html JR東海車両図鑑 213系] - 東海旅客鉄道 |
||
{{国鉄の新性能電車}} |
{{国鉄の新性能電車}} |
2024年7月26日 (金) 12:08時点における最新版
213系電車 (共通事項) | |
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JR西日本所属0番台による6両編成 | |
基本情報 | |
運用者 |
日本国有鉄道 西日本旅客鉄道 東海旅客鉄道 |
製造所 | 日本車輌製造・日立製作所・近畿車輛・川崎重工業・東急車輛製造 |
製造年 | 1987年 - 1991年 |
製造数 | 65両 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 |
直流 1,500 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h[1][注 1] |
起動加速度 |
1.4 km/h/s(MT比1:2時) 2.07 km/h/s(MT比1:1時)[1] |
全長 | 20,000 mm |
台車 | 円錐積層ゴム式ボルスタレス台車 |
主電動機 | 直巻整流子電動機 MT64形 |
主電動機出力 | 120 kW(750 V) |
駆動方式 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
歯車比 | 16:83(5.19) |
制御方式 |
抵抗制御・直並列組合せ 界磁添加励磁制御 |
制動装置 |
電気指令式ブレーキ (回生ブレーキ・抑速ブレーキ付き) 直通予備ブレーキ |
213系電車(213けいでんしゃ)は、1987年(昭和62年)に登場した直流近郊形電車である。当初は日本国有鉄道(国鉄)が、国鉄分割民営化後は東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)により設計・製造された。
概要
[編集]当時建設中だった本四備讃線(瀬戸大橋線)直通の快速列車用として、先に登場した211系をベースに開発された。
基本編成が3両単位とされたが、運用線区が平坦であること、軽量ステンレス車体の採用により編成重量が小さくなったことから、単行車両以外では異例となる1M方式を採用し、1M2T(Mc-T-Tc')が基本組成とされた[2]。
国鉄として最後の新系列車両[注 2]であり[3][4] 、岡山地区向けに製造された0番台と、JR東海が関西本線名古屋地区向けに製造した5000番台の2種類に大別される。
構造
[編集]車体
[編集]車体は、全長20 mのステンレス製車体に片側2か所の両開扉と、戸袋部を除いて2枚1組の一段下降式ユニット窓が並ぶ(新造先頭車の場合、運転台方から「d1(1)D(1)2222(1)D(1)2[注 3]」という窓割り・ドア配置であり、117系100番台と211系との折衷的な構成となっている[2]。
前面は211系に準じたFRP製のキセを採用した額縁スタイルである[2]。ただし国鉄時代に投入された211系とは異なり、客室からの展望に配慮して、助士席前面と貫通扉の窓が下方に拡大され[2]、このデザインは民営化後の新形車両(JR東海製造の211系、719系、6000系)にも引き継がれた。列車種別表示器は415系1500番台と同様の天地寸法の小さいタイプである。
車内
[編集]座席は転換クロスシート(先頭車運転台後部戸袋窓部(1・2位)およびクハ212形3位側戸袋窓部は、固定クロスシート)である[2]。
主要機器
[編集]コストダウンのため、その他の機器も211系と極力統一化が図られていることが特徴である。
主制御器は、211系と同様の界磁添加励磁制御を 1M 方式に対応させた電動カム軸方式の CS59 が採用されており、回生ブレーキの使用が可能で、省エネルギーにも配慮されている[2]。本系列での界磁制御を行うため、CS59 主制御器に付随して HS65 励磁装置が搭載されている。この励磁装置は弱め界磁制御と回生ブレーキ使用の際に界磁制御を行うものである。なお、当時の岡山鉄道管理局管内では初の回生ブレーキ搭載車であり、その習熟運転に苦労したという逸話が鉄道趣味雑誌に掲載されていたが[5]、本系列の投入によって岡山運転区所属の運転士は221系などの新系列車両の運転も可能になった。
主電動機4個で直並列組合せ制御を行い、主電動機は端子電圧750 Vの MT64形 であるが、歯車比は211系と同一の 5.19 である[2]。
前述したように本系列は1M方式が採用されたが、もともと211系の横須賀・総武快速線投入が計画された際に地下線(東京トンネル)を走行する関係で、編成の電動車比率を上げる(4M7T → 5M6T)ために開発されていたもので[注 4]、ユニット方式の電動車を増結すると性能面で過剰になり、コスト面でメリットがなくなることが背景にある。そのため、本系列は211系と併結することを前提に開発されており、力行時の速度・引張力特性は極力211系に合わせられている[2]。25 ‰の勾配上で運行可能な性能は確保されており[2]、抑速ブレーキも搭載しているため[2]、山陽本線瀬野八の通過も可能である。
台車には205系で採用された軽量ボルスタレス台車を引き続き採用している[2]。動力台車は DT50B形 、付随台車は TR235B形 と称する[2]。205系の台車と同様、軸箱支持方式は円錐積層ゴム方式で、台車枠は側梁をストレートタイプ、横梁にはシームレスパイプを採用するなど構造を大幅に簡素化したものとした[2]。また、軸箱方式と合わせて構成部品数を少なくし、保守性の向上を図っており、合わせて軽量化と新製コストの低減を実現している。この結果、従来の台車よりも1台車あたりの重量は約1.5 t軽量化されている。基礎ブレーキ装置は動力台車は片押し式踏面ブレーキ、付随台車は片押し踏面併用ディスクブレーキ方式を採用した[2]。
旅客サービス用補助電源装置には電動発電機(MG)ではなく静止形変換装置(SIV)が採用された[2]。これは国鉄時代の製造車では本系列のみである。集電装置は、菱形パンタグラフである PS24 を搭載する。
冷房装置は集中式ながら、ドア数と乗車定員が少なく、室内の空気の出入りが比較的少ないことから、一般的な AU75形(42,000 kcal/h×1台)ではなく、冷却能力を抑えた AU79A形(33,000 kcal/h×1台)を搭載する[2]。
形式・編成
[編集]本項で奇数向きとは、瀬戸大橋線基準で岡山向き、関西本線基準で名古屋向きを示す。偶数向きとは、瀬戸大橋線基準で高松向き、関西本線基準で亀山向きであることを示す。
なお、東日本旅客鉄道(JR東日本)にサロ213・212形という形式が存在するが、これらは211系に属する。
形式
[編集]- クモハ213形(Mc)
- 奇数向き制御電動車である。集電装置、主制御器、空気圧縮機(CP)、補助電源装置を搭載する。
- クハ212形(Tc')
- 偶数向き制御車である。3位側車端部にトイレを有する。
- サハ213形(T)
- 付随車。0番台のみに存在する。
- クロ212形(Tsc')
- JR西日本が導入した瀬戸大橋線用のパノラマグリーン車で、高松方を向く付随車。車体は普通鋼製である。
編成
[編集]
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番台区分
[編集]0番台
[編集]0番台 | |
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213系0番台 (2007年5月23日) | |
基本情報 | |
運用者 |
日本国有鉄道 西日本旅客鉄道 |
製造年 | 1987年 - 1988年 |
主要諸元 | |
編成 | 2・3両 |
最高運転速度 |
110 km/h 130(曲線通過+20)km/h(U@tech) |
減速度(常用) |
3.5 km/h/s 4.3 km/h/s (U@tech) |
減速度(非常) |
5.0 km/h/s 5.2 km/h/s (U@tech) |
車両定員 |
座席60・立席8(クモハ213形0番台原形車) 座席64・立席8(サハ213形0番台) 座席58・立席8(クハ212形0番台) 座席40・立席0(クロ212形) 座席42・立席72(クハ212形100番台) 非営業車両(事業用)(サヤ213/クヤ212形U@tech) |
自重 |
37.3 t(クモハ213形0番台) 24.1 t(サハ213形0番台) 26.5 t(クハ212形0番台) 33.0 t(クロ212形) 26.7 t(クハ212形100番台) |
全長 | 20,000 mm |
全幅 |
2,966 mm(クロ212形以外) 2,950 mm(クロ212形) |
全高 |
4,090 mm(クロ212形以外) 3,670 mm(クロ212形) |
車体 |
ステンレス 普通鋼(クロ212・クヤ212形) |
台車 |
DT50B・TR235B(0番台) WTR235(クロ212形) WTR235BX(サヤ213形) WTR235XB(クヤ212形) |
主電動機 | MT64 |
保安装置 |
ATS-SW(岡山電車区所属車) ATS-SW・ATS-P (U@tech) |
岡山電車区の115系置き換えのために、国鉄末期の1987年3月に3両編成 (Mc-T-Tc') ×8本24両が導入された。製造会社は、近畿車輛・川崎重工業・日本車輌製造・東急車輛製造・日立製作所[2]。
帯色は、新規に海をイメージした青(青23号)と水色(青26号)が設定された[2]。これははからずも、直後に発足するJR西日本と四国旅客鉄道(JR四国)のコーポレートカラーとなった(JR西日本は青、JR四国は水色)。
約1年後に開業が予定されていた本四備讃線(瀬戸大橋線)用車両の先行投入であり、1987年(昭和62年)3月22日から宇野線の快速11往復で運用を開始した[6]。この快速は翌月1日からは「備讃ライナー」との列車名が付与された[6]。なお、灰皿は使用列車が当初から全て禁煙であったため取付けられていないが、これは当時としては思い切った施策であった。
1988年(昭和63年)の瀬戸大橋線開業からは快速「マリンライナー」に充当。これに伴いクロ212形が連結されるようになった。それに先立ち、クモハ213形×2両、クロ212形×3両、サハ213形×1両と「スーパーサルーンゆめじ」の3両が近畿車輛で製造され、従来編成の一部を含んだ組替えが実施され、Mc-T-Tsc×3編成、Mc-T-Tc'×6編成、Mc-Tc'-Tc'×1編成となった。
「マリンライナー」は運行開始当初から大半の列車が9両編成で1時間に1本運転されたが、臨時列車が運転されるほど利用者が多かったため、同年内にMc-T-Tsc'×2編成が近畿車輛で製造されて、1989年(平成元年)3月「マリンライナー」の増発が行われ、大半の列車が6両編成で1時間に2本の運転となった。これにより、211系2両を含む合計で3両編成×13本39両の陣容となり、岡山電車区向けの製造は終了した。
-
クモハ213-5
(2009年3月28日 新倉敷駅) -
サハ213-1
(2003年9月1日 岡山駅) -
サハ213形車内
(「マリンライナー」運用当時の写真)
(2003年9月7日)
編成 番号 |
← 岡山 宇野 →
| ||
---|---|---|---|
クモハ 213 |
サハ 213 |
クハ 212 | |
C-1 | 1 | 1 | 1 |
C-2 | 2 | 2 | 2 |
: | |||
C-7 | 7 | 7 | 7 |
C-8 | 8 | 8 | 8 |
瀬戸大橋線用パノラマグリーン車
[編集]JR西日本が1988年(昭和63年)の瀬戸大橋線開通に合わせて独自に設計した、高松寄りのグリーン制御車である。瀬戸大橋走行時の客席からの眺望に配慮した設計となっており、側窓は屋根肩部にかかる大型の固定窓で、前面も流線型に大型の窓を備えた展望式である。その前面デザインは485系と381系のパノラマグリーン車や221系に多少アレンジを加えつつ踏襲された。車内は床面全体をハイデッキ構造として回転リクライニングシートを装備しており、座席を外側または内側に向けて固定することも可能であった。構造の関係上、車体は普通鋼で製作されており、重量が重いため、台車は強化型の WTR235形 を装着する。冷房装置は床置き形の WAU301形(33,000 kcal/h)×1台を搭載する。
6両が製造されたが、5両は213系との連結用の0番台(1 - 5)で、最高速度は110 km/hである。1両は0番台の予備車でもあり、211系電動車ユニットと編成を組む「スーパーサルーンゆめじ」用の1000番台(1001)で、最高速度 120 km/h である。塗装は0番台では白をベースにJR西日本のコーポレートカラーの青と番号順にピンク、黄色、淡緑、オレンジ色、黄緑の各車異なる色の帯を窓下に巻いていた。1000番台は青とピンクだが細帯となっている。
- クロ212-1:■ 桃色帯
- クロ212-2:■ 黄色帯
- クロ212-3:■ 青緑色帯
- クロ212-4:■ 橙色帯
- クロ212-5:■ 黄緑帯(1997年6月の検査時に■ 青緑色帯に変更)
3・5の2両は運用末期、岡山県の民話である「桃太郎」にちなんだラッピング車両となっていた(ベースの色は番号順に青緑、ピンク)。
なお、「スーパーサルーンゆめじ」は、需要に応じて編成中間に213系一般車を連結したり、クロを外した2両を一般車に連結して運行されたことがある。2010年(平成22年)3月7日にさよなら運転を行い退役、同年6月30日付で廃車され形式消滅となった[8][9]。
編成 番号 |
← 岡山 宇野・高松 →
|
廃車 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
クモハ 213 |
サハ 213 |
クハ 212 | |||
C01 | 1 | 1 | 1 | サハ213は 「U@tech」へ | |
C02 | 2 | 2 | 2 | 2004/08/31 (サハ213)[10] |
|
C03 | 3 | 3 | 3 | 2004/08/31 (サハ213)[10] |
|
C04 | 4 | 4 | 4 | ||
C05 | 5 | 5 | 5 | ||
C06 | 6 | 6 | 6 | ||
編成 番号 |
クモハ 213 |
サハ 213 |
クロ 212 |
廃車 | 備考 |
C07 | 7 | 7 | 1 | クロ212は 「U@tech」へ | |
C08 | 8 | 8 | 2 | 2008/11/17 (クロ212)[10] |
|
C09 | 9 | 9 | 3 | 2004/08/31 (クロ212)[10] |
|
C10 | 11 | 10 | 4 | 2004/08/31 (クロ212)[10] |
|
C11 | 12 | 11 | 5 | 2004/08/31 (クロ212)[10] |
|
編成 番号 |
クモハ 213 |
クハ 212 |
クハ 212 |
廃車 | 備考 |
C12 | 10 | 7 | 8 | ||
編成 番号 |
クモロ 211 |
モロ 211 |
クロ 212 |
廃車 | 備考 |
C13 | 1 | 1 | 1001 | スーパーサルーン ゆめじ |
5000番台
[編集]5000番台 | |
---|---|
JR東海213系5000番台 (2021年4月11日 伊那本郷駅 - 七久保駅間) | |
基本情報 | |
運用者 | 東海旅客鉄道 |
製造年 | 1989年 - 1991年 |
製造数 | 14編成28両 |
主要諸元 | |
編成 | 2両編成 |
最高運転速度 | 110 km/h |
減速度(常用) | 3.5 km/h/s |
減速度(非常) | 3.5 km/h/s |
車両定員 |
座席(補助席除く)54・立席79(クモハ213形5000番台) 座席(補助席除く)50・立席83(クハ212形5000番台) |
自重 |
36.8t(クモハ213形5000番台) 25.5t(クハ212形5000番台) |
全長 | 20,000 mm |
全幅 | 3,004 mm |
全高 |
4,079 mm(クモハ213形5000番台) 3,970 mm(クハ212形5000番台) |
車体 | ステンレス |
台車 | C-DT56・C-TR241 |
主電動機 | C-MT64A |
保安装置 | ATS-ST・ATS-PT |
国鉄時代、いわゆる国電の設定がなかった名古屋地区では、近郊輸送は並行する私鉄がシェアの大半を占めていたが、その中でも関西線の走る桑名・四日市方面は近畿日本鉄道(近鉄)の独擅場であった。国鉄分割民営化後にJR東海はこれらの競合私鉄路線に対抗すべく、ダイヤや車両の改善に着手した。本番台は、関西線の輸送改善にあたり老朽化した165系を置き換えるために開発された。
1989年(平成元年)から1991年(平成3年)にかけて2両編成14本(28両)が投入された。2024年(令和6年)4月1日現在、全車が大垣車両区に配置され、飯田線で活躍している[11]。
構造は0番台を基本としながらも、同社の211系5000番台に準じた仕様の変更がなされている。また当初から2両編成(1M1T)でサハ213形は存在せず、同社では3両編成に2M1Tの211系5000番台が投入されている。静岡地区で使用されている2両編成用のクモハ211形6000番台のシステムは、本番台と共通である。また、211系以降に製造・使用されているJR東海の一般型電車各系列との併結・一括制御が可能である。
車内は乗降口から外側の車端部がロングシートとなり、転換クロスシートは扉間の8列のみとされ、ドア横には1両あたり4箇所8席分の補助席が設けられた。クハ212形のトイレ設備は省略された。前面列車種別(行先)窓は、211系5000番台と同様の天地寸法が大きいタイプとなった。側面行先表示幕は、211系5000番台2次車と同様の天地寸法の狭いタイプであったが、2次車以降は天地寸法が拡大された。戸閉め車側灯については、211系5000番台と同じく小丸形の物が採用されている。空調関係では、0番台で省略されていたラインデリアが本番台では設置されている。
冷房装置はインバータ制御による集約分散式(C-AU711D-G4形×2台)に変更された。
空気圧縮機や冷房装置、添加励磁装置、補機類の電源が直流600 Vとなったため、補助電源装置がC-SC27形DC-DCコンバータ(GTOサイリスタおよびダイオード使用、連続定格出力 90 kW)に変更された。さらに、C-SC27形DC-DCコンバータの直流600 Vを電源とし、補機類に直流・交流100 Vを供給するために C-SC31形 制御用補助電源装置を搭載する。電源電圧の変更により、添加励磁装置 もC-HS65形 に変更された。
空気圧縮機は短編成化による容量適正化を考慮し、MH3094-C1000MLを搭載する。主電動機は内扇形構造や冷却風通期構造の改良を施した C-MT64A形 で、性能は0番台のMT64と同等である。台車は牽引装置をZリンク方式とした C-DT56(動力台車)および C-TR241(付随台車)とされ、ブレーキに応荷重装置が付加された。
JR東海管内の在来線電化区間全線に対応するため、クモハ211形5600番台と同様にパンタグラフは狭小限界トンネル対応の C-PS24A形 とされ、取付部が20 mm低くされた。
改造車
[編集]JR西日本での改番を伴う改造車
[編集]先頭車化改造車
[編集]2003年(平成15年)の「マリンライナー」置き換えに伴う編成替えにより、サハ213形から5両が制御車に改造され、クハ212形100番台となった。当初は4両改造の予定であったが、計画変更で1両追加された。
車体を端から1,900 mm分、台枠のみを残して切断し、普通鋼で新造された運転台が取付けられた[12]。そのため、新造車(クハ212形0番台)と比べて側面の白塗りの部分が長い。運転台形状は新造車に基づくが、後退角のない切妻形が特徴である。また、前照灯・尾灯形状が新造車の「四角枠に丸灯」から「四角枠に四角灯」に、排障器(スカート)は改造時より鉄板が太く厚い強化型を装備する。
全車がワンマン運転対応であり、同社のキハ47形ワンマン車のように運転台から前部客用扉までの座席が全て撤去されている。トイレは0番台のような車端部ではなく、前部客用扉の直後に車椅子対応の大型のものが設置され、対向側のスペースも車椅子利用者のために座席が撤去されフリースペースとされた。これらのことから着席定員は減少している。
番号の新旧対照は次のとおり。
サハ213-7 - 11 → クハ212-101 - 105
試験車「U@tech」
[編集]「マリンライナー」離脱後、編成替えで余剰となったクロ212-1およびサハ213-1が在来線試験車両「U@tech」に改造されたものである。車体塗色は青系統のラッピングに変更され、室内は座席が一部撤去された上で各種測定用の機器が設置されている。
← 米原 下関 →
| |||
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U@tech | クモヤ 223-9001 |
サヤ 213-1 |
クヤ 212-1 |
牽引車は、223系クモヤ223-9001が務める。223系の最高速度は 130 km/h であること、新型台車の試験を行うこと、異なる系列との連結を行うことから、機器類は改造や交換がなされた。また、雨天時の走行を再現するための装備として、サヤ213形の室内に水槽と散水装置が搭載された。
2004年(平成16年)10月22日付で車籍を抹消(機械扱い)されたが、2007年3月31日付で車籍を登録した。その後、吹田総合車両所に配置され、車体端には同車両所の所属であることを示す「近スイ」の文字が表記されている。
2019年(平成31年)3月31日付で、クヤ212-1とサヤ213-1を含む「U@tech」が廃車となった[13]。
観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」
[編集]JR西日本岡山支社では、2016年(平成28年)春の「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」(以下、岡山DC)および「瀬戸内国際芸術祭2016」、岡山市内の「IMAGENEERING ART PROJECT」などに合わせ、213系1編成2両を改造した観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ、フランス語で「旅行かばん」の意)」を導入した[14]。
種車はクハ212-4・クモハ213-4の2両で、新たに7000番台の番台が付与され、クロ212-7004+クモロ213-7004に車番を変更、編成番号もLA1編成となった。
外装は白を基調として、車内には自転車などを組み立てた状態で搭載することが可能なサイクルスペースが設置され、地域の特産品とコラボしたグッズや飲料などの販売を新たに設置したサービスカウンターで行っている。編成定員は全席グリーン指定席で52名[15]。
2019年(平成31年)2月9日 - 11日には京都鉄道博物館で展示が行われた[16]。
2024年(令和6年)4月1日現在、下関総合車両所岡山電車支所(旧:岡山電車区)に配置されている[17]。
← 岡山 宇野 →
| ||
---|---|---|
La Malle de Bois | クモロ 213-7004 |
クロ 212-7004 |
-
サイクルスペース
-
グリーン席
-
カウンター席
JR西日本での改造工事
[編集]ワンマン化改造
[編集]「マリンライナー」運用から外れた後は、クロ212形組み込みの5本からクロ212形が抜き取られ、同時にサハ213形への運転台取付改造が行われ2両編成化され、全車普通車編成7本のうちの3本からサハ213形が抜き取られ2両編成化された。これにより2両編成化された計8本にワンマン運転対応改造が行われた。改造工事が2003年(平成15年)10月から約1年かけて吹田工場(先頭車化改造+ワンマン改造)と網干総合車両所(ワンマン改造のみ)で順次対象となる編成に実施された。2両編成は全てワンマン対応車となり、戸袋窓上半分が塞がれてワンマン表示機(ワンマン運転時に出入り口を表示)が設置されている。
改造途中は暫定的に大阪寄りからMc-Mc-T-Tc'の4両編成も2本存在したが、対象車の改造が終了した現在は、3両編成×4本(Mc-T-Tc'×3(C04 - 06)、Mc-Tc'-Tc'×1 (C12))、2両編成(Mc-Tc')×8本(C01 - 03・07 - 11。ワンマン改造併施)に組替えられ、クロ212形3両(1両は保留)とサハ213形2両が廃車となっている。なお、C12編成は通常は3両編成で運転されるが、2両編成が検査等で不足する際にはクハ212-7を抜いた2両編成で運用される。
体質改善工事
[編集]JR西日本が施工する旧形車の延命と接客設備改善のための体質改善工事で、JR西日本に所属する213系全28両についても、2012年(平成24年)にC8編成が吹田総合車両所で体質改善工事を施工したのを皮切りに[18]、2015年(平成27年)までに全編成の工事が終了した。
工事内容は以下の通り。
- 通風器撤去
- スカートの変更
- 車内のつり革と手すり、座席モケットを225系に準じたデザイン・材質へ更新
- 吊り手の増設
- 袖仕切りの大型化
- 和式トイレを車椅子対応の洋式トイレに変更(100番台は先頭車化時に施工済み)
- 乗降口床面の黄色塗装
- 車椅子スペースの整備
- ドアチャイムの設置
- 乗降扉のガラスを単板ガラスから複層ガラスに変更
- 乗降扉に半自動機能の追加
- 行先表示器のLED化
- 乗降扉の上にLED式の車内案内表示装置を配置
- 乗務員室と客室との仕切り扉を引き戸に変更
-
車内(ワンマン車)
-
車いすスペース
-
トイレ
-
トイレの車いす対応洋式化と拡張により鉄板で閉鎖された窓枠
JR東海での改造
[編集]313系導入以降の改造
[編集]313系の導入以降、全編成を対象に以下の工事を施工した。
- パンタグラフをシングルアーム型に交換
- 転落防止幌の取り付け
- クハ212形の運転室直後のロングシート1区画を撤去し、車椅子スペースを整備
- ドアチャイムの新設
- ATS-PT装置の新設
飯田線転用改造
[編集]2011年(平成23年)からは飯田線への転用改造のため近畿車輛に甲種輸送され[19]、改造第一陣は2011年(平成23年)4月21日に近畿車輛を出場した[20]。改造内容は次のとおり。
- クハ212形にバリアフリー対応の大型トイレを設置し、その正面部分に車椅子スペースを増設[注 5]。
- 乗降扉に半自動回路を追加(押しボタン式)。
- 先頭台車に滑走防止用のセラジェット装置設置。
- 補助席の撤去。
-
トイレ設置などの改造工事を受けたクハ212-5004
-
バリアフリー対応の大型トイレ
-
乗降扉の開閉ボタン
運用
[編集]JR西日本
[編集]宇野線・瀬戸大橋線
[編集]国鉄分割民営化直前の1987年(昭和62年)3月より213系0番台の運用を開始し、宇野線の快速列車「備讃ライナー」に投入された。営業では3両編成を3本連結した9両での運用を基本とし、通常は9両編成を2本使用、残る3両編成×2本は予備車とし、多客期には12両での運用も見られた[6]。1988年の瀬戸大橋線開業後は快速「マリンライナー」に使用され、パノラマグリーン車も連結された。
「ゆめじ」編成を「マリンライナー」で使用する際は、運行開始当初はクハを2両連結しているC12編成のクモハの前にクモロ211-1+モロ210-1を連結して11両編成というのがあったが、それ以外ではC12編成を分割し、クモロ211-1+モロ210-1+クハ212-8、クモハ213-10+クハ212-7+クロ212-1001の編成で運用していた。特に後者はC07 - C11編成が検査入場中などに多く見られた。クハ212-7は営業運転で先頭に立つことはなかった。
瀬戸大橋線以外では、1998年(平成10年)10月まで山陽本線快速「サンライナー」の1往復(時期により下りのみ普通列車の場合あり)で三原駅まで運用されていた。これは21時台に岡山駅から三原駅まで走り、その後折り返し普通福山行きとなって福山駅で滞泊し、翌朝「サンライナー」として岡山へ戻った後に「マリンライナー」の運用に入るというもので、クロ212形グリーン車も締切扱いとせずグリーン車自由席として営業運転された。
瀬戸大橋線開業以来15年間変わらず同区間を走行していたが、開業ブームが過ぎると年々瀬戸大橋線の利用客が減少傾向となっていたこと、塩害による床下機器の故障が増えていたこと、JR四国がJR西日本に支払う車両使用料が負担になっていたことから、2003年(平成15年)10月1日のダイヤ改正で「マリンライナー」運用は新型車両(JR四国5000系とJR西日本223系5000番台)に置き換えられたのに伴い、本系列は同列車の運用から外れた。
クロ212は0番台全車が運用を離脱し、編成から外された。1が試験車「U@Tech」クヤ212-1に改造され、その他は運転台機器が後述の先頭車化改造車クハ212形100番台に転用された。
岡山地区
[編集]「マリンライナー」運用を離脱した213系0番台は、岡山地区ローカルに転用されることになった。2024年(令和6年)4月1日現在、3両編成×4本と2両編成×7本の26両が下関総合車両所岡山電車支所(旧:岡山電車区)に配置されている[17]。
岡山近郊の山陽本線吉永駅 - 三原駅間、伯備線倉敷駅 - 新見駅間、赤穂線東岡山駅 - 播州赤穂駅、宇野線(宇野みなと線)全線、本四備讃線(瀬戸大橋線)茶屋町駅 - 児島駅で普通列車を中心に運用されているが[21]、3両編成は原則として山陽本線・赤穂線のみで運用される[21]。本系列の転用により、岡山電車区電車センター(当時)の103系の全編成と105系の一部が置き換えられ、転属や廃車が発生した。また、2009年(平成21年)3月14日のダイヤ改正では「サンライナー」三原行き(2725M)にも運用されていた。
2016年(平成28年)にはC04編成からサハ213-4を抜いた2両が前述の観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」に改造された。サハ213-4については、2024年(令和6年)4月現在C01編成の中間に組み込まれて運用されている[17]。
正面と側面の種別・行先表示器の字幕は「マリンライナー」時代も含めて、白地に黒文字であったが、2006年(平成18年)以降全編成がJR西日本標準の黒地に白文字のものに変更された。また、「マリンライナー」では側面の表示に号車番号も併せて表記されていた。
また、ワンマン非対応のクモハ213形・クハ212形については、EB装置・TE装置の整備に伴い、機器箱を設置する必要が生じたため、運転席直後の1列2席分(1A・B席)が車内向き固定となり、乗務員室との仕切扉左にその旨を知らせるステッカーが貼られている。
編成 番号 |
← 和気・播州赤穂 三原・宇野・児島・新見 →
|
改造日 | 廃車 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
クモハ 213 |
サハ 213 |
クハ 212 | ||||
C04 | 4 | 4 | 4 | クモハ・クハは 「La Malle de Bois」へ サハはC01へ | ||
C05 | 5 | 5 | 5 | |||
C06 | 6 | 6 | 6 | |||
編成 番号 |
クモハ 213 |
クハ 212 |
ワンマン 改造日 |
廃車 | 備考 | |
C01 | 1 | 1 | 2004年[要出典] | |||
C02 | 2 | 2 | 2004/07/13 | |||
C03 | 3 | 3 | 2004/09/27 | |||
C07 | 7 | 101 | 2004/03/23 | 先頭車化改造も 同時施工 | ||
C08 | 8 | 102 | 2004/09/07 | |||
C09 | 9 | 103 | 2004/09/16 | |||
C10 | 11 | 104 | 2004/03/29 | |||
C11 | 12 | 105 | 2004/09/30 | |||
編成 番号 |
クモハ 213 |
クハ 212 |
クハ 212 |
ワンマン 改造日 |
廃車 | 備考 |
C12 | 10 | 7 | 8 | 2004/03/30 [注 6] |
||
編成 番号 |
クモロ 211 |
モロ 211 |
クロ 212 |
改造日 | 廃車 | 備考 |
C13 | 1 | 1 | 1001 | 2010/06/30[9] | スーパーサルーン ゆめじ | |
編成 番号 |
クモハ 223 |
サヤ 213 |
クヤ 212 |
改造日 | 廃車 | 備考 |
U@tech | 9001 | 1 | 1 | 2004/10/22[10] | 2019/03/31[22] |
「マリンライナー」代走
[編集]2007年(平成19年)2月8日に早島駅付近で踏切事故の被害を受けた223系5000番台P3編成が網干総合車両所へ緊急入場。他の編成も定期検査中で予備車がなくなってしまい、その間の代走として213系が抜擢され4月中旬ごろまで「マリンライナー」77号(下り最終)と2号(上り始発)の限定運用が復活した。なお、代走にはC04編成のみが使用されたが、代走運用から数日後に3両編成から中間車のサハ213-4を抜いた2両編成となり、山陽新聞など地元のメディアにも取り上げられた。
2009年(平成19年)7月11・12日には、223系5000番台P編成の前面窓ガラスが破損したため、急遽213系C05編成が「マリンライナー」1号で代走を務めた[23]。両日、所定9両の「マリンライナー」8号は223系を1編成抜いた6両での運転となった[23]。
「マリンライナー」復活運転
[編集]瀬戸大橋開通20周年記念事業の一環として、2008年(平成20年)4月10日に213系での「マリンライナー」が上り1本で復活運転した[24][25][26]。列車名は「懐かしの213系マリンライナー」で、当時と同じくグリーン車を含めた6両編成(C04編成3両とC06編成から2両とクロ212-1001を使用[26]、全車指定席[注 7])で運転された[24][25][26]。
列車名 | 運転区間 (始発・終着時刻) |
停車駅 |
---|---|---|
懐かしの 213系マリンライナー |
高松駅 11:49発 ↓ 岡山駅 12:56着[24] |
坂出駅・児島駅・茶屋町駅・早島駅・妹尾駅[24] |
← 岡山 高松 →
| |||||
---|---|---|---|---|---|
クモハ 213-4 |
サハ 213-4 |
クハ 212-4 |
クモハ 213-6 |
サハ 213-6 |
クロ 212-1001 |
C04編成 | C06編成 | ゆめじ |
2022年(令和4年)9月25日には、「おか鉄フェス2022[27]」の一環として、C05編成を使用し、団体臨時列車として岡山駅 - 高松駅間で1往復が運行された[28]。なお本列車は旅行商品として日本旅行から発売された[29]。また、車両前面の「快速」(白地に赤文字)の種別表示はステッカーにて再現された[28]。途中停車駅は妹尾駅・茶屋町駅・児島駅・坂出駅[29]。
JR東海
[編集]名古屋地区
[編集]5000番台は1989年(平成元年)から大垣電車区(現:大垣車両区)に配置されて関西本線(名古屋駅 - 亀山駅)の普通・快速列車や東海道本線の一部の普通列車(主に日中の大垣駅 - 岡崎駅)に充当されたが、2000年(平成12年)より関西本線で閑散時間帯の普通列車においてワンマン運転が開始されるのに先立ち1999年(平成11年)に神領電車区(現:神領車両区)に転属。前後して後継の313系3000番台が投入されると、日中の大多数の列車が置き換えられた。以後は朝と夕方以降の列車と日中の中央線の一部の普通・快速列車[注 8]を中心に運用されるようになり、2011年(平成23年)10月1日に関西本線での運用を終了した[30]。
飯田線
[編集]関西本線の撤退に前後し、飯田線で運用されていた119系の置き換え用としてトイレの設置や半自動ドアの設置などの改造工事を施した上で大垣車両区へ再転出し、2011年(平成23年)11月27日より飯田線およびJR東日本管内の中央本線の茅野駅 - 辰野駅間での運用を開始し、2012年(平成24年)3月17日のダイヤ改正までに119系を置き換えた。
JR東海は2020年(令和2年)1月、2021年(令和3年)度から新型車両315系の導入を発表し、今後置き換えが実施される予定である[31][32]。
編成表
[編集]JR西日本下関総合車両所岡山電車支所所属
[編集]編成 番号 |
← 吉永・播州赤穂 三原・宇野・児島・新見 →
|
体質改善工事 | 廃車 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
クモハ 213 |
サハ 213 |
クハ 212 | ||||
C01 | 1 | 4 | 1 | 2014/10/30 [注 9] |
サハ213は 元C04編成 | |
C05 | 5 | 5 | 5 | 2013/07/05 | ||
C06 | 6 | 6 | 6 | 2015/03/23 | ||
編成 番号 |
クモハ 213 |
クハ 212 |
体質改善工事 | 廃車 | 備考 | |
C02 | 2 | 2 | 2013/09/26 | ワンマン対応 | ||
C03 | 3 | 3 | 2013/03/25 | |||
C07 | 7 | 101 | 2013/12/17 | |||
C08 | 8 | 102 | 2012/06/15 | |||
C09 | 9 | 103 | 2014/07/16 | |||
C10 | 11 | 104 | 2012/12/20 | |||
C11 | 12 | 105 | 2012/09/26 | |||
編成 番号 |
クモハ 213 |
クハ 212 |
クハ 212 |
体質改善工事 | 廃車 | 備考 |
C12 | 10 | 7 | 8 | 2015/08/26 | ワンマン対応[注 6] | |
編成 番号 |
クモロ 213 |
クロ 212 |
改造日 | 廃車 | 備考 | |
LA1 | 7004 | 7004 | 2016/03/21 | La Malle de Bois (元C04編成) |
JR東海大垣車両区所属
[編集]編成 番号 |
← 豊橋 辰野 →
|
飯田線 転用改造 |
廃車 | |
---|---|---|---|---|
クモハ 213 |
クハ 212 | |||
H1 | 5001 | 5001 | 2011/09/20 | |
H2 | 5002 | 5002 | ||
H3 | 5003 | 5003 | 2011/04/21 | |
H4 | 5004 | 5004 | ||
H5 | 5005 | 5005 | 2011/11/29 | |
H6 | 5006 | 5006 | ||
H7 | 5007 | 5007 | 2011/06/23 | |
H8 | 5008 | 5008 | ||
H9 | 5009 | 5009 | 2011/08/30 | |
H10 | 5010 | 5010 | ||
H11 | 5011 | 5011 | 2012/02/21 | |
H12 | 5012 | 5012 | ||
H13 | 5013 | 5013 | 2012/02/01 | |
H14 | 5014 | 5014 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 将来は 120 km/h 走行との記述がある。
- ^ 新形式車両は381系のクロ381形が該当する。
- ^ dは乗務員扉、Dは客用扉、数字は窓の数、(数字)は戸袋窓の数)
- ^ 実際は、民営化後の1994年(平成6年)からVVVFインバータ制御のE217系が投入された。E217系は電動車が全てMM'ユニット方式で、本系列のような1M車は導入されていない。
- ^ このためクハ212形5000番台には1両中2ヶ所、車椅子スペースが存在する。
- ^ a b クハ212-7を除く。
- ^ グリーン車指定席:40席、普通車指定席:306席
- ^ 名古屋駅発着の列車では211系5000番台と併結しての運用。一時期は中津川駅 - 南木曽駅間の1往復に単独で充てられた。
- ^ サハ213は2014/03/25
出典
[編集]- ^ a b 富士時報第62巻第8号.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 鉄道ジャーナル247.
- ^ 「JR西日本213系、かつての「マリンライナー」用車両はいま…」『マイナビニュース』マイナビ、2013年4月19日。2022年6月14日閲覧。
- ^ 「国鉄最後の新系列車両・213系電車(国鉄民営化30周年を振り返る)」『ミスターダイマー』ミスターダイマー、2017年2月13日。2022年6月14日閲覧。
- ^ 鉄道ファン499, p. 108.
- ^ a b c 鉄道ファン573, p. 126.
- ^ ザ・ラストモーメント, p. 102.
- ^ 「「ファイナルラン さよなら!スーパーサルーンゆめじ号」運転」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2010年3月8日。2024年7月16日閲覧。オリジナルの2024年7月16日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b JR電車編成表2011冬, p. 348.
- ^ a b c d e f g JR電車編成表2024夏, p. 304.
- ^ a b JR電車編成表2024夏, p. 123.
- ^ 鉄道ファン532.
- ^ 鉄道ダイヤ情報422.
- ^ 『せとうちを中心とした広域的な観光の推進に向けた観光列車の導入について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道岡山支社、2015年9月17日 。
- ^ 『「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」にあわせた観光列車の導入について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道岡山支社、2015年5月19日 。
- ^ 「京都鉄道博物館で「La Malle De Bois」の特別展示」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2019年2月10日。2019年2月10日閲覧。
- ^ a b c d JR電車編成表2024夏, p. 187.
- ^ 「213系C8編成が試運転」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2012年6月16日。2012年6月16日閲覧。
- ^ 「JR東海213系5000番台が近畿車輛へ」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2011年1月8日。2011年1月8日閲覧。
- ^ 「JR東海213系5000番台が近畿車輌から出場」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2011年4月22日。2011年4月22日閲覧。
- ^ a b 普通列車編成両数表vol.45, p. 172 - 173・181 - 184.
- ^ JR電車編成表2024夏, p. 354.
- ^ a b 「213系がマリンライナー1号を代走」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2009年7月12日。2024年7月8日閲覧。オリジナルの2024年7月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d 「JR四国「瀬戸大橋線開業20周年」記念事業のお知らせ」『鉄道ファン(鉄道イベント)』交友社、2008年3月14日。2024年7月8日閲覧。オリジナルの2024年7月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 「懐かしの213系マリンライナー運転」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2008年4月11日。2024年7月8日閲覧。オリジナルの2024年7月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d 鉄道ファン576, p. 104.
- ^ 『「おか鉄フェス 2022」の開催について(第四弾)』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2022年8月9日 。2024年7月12日閲覧。
- ^ a b 「213系によるリバイバル「マリンライナー」運転」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2022年9月26日。2024年7月12日閲覧。
- ^ a b “~国鉄型車両の聖地 岡山~ リバイバル「快速マリンライナー」乗車ツアー” (PDF). 日本旅行メディアトラベルセンター. 日本旅行 (2022年8月18日). 2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月12日閲覧。
- ^ 鉄道ピクトリアル844, p. 79.
- ^ 『在来線通勤型電車の新製について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2020年1月22日 。2020年1月22日閲覧。
- ^ 「JR東海、在来線の新型車両開発へ 国鉄車両は全て姿消す」『共同通信』共同通信社、2020年1月1日。2020年1月1日閲覧。オリジナルの2020年6月15日時点におけるアーカイブ。
- ^ JR電車編成表2024夏.
参考文献
[編集]- 『鉄道ファン』第499巻、交友社、2002年11月、108頁。
- 「鉄道ファン2005年8月号付録 新車カタログ2005」『鉄道ファン』第532巻、交友社、2005年8月。
- 寺本光照「211系・213系一族のあゆみ 運転編その2」『鉄道ファン』第573巻、交友社、2009年1月、122 - 127頁。
- 寺本光照「213系一族のあゆみ 現況編その3」『鉄道ファン』第576巻、交友社、2009年4月。
- 『鉄道ジャーナル』第247巻、鉄道ジャーナル社、1987年6月。
- 永尾信幸「JR東海 関西線より213系が撤退」『鉄道ピクトリアル』第844巻、鉄電気車研究会、2011年12月。。
- 『鉄道ダイヤ情報』第422巻、交通新聞社、2019年6月。
- 『ザ・ラストモーメント』 115系と国鉄近郊型電車、ネコ・パブリッシング、2023年1月31日。ISBN 978-4-7770-2725-5。
- 『JR普通列車年鑑』 2015-2016巻、イカロス出版、2015年7月21日。ISBN 978-4-8022-0030-1。
- ジェー・アール・アール『JR電車編成表』2011冬、交通新聞社、2010年11月1日。ISBN 978-4-330-18410-4。
- ジェー・アール・アール『JR電車編成表』2024夏、交通新聞社、2024年5月24日。ISBN 978-4-330-02824-8。
- ジェー・アール・アール『普通列車編成両数表』 45巻、交通新聞社、2024年6月。ISBN 978-4-3300-3024-1。
- 「東海旅客鉄道向け213系直流電車システム」(PDF)『富士時報』第62巻第08号、富士電機、1989年8月。(インターネットアーカイブ)
関連項目
[編集]- 国鉄117系電車
- 国鉄211系電車
- JR東海キハ75形気動車
- 近鉄5200系電車
- BOSO BICYCLE BASE - 当形式の「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」同様、自転車積み込みスペースを備えたジョイフルトレイン。
外部リンク
[編集]- JR東海車両図鑑 213系 - 東海旅客鉄道
- ^ “地球環境保全への貢献”. 東海旅客鉄道. 2023年11月29日閲覧。