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「国立天文台」の版間の差分

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** 国立天文台三鷹キャンパス特別公開(例年は、10月中旬から下旬にかけての休日を利用して行う)
** 国立天文台三鷹キャンパス特別公開(例年は、10月中旬から下旬にかけての休日を利用して行う)
** [[国立天文台定例天体観望会]](第2週の金曜日、第4土曜日)
** [[国立天文台定例天体観望会]](第2週の金曜日、第4土曜日)
* 石垣島天文台
** 常時公開は昼間。夜間公開(天体観測)は、事前申し込み30名の定員制で、3交代制:20:30~22:00まで(季節毎に変わるため注意)。
* その他の施設
** 国立天文台のHPを参照のこと。施設毎に常時公開している施設([[野辺山宇宙電波観測所]])等もあれば、事前申し込み制で公開している施設([[ハワイ観測所]])等もある。特別公開に関しては各施設毎に地元自治体との協議及び休日・祭日等の利用による。


== 教育研究業務 ==
== 教育研究業務 ==

2007年10月28日 (日) 17:24時点における版

国立天文台(こくりつてんもんだい、英:National Astronomical Observatory of Japan)は理論観測の両面から天文学を研究する日本研究所大学共同利用機関法人である。正式名称は「大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台」。

海外のハワイ観測所などいくつかの観測所や、三鷹キャンパスなどで研究活動を行っており、総称として国立天文台と呼ばれる。本部は三鷹キャンパス[1]内にある。

概要

国立天文台は本部を東京都三鷹市に置き、日本各地や国外にも観測施設を設置し観測業務並びに機器開発、装置運用を行っている。自然科学研究機構を構成する大学共同利用機関の一つであり、総合研究大学院大学に参加している。また、台内に社団法人日本天文学会、財団法人天文学振興財団等の天文学もしくは宇宙物理学研究支援の団体の事務局を持つ。理科年表の編纂といった活動も行なっている。代表的な観測施設としてハワイにてすばる望遠鏡の観測業務並びに機器開発、装置運用を行う。

歴代台長

国立天文台発足以降の、歴代台長(在任期間)の一覧

沿革

東京帝国大学から、東京大学附属東京天文台、そして国立天文台の公式な歴史。

研究活動

国立天文台は日本の天文科学研究における代表的な研究機関として、天文科学および宇宙物理学(関連項目:天体力学宇宙論)に関連する分野の研究教育活動をほぼ網羅する。また、自然科学研究機構における天文科学専門組織として、大学及び大学院における研究活動の支援を行っている。大学研究共同利用機関として、各学校法人や研究室からの研究計画に基づく研究利用申請や研究者の受け入れによって、観測装置の共同開発及び開発指導を始め、施設利用の推進、さらに観測データの共同利用なども進めている。さらに国家事業としての編纂を行う「暦計算室」や日本標準時 (JST) の決定および報時を行う「天文保時室」などの部署を持ち、独立行政法人産業技術総合研究所(略称:AIST)や独立行政法人情報通信研究機構(略称:NICT)などと並んでこの分野における国内の代表的機関の一つである[2]

国立天文台は日本以外の天文科学研究機関との国際共同研究活動も幅広く実施しており、最近の例としてはすばる望遠鏡ALMA望遠鏡などのプロジェクトが挙げられる。また、4D2Uプロジェクトや太陽系外惑星探査プロジェクトなど、従来の研究活動の枠組みを超えた新たな研究プロジェクトにも取り組んでいる[3]

さらに、「開かれた天文台」として石垣島天文台などの設置・運用を支援し、日本における天文科学分野の広報・普及活動を推進している。

今後のプロジェクトとして、より大口径かつ大規模な観測に対応した「超大型光学赤外線望遠鏡」[4]の調査研究・開発研究を開始している。ヨーロッパ南天天文台 (ESO) でも同様のプロジェクトとしてOWL計画の検討を開始しているそうである。今後、このプロジェクトや北米(アメリカカナダ)とのこれまで通りの連携を維持し発展させる予定である[5]。国際学会や国際天文学連合での学術発表や国際天文学連合の専門委員会での議論を通じて、大型望遠鏡計画のコンセンサス作り、技術的な仕様の調整(発展的かつ建設的な議論)、私達国立天文台職員一同は、最終的には自然科学研究機構及び文部科学省、なにより納税者の方々の理解と了承が必要とされるため、時間をかけてでも地道、少しずつでも、科学技術創造立国へ向けて、努力を続けていきたいと考えている。

付記として、各国からの留学生の受け入れや観測装置の利用促進・さらに提供なども実施し、各国の天文台の近代化に向けた活動の支援も実施。詳細は、その他の活動を参照。

組織

国立天文台の組織はプロジェクト室・センター・研究部の3つに大きく分かれる。各組織は以下の通りである。特に明記していないものは三鷹キャンパス内に組織が設置されている。

プロジェクト室

プロジェクト室は、国立天文台が大学研究共同利用機関[6]として、各大学等の研究室からの利用申請に基づいて様々な観測や実験の実施や開発研究を円滑に行なうために設置された組織である。国立天文台が日本国内外にて運用を行う各観測所もプロジェクト室の一種となっている。[7]

観測所

観測所は、観測装置群の運用、観測業務、観測データ解析を行う施設である。観測業務は、各研究室等からの観測計画に基づき実施されており、観測データは観測計画を立てたグループ等に公開され、解析業務が行われることになっている[8]

国内
海外
人工衛星
  • ひので科学プロジェクト - 「ようこう」の後継として打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)の開発研究ならびに運用を進める組織。宇宙航空研究開発機構 (以下、JAXAと記す) 宇宙研究本部との共同プロジェクト。「ひので」の打ち上げ成功・観測開始に伴い、Solar-B推進室から観測所としての性格を持つ当プロジェクトへと移行した。

開発研究室

所在地は全て三鷹キャンパスである。推進室の位置づけは、観測装置群の企画から開発時に設置され、観測装置群が稼動すると、プロジェクト室へ移行し各観測業務並びに運用、解析業務を行うことになっている。また、一般の開発研究室は、それまでの観測業務から得られたデータ解析業務を平行して行いつつ、次世代の開発研究に向けた企画から開発を受け持つことになっている。[9]


  • 天文シミュレーションプロジェクト - 天文学専用スーパーコンピュータを備えた研究室。天文学のシミュレーション計算を専門的に行う組織である。[10]
  • ALMA推進室 - チリ共和国アタカマ砂漠に80台の電波望遠鏡を作る国際プロジェクトの開発研究を推進する組織。
  • 重力波プロジェクト推進室 - 重力波望遠鏡の開発研究ならびに運用を進める組織。
  • RISE推進室 - 月周回衛星計画「SELENE計画」における、月測地学探査に必要な開発研究を行う。JAXA との共同プロジェクト。
  • MIRA推進室 - 光赤外線干渉型望遠鏡の研究開発ならびに運用を進める組織。
  • JASMINE検討室 - 将来打ち上げる赤外線探査による位置天文衛星計画の技術開発、ならびに検討を進める組織。
    • 赤外線探査による位置天文衛星(略称:JASMINE)。京都大学理学系研究科宇宙物理研究室との共同プロジェクト。
  • スペースVLBI推進室 - スペースVLBIVSOP計画)の運用計画を推進する組織。JAXA 宇宙研究本部との共同プロジェクト。VSOP計画にて使用された天文観測衛星はるかは運用を終え、次世代の観測計画VSOP-IIに必要な開発研究の具体化及び準備作業を進めている。
  • 4次元デジタル宇宙プロジェクト室(略称:4D2U) - VR技術を用いてインタラクティブな天文学教育ソフトを開発する。
  • ELTプロジェクト室(Extremely Large Telescope) - 次世代超大型光学赤外線望遠鏡計画の開発研究の調査研究を実施。
  • 太陽系外惑星探査プロジェクト室 - 現在、国内では唯一の太陽系外惑星探査に関する公的研究組織。[11]

センター

センターは、天文科学(天文学の物理学分野および宇宙物理学)全体の発展に欠かせない基盤となる研究活動を支援する組織である。所在地は全て三鷹キャンパスである。[12]

  • 天文データセンター - 天文科学関連データベースの国内外との連携センター(各天文台との協定の締結によって、天文学データベースの相互利用の推進を行う)。
    • データベース天文学推進室 - 世界中に分散する各種天文科学データベースを統合化し、波長を越えたデータ解析を可能にするJVOプロジェクトの開発研究を行う。[13]
  • 先端技術センター - 天体観測機器の開発研究を行う。天体観測装置開発支援センターの役割を担う。
    • 開発研究は、全てここで行われている。現在は、次世代の天体観測装置に必要な機器開発準備を行っている。基本設計段階を経て、その規模の大小に応じて政府調達とするのか、台内開発に留めるのかについて決定を行い、政府調達の場合には入札によって決定されることになる。台内開発の場合には、ファシリティー(試作工場)があり、この工場にて観測装置などを開発することになる。
  • 天文情報センター - 天文学に関連する広報や普及を実施。内外に向けて、様々な情報を発信したり、天文科学に関する情報収集を行うことで、観測研究成果などを発信する。
    • 広報室 - 天文学に関連する広報を実施。[14]
    • 普及室 - 天文学関連の教育、技術等の普及を実施。[15]
    • 暦計算室 - 国家事業としての暦の算定ならびに提案を行う。[16]
    • 図書係 - 国立天文台図書室の管理を実施。
    • 出版係 - 国立天文台の発行する文書の発行を実施。

研究部

研究部は、国立天文台の職員が研究テーマに応じて、いずれかの部署にて配属され研究活動を行う組織である。よって、全ての職員はいずれかの研究部に所属している。研究の対象は電波天文学から光赤外天文学さらに高エネルギー天文学、そして重力波天文学までを行うことを目的に設置されている。なお、現在の研究部の構成は、その前身となった東京大学附属東京天文台の流れを汲んだものとなっている。所在地は各観測所並びに国立天文台本部内である。[17]

  • 光赤外研究部 - 光赤外天文学の研究の実施。[18]
  • 電波研究部 - 電波天文学の研究の実施。[19]
  • 太陽天体プラズマ研究部 - 太陽等の天体プラズマの研究の実施。[20]
  • 理論研究部 - 天文学の理論的研究を行う。[21]

関連プロジェクト

  • JVOプロジェクト - 各国の中央天文台にて運用が行われている天文科学専用データベースをインターネットによって統合するヴァーチャル天文台プロジェクト。波長の壁を超えて統一的に解析できる新しい天文学研究基盤ソフトウエアの開発研究を目指している。なお、本ソフトウエアは将来的には、4D2Uプロジェクトで開発された"Mitaka"のように登録制のフリーソフトで提供する予定である。
  • 太陽周期活動望遠鏡計画 - 岡山天体物理観測所のマグネトログラフや三鷹の太陽フレア望遠鏡で培った観測技術を用いて、より精度の高い太陽活動を捉える将来の望遠鏡開発ならびに観測計画。国立天文台と京都大学大学院理学系研究科附属飛騨天文台、独立行政法人情報通信研究機構との共同プロジェクト。
  • 石垣島天文台沖縄県石垣市) - 国立天文台も参画した5者共同運用の開かれた天文台。特に青少年・生涯教育に重点を置いた試み。

東京天文台の改組

東京天文台の改組はそれまで多くの研究費が旧帝国大学等に集中するという批判が高まったため取られた措置である。東京大学の組織であった東京天文台は、大学から独立し広く開かれた研究所となる国立天文台と大学において教育研究指導を推進する東京大学理学部附属天文学教育研究センターに改組された。他には、東京大学附属宇宙航空研究所が、宇宙科学研究所へ改組された例や、名古屋大学プラズマ研究所及び、広島大学核融合理論研究センター、京都大学ヘリオトロン核融合研究センターが統合されて核融合科学研究所が発足した例などがある。[22]

公開行事

本公開行事は、国立天文台の施設に関する公開行事である。天体科学に関するイベントに関しては、関連項目のイベント欄を参照いただくか、国立天文台アストロトピックスや各出版社による専門雑誌や各報道機関における気象情報などでもPRしている。[23]

教育研究業務

本業務に関しては、文部科学省令及び自然科学研究機構設置基準、国立天文台設置基準に基づき実施しているものである。また、社会人教育に関しては、国立天文台三鷹キャンパス並びに観測所が設置されている自治体との協力関係に基づき実施しているものである[24]

大学院教育

総合研究大学院大学の項参照。大学院後期課程の入試もあわせて実施。

研究活動

  • 天文月報やPASJ、その他学術専門雑誌に掲載された研究活動を実施。
  • 各種専門雑誌からの依頼による、監修や執筆等によって、研究活動の成果発表を実施。

公益活動

  • 各観測装置から得られた画像の私的利益を伴わない無償公開を実施。私的利益を伴う場合には、申請を要します。

社会人教育

  • 三鷹ネットワーク大学
    • 三鷹市との協力により、生涯教育活動の支援を推進中[25]
  • その他
    • 各観測所毎に地元自治体[26]との連携を通じて、生涯教育活動の支援を継続中。更に、観測所毎の天体観望会や石垣島天文台における観測会の実施、施設の特別公開、研究成果の発信等を通じた天体科学(天文学及び宇宙物理学)への理解を深める活動の継続、各地の科学館にて行われているセミナーや公開講座への講師の派遣支援等によって実施。
    • 社団法人日本天文学会では、篤志家からの寄附によって得られた基金に基づき、わが国の天文科学分野における21世紀の標準教科書の作成を実施。

生涯教育

  • 各種イベントを通じて、文部科学省及び環境省のスローガンでもある、「日本国の豊かな自然に感謝し、豊かな自然観をはぐくみ、人と自然の共生」を願う教育活動の提案を実施している。例:スターウィーク、各施設の一般公開、特別公開。広報機関[27]を通じた成果の発信等による。
  • 全国各地の科学館にて実施している出張天文講座、親子で楽しむ天文科学教室、各地のプラネタリウムにおける解説・番組制作支援活動等を通じた活動の支援。有志による、プラネタリウム番組制作活動の支援等によって実施[28]

その他

  1. 国立天文台(正確には、社団法人日本天文学会)では現在、ペルーにある電波天文台の支援要請に応じて、ペルーにある電波望遠鏡の運営支援・研究協力等の活動も行っている[29]。また、各国の国立天文台や王立天文台との間で研究支援を初めとして、施設利用等による観測協力、観測機器開発協力、観測データの相互利用、更には研究者の交流等の連携を実施。
  2. 夜のサーチライトなどによる空への明かりを減らすことによって光害を防止し、省エネルギーと天体観測環境の保全に向けた要望を実施。アメリカ航空宇宙局地球探査衛星が撮影した夜の地球の画像を見て分かるとおり、日本国土全域が明るい明かりに包まれている。空路照明・道路照明や家庭用・事業用照明などは仕方のないものであるが、宣伝目的などによって、夜空を照らす明かりを減らす事によって、より良い天体観測環境を維持し、天文科学の発展のために協力を要望している。

関連文書

学術論文

教科書

データ集

以下は、年単位に発行されている。[32]

専門雑誌

詳細は、天文雑誌の項を参照のこと。

関連団体

学術研究団体

学術研究支援団体

その他の各地に点在する組織に関しては、天文雑誌に紹介記事が掲載されることが多い。

関連項目

施設・機関

国内

国際

研究活動

イベント

公式イベント

人物

外部リンク

参考文献

関連文書の項参照。

脚注

  1. ^ キャンパス内に点在するのは研究室及び重要文化財などの展示施設となっている。詳細は、国立天文台三鷹キャンパス常時公開を参照のされたし。
  2. ^ 世界時 (UT1) を決定するための国際地球回転観測事業にVLBI解析センターとして参画しており、原子時計群の運転やGPS衛星を活用した高精度国際時計比較を行なったり、国際原子時 (TAI) の運用に寄与している。
  3. ^ 国際天文学連合へ、職員が公費出張によって参加し、最近では惑星科学分野での専門委員会の活動なども実施。無論、他の分野でも、各専門委員会での活動を実施している。
  4. ^ TMT計画と、以下に記述するが、国内プロジェクトの名称はELT(EnLargement Telescope)のままである。教科書の作成上、諸外国の状況等についても記載、ならびに説明することが、日本の天体科学のおかれた状況について正確かつ目標が明らかになるため、説明しておく。
  5. ^ TMT計画では、口径30メートルの光赤外望遠鏡を予定。光赤外領域で、すばる望遠鏡と同じ精度を維持するために、現在のコンセプトスケッチでは、光を導く部分は開放系の状態であるが、望遠鏡の心臓部にあたる鏡や焦点などは、閉鎖系のドーム内設置型で進めている。なぜならば、環境の影響をシビアに受けやすい精密部品を保護するためである(詳しくは、関連文書である、日本天文学会編,シリーズ「現代の天文学」第15巻,宇宙の観測Ⅰ-pp.127 図5.13-,2007.8等を参照のこと)。
  6. ^ 大学研究共同利用とは、大学(学校法人)では保有(もしくは設置・運用)の難しい大型機器等を開発・設置・運用することによって、詳細かつ精密な研究を実施できるようにした研究機関のことである。天文台にも記載があるとおり、観測利用研究はグループ制によって行われる。指導者から指導を受けて観測利用研究を行ってきた若者達が、将来研究指導者として観測利用研究のリーダとして研究が行われるようになるはずである。
  7. ^ プロジェクト室の室長は教授助教授(准教授)相当の役職者で、各観測所長は教授もしくは助教授(准教授)である。国立天文台内では教授会によってプロジェクト運営会議が行われ、各観測所からの要望や要請を集めて審議し、事務機関である自然科学研究機構へ報告並びに申請が行われる
  8. ^ 一般の方々には、データ解析結果や撮像データが各観測所のホームページや論文誌等にて公開された後に、報道機関による取材や観測所の公式ホームページを通じてインターネット上に公開される。各観測所の一般公開では、これまでの観測成果の公開を実施。特別公開では、各観測所の業務内容や研究成果、さらにはホットな研究トピックスを紹介することで、研究業務の理解を深める活動を実施。
  9. ^ 一般的な推進室、検討室、プロジェクト室等の名称の由来は、上の説明の通りであるが、国立天文台の場合、推進室は観測業務の推進、検討室は観測業務の検討、プロジェクト室は企画・計画立案・開発発注業務・研究業務(台内で開発する場合もある。あくまでも、政府調達基準に基づき大型プロジェクトの場合のみ外部発注を行う事になっている)程度の区分である。
  10. ^ なお、コンピュータシステム自体は、SuperSInetに結合されているため、国立天文台への利用申請によって研究に活用することが可能である。
  11. ^ 予定では、NASAが打ち上げる予定のTPF探査機等を活用して、観測を行う計画である。独自プロジェクトも準備しているが、予算等の関係から機材開発等によって国際共同プロジェクトとなる予定である。
  12. ^ 研究者への助成は、社団法人日本天文学会、財団法人天文学振興財団や日本学術振興会等が行うことになっている。そのため、研究活動を行う法人並びに個人(アマチュアも含む)は、各種公募について留意されたし。このセンターは、国立天文台としての活動を支援する組織である。なお、各研究テーマ毎や研究者の年齢等によって、それぞれ助成の対象は異なる。
  13. ^ なお、このプロジェクトは国際天文学連合という枠組みの中で各国の中央天文台との間で共同研究を行うことで推進しているプロジェクトである。
  14. ^ 天文科学分野における様々なイベントの呼びかけや近日中に起こる天体現象の解説、天文学分野における観測成果を発信する。
  15. ^ 天文科学分野における、分析手法や開発研究によって得られた技術的成果を企業等へ公開を行う。
  16. ^ 最大の目的は、JST<日本標準時>の精度の維持ならびに高い精度への改良を行う。
  17. ^ 各研究部には、観測研究に応じてシステム系と呼ばれる研究室群があり、各研究室毎に観測研究分析業務を実施している。例えば、光赤外研究部には、光赤外システム研究系があり、観測対象別に区分された研究室がある(大抵の場合には、衝立で区切られた程度のものである)。電波研究部の場合にも同じであり、各観測対象毎に区分されている(光赤外の場合と同じ。これは、その他の研究部も同じである)。理論研究部の場合には、観測研究データに基づき、普遍的な理論仮説を組み立てる研究などが実施されている。勿論のことではあるが、その理論仮説を検証するために、専用コンピュータ開発利用やデータ解析ソフト開発等も実施しているのである。なお、区分はされているが、それぞれの研究室毎に交流があり、研究者同士、院生同士で活発なミーティングが行われている。このミーティングや研究室における研究成果を一般の方々に公開を行うのが特別公開である。
  18. ^ 光赤外天文学とは、天文学(狭い意味では、天体科学)の一分野であり、主たる観測研究を行う領域としては、可視光並びに赤外線を対象とする。なお、紫外線エックス線、更にガンマ線などの観測研究は、当研究部及び主要な天文学研究室や宇宙科学研究所などで行われている。
  19. ^ 国立天文台では、最大規模の陣容を誇り、野辺山宇宙電波観測所を初めとして、水沢VERA観測所、ALMA推進室、ASTE推進室、スペースVLBI推進室などがある。
  20. ^ 太陽天体プラズマ研究部は、名古屋大学附属空電観測所との合併によって生まれた組織である。名古屋大学のプラズマ研究所は、現在は核融合科学研究所に合併。また、空電研究所の第一部、第二部が、現在の太陽地球環境研究所として存続している。また、太陽電波観測は、西はりま天文台(太陽バースト現象による電波観測)等の公開天文台や情報通信研究機構などでも実施されている。
  21. ^ 宇宙論など宇宙物理学に関する研究は、主要な大学の研究室にて行われている。当研究部では、専用コンピュータを用いたシミュレーションや太陽のフレア現象等の表面にて起こる現象を恒星物理学(恒星天文学)の観点から研究を行うなどの研究を実施。また、当研究部では、観測論的天体科学を推進している関係で、重力波望遠鏡(TAMA-300、CLIO)、太陽系外地球型惑星探査プロジェクト、なども、当研究部に属している。
  22. ^ その他の旧帝国大学にあった研究所群も、全国共同利用機関もしくは施設として、公式な研究機関となった。以前は、大学間や研究室間だけでの身内の組織であったが、企業等の私的利益もしくはリスクが高く、短期間での研究成果が求められる法人などからも研究者の受け入れや研究テーマの実施等も可能になったのである。例を挙げておけば、学校法人や国立大学法人内に設置されている寄附講座や委託研究員制度などが挙げられる。
  23. ^ 本項目におけるイベントとは、関連項目のイベントが、国立天文台からのPRによって、一般の方々にご参加いただく環境ならびに自然科学に関するものであり、アストロトピックや専門雑誌、気象情報におけるPRは、太陽系内現象の予報、宇宙探査の成果に基づくものである。特に、気象情報などにおけるPRは、装置利用など必要のない、月食日食流星群などの場合が多い。是非身近に空を見上げて頂きたい。
  24. ^ なお、観測所が無い自治体へも、PAOネットやスターウィークを初めとした天体現象のイベントへの参加を呼びかけている。無論、各地の科学館や教育上必要とされる要請などがあれば、講師派遣や機材提供などを実施することになっている。詳しくは天文台広報へ。
  25. ^ 一般公開によって進められてきた協力関係の強化及び地元教育委員会からの要請に基づき実施しているものである。なお、他の観測所でも、観望会の実施や施設譲渡の実施により、当該活動の支援を実施。
  26. ^ 科学館の場合もあれば、観測所の一般公開・特別公開による開放によって。
  27. ^ 放送機関、新聞社、専門雑誌、台内設置のサーバ。
  28. ^ なお、プラネタリウム番組自体は、プラネタリウム機器を開発しているメーカが製作しているものもある。
  29. ^ 罹災した電波望遠鏡の改築及び観測装置の近代化に向けた無償資金協力の実施による。
  30. ^ 学術論文誌のため、一般書店では入手不可能。
  31. ^ 学術論文誌のため、一般書店では入手不可能。なお、天文月報は準会員以上に配布、PASJは正会員に配布という事になっている。
  32. ^ 年度と年の違いについて、年度とは政府予算等における一般会計・特別会計の会計を単位とする年のこと。年は、暦(現在は、日本においては太陽暦)に基づく単位のこと。
  33. ^ 青少年向けに、理科年表ジュニア版がある。ジュニア版であるが、基本データは理科年表本体と同じ。なお、違いは定義などを省略して、理科観察に適したデータ集として編集しているようである。
  34. ^ 天文年鑑には、著名な天体観測家にしてグラフィックデザイナーの藤井旭氏の手になる版がある。氏は、フラムスチード天体図を楽しく分かりやすくするための工夫を行った星座の図でも知られているが、この図を活用した天体観測に必要なデータ集の編集にも携わっておられる。
  35. ^ 後述の天体略歴にも匹敵するデータ集。天文年鑑との違いは、データ集に徹しているため、ある程度天体観測に精通した人ではないと分かりにくいかも知れない点である。
  36. ^ テレビ番組では、一般入手不可能とされていたが、官報販売所などでは入手可能である。詳しくは、(官報:政府刊行物)取り扱い書店などにご連絡いただきたい。
  37. ^ テレビ番組では、一般入手不可能とされていたが、官報販売所などでは入手可能である。詳しくは、(官報:政府刊行物)取り扱い書店などにご連絡いただきたい。
  38. ^ 国内には、日本惑星協会(支部)が設立されている。
  39. ^ 公式名称は、東京大学理学部附属天文学教育研究センター、なぜならば天文学(天文科学)専攻の学部生も居ますので。なお、京都大学理学系研究科とは、理学部のことである。
  40. ^ 国立天文台及び国立環境研究所が呼びかけて行っている、貴方の町の空を知ろうというイベント。