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2007年5月8日 (火) 15:24時点における版
ベンジルアルコール | |
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ベンジルアルコール | |
一般情報 | |
IUPAC名 | ベンジルアルコール(許容慣用名) |
別名 | フェニルメタノール |
分子式 | C6H5CH2OH |
分子量 | 108.14 |
形状 | 無色の液体 |
CAS登録番号 | [100-51-6] |
SMILES | OCC1=CC=CC=C1 |
性質 | |
密度と相 | 1.04 g/cm3, |
相対蒸気密度 | 3.7 (空気 = 1) |
水への溶解度 | 4 g/100 mL |
融点 | −15.3 °C |
沸点 | 205 °C |
出典 | ICSC |
ベンジルアルコール (benzyl alcohol) は、示性式 C6H5CH2OH、分子量 108.14 の芳香族アルコール。融点 −15.3 ℃、沸点 205 ℃ の無色の液体。CAS登録番号は [100-51-6]。フェニルメタノール(phenylmethanol) とも呼ばれる。
単体は無色透明の液体で、ほのかな心地よい芳香臭がある。比重 1.046 g/cm3 で水溶性は低く (4 g/100 mL)、水とほとんど分離する。
溶剤として優れており、毒性が低く、蒸気圧が小さい。アルコールとエーテルに溶けやすい。ベンジルアルコールは炭酸ナトリウム(ソーダ灰)の存在下、塩化ベンジル (C6H5CH2Cl) を加水分解することで製造する。
空気中で酸化されて安息香酸に変化する。
酢酸、安息香酸、セバシン酸などの酸と反応することで、エステルなどの化合物を生成する。特にエステルの酢酸ベンジルは、ジャスミン、イランイランの芳香成分として有名。
用途
ベンジルアルコールは、インク、塗料、ラッカー、エポキシ樹脂塗膜などの溶剤として用いられる。石鹸や香料に用いるさまざまのエステルの原料としても使用される。写真の現像のほか、香りが良いことから殺菌剤としても用いられている。揮発保留剤としても使われる。