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2007年9月15日 (土) 19:01時点における版

アップルキー (apple key)とは、米Apple社が1977~1993年に販売していたパーソナルコンピュータ"Apple II"のキーボード上にあるアップルマークのかかれた修飾キーのことである。

概要

アップルキーは、"初代Apple II(Apple II std)"ではまだ存在しなかった(それに該当する修飾キーも存在しなかった)。初めて登場したのはApple IIeからである。

キーの名称(機種別)

Apple IIe、Apple IIc

アップルキーが2つ存在していた。

  • オープンアップルキー (アップルマーク色:白)
  • ソリッドアップルキー (アップルマーク色:黒)

Apple IIe with 10 Key、Apple IIc plus

アップルキーはオープンアップルキーのみになり、名称もオープンを取って「アップルキー」になった。また、ソリッドアップルキーは「オプションキー」に名称変更された。

  • アップルキー (元・オープンアップルキー、アップルマーク色:白)
  • オプションキー (元・ソリッドアップルキー、アップルマーク廃止、"option"の文字表示)

Apple II GSについて

"Apple II GS"は他のApple IIシリーズ(本体とキーボードが一体化)と違い、本体とキーボードが別(セパレートタイプ)になっている。そのためApple II GS用のキーボード"Apple II GS Keyboard"が販売された。

このキーボードはMac用キーボード"Apple Desktop Bus Keyboard"と全く同一製品だったため、アップルキーがMacのコマンドキーと兼用になっている。そのキー表示は左側にアップルマーク、右側にコマンドキーを意味する四葉のクローバー似のコマンドマークを並べた独特の表示である。

つまり「Apple II GS使用時にはアップルキー」、「Mac使用時にはコマンドキー」として使えるための工夫であった。なお、ソリッドアップルキーは"Apple IIe with 10 Key"、"Apple IIc plus"と同様にオプションキーへと名称変更された。

Macのコマンドキーについて

Apple Desktop Bus Keyboard(Apple II GS keyboard)以降から続いたコマンドキーの独特の表示は近年までMacシリーズのキーボードに適用されていたが、2007年8月販売の"Apple keyboard"で、ついにアップルマークが廃止され、代わりに「command」の文字表示とコマンドマークが並んだ表示になった。

アップルマークを廃止した本来の理由は「Apple IIシリーズの販売終了(1993年)からかなりの年数が経ったため」である。今までコマンドキーに「command」の文字表示がないため「コマンドキーがどれか分からない」という問題が以前から指摘されていたにもかかわらず、アップルが頑としてアップルマークを表示し続けてきたのも元Apple IIユーザーへの配慮だった。

しかし2007年現在でApple II販売終了から既に14年も経っている上に、Intel CPU搭載のMac(Intel Mac)において、ソフトウェア"Boot Camp"を用いて、Mac本体でWindows XP,Windows Vistaが利用可能になると「Windowsのコントロールキーに該当するコマンドキーがどれか分からない」という新たな問題が発生。アップルマークを表示し続けるには限界に達した。そのためアップルは2007年8月販売の新型キーボードのアップルマークを急遽廃止し、代わりに「command」の文字をコマンドマークと併記したといわれている。

ちなみに、Macユーザーでコマンドキーのことをアップルキーという者がいるが、アップルキーとは、あくまでApple IIの修飾キーの名称であり、Macの修飾キーを指す名称ではない。

関連リンク