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'''桂 米團治'''(かつら よねだんじ)は、[[上方落語]]の[[名跡]]。'''米団治'''とも表記される。 |
'''桂 米團治'''(かつら よねだんじ)は、[[上方落語]]の[[名跡]]。'''米団治'''とも表記される。現在は空き名跡となっている。4代目の弟子である[[桂米朝 (3代目)|3代目桂米朝]]は、5代目を継がないことを公言している。 |
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初代が米屋を営んでいたことにちなんで命名したとされる。4代目の弟子である[[桂米朝 (3代目)|3代目米朝]]が継がないことを公言しているため、4代目以降は空き名跡となっている。 |
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#'''3代目 桂米團治'''([[1869年]] - [[1943年]][[10月29日]])は、[[大阪市]][[中央区 (大阪市)|中央区]][[堂島]]生まれ。2代目米團治門下で、初代[[桂べかこ|米歌子]](べかこ)、初代[[桂米之助|米之助]]、2代目[[桂米朝|米朝]]を経て、[[1910年]]3月、3代目米團治を襲名。米相場のあった堂島生まれで、入門時からずっと「米」の付く名前を名乗ってきたため、堂島の旦那衆の贔屓を受け、2代目米朝時代から中堅として活躍した。後輩の指導にも熱心で、晩年は[[笑福亭松鶴 (5代目)|5代目笑福亭松鶴]]が主催する「楽語荘」同人の長老格であった。十八番は『[[手切れ丁稚]]』『[[古手買い]]』など。本名は早田福松。享年75。 |
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また現在、[[桂春団治 (3代目)|3代目桂春團治]]が演じる「[[代書]]」は、4代目米團治の創作で、弟子に当たる3代目米朝を経由して伝えられたもの。 |
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#'''3代目 桂米團治'''([[1869年]] - [[1943年]][[10月29日]])は、初代[[桂べかこ|米歌子]](べかこ)、初代[[桂米之助|米之助]]、2代目[[桂米朝|米朝]]を経て、[[1908年]]11月、3代目を襲名。本名は早田福松。享年75。 |
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== 出典 == |
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*『落語系圖』([[月亭春松]]編) |
*『落語系圖』([[月亭春松]]編) |
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*『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年) |
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*[http://www.cyborg.ne.jp/~akio01/rakugo/keizu/bunji.html 東西落語家系図] - [[桂七福]]公式サイト内の系図 |
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*[http://www.asahi.com/kansai/beichou/OSK200607040014.html asahi.com:刺青・毛虫…逸話絶えぬ米団治 - 米朝口まかせ - 関西] - [[朝日新聞|asahi.com]]内、[[2006年]][[7月4日]]の記事 |
*[http://www.asahi.com/kansai/beichou/OSK200607040014.html asahi.com:刺青・毛虫…逸話絶えぬ米団治 - 米朝口まかせ - 関西] - [[朝日新聞|asahi.com]]内、[[2006年]][[7月4日]]の記事 |
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*[http://www.toshiba-emi.co.jp/st/rakugo/sijaku/video/part3.htm 落語 桂枝雀 枝雀落語大全 第二十五集 親子茶屋] - [[東芝EMI]]公式サイト内の記事 |
*[http://www.toshiba-emi.co.jp/st/rakugo/sijaku/video/part3.htm 落語 桂枝雀 枝雀落語大全 第二十五集 親子茶屋] - [[東芝EMI]]公式サイト内の記事 |
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*[[米朝一門]] |
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*[[春団治一門]] |
*[[春団治一門]] |
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*[[露の五郎兵衛一門]] |
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[[Category:落語の名跡|かつら よねたんし]] |
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2007年3月17日 (土) 16:51時点における版
桂 米團治(かつら よねだんじ)は、上方落語の名跡。米団治とも表記される。現在は空き名跡となっている。4代目の弟子である3代目桂米朝は、5代目を継がないことを公言している。
- 初代 桂米團治(1847年 - 1928年9月18日)は、後の2代目桂文團治、7代目桂文治。本名は平野次郎兵衛。享年81。
- 2代目 桂米團治(1856年 - 1924年4月9日)は、後の3代目桂文團治。本名は前田七三郎。享年68。
- 3代目 桂米團治(1869年 - 1943年10月29日)は、大阪市中央区堂島生まれ。2代目米團治門下で、初代米歌子(べかこ)、初代米之助、2代目米朝を経て、1910年3月、3代目米團治を襲名。米相場のあった堂島生まれで、入門時からずっと「米」の付く名前を名乗ってきたため、堂島の旦那衆の贔屓を受け、2代目米朝時代から中堅として活躍した。後輩の指導にも熱心で、晩年は5代目笑福亭松鶴が主催する「楽語荘」同人の長老格であった。十八番は『手切れ丁稚』『古手買い』など。本名は早田福松。享年75。
- 4代目 桂米團治(1896年9月3日 - 1951年10月23日)は、2代目米之助を経て、4代目を襲名。「代書」(または「代書屋」)を創作。弟子に「四天王」の一人、3代目米朝がいる。本名は中濱賢三。享年56。
出典
- 『落語系圖』(月亭春松編)
- 『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年)
- asahi.com:刺青・毛虫…逸話絶えぬ米団治 - 米朝口まかせ - 関西 - asahi.com内、2006年7月4日の記事
- 落語 桂枝雀 枝雀落語大全 第二十五集 親子茶屋 - 東芝EMI公式サイト内の記事
- 米朝よもやま噺 放送内容 3月4日 第45回 - 米朝よもやま噺公式サイト内、2006年3月4日の記事
- 同上 4月30日 第53回 - 同上、2006年4月30日の記事