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*:映画「帰ってきたドラえもん」などを担当 |
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2005年3月28日 (月) 16:07時点における版
「ドラえもん」は、藤子・F・不二雄のSF漫画・ギャグ漫画であり、また、その作品に登場するネコ型ロボットの名前。
一般には、ドラえもんと野比のび太との友情物語であると見られている一方、科学技術に頼りすぎると最後にしっぺ返しをうけるという寓話的内容をも持っている。
1969年に小学館の学年誌「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」で連載開始(いずれも1970年1月号)。1973年4月号からは「小学五年生」「小学六年生」でも連載。その後、「てれびくん」・「コロコロコミック」など漫画雑誌への連載のほか、テレビアニメーション(1973年は日本テレビ、1979年以降テレビ朝日)、アニメーション映画などとしても展開している。1996年の藤子・F・不二雄逝去後は、映画の漫画版を萩原伸一(現在のペンネームはむぎわらしんたろう 「ドラベース ドラえもん超野球外伝の作者」)・岡田康則が執筆。第1回手塚治虫文化賞マンガ大賞、受賞作品。 Template:漫画・ドラえもん
作品の概要
作品の主人公は、東京都練馬区に住む野比のび太という小学生であり、のび太は「ドラえもん」というネコ型ロボットともに過ごしている。のび太は、父、母、先生、級友などに囲まれた平凡な小学生であるものの、ドジ、のろまで、試験の点数は極めて悪い。また運にも恵まれておらず、じゃんけんでは1度も勝ったことが無かった。ドラえもんは、このようなのび太の生活をうまくいかせるために未来からやってきたとされている。
月刊雑誌の掲載ということもあり当初は1話ごとに完結する物語として作られた。毎回、のび太の日常を舞台とした話が描かれる。代表的なパターンは、のび太に困りごとが発生して、ドラえもんに道具を出してもらうなどして一時は困りごとを解決するが、その後道具を不適切に使い続けてしっぺ返しを受けるという展開である。このことは作者がSF作品として作ろうしていた意図を反映しており、当時のSFの唱えるifについての対象を想定した明確な回答であるといえる。
また、1980年からはアニメーション映画の原作として長編も作られはじめ、これを大長編ドラえもんという。のび太が事件を起こしたり事件に巻き込まれたりするも、仲間と協力して困難を乗り越えて成長していく過程を描いていることが多い。作者がこちらに力をいれていたことを考えても、ドラえもんの作品としては重要である。月刊誌連載という紙面の制限を離れてキャラクターを縦横無尽に活躍させるためには長編という舞台が必要であったということであろう。特にのび太とジャイアンは長編作品においてその個性が発揮されている。
主な登場人物
ドラえもんの最低限欠くことができない登場人物は次の通りである。
- 野比のび太 - 主人公。少々ドジで力は弱い。
- ドラえもん - 22世紀のネコ型ロボット。
- 源静香 - のび太が憧れるクラスメイト。
- 剛田武 - のび太のクラスメイト。少々乱暴。通称ジャイアン。
- 骨川スネ夫 - のび太のクラスメイト。金持ちの息子。ジャイアンとよく行動を共にする。
なお、のび太を唯一の主人公とする見方もあるが、ドラえもんとのび太をともに主人公とする見方もある。
このほかの人物や以上の人物についての詳しい説明は、ドラえもんの登場人物一覧を参照のこと。
ドラえもん(キャラクター)
トーキョーマツシバロボット工場で製造された子守用ネコ型ロボット。「ドラえもん百科」(方倉陽二著)での設定、いわゆる「方倉設定」によれば、特定意志薄弱児童監視指導員を正式な職業名としている。2112年9月3日、第0号(1台目)の次である第1号(2台目)として生まれた。ドラえもんというロボットは大量生産されており、ロボット養成学校でも同型機が多数存在した(映画『2112年ドラえもん誕生』)。新製品として「スーパードラえもん」も販売されている(映画『ドラミちゃん・ミニドラSOS!!!』)。
球状の頭部と胴体、手足をもつ。体色は青であるが、顔面・腹部・掌・足先は白色であり、鼻と尻尾の先は赤色である。手には通常、指はないが、設定上あらゆる物体を吸い寄せる磁力のような力を備えたペタリハンドと呼ばれるものになっている。しかしそれにもかかわらず、物体をつかむときは親指状の構造が現れることがある。ただし、初期の頃にはジャンケンをする為に手の丸い形をパーにする事ができるという設定があった(『夢中機を探せ』の初出時のみ。現在はない)。また足は若干宙に浮いているため靴を履く必要はない(もともとは歩くときに音が出ない仕組みだったが今は壊れている)。耳がなく、丸い形態からしばしばタヌキと間違われ、本人は「タヌキ」と言われるのを非常に嫌う。口は洗面器をまるのみにできるほど大きい。実は歯があり、怒った時に歯を食いしばる事があるのでよくわかる。尻尾がメインスイッチになっており、引っ張ると全機能が停止する。また当初は、尻尾は姿を消す機能も備えているとされていたが、この設定は原作者により公式に抹消された。体重129.3kg/身長129.3cm/胸囲129.3cm/座高100cm/頭の周り129.3cm/足の長さ129.3mm/パワー129.3馬力。ちなみに129.3cmは1969年当時の小学4年生女子の平均身長。
連載初期はずんぐりした体型で尻尾の先が青く、現在より淡い青だった。手足も肌色に着色が施されていた。
首には鈴のついた首輪をしている。鈴はもともと「ネコあつめすず」(音は「ニャ~ン」と鳴る)というものだった。その鈴は長い間故障していたが、心の支えとして大事につけていた(アニメ『ドラえもんの鈴そうどう』)。そして『のび太とアニマル惑星』にて小型カメラ機能を持つ鈴と交換されたことが確認できる。腹部にあるポケットは、何でも入る4次元ポケットなる装置であり、脱着および洗濯が可能である。この装置は未来の科学技術を利用した大小さまざまな道具を4次元空間に収納しておき、自在に取り出すことができるもの。ポケットに手を入れた者の意思を読み取り、道具を自動で選択してくれるが、慌てると思い通りの物が出てこない。しかし慌てていないのに、のび太が入れた物が先に出てきた事があった(『恐竜ハンター』)。
鼻は常人の20倍の嗅覚を持つ強力鼻、鼻の周囲には周囲の物体を感知する3対のレーダーひげがあるが、いずれも故障中。なお、ひげは抜き差しが自在(『ネンドロイド』)。
人間同様に食事をし、食べた物を体内の原子炉で分解してエネルギーに変換する。ドラえもんのエネルギー源にはドラ焼きが最適で、好んで食べる(当初設定では餅が好物だった)。ダンス用ネコ型ロボットのノラミャーコからドラ焼きをもらい、そのときから彼の好物になった(映画『2112年ドラえもん誕生』)。ドラ焼きを売っている菓子屋の主人とドラ焼きの味をめぐって論争したこともあるというこだわりよう。ただし恋の病になった時には受け付けない。ドラ焼き大食いコンテストでの優勝経験や、世界一でかいドラ焼きを1人で平らげたこともある。コンテスト時の経験は、過去の経験を保存してバーチャル体験できる道具「録験機」により繰り返し味わっている(『録験機で楽しもう』)。ドラ焼きを食べない日が3日続くと、禁断症状が起きる(『神さまごっこ』)。
体は意外に頑丈で、高水圧の深海や宇宙空間でもそのまま活動可能(『のび太の海底鬼岩城』『しあわせのお星さま』ほか)。しかし寒さには極端に弱く、風邪をひくこともある(『マッチ売りのドラえもん』『ミチビキエンゼル』ほか)。
作品の概要で述べられている通り、普段はのび太の家である野比家に居候しており、のび太の部屋の押入れがドラえもんの寝床となっている。
ネコ型ロボットだけあって野比家の近所のネコとも交流があり、パーティを開くこともある(『水たまりのピラルク』)。ガールフレンドのメスネコはタマ、ミイ、シロなどがいる(『大予言・地球の滅びる日』『ふたりっきりでなにしてる?』『バランストレーナー』ほか)。
メスネコとデートする一方、丸井マリや伊藤翼といった人間の女性アイドルにも熱を上げている(『ぼく、マリちゃんだよ』『人気スターがまっ黒け』ほか)。
方倉設定によると、ドラえもんとその妹ドラミに入れるオイルを置いておいた所、よい成分が下に沈殿してしまった。そのため、上半分のオイルを使って作られたドラえもんよりも、下半分のオイルを使って作られた妹のドラミの方が性能が良くなったという。しかし映画『2112年ドラえもん誕生』ではドラえもんがドジになったいきさつが変更されている。この映画によると、マツシバロボット工場で組み立て中に時間犯罪者の逃亡の影響でネジが一本抜け、高い所から落ち、溶鉱炉に落ちかけたせいで他のネコ型ロボットより少々ドジになったのである。このためロボット養成学校では特別クラスに編入となり、そこで後の「ドラえもんズ」(当初は「ドラドラ7」と呼ばれていた)となる友人達と出会う。
耳をネズミ型工作用ロボット(映画『2112年ドラえもん誕生』によるもので、当初の設定ではネズミ)にかじられて失う。このショックが原因で何日も泣き通したときの振動で全身の塗装が剥がれ青くなり、さらにのどがかれたため現在のドラ声になる(当初の方倉設定では耳の無い自分の姿を見て青ざめたため)。以後ネズミ嫌いに。ハムスターもダメ。同じ藤子作品のキャラクターであるチンプイも苦手である(1989年12月29日放映のテレビスペシャル『藤子・F・不二雄スペシャル~ドラえもん+チンプイ』)。ネズミを見たときに足の速さは時速129.3km(普段は時速12km)、跳躍力は129.3cm。気絶する可能性は50%。なおネズミを見て正気を失う事も多く、野比家内に生息するネズミを駆除するために地球破壊爆弾を用いようとしたことも有る。
「方倉設定」は本来非公式な物であったが、ドラミのタイムマシンなど、後に作者の藤子が逆輸入し公式設定とされたものもある。そして方倉設定の一部は映画『2112年ドラえもん誕生』により新設定に変更され、藤子がそれを公式なものと定めたため、現在は新設定が定説となっている。
中国語版では当初「叮噹」(ディンダン)あるいは「机器猫」(ヂーチーマオ、「ロボット猫」の意)という呼称で広まったが、後に日本語に近い発音の「哆啦A梦(多啦A夢)」という表記に変更された。また、韓国でも当初は「トンッチャモン(???)」という呼称が広まったが、「ドラエモン(????)」に変更されている。
基本的に普段は女性キャラからは「ドラちゃん」や「ドラえもんさん」、男性キャラからは「ドラえもん」や「ドラえもん君」と呼ばれる。
テレビ朝日版アニメの現在のドラえもんの顔は(体の青色後)一見だけで見ればまったくかわっていないように見えるが、1981年と1986年に微妙に顔を修正されており、現在(2005年)のテレビ朝日版アニメのドラえもんの顔は1986年以降3代目。1979年~1981年ごろまでは初代顔(原作版てんとう虫コミックスのような顔―目の位置が上寄りの馬面で、ヒゲが長めだった)、1981年~1985年までは2代目顔(ヒゲが顔の外にでていた)。1986年以降現在は3代目顔(現在の顔のヒゲは顔の外にでていない)である。ただし、何故か2004年の映画『のび太のワンニャン時空伝』では2代目顔に近いものにされている。声優・スタッフ陣変更によるリニューアルにあわせ、2005年4月から約20年ぶりに、またドラえもんの顔を微妙に修正されている(これにあわせ、ドラえもんだけではなく、他キャラクターの顔も微修正された。)。
機嫌がわるい時は尻尾がピコピコゆれている(23巻『おざしき水族館』)。
ドラえもんの道具
ドラえもんは、のび太を助けるために4次元ポケットから様々な道具を出す。ここではよく使われる主な道具を抜粋して列記した。道具の個数については2005年現在、富山大学教育学部の横山泰行教授の1963個がもっとも有力な数字とされている。
全部の道具の名称についてはドラえもんの道具一覧に、記事化された道具のリストは、ドラえもんの道具カテゴリにある。
- 過去や未来に行くことができる。ドラえもんが持っているのは旧式だが、性能には問題ない。のび太の勉強机の引き出しが時空間とつながっているので、ここから乗り降りする。映画『のび太のパラレル西遊記』から(だがこの映画には原作がなく、原作では『のび太の日本誕生』から)音声制御装置が付いている。なおドラえもんの世界では、タイムマシンは西暦2008年に発明されることになっている。
- タケコプター(初期の名称は「ヘリトンボ」)
- 外見はただの竹とんぼだが、体につけてスイッチを入れると空を自由に飛ぶことができる。通常は頭頂部に装着する。バッテリー駆動らしく、時速80km/hで8時間連続利用するとバッテリーが上がってしまう。また、現実の大学の試験にこの道具が実現可能かという問題が出たことがある。それだけこのタケコプターは日本国民に広く知られていることがわかる。
- ドアを開けてくぐるだけで、希望の場所に行ける。ただし、あらかじめドアに地理データがインプットされていなければならない。制限距離は10光年。『のび太と雲の王国』ではドアノブに時差調節ダイヤルが付いた型が登場した。ドアにはカギがかけられるが、なくすと元の場所に戻れなくなる危険がある。ドアは当初からピンク色というのはかわりはないが、外観は多少、修正されており、1979年開始~1985年頃まではドアに四角い正方形がふたつあった。
- ポケットの内側が4次元空間(ワームホール)に繋がっており、無限に物を収納する事が出来る。また、スペアポケットと4次元空間越しに繋がっている。
- ドラえもんの4次元ポケットと4次元空間でつながっており、どちらか一方が入れた道具を、もう一方が取り出すことができる。普段は、ドラえもんが就寝時に使用する枕の下に隠されている。
方倉設定によるとドラえもんの道具は、最初からドラえもんの製造時にポケットに組み込まれていた物もあるようだが、実際は未来のデパートからドラえもんが購入してくることが多い。買ってくる道具の中には高価な物もあるが、ほとんどは安物であり1回きりの使い捨てである(『四次元くずかご』)。レンタルで済ますこともある(『時はゴウゴウと流れる』)。
道具は百ヶ月ごとにドラえもんとセワシが定期検査を行い、故障している物は修理に出す(『百苦タイマー』)。使えなくなった物や使い道のない物は、「四次元くずかご」に捨てるか(『四次元くずかご』)、穴を掘って埋める(『ねがい星』)。
また、道具は個人的な用途以外に使用してはいけない規則となっている。例えば道具を金儲けに使うと、莫大な罰金を科せられてしまう(『なんでもひきうけ会社』)。
ドラえもんによる世界像
19世紀以前(過去)
- 地球と火星には造物主がおり、36億年前にアミノ酸やタンパク質などの有機物質をそれぞれの星にもたらした。ただし、火星の生命は1500万年前に小惑星の衝突で滅びた。(『のび太のねじ巻き都市冒険記』)
- 3億年前、進化した犬や猫による文明が栄えていたが、1000年後に地殻変動のため他の星へ移住した。(『のら犬イチの国』『のび太のワンニャン時空伝』)
- 恐竜絶滅は天体衝突説(巨大隕石の衝突による地球規模での生態系破壊)によるもの。その際にドラえもんが、秘密道具「ポップ地下室」で作った地下空間に可能な限りの恐竜を避難させた。この恐竜は現代でも地殻内各所の空洞で生き延びている。(『のび太と竜の騎士』)
- 7万年前、中国に住んでいた原始人部族「ヒカリ族」をドラえもんたちが日本に移住させ、彼らが現在の日本人の祖となった。(『のび太の日本誕生』)
- 宮本武蔵が使っていた刀は「名刀“電光丸”」 。
- 日本のおとぎ話「浦島太郎」は実在した話であり、竜宮城も実在した。また、物語で亀をいじめていたのはドラえもんたちということになっている。
- 中国の小説「西遊記」も実在した話になっている。孫悟空の正体はのび太である。ただし、妖怪はひみつ道具により生み出された存在。(『のび太のパラレル西遊記』)
20世紀(現代)
- ネッシーはネス湖に実在する。(『ネッシーがくる』)
- 雪男はヒマラヤに実在する。(『雪男のアルバイト』)
- アフリカのザイール(現コンゴ民主共和国)にあるヘビー・スモーカーズ・フォレストと呼ばれる一帯には進化した犬による文明が栄えている。(『のび太の大魔境』)
- バミューダトライアングルの飛行機・船の遭難事故は海底人の仕業。(『のび太の海底鬼岩城』)
- ムー大陸やアトランチスの伝説は元々海底にあった都市として本当にあった。ただしアトランチスは本当に滅びた。(『のび太の海底鬼岩城』)
- 地球の地殻には恐竜が住んでいる。その一部は人間状の「竜人」に進化し、高度な文明を築き上げるに至っている。(『のび太と竜の騎士』)
- 人間と同じ外見だが、非常にサイズの小さい「小人族」(小人、人間たちを「大人族」と呼ぶ)が住んでいた。しかし人間による開発で住処を追われ、天上人とともに宇宙に移住した。(『ドンジャラ村のホイ』『のび太と雲の王国』)
- 宇宙の端っこが存在する。そこを境に星が一切なくなる。
- 宇宙人(地球外生体)は実在する。地球人に似ている種族(『行け!ノビタマン』『のび太の宇宙開拓史』『のび太と鉄人兵団』『のび太とブリキの迷宮』ほか)や、あまり似ていない種族(『未知とのそうぐう機』)、地球人よりもかなり小さい種族(『めいわくガリバー』、『のび太の宇宙小戦争』)などがいる。また地球にそっくりだが方角・世界の構造・人の性格・風習・性別の役割などが一切逆転している星もある。(『あべこべ惑星』と言う話に出ており、また、『新キテレツ大百科』でも似た話がある。)
21世紀(近未来)
原作は1970年代から80年代に描かれた物もあり、その当時から考えると21世紀も未来になる。
この項では原作ののび太が大人に成長した頃のことについて記述する。
- 小学生が手作りで人工衛星を作ることが出来るキットが発売されている。
- 浮上式(原理不明)の車が実用化されている。
- 小学生でも運転できる浮上式(原理不明)の原動車がある。
- 火星開発が始まっている。
- 短時間の睡眠でも十分な睡眠を得られる薬が発売されている。
- 幻の動物ツチノコがペットとして飼われている。なお、発見者として記録されているのはジャイアン。
22世紀(未来)
- 「東京都」は「トーキョー」に、「練馬区」は「ネリマブロック」に名称が変更。
- 22世紀のトーキョーは街中に反重力装置が備わっており、落下事故を抑止している。
- レストランや洋服屋は完全なオート営業が可能。
- 時空を超えて犯す犯罪者(時間犯罪者)を専門とする警察「タイムパトロール」がいる。
- 過去に行った際、歴史を変える事をしてはいけない法律「時空法(航時法)」がある。(『のび太の恐竜』『のび太の日本誕生』「ザ☆ドラえもんズスペシャル」ほか)
- 小学校の授業で相対性理論が教えられる。
- ニホンオオカミの僅かな生き残りが繁殖し、群れを形成している。(『オオカミ一家』)
- 資源節約のため、人々は時折ガリバートンネルで小さくなり、小型の家「ミニハウス」に住んでいる。(『ミニハウスでさわやかな夏』)
- 太陽光線をドライアイス状に固形化した「ドライ・ライト」が新燃料として使われている。(『地底のドライ・ライト』)
- 気象庁が「天気決定表」によって天候を人為的に操作している。台風も上陸する前に消してしまう。(『天気決定表』、『のび家は三十階』)
- 月、火星、太陽系一周などの宇宙旅行が一般家庭のレジャーとして普及している。(『未来の町にただ一人』)
- ユニコーン、人魚、妖精、竜といった空想上の動物がバイオテクノロジーで人工的に作り出され、空想動物サファリパークで飼育されている。(『ユニコーンにのった』)
劇中パロディ
のび太が小学生という設定もあって、その時代で子供たちにとって身近なものを名前をもじって登場させている。
新聞・雑誌
- 朝目新聞、朝夕新聞、夕日新聞、朝口新聞(朝日新聞)
- anman(anan+あんまん)/10巻『XYZ線カメラ』
- ギャオ(ちゃお)/29巻『まんが家ジャイ子先生』
- ケロケロコミック、ゴロゴロコミック、コノゴロコミック、ドロドロコミック、ハラハラコミック(コロコロコミック)/41巻『未来図書券』ほか
- コミック少女(少女コミック)/29巻『まんが家ジャイ子先生』
- コミックドキドキ(コミックボンボン)
- 少女ブレンド(少女フレンド)/29巻『まんが家ジャイ子先生』
- 少年キャベジン(週刊少年マガジン+キャベジンコーワ)/3巻『あやうし!ライオン仮面』
- 少年キングコング(少年キング)/31巻『まんがのつづき』
- 少年ザンネン、少年ヨンデー、少年ホリデー、少年マンデー、少年カンデー(週刊少年サンデー)/3巻『あやうし!ライオン仮面』ほか
- 少年ジャブン、少年ジャプン(週刊少年ジャンプ)/3巻『あやうし!ライオン仮面』ほか
- 少年チャンポン、少年チャランポラン(週刊少年チャンピオン)/3巻『あやうし!ライオン仮面』
- てれびさん(てれびくん)/31巻『まんがのつづき』
- なかよしこよし(なかよし)
- 投売新聞(読売新聞)/2巻『恐竜ハンター』
- 毎朝新聞(毎日新聞)/23巻『異説クラブメンバーズバッジ』
- マンガレット(マーガレット)/29巻『まんが家ジャイ子先生』
漫画・アニメなど
- アサレちゃん(あさりちゃん+アラレちゃん)/28巻『キャラクター商品注文機』
- アストロ学園(アストロ球団)/44巻『アニメばこ』
- うる星ケニヤ(うる星やつら+少年ケニヤ)/35巻『空ぶりは巻きもどして…』
- ウルトラセブンイレブン(ウルトラセブン+セブン-イレブン)/26巻『テレビとりもち』
- 黄金ハット(黄金バット+イエローハット)/大長編14巻『のび太と夢幻三剣士』
- オハゲのO太郎(オバケのQ太郎+O次郎)/28巻『キャラクター商品注文機』
- 怪えもん(怪物くん+ドラえもん)/25巻『あしたの新聞』
- カメカメン(シルバー仮面?)
- カメライダー(仮面ライダー)/28巻『キャラクター商品注文機』
- ガラスのカメ(ガラスの仮面)/34巻『自動返送荷札』
- 建設巨神イエオン(伝説巨神イデオン)/28巻『キャラクター商品注文機』
- 島山あららのDr.ストップ! アバレちゃん(鳥山明のDr.スランプ アラレちゃん)/31巻『まんがのつづき』ほか
- ゼイ肉マン(キン肉マン)/36巻『タイムふしあな』
- ナイン・テン(ツー・スリー)/10巻『百年後のフロク』
- のらえもん(のらくろ+ドラえもん)/8巻『人間機関車』
- バンダム(バンダイ+機動戦士ガンダムまたはバンダイ+機動戦士ガンダム+マンダム)/28巻『キャラクター商品注文機』ほか
- 日出処は天気(日出処の天子)/29巻『まんが家ジャイ子先生』
- フニャコ・フニャオ、虹子虹雄、スジコスジオ(藤子不二雄)/3巻『あやうし!ライオン仮面』ほか
- プラスチックの靴(ガラスの靴)/10巻『百年後のフロク』
- ベルデカ(ベルサイユのばら+がきデカ)/13巻『悪魔のパスポート』
- ペロペロキャンディキャンディ(ペロペロキャンディ+キャンディ・キャンディ)/29巻『まんが家ジャイ子先生』
- ボロコン(がんばれ!!ロボコン)/16巻『時間貯金箱』
- 魔女っ子ノブちゃん(魔女っ子メグちゃん)/37巻『魔法事典』
- 名犬ラッキー(名犬ラッシー)/37巻『かわいい石ころの話』
- やさい戦艦トマト(宇宙戦艦ヤマト)/17巻『あちこちひっこそう』
- ライオン仮面(快傑ライオン丸)/3巻『あやうし!ライオン仮面』
テレビ
- ガッコー仮面(月光仮面)/33巻『ガッコー仮面登場』
- 食いしん坊将軍(くいしん坊!万才+暴れん坊将軍)/アニメ『かげムシャ』『さむらいチョンマゲ』
- コンドルマン(正義のシンボル コンドールマン)/34巻『フクロマンスーツ』
- 太陽にわめけ(太陽にほえろ!)/大長編5巻『のび太の魔界大冒険』
- ドキドキ動物ランド(わくわく動物ランド)/32巻『巨大立体スクリーンの中へ』
- ヒョータンスペシャル(オレたちひょうきん族)
- 風雲ドラえもん城(風雲!たけし城)/大長編8巻『のび太と竜の騎士』
- ミケちゃんマン(タケちゃんマン)/30巻『クロマキーでノビちゃんマン』
映画
- スーパーダン(スーパーマン)/3巻『スーパーダン』ほか
- スター・ジョーズ(スター・ウォーズ+ジョーズ)/17巻『ドラやき・映画・予約ずみ』
- スペース・ウォーズ、アカンベーダー、アーレ・オッカナ姫、R3-D3(スター・ウォーズのダース・ヴェイダー、レイア・オーガナ、R2-D2)/19巻『天井うらの宇宙戦争』
- なくし物とりよせ機から出てきた麦藁帽子(人間の証明)/18巻『あの日あの時あのダルマ』
- マイティマン(マイティマウス+スーパーマン)/3巻『スーパーダン』ほか
- 未知とのそうぐう機(未知との遭遇)/17巻『未知とのそうぐう機』
有名人
- 伊藤翼(伊藤つかさ+大空翼)/29巻『翼ちゃんがうちへきた』ほか
- 内田裕実(内田有紀+安達祐実)/45巻『ガラパ星からきた男』
- 河合真彦(河合奈保子+近藤真彦)/25巻『あしたの新聞』
- ケビン・イーストウッド(ケビン・コスナー+クリント・イーストウッド)/大長編16巻『のび太と銀河超特急』
- 郷ヒデキ(郷ひろみ+西城秀樹または郷秀樹)/19巻『影とりプロジェクター』
- 五藤くに子(後藤久美子+山田邦子)/42巻『万能クリーナー』
- 西条ひろみ(西城秀樹+郷ひろみ)/9巻『ジーンと感動する話』
- 真田ヒモ行(真田広之)/30巻『人気スターがまっ黒け』
- 沢田五郎(沢田研二+野口五郎)/19巻『影とりプロジェクター』
- 沢田ひろみ(沢田研二+郷ひろみ)/25巻『あしたの新聞』
- ジャイケル・マクソン(マイケル・ジャクソン)/37巻『なんでもひきうけ会社』
- スピルバーガー監督のジュラシックプラネット(スピルバーグ監督のジュラシックパーク)
- 田之木彦彦(田原俊彦+たのきんトリオ)/24巻『四次元ポケットにスペアがあったのだ』ほか
- 田野金平、でめきんトリオ(たのきんトリオ)/24巻『四次元ポケットにスペアがあったのだ』ほか
- 田原聖子(田原俊彦+松田聖子)/25巻『あしたの新聞』
- 田原のトンちゃん(田原俊彦)/29巻『翼ちゃんがうちへきた』
- 千葉県一(千葉真一)/29巻『翼ちゃんがうちへきた』
- チョコレイツ(キャンディーズ)/25巻『あしたの新聞』
- 早目優(早見優)/30巻『人気スターがまっ黒け』
- 松木伊代(松本伊代)/30巻『人気スターがまっ黒け』
- 丸師丸広子(薬師丸ひろ子)/29巻『翼ちゃんがうちへきた』
- ミッチャー首相(ミッテラン首相+マーガレット・サッチャー首相)/39巻『風船がとどけた手紙』
- 薬師丸知世(薬師丸ひろ子+原田知世)/39巻『ジャストホンネ』
- 山ざくらもも子(山口百恵+桜田淳子または山口百恵+桜田淳子+森昌子(新御三家))/20巻『バランス注射』
- 宮沢えり(宮沢りえ)
企業・商品など
- カメコーラ、コラコーラ、コケコーラ(コカ・コーラ)/9巻『王かんコレクション』ほか
- ザッポロ一番(サッポロ一番)/20巻『設計紙で秘密基地を!』
- ジャニー(ジェニー)/43巻『ジャックとベティとジャニー』
- 小和証券(大和證券)/32巻『大富豪のび太』
- スポライト(スプライト)/9巻『王かんコレクション』
- 炭友銀行(住友銀行(当時))/32巻『大富豪のび太』
- 西部デパート(西武百貨店)/32巻『大富豪のび太』
- チョコQ(チョロQ)/31巻『改造チョコQ』
- デボリタンV(リポビタンD+アリナミンV)/9巻『王かんコレクション』
- 灯京大学(東京大学)/40巻『環境スクリーンで勉強バリバリ』
- ドラネコたっきゅうびん(クロネコヤマトの宅急便)/45巻『地図ちゅうしゃき』
- どらやきクエストX(ドラゴンクエスト)/41巻『気まぐれカレンダー』
- 紅帝伝説(聖剣伝説)/45巻 『ガラパ星から来た男』
- ノータリセダン(おそらくマツダのロータリーエンジン搭載車。イラストではファミリア)/1巻『ドラえもんの大予言』
- ハゲランス(アデランス)/26巻『テレビとりもち』
- バドコーラ(バドワイザー+コカコーラ)/9巻『王かんコレクション』ほか
- 林永ミルク(森永乳業)/14巻『人食いハウス』
- パンダグレープ(ファンタグレープ)/9巻『王かんコレクション』
- プリンスメロンホテル(プリンスホテル)/25巻『のび太の結婚前夜』
- 本家ナンチューメン(ハウス食品本中華 醤(ジャン))/26巻『テレビとりもち』
- マスタードーナツ(ミスタードーナツ)/19巻『無敵コンチュー丹』
- 松上電機(松下電器産業)/32巻『巨大立体スクリーンの中へ』
- 目産ニューモデルスカイラインFC(エフシイ)(日産・スカイライン)/大長編5巻『のび太の魔界大冒険』
- 目立カラーテレビ(日立カラーテレビ)
- 目通(日通)/35巻『ドンジャラ村のホイ』
- 目本生命(日本生命)/32巻『大富豪のび太』
- ヤタルト(ヤクルト)
- 四越デパート(三越)/32巻『大富豪のび太』
- ヨメイリジャイアンツ(読売ジャイアンツ)/5巻『うつつまくら』
- トーキョーマツシバロボット工場(松下電器産業+東芝)/映画『2112年ドラえもん誕生』
地名
- A国(英国)/39巻『風船がとどけた手紙』
- 尾の島海岸(尾道+江の島海岸)/29巻『広~い宇宙で海水浴』
- 十甲田山(八甲田山)/17巻『あちこちひっこそう』
- 高井山、高伊山(高尾山)/7巻『山おく村の怪事件』ほか
- 箱毛(箱根+稲毛)/19巻『人よけジャイロ』
- 四丈半島(八丈島)/26巻『アワビとり潜水艦出航』ほか
- 多奈川(多摩川)/大長編8巻『のび太と竜の騎士』
その他
- ドラえもんの大予言(ノストラダムスの大予言)/1巻『ドラえもんの大予言』
- 銀河超特急(銀河鉄道の夜)/大長編16巻『のび太と銀河超特急』
- 夢幻三剣士 (夢幻紳士+三銃士)/大長編14巻『のび太と夢幻三剣士』
・・・等
また、他の漫画作品などが作中に登場することもある。
書籍
連載誌
- 小学館「よいこ」/1969年 - 1973年
- 小学館「幼稚園」/1969年 - 1973年
- 小学館「小学一年生」/1969年 - 1990年
- 小学館「小学二年生」/1969年 - 1987年
- 小学館「小学三年生」/1969年 - 1994年
- 小学館「小学四年生」/1969年 - 1994年
- 小学館「小学五年生」/1973年 - 1994年
- 小学館「小学六年生」/1973年 - 1991年
- 小学館「てれびくん」/1976年 - 1983年
- 小学館「小学館BOOK」/1974年
- 小学館「増刊少年サンデー」/1975年 - 1976年
- 小学館「月刊コロコロコミック」/1979年 - 1996年
雑誌
- 「ドラえもんクラブ」
- 1994年に隔月刊誌として発刊された雑誌。全4号。連載途中で中断した「のび太と雲の王国」の完結編や、未収録作品なども掲載されていた。
- 「ドラえ本」
- ドラえもんグッズ大図鑑として1997年から不定期に発刊され、現在は3号まで発売。グッズ大図鑑としつつも3号には「てんとう虫コミックス」未収録作品をカラーで2話収録するなど内容はまずまず。
- 「ぼく、ドラえもん。」
- 2004年2月20日より毎月5日と20日の月2回発行の雑誌。全25号。創刊号は低価格でDVDも付いていたため売り切れが相次ぎ、後で再発行までされた。「てんとう虫コミックス」未収録作品を毎号2~4話程度付録として収録しており、往年のファンをひきつけた。
- 「もっとドラえもん。」
単行本
- 小学館/てんとう虫コミックス「ドラえもん」/全45巻/1974年~刊行中
- 小学館/てんとう虫コミックス「ドラえもん+」/1巻/2005年~刊行中
- 小学館/てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもんカラー作品集」/1~5巻/1999年~刊行中
- 小学館/てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん巻頭まんが作品集」/上・下巻/2004年~刊行中
- 小学館/てんとう虫コミックスワイドスペシャル「ドラえもん傑作選」/全1巻/1999年~刊行中
- 小学館/てんとう虫コミックス「ドラえもん百科」/全2巻/1979年発行、現在絶版
- 小学館/小学館コロコロ文庫/1~16巻/1994年~刊行中
- 小学館/小学館コロコロ文庫デラックス/全10巻/2000年~刊行中
- 小学館/藤子不二雄自選集/全7巻/1981年発行、現在絶版
- 小学館/「藤子・F・不二雄自選集」/上・下巻/1998年~刊行中
- 小学館/「カラーコミックス ドラえもん」/全6巻/1979年~1982年発行、現在絶版
- 中央公論社/藤子不二雄ランド「ドラえもん」/全45巻/1984年~1990年発行、現在絶版
- 小学館/「My First BIG ドラえもん」/1~20巻/2002年~刊行中
- 小学館/「SHOGAKUKAN ENGLISH COMICS Doraemon」/1~10巻/2002年~刊行中
- 小学館/ぴっかぴかコミックス/1~9巻/2004年~刊行中
- 小学館/ドラえもん不思議サイエンス/1994年1月1日~刊行中
テレビアニメ
第1作
- 1973年4月1日 - 9月30日、日本テレビ系列 日本テレビ、日本テレビ動画制作/全26回
- ドラえもん : 富田耕生→野沢雅子(途中で富田は降板し野沢に交代した)
- のび太 : 太田淑子
- しずか : 恵比寿まさ子
- ジャイアン : 肝付兼太
- スネ夫 : 八代駿
- のび太のママ : 小原乃梨子
- のび太のパパ : 村越伊知郎
- スネ夫のママ : 高橋和枝
- ガチャ子 : 堀絢子
- セワシ : 山本圭子
- 先生 : 加藤修→雨森雅司
「旧ドラ」と呼ばれる。漫画版に大胆なストーリーアレンジを加えたり、幻のキャラクター、ガチャ子が登場する。日曜夜7時というゴールデンタイムの放送にも関わらず、当時の裏番組が視聴率が高かったアップダウンクイズやマジンガーZであったために人気が出ず、半年で終了になった(このため、再アニメ化の話が出たとき、テレビ朝日は難色を示したという)。更には製作した日本テレビ動画が本作製作直後に解散したためフィルムの権利が不明となった。当時のスタッフによるホームページによると、社屋引き払いのため本作に関する資料やセル画のほとんどを止むを得ず焼却処分した事が明らかにされている。
原作者である藤子が自分の原作と明らかに異なる雰囲気を持った本作を好ましく思っていなかった事や、藤子プロダクションが大ヒット番組となったテレビ朝日版放送開始後は本作に関する一切の記述等を最低限のものを残して露出させない方針を示したため、再放送はテレビ朝日版放映が始まる1979年までの5余年間に数度あったのみで以後一切再放送はされていない。したがって現在はネガはもとよりコピーポジフィルム保管先も不明(或いは散逸)といえる状況であり、情報が極端に少なく、事実上幻の作品とも言える。
現在放送中の第2作に比べて色指定のコントラストが穏やかであった。最終回ではドラえもんは未来に帰り、自転車が漕げなかったのび太が泣きながら自転車を漕ぐ練習をするところを、未来の世界から見守るところで物語が終わる(過去に3本描かれたドラえもん最終回のうち、2番目に発表された話のアニメ化だが、このエピソードは単行本未収録。なお最終回が3本あるのは学年各誌に連載していたため。なお学年誌は、読者が進級する毎年3月号が最終回で、新読者が読み始める4月号が「第1話」という約束事があり、3本の「ドラえもんの最終回」もこの法則に則って描かれた物語であるため、実際には連載は終了していない)。
現在でも入手可能な唯一の旧ドラ関係物品は主題歌CD(コロムビアミュージックエンタテインメントより発売中の、当時のアニメ主題歌オムニバス集に収録されている)のみである。
この日本テレビ版ドラえもんを制作した日本テレビ動画は、日本テレビ系列で放映されたこともあって日本テレビ放送網の関連会社のようなイメージをもたれるだろうが、実際には日本テレビとは無関係の会社で、かつては東京テレビ動画という社名であったようである。
この「旧ドラ」は作者自身があまりよく思っていないことは前述のとおりであるが、その原因は、登場人物の一人ジャイアンこと剛田武の描き方があまりに乱暴だったことから論じることができる。ジャイアンの悪童ぶりを強調しすぎていた。特に、ジャイアンが学校の時計台の針にぶら下がっているシーンは作者の怒りを決定的にしたと思われる。しかもドラえもんの描き方にしても、そのような悪のジャイアンに立ち向かい、倒すというあまりに極端で、友情物語を基調とする現在のドラえもんの姿からは程遠い様相を呈していたからである。
オープニングテーマ
- ドラえもん 歌:内藤はるみ
エンディングテーマ
- ドラえもんルンバ 歌:内藤はるみ
第2作
- 1979年4月2日 - 、テレビ朝日系列 テレビ朝日、シンエイ動画製作
- ドラえもん : 大山のぶ代(開始~2005年3月18日)→水田わさび(2005年4月15日~)
- のび太 : 小原乃梨子(開始~2005年3月18日)→大原めぐみ(2005年4月15日~)
- しずか : 野村道子(開始~2005年3月18日)→かかずゆみ(2005年4月15日~)
- ジャイアン : たてかべ和也(開始~2005年3月18日)→木村昴(2005年4月15日~)
- スネ夫 : 肝付兼太(開始~2005年3月18日)→関智一(2005年4月15日~)
- 声優に関しては後述のドラえもん声優交代問題も参照のこと。
- 1979年4月2日、サブタイトルが「ゆめの町ノビタランド」でスタート。放送時間は18:50~19:00で放映開始。※のび太の家にドラえもんがやってきて二人がはじめて出会う話は、「ぼくらのともだちドラえもん」としてスタート前日の1979年4月1日にドラえもんを放映開始を記念した紹介・予告する特番内で初めて放送された。
- 話は1984年まで3話ヘッドだったが同年以降現在は2話ヘッドとなっている。(1981年までは3話全話新作だったが1982年以降、3話(現在は2話)中、残りの2話(現在は1話)は再放送となっている。)
- スタート当初は、毎週日曜日の8時30分から放送(ほかに、テレビ朝日のみ月曜~土曜18時50分からの10分間の放送もあったが、1981年9月26日放送分をもって終了)されていたが、1981年10月2日放送分からは毎週金曜19時~19時30分に放送されている。
- 1987年10月から1989年4月までは、19時20分からの40分間、女優の星野知子を起用した夕方のニュース番組「ニュースシャトル」が放送されたため、18時50分から放送していた時期もあった。
- 2004年8月現在での最高視聴率は1983年2月11日に記録された31.2%である。
- オープニングテーマ(原曲)および初期のエンディングテーマ、番組中の音楽(BGM・サウンドトラック)担当は作曲家の菊池俊輔。今までのBGMは500種類以上にもなる。1979年当初から使用されているBGMはタイムマシン内のBGMのみ。
- 一時期、提供表示の背景が赤色だった時期があったが、苦情が多く廃止された。
- その他に高い評価を受けているのは1980年に放映された「ゾウとおじさん」で、1988年、2004年と二度にわたって再々放送されている。
- ドラえもんとのび太が最初に出会う話は、1979年4月1日には、「ぼくらのともだちドラえもん」、2002年12月31日には「未来の国からはるばると」として放送され、この2種類ある。
- 2002年10月4日の放送からセル画での製作からCGでの製作に変更され、ドラえもんやのび太だけでなく、ドラえもんに登場する全キャラクターの絵の画質が向上された。(ちなみに他のドラえもん以外の作品については、既に大半のアニメでCGでの製作に変更されていた。)
- 大山のぶ代ら旧声優陣5人最後の日、2005年3月18日のオールキャラ夢の大集合スペシャル!!では大山のぶ代ら旧声優陣5人最後のアフレコ作品「ドラえもんに休日を?!」と1984年12月21日に放送された「ハリーのしっぽ」のこの2本が選ばれ、大トリをかざる。
- ちなみに、大山のぶ代ら旧声優陣5人の一番最初のドラえもん(テレビ朝日版)のアフレコ作品はパイロットフイルムの「勉強べやのつりぼり」、一番最後のアフレコ作品は「ドラえもんに休日を?!」である。「勉強べやのつりぼり」は、新声優バージョンでも、最初のアフレコ作品として決定している。
オープニングテーマ
- ドラえもんのうた 歌:大杉久美子 1979年4月2日 - 1992年10月2日
- ドラえもんのうた 歌:山野さと子 1992年10月9日 - 2002年9月20日
- ドラえもんのうた 歌:東京プリン 2002年10月4日 - 2003年4月11日(2002年12月までは3番、翌年1月からは1番を使用)
- ドラえもんのうた 歌:渡辺美里 2003年4月18日 - 2004年4月23日
- ドラえもんのうた 歌:AJI 2004年4月30日 - 2005年3月18日
- ドラえもんのうた 歌:未定 2005年4月15日 -
月曜~土曜の10分枠
エンディングテーマ
- 青い空はポケットさ 歌:大杉久美子 1979年4月8日 - 1981年9月27日
- まる顔のうた 歌:大山のぶ代 1981年10月2日 - 1984年3月30日
- サンタクロースはどこのひと 歌:大山のぶ代 1983年11月18日 - 1983年12月30日
- ぼくたち地球人 歌:堀江美都子 1984年4月6日 - 1988年4月8日
- 青空っていいな 歌:堀江美都子 1988年4月15日 - 1992年10月2日
- あしたも♥ともだち 歌:にしわきゆい 1992年10月9日 - 1995年4月7日
- ぼくドラえもん2112 歌:大山のぶ代、こおろぎ'73 1995年4月14日 - 2002年9月20日
- またあえる日まで 歌:ゆず 2002年10月4日 - 2003年4月11日
- タンポポの詩 歌:THE ALFEE 2003年4月18日 - 2003年10月4日
- YUME日和 歌:島谷ひとみ 2003年10月10日 - 2004年5月28日
- あぁ いいな! 歌:W(ダブルユー) 2004年6月4日 - 2005年3月18日
ドラえもんのサブタイトルアニメーション
テレビ朝日版のみとする。
- 初代 : 1979年4月2日 - 1981年9月27日(背景が黄色で、ドラえもんが右側にいるが動かない。背景は黄緑バージョンもあり)※BGMも初代
- 2代目 : 1981年10月 - 1992年10月2日(背景がオレンジ色で、ドラえもんは左右にいて、ジャンプして後ろ向きに着地し、笑顔で手を挙げる)※BGMは2代目。初代のアレンジ版。初代よりも音が長くなる。1999年3月まで使用。
- 3代目 : 1992年10月9日 - 2000年6月2日(背景が黄緑色で、ドラえもんは右側にいて、どこでもドアを出してドアに入り、左側に現れたドアから出る)※BGMは1999年4月から3代目。2代目のアレンジ版。現在も使用。
- 4代目 : 2000年6月9日 - 2005年3月18日(背景がピンク色で、ドラえもんは自分で膨らませたドラ焼き型風船に美味しそうな顔で食いつくが、ドラ焼き型風船が破裂してしまって転び、照れ笑いをする)※BGMはひき続き3代目。1999年4月~2005年3月
放送局一覧(テレビ朝日版)
- 北海道 HTB北海道テレビ
- 青森県 RAB青森放送(~91年9月)→ABA青森朝日放送(91年10月~)
- 岩手県 IBC岩手放送(~96年9月)→IAT岩手朝日テレビ(96年10月~)
- 秋田県 ABS秋田放送(~92年9月)→AAB秋田朝日放送(92年10月~)
- 山形県 YBC山形放送(~93年3月)→YTS山形テレビ(93年4月~)
- 宮城県 KHB東日本放送
- 福島県 FCT福島中央テレビ(~81年9月)→KFB福島放送(81年10月~)
- 東京都・関東広域圏 EXテレビ朝日
- 長野県 SBC信越放送→TSBテレビ信州→ABN長野朝日放送(91年4月~)
- 新潟県 NST新潟総合テレビ(~83年9月)→新潟テレビ21(83年10月~)
- 山梨県 YBS山梨放送
- 静岡県 SATV静岡朝日テレビ(93年10月まで旧:SKT静岡けんみんテレビ)
- 愛知県・中京圏 NBN名古屋テレビ放送(メ~テレ)
- 富山県 KNB北日本放送
- 石川県 MRO北陸放送→ITC石川テレビ→HAB北陸朝日放送(91年10月~)
- 福井県 FBC福井放送
- 近畿広域圏 ABC朝日放送
- 鳥取県・島根県 NKT日本海テレビ(~89年9月)→BSS山陰放送(89年10月~)
- 岡山県・香川県 KSB瀬戸内海放送
- 愛媛県 EBCテレビ愛媛(~95年3月)→EAT愛媛朝日テレビ(95年4月~)
- 徳島県 JRT四国放送(現在は放送中止)
- 高知県 RKC高知放送
- 広島県 HOME広島ホームテレビ
- 山口県 TYSテレビ山口(~93年9月)→YAB山口朝日放送(93年10月~)
- 福岡県・佐賀県 KBC九州朝日放送
- 長崎県 NBC長崎放送(~90年3月)→NCC長崎文化放送(90年4月~)
- 大分県 OBS大分放送(~93年9月)→OAB大分朝日放送(93年10月~)
- 宮崎県 UMKテレビ宮崎
- 熊本県 RKK熊本放送(~89年9月)→KAB熊本朝日放送(89年10月~)
- 鹿児島県 KTS鹿児島テレビ(~82年9月)→KKB鹿児島放送(82年10月~)
- 沖縄県 RBC琉球放送(~95年9月)→QAB琉球朝日放送(95年10月~)
ドラえもん関連
- 公共広告機構(AC) (ポリオ撲滅啓発運動(←あと一歩!!))
- セガトイズ (TVゲーム/幼児玩具)
- エポック社 (TVゲーム/玩具) ラクーン(英語でタヌキ)事業部であることも有名。
- ストロベリーコーンズ (宅配ピザ)
- セブン・イレブン(ドラえもんフェア)
- 日産自動車 (ラシーン(現在は製造・販売終了))
- エイベックス (avex mode)
- コロムビアミュージックエンタテインメント
- 日本図書普及 (図書券/図書カード)
- トヨタ自動車 (カローラ店・ドラえもんまつり)
- バンダイ (玩具/トイロボット)
- アートコーポレーション (引越し。トラックにドラえもんが描かれている)
- ココスジャパン (包み焼きハンバーグ)
- テレビ朝日の被災者救済基金 (ドラえもん募金)
- JR北海道 (781系「ドラえもん海底列車」)
映画アニメーション(大長編ドラえもん)
詳しくは、ドラえもん映画作品を参照のこと。
1980年3月15日に公開された『のび太の恐竜』を第1作とするドラえもん映画。夏休み前に公開された番外編『ぼく、桃太郎のなんなのさ』(映画『21エモン・宇宙へいらっしゃい』の併映作品として公開された中編)以外は、すべて三月初旬から中旬に公開されている。短編とは違ったスケールの大きい世界で勇気や友情をテーマに活躍する姿が子供たちの人気を博し、以後シリーズ化し、2004年7月現在、長編は25作を数えるまでになっている。
本シリーズ最大の特徴として、原作者自身がストーリーを構成して映画公開前に映画原作を連載し、完結時期に映画版が公開となるスケジュールであったことが挙げられる。通常は物語なども含めて映画スタッフに委任することが多い漫画の映画化であるが、原作者が毎年ここまでリーダーシップを発揮したプロジェクトは他にあまり例がない。なお原作者逝去後、本シリーズはスタッフによるオリジナルストーリーで制作が継続されている(『のび太の南海大冒険』以降)。
また、『のび太と銀河超特急』までは映画主題歌を武田鉄矢が作詞することがほとんどだったが、それ以降は毎回違ったアーティストが担当している。毎回『のび太の~』『のび太と~』と付けられている通り、大長編ドラえもんでは、のび太たちの成長と活躍が主に描かれており、いつもはダメダメな少年のび太が、大長編になると露骨にかっこよくなる、という指摘もある。服の柄もテレビ版とは若干違う。
1998年からは、劇場版封切り前日に放映されるテレビアニメを「前夜祭」と称して放送している。
また、テレビアニメ版では2002年9月をもって終了した山野さと子でのオープニングテーマの「ドラえもんのうた」が映画版では現在でも山野さと子版を使用されているのはドラえもんファンにとっては見ものだったが、声優交代の件もあり2006年以降は聞けなくなる可能性が高い。
ちなみに、ほぼ全ての作品が、プロローグでののび太の「ドラえも~ん!」の声から、ドラえもんのうた、ストーリーという順序で始まる。
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2004年7月12日、映画ドラえもん製作委員会と東宝は2005年度のドラえもんの映画製作を見送る事を発表した。25周年を迎え、製作陣の強化等を理由として挙げている。
ドラえもん声優交代問題
2005年3月18日スペシャルをもって大山のぶ代ら主要キャスト5人(+12人)とスタッフらが降板。
2005年4月15日から以下の新しい若手の主要キャスト5人(+12人)とスタッフが起用され、今後普及する地上デジタルテレビジョン放送に対応するために作品をハイビジョン化にする予定。
今までの声に慣れ親しんだ視聴者があまりにも多く、大規模なリニューアルに馴染めるか心配する視聴者もいる。
オーディションでのこぼれ話
2005年4月スタートの新しいドラえもんのキャストオーディションは、声優、俳優、テレビ朝日アナウンサーが対象となり、実際には約570人の応募者が挑んだ。また、その中には村上ショージやかつみ・さゆりが参加していたが、見事に落選したことが明石家電視台で明かされた。また、泉ピン子も大山のぶ代の後継希望として参加したが、落選した。
2005年3月までに決まった製作者
キャスト
スタッフ
- 楠葉宏三(総監督)
- 「世界名作劇場」シリーズなどの監督を担当
- 善聡一郎(シリーズ監督)
- 「ドラえもん」「あたしンち」演出などを担当
- 渡辺歩(キャラクターデザイン)
- 映画「帰ってきたドラえもん」などを担当
- 沢田完(音楽)
- 高橋ナツコ・木野木寛・早川正(脚本)
- 梶純(テレビ朝日)・増子相二郎(シンエイ動画)
未発表の声優変更キャラクター
主要キャラクター5人以外にも、以下のレギュラー出演キャラクターの声優が降板して新たな声優に変更される。
ちなみにそれらの声優陣のアフレコは大山のぶ代ら5人の声優陣と同じ2005年3月18日放送の「ドラえもんに休日を?!」での全員(ドラえもん オールキャラ夢の大集合スペシャル!!)出演が最後となった。
- ドラミ
- ミニドラ
- 出木杉英才
- ジャイ子・ジャイアンの母
- 野比のび助
- 野比玉子
- セワシ
- 先生
- 神成さん
- しずかの母
- スネ夫の母
- スネ吉(スネ夫のいとこ)
- ミイちゃん
参照項目
- ドラえもん映画作品
- ドラえもんの登場人物一覧
- ドラえもんの道具一覧
- ドラえもんの最終回 (ネタばれあり)
関連項目
- 現在バンダイがドラえもんを開発している。その開発結果の第1弾がドラえもん・ザ・ロボットという商品名で2004年3月27日に発売された。
- ドラ・Q・パーマン
- キテレツ大百科
- ポコニャン
- 横山泰行(富山大学教育学部教授、ドラえもん学の提唱者)
- てんとう虫コミックス
- ドラえもんズ
外部リンク
- ドラえもんチャンネル(藤子プロ・小学館が運営)
- テレビ朝日ドラえもんホームページ(テレビ朝日が運営)
- ドラえもん学コロキアム(横山泰行による研究ホームページ)
- ドラえもん・ザ・ロボット リアル ドリーム ドラえもん プロジェクト(バンダイが運営)
- ドラえもんSuperDataBase(ドラえもんの情報サイトの1つ)
- 藤子不二雄atRANDOM (藤子不二雄のファンページ)
- Yahoo! JAPAN - ドラえもん
- 「ドラえもん」30分番組放映リスト (ドラえもん参考サイト)