「Microsoft Windows Server 2003」の版間の差分
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マイクロソフトはこのバージョンにおける新しいツールや特徴・機能を「Feature Packs(フィーチャーパック )」という形で無償ダウンロード提供をおこなっている。その内容は以下の通りである。 |
マイクロソフトはこのバージョンにおける新しいツールや特徴・機能を「Feature Packs(フィーチャーパック )」という形で無償ダウンロード提供をおこなっている。その内容は以下の通りである。 |
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*Active Directory Application Mode |
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*Active Directory のユーザーおよびコンピュータ向けの Remote Control Add-on |
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*Automated Deployment Services (ADS) |
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*Directory Services Markup Language(DSML) Services for Windows |
* Directory Services Markup Language(DSML) Services for Windows |
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*Identity Integration Feature Pack |
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*Linux Guest Support for Virtual Server 2005 R2 |
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*Scalable Networking Pack |
* Scalable Networking Pack |
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*[[Microsoft Virtual Server|Virtual Server 2005 R2]] |
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*[[Windows Server Update Services]](通称ダブルサス) |
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*[[Services for UNIX|Windows Services for UNIX]] |
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*Windows Rights Management サービス(及びクライアント) |
* Windows Rights Management サービス(及びクライアント) |
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*[[w:en:Windows SharePoint Services|Windows SharePoint Services]] |
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*Windows システム リソース マネージャ |
* Windows システム リソース マネージャ |
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*グループポリシー管理コンソール |
* グループポリシー管理コンソール |
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*シャドウコピークライアント |
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==Windows Server 2003 R2== |
==Windows Server 2003 R2== |
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[[2005年]][[4月19日]]にリリースされた。今までの形式のサービスパック同様、バグの修正に加えて以下の様な変更や強化があった。また、Service Pack 1で導入された変更と強化はWindows XP Service Pack 2から大方取り込んでいるものである。 |
[[2005年]][[4月19日]]にリリースされた。今までの形式のサービスパック同様、バグの修正に加えて以下の様な変更や強化があった。また、Service Pack 1で導入された変更と強化はWindows XP Service Pack 2から大方取り込んでいるものである。 |
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; [[NXビット|DEP]]: [[バッファオーバーラン|バッファオーバーフロー]]を利用したコンピュータへの攻撃を検知して攻撃を防ぐ効果が得られる。ただし、DEPによって"わざとDEPにひっかかる仕組みを意図して利用している"プログラムなどがあるため、一部正常に動作しないプログラムもあるので注意されたい。 |
; [[NXビット|DEP]] : [[バッファオーバーラン|バッファオーバーフロー]]を利用したコンピュータへの攻撃を検知して攻撃を防ぐ効果が得られる。ただし、DEPによって"わざとDEPにひっかかる仕組みを意図して利用している"プログラムなどがあるため、一部正常に動作しないプログラムもあるので注意されたい。 |
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; IISのメタベース監査: IISのメタベースの全ての変更を追跡できるようになった。 |
; IISのメタベース監査 : IISのメタベースの全ての変更を追跡できるようになった。 |
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; Windows Firewall: 今までにあったInternet Connection Firewallという名であったファイアウォール機能を強化させたもの。今まではファイアウォールとしての機能は有効にするといろいろ弊害があるらしく、無効にした状態であったが、Service Pack 1を適用すると標準で有効となる。 |
; Windows Firewall : 今までにあったInternet Connection Firewallという名であったファイアウォール機能を強化させたもの。今まではファイアウォールとしての機能は有効にするといろいろ弊害があるらしく、無効にした状態であったが、Service Pack 1を適用すると標準で有効となる。 |
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; [[Windows Media Player|Windows Media Player 10]]: Service Pack 1にはWindows Media Player 10が同梱された。 |
; [[Windows Media Player|Windows Media Player 10]] : Service Pack 1にはWindows Media Player 10が同梱された。 |
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; セキュリティ構成ウィザード: サーバーの構成やポリシーの調査をすることで被攻撃対象を減らす手順を踏むことが出来るようになっている。 |
; セキュリティ構成ウィザード : サーバーの構成やポリシーの調査をすることで被攻撃対象を減らす手順を踏むことが出来るようになっている。 |
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; リモートアクセス検疫: 企業ネットワークに接続する必要があるコンピュータ(クライアントコンピュータ)がネットワークの資源を利用できるようにする前に、あらかじめ企業ネットワークの求める構成になっているか確認することが出来るようになった。 |
; リモートアクセス検疫 : 企業ネットワークに接続する必要があるコンピュータ(クライアントコンピュータ)がネットワークの資源を利用できるようにする前に、あらかじめ企業ネットワークの求める構成になっているか確認することが出来るようになった。 |
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大きな変更は以上のとおりだが、[[RPC]]や[[Component Object Model|DCOM]]、[[w:en:Distributed Transaction Coordinator|MS-DTC]]の強化も大きい。 |
大きな変更は以上のとおりだが、[[RPC]]や[[Component Object Model|DCOM]]、[[w:en:Distributed Transaction Coordinator|MS-DTC]]の強化も大きい。 |
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===Service Pack 2=== |
===Service Pack 2=== |
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アップグレード対象製品はWindows NT ServerとWindows 2000 Serverのみで、Windows XPや[[Microsoft Windows 98|Windows 98]]などからはアップグレードできない。 |
アップグレード対象製品はWindows NT ServerとWindows 2000 Serverのみで、Windows XPや[[Microsoft Windows 98|Windows 98]]などからはアップグレードできない。 |
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; Web Edition : 主にWebサービスやホスティングサービスを目的としたフロントエンド用途である。IIS 6.0が利用される環境を想定して設計されており、このエディションはCALを必要としていない。64ビット版は提供されていない。プロセッサ数の上限は2個(ソケット単位)、メモリ上限は2[[ギビバイト|GiB]]まで。OS単体では販売されておらず、Webサーバーファーム用のハードウェアとともにOEM提供となっている。 |
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;Web Edition: |
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; Standard Edition : 中小企業向けまたは大企業等で利用される[[ファイルサーバ]]や[[プリントサーバ]]を目的とした小規模サーバー用途である。Active Directoryはフルサポートされている。プロセッサ数の上限は4個(ソケット単位)、メモリ上限は4GiBまで(x64 Editionではメモリ上限は32GiBまで)。 |
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;Standard Edition: |
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⚫ | ; Datacenter Edition : 高度な信頼性や拡張性、可用性が必要な環境で使用される。プロセッサ数の上限は32ビットエディションで32個(ソケット単位)、x64/Itanium両エディションで64個(ソケット単位)。メモリ上限はSP1以降の32ビット版では128GiB、SP2未満のx64/Itanium両エディションでは1TiB、SP2のx64/Itanium両エディションで2TiBまでサポート。 従来はデータセンター用のハードウェアとともにOEM提供のみであったが、2006年7月よりVolume License プログラムを通じての提供が開始されている。<ref>[http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/evaluation/news/bulletins/datacenterhighavail.mspx マイクロソフト、Windows Server® 2003, Datacenter Edition のライセンス方式の一部変更を発表]</ref> |
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中小企業向けまたは大企業等で利用される[[ファイルサーバ]]や[[プリントサーバ]]を目的とした小規模サーバー用途である。Active Directoryはフルサポートされている。プロセッサ数の上限は4個(ソケット単位)、メモリ上限は4GiBまで(x64 Editionではメモリ上限は32GiBまで)。 |
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;Enterprise Edition: |
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⚫ | ; Small Business Server : [[w:en:Microsoft Exchange Server|Exchange Server]]や[[w:en:Microsoft Internet Security and Acceleration Server|ISA Server]]等がセットになっている[[SOHO]]等の小規模なビジネス環境用。製品としては安く機能が豊富だが、CAL等に若干の決まりごとがある。Active Directoryのインストールが不可欠の要件であり、ADフォレスト内で単独のドメインしか構成できない制約がある。そのため、ADを削除したり、他ドメインと信頼関係を結ぶことは出来ない。 |
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;Datacenter Edition: |
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⚫ | 高度な信頼性や拡張性、可用性が必要な環境で使用される。プロセッサ数の上限は32ビットエディションで32個(ソケット単位)、x64/Itanium両エディションで64個(ソケット単位)。メモリ上限はSP1以降の32ビット版では128GiB、SP2未満のx64/Itanium両エディションでは1TiB、SP2のx64/Itanium両エディションで2TiBまでサポート。 従来はデータセンター用のハードウェアとともにOEM提供のみであったが、2006年7月よりVolume License プログラムを通じての提供が開始されている。<ref>[http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/evaluation/news/bulletins/datacenterhighavail.mspx マイクロソフト、Windows Server® 2003, Datacenter Edition のライセンス方式の一部変更を発表]</ref> |
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;Compute Cluster Server: |
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;Small Business Server |
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;Storage Server Edition: |
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プロセッサ・メモリの上限は明記されておらず、ハードウェアとともにOEM提供(プリインストール)となっている。 |
プロセッサ・メモリの上限は明記されておらず、ハードウェアとともにOEM提供(プリインストール)となっている。 |
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;Home Server: |
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==前・次のバージョン== |
==前・次のバージョン== |
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==外部リンク== |
==外部リンク== |
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*[http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/ Windows Server 2003 ホーム] |
* [http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/ Windows Server 2003 ホーム] |
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*[http://www.logonexpert.com/ Windows 2003 autologon software.] |
* [http://www.logonexpert.com/ Windows 2003 autologon software.] |
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[[Category:Windows NT系|Windows NT 5.2]] |
[[Category:Windows NT系|Windows NT 5.2]] |
2007年7月20日 (金) 09:41時点における版
Windows Server 2003 | |
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Microsoft Windows NT ファミリー | |
開発者 | |
マイクロソフト | |
ウェブサイト | www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/ |
リリース情報 | |
リリース日 | 2003年4月24日 [info] |
最新の安定版 | 2003 SP2 (5.2.3790) - 2007年3月27日 [info] |
ソースモデル | MS-SSI |
ライセンス | Microsoft EULA |
カーネル型 | ハイブリッドカーネル |
サポート状態 | |
メインストリーム |
Microsoft Windows Server 2003(マイクロソフト ウィンドウズ サーバー にせんさん)はマイクロソフトの小規模~大規模サーバ用のOSである。2003年4月24日に発売された。
概要
Windows Server 2003はWindows 2000 Serverの後継として開発された。元々はWindows 2000同様にクライアント版(Windows XP)と同時に登場する予定であったが、多少開発に遅れが見られていたサーバー版は当時セキュリティ問題が大きくクローズアップされたこともあり、セキュリティ強化も行うこととして発売が見送られ、2003年4月になってようやく発売された。
それまでの新機能付加をOSのバージョンアップの目玉としてきたマイクロソフトは、2002年発表のTrustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)構想[1]で方針を変更し、セキュアな環境を用意することに集中している(IISのように、最初から書き直されたものもある)。その良い影響を受けたのか、安定性も向上しWindows 2000と同様に良い評価が得られている。また、製品リリース後のサービスパックでもそれまで以上に強化されている(クライアント版であるWindows XPもService Pack 2で同様に強化されている)。
前バージョンであるWindows 2000 ServerではActive Directoryの導入がOSへの大きな話題であったが、このバージョンでは.NETの技術導入が大きな話題となった。
コードネームは「Whistler Server」と呼ばれ、内部バージョンではNT5.2である。
出荷までに何度か名称の変更があった。「Windows Whistler Server」や「Windows 2002 Server」という名称を経て「Windows .NET Server」となり、そのまま決まりかけたが、直前にマーケティング上の理由でキャンセルされて表題どおりの正式名称となった。
後継のサーバー用OSは、「Windows Server 2008」が開発されている。
Windows Server 2003 Feature Packs
マイクロソフトはこのバージョンにおける新しいツールや特徴・機能を「Feature Packs(フィーチャーパック )」という形で無償ダウンロード提供をおこなっている。その内容は以下の通りである。
- Active Directory Application Mode
- Active Directory のユーザーおよびコンピュータ向けの Remote Control Add-on
- Automated Deployment Services (ADS)
- Directory Services Markup Language(DSML) Services for Windows
- Identity Integration Feature Pack
- Linux Guest Support for Virtual Server 2005 R2
- Scalable Networking Pack
- Virtual Server 2005 R2
- Windows Server Update Services(通称ダブルサス)
- Windows Services for UNIX
- Windows Rights Management サービス(及びクライアント)
- Windows SharePoint Services
- Windows システム リソース マネージャ
- グループポリシー管理コンソール
- シャドウコピークライアント
Windows Server 2003 R2
Windows Server 2003 Service Pack 1をベースに開発されたもの。2005年12月にリリースした。内部での特に目だった変更は無いが、R2では新機能がセットの別CDにて提供されている。R2の幾つかの新機能はR2以外でも利用できるようリリースされている。
R2ではUNIXの機能の利用を可能にしたり、仮想化やそれに伴うOSライセンスの変更という大きなものから、今まである機能の向上まで幅広く行っている。
サービスパックに関して
Service Pack 1
2005年4月19日にリリースされた。今までの形式のサービスパック同様、バグの修正に加えて以下の様な変更や強化があった。また、Service Pack 1で導入された変更と強化はWindows XP Service Pack 2から大方取り込んでいるものである。
- DEP
- バッファオーバーフローを利用したコンピュータへの攻撃を検知して攻撃を防ぐ効果が得られる。ただし、DEPによって"わざとDEPにひっかかる仕組みを意図して利用している"プログラムなどがあるため、一部正常に動作しないプログラムもあるので注意されたい。
- IISのメタベース監査
- IISのメタベースの全ての変更を追跡できるようになった。
- Windows Firewall
- 今までにあったInternet Connection Firewallという名であったファイアウォール機能を強化させたもの。今まではファイアウォールとしての機能は有効にするといろいろ弊害があるらしく、無効にした状態であったが、Service Pack 1を適用すると標準で有効となる。
- Windows Media Player 10
- Service Pack 1にはWindows Media Player 10が同梱された。
- セキュリティ構成ウィザード
- サーバーの構成やポリシーの調査をすることで被攻撃対象を減らす手順を踏むことが出来るようになっている。
- リモートアクセス検疫
- 企業ネットワークに接続する必要があるコンピュータ(クライアントコンピュータ)がネットワークの資源を利用できるようにする前に、あらかじめ企業ネットワークの求める構成になっているか確認することが出来るようになった。
大きな変更は以上のとおりだが、RPCやDCOM、MS-DTCの強化も大きい。
Service Pack 2
2007年3月28日にリリースのサービスパック(日本語版)である。Service Pack 1ほど大きな仕様の変更は無い。 Feature PacksからMMC 3.0やScalable Networking Packの統合に加え、新しいコマンドラインツール、Windows Vistaの展開のサポートにネットワーク面も強化されている。
エディションの種類
アップグレード対象製品はWindows NT ServerとWindows 2000 Serverのみで、Windows XPやWindows 98などからはアップグレードできない。
- Web Edition
- 主にWebサービスやホスティングサービスを目的としたフロントエンド用途である。IIS 6.0が利用される環境を想定して設計されており、このエディションはCALを必要としていない。64ビット版は提供されていない。プロセッサ数の上限は2個(ソケット単位)、メモリ上限は2GiBまで。OS単体では販売されておらず、Webサーバーファーム用のハードウェアとともにOEM提供となっている。
- Standard Edition
- 中小企業向けまたは大企業等で利用されるファイルサーバやプリントサーバを目的とした小規模サーバー用途である。Active Directoryはフルサポートされている。プロセッサ数の上限は4個(ソケット単位)、メモリ上限は4GiBまで(x64 Editionではメモリ上限は32GiBまで)。
- Enterprise Edition
- SQL Serverの使用やeコマースを目的としたバックエンドサーバー用途である。Standard Editionと違い、クラスタ化することができる。プロセッサ数の上限は8個(ソケット単位)。メモリ上限はSP2未満の32ビットエディションにて32GiB、SP2にて64GiB。64ビットエディションではSP2未満のItaniumエディションにて64GiB、SP2未満のx64 Editionにて1TiB、SP2のx64/Itanium両エディションでは2TiBまでのサポート。
- Datacenter Edition
- 高度な信頼性や拡張性、可用性が必要な環境で使用される。プロセッサ数の上限は32ビットエディションで32個(ソケット単位)、x64/Itanium両エディションで64個(ソケット単位)。メモリ上限はSP1以降の32ビット版では128GiB、SP2未満のx64/Itanium両エディションでは1TiB、SP2のx64/Itanium両エディションで2TiBまでサポート。 従来はデータセンター用のハードウェアとともにOEM提供のみであったが、2006年7月よりVolume License プログラムを通じての提供が開始されている。[2]
- Compute Cluster Server
- スーパーコンピュータなどの高性能数値演算クラスタ(High Performance Computing Cluster)を必要とするアプリケーションの利用を想定して設計されたもの。x64版のみのリリース。
- Small Business Server
- Exchange ServerやISA Server等がセットになっているSOHO等の小規模なビジネス環境用。製品としては安く機能が豊富だが、CAL等に若干の決まりごとがある。Active Directoryのインストールが不可欠の要件であり、ADフォレスト内で単独のドメインしか構成できない制約がある。そのため、ADを削除したり、他ドメインと信頼関係を結ぶことは出来ない。
- Storage Server Edition
- Windows Powered Network Attached Storage (WindowsPowerdNAS) の後継製品に当たるOSで、Windows Server 2003をベースにしたストレージ機器向けのOSである。
プロセッサ・メモリの上限は明記されておらず、ハードウェアとともにOEM提供(プリインストール)となっている。
- Home Server
- Windows Home Serverは2007年のCES(Consumer Electronics Show)でビル・ゲイツより発表された、家庭でのメディアサーバー等を利用するような環境を想定されて提供されるWindows Server 2003 R2ベースのエディション。OS単体の販売はなく、プリインストールでのみ提供予定である。