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[[次にくるマンガ大賞]]2020 Webマンガ部門4位(28822ポイント)<ref>{{cite web|url=https://tsugimanga.jp/winner2020-web/|title=次にくるマンガ大賞 2020 Webマンガ部門結果発表|accessdate=2020年8月31日}}</ref>。 |
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== あらすじ == |
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<!-- 「あなた以外の人が制作したウェブページや書籍の文章・画像・音声などや、それを修正したり翻訳したもの」の転載はお止めください。 「Wikipedia:ガイドブック 著作権に注意#投稿してはいけないもの」参照 --> |
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ある高校の、たった一人しか部員がいない漫画研究(漫研)部部長・'''奥村'''のもとに、新入生の'''天乃 リリサ'''が入部する。ともに漫画のキャラクター「リリエル」が好きな二人はすぐに意気投合し、リリサの趣味であるコスプレ撮影を二人で始めるようになる。そこに、奥村の幼馴染である現役JKモデルの'''橘 美花莉'''が現れ、リリサと二人で併せ撮影を行うことになる。(第1巻) |
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美花莉との併せ撮影も終えた漫研部は、リリサの目標である「リリエルコスの[[Read only memory|ROM]](CD-ROMでの写真集)」を出すべく、[[ゴールデンウィーク|GW]]のコスプレイベントに参加する。ジャケット写真のないROMは全く売れず、せめてリリサのコスプレだけでも見てもらう |
美花莉との併せ撮影も終えた漫研部は、リリサの目標である「リリエルコスの[[Read only memory|ROM]](CD-ROMでの写真集)」を出すべく、[[ゴールデンウィーク|GW]]のコスプレイベントに参加する。ジャケット写真のないROMは全く売れず、せめてリリサのコスプレだけでも見てもらうとする二人。果たしてリリエルにコスプレしたリリサは、'''Magino'''と'''オギノ'''の二人にサポートされ、会場にいた多くのカメラマンから囲み撮影を受け、一定の達成感を得る。その帰り、リリサは夏の[[コミックマーケット]]参加を決意し、一方で目標としていたコスプレイヤー・'''まゆら'''が引退したことを知る。(第2巻) |
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イベント明け、奥村はオギノからコスプレ撮影の特訓を受けるが、漫研部が[[同好会]]に降格されてしまうことを生徒会から通達される。このままでは部室がなくなってしまうため、生徒会長のアドバイスを受け、まずは顧問探しを行なう奥村。偶然にも、春から[[教師]]として赴任した'''羽生 まゆり'''がまゆらであることを知った奥村は、紆余曲折の果て、彼女を漫研部 |
イベント明け、奥村はオギノからコスプレ撮影の特訓を受けるが、漫研部が[[同好会]]に降格されてしまうことを生徒会から通達される。このままでは部室がなくなってしまうため、生徒会長のアドバイスを受け、まずは顧問探しを行なう奥村。偶然にも、春から[[教師]]として赴任した'''羽生 まゆり'''がまゆらであることを知った奥村は、紆余曲折の果て、彼女を漫研部顧問にすることに成功する。次は部の実績づくりとして、近所の児童教室でコスプレしながらの朗読会を行うが、これは自分たちがやりたいことではないとレポートにすることをやめ、二人はコスプレイベント「[[横須賀市|横須賀]]コススト」への参加をレポートにすることを決める。だがそのイベントには、まゆらと同じコスプレイヤー四天王のひとりである'''753'''も企業オファーを受けて参加していた。753からコスプレ理念を説かれたリリサは、自分のコスプレが正しくないのでは、と疑念に囚われてしまう。(第3巻) |
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イベントが始まり、撮影スペースに陣取った753は、あまりにも多くのカメラマンをくぎ付けにする。一方、リリサは更衣室で衣装の一部を紛失し |
イベントが始まり、撮影スペースに陣取った753は、あまりにも多くのカメラマンをくぎ付けにする。一方、リリサは更衣室で衣装の一部を紛失し、753から言われたことも相まって、「自分にはコスプレをする資格がない」とまで言い出してしまう。奥村はリリサを説得しようとするが、リリサの考えは覆らない。仕方なく奥村はリリサの衣装を探しに行くが、リリサは奥村を失望させてしまったと嘆く。そこに、こっそり二人の様子を見に来ていたまゆりが「ラスタロッテ」の姿で現れ、リリサを励ます。衣装を見つけて駆けつけた奥村からもエールを送られたリリサは、再びリリエルになるため立ち上がる。753に引き寄せられたカメラマンたちを帰らせまいと、まゆりは撮影スペースに行き、753との一騎打ちを買って出る。やがて着替えを完了させたリリサも撮影スペースに到着し、持ち前のリリエル愛で多くのカメラマンを魅了する。プロとして活動していたことから多くの悪意に晒され、他のコスプレイヤーを受け入れられなくなっていた753であったが、コスプレを楽しむリリサの姿に、かつての自分の想いを取り戻すのだった。(第4巻) |
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イベントが終わり、リリサと753もわだかまりを解消、友達となった。後日、まゆらはイベントのレポートを校長に提出するが、悪意を持った第三者が漫研部を危険にさらすかもしれないというリスクを考慮し、部の存続は認めるが、活動内容は公表しないという結果となった。そして奥村は、生徒会長から「成人向け作品を持たない・作らない」というルールを言い渡され、部室にあった成人指定の同人誌をすべて廃棄した。こうして部室騒動もひと段落したある日、奥村とリリサはコスプレの素材ショップで、リリサと並んで有名な新人コスプレイヤー・'''NONOA'''と遭遇する。ノノアからゲーム「シンデレラ☆スター」のイベントチラシを渡された二人は、これを果たし状と解釈し、イベントに参加することを決める。一方、ノノアはただリリサと友達になりたいだけであったが、コミュ障ゆえに挙動不審になっていただけであった。イベントが始まり、顔を合わせる二人であるが、またも誤解させるような行動をしてしまい、その場を去るノノア。会場の片隅で落ち込む彼女に、奥村が声をかける。(第5巻) |
イベントが終わり、リリサと753もわだかまりを解消、友達となった。後日、まゆらはイベントのレポートを校長に提出するが、悪意を持った第三者が漫研部を危険にさらすかもしれないというリスクを考慮し、部の存続は認めるが、活動内容は公表しないという結果となった。そして奥村は、生徒会長から「成人向け作品を持たない・作らない」というルールを言い渡され、部室にあった成人指定の同人誌をすべて廃棄した。こうして部室騒動もひと段落したある日、奥村とリリサはコスプレの素材ショップで、リリサと並んで有名な新人コスプレイヤー・'''NONOA'''と遭遇する。ノノアからゲーム「シンデレラ☆スター」のイベントチラシを渡された二人は、これを果たし状と解釈し、イベントに参加することを決める。一方、ノノアはただリリサと友達になりたいだけであったが、コミュ障ゆえに挙動不審になっていただけであった。イベントが始まり、顔を合わせる二人であるが、またも誤解させるような行動をしてしまい、その場を去るノノア。会場の片隅で落ち込む彼女に、奥村が声をかける。(第5巻) |
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; 橘 美花莉(たちばな みかり) |
; 橘 美花莉(たちばな みかり) |
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: リリサと同じクラスの高校1年生。'''みかリン'''の愛称で呼ばれる、現役の人気モデル。 |
: リリサと同じクラスの高校1年生。'''みかリン'''の愛称で呼ばれる、現役の人気モデル。 |
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: 過去に |
: 過去に髪の毛の癖が原因で虐められており、奥村に助けられた過去を持つ。以来、奥村に好意を寄せている。 |
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; 羽生 まゆり(はにゅう まゆり) / まゆら |
; 羽生 まゆり(はにゅう まゆり) / まゆら |
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: コスプレイヤー四天王のひとりとして著名なコスプレイヤー。主に格闘ゲームのキャラクター「'''ラスタロッテ'''」のコスプレをしている。 |
: コスプレイヤー四天王のひとりとして著名なコスプレイヤー。主に格闘ゲームのキャラクター「'''ラスタロッテ'''」のコスプレをしている。 |
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: 中学時代のリリサとイベント会場で会っている。その後、教師となり、奥村やリリサの高校に赴任、奥村にまゆらだと |
: 中学時代のリリサとイベント会場で会っている。その後、教師となり、奥村やリリサの高校に赴任、奥村にまゆらだと露呈し、漫研の顧問となる。就職を機ににコスプレは引退したが、リリサのために1度だけ復帰したり、経験からの知識で指南している。 |
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; 生徒会長 |
; 生徒会長 |
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: 奥村が通う高校の生徒会長。女子生徒。 |
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: 漫研が部としての要件を満たしていないため、同好会へ格下げを申し渡す。漫研を潰したいわけではないく、部再昇格に必要なことを教えてたり、陰ながら応援する。 |
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=== コスプレイヤーとカメラマン === |
=== コスプレイヤーとカメラマン === |
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: 奥村とリリサが初めてROMを出したイベントで、隣のスペースになって以来、二人にアドバイスをくれるようになる。カメラマンのオギノとコンビを組むが、あくまでレイヤーとカメラマンの関係。 |
: 奥村とリリサが初めてROMを出したイベントで、隣のスペースになって以来、二人にアドバイスをくれるようになる。カメラマンのオギノとコンビを組むが、あくまでレイヤーとカメラマンの関係。 |
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; オギノ |
; オギノ |
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: カメラマン。マギノとコンビを組んでROMを出している。奥村にコスプレ撮影の |
: カメラマン。マギノとコンビを組んでROMを出している。奥村にコスプレ撮影の基礎を教えるようになる。 |
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; エリ |
; エリ |
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: まゆらのコスプレ仲間。主に[[エルフ]]のキャラクター「'''エルフェン'''」のコスプレをしている。 |
: まゆらのコスプレ仲間。主に[[エルフ]]のキャラクター「'''エルフェン'''」のコスプレをしている。 |
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; 753(なごみ) |
; 753(なごみ) |
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: 企業案件をこなすプロのコスプレイヤー。コスプレイヤー四天王のひとり。 |
: 企業案件をこなすプロのコスプレイヤー。コスプレイヤー四天王のひとり。 |
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: 元々は好きでコスプレを始め、どんな素人 |
: 元々は好きでコスプレを始め、どんな素人コスプレイヤーも受け入れるスタンスだったが、[[インターネット]]上で「仕事でコスプレをしているなんてキャラ愛がない」などと中傷された。そのため、キャラ愛ゆえにコスプレをしているレイヤーに対して敵愾心を抱くようになった。 |
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: 企業案件が活動の主軸であるためメインでやっているキャラはないが、乙女ゲーム「'''ドストライク☆プリンス'''」のキャラクター「'''カイ'''」が大好きで、彼に似ている奥村が気になっている。 |
: 企業案件が活動の主軸であるためメインでやっているキャラはないが、乙女ゲーム「'''ドストライク☆プリンス'''」のキャラクター「'''カイ'''」が大好きで、彼に似ている奥村が気になっている。 |
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; 乃愛(のあ) / NONOA(ノノア) |
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* [[コスチューム・プレイ]] |
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== 脚注 == |
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2020年8月31日 (月) 08:52時点における版
2.5次元の誘惑 | |
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ジャンル | 少年漫画 コスプレ |
漫画 | |
作者 | 橋本悠 |
出版社 | 集英社 |
掲載サイト | 少年ジャンプ+ |
レーベル | ジャンプ・コミックス+ |
発表期間 | 2019年6月15日 - 連載中 |
巻数 | 既刊5巻(2020年7月3日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『2.5次元の誘惑』(にてんごじげんのリリサ)は、橋本悠による日本の漫画作品。2次元のキャラクター・リリエルに愛情を向ける男子高校生・奥村と、リリエルのコスプレが好きな女子高校生・天乃リリサを描いたコスプレコメディ。『少年ジャンプ+』(集英社)2019年6月15日より毎週土曜更新で連載中[1]。
概要
最初はかわいい女の子を描くということから構想が始まり、橋本の好きな要素を詰め込んだ結果、コスプレイヤーのラブコメ漫画となった。当初は「1話完結でエロいことだけ」を描く予定だったが、イベントの話を描いたあたりから読者の反応が劇的によくなり、「熱血青春コスプレマンガ」へと変化していった[2]。
橋本はコスプレ描写について、コスプレイヤーの知り合いからアドバイスを受けているという。また、読者にストレスのかかる描写を避け、悪役は出さないようにしていると語っている[2]。2020年6月20日時点でアシスタントは使わず、「1人で描いている」という[3]。
なお、本作では1話で3次元を「リアル」、2次元を「フィクション」としており、2.5次元はその「あいだ」と表現されている。
次にくるマンガ大賞2020 Webマンガ部門4位(28822ポイント)[4]。
あらすじ
ある高校の、たった一人しか部員がいない漫画研究(漫研)部部長・奥村のもとに、新入生の天乃 リリサが入部する。ともに漫画のキャラクター「リリエル」が好きな二人はすぐに意気投合し、リリサの趣味であるコスプレ撮影を二人で始めるようになる。そこに、奥村の幼馴染である現役JKモデルの橘 美花莉が現れ、リリサと二人で併せ撮影を行うことになる。(第1巻)
美花莉との併せ撮影も終えた漫研部は、リリサの目標である「リリエルコスのROM(CD-ROMでの写真集)」を出すべく、GWのコスプレイベントに参加する。ジャケット写真のないROMは全く売れず、せめてリリサのコスプレだけでも見てもらうとする二人。果たしてリリエルにコスプレしたリリサは、Maginoとオギノの二人にサポートされ、会場にいた多くのカメラマンから囲み撮影を受け、一定の達成感を得る。その帰り、リリサは夏のコミックマーケット参加を決意し、一方で目標としていたコスプレイヤー・まゆらが引退したことを知る。(第2巻)
イベント明け、奥村はオギノからコスプレ撮影の特訓を受けるが、漫研部が同好会に降格されてしまうことを生徒会から通達される。このままでは部室がなくなってしまうため、生徒会長のアドバイスを受け、まずは顧問探しを行なう奥村。偶然にも、春から教師として赴任した羽生 まゆりがまゆらであることを知った奥村は、紆余曲折の果て、彼女を漫研部顧問にすることに成功する。次は部の実績づくりとして、近所の児童教室でコスプレしながらの朗読会を行うが、これは自分たちがやりたいことではないとレポートにすることをやめ、二人はコスプレイベント「横須賀コススト」への参加をレポートにすることを決める。だがそのイベントには、まゆらと同じコスプレイヤー四天王のひとりである753も企業オファーを受けて参加していた。753からコスプレ理念を説かれたリリサは、自分のコスプレが正しくないのでは、と疑念に囚われてしまう。(第3巻)
イベントが始まり、撮影スペースに陣取った753は、あまりにも多くのカメラマンをくぎ付けにする。一方、リリサは更衣室で衣装の一部を紛失し、753から言われたことも相まって、「自分にはコスプレをする資格がない」とまで言い出してしまう。奥村はリリサを説得しようとするが、リリサの考えは覆らない。仕方なく奥村はリリサの衣装を探しに行くが、リリサは奥村を失望させてしまったと嘆く。そこに、こっそり二人の様子を見に来ていたまゆりが「ラスタロッテ」の姿で現れ、リリサを励ます。衣装を見つけて駆けつけた奥村からもエールを送られたリリサは、再びリリエルになるため立ち上がる。753に引き寄せられたカメラマンたちを帰らせまいと、まゆりは撮影スペースに行き、753との一騎打ちを買って出る。やがて着替えを完了させたリリサも撮影スペースに到着し、持ち前のリリエル愛で多くのカメラマンを魅了する。プロとして活動していたことから多くの悪意に晒され、他のコスプレイヤーを受け入れられなくなっていた753であったが、コスプレを楽しむリリサの姿に、かつての自分の想いを取り戻すのだった。(第4巻)
イベントが終わり、リリサと753もわだかまりを解消、友達となった。後日、まゆらはイベントのレポートを校長に提出するが、悪意を持った第三者が漫研部を危険にさらすかもしれないというリスクを考慮し、部の存続は認めるが、活動内容は公表しないという結果となった。そして奥村は、生徒会長から「成人向け作品を持たない・作らない」というルールを言い渡され、部室にあった成人指定の同人誌をすべて廃棄した。こうして部室騒動もひと段落したある日、奥村とリリサはコスプレの素材ショップで、リリサと並んで有名な新人コスプレイヤー・NONOAと遭遇する。ノノアからゲーム「シンデレラ☆スター」のイベントチラシを渡された二人は、これを果たし状と解釈し、イベントに参加することを決める。一方、ノノアはただリリサと友達になりたいだけであったが、コミュ障ゆえに挙動不審になっていただけであった。イベントが始まり、顔を合わせる二人であるが、またも誤解させるような行動をしてしまい、その場を去るノノア。会場の片隅で落ち込む彼女に、奥村が声をかける。(第5巻)
登場人物
本名とコスプレイヤーとしての名前が登場している場合は、「本名 / コスプレイヤーとしての名前」と表記する。
主要人物
- 奥村(おくむら)
- 本作の主人公。高校2年生。漫画研究部部長。
- 母は蒸発し、姉に疎まれるなどの過去のトラウマから「3次元の女に興味はない」と言い、リリエルに熱中する。リリサの入部後は、彼女の趣味であるコスプレ撮影の仲間として、撮影技術を学び始める。
- リリサに対しては恋愛感情に似たものを感じているが、信条から「性的な目で見ない」と約束したこともあり、あくまでオタク仲間としての友情と尊敬の念であると己に言い聞かせている。
- 天乃 リリサ(あまの リリサ)
- 高校1年生。リリエルのコスプレイヤー。
- リリエルコスプレのROMを作ることが目標。コスプレ用の名前はなく、またSNSもやっていないため、コスプレ界隈ではリリエルと呼ばれている。成人向け表現についても大好き。
- 奥村に対しては恋愛感情に似たものを感じており、美花莉にも指摘されたが、あくまでオタク仲間としての友情と尊敬の念であると思っている。だが周囲からは、二人の様子は恋人同士のそれであると思われている。
奥村と同じ学校の関係者
- 橘 美花莉(たちばな みかり)
- リリサと同じクラスの高校1年生。みかリンの愛称で呼ばれる、現役の人気モデル。
- 過去に髪の毛の癖が原因で虐められており、奥村に助けられた過去を持つ。以来、奥村に好意を寄せている。
- 羽生 まゆり(はにゅう まゆり) / まゆら
- コスプレイヤー四天王のひとりとして著名なコスプレイヤー。主に格闘ゲームのキャラクター「ラスタロッテ」のコスプレをしている。
- 中学時代のリリサとイベント会場で会っている。その後、教師となり、奥村やリリサの高校に赴任、奥村にまゆらだと露呈し、漫研の顧問となる。就職を機ににコスプレは引退したが、リリサのために1度だけ復帰したり、経験からの知識で指南している。
- 生徒会長
- 奥村が通う高校の生徒会長。女子生徒。
- 漫研が部としての要件を満たしていないため、同好会へ格下げを申し渡す。漫研を潰したいわけではないく、部再昇格に必要なことを教えてたり、陰ながら応援する。
コスプレイヤーとカメラマン
- Magino(マギノ)
- 主に「フォロッソ」というキャラクターのコスプレをしているコスプレイヤー。
- 奥村とリリサが初めてROMを出したイベントで、隣のスペースになって以来、二人にアドバイスをくれるようになる。カメラマンのオギノとコンビを組むが、あくまでレイヤーとカメラマンの関係。
- オギノ
- カメラマン。マギノとコンビを組んでROMを出している。奥村にコスプレ撮影の基礎を教えるようになる。
- エリ
- まゆらのコスプレ仲間。主にエルフのキャラクター「エルフェン」のコスプレをしている。
- 753(なごみ)
- 企業案件をこなすプロのコスプレイヤー。コスプレイヤー四天王のひとり。
- 元々は好きでコスプレを始め、どんな素人コスプレイヤーも受け入れるスタンスだったが、インターネット上で「仕事でコスプレをしているなんてキャラ愛がない」などと中傷された。そのため、キャラ愛ゆえにコスプレをしているレイヤーに対して敵愾心を抱くようになった。
- 企業案件が活動の主軸であるためメインでやっているキャラはないが、乙女ゲーム「ドストライク☆プリンス」のキャラクター「カイ」が大好きで、彼に似ている奥村が気になっている。
- 乃愛(のあ) / NONOA(ノノア)
- リリサとともに、まゆらが抜けた後の次期四天王と目される新人コスプレイヤー。主にゲーム「シンデレラ☆スター」の「クーリア」のコスプレをしている。
- 過去のトラウマから、極度のコミュ障で、初対面の人間とはまともに話すこともできず、睨んでいるような表情にもなってしまうこともある。そのため、コスプレしているときは常にクールな無表情になっており、それがクーリアのキャラと相まって、評価されている。
用語
- リリエル
- 奥村の愛する2次元のキャラクター。劇中の『週刊少年ジャンプ』に連載していた漫画『アシュフォード戦記』に登場。他に主人公のアシュフォード、リリエルの親友悪魔ミリエラというキャラクターの存在が言及されている。作品自体は古く、奥村が小学生の頃に連載していた。現在はリリエルを主人公とするスピンオフ外伝が漫画・アニメで展開されている。
- コスプレイヤー四天王
- 劇中で有名な、4人の女性コスプレイヤーの総称。現在、まゆら(引退済み)、753が登場しており、他に「淡雪エリカ」「星月夜姫」が言及されている。
書誌情報
- 橋本悠『2.5次元の誘惑』 集英社〈ジャンプ・コミックス+〉、既刊5巻(2020年7月3日現在)
- 2019年10月4日発売[5]、ISBN 978-4-08-882129-0
- 2020年1月4日発売[6]、ISBN 978-4-08-882182-5
- 2020年2月4日発売[7]、ISBN 978-4-08-882207-5
- 2020年5月13日発売[8]、ISBN 978-4-08-882337-9
- 2020年7月3日発売[9]、ISBN 978-4-08-882355-3
関連項目
- 二次元コンプレックス
- コスチューム・プレイ
- 伊織もえ - 本作のコスプレを行った[2]
脚注
- ^ “オタク男子がコスプレ少女にどぎまぎさせられっぱなし、「2.5次元の誘惑」1巻”. コミックナタリー 2020年4月18日閲覧。
- ^ a b c “『ジャンプ+』で人気沸騰中のコスプレコメディ『2.5次元の誘惑(リリサ)』作者・橋本悠先生インタビュー「コスプレイヤーの"あるある"を詰め込んでいます」”. 週プレNEWS 2020年3月2日閲覧。
- ^ 休載イラスト6
- ^ “次にくるマンガ大賞 2020 Webマンガ部門結果発表”. 2020年8月31日閲覧。
- ^ “2.5次元の誘惑 1”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年8月13日閲覧。
- ^ “2.5次元の誘惑 2”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年8月13日閲覧。
- ^ “2.5次元の誘惑 3”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年8月13日閲覧。
- ^ “2.5次元の誘惑 4”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年8月13日閲覧。
- ^ “2.5次元の誘惑 5”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年8月13日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト - 少年ジャンプ+