「RUN (アルバム)」の版間の差分
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前作『[[IN THE LIFE]]』から約11か月ぶりのリリース。 |
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アルバムタイトルは発売直前まで先行シングル「[[ZERO (B'zの曲)|ZERO]]」と同タイトルを検討していたが、後に「RUN」が制作され、そちらの方がタイトルに相応しいとして変更された。 |
{{要出典範囲|アルバムタイトルは発売直前まで先行シングル「[[ZERO (B'zの曲)|ZERO]]」と同タイトルを検討していたが、後に「RUN」が制作され、そちらの方がタイトルに相応しいとして変更された。|date=2024年5月}} |
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B'zとして初めてライブツアーのサポートメンバーとのセッションから制作されたアルバムであり、この制作方式は後にリリースされる『[[Brotherhood (B'zのアルバム)|Brotherhood]]』『[[THE CIRCLE (B'zのアルバム)|THE CIRCLE]]』などに繋がることになる<ref group="注釈">ただし、厳密には今作は途中で制作方針を変えたらしく、すべての曲がセッションから生まれたわけではない</ref>。 |
{{要出典範囲|B'zとして初めてライブツアーのサポートメンバーとのセッションから制作されたアルバムであり|date=2024年5月}}、この制作方式は後にリリースされる『[[Brotherhood (B'zのアルバム)|Brotherhood]]』『[[THE CIRCLE (B'zのアルバム)|THE CIRCLE]]』などに繋がることになる<ref group="注釈">ただし、厳密には今作は途中で制作方針を変えたらしく、すべての曲がセッションから生まれたわけではない</ref>。 |
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初回盤はCDケースの成形色が黒色で、B'zの5枚綴りのフォトカード、フォトカードとCDケースを入れる紙製のスリーブケースが付属しており、レーベル面はメッキゴールド塗装となっているが、裏ジャケットが入っていない。通常盤は普通の透明のCDケースでレーベル面はメッキシルバー仕様である<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.mfmagazine.com/mfm/Bz_Dictionary.html#a_ka|title=MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「限定」の項)|publisher=[[エムアールエム]]|accessdate=2019-10-06}}</ref>。通常盤はレーベル違いでディスクトレイの成形色が2色存在し、BMGルームス盤がライトブラックで、ルームスレコーズ盤がホワイトである。「B'z」のロゴマークは前作『[[IN THE LIFE]]』同様、シングル『ALONE』から使用されたもの。オリジナルアルバムでこのロゴが使用されたのは本作と『IN THE LIFE』のみとなっている。 |
初回盤はCDケースの成形色が黒色で、B'zの5枚綴りのフォトカード、フォトカードとCDケースを入れる紙製のスリーブケースが付属しており、レーベル面はメッキゴールド塗装となっているが、裏ジャケットが入っていない。通常盤は普通の透明のCDケースでレーベル面はメッキシルバー仕様である<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.mfmagazine.com/mfm/Bz_Dictionary.html#a_ka|title=MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「限定」の項)|publisher=[[エムアールエム]]|accessdate=2019-10-06}}</ref>。通常盤はレーベル違いでディスクトレイの成形色が2色存在し、BMGルームス盤がライトブラックで、ルームスレコーズ盤がホワイトである。「B'z」のロゴマークは前作『[[IN THE LIFE]]』同様、シングル『ALONE』から使用されたもの。オリジナルアルバムでこのロゴが使用されたのは本作と『IN THE LIFE』のみとなっている。 |
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# '''THE GAMBLER''' |
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#: 1分ほどの[[オルガン #パイプオルガン|オルガン]]の[[独奏]]から始まる。 |
#: 1分ほどの[[オルガン #パイプオルガン|オルガン]]の[[独奏]]から始まる。 |
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#: 歌詞に登場する主人公は豪快な人物で、稲葉によると「自分が憧れている理想を詰め込んだ」とのこと。 |
#: 歌詞に登場する主人公は豪快な人物で、{{要出典範囲|稲葉によると「自分が憧れている理想を詰め込んだ」とのこと。|date=2024年5月}} |
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#: アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2009年に行われた『[[LIVE-GYM #2009年 - 2013年|B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-]]』で約16年ぶりに演奏された。 |
#: {{要出典範囲|アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2009年に行われた『[[LIVE-GYM #2009年 - 2013年|B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-]]』で約16年ぶりに演奏された。|date=2024年5月}} |
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# '''ZERO''' |
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#: 11thシングルで、本作の先行シングル。 |
#: 11thシングルで、本作の先行シングル。 |
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#: 本作の制作過程で最初に出来た楽曲で{{Sfn|B'z The Book|1998|p=26}}、上記のように「RUN」が出来る前はアルバムの表題曲だった。 |
#: 本作の制作過程で最初に出来た楽曲で{{Sfn|B'z The Book|1998|p=26}}、{{要出典範囲|上記のように「RUN」が出来る前はアルバムの表題曲だった。|date=2024年5月}} |
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# '''紅い陽炎''' |
# '''紅い陽炎''' |
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#: 歌詞のテーマは[[不倫]]。 |
#: 歌詞のテーマは[[不倫]]。 |
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#: アルバムツアーでは「月光」と日替わりで演奏された。 |
#: {{要出典範囲|アルバムツアーでは「月光」と日替わりで演奏された。|date=2024年5月}} |
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# '''RUN''' |
# '''RUN''' |
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#: 表題曲で、バンドメンバーやスタッフなどチームをテーマにしている{{Sfn|B'z The Book|1998|p=27}}。 |
#: 表題曲で、バンドメンバーやスタッフなどチームをテーマにしている{{Sfn|B'z The Book|1998|p=27}}。 |
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# '''MR. ROLLING THUNDER''' |
# '''MR. ROLLING THUNDER''' |
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#: イントロでは英語のコーラスが流れる。 |
#: イントロでは英語のコーラスが流れる。 |
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#: 稲葉がアメリカへ一人旅した時に見た風景を歌詞にした楽曲。 |
#: {{要出典範囲|稲葉がアメリカへ一人旅した時に見た風景を歌詞にした楽曲。|date=2024年5月}} |
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#: ヘビーな[[ディストーション (音響機器)|ディストーション]][[ギター]][[音色|サウンド]]が要となっている。 |
#: ヘビーな[[ディストーション (音響機器)|ディストーション]][[ギター]][[音色|サウンド]]が要となっている。 |
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#: 曲のラストには稲葉の連続シャウトがある。 |
#: 曲のラストには稲葉の連続シャウトがある。 |
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#: アルバムツアーではオープニングナンバーとして演奏された。 |
#: アルバムツアーではオープニングナンバーとして演奏された。 |
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# '''さよならなんかは言わせない''' |
# '''さよならなんかは言わせない''' |
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#: 歌詞は、稲葉の大学の卒業式がモチーフになっている。 |
#: {{要出典範囲|歌詞は、稲葉の大学の卒業式がモチーフになっている。|date=2024年5月}} |
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#: ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』のファン投票では18位となり<ref name="mfm237" />収録を逃したが、後に『B'z The Best "ULTRA Treasure"』の投票で8位にランクインし収録された<ref name="barks20080716" />。 |
#: ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』のファン投票では18位となり<ref name="mfm237" />収録を逃したが、後に『B'z The Best "ULTRA Treasure"』の投票で8位にランクインし収録された<ref name="barks20080716" />。 |
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#: アルバムツアーと『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』及び、2021年に行われたB'z主催のRock Project『B'z presents UNITE #01』の横浜公演<ref>{{Cite news |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000208683 |title=B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも |date=2021-09-30|newspaper=[[BARKS]] |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |accessdate=2021-09-30}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://okmusic.jp/news/440141 |title=B'z、主催『UNITE #01』全公演終了!配信ライブのスタートも間近 |newspaper=OKMusic |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |date=2021-09-30 |accessdate=2021-09-30}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/music/news/447335|title=B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも|newspaper=音楽ナタリー |publisher=株式会社ナターシャ|date=2021-09-30 |accessdate=2021-09-30}}</ref>ではアンコールラストで演奏され<ref group="注釈">ちなみに「RUN」は1993年のアルバムツアーでは本編ラスト曲として演奏されている。</ref>、アルバムツアー以降も度々演奏されている<ref group="注釈">『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』、『[[B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-]]』、『[[B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-]]』、『[[B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-|B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-]]』、『B'z presents UNITE #01』(横浜公演)</ref>。 |
#: アルバムツアーと『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』及び、2021年に行われたB'z主催のRock Project『B'z presents UNITE #01』の横浜公演<ref>{{Cite news |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000208683 |title=B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも |date=2021-09-30|newspaper=[[BARKS]] |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |accessdate=2021-09-30}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://okmusic.jp/news/440141 |title=B'z、主催『UNITE #01』全公演終了!配信ライブのスタートも間近 |newspaper=OKMusic |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |date=2021-09-30 |accessdate=2021-09-30}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/music/news/447335|title=B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも|newspaper=音楽ナタリー |publisher=株式会社ナターシャ|date=2021-09-30 |accessdate=2021-09-30}}</ref>ではアンコールラストで演奏され<ref group="注釈">ちなみに「RUN」は1993年のアルバムツアーでは本編ラスト曲として演奏されている。</ref>、アルバムツアー以降も度々演奏されている<ref group="注釈">『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』、『[[B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-]]』、『[[B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-]]』、『[[B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-|B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-]]』、『B'z presents UNITE #01』(横浜公演)</ref>。 |
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# '''Baby, you're my home''' |
# '''Baby, you're my home''' |
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#: 本作唯一の[[アンプラグド]]ナンバー。手拍子、[[アコースティック・ギター]]、男性コーラス群や[[ハーモニカ|ブルースハープ]]の伴奏が独特の雰囲気を出している。間奏、エンディングでのブルースハープは加藤友彦。 |
#: 本作唯一の[[アンプラグド]]ナンバー。手拍子、[[アコースティック・ギター]]、男性コーラス群や[[ハーモニカ|ブルースハープ]]の伴奏が独特の雰囲気を出している。間奏、エンディングでのブルースハープは加藤友彦。 |
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#: 当初はもっとロックなアレンジだったが、松本曰く「何かちょっと違うなと感じて、思い切って180°変えて、アコースティックにした」。 |
#: {{要出典範囲|当初はもっとロックなアレンジだったが、松本曰く「何かちょっと違うなと感じて、思い切って180°変えて、アコースティックにした」。|date=2024年5月}} |
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#: アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2015年に行われた『[[B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-]]』(ホール・アリーナ公演)で約22年ぶりに演奏され、2020年に行われた無観客配信ライブ『[[B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-]]』のDay1でも演奏された<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/music/news/403133 |title=ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える |newspaper=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]] |publisher=株式会社ナターシャ |date=2020-11-02 |accessdate=2020-11-03}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000191657 |title=【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」 |newspaper=BARKS |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |date=2020-11-02 |accessdate=2020-11-03}}</ref>。 |
#: アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2015年に行われた『[[B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-]]』(ホール・アリーナ公演)で約22年ぶりに演奏され、2020年に行われた無観客配信ライブ『[[B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-]]』のDay1でも演奏された<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/music/news/403133 |title=ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える |newspaper=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]] |publisher=株式会社ナターシャ |date=2020-11-02 |accessdate=2020-11-03}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000191657 |title=【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」 |newspaper=BARKS |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |date=2020-11-02 |accessdate=2020-11-03}}</ref>。 |
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# '''ZERO (LIVE ver.)''' |
# '''ZERO (LIVE ver.)''' |
2024年5月6日 (月) 02:53時点における版
『RUN』 | ||||
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B'z の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | BMGルームス | |||
プロデュース | 松本孝弘 | |||
チャート最高順位 | ||||
ゴールドディスク | ||||
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B'z アルバム 年表 | ||||
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『RUN』収録のシングル | ||||
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『RUN』(ラン)は、日本の音楽ユニット・B'zの6作目のオリジナル・アルバム。1992年10月28日にBMGルームスより発売。
概要
前作『IN THE LIFE』から約11か月ぶりのリリース。
アルバムタイトルは発売直前まで先行シングル「ZERO」と同タイトルを検討していたが、後に「RUN」が制作され、そちらの方がタイトルに相応しいとして変更された。[要出典]
B'zとして初めてライブツアーのサポートメンバーとのセッションから制作されたアルバムであり[要出典]、この制作方式は後にリリースされる『Brotherhood』『THE CIRCLE』などに繋がることになる[注釈 1]。
初回盤はCDケースの成形色が黒色で、B'zの5枚綴りのフォトカード、フォトカードとCDケースを入れる紙製のスリーブケースが付属しており、レーベル面はメッキゴールド塗装となっているが、裏ジャケットが入っていない。通常盤は普通の透明のCDケースでレーベル面はメッキシルバー仕様である[3]。通常盤はレーベル違いでディスクトレイの成形色が2色存在し、BMGルームス盤がライトブラックで、ルームスレコーズ盤がホワイトである。「B'z」のロゴマークは前作『IN THE LIFE』同様、シングル『ALONE』から使用されたもの。オリジナルアルバムでこのロゴが使用されたのは本作と『IN THE LIFE』のみとなっている。
本作で現在までのB'zの王道的作風である「ハードロック」に初めて挑戦し、松本曰く「「ALONE」のようなメジャー系のバラードをやる気がなかった」という意図から明るい調子のバラードは収録されておらず[4]、「ハードロック」をテーマにしたため「BLOWIN'」も収録されなかった。アレンジはオーケストラ・ヒットを多くの曲で使用している。
本作は1992年11月9日付のオリコンアルバムチャートにて最高位1位を獲得、売り上げ枚数は同年11月23日付で155.0万枚となった[5]。初動で119万枚を売り上げ、『IN THE LIFE』が達成した当時の最大初動枚数(104万枚)の記録を自ら塗り替えた。2006年5月時点で売り上げ枚数は219万6,660枚を記録[1]。
2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[6]。
収録曲
全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「THE GAMBLER」 | |
2. | 「ZERO」 | |
3. | 「紅い陽炎」 | |
4. | 「RUN」 | |
5. | 「Out Of Control」 | |
6. | 「NATIVE DANCE」 | |
7. | 「MR. ROLLING THUNDER」 | |
8. | 「さよならなんかは言わせない」 | |
9. | 「月光」 | |
10. | 「Baby, you're my home」 | |
合計時間: |
楽曲解説
- THE GAMBLER
- 1分ほどのオルガンの独奏から始まる。
- 歌詞に登場する主人公は豪快な人物で、稲葉によると「自分が憧れている理想を詰め込んだ」とのこと。[要出典]
- アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2009年に行われた『B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-』で約16年ぶりに演奏された。[要出典]
- ZERO
- 紅い陽炎
- RUN
- 表題曲で、バンドメンバーやスタッフなどチームをテーマにしている[4]。
- 2005年に、稲葉の地元である岡山県で開催された第60回国民体育大会のテーマソングに使用された[8]。
- ファンからの人気が高く、ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』(1998年)と『B'z The Best "ULTRA Treasure"』(2008年)の収録曲を決める際のファン投票では共に12位となり収録された[9][10]。また、『The Complete B'z』にはボーナス・トラックとしてライブ音源が収録されていた。
- 『B'z The Best "Treasure"』には再録した「RUN -1998 style-」が収録されている。このバージョンは、1998年に日産「アベニール」CMソングに使用された[11]。
- ライブではアンコールや最終曲として披露されることが多く、アウトロが追加されることが多い。
- Out Of Control
- 歌詞には社会風刺が含まれており、稲葉曰く「長髪のお兄ちゃんのボヤキ」だという[4]。
- アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2007年に行われた『B'z SHOWCASE 2007 -19-』、『B'z SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town-』で約14年ぶりに演奏され、翌年の『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』(ホール公演)でも演奏された。
- NATIVE DANCE
- MR. ROLLING THUNDER
- さよならなんかは言わせない
- 歌詞は、稲葉の大学の卒業式がモチーフになっている。[要出典]
- ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』のファン投票では18位となり[9]収録を逃したが、後に『B'z The Best "ULTRA Treasure"』の投票で8位にランクインし収録された[10]。
- アルバムツアーと『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』及び、2021年に行われたB'z主催のRock Project『B'z presents UNITE #01』の横浜公演[13][14][15]ではアンコールラストで演奏され[注釈 4]、アルバムツアー以降も度々演奏されている[注釈 5]。
- 月光
- 稲葉は作詞のアイデアが出ず苦戦していたが、ギターソロからインスピレーションを受けて「月光」と名付けられた[16]。
- バラード・ベスト・アルバム『The Ballads 〜Love & B'z〜』にも収録され、ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』のファン投票では19位にランクインして収録された[10]。
- ライブでは『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』以降長らく演奏されていなかったが、『B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"』のツアー前に行われた「Final Pleasureで聴きたい1曲」の投票で2位となり、渚園公演で約10年ぶりに演奏された。その後も『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』(ホール公演)、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』で演奏された。
- Baby, you're my home
- 本作唯一のアンプラグドナンバー。手拍子、アコースティック・ギター、男性コーラス群やブルースハープの伴奏が独特の雰囲気を出している。間奏、エンディングでのブルースハープは加藤友彦。
- 当初はもっとロックなアレンジだったが、松本曰く「何かちょっと違うなと感じて、思い切って180°変えて、アコースティックにした」。[要出典]
- アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2015年に行われた『B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-』(ホール・アリーナ公演)で約22年ぶりに演奏され、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay1でも演奏された[17][18]。
- ZERO (LIVE ver.)
- 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は過去の映像作品のもの。
- RUN (LIVE ver.)
- 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は過去の映像作品のもの。
タイアップ
シングル曲については各作品の項目を参照
- 『第60回国民体育大会・晴れの国おかやま国体』イメージソング(#4)
- 『第5回全国障害者スポーツ大会・輝いて!おかやま大会』イメージソング(#4)
参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、全曲作曲・編曲
- 稲葉浩志:ボーカル、全曲作詞
- 明石昌夫:マニピュレーター、ベース[7][注釈 6]、全曲編曲
- 田中一光:ドラム
- 増田隆宣:キーボード(#1.3.5.6.9)
- 勝田かず樹(DIMENSION):サックス(#1.2.4.6.7)
- 下神竜哉:トランペット(#1.6.7)
- 澤野博敬:トランペット(#1.2.6.7)
- 野村裕幸:トロンボーン(#1.2.6.7)
- 加藤友彦:ブルースハープ(#10)
ライブ映像作品
シングル曲については各作品の項目を参照
RUN
- LIVE RIPPER
- once upon a time in 横浜 〜B'z LIVE GYM'99 "Brotherhood"〜
- Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜
- B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
- B'z LIVE in なんば
- B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
- B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
- B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1〜5
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-
Out Of Control
NATIVE DANCE
- LIVE RIPPER
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-
さよならなんかは言わせない
- LIVE RIPPER(DVD盤のみ収録)
- B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
月光
- LIVE RIPPER
- Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-[注釈 7]
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
Baby, you're my home
脚注
注釈
- ^ ただし、厳密には今作は途中で制作方針を変えたらしく、すべての曲がセッションから生まれたわけではない
- ^ 『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』、『B'z LIVE-GYM Pleasure '97 "FIREBALL"』、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-』、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』、 『B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-』
- ^ 2018年に行われた『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』ではセットリストには組み込まれなかったが、「juice」内のコール&レスポンスにおいてコーラスと振り付けが行われた。
- ^ ちなみに「RUN」は1993年のアルバムツアーでは本編ラスト曲として演奏されている。
- ^ 『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』、『B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-』、『B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-』、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』、『B'z presents UNITE #01』(横浜公演)
- ^ 実際にはクレジットの表記はない
- ^ 収録曲としては未表記であるが、ドキュメンタリー内にフルコーラスで収録されている。
出典
- ^ a b “B'z、さらなる記録更新へ!ニューアルバムリリース決定!”. ORICON NEWS (オリコン). (2006年5月10日) 2022年6月12日閲覧。
- ^ 「日本レコード協会 ミリオン以上認定作品」『The Record』第442号、日本レコード協会、1996年9月1日、4頁。
- ^ “MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「限定」の項)”. エムアールエム. 2019年10月6日閲覧。
- ^ a b c B'z The Book 1998, p. 27.
- ^ WHAT's IN? 1993, p. 16- 「SELF LINER NOTES '92 〜1992年のBEST50CD全曲解説〜」より
- ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日) 2018年11月10日閲覧。
- ^ a b B'z The Book 1998, p. 26.
- ^ “知事記者会見”. 岡山県 (2002年7月8日). 2002年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月6日閲覧。
- ^ a b c 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、237頁。
- ^ a b c “B'z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年7月16日) 2020年6月14日閲覧。
- ^ “アベニール(1990/05〜1998/08・RW10型)(1998/08〜2005/09・RW11型) CMについて教えて。”. 日産自動車. 2022年2月1日閲覧。
- ^ “MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「NATIVE DANCE」の項)”. エムアールエム. 2019年9月28日閲覧。
- ^ “B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年9月30日) 2021年9月30日閲覧。
- ^ “B'z、主催『UNITE #01』全公演終了!配信ライブのスタートも間近”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年9月30日) 2021年9月30日閲覧。
- ^ “B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2021年9月30日) 2021年9月30日閲覧。
- ^ B'z The Book 1998, p. 28.
- ^ “ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年11月2日) 2020年11月3日閲覧。
- ^ “【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2020年11月2日) 2020年11月3日閲覧。
参考文献
- 『WHAT's IN? 1993年1月号』第6巻第1号、ソニー・マガジンズ、1993年1月15日、16頁、雑誌19855-1。
- 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日。
外部リンク
- B'z DISCOGRAPHY 『RUN』 ※楽曲の試聴が可能