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「緋弾のアリア」の版間の差分

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: 東京武偵高校2年B組所属。専門科目は超能力捜査研究科 (SSR)。チーム『バスカービル』に所属。剣術と鬼道術を得意とする。白雪は真の名を隠す伏せ名であり、本名([[諱]])は「緋巫女(ひみこ)」。実・義理含めた7人姉妹の長女でもある。
: 東京武偵高校2年B組所属。専門科目は超能力捜査研究科 (SSR)。チーム『バスカービル』に所属。剣術と鬼道術を得意とする。白雪は真の名を隠す伏せ名であり、本名([[諱]])は「緋巫女(ひみこ)」。実・義理含めた7人姉妹の長女でもある。
: 黒髪ロングヘアーの、大和撫子を絵に描いたような性格の美少女。また生徒会長・園芸部部長・手芸部長・女子バレー部長を務め、偏差値45もいかない武偵高で75オーバーの優等生である。本来はお淑やかな性格だが、幼馴染のキンジに近づく女子は武力で排除しようとする。戦闘能力は高く、アリアと互角に渡り合えるほど。
: 黒髪ロングヘアーの、大和撫子を絵に描いたような性格の美少女。また生徒会長・園芸部部長・手芸部長・女子バレー部長を務め、偏差値45もいかない武偵高で75オーバーの優等生である。本来はお淑やかな性格だが、幼馴染のキンジに近づく女子は武力で排除しようとする。戦闘能力は高く、アリアと互角に渡り合えるほど。
: キンジに対しての恋愛感情が強すぎるため、他の女子とキンジの接触を極端に嫌う。キンジに対してメールを三十件送ったり等、異常なまでの愛情を表現からヤンデレであると思われる。初めてキンジの部屋でアリアの姿を確認した時は、アリアですら恐怖するほどの迫力で彼女に切り掛かった。
: キンジに対しての恋愛感情が強すぎるため、他の女子とキンジの接触を極端に嫌う。キンジに対してメールを三十件送ったり等、異常なまでの愛情を表現から[[ヤンデレ]]であると思われる。初めてキンジの部屋でアリアの姿を確認した時は、アリアですら恐怖するほどの迫力で彼女に切り掛かった。
: 代々星伽神社を守ってきた武装巫女の一人として外出を制限されて育っため、当初は一般常識を知らず神社や学校の外を怖がっていたが、徐々に改善傾向にある。
: 代々星伽神社を守ってきた武装巫女の一人として外出を制限されて育っため、当初は一般常識を知らず神社や学校の外を怖がっていたが、徐々に改善傾向にある。
: 携帯している武器は「イロカネアヤメ」という[[日本刀]]で、流派は星伽候天流。鎖鎌も補助武器として巫女服の袖に隠している。普段は頭のリボン(封じ布)で制限しているが、炎を使った術や鬼道術といった魔術の力はG(グレード)17という高いレベルを誇る。また、御札を使った占いも出来る。
: 携帯している武器は「イロカネアヤメ」という[[日本刀]]で、流派は星伽候天流。鎖鎌も補助武器として巫女服の袖に隠している。普段は頭のリボン(封じ布)で制限しているが、炎を使った術や鬼道術といった魔術の力はG(グレード)17という高いレベルを誇る。また、御札を使った占いも出来る。

2011年1月23日 (日) 16:28時点における版

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緋弾のアリア
ジャンル 大スケールアクション&ラブコメディー
小説
著者 赤松中学
イラスト こぶいち
出版社 メディアファクトリー
レーベル MF文庫J
刊行期間 2008年8月25日 -
巻数 既刊8巻
漫画
原作・原案など 赤松中学(原作)
こぶいち(キャラクター原案)
作画 こよかよしの
出版社 メディアファクトリー
掲載誌 月刊コミックアライブ
レーベル MFコミックス アライブシリーズ
発表号 2009年11月号 -
発表期間 2009年9月26日 -
巻数 既刊2巻
漫画:緋弾のアリアAA
原作・原案など 赤松中学(原作)
こぶいち(キャラクターデザイン)
作画 橘書画子
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
発表号 2010年22号 -
発表期間 2010年11月5日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

緋弾のアリア』(ひだんのアリア、Aria the Scarlet Ammo)とは赤松中学による日本ライトノベルである。イラストこぶいちが担当。MF文庫Jメディアファクトリー)より、既刊8巻(2010年12月現在)。第6巻の帯にてテレビアニメ化の決定が発表された。TBSBS-TBSにて2011年4月から放送予定。 第7巻の時点で累計100万部を突破している。


注意:以降の記述には緋弾のアリアに関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場人物

バスカービル

遠山 キンジ(とおやま - )
声 - 間島淳司
本作の主人公。遠山金四郎の子孫。東京武偵高校2年A組所属。専門科目は探偵科でランクはE。チーム『バスカービル』の隊長。以前は強襲科に所属しており、入学時のランクはSだった。
普段は(武偵高生としては)平凡な男子高校生だが、性的に興奮すると普段の30倍まで能力が向上する「ヒステリアモード(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)」の持ち主。未完成ながら歴代の遠山一族でも最高の潜在能力を秘めており、アリアを介してその素質の片鱗を示し始める。
かつては正義の味方に憧れて武偵を志したが、武偵だった兄を「武偵殺し」事件で亡くした事から一般人になろうとしていた。
携帯武器は兄の形見のバタフライナイフとシャーロックから貰い受けた長剣スクラマサクスベレッタ社のM92Fをフルオート、三点バースト化(違法改造)した通称「ベレッタ・キンジモデル」(使用弾薬は9mmパラベラム弾)、父の形見であるイスラエル・ミリタリー・インダストリーズ社のデザートイーグル(使用弾薬は50AE弾)。改造は装備科の平賀が実施した。
神崎・H・アリア(かんざき・ほーむず・ - )
声 - 釘宮理恵
本作のヒロイン。東京武偵高校2年A組所属。専門科目は強襲科でランクはS。チーム『バスカービル』の副隊長。二つ名は「双剣双銃(カドラ)のアリア」。
ピンクのツインテールに小学生のような体型で、人形のように愛らしい美少女。おでこもチャームポイントであったが、一生残る傷を負ってからは前髪で隠すようになった。
秘密結社「イ・ウー」に被せられた母親の冤罪を晴らすため、組織の人間を逮捕して裁判で証言させる事を目的に行動している。名探偵シャーロック・ホームズの曾孫にあたり、ホームズの家系には優秀な相棒が必要な事からパートナー探しの旅に出て、日本でキンジと出会い、「武偵殺し」事件の解決を経て正式にパートナーとなった。
戦闘では二丁拳銃と小太刀二刀流を使いこなす。戦い方はバーリ・トゥード(作中では略してバリツと言われたこともある)。高い戦闘力を誇る反面、独断で行動する傾向がある。当初自覚はないが、体内には超常的な物質であるイロカネ(緋弾)が埋まっており、その力により限定的にではあるが超常の力を操る事ができる。また、そのイカロネの力により身体的成長は、イカロネを体内に埋められた12歳から止まっている。これは、彼女の祖先であるシャーロック・ホームズも同じである。
携帯している武器は、2本の小太刀とグリップにカメオを刻印したコルトガバメント・クローン(ステンレスモデルとスチールモデルが各1丁)2丁。使用弾薬は.45ACP弾。誕生日は9月23日。
星伽 白雪(ほとぎ しらゆき)
東京武偵高校2年B組所属。専門科目は超能力捜査研究科 (SSR)。チーム『バスカービル』に所属。剣術と鬼道術を得意とする。白雪は真の名を隠す伏せ名であり、本名()は「緋巫女(ひみこ)」。実・義理含めた7人姉妹の長女でもある。
黒髪ロングヘアーの、大和撫子を絵に描いたような性格の美少女。また生徒会長・園芸部部長・手芸部長・女子バレー部長を務め、偏差値45もいかない武偵高で75オーバーの優等生である。本来はお淑やかな性格だが、幼馴染のキンジに近づく女子は武力で排除しようとする。戦闘能力は高く、アリアと互角に渡り合えるほど。
キンジに対しての恋愛感情が強すぎるため、他の女子とキンジの接触を極端に嫌う。キンジに対してメールを三十件送ったり等、異常なまでの愛情を表現からヤンデレであると思われる。初めてキンジの部屋でアリアの姿を確認した時は、アリアですら恐怖するほどの迫力で彼女に切り掛かった。
代々星伽神社を守ってきた武装巫女の一人として外出を制限されて育っため、当初は一般常識を知らず神社や学校の外を怖がっていたが、徐々に改善傾向にある。
携帯している武器は「イロカネアヤメ」という日本刀で、流派は星伽候天流。鎖鎌も補助武器として巫女服の袖に隠している。普段は頭のリボン(封じ布)で制限しているが、炎を使った術や鬼道術といった魔術の力はG(グレード)17という高いレベルを誇る。また、御札を使った占いも出来る。
峰 理子(みね りこ)
東京武偵高校2年A組所属。専門科目は探偵科でランクはA。チーム『バスカービル』に所属。情報操作・収集に長けている。
アリアと近い身長で長い金髪をツーサイドアップに結った、ゆるい天然パーマが特徴の童顔の美少女。武偵校の制服をフリルだらけの非殺傷性の改造制服にして着ているなど、普段はバカキャラを演じている。
怪盗リュパンの曾孫であり、「イ・ウー」のメンバー。幼い頃に没落した両親を亡くした後、ルーマニアでブラドに囚われ監禁されて育ったが、脱走して「イ・ウー」に所属した。リュパンの4世と呼ばれることを激しく嫌い、一人の理子として技術と己を磨いている。
ヒステリアモードのキンジとアリアを1人で追い詰めるほどの実力者で、微量のイロカネを含む青い十字架を身に着けることで髪の毛を自在に操れる能力を持つ。
携帯している武器は、2本のナイフとカール・ワルサー社のワルサーP99(2丁)。使用弾薬は9mmパラベラム弾
レキ
東京武偵高校2年C組所属。専門科目は狙撃科でランクはS。チーム『バスカービル』に所属。名字を知る者は無く、本人も知らない。
身長はアリアより頭半分大きい程度で、体は細くショートカットの美少女。入試でSランクに格付けされた天才児だが無口・無感情・無表情のため「ロボット・レキ」のあだ名を持ち、特徴が無さすぎるために目立たない存在。しかし、七巻での曹操姉妹との決戦で、感情を知りキンジに対して怒りと喜びの感情表現をする。
視力が6.0もあり、遠くのものをスコープ無しで観ることができる。狙撃する際に「私は一発の銃弾、銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない。ただ、目的に向かって飛ぶだけ」と言いながら銃を撃つ癖がある。狙撃範囲である絶対半径(キリングレンジ)は2051m。武器の整備は専門の器具を用い、オーバーホールから弾丸の作成まで自分で行う。猛獣を短時間で手なずけるという特技も持っていて、後にコーカサスハクギンオオカミを飼っている。
生活習慣は変わっている。食事は野戦に備えたカロリーメイトを常備してそればかり食べており、夜は狙撃銃を抱えたまま体育座りで眠る。自室には私物がほとんど無く絶えずヘッドフォンで風の音を聞き、下着は白く飾りっ気のないものを着用している。
チンギス・ハンこと源義経の末裔であり、大陸の姫と呼ばれる存在らしい。
携行している武器は、イズマッシュ社のドラグノフ狙撃銃銃剣。使用弾薬は7.62mm×54R

東京武偵高校

情報科(インフォルマ)
ジャンヌ・ダルク
東京武偵高校2年。専門科目は情報科。正確な名前はジャンヌ・ダルク30世。
銀髪を2本の三つ編みにしつむじの辺りで結ったストレートロングヘアの髪形で、サファイヤ色の瞳をした美少女。「魔剣」「銀氷の魔女」などの通称を持つ。性格はクールで生真面目であり、武偵高校の制服であるセーラー服にすら「未婚の乙女はみだりに素足を晒すものでは無い」と苦言を呈するほどである。しかし、自身は理子に影響されてかコスプレ(ウェイトレスなど)の格好をするのが好きである。絵心が無く、絵がとても下手である。キンジ曰く「3歳児のおえかき見たいな絵」しかし、本人は真剣に書いているらしい。
「イ・ウー」のメンバーであり、作戦立案や策を練るのを得意とする。大剣を使いこなす上に氷を操るIII種超能力者(魔女)でもあり、キンジやアリア達を圧倒した。策を用いて敵の戦力を削り超能力で相手の動きを封じ剣で仕留める3段構えの戦術を得意とするが、イ・ウーではそれでも最弱であった。
白雪を巡る事件の後でキンジ達に捕えられるが、政府との司法取引でパリ武偵高からの留学生として武偵高校の生徒になった。
携帯している武器は全長が身長ほどもある聖剣デュランダル(白雪との戦いで斬られてしまったため寸を詰めて幅広のエストックに作り変えられる)と、チェスカー・ズブロヨフカ国営会社Cz100。  
車輌科(ロジ)
武藤 剛気(むとう ごうき)
東京武偵高校2年A組所属。専門科目は車輌科でランクはA。乗り物と名のつくモノならなんでも乗りこなすことが出来る。
キンジの親友その1で、俗に言う「2枚目のつもりが3枚目な主人公の親友ポジション」のキャラ。悪人ではないがガサツなため、本人はモテたいが実際はモテない悲しい男である。その言動から見るに白雪のことが好きらしい。
携帯している武器は、コルト社のパイソン。使用弾薬は.357マグナム弾
強襲科(アサルト)
不知火 亮(しらぬい りょう)
東京武偵高校2年A組所属。専門科目は強襲科でランクはA。
キンジの親友その2で、イケメンかつ礼儀正しく真面目な性格の常識人である。キンジ曰く「武偵の中でも数少ない人格者」。彼は格闘・ナイフ・拳銃どれも信用できるバランスの良いスキルの持ち主で、対テロ活動にも優れている。武藤とは逆にモテるがそう言う噂が流れないのでホモではないかという噂が流れている。
携帯している武器は、L.A.M.(レーザー・エーミング・モジュール)付きのヘッケラー&コッホ社のH&K MARK 23。使用弾薬は.45ACP弾
装備科(アムド)
平賀 文(ひらが あや)
東京武偵高校2年。専門科目は装備科でランクはA。本来はSランクの実力があるが、違法改造や相場無視の吹っかけ価格の改造などでAランク止まりである。
ショートカットの髪を左右の耳の脇でまとめた髪型。無邪気な性格で体型や下着のチョイス、蝶を見つけたら追いかけていってしまうなど精神年齢もお子様な娘である。
平賀源内の子孫であり、機械工作の天才である。キンジのベレッタなど無茶な改造の注文も請け負うが少々いい加減であるため、多少不良がおきる事もある。車輌科(ロジ)と合同で改造模型を作ったりもしている。自転車には補助輪を付けなければいけないほど運動神経が悪い。
諜報科(レザド)
風魔 陽菜(ふうま ひな)
キンジの後輩で、諜報科の1年。髪型は黒髪ポニーテール、長いマフラーみたいな赤布をなびかせている。高名な忍者の末裔だという噂がある。
神奈川武偵高付属中学でキンジと戦闘訓練をし、ヒステリアモードであったキンジによって赤子の手をひねるように倒されている。その後キンジを異常に尊敬するようになり、「師匠」と呼ぶようになった。キンジ曰く「困った後輩」。普段は修行と称してバイトに精を出す赤貧少女であり、よくお腹をすかせている。
通信科(コネスト)
中空知 美咲(なかそらち みさき)
通信科の生徒で、ジャンヌの友人。メガネをかけ前髪が長く、目が隠れてしまっている。
通信機を使わない状態だと、キンジと正しく話せない程の上がり症。通信機を介するとアナウンサーのように滑舌が良くなる。目が悪い代わりに耳が良く、音響捜査の技術を有する。
教務科(マスターズ)
綴 梅子(つづり うめこ)
東京武偵高校2年B組担任で尋問科の教諭。
尋問の技術においては日本でも五本の指に入る名人であり、キンジ曰く彼女に尋問されると、どんな口の堅い犯罪者も洗いざらい何でも白状するらしい。
携帯している武器はグロック18
蘭豹(らんぴょう)
東京武偵高校強襲科の教諭。19歳。
長いポニーテールの大女。かつて香港で無敵の武偵と恐れられた女傑であり、あまりの凶暴さに武偵高をクビになっているらしく、各地を転々としている。
7巻においてはチーム編成時の写真撮影を担当した。
小夜鳴 徹(こよなき とおる)
#イ・ウー参照。

イ・ウー

ブラド/小夜鳴徹(さよなき とおる)
「イ・ウー」のNo.2であり、ドラキュラ伯爵本人である。
種としての吸血鬼は吸血により自分の遺伝子を上書きして進化する生物でありその多くは無計画な吸血により滅びたが、ブラドは計画的に人間の遺伝子のみを取り込むことにより生き残った個体である。強く進化するためにはより優れた遺伝子を取り込む必要があるため小夜鳴徹という人間の時に多くの優れた人物が集う武偵高校の講師として潜入していた。現在のブラドは人間とほぼ同じ姿に擬態して生きる事を余儀なくされ、激しく興奮した時にしか吸血鬼の姿に戻れないようになっている。
120年前に建設中のエッフェル塔にて初代リュパンや3代前の双子のジャンヌ・ダルクと戦い引き分けている。現代ではリュパンの曾孫である理子を連れ去り、優れた遺伝子を残す為の母体とするべく監禁していた。その後、脱走した理子を追ってイ・ウーに辿り着き、そこで「教授(プロフェシオン)」と戦うも敗北。以後は理子の監視を含め組織に身を置く事になった。
吸血鬼の姿に戻った状態では鬼のような外見となり圧倒的な腕力を発揮し、魔臓という内臓の機能によって負傷しても瞬時に回復できるようになる。魔臓が機能している状態であれば、十字架やニンニクといった吸血鬼の弱点も無効となる。
その能力でキンジたちを追い詰めるが、キンジ・アリア・理子の3人の連携により4箇所の魔臓を同時に潰され再生能力を無効化され倒された。
パトラ
ツンと高い鼻、切れ長の目、おかっぱ頭の美人。クレオパトラの子孫であり、本人はクレオパトラの生まれ変わりを自称する。
元「イ・ウー」のNo.2だったが、素行の悪さから組織の厄介者となり組織を追放された。しかし自身を生まれながらの覇王(ファラオ)だと思い込んでいるため教授が死んだら次のリーダーとなり、エジプトを足がかりに世界制服を目論んでいる。ただし、本人は認めていないが金一の事が好きらしく、彼の言葉には従ってしまう事が多々ある。
推定Gは25であり世界最強の魔女の一人。またピラミッド状の建物が近くにあると無尽蔵に魔力が使えるようになる。特技は相手に対する呪いと砂を使ったゴレムを使役できる砂使いで砂で盾を作ったり、砂嵐で相手の動きを封じたりも出来る。
遠山 金一(とおやま きんいち)
キンジの兄。ヒステリアモードのキンジ以上の実力を持つ有能な武偵で、キンジの憧れであり目標でもあった人物。
戦う事より治す事の方が得意な人物であり、海外の医師免許も持っている。苦しんでいる人、悲しんでいる人を放っておけずどんな事件・状況でも敵・味方共に誰一人の死者をも出さず解決し戦略上捨て石となった武偵ですら生還させる人物だった。
女装して絶世の美女「カナ」になることでヒステリアモードになる事ができ、その際は外見のみならず性格も女性以上の女性になってしまう。これによりヒステリアモードを長時間に渡って保てるが、その保持には大脳に大きな負担がかかるため、長時間のヒステリアモード終了時には10日前後の睡眠が必要となる。
「武偵殺し」による豪華客船沈没事故により死んだと思われていたがそれは偽装であり、後にイ・ウーのメンバーになって潜入捜査を行っている。イ・ウーではジャンヌと理子の上役であり、2人に敬愛されていたらしい。
戦闘時には、目に見えない程のスピードで繰り出されるピースメーカーでの早撃ち「不可視の銃撃(インヴィジビレ)」と、長い三つ編みに隠された無数の金属片による斬撃、そしてその金属片を解き放ち連結させる事で出来上がる大鎌「サソリの尾(スコルピオ)」を用いた攻撃とで遠近共に無類の強さを誇る。
携帯している武器は、コルト社のコルト・シングル・アクション・アーミー。使用弾薬は.45ロング・コルト弾。分離連結が可能な大鎌スコルピオ。
教授(プロフェシオン)
「イ・ウー」のリーダーであり、圧倒的な力で組織をまとめている人物。
その正体は、史上最高の探偵シャーロック・ホームズ1世その人である。格闘技・西洋剣術・拳銃の達人でもあり、現在の武偵の原型にもなっている天才。イロカネで出来ている緋弾の力を用いることができる。その延命効果により150年以上の時を生きており、20代に見える外見を持つ。
驚異的な銃の技量、未来予知と言って良いレベルにまで研ぎ澄まされた優れた推理力「条理予知」、ほか配下から習得した多くの技術と超能力により圧倒的な強さを誇る。
その真の目的はホームズ家に緋弾の継承者が現れるのを待ち、そしてその後継者に緋弾を継承させ覚醒させることであった。しかし継承条件に合う性格の子が生まれにくい血筋故に100年以上の時を待つこととなった。
そして遂に現れた継承条件に合う後継者であるアリアを成長させる為、アリアの母に冤罪を着せイ・ウーと対立させその上でキンジと巡り合わせイ・ウーのメンバーを段階的にぶつけ、後に起きる緋弾を巡る戦いに生き残れる実力を身に付けさせる様に図っていた。
アリアとの緋弾の力の衝突により現れた時空レンズで過去のアリアに彼の持っていた緋弾を打ち込む事で緋弾の継承を完了させ、これから起こる世界各地の国家・組織による緋弾を巡る戦いを告げて脱出ポッドに改造されたICBMに乗り込みその姿を消した。

星伽神社

星伽 粉雪(ほとぎ こなゆき)
白雪の2歳下の義妹。黒髪のセミロングで端正な顔立ちの美少女であるが、大の男嫌いであるためキンジに対して少し目つきがキツかったりする。星伽の規則を忠実に守る真面目な性格。姉の白雪が大好きで、お揃いの巫女装束を身に纏う。
星伽家からの言付けを届けるために武偵高へやってきたが、白雪をつれて帰る事も目的であった。白雪を奪った武偵や武偵高、そしてキンジの批判を繰り返したが、騒動から救ってくれたのがキンジであったため、最後には敬意を払って帰っていった。
星伽 風雪(ほとぎ かざゆき)
白雪の1歳下の妹。スラッとした体型の黒髪美女で、和弓の名人。クールな性格であり、海外の教会や寺院との外交を担当する星伽巫女である。

AAの登場人物

間宮 あかり(まみや -)
「AA」の主人公。東京武偵高校1年。専門科目は強襲科でランクはE。上級生の中でも随一の実力を持つアリアに憧れており、彼女のパートナーになることを夢見ている。武偵としての力量は同学年でも最下位に近いが、「アリアの隣にいたい」という信念は意地でも通すほど頑固。
火野 ライカ(ひの -)
東京武偵高校1年。専門科目は強襲科。男勝りなあかりのクラスメイト。あかりの親友だが、雲泥の差があるアリアのパートナーになることは、自分たちも含め無理だと否定している。
佐々木 志乃(ささき しの)
東京武偵高校1年。専門科目は強襲科。ライカと同じく、あかりの親友でクラスメイト。ライカとは対照的にお淑やかな性格。

用語解説

武偵
凶悪化する犯罪に対抗するために新設された国家資格。語源は「武装探偵」の略。
武偵免許を持つものは武装を許可され、逮捕権を有するなど警察に準ずる活動が可能になる。しかしあくまで武偵は金で動き、金さえ貰えれば武偵法の許す限りどんな仕事でも請け負う「何でも屋」の側面がある。
EからAまでのランクが存在し、民間からの有償の依頼解決の実績や学科の各種中間・期末試験の成績からランク付けされる。そしてAランクの上に特別なSランクが存在し、極限られた一部の人にだけそのランクが与えられている。なお、Sランクはその道のプロと呼んで差し支えない実力のAランクが束になっても敵わない位の実力差である。
東京武偵高校
レインボーブリッジ南方に浮かぶ南北およそ2キロ・東西500メートルの人工浮島に設立された、武偵を育成する総合教育機関。一般教育の他に武偵の活動に関わる専門科目を履修でき、学園や民間からの依頼を受けてそれをこなす事も授業の一環とされている(報酬は任務を遂行した本人に支給される)。
校則により校内での拳銃・刀剣の携帯が義務付けられており、制服は男女共に防弾繊維を使用した「防弾制服」である。進級に必要な単位は授業の他に、学園に寄せられる依頼をこなす事で獲得できる。それでも単位が足りない場合は、休み中に解決すべき任務を学園が割引価格で引き受けてきた緊急任務で補う事が出来る。学科は以下の通り。
  • 強襲科(アサルト) - 拳銃、刀剣、その他の武器を用いた近接戦による強襲逮捕を得意とする。危険度は武偵高随一であり、毎年約3%の生徒が死亡しているという。
  • 狙撃科(スナイプ) - 主に狙撃銃を使用した遠隔からの戦闘支援を主に学ぶ。
  • 諜報科(レザド) - 犯罪組織に対する諜報・工作・破壊活動を主に学ぶ。
  • 尋問科(ダギュラ) - 逮捕した犯罪容疑者への尋問を主に学ぶ。
  • 探偵科(インケスタ) - 探偵術と推理術による調査・分析を主に学ぶ。一番まともな科らしい。
  • 鑑識科(レピア) - 犯罪現場や証拠品の科学的検査を主に学ぶ。
  • 装備科(アムド) - 装備品の調達・カスタマイズとメンテナンスを主に学ぶ。
  • 車輌科(ロジ) - 車輛・船舶・航空機の運転操縦を主に学ぶ。この学科は15歳から普通自動車の免許が取れる。
  • 通信科(コネクト) - 通信機器を用いた情報連絡によるバックアップを主に学ぶ。
  • 情報科(インフォルマ) - 情報処理機器を用いた情報収集と整理を主に学ぶ。
  • 衛生科(メディカ) - 武偵活動の現場に於ける医療・救助活動を主に学ぶ。
  • 救護科(アンビュラス) - 武偵病院に勤務する医師の育成、医療活動の実践を主に学ぶ。
  • 超能力捜査研究所(SSR) - 通称、S研。魔術などの超常の能力を研究、育成する学科。
  • 特殊捜査研究科(CVR) - 特殊条件下に於ける犯罪捜査を主に学ぶ。
  • 教務科(マスターズ) - 武偵高の教職員。
ヒステリアモード(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)
性的興奮を感じると思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上する、遠山家の人間が持つ特異体質。その代わり、女性の事を最優先で考えることで物事の優先順位付けが正しく出来なくなったり女性にキザな言動を取ってしまうなどの反作用がある。キンジのヒステリアモードはカナや初代遠山金四郎を超える潜在能力を秘めているが、未完成でその域にはいっていない。
性的興奮であれば、異性に対する興奮以外でもヒステリアモードになることは可能である。金一は絶世の美女カナに変装する事で、ブラドは人間を虐待する事でヒステリアモードを目覚めさせた。初代遠山金四郎は肌を人前に露出することでヒステリアモードになっていたといわれる。
ヒステリアモードには眠っている際に発現する「夢ヒス」、通常のモードである女を守る「ヒステリア・ノルマーレ」、死の危機に瀕した際に発現する「ヒステリア・アゴニザンテ」、女性を他の男性に取られた際に覚醒する女を奪う「ヒステリア・ベルセ」(ノルマーレの1.7倍の能力)などの派生系がある。
イ・ウー(伊・U)
数多くの超人的人材を擁する戦闘集団。第二次世界大戦中、枢軸国の共同計画として創設された超人兵士の育成機関がそのルーツである。組織名のイ・ウーは、組織の本拠地である原子力潜水艦・ボストーク号に書かれた「伊U」の文字をそのまま読んだ音を語源としている。核武装もしており、いかなる軍事国家も手出しできない戦闘集団である。組織内では戦時中の名残で、日本語・ドイツ語を共通語としている。
組織での活動目的は自己の鍛錬や目的の実現など、各自の自主性に委ねられている。組織内に法規が存在せず、メンバー同士でも自己の目的の障害になるなら排除してもよしとする程に自由である。イ・ウーはトップである教授の絶対的な力によって束ねられていたが、彼の死期が近づくにつれ不安定になっていく。2009年7月、イ・ウーは世界に対して侵略行為を行おうと目論む「主戦派」と教授の気質を継ぎ純粋に己の鍛錬を目的とする「研鑽派」に分かれて一触即発の状態にあった。しかし、作中の展開の結果、教授が寿命を迎えたことで組織は解散し、残ったメンバーは各地に散っていった。
公安0課・武装検事
職務上の殺人が容認されている、「殺しのライセンス」を持つ闇の公務員。ヒステリアモードのキンジでも勝利は覚束無いほど腕が立つらしく、国内最強と評されている。
超能力(ステルス)
数は多くないものの超能力を使う武偵や犯罪者も存在し、その研究も進められている。
超能力者にはその能力の強さに応じてランクが付けられ、G(グレード)で表記される数字が大きいほど強い能力者である。また超能力には70から80近い属性と相性が存在している。高ランクの能力は強力であるが、その分消耗も激しく長時間の使用には耐えられない。
緋弾
イロカネと呼ばれる金属のこと。人に超常の力を与える物質であり、延命の効果もあるとされている。また、この緋弾によってもたらされる能力のことも「緋弾」と呼ぶ場合がある。アリアと教授の二人が保有しており、全てを消し去る緋色の光弾を打ち出す「緋天・緋陽門」など、幾つかの現象を発生させることができる。
他にもイロカネを保有し研究・監視をする結社が世界各地にあり、バチカンやホワイトハウス、日本の宮内庁など世界中でイロカネを狙いつつもその力故に手出しできない状態が続いていた。
緋弾の継承
緋弾を継承させるには3つの条件がある。一つは情熱的でプライドが高く子供っぽい性格であること。一つは(アリアの場合女性として)心理的に成長すること。一つは能力を覚醒させるまで最低でも3年緋弾と共にあり続けること。

以上で緋弾のアリアに関する核心部分の記述は終わりです。


既刊一覧

  1. 緋弾のアリア 2008年8月25日 ISBN 978-4-8401-2401-0
  2. 緋弾のアリアII 燃える銀氷(ダイヤモンドダスト) 2008年12月25日 ISBN 978-4-8401-2600-7
  3. 緋弾のアリアIII 蜂蜜色の罠(ハニー・トラップ) 2009年3月25日 ISBN 978-4-8401-2720-2
  4. 緋弾のアリアIV 堕ちた緋弾(スカーレット) 2009年8月25日 ISBN 978-4-8401-2873-5
  5. 緋弾のアリアV 序曲の終止線(プレリュード・フィーネ) 2009年12月25日 ISBN 978-4-8401-3126-1
  6. 緋弾のアリアVI 絶対半径(キリングレンジ)2051 2010年4月23日 ISBN 978-4-8401-3281-7
  7. 緋弾のアリアVII 火と風の円舞(キャスリング・ターン) 2010年8月21日 ISBN 978-4-8401-3486-6
  8. 緋弾のアリアVIII 螺旋の天空樹(トルネード・ハイ) 2010年12月24日 ISBN 978-4-8401-3678-5
  9. 緋弾のアリア 番外編 ももまん紛失事件 コミックアライブ2009年10月号付録
  10. 緋弾のアリア 番外編 成瀬ゆかり事件 コミックアライブ2010年4月号付録

コミックス

緋弾のアリア
月刊コミックアライブ』にて2009年11月号より連載中。漫画はこよかよしの。原作をほとんど差異なくコミカライズしたもの。
  1. 緋弾のアリアI 2010年4月23日 ISBN 978-4-8401-3316-6
  2. 緋弾のアリアII 2010年8月23日 ISBN 978-4-8401-3362-3
緋弾のアリアAA(ダブルエー)
ヤングガンガン』にて2010年22号より連載中。漫画は橘書画子。原作者の書き下ろしで、アリア達の後輩武偵「間宮あかり」を主人公に本編とは別視点で展開される。

テレビアニメ

TBSBS-TBSにて2011年4月より放送予定。

スタッフ

  • 原作 - 赤松中学(MF文庫J「緋弾のアリア」メディアファクトリー刊)
  • 原作イラスト - こぶいち
  • 監督 - 渡部高志
  • シリーズ構成 - 白根秀樹
  • キャラクターデザイン - 岩倉和憲
  • アニメーション制作 - J.C.STAFF

外部リンク