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「活字合金」の版間の差分

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'''活字合金'''(かつじごうきん)は[[印刷]]用[[活字]]にもちいるための、[[錫]]、[[鉛]]、[[アンチモン]]の[[合金]]で[[ヨハネス・グーテンベルク|グーテンベル]]が発明した。
'''活字合金'''(かつじごうきん)は[[印刷]]用[[活字]]にもちいるための、[[錫]]、[[鉛]]、[[アンチモン]]の[[合金]]で[[ヨハネス・グーテンベルク|グーテンベル]]が発明した。


組成の例は一般の活字でPb-80%Sb-17%Sn3%である。この組成の場合、[[融点]]は240℃(凝固完了温度)である。
組成の例は一般の活字でPb-80%Sb-17%Sn3%である。この組成の場合、[[融点]]は240℃(凝固完了温度)である。

2010年7月23日 (金) 03:26時点における版

活字合金(かつじごうきん)は印刷活字にもちいるための、アンチモン合金グーテンベルクが発明した。

組成の例は一般の活字でPb-80%Sb-17%Sn3%である。この組成の場合、融点は240℃(凝固完了温度)である。

活字を鋳造で製作するための合金に必要な性質は、微細な型のなかに入っていく流動性と、凝固の時に収縮する度合の小さい出来れば若干膨張するほうがいい。Sbは凝固の際0.95%体積の膨張がありPbは3,44%収縮する。PbにSbを加えて行くと収縮の割合が直線的に減少してSb75%で0になる。紙型用等堅さの要求されるものはSnを多くする。青銅も凝固収縮率は小さいが、融点が高いので低融点の活字合金が用いられる。また、耐久性の問題から和文タイプライターの活字は亜鉛ダイキャスト製の物が用いられる場合があった。