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「メダロット」の版間の差分

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メディアミックスを主眼においたメダロットには、様々な商品が存在する。
メディアミックスを主眼においたメダロットには、様々な商品が存在する。


その中核をなしたのが、イマジニアの発売した'''「メダロッチ」'''である。これは劇中に登場する多機能腕時計を模した玩具で、万歩計型育成ゲーム同様の、振動による育成システムを搭載していた(万歩計のような実用性はなく、パンチとチョップで経験値を稼ぐ「パンチョシステム」と命名されていた)。「メダロッチ」は劇中同様、内部にメダルが収納可能で、様々な種類があるメダルごとに異なる機体を育成し、育てた機体を記録し、そのデータを収集する機能を備えていた([[ポケットモンスター]]の「ポケモン図鑑」に類する)。その肝となるメダルは、本体に同梱・或いは単品で発売されたほかに、[[コミックボンボン]]の付録や、「メダロットカードゲーム」などのメダロット関連商品に付属し、各媒体を結ぶ役割を担っていた。最初期の「メダロッチ」はゲーム一作目に対応していたが、後に新作ゲームの発売に合わせ、「2」に登場する新メダロットを追加し、そして「3」登場のメダロットに対応し通信機能も備えた「メダロッチアドバンス」が発売される。また各「メダロッチ」にはカブト・クワガタのヴァージョン違いが存在した。「メダロッチアドバンス」と同時期には、同様にメダルを収集しメダロットのデータを集める「メダネットボード」も発売される。この頃には、登場するメダロットの数が膨大になったためか、穴の開いていない生メダルに自ら穴を開けてオリジナルのメダルを作るキット(「メダロッチ」は各メダル背面にある穴で、メダルを認識している)「メダルX」が発売され、メダルは収集により各媒体を結びつけるという役割を終えた。なおメダルには、メダル自体を飛ばして遊ぶ「メダルシューター」としての遊び方もあり、後には「メダロットオフィシャルカードゲーム(OCG)」でのヒットポイントを示すマーカーとして用いられもした。
その中核をなしたのが、イマジニアの発売した'''「メダロッチ」'''である。これは劇中に登場する多機能腕時計を模した玩具で、万歩計型育成ゲーム同様の、振動による育成システムを搭載していた(万歩計のような実用性はなく、パンチとチョップで経験値を稼ぐ「パンチョシステム」と命名されていた)。「メダロッチ」は劇中同様、内部にメダルが収納可能で、様々な種類があるメダルごとに異なる機体を育成し、育てた機体を記録し、そのデータを収集する機能を備えていた([[ポケットモンスター]]の「ポケモン図鑑」に類する)。その肝となるメダルは、本体に同梱・或いは単品で発売されたほかに、[[コミックボンボン]]の付録や、「メダロットカードゲーム」などのメダロット関連商品に付属し、各媒体を結ぶ役割を担っていた。最初期の「メダロッチ」はゲーム一作目に対応していたが、後に新作ゲームの発売に合わせ、「2」に登場する新メダロットを追加し、2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。そして「3」登場のメダロットに対応し通信機能も備えた「メダロッチアドバンス」が発売される。また各「メダロッチ」にはカブト・クワガタのヴァージョン違いが存在した。「メダロッチアドバンス」と同時期には、同様にメダルを収集しメダロットのデータを集める「メダネットボード」も発売される。この頃には、登場するメダロットの数が膨大になったためか、穴の開いていない生メダルに自ら穴を開けてオリジナルのメダルを作るキット(「メダロッチ」は各メダル背面にある穴で、メダルを認識している)「メダルX」が発売され、メダルは収集により各媒体を結びつけるという役割を終えた。なおメダルには、メダル自体を飛ばして遊ぶ「メダルシューター」としての遊び方もあり、後には「メダロットオフィシャルカードゲーム(OCG)」でのヒットポイントを示すマーカーとして用いられもした。


また、メダロット玩具の大半はタカラ(現タカラトミー)が発売し、手頃な小サイズのフィギュア「メダロットコレクション」、組み立て式キットの「バトルメダロット」、ティンペットにパーツを装着する方式を再現した「デュアルモデル」の三種がそのメインであった。これらはどれも、同シリーズ内でのパーツの交換が可能であった。これらシリーズは、ゲーム一作目の時よりラインナップを開始したが、後にアニメが開始すると、アニメに合わせた商品展開となり、「メダロット魂」の終了をもってその幕を閉じた。これは「魂」での人気下火の影響と思われ、事実「魂」の最終ボスにあたる「グレイン」は商品化されずじまいである。またこれらシリーズには、劇中の「メダフォース」を再現し、メタリック塗装やメッキコーティングが施されたヴァージョンも存在した。タカラの商品にはほかに、声を認識して動く大型の玩具「ボイスコマンドモデルメタビー」などがある。
また、メダロット玩具の大半はタカラ(現タカラトミー)が発売し、手頃な小サイズのフィギュア「メダロットコレクション」、組み立て式キットの「バトルメダロット」、ティンペットにパーツを装着する方式を再現した「デュアルモデル」の三種がそのメインであった。これらはどれも、同シリーズ内でのパーツの交換が可能であった。これらシリーズは、ゲーム一作目の時よりラインナップを開始したが、後にアニメが開始すると、アニメに合わせた商品展開となり、「メダロット魂」の終了をもってその幕を閉じた。これは「魂」での人気下火の影響と思われ、事実「魂」の最終ボスにあたる「グレイン」は商品化されずじまいである。またこれらシリーズには、劇中の「メダフォース」を再現し、メタリック塗装やメッキコーティングが施されたヴァージョンも存在した。タカラの商品にはほかに、声を認識して動く大型の玩具「ボイスコマンドモデルメタビー」などがある。

2007年8月25日 (土) 16:14時点における版

メダロット』は、ほるまりん原作・ナツメ開発・イマジニア発売のゲームソフト、及びそこから派生した漫画作品、アニメ作品である。

概要

ゲームソフトの発売と同時期にコミックボンボン誌上にてほるまりん作による漫画を連載開始、以降アニメトレーディングカードゲームと様々な方向に展開した。

パーツを自由に組み替えられるロボットや、ターン制とは異なる戦闘など独自性を誇り、ポケットモンスターの2匹目の泥鰌を狙う、収集・育成・通信対戦を核にした作品群の中、唯一対抗できた作品と言える。同作品のパクリと見なされることもまれにあるが、共通点は「2バージョン同時発売」「携帯型ゲーム機の通信機能を使った交換・対戦が可能」という程度である。

ポケモンは「収集」がゲーム最大の目的だが、メダロットでは「捕まえたご褒美で、詳しい説明文が表示される」ライブラリー機能は4と5にしか搭載されておらず、収集は重視されていない。逆にポケモンではあまり強調されていない「ストーリー性」が、メダロットでは重視されている。

遅咲きながらポケモンブームに陰りの出てきた2000年頃、メダロット2・3が発売されており、シリーズの人気は最高潮を迎えた。しかし、人気の促進役を担うべきテレビアニメは、製作会社の変更などにより質が低下。ポケットモンスタールビー・サファイアが出る頃には、人気はほぼ地に落ちていた。復活を期しナビ・5と作品群を出すも思うように売れず、人気だった2のリメイクを出したがどうにも振るわなかった。

復活を望む声は根強くあるものの、販売のイマジニアはゲーム事業を縮小、モバイルコンテンツを主にする会社になり、現在開発元のナツメでは公式ホームページの制作ソフト一覧に「メダロット弐CORE(カブトバージョン)」のみを掲載している(www.medarot.co.jpを放棄)。漫画連載のコミックボンボンは大幅な路線変更の上部数低迷から休刊となり、原作者のほるまりんは消息不明(専門学校の講師をしていたことが後に判明。判明前は亡くなったのではと心配されていた)、等々あり残念なことにゲーム・漫画とも新作の話は聞こえてこない。

漫画版は、小学生未満の層も含んだ少年向け雑誌連載作としては希少な、バトルシーンのみならず情緒感をも盛り込んだ作品であった。主人公とメダロットの友情、成長を描いた作品であると同時に、自我を持ち、武器を備え、数を増していくメダロットの起こしうる社会的問題が作品の根底にはあった。自我を持つ以上人類に反旗を翻す可能性があり、種を殖やすこと自体侵略行為ともいえるメダロットには潜在的な脅威がある。それにもかかわず子供とメダロットの友情を希望として見出していく物語には、鉄腕アトムにも通じるところがある。また、藤岡建機作のnaviの漫画版も人気は高く、復刊を待ち望む声がある。 別のネットのサイトにおいてもオリジナルメダロットのイラストが描かれており商品として使うのなら折り紙つきといっても過言ではない。

メダロット(ロボット)の、立体把握が充分に行われた造形は秀逸で、アニメ時に発売されたプラモデルの評価は高い。

2007年現在でもメダロット及びその他の派生作品の人気は高く、前述でも示した通りゲームの新作やリメイク、山下絹代によるゲームBGMのCD化や、漫画の復刊などを待ち望む声は絶えない。 2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。

あらすじ

人と同等以上の知能を持つ機械、メダロットが全世界に普及している時代、メダロット同士を戦わせる競技、通称ロボトルが流行している世界が舞台となる。作品によっては、メダロットを悪用し世界征服を企むロボロボ団や街の平和を守るセレクト隊等、世界観に差異があるが、総じて主人公と仲間達、そしてメダロットが協力して危機に立ち向かっていく物語である。

ロボトルの勝利条件は相手リーダーの頭パーツを破壊し、機能停止させること。負けた場合、相手にパーツをひとつ渡さなくてはならないというルールが存在するが、メダルだけは基本的に壊したり奪ったりできないようになっている。これはメダルが人間の脳に当たる役割を担っており、壊れると人格や記憶が失われてしまう(実質上の死となる)からであろう。ゲームでも経験値はメダルにのみ与えられるようになっている。 2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。

メダロットとは

メダロットとは、メダルによって機動する人型機械、つまりメダルロボットの略称である。 その機体はメダルを中核とし、骨子となるティンペットと外殻となるパーツから構成されている。基本フレームであるティンペットに四種のパーツ、頭胸部パーツ左腕パーツ右腕パーツ脚部パーツを装着、最後に人工知能の役割を果たすメダルを装填する事により、人間と同等以上の知能と行動力を有した、全長約1m程の人型ロボットが完成するのである。

メダルにはオリジナルメダルコピーメダルの二種が存在している。一般的にメダルとは、メダロット社が生成する商品であるとされている為、この名称は余り知られていないが、実はメダルとは世界各国の遺跡から発掘される古代遺産である。オリジナルメダルとはそうして発掘された、人工ではないメダルの総称である。対してコピーメダルとは、メダロット社がメダロットを商品化するにあたり、メダルの個数不足を補う為にオリジナルメダルをモデルとして量産した、一種のクローンである。基本的にこの二種には差異が殆ど無い。

またメダルにはリミッターがついており、これによってメダロット三ヶ条(一、人間が危険な状態に陥っている時それを見逃さない 二、故意に人間に危害をくわえない 三、上記の二つに反しない限り己を守る)を強制的に守らせている(ゲームではメダロット3原則、『第1条』わざと人間を傷つけてはならない 『第2条』人間に危険が降りかかるのを見過ごしてはならない 『第3条』第1条と第2条を破らない範囲で他のメダロットに致命傷を与えないこと、となっている)。しかし、悪意をもった研究者がこのリミッターを解除しようとすることがあり、こういった科学者との戦いもストーリーの一環となっている。

メダロットの詳細設定

  • ティンペットについて
ティンペットは直訳すると「ブリキの友達」であり、機能的にはメダロット本体の骨格となり、電気で収縮するマッスルケーブルという装置が筋肉の役割を果たすことで可動する。


  • パーツについて


パーツとは前記した通り、装着部位に合わせて四種に分類された部品であり、機能的には外殻や神経の役割を担う。
素材にはNFRP(ニューロンファイバー・レジン・ポリエステルの略)装甲が用いられており、それが神経系の役割を果たし、メダルから発せられる指令を全身に伝える。またその外装にはサイプラシウム合金が使用されている

(サイプラシウムとはメダルとともに遺跡より出土し、サイプラス(イトスギ)から名がつけられた物質。

ヘベレケ博士はこれをフユーンストーンと呼称し、空中要塞フユーンの動力源としても使用した)。これはメダロットの強度や経年劣化への耐性、更には行動地域の拡大を完遂する為である(ただし古くは鉄で造られていたらしい。また一般のメダロットでも潜水型以外は錆る可能性がある)。

装甲内部にはナノマシンが織り込まれており、ロボトル等によるパーツの損傷を1時間ほどで修復する。また回復系のパーツが送る信号を受けてれば、ロボトル中でも再生する。動力はソーラーシステムと動作によるエネルギー充填のオートマチックジェネレーターを併用し、永久的に駆動する。

メダルについて

メダルとは、遺跡より発掘されるオリジナルと、メダロット社の人工メダルがある。

人工メダルは、発掘されるオリジナルの中で稀に発見されるレアメダルと呼ばれるものを、培養してつくられている。レアメダルは、他のメダルと外見的にはほとんど変わらないものの、メダフォースと呼ばれる特殊な技を使うことができる(ゲーム版ではメダロッチさえあればすべてのメダロットがメダフォースを使える)。このメダフォースは一般的にレアメダルしか使えないものだが、

ファーストメダルと呼ばれる各レアメダルから最初に培養したメダルも使用可能である。または、レアメダルの波動などによって潜在能力を開花させ「先祖がえり」を起こしてどんなメダルでも、メダフォース発動能力を得ることがごくまれにあるとされている。

メダロッチについて

メダロッチとは、メダロットを制御する腕時計型の機械である(ただし、初期のゲーム版ではケータイで制御する)。
時間を表示するモニター部にはメダルの収納スペースがあり、そこにメダルを装填して事前にパーツとティンペットを登録しておけば、2~3Km以内であればパーツとティンペットが組み上がった状態の機体を自由に転送させる事が出来る。他にもメダロットとの通信やそれによる指令、緊急時のメダル強制排除、戦闘時にはメダロットのパーツの損傷率を提示する等といった機能も存在している。
ちなみに漫画版ではバージョンアップしており、デザインが一度一新されている(アニメ版のメダロッチはバージョンアップ後のデザインのみを使用する)。

メダロットは、宇宙より地球や月に飛来した存在で、その痕跡が各地の遺跡に残る。そのメダルは、地球に飛来する際にカブトムシやクワガタムシとしての特性を取り込んだ。本来のメダロットは「キッズ」と呼ばれる小型メダロットと、それを統括する大型の「マザー」メダロットによって構成されていて、マザーには知恵と大きな力、そして「降りた星で殖えろ」という使命が与えられていた。だが地球に降りたマザー達はどういう訳か(「嫌だったから」とも「ただの気まぐれ」とも言われている)その使命に従う事を拒否し、キッズ共々眠りに就いた。現在はマザーの大半が化石と化しており、キッズのみが量産されている。

ちなみに各メダロットの型番のアルファベットはモチーフとなった物の英語表記かローマ字読み、メダロット自体の名称のローマ字読みが元。

メダロット世界の歴史

メダロットの歴史は、地質学者ニモウサクタメゾウがメダル(当時は六角貨幣石と呼称されていた)を発見することから始まる。タメゾウはそれが恐るべき情報処理能力を秘めていると気づき、悪用を恐れて1938年には六角貨幣石に関するあらゆる特許・権利を取得して研究に専念する。後にニモウサク家は2001年にメダロット社を設立する。

1947年、アメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェルにメダロット(ALI型)が宇宙より飛来。この時、人類は初めて駆動する状態のメダロットを目撃することとなった。

1976年には、ニモウサクタメゾウ教授のもとで学んだアキハバラアトムが、メダロットの原型を既に完成させていた。完成していた0~5号機のうち、0号機はマザータイプ、1~5号機はキッズタイプであった。しかし二足歩行型である4, 5号機のバランサーが不完全であり、友人のオオミヤテルヒト(後の校長先生)が製作した追加パーツに頼っていた。アキハバラはやがて、1993年にマッスルケーブルを、1998年にNFRPを発明し、2000年にはメダロットの本格開発がスタートされる。そして2001年、メダロット社により、ついにメダロットの一般販売が始まった。

しかしメダロットの普及に伴ってそれを利用した犯罪、事件も頻発するようになる。増加するメダロット犯罪を防ぐため2004年にはセレクト防衛隊が発足するが、


2010年に、防衛隊の一部によって、メダロットの暴走事件「魔の十日間」が起きる(メダロット(作品)での出来事)。事件の再発防止に向けて2013年にはメダロット登録制度が制定され、メダロットの所有が免許制となり、2020年には対暴走プロテクトを搭載した2020型メダロットが発売される。

だがメダロットをめぐる事件は後を絶たず、2022年には、ヘベレケ博士率いるロボロボ団による一連の騒動(メダロット2及びアニメ版メダロット)

メダフォースの発見

Xメダル事件(コミック版メダロットR)

違法改造メダロットの流通(コミック版メダロット3及びアニメ版メダロット魂)

マザー達の暴走(コミック版メダロット4)などが発生。

2024年にはロボトルリサーチ社の宇宙テーマパーク「クラスター」漂流事件(メダロットNAVI)が起こり、人類は宇宙メダロットとの接触すら対応を考慮しなくてはならなくなった。

そして2026~27年にすすたけ村でアラクネイトが起こした一連の事件(ゲーム版メダロット5及びコミック版メダロット5・G)によって世間は改めて人とメダロットの寿命の違いによる問題を認識しはじめた。人と比べて途方も無く寿命の長いメダロット達にとって主人との死別は避けられないものであり、26年間黙認してきたメダロット社もこの事件をきっかけに遂にこの問題について本腰を入れて取り組むようになっていった。

以上のような厳密な設定はメダロットの世界観をより奥深いものとしたが、設定は各メディアによって(漫画同士でも作者によって)解釈が異なっていた。「メダロット2」の世界観では大学生の筈のヒカルがゲームとアニメでは高校生である等、年表に関しても細かい年に違いがある。

漫画のメダロット5、2巻後書きによると「この単語は何度も印刷物になっているが、毎度同じ間違いをされている。今まで一度も正しく印刷されていないのだ。」とあり、毎回"ニューロンファイバー・レンジ・ポリエステル"と書かれていた。


2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。

登場キャラクター

メダロットシリーズの登場人物、およびメダロット一覧を参照。 2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。

ゲーム

基本的に「カブト・クワガタ」の2バージョン並立発売。バージョンごとに入手可能なメダル・パーツが異なるが、シナリオは同一である。バージョン名は主人公が最初に入手する機体にちなんだもの。

基本システム

前述の通りメダルと頭部・右腕・左腕・脚部の4つのパーツから成るメダロットを戦わせる戦闘システム。メダルにのみ育成要素があり、戦闘を重ねるとレベル、熟練度が上がっていく。

頭部・右腕・左腕パーツそれぞれに定められた能力を駆使して戦う。脚部パーツ自体には能力はないが、メダロットの推進力(行動までの早さ)・機動力(攻撃回避のしやすさ)・移動タイプ(二脚タイプ・車両タイプなど)などを左右する。

各パーツによる行動にはそれぞれ定められた充填・熱量の値が(頭部パーツのみすべて同じ値)、また脚部パーツによるタイプと地形の相性と推進力の値が影響して、行動までにかかる時間と次の行動を入力するまでの時間が定まる。

各パーツ毎に装甲値(ヒットポイント)が定まっており、この値が0になるとそのパーツは破壊される。RからはパーツごとにHPが分かれるようになった。頭部パーツを破壊することでメダロットは機能停止し、両腕のパーツが壊された場合はそれぞれ持つ機能が使えなくなり、脚部が壊れた場合はそのパーツのステータスが半分になる。

リーダーの定まった3対3の戦闘で、敵リーダー機の機能停止を勝利条件とするが、戦闘には時間制限があり、時間切れの場合は機能停止したメダロットの数、それが同じなら破壊したパーツの数、それも同じなら攻撃成功数による判定により勝負が決まる。戦闘に勝利すると相手パーツが一つ得られる反面、敗北する度に自分のメダロットのパーツが一つ失われる(ストーリー中のイベントによるバトルに敗北するとゲームオーバー)。通信対戦においても相手のパーツを奪うことが可能で、この場合はメダルも奪える対象となる。

この基本システム自体は「1」、「2」、「3」、「4」、「5」共通であり、また戦闘システムの異なる「navi」、「G」、「BRAVE」においても変わることのない「一枚のメダルを核に、四つのパーツを組み合わせて戦う」というシステムの基礎は「1」で築かれた。 「2」からはメダフォースが(「5」ではメダスキルと呼ばれる)、「3」「4」「navi」ではメダチェンジが導入されている。

収集および通信対戦をテーマにしている点はポケットモンスターと同様であるが、ゲーム中でも主人公自身が会話することがある。「2」以降では話者の顔が表示されるので問題はないが、「1」をポケットモンスターと同じ感覚でプレイすると、たまに誰がしゃべっているのか混乱することがある。

メダロット

アガタヒカルを主人公に据えたRPG。

ロボトルトーナメントを勝ち抜き、悪の組織と戦うというシンプルなシナリオ。ヒロインは秋田キララと秋葉原ナエの二人おり、それぞれに対応したエンディングが用意されていた。またそのどちらでもないバッドエンドもある。

本作にはメダルは28枚存在するが、そのうちシナリオの中で入手可能なのは限られており、残りは通信対戦でメダルを奪った際、一定の条件の下出現することになっていた。

メダロット パーフェクトエディション

上記の「メダロット」をワンダースワンに移植した作品。

移植とはいえグラフィックはほぼ全面差し替え、キャラクターの台詞も大幅に変更・追加されているため、ゲームボーイ版とは別物と考えても差し支えない。

『メダロット2~4』GBC

天領イッキを主人公に据えた一連のシリーズ。アニメとのタイアップを視野に入れて製作された(当初、アニメの主人公はヒカルの予定だったが変更された模様)。シリーズ作品らしく、前主人公のヒカルとヒロインのキララ、ナエの三名は準レギュラーキャラクターとして登場する。3および4では一部キャラクターの台詞にアニメ版声優の声が当たった。また「3」と「4」はほるまりんの手を離れ、キャラクター、ストーリーともにゲームオリジナルである。

2ではメダル固有の必殺技「メダフォース」システムが、3からは機体変形「メダチェンジ」とバトルフィールド・イベントシステムが追加され、戦闘に大きな変化をもたらした。

シナリオ面では2と3はそれぞれ独立したストーリー。4は前二作を踏まえた総集編で、1以降のシリーズや漫画に登場した人気機体も使用可能となっている他、番外的位置付けだった漫画「りんたろう」のキャラクターも幅を利かせている。

メダロット2

  • 発売日/1999年7月23日
  • 定価/4179円(税込)
  • 初動売上/71,666本
  • 総売上/483,863本

主人公がヒカルからイッキになった最初の作品で、メダルやパーツが前作より大幅に追加された。メダロットの中でも人気がある作品。「1」同様、ヒロインの甘酒アリカと純米カリンそれぞれに対応したエンディングがある。

メダフォースシステムが初めて導入され、戦闘中蓄積されるメダフォースゲージを消費してメダルごとに設定された特殊な能力が発動できるようになる。互いに残るパーツが僅かになり、戦闘終盤は攻撃が単調になるという欠点を解消。最後まで気が抜けない戦闘が展開するようになる。

メダロット3

  • 発売日/2000年7月23日
  • 定価/4515円(税込)
  • 初動売上/80,243本
  • 総売上/235,617本

ファーストエイドや態勢破壊などの新たな行動が追加されたほか、メダチェンジシステムが導入され、純正メダロット(パーツを組み替えていない状態のメダロット)の一部は変形することが可能となる。メダチェンジ後は能力が変わり、また装甲値(ヒットポイント)が各パーツごとに分散せず一体化する。変形後の能力にもよるが、変形後はパーツが破壊されて能力が使えなくなることがなくなるので、変形するメダロットの方が有利である。純正メダロットを尊重するために組み込まれたシステムであったが、これにより戦闘における行動の選択の幅が広がった反面、メダロット最大の魅力であるパーツ交換の優位性が下がることとなった。ちなみにこのころは変形ロボが流行っていたので流行に合わせたのだろう。

メダロット4

  • 発売日/2001年3月23日
  • 定価/4725円(税込)
  • 初動売上/59,229本
  • 総売上/115,675本

イッキが主人公を飾る最後の作品。戦闘システムでは勝ち抜きロボトルなど種類が幅広くなった。またミニゲームが数多く増え、ロボトルだけでなくミニゲームもストーリーに絡んでくる。良いパーツが簡単に入ったり更に新たな攻撃が追加された。3の全パーツに過去作品の人気のあるパーツ、新規のパーツから構成された。

2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。

メダロット弐CORE

  • 発売日/2003年4月18日
  • 定価/5040円(税込)
  • コミックボンボン専売カブトバージョン/2002年12月25日
  • 総売上/カブト(ボンボンバージョン含まず)1.6万、クワガタ1.7万、計3.3万

「メダロット2」をGBA用にリメイクした作品。

システム面やメインシナリオにおける大きな変更はなく、3以降に存在した(ボイスも含めて)「メダチェンジ」システムなども搭載していない。変化として挙げられるのはグラフィックの完全差し替えとパーツ性能の再調整、人気機体の追加、イベントの追加など。

元々はアメリカで発売された『medabots』を日本語にローカライズしたもの。当初はコミックボンボン誌上でのカブトバージョン限定通販(ボンボンバージョン)

ボンボンバージョンはコミックボンボンにハガキを送るとエンディングに名前を載せてもらえた。そのためエンディングは非常に長く、Aボタンを押すとエンディングのメッセージを早送りできた。更に説明書にほるまりんの直筆メッセージと簡単なボスの紹介があった。一般販売されたカブトバージョンとクワガタバージョンの違いはこの2箇所のみで、パッケージでの判別は不可能。

後にクワガタバージョンを追加して一般市販される。この一般販売されたバージョンはほるまりんからのメッセージ、ボスの攻略、エンディングのユーザーの名前と早送り機能は削除された。ただし説明書の目次はボンボンバージョンと同じなので目次はまちがっている。


現在では希少価値が高まり、Amazon.comなどでは中古ですら¥10.000以上はする 開発会社ナツメでもメダロット作品として唯一製品一覧に載っているソフトである。

パーツコレクション

『メダロット パーツコレクション』GB

主人公はパディで、とらわれたユウキを助けるため勇者になり魔女を倒す話。 1の全パーツが手に入り、女形のパーツも男型に装備できる。


『メダロット パーツコレクション2』GB

主人公はユウキで、とらわれたパディを助けるため勇者になり魔女を倒す話。 1の全パーツが手に入り、女形のパーツも男型に装備できる。


『メダロット2 パーツコレクション』GBC

あるエイリアンが間違えておじいさんをつれてきたことから始まる。 そのせいで、学校がめちゃくちゃになってしまい……

『メダロット3 パーツコレクション』GBC

それぞれの本編に登場する全ての機体・メダルを入手することができる補完ソフト。 3だけは本編の登場人物たちのその後を知ることができる。なお、4に関しては、3と通信交換する必要はあるものの、本編ですべてのパーツが入手可能であるためパーツコレクションは存在しない。

『メダロット5』GBC /『メダロットG』GBA

主人公をテンサンコイシマルに変更した新章。冒頭でいきなりヒカルが登場するなどした2とは異なり、前作との関わりは全体的に薄い。

5ではメダフォース・メダチェンジシステムを廃し、新たに脚部を除く全ての行動パーツにグー・チョキ・パーのマークがつき、フィールドにも同様のいずれかのマークがあり、戦闘が始まるときにランダムに決定され、それに勝てるマークがついているパーツで行動するとそのパーツのマークに変わり様々な追加ボーナスを発生させる「メダコンボ」システムや、いままで条件を満たしていればロボトル中何度も発動することが出来たメダフォースは、メダスキルと名称が変わり、一回のロボトルにつきそれぞれのメダスキルは一回しか出来なくなった。他にメダルの分岐進化が追加された。

舞台は田舎町すすたけ村に引っ越して来た主人公が村で起こる奇妙な事件を期に、その真相に迫っていくというものである。

だが、所々で「未完成」な部分が見受けられ(入手不可能なパーツ・メダル、侵入不可能なマップ等)、 開発途中でリリースしてしまったのでは、と推測する向きもある。 漫画版も第2巻の巻末でほるまりんが述べているように「色々な都合」により 全12話のところを全7話に短縮されてしまっており、そういった意味でも惜しい作品という認識が強い。

Gは5と繋がりのあるシナリオだが、従来の「メダロット」とは異なりアクション方式のバトルシステムを採用している。 クリア後は中学生になったイッキやコウジといったおなじみのキャラたちとの戦いも可能。ただし、その使用メダロットは「2」で使用していたもの。「G」のシステムが、もともとアメリカで発売されたアニメ版準拠の物の流用だったためで、メインキャラクター以外のキャラが使用するメダロットがほぼすべて「2」以前の物であるのもそのためである。

漫画版はゲームよりも直接5から繋がる話という色が強く、タイトルにも「メダロット5のつづき」と冠されている。

メダロット5 -すすたけ村の転校生-

プレイするハード(GBCかGBA)により、イベントが追加されたり、異なるパーツを入手することができる。

メダロットG

  • 発売日/2002年7月19日
  • 定価/5040円(税込)
  • 初動売上/19,090本
  • 類型売上/46,358本
  • 米国売上/27,864本(カブト)、21,980本(クワガタ)

メダロット・navi

  • 発売日/2001年9月7日
  • 定価/6090円(税込)
  • 初動売上/25,802本
  • 類型売上/39,613本
  • 米国売上/126,178本(カブト)、117,799本(クワガタ)

従来の「メダロット」の世界をやや離れた作品。ほるまりんではなく藤岡建機が人物·機体デザインを行ったためか、他のシリーズ作品とは毛色が異なる。宇宙テーマパーク「クラスター」に隔離されてしまった主人公とその友人らが、地球への帰還方法を探し出すというストーリー。従来よりシリアスな設定・ストーリーに合わせて、主人公達も中学生として設定されている。

戦闘は9×9マスのグリッド上で5対5で戦うSLG方式で、今まで同様時間制限がある。そのため従来のシリーズと比べ戦闘時間が長くなったが、他のSLGと比較すると時間は格段に短い。また、戦闘はターン制で進行するのも大きな違いである。基本的には各チームのリーダーから行動するが、脚部パーツの「推進」が高いものから行動できるため(ただし、メダチェンジして「推進」の値が変わっても行動順は変わらないバグあり)「飛行」タイプなど推進の極端に高いものはリーダーより先に行動できることがある。パーツの「充填」「放熱」の値はターン始めにチャージされる「AP」の消費量として表現される。主人公の機体は基本的に一体のみの参加(二体目以降は予め設定した行動ローテーションに沿って行動)、仲間と共に戦う。仲間のパーツは変更できないが、主役級キャラの機体はストーリーの進行度に応じて段階的に強化できるよう工夫されていた。とはいえ純正メダロットを操ることがメインとなるため、使いこなすのにより戦略を必要とする分、やはりパーツ交換の魅力は犠牲となっている。2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。メダフォース・メダチェンジシステムも採用されている。戦闘はほぼイベントによるものなので、自由な戦闘が可能となるクリア後まで育成は困難。また後半の敵やクリア後の隠しキャラクターと戦う機会は限られており、パーツの収集は至難な上、一部のパーツは正規の方法では入手できず、パーツのコンプリートは不可能である。

舞台が隔離された宇宙空間であるにも関わらず、クリア後にはファンサービスとしてイッキやりんたろうといった他メディアのキャラクターたちも登場、仲間に加わる。

なお「メダロット」シリーズは各メディアが独自のストーリーを持っているのが特徴だが、漫画「メダロット・ナビ」だけはこのゲームに密着した作品となっており、ゲームのプロローグとエピローグが交錯する。前者の主役はゲームと同じくカスミ、後者の主役はメダロットであるクワガタバイザンである。しかしメタビー(ゲームにおけるグランビートル)との出会いが前倒しになっている等、ゲーム版とは異なる面もある。何よりゲーム版でのシナリオにあたるクラスターでの出来事が悲壮感もって語られており、挿入される星の王子様の引用と相まって叙情的雰囲気を持つ作品となっている。

メダロット・ナビのゲームクリア後に手に入るパスワードを集めて専用ハガキでイマジニアに送ると、抽選5名にホビージャパン2001年9月号 (No.387) に製作されたグランビートルとソニックスタッグの完成品フィギュアがプレゼントされた。締め切りは2002年1月31日。 "カラフル・ピュアガール"で連載された(詳細不明)。

「ナビ」のデザイナーについて

メダロットシリーズは主にほるまりんがキャラクターデザインを行っていたが、「ナビ」は様々なデザイナーが参加した。

核弾頭公式HPBBSによると、核弾頭は100体以上登場するメダロットのうち、ソーナンズのテントウムシ型、カマキリ型、カメムシ型で初期型・可変型それぞれや、アシカ型、ニワトリ型、クロコサギ型、ブタ型等20体くらいのベースデザインを担当した。また、「メダロットR」のメダロットのデザインを担当したまるかた、ホビージャパンで作例を担当した模型の王国などがデザインに参加している。これらのデザインは、最終的に藤岡建機がデザインの統一を行った。

加えて、一般公募によるメダロットの募集は「4」以後恒例となっていたが、「ナビ」ではコミックボンボン誌上で行われた読者参加企画「X計画」を反映させたために、特にそれが多い。中にはボンボンで「ハダカ侍」を連載していた漫画家サダタローのデザインした機体もある。

メダロット R

『メダロットR』PS
『メダロットR パーツコレクション』PS

プレイステーション·ポケットステーション対応の作品で、主人公はイッキ。しかしキャラクターグラフィックを担当しているのはアニメのスタッフでもほるまりんでもなく、藤岡建機である。

バトルシーンが全面3Dとなっていたが、システム的にはGB版「2」と同等。バージョン並列販売とはならず、Rが本編、パーツコレクションが補完的役割を果たした。

画面ローディングが並々ならぬ遅さであることでも知られている。Rに出てくるメダロットには、重機バイクと言った、子供に人気が出そうな物や、メイドロボや魔法少女と言った,萌えキャラを意識したようなものが多い。アニメ版の世界大会決勝を再現できるのはこの作品だけである。

メダロットBRAVE

  • 発売日/2003年11月28日
  • 定価/7140円(税込)
  • 米国売上/16,795本
  • CMについて
    • 放送枠は2003年10月6日2004年3月8日まで毎週月曜日午後6時27分00秒から30秒(直前のアニメの後提供直後)
    • アニメの動画の有無で2種類(アニメの動画はメダロット第14話より)×15秒バージョンと30秒バージョン×最後の発売告知が「11月28日発売!」と「好評発売中」の2種類で合計8種類ある

ゲームキューブ対応のアクションRPG。GB版4が「イッキ編最終章」と謳われていただけに、パッケージを見て驚いたファンも少なくなかった。バージョン並立とはならず、クワガタ型機体はライバル·辛口コウジの愛機として登場する。

アクションゲームとしては難易度はそれほど高くなく、フルポリゴンで動きもスムーズ。 2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。 全作品の中で唯一戦闘で自分で動かせるため一番メダロットらしさが出ている。

ただしゲーム中にはバグが多数存在し(フリーズする、ゲームの進行が止まる等)、メモリーカードの修正をサポートしてもらわないと完全クリアはできないようになっている。そのため、パーツのコンプリートも難しい(ほぼ不可能)である。非常に稀だが、バグとして完全クリアできてしまうこともある。(このゲームは完全クリアできないゲームであり、完全クリアできてしまうことがバグ)

GBAリンク機能により、「メダロットnavi(カブトver.クワガタver.)」「メダロットG(カブトver.クワガタver.)」「メダロット弐CORE(カブトver.クワガタver.)」と連動させることでレアパーツを入手することが出来るが、これは完全クリア後のお楽しみ要素のため、上記の通り不可能に近い。

これらのバグに対応するため、ナツメ(株)ユーザーサポート係が、メモリーカードのデータを修正するサービスを行っていたが、現在は受け付けていない。

真型メダロット

機体デザインや登場キャラクターのデザインを北沢直樹が担当しており、グラフィックは旧来のシリーズとは全く別の路線である。

今までのデザインに慣れ親しんできたファンには大きな衝撃を与えたり、同じシリーズだと気付いてもらえなかったりした。

シナリオは1をベースとしたリメイク、システムはCORE(つまり2)とほぼ同一。(ストーリーに若干の変化あり)

パーツのステータスはCOREの数値を流用している。

ただし主人公はヒカルではなく、ガンマというかなり口が悪い少年である。

メダロット カードロボトル

オフィシャルカードゲーム「メダロット」をGB用ソフトにしたもの。フィールド自体は「メダロット2」のもの。

ゲーム中のキャラクターや地名などの他に本編とのリンク性はないが、「メダロット2」中でレアパーツを入手するためのパスワードなどが随所に隠されている。

アニメ

メダロット (アニメ)を参照。

漫画

これら二作品のシリーズは共にコミックボンボン誌上で連載されたが、設定がアニメ版やゲーム版と異なる部分がある。また両作はゲームと同じく基本的には同一の世界観を有しており、『メダロッターりんたろう』のキャラクターがほるまりんの『メダロット』の中に登場したり、逆に『メダロット』のキャラクターが『メダロッターりんたろう』に登場する事もあった。


ゲーム発売に合わせてタイトルを変更しているが、2~4、5とGなど内容が繋がっている作品もある。
    • 『メダロット』 全三巻 主人公・アガタ ヒカル
    • 『メダロット2』 全四巻 主人公・天領イッキ
    • 『メダロット3』 全二巻 主人公・天領イッキ
    • 『メダロット4』 全二巻 主人公・天領イッキ
    • 『メダロット5』 全二巻 主人公・テンサン コイシマル
    • 『メダロットG』 全二巻 主人公・テンサン コイシマル

2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。

  • 藤岡建機作品
    • メダロッターりんたろう』 全三巻 主人公・波島りんたろう
    • 『メダロットR』 全二巻 主人公・波島りんたろう
    • 『メダロット・ナビ』 全一巻 主人公・アサノ カスミ

トレーディングカードゲーム

メダロットのカードゲームは二種類発売された。 2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。

一つ目は『メダロットカードゲーム』。スターターパック1種類、ブースターパックは第3弾までが発売。1パックにトレーディングカードゲームとトレーディングカードが同封され、「1」の機体パーツやキャラクターが登場。「2」の初回版には、このトレーディングカードに準じた限定カード「ラピ」が付属し、ゲーム内にラピを出現させるためのパスワードが記されていた。カードゲームはメダロットの特徴である、パーツ交換をフィーチャーした内容で、互いのメダロットのパーツの耐久値を減らしあい、最終的に頭部パーツの耐久値を0にしたものが勝利する。 後にGBソフト「メダロットカードロボトル」としても移植され、これには「2」の機体パーツ、キャラクターも追加されていた。

二つ目は『メダロットオフィシャルカードゲーム』。アニメ版、「3」、「4」、「ナビ」(及び「1」、「2」、「R」、「5」の一部)の機体やキャラクターが登場。スターターパックはVol1~2、ブースターパックはVol1~5までが発売された(Vol3からはカードの仕様が一部変更されている)。なお、ブースターパックはバンダイカードダスによる展開。 個性豊かで多彩なメダロットやロボトルのルールを生かし、3機のメダロットを場に出して対戦する。最終的には、相手のHPかデッキ(山札)を先に0未満にしたものが勝利する。メダフォースやメダチェンジのシステムも採用されている。メダロットの攻撃力が相手メダロットの装甲値を上回った(強攻撃)場合破壊できるが、相手の装甲値に満たなかった場合でも攻撃の威力分相手の手札を減らすことができる弱攻撃という独特のルールがあった。 最も古いのは「3」の初回版に付属、またキャンペーン展開されたものだが、これは一般的なトレーディングカードサイズで、カードダスサイズとなった正式版より一回り大きかった。そのため、人気メダロットが多くカード化されていたにもかかわらず、正式版と混ぜて遊ぶ事は困難。 その後「3(4の発売に合わせた形で発売された「クリアピューレ」カード付属版と「メタビー」カード付属版)」や、「3パーコレ」、「4」、「ナビ」、「5」のそれぞれ初回版にも限定カードが付属した。 コミックボンボン誌上でも「ティレルビートル」カードのプレゼントや、「男!度胸 メダカードファイターズ」(作、舵真秀斗)が連載され、その単行本の1, 2巻それぞれにも限定カードが付属した。

その他関連商品

メディアミックスを主眼においたメダロットには、様々な商品が存在する。

その中核をなしたのが、イマジニアの発売した「メダロッチ」である。これは劇中に登場する多機能腕時計を模した玩具で、万歩計型育成ゲーム同様の、振動による育成システムを搭載していた(万歩計のような実用性はなく、パンチとチョップで経験値を稼ぐ「パンチョシステム」と命名されていた)。「メダロッチ」は劇中同様、内部にメダルが収納可能で、様々な種類があるメダルごとに異なる機体を育成し、育てた機体を記録し、そのデータを収集する機能を備えていた(ポケットモンスターの「ポケモン図鑑」に類する)。その肝となるメダルは、本体に同梱・或いは単品で発売されたほかに、コミックボンボンの付録や、「メダロットカードゲーム」などのメダロット関連商品に付属し、各媒体を結ぶ役割を担っていた。最初期の「メダロッチ」はゲーム一作目に対応していたが、後に新作ゲームの発売に合わせ、「2」に登場する新メダロットを追加し、2007年には、ほるまりん自らが描いた同人誌「メダロット2043」が発刊された。そして「3」登場のメダロットに対応し通信機能も備えた「メダロッチアドバンス」が発売される。また各「メダロッチ」にはカブト・クワガタのヴァージョン違いが存在した。「メダロッチアドバンス」と同時期には、同様にメダルを収集しメダロットのデータを集める「メダネットボード」も発売される。この頃には、登場するメダロットの数が膨大になったためか、穴の開いていない生メダルに自ら穴を開けてオリジナルのメダルを作るキット(「メダロッチ」は各メダル背面にある穴で、メダルを認識している)「メダルX」が発売され、メダルは収集により各媒体を結びつけるという役割を終えた。なおメダルには、メダル自体を飛ばして遊ぶ「メダルシューター」としての遊び方もあり、後には「メダロットオフィシャルカードゲーム(OCG)」でのヒットポイントを示すマーカーとして用いられもした。

また、メダロット玩具の大半はタカラ(現タカラトミー)が発売し、手頃な小サイズのフィギュア「メダロットコレクション」、組み立て式キットの「バトルメダロット」、ティンペットにパーツを装着する方式を再現した「デュアルモデル」の三種がそのメインであった。これらはどれも、同シリーズ内でのパーツの交換が可能であった。これらシリーズは、ゲーム一作目の時よりラインナップを開始したが、後にアニメが開始すると、アニメに合わせた商品展開となり、「メダロット魂」の終了をもってその幕を閉じた。これは「魂」での人気下火の影響と思われ、事実「魂」の最終ボスにあたる「グレイン」は商品化されずじまいである。またこれらシリーズには、劇中の「メダフォース」を再現し、メタリック塗装やメッキコーティングが施されたヴァージョンも存在した。タカラの商品にはほかに、声を認識して動く大型の玩具「ボイスコマンドモデルメタビー」などがある。

そのほかの商品には、セイカノート文具天田印刷加工遊具(シールメンコなど)、タニイ日用品有井製作所プラモデルグリコの「メダロットウエハースチョコ」などがあるが、これらはいずれもゲーム一作目、或いはアニメ無印の頃の商品であり、「NAVI」や「5」になると「OCG」以外(OCGにおいても、「5」はゲーム初回版に付属した2枚のみ)の商品は一切無かった。

ホビージャパンとの連携

ホビージャパン誌上で一時期、メダロットのコーナーがあった。それ以前も何度か単発の作例が載ることはあったが、2001年9月号 (No.387) 以降四ヶ月(一度休止あり)にわたって展開された"メダロット・ナビ パースペクティブ(立体感覚)"においてはメダロット・ナビ登場メダロットが立体化された。模型製作は全て模型の王国が担当。また、作例とともに様々なメダロットの公式イラストが掲載されていた(掲載されているイラストの大きさは約3センチメートル~5センチメートルと小さいとはいえ、キャラクターブックが発売中止になり、公式イラストが見られることは貴重)。


ホビージャパン2001年9月号 (No.387)

この号より"メダロット・ナビ パースペクティブ"開始。掲載されたのはゲームのキャンペーンの賞品でもあるグランビートルとソニックスタッグである。

ホビージャパン2001年10月号 (No.388)

  • 対象メダロット/ブレザー型メダロットブレザーメイツ
  • 副題/華やかなる女型メダロットの世界
  • 掲載公式デザイン
  1. ヒヨリ(人間)
  2. ブレザー型メダロットブレザーメイツ
  3. メイド型メダロットメダメイド
  4. ネコ型メダロットマゼンダキャット
  5. バニー型メダロットバニーハート
  6. セーラー型メダロットセーラーメイツ
  7. セーラー型メダロットセーラーマルチ
  8. カゲロウ型メダロットランプライト
  9. クリオネ型メダロットラーヴァ
  10. フラミンゴ型メダロットパッショネイト(変形前/変形後)
  11. バラ型メダロットローズバッド
  12. ゴキブリ型メダロットブラックレスター

ホビージャパン2001年12月号 (No.390)

  • 対象メダロット/カミキリ型メダロットドライシスト
  • 副題/非人間型メダロットの魅力
  • 掲載公式デザイン
  1. カミキリ型メダロットドライシスト
  2. カメムシ型メダロットバグスティンク
  3. カマキリ型メダロットシックルカッター
  4. ヤマアラシ型メダロットウォーヘッドリィ
  5. サンゴ礁型メダロットフィッシュホーム
  6. タコ型メダロットカネハチまーく3
  7. イカ型メダロットイカテン
  8. フクロウ型メダロットアウェイクミー
  9. 蚊型メダロットロングレッグ
  10. パンダ型メダロットテツワンパンダム
  11. リス型メダロットナッツクラッカー
  12. トカゲ型メダロットサイドワイズ
  13. 蟹座型メダロットキャンサー
  14. 獅子座型メダロットレオ
  • 発売中止となった最強キャラクターブックの販売告知有り。それによると
    • 販売元/講談社
    • 定価/880円(本体価格)
    • 11月発売予定

ホビージャパン2002年1月号 (No.391)

  • 対象メダロット/ナビゲーターメダロットナビコ(ナビ·コミュン)
  • 副題/シリーズ後半登場のメダロットたち
  • 掲載公式デザイン
  1. ナビゲーターメダロットナビ·コミュン(変形前/変形後)
  2. カブト型(強化型)カイゼルビートル
  3. クワガタ型(強化型)ルミナススタッグ(変形前/変形後)
  4. ブレザー型(強化型)ブレザーマルチ(変形前/変形後)
  5. バラ型(強化型)ローズブーケ
  6. へびつかい型ーオフィニクス(変形前/変形後)
  7. 牡牛座型タウルス(変形前/変形後)
  8. 銀狼型シルバリオン(変形前/変形後)
  9. 金狼型ゴルドラン(変形前/変形後)
  10. 人形型ララ
  11. 人形型(強化型)クレイドル

備考

もともとのメダロットのモチーフは、人間のグラディエーターのようなものを戦わせるものだった。その断片は、メダロット連載開始直前、コミックボンボン97年5月号に掲載された短編漫画「ボンボンオリジナルゲーム計画発動!!ほるまの世界征服日記」からもうかがえる。その内容は、メダロットの誕生を大幅な脚色を交えて追ったもので、ボンボン編集部とイマジニアに一度不採用とされたほるまの企画が、手直しを受けて『メダロット』として完成していくさまが描かれていた。

ゲームのメダロット4で初登場のメダロット、メダロット5の主人公機以外のメダロットと主人公以外のキャラクターデザインはTAGROが色指定までの設定画を担当した(クリーンナップされた絵やポージングされた絵、カードの絵などはTAGROの設定を元に別の絵描きが作成したもの。また4のグレインはほるまりんデザインの可能性もあるという)。但し、攻略本、ゲーム、漫画のどれにもTAGROはクレジットされておらず、ただ"キャラクターデザイン:ほるまりん"とのみ記載されている(TAGROに関する情報は本人の公式HPの掲示板による)。

関連項目

  • ほるまりん
  • 藤岡建機
  • イマジニア メダロットの商標はイマジニアが持っている。つまり製作。
  • ナツメ 真型以外すべての開発、制作(つまりプログラミングやシナリオ、グラフィックを作った)はナツメが行っていた。