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航海年鑑（こうかいねんかん、英語: Nautical almanac）は、航海士が海上にいるときに、天測航法を使用して自身の船の位置を決定する際に使用する、天体の位置が記載された刊行物である。航海暦（こうかいれき）とも呼ばれる。年鑑は、太陽、月、惑星、分点が頭上にある地球上の位置（赤緯とグリニッジ子午線からの時角による）を、一年中一時間ごとに指定する。選択した57の恒星の位置は、分点を基準にして指定されている。

イギリスとアメリカ合衆国の航海年鑑

詳細は「航海年鑑 (イギリス)」を参照

イギリスでは、最初の版が1767年に出版されて以来、HM航海年鑑局（英語版） (HMNAO) が航海年鑑を毎年発行している^[1]^[2]。アメリカ合衆国では、1852年以来、アメリカ海軍天文台 (USNO) が毎年航海年鑑を公開している^[2]。元々はアメリカ天文航海年鑑（英語版）というタイトルだった。1958年以来、USNO と HMNAO は、両国の海軍で使用するための統一された航海年鑑である「天文年鑑（英語版）」を共同で発行している^[2]。年鑑のデータは、アメリカ海軍天文台からオンラインで入手可能である^[3]^[4]。

他の情報を組み合わせた商業用年鑑も作られた。その中には、1877年に創刊し、現在も毎年制作されているブラウンの年鑑がある。20世紀初頭のサブタイトルは「港とドックのガイド、広告主と毎日の潮見表」だった。このような、貿易広告と「英国海事水路部の許可を得た」情報の組み合わせは、有用な情報の要約を提供した。より最近の版では、技術の変化に対応してきた。例えば、1924年版はコールステーションのための大規模な宣伝をした。Adlard Coles Nautical（英語版）によって出版されているリーズ航海年鑑 (Reeds Nautical Almanac) は、1932年に創刊し、1944年のノルマンディー上陸作戦の揚陸艦でも使用されていた^[5]。

米国と英国の「航空年鑑」(Air Almanac) は、航空ナビゲーションで使用するために、天体の座標を10分間隔の表にしている。日本のソキア社が毎年発行していた "Celestial Observation Handbook and Ephemeris"（天体観測ハンドブックと天体暦）は、太陽と9つの惑星の毎日の座標を10分の1秒単位で表にしていたが、2008年を最後に廃刊となった。

天測航法によって船や航空機の位置を見つけるとき、航海士は六分儀で天体の高度を測定し、海洋クロノメーターで時間を記録する。測定した高度と、予測される現在位置における予測される高度とを比較する。高度の差分は、予測される現在位置が位置線から何海里離れているかを示す。

日本の航海年表・天測暦

日本では日露戦争中に外国の暦を入手することが困難になったことから、明治40年（1907年）版より水路部が海軍航海年表を創刊した。それ以来、水路部やその後継の海洋情報部が発行した天体暦や航海暦およびその附属資料には次のものがあったが、令和4年（2022年）版を最後に「天測暦」、「天測略暦」等を廃刊している^[6]^[7]^[8]。

海軍航海年表

1906年（明治39年）12月10日に「海軍航海年表」明治40年（1907年）版を創刊^[9]。当時はイギリスの天文暦より資料を取って、主に航海に必要となる天体に関する事項を掲げ、ならびに、水路部で推算した日本および近隣諸国の沿岸各地の潮汐などを載せた。大正6年（1917年）版より上・下2巻に分かれて上巻には日々の天体の位置に関し天文航法推算に必要となる諸表を掲げ、下巻には潮汐、日月出没時、経緯度、報時信号、および標準時等の専ら地方に属する諸表を載せた^[10]^[11]。

航海年表

1919年（大正8年）7月5日発行の大正9年（1920年）版より「海軍航海年表」を「航海年表」に改称した^[12]^[13]。1919年（大正8年）6月に開催された国際水路会議（ロンドン）の決議に基づいて、1920年（大正9年）6月30日発行の大正10年（1921年）版より従来の「航海年表」から潮汐および潮流に関する部分ならびに報時信号等を除き、天象の位置に関し天文航法推算に必要となる諸表ならびに日月出没時等、天象の現象に関する諸表を掲げた^[14]^[15]^[16]。昭和9年（1934年）版より昭和15年（1940年）版まで表題に英語表記 THE NAUTICAL ALMANAC を掲載する^[17]^[18]^[19]。昭和14年（1939年）版より水星位置表を追補として発行した^[20]。昭和17年（1942年）版より海上天測の合理化および簡易化するため内容および編纂方式に大改正を行うことになり項数が増えたことから上・下2巻および追補に分かれた。上巻は天文航法の専用に供するもので、太陽、恒星はもちろん月、惑星をも昼夜を問わずできるだけ利用し、同時天測を行うのに便利にした。下巻は日月出没時表等、一般航海者に必要となる補助表および上巻を補足するための天体位置表を集めた。追補は従来通り水星位置表を掲載した^[21]^[22]^[23]。

潮汐表

1920年（大正9年）9月30日発行の大正10年（1921年）版より刊行。日本および近海における潮汐および潮流に関する諸表ならびに記事を掲載した。1919年（大正8年）6月に開催された国際水路会議（ロンドン）の決議に基づいて、大正10年（1921年）版より従来の航海年表下巻に収められていた諸表のうち潮汐および潮流に関する部分のみを分けて、払暁・日月出没時は「航海年表」（従来の航海年表上巻）に移し、標準時および報時信号は「東洋灯台表」に移した^[14]^[15]^[16]。2023年（令和5年）現在も海洋情報部が刊行中^[24]。

新高度方位角表

「航海年表」と併用して自船の経緯度を算出する計算表をまとめたもので、小倉表、米村表および補助諸表を掲載した。1920年（大正9年）12月より刊行した^[25]。1924年（大正13年）11月より英文でも New Altitude and Azimuth Tables. として刊行された^[26]。

航空年表

世界初となる航空用の天測暦、1926年（大正15年）6月に「航空年表」大正15年（1926年）版を刊行、内容は同年の後半分で翌年分より1年の内容で刊行した^[7]。天文航空法に必要となる天体の位置その他の諸表を掲げたものになり、概ね航海年表の内容に準ずるけれども、時刻はすべて日本の中央標準時を用い、掲載数値の精度は低下した。航空年表は大正15年（1926年）の年表以降、海軍部内用として水路部において編纂を続けてきたところ、昭和9年（1934年）版以降は航空図誌として刊行し一般の使用に供することになった^[27]。

航空天測表

「航海年表」、「航空年表」と併用して、ほとんど計算することなく位置の線を求めるための表、1940年（昭和15年）7月から1942年（昭和17年）11月にかけて刊行した^[7]。

天測略暦

精度を必要としない場合に用いる天測用の暦、1942年（昭和17年）8月28日に発行した1943年（昭和18年）版より「航空年表」を改称、2022年（令和4年）版を最後に廃刊した^[6]^[7]。「天測略暦」は航空機および小艦艇、機帆船、漁船等の天測に直接必要となる天体の位置その他の諸表を掲げたものになり、天測略暦は従来の「航空年表」を航空、航海に兼用させるためその名を改めた。「航空年表」は1940年（昭和15年）版より形式内容を改良一新して使用の簡便化を図った結果、ただに航空機のみならず小艦艇の海上天測にもこれを利用できるようになっていた。小艦艇、ことに機帆船、漁船等における天測を発展させる機会であり、これには「航空年表」を普及活用させることが重要であることから、「航空年表」の実質を失うことなくしかも水路書誌として小艦艇における天測に普及活用させるため、「天測略暦」という名称を与えて刊行することになった^[28]。昭和22年（1947年）版より表題に英語表記 ABRIDGED NAUTICAL ALMANAC を掲載する^[29]。

天測計算表

高度な計算を行う場合に「天測暦」と併用する計算表、1942年（昭和17年）11月より「新高度方位角表」に代わって「天測計算表」を刊行、天測暦等が令和4年（2022年）版を最後に廃刊するのにあわせて特殊図に分類する海図の「天測位置決定用図」とともに2023年（令和5年）1月に廃刊した^[6]^[7]^[30]^[31]。

天体位置表

日本の推算に基づく天体暦、1942年（昭和17年）12月30日に「天体位置表」昭和18年（1943年）版を創刊、2010年（平成22年）版までで廃刊、国立天文台の「暦象年表」にその内容を概ね引き継ぐ^[7]^[32]。

天測暦

高度な計算を行う場合に用いる天測用の暦、1944年（昭和19年）版より「航海年表」の上巻を「天測暦」に改名した^[6]^[7]。天文航法の専用に供した。太陽、恒星はもちろん月、惑星をも昼夜を問わずできるだけ利用し、同時天測を行うのに便利なように編纂された^[33]^[34]。追補についても「航海年表」の追補と同様に水星位置表を掲載した^[35]。昭和21年（1946年）版より従来は追補に掲載していた水星位置を「航海暦」に移す^[36]。昭和22年（1947年）版は休刊^[29]。昭和23年（1948年）版より表題に英語表記 NAUTICAL ALMANAC を掲載する^[37]。2022年（令和4年）版を最後に廃刊した^[6]^[7]。

航海暦

補助的天体位置と日月出没など、1944年（昭和19年）版より「航海年表」の下巻を「航海暦」に改名した^[7]。日月出没時等の一般航海者に必要となる補助表および「天測暦」を補足するための天体位置表を集めた^[33]^[34]。昭和21年（1946年）版より従来は「天測暦」の追補に掲載していた水星位置を「航海暦」に掲載する^[36]。昭和22年（1947年）版より休刊し、内容の一部を天測略暦の末尾に掲載した^[29]。昭和26年（1951年）版は発行されたが^[38]、1952年（昭和27年）版から一部を「天測暦」に合集の上で廃刊した^[7]。

簡易天測表

精度を必要としない場合に「天測略暦」と併用する表、1944年2月1日より小艦艇天測用として刊行し、2000年（平成12年）末に廃刊した^[7]^[39]。

脚注

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外部リンク

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[31] 水路部編『天測計算表』水路部、東京〈書誌 ; 第601號〉、1942年11月。doi:10.11501/10304772。NDLJP:10304772。

[32] 水路部編『天體位置表』昭和18年、水路部、東京〈書誌 ; 第684號〉、1942年12月30日。doi:10.11501/10304773。NDLJP:10304773。

[天測暦昭和19年-33] 水路部編『天測暦』昭和19年、水路部、東京〈書誌 ; 第681號〉、1943年5月30日。doi:10.11501/10304401。NDLJP:10304401。

[航海暦昭和19年-34] 水路部編『航海暦』昭和19年、水路部、東京〈書誌 ; 第682號〉、1943年6月30日。doi:10.11501/10304405。NDLJP:10304405。

[35] 水路部編『天測暦』昭和19年追補、水路部、東京〈書誌 ; 第681號〉、1943年6月23日。doi:10.11501/10304402。NDLJP:10304402。

[航海暦昭和21年-36] 水路部編『航海暦』昭和21年、水路部、東京〈書誌 ; 第682號〉、1944年12月1日。doi:10.11501/10304407。NDLJP:10304407。

[37] 水路部編『天測暦』昭和23年、水路部、東京〈書誌 ; 第681號〉、1947年10月15日。doi:10.11501/1124536。NDLJP:1124536。

[38] 海上保安庁水路部編『航海暦』昭和26年、海上保安庁、東京〈書誌 ; 第682号〉、1950年。doi:10.11501/2464671。NDLJP:2464671。

[39] 水路部編『簡易天測表』第1巻、水路部、東京〈書誌 ; 第603號ノ1-5〉、1944年2月1日。doi:10.11501/10304779。NDLJP:10304779。

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 '''航海年鑑'''（こうかいねんかん、{{Lang-en|Nautical almanac}}）は、航海士が海上にいるときに、[[天測航法]]を使用して自身の船の位置を決定する際に使用する、[[天体]]の位置が記載された刊行物である。'''航海暦'''（こうかいれき）とも呼ばれる。年鑑は、[[太陽]]、[[月]]、[[惑星]]、[[分点]]が頭上にある地球上の位置（[[赤緯]]と[[グリニッジ子午線]]からの[[時角]]による）を、一年中一時間ごとに指定する。選択した57の[[恒星]]の位置は、[[分点]]を基準にして指定されている。
+== イギリスとアメリカ合衆国の航海年鑑 ==
+{{main|航海年鑑 (イギリス)}}
 [[イギリス]]では、最初の版が[[1767年]]に出版されて以来、{{仮リンク|HM航海年鑑局|en|HM Nautical Almanac Office}} (HMNAO) が[[航海年鑑 (イギリス)|航海年鑑]]を毎年発行している<ref name="HMNAO history">{{Cite web|url=http://www.nao.rl.ac.uk/nao/history/|title=The History of HM Nautical Almanac Office|accessdate=2007-07-31|publisher=HM Nautical Almanac Office|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070630074456/http://www.nao.rl.ac.uk/nao/history/ <!-- Bot retrieved archive -->|archivedate=2007-06-30|doi=}}</ref><ref name="USNO almanac history">{{Cite web|url=http://aa.usno.navy.mil/publications/docs/na_history.php|title=Nautical Almanac History|accessdate=2008-04-22|publisher=US Naval Observatory|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090618142559/http://aa.usno.navy.mil/publications/docs/na_history.php|archivedate=June 18, 2009}}</ref>。[[アメリカ合衆国]]では、[[1852年]]以来、[[アメリカ海軍天文台]] (USNO) が毎年航海年鑑を公開している<ref name="USNO almanac history" />。元々は{{仮リンク|アメリカ天文航海年鑑|en|American Ephemeris and Nautical Almanac}}というタイトルだった。[[1958年]]以来、USNO と HMNAO は、両国の海軍で使用するための統一された航海年鑑である「{{仮リンク|天文年鑑 (米英)|en|The Astronomical Almanac|label=天文年鑑}}」を共同で発行している<ref name="USNO almanac history" />。年鑑のデータは、アメリカ海軍天文台からオンラインで入手可能である<ref name="USNO celnavdata">{{Cite web|url=http://aa.usno.navy.mil/data/docs/celnavtable.php|title=Celestial Navigation Data for Assumed Position and Time|accessdate=2007-07-31|publisher=US Naval Observatory|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100504085848/http://aa.usno.navy.mil/data/docs/celnavtable.php|archivedate=May 4, 2010}}</ref><ref name="USNO Data Services">{{Cite web|url=http://aa.usno.navy.mil/data/|title=Data Services|accessdate=2007-07-31|publisher=US Naval Observatory}}
 </ref>。
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 [[天測航法]]によって船や航空機の位置を見つけるとき、航海士は[[六分儀]]で天体の高度を測定し、海洋クロノメーターで時間を記録する。測定した高度と、予測される現在位置における予測される高度とを比較する。高度の差分は、予測される現在位置が位置線から何海里離れているかを示す。
+== 日本の航海年表・天測暦 ==
-日本では[[日露戦争]]中に外国の暦を入手することが困難になったことから、[[1907年]]（[[明治]]40年）版より[[水路部 (日本海軍)|水路部]]が海軍航海年表を創刊した。それ以来、水路部やその後継の[[海洋情報部]]が発行した天体暦や航海暦およびその附属資料には次のものがあったが、[[2022年]]（[[令和]]4年）版を最後に廃刊している<ref>{{Cite web|和書
+日本では[[日露戦争]]中に外国の暦を入手することが困難になったことから、[[明治]]40年（[[1907年]]）版より[[水路部 (日本海軍)|水路部]]が海軍航海年表を創刊した。それ以来、水路部やその後継の[[海洋情報部]]が発行した天体暦や航海暦およびその附属資料には次のものがあったが、[[令和]]4年（[[2022年]]）版を最後に「天測暦」、「天測略暦」等を廃刊している<ref name="海上保安庁2021">{{Cite web|和書
-|url=https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/announce.html |title=「天測歴」等の廃刊について |accessdate=2024-06-04 |author=海上保安庁 |authorlink=海上保安庁 |coauthors= |date=2021-11-16 |year=2021 |format=PDF |website=海上保安庁 |work=海洋情報部 |publisher=海上保安庁 |page= |pages= |quote= |language= |archiveurl= |archivedate= |deadlinkdate= |url-status= |doi= |hdl= |ref=
+|url=https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/announce.html |title=「天測歴」等の廃刊について |accessdate=2024-06-04 |author=海上保安庁 |authorlink=海上保安庁 |coauthors= |date=2021-11-16 |year=2021 |format=PDF |website=海上保安庁 |work=海洋情報部 |publisher=海上保安庁 |page= |pages= |quote= |language= |archiveurl= |archivedate= |deadlinkdate= |url-status= |doi= |hdl= |ref= }}</ref><ref name="星の友会2022" >{{Cite web|和書
-}}</ref><ref>{{Cite web|和書
 |url=http://www.sakura.to/hoshinotomo/henreki/henrekigyoumu2019.pdf |title=編暦業務の歴史 |accessdate=2024-06-04 |author=星の友会 |authorlink= |coauthors= |date=2022-06-10 |year=2022 |format=PDF |website= |work= |publisher=星の友会 |page= |pages= |quote= |language= |archiveurl= |archivedate= |deadlinkdate= |url-status= |doi= |hdl= |ref=
 }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.spf.org/oceans/global-data/commentary-20221223.pdf |title=天測計算表の廃刊に際して―海軍の水路事業― |accessdate=2024-06-04 |author=大井昌靖 |authorlink= |coauthors= |date=2022-12-23 |year=2022 |format=PDF |website=海洋情報 FROM THE OCEANS |work=海洋安全保障情報特報 |publisher=笹川平和財団 |page= |pages= |quote= |language= |archiveurl= |archivedate= |deadlinkdate= |url-status= |doi= |hdl= |ref=}}</ref>。
 * 海軍航海年表
-: [[1906年]]（明治39年）12月に「海軍航海年表」明治40年（1907年）版を創刊<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=海軍航海年表 |date=1906-12-10 |year=1906 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=明治40年 |language= |doi=10.11501/10304603 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304603}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。当時はイギリスの[[天体暦|天文暦]]より資料を取った。「海軍航海年表」[[大正]]6年（[[1917年]]）版より上・下2巻に分かれた<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=海軍航海年表 |date=1916-11-01 |year=1916 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正6年上巻 |language= |doi=10.11501/10304370 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304370}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=海軍航海年表 |date=1916-11-01 |year=1916 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正6年下巻 |language= |doi=10.11501/10304371 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304371}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
+: [[1906年]]（明治39年）12月10日に「海軍航海年表」明治40年（1907年）版を創刊<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=海軍航海年表 |date=1906-12-10 |year=1906 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=明治40年 |language= |doi=10.11501/10304603 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304603}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。当時はイギリスの[[天体暦|天文暦]]より資料を取って、主に航海に必要となる天体に関する事項を掲げ、ならびに、水路部で推算した日本および近隣諸国の沿岸各地の[[潮汐]]などを載せた。[[大正]]6年（[[1917年]]）版より上・下2巻に分かれて上巻には日々の天体の位置に関し天文航法推算に必要となる諸表を掲げ、下巻には潮汐、日月出没時、[[経緯度]]、[[時報|報時]]信号、および[[標準時]]等の専ら地方に属する諸表を載せた<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=海軍航海年表 |date=1916-11-01 |year=1916 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正6年上巻 |language= |doi=10.11501/10304370 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304370}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=海軍航海年表 |date=1916-11-01 |year=1916 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正6年下巻 |language= |doi=10.11501/10304371 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304371}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
-* 新高度方位角表
-: 「航海年表」と併用して自船の経緯度を算出する計算表、[[1920年]]12月より刊行した<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=新高度方位角表 |date=1920-12 |year=1920 |publisher=水路部 |location=東京 |volume= |language= |doi=10.11501/10304517 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304517}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
 * 航海年表
-: 「航海年表」大正9年（1920年）版より「海軍航海年表」を改称<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1919-07-05 |year=1919 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正9年上巻 |language= |doi=10.11501/10304376 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304376}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1919-08-30 |year=1919 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正9年下巻 |language= |doi=10.11501/10304377 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304377}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>、「航海年表」大正10年（[[1921年]]）版より「航海年表・上巻」を改称<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1920-06-30 |year=1920 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正10年 |language= |doi=10.11501/10304378 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304378}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>、[[1934年]]（[[昭和]]9年）版より[[1940年]]（昭和15年）版まで表題に英語表記 {{lang|en|THE NAUTICAL ALMANAC}} が記載される<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1933-07-25 |year=1933 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和9年 |language= |doi=10.11501/10304386 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304386}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1939-09-30 |year=1939 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和15年 |language= |doi=10.11501/10304391 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304391}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1940-10-15 |year=1940 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和16年 1941 |language= |doi=10.11501/1089633 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|1089633}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。[[1939年]]（昭和14年）版より追補として水星位置表を発行<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1939-06-02 |year=1939 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和14年追補 |language= |doi=10.11501/10304394 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304394}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>、[[1942年]]（[[昭和]]17年）版より上・下2巻および追捕に分かれた<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1941-10-20 |year=1941 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和17年 上巻 |language= |doi=10.11501/10304397 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304397}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1941-10-20 |year=1941 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和17年 下巻 |language= |doi=10.11501/10304398 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304398}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1941-11-04 |year=1941 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和17年 追補 |language= |doi=10.11501/10304399 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304399}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
+: [[1919年]]（大正8年）7月5日発行の大正9年（[[1920年]]）版より「海軍航海年表」を「航海年表」に改称した<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1919-07-05 |year=1919 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正9年上巻 |language= |doi=10.11501/10304376 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304376}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1919-08-30 |year=1919 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正9年下巻 |language= |doi=10.11501/10304377 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304377}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。1919年（大正8年）6月に開催された[[国際水路機関|国際水路会議]]（[[ロンドン]]）の決議に基づいて、1920年（大正9年）6月30日発行の大正10年（[[1921年]]）版より従来の「航海年表」から潮汐および潮流に関する部分ならびに報時信号等を除き、天象の位置に関し[[天測航法|天文航法]]推算に必要となる諸表ならびに日月出没時等、天象の現象に関する諸表を掲げた<ref name="航海年表大正10年" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1920-06-30 |year=1920 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正10年 |language= |doi=10.11501/10304378 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304378}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref name="潮汐表大正10年" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=潮汐表 |date=1920-09-30 |year=1920 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正10年 |language= |doi=10.11501/10304481 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304481}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref name="東洋灯台表大正10年下巻" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=東洋灯台表 |date=1921-05-06 |year=1921 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正10年下巻 |language= |doi=10.11501/933815 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|933815}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。[[昭和]]9年（[[1934年]]）版より昭和15年（[[1940年]]）版まで表題に英語表記 {{lang|en|THE NAUTICAL ALMANAC}} を掲載する<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1933-07-25 |year=1933 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和9年 |language= |doi=10.11501/10304386 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304386}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1939-09-30 |year=1939 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和15年 |language= |doi=10.11501/10304391 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304391}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1940-10-15 |year=1940 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和16年 1941 |language= |doi=10.11501/1089633 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|1089633}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。[[昭和]]14年（[[1939年]]）版より水星位置表を追補として発行した<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1939-06-02 |year=1939 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和14年追補 |language= |doi=10.11501/10304394 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304394}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。昭和17年（[[1942年]]）版より海上天測の合理化および簡易化するため内容および編纂方式に大改正を行うことになり項数が増えたことから上・下2巻および追補に分かれた。上巻は天文航法の専用に供するもので、太陽、恒星はもちろん月、惑星をも昼夜を問わずできるだけ利用し、同時天測を行うのに便利にした。下巻は日月出没時表等、一般航海者に必要となる補助表および上巻を補足するための天体位置表を集めた。追補は従来通り水星位置表を掲載した<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1941-10-20 |year=1941 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和17年 上巻 |language= |doi=10.11501/10304397 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304397}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1941-10-20 |year=1941 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和17年 下巻 |language= |doi=10.11501/10304398 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304398}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海年表 |date=1941-11-04 |year=1941 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第105號 |volume=昭和17年 追補 |language= |doi=10.11501/10304399 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304399}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
 * 潮汐表
+: 1920年（大正9年）9月30日発行の大正10年（1921年）版より刊行。日本および近海における潮汐および潮流に関する諸表ならびに記事を掲載した。1919年（大正8年）6月に開催された国際水路会議（ロンドン）の決議に基づいて、大正10年（1921年）版より従来の航海年表下巻に収められていた諸表のうち潮汐および潮流に関する部分のみを分けて、払暁・日月出没時は「航海年表」（従来の航海年表上巻）に移し、標準時および報時信号は「東洋灯台表」に移した<ref name="航海年表大正10年" /><ref name="潮汐表大正10年" /><ref name="東洋灯台表大正10年下巻" />。[[2023年]]（令和5年）現在も海洋情報部が刊行中<ref>{{Cite web|和書
-: 「潮汐表」大正10年（1921年）版より「航海年表・下巻」を改称した<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=潮汐表 |date=1920-09-30 |year=1920 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正10年 |language= |doi=10.11501/10304481 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304481}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
+|url=https://www1.kaiho.mlit.go.jp/shoshi/annai/syosi.htm |title=水路書誌 |accessdate=2024-06-05 |author=海上保安庁 |authorlink=海上保安庁 |coauthors= |date=2024-05-20 |year=2024 |format=html |website=海上保安庁 |work=海洋情報部 |publisher=海上保安庁 |page= |pages= |quote= |language= |archiveurl= |archivedate= |deadlinkdate= |url-status= |doi= |hdl= |ref= }}</ref>。
+* 新高度方位角表
+: 「航海年表」と併用して自船の経緯度を算出する計算表をまとめたもので、小倉表、米村表および補助諸表を掲載した。1920年（大正9年）12月より刊行した<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=新高度方位角表 |date=1920-12 |year=1920 |publisher=水路部 |location=東京 |volume= |language= |doi=10.11501/10304517 |access-date=2024-06-04 |id={{NDLJP|10304517}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。1924年（大正13年）11月より英文でも {{lang|en|New Altitude and Azimuth Tables.}} として刊行された<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=水路図誌目録 |date=1926-05-05 |year=1926 |publisher=水路部 |location=東京 |volume=大正14年 |language= |doi=10.11501/10304627 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304627}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
 * 航空年表
+: 世界初となる[[航空]]用の天測暦、[[1926年]]（大正15年）6月に「航空年表」大正15年（1926年）版を刊行、内容は同年の後半分で翌年分より1年の内容で刊行した<ref name="星の友会2022" />。天文航空法に必要となる天体の位置その他の諸表を掲げたものになり、概ね航海年表の内容に準ずるけれども、時刻はすべて日本の[[日本標準時|中央標準時]]を用い、掲載数値の精度は低下した。航空年表は大正15年（1926年）の年表以降、海軍部内用として水路部において編纂を続けてきたところ、昭和9年（1934年）版以降は航空図誌として刊行し一般の使用に供することになった<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航空年表 |date=1935-10-26 |year=1935 |publisher=水路部 |location=東京 |series=航空書誌 ; 第1號 |volume=昭和11年 |language= |doi=10.11501/10304746 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304746}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
-: 世界初となる航空用の天測暦、[[1926年]]（大正15年）6月に「大正15年航空年表」（1926年後半分）を刊行、翌年分より1年分の内容で刊行した。
 * 航空天測表
-: 「航海年表」、「航空年表」と併用して、ほとんど計算することなく位置の線を求めるための表、[[1940年]]（昭和15年）7月から1942年（昭和17年）11月にかけて刊行した。
+: 「航海年表」、「航空年表」と併用して、ほとんど計算することなく位置の線を求めるための表、[[1940年]]（昭和15年）7月から1942年（昭和17年）11月にかけて刊行した<ref name="星の友会2022" />。
-* [[天体位置表]]
-: 日本の推算に基づく[[天体暦]]、1942年（昭和17年）に「昭和18年天体位置表」（[[1943年]]版）を刊行、[[2010年]]（平成22年）版までで廃刊、[[国立天文台]]の「[[暦象年表]]」にその内容を概ね引き継ぐ。
-* 天測計算表
-: 高度な計算を行う場合に「天測暦」と併用する計算表、1942年（昭和17年）より「新高度方位角表」を改称、天測暦等の廃刊にあわせて特殊図に分類する[[海図]]の「天測位置決定用図」とともに[[2023年]]（令和5年）1月に廃刊した。
 * 天測略暦
+: 精度を必要としない場合に用いる天測用の暦、1942年（昭和17年）8月28日に発行した1943年（昭和18年）版より「航空年表」を改称、2022年（令和4年）版を最後に廃刊した<ref name="海上保安庁2021" /><ref name="星の友会2022" />。「天測略暦」は[[航空機]]および小艦艇、[[機帆船]]、[[漁船]]等の天測に直接必要となる天体の位置その他の諸表を掲げたものになり、天測略暦は従来の「航空年表」を航空、航海に兼用させるためその名を改めた。「航空年表」は1940年（昭和15年）版より形式内容を改良一新して使用の簡便化を図った結果、ただに航空機のみならず小艦艇の海上天測にもこれを利用できるようになっていた。小艦艇、ことに機帆船、漁船等における天測を発展させる機会であり、これには「航空年表」を普及活用させることが重要であることから、「航空年表」の実質を失うことなくしかも水路書誌として小艦艇における天測に普及活用させるため、「天測略暦」という名称を与えて刊行することになった<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=天測略暦 |date=1942-08-28 |year=1942 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第683號 |volume=昭和18年 |language= |doi=10.11501/10304749 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304749}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。昭和22年（[[1947年]]）版より表題に英語表記 {{lang|en|ABRIDGED NAUTICAL ALMANAC}} を掲載する<ref name="天測略暦昭和22年" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link= |title=昭和22年 |date=1946-11-01 |year=1946 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第683號 |volume=昭和22年 |language= |doi=10.11501/10304752 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304752}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
-: 精度を必要としない場合に用いる天測用の暦、1943年（昭和18年）版より「航空年表」を改称、2022年（令和4年）版を最後に廃刊した。
+* 天測計算表
+: 高度な計算を行う場合に「天測暦」と併用する計算表、1942年（昭和17年）11月より「新高度方位角表」に代わって「天測計算表」を刊行、天測暦等が令和4年（2022年）版を最後に廃刊するのにあわせて特殊図に分類する[[海図]]の「天測位置決定用図」とともに2023年（令和5年）1月に廃刊した<ref name="海上保安庁2021" /><ref name="星の友会2022" /><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=水路要報 |date=1942-08 |year=1941 |publisher=水路部 |location=東京 |series= |volume=第21年(8)(307) |language= |doi=10.11501/1511271 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|1511271}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=天測計算表 |date=1942-11 |year=1942 |publisher=水路部 |series=書誌 ; 第601號 |location=東京 |volume= |language= |doi=10.11501/10304772 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304772}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
+* [[天体位置表]]
+: 日本の推算に基づく[[天体暦]]、1942年（昭和17年）12月30日に「天体位置表」昭和18年（[[1943年]]）版を創刊、[[2010年]]（平成22年）版までで廃刊、[[国立天文台]]の「[[暦象年表]]」にその内容を概ね引き継ぐ<ref name="星の友会2022" /><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=天體位置表 |date=1942-12-30 |year=1942 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第684號 |volume=昭和18年 |language= |doi=10.11501/10304773 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304773}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
 * 天測暦
+: 高度な計算を行う場合に用いる天測用の暦、1944年（昭和19年）版より「航海年表」の上巻を「天測暦」に改名した<ref name="海上保安庁2021" /><ref name="星の友会2022" />。天文航法の専用に供した。太陽、恒星はもちろん月、惑星をも昼夜を問わずできるだけ利用し、同時天測を行うのに便利なように編纂された<ref name="天測暦昭和19年" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=天測暦 |date=1943-05-30 |year=1943 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第681號 |volume=昭和19年 |language= |doi=10.11501/10304401 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304401}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref><ref name="航海暦昭和19年" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海暦 |date=1943-06-30 |year=1943 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第682號 |volume=昭和19年 |language= |doi=10.11501/10304405 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304405}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。追補についても「航海年表」の追補と同様に水星位置表を掲載した<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=天測暦 |date=1943-06-23 |year=1943 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第681號 |volume=昭和19年 追補 |language= |doi=10.11501/10304402 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304402}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。昭和21年（[[1946年]]）版より従来は追補に掲載していた水星位置を「航海暦」に移す<ref name="航海暦昭和21年" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海暦 |date=1944-12-01 |year=1944 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第682號 |volume=昭和21年 |language= |doi=10.11501/10304407 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304407}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。昭和22年（1947年）版は休刊<ref name="天測略暦昭和22年" />。昭和23年（[[1948年]]）版より表題に英語表記 {{lang|en|NAUTICAL ALMANAC}} を掲載する<ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link= |title=天測暦 |date=1947-10-15 |year=1947 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第681號 |volume=昭和23年 |language= |doi=10.11501/1124536 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|1124536}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。2022年（令和4年）版を最後に廃刊した<ref name="海上保安庁2021" /><ref name="星の友会2022" />。
-: 高度な計算を行う場合に用いる天測用の暦、1944年（昭和19年）分より「航海年表・上巻」を改称、2022年（令和4年）版を最後に廃刊した。
 * 航海暦
+: 補助的天体位置と日月出没など、1944年（昭和19年）版より「航海年表」の下巻を「航海暦」に改名した<ref name="星の友会2022" />。日月出没時等の一般航海者に必要となる補助表および「天測暦」を補足するための天体位置表を集めた<ref name="天測暦昭和19年" /><ref name="航海暦昭和19年" />。昭和21年（1946年）版より従来は「天測暦」の追補に掲載していた水星位置を「航海暦」に掲載する<ref name="航海暦昭和21年" >{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=航海暦 |date=1944-12-01 |year=1944 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第682號 |volume=昭和21年 |language= |doi=10.11501/10304407 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304407}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。昭和22年（1947年）版より休刊し、内容の一部を天測略暦の末尾に掲載した<ref name="天測略暦昭和22年" />。昭和26年（1951年）版は発行されたが<ref>{{Cite book |和書 |editor=海上保安庁水路部 |editor-link=海洋情報部 |title=航海暦 |date=1950 |year=1950 |publisher=海上保安庁 |location=東京 |series=書誌 ; 第682号 |volume=昭和26年 |language= |doi=10.11501/2464671 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|2464671}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>、[[1952年]]（昭和27年）版から一部を「天測暦」に合集の上で廃刊した<ref name="星の友会2022" />。
-: 補助的天体位置と日月出没など、1944年（昭和19年）分より「航海年表・下巻」を改称、[[1952年]]（昭和27年）分から一部を「天測暦」に合集の上で廃刊した。
 * 簡易天測表
-: 精度を必要としない場合に「天測略暦」と併用する表、1944年2月より「航空天測表」を改称、[[2000年]]（平成12年）末に廃刊した。
+: 精度を必要としない場合に「天測略暦」と併用する表、1944年2月1日より小艦艇天測用として刊行し、[[2000年]]（平成12年）末に廃刊した<ref name="星の友会2022" /><ref>{{Cite book |和書 |editor=水路部 |editor-link=水路部 (日本海軍) |title=簡易天測表 |date=1944-02-01 |year=1944 |publisher=水路部 |location=東京 |series=書誌 ; 第603號ノ1-5 |volume=第1巻 |language= |doi=10.11501/10304779 |access-date=2024-06-05 |id={{NDLJP|10304779}} |page= |pages= |chapter= |chapterurl= |quote= |ref=}}</ref>。
 == 関連項目 ==