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「焼きカレー」の版間の差分

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'''焼きカレー'''(やきカレー)とは、ご飯の上に[[カレー]]と[[チーズ]]などをのせ、[[オーブン]]で焼いたカレーである。
'''焼きカレー'''(やきカレー)とは、ご飯の上に[[カレー]]と[[チーズ]]などをのせ、[[オーブン]]で焼いたカレーである。


「焼きカレー」の始まりは昭和30年の[[福岡県]][[北九州市]]の[[門司区|門司港]]の繁華街、栄町銀天街にあった喫茶店といわれている。当時、余ったカレーを[[グラタン]]・[[ドリア]]風にオーブンで焼いたところ、実に香ばしく、美味しく仕上がったので、のちに店のメニューとして出し、好評であったという逸話が残っている。


== 歴史 ==
現在では、門司港発祥の[[ご当地メニュー]]として親しまれており、地元では「門司港レトロ焼きカレーマップ(20数店舗)」が作成され、観光客などに広く配布されている。簡単に作ることができるため、家庭料理としても親しまれている。


「焼きカレー」の始まりは昭和30年の[[福岡県]][[北九州市]]の[[門司区|門司港]]の繁華街、栄町銀天街にあった喫茶店といわれている。当時、余ったカレーを[[グラタン]]・[[ドリア]]風にオーブンで焼いたところ、実に香ばしく、美味しく仕上がったので、のちに店のメニューとして出し、好評であったという逸話が残っている。
また、[[永谷園]]からは「こんがり焼きカレー」として「なすと挽き肉」、「チキンとトマト」の2種類の味が発売されている。ニチレイの冷凍食品では「焼きカレー(2個入り)」が発売されている。


門司港は、九州の最北端に位置し、明治から昭和にかけて国際貿易港として繁栄した港町。洋食文化がいち早く発達したことから、「焼きカレー」といったハイカラメニューが誕生し、手軽に作ることができたため家庭料理としても広まっていったようである。
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現在でも30店舗以上のお店で焼きカレーが提供され、門司港の名物料理として親しまれ「焼きカレーMAP」が作成されるほどご当地グルメとして定着している。

2006年12月から2007年2月の期間にウェブ上で開催された「じゃらん×ワッチミー!TVコラボ企画・B級ご当地グルメグランプリ」では「焼きカレー」が2位にランクインするなど、全国的にも注目を集めている。


== 特徴 ==

門司港で提供されている「焼きカレー」について、特に決められた定義はないが、オーソドックスな形状は「ごはんの上にカレーをかけ、チーズと玉子をのせてオーブンで焼く」というものである。しかし、お店によって玉子がのっていないものもあるため、少なくとも①「カレーとチーズがかかっていること」②「焼いていること」の2条件が揃っていれば「焼きカレー」と呼んでいるようである。

店舗によって、提供される焼きカレーは形状、味、見た目とも全く異なり、じつにバラエティ豊か。ごはんひとつをとっても、白ご飯・バターライス・ドライカレーなどで分かれる。さらにルーはビーフ系かシーフード系か、濃さや辛さなども異なり、玉子の有無、かかっているチーズの量や種類などもさまざま。トッピングに関門海峡の味覚「ふぐ」や「たこ」がのっているお店もあるなど、各店趣向を凝らした渾身の「焼きカレー」が提供されている。

最近では、MAPを片手に焼きカレーめぐりを楽しむ観光客が増えている。


== 門司港焼きカレー倶楽部 ==

2007年3月には、門司港の焼きカレー提供店によって、焼きカレーによる観光振興と地域の活性化を目的とする団体「門司港焼きカレー倶楽部」が設立された。焼きカレーをテーマとしたイベントの実施やPRなど様々な活動を行なっているほか「門司港焼きカレーロゴマーク」を商標登録し、おいしい焼きカレーの普及とブランド化に取り組んでいる。

*2007年7月 「門司港焼きカレーフェア〔スタンプラリー〕」焼きカレー提供店25店舗が参加し、集めたスタンプ数毎に賞品をプレゼントするイベントを2ヶ月間にわたり開催
*2007年9月 RKK熊本放送「LONG LIFE 2007」イベントへの出店
*2007年10月 「ひろしまフードフェスティバル」への出店
*2007年11月 「よこすかカレーフェスティバル」への出店


==  商品 ==

レトルト焼きカレーや冷凍食品などが販売されている。
*[[永谷園]]「こんがり焼きカレー」「なすと挽き肉」、「チキンとトマト」の2種類の味を全国発売
*ニチレイフーズ:冷凍食品「焼きカレー(2個入り)」を全国発売中
*株式会社 丸ふじ:門司港焼きカレー倶楽部公認「門司港発祥 焼きカレー」(パウチ入りレトルト食品)


==  外部リンク ==

[http://www.kcta.or.jp/ 北九州市観光協会(門司港焼きカレーMAPあり)]<br>


[[Category:日本のカレー|やきかれえ]]
[[Category:日本のカレー|やきかれえ]]
[[Category:福岡県の食文化|やきかれえ]]
[[Category:福岡県の食文化|やきかれえ]]
[[Category:ご当地グルメ|やきかれえ]]
[[Category:ご当地グルメ|やきかれえ]]
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2007年12月19日 (水) 08:18時点における版

焼きカレー(やきカレー)とは、ご飯の上にカレーチーズなどをのせ、オーブンで焼いたカレーである。


 歴史 

「焼きカレー」の始まりは昭和30年代の福岡県北九州市門司港の繁華街、栄町銀天街にあった喫茶店といわれている。当時、余ったカレーをグラタンドリア風にオーブンで焼いたところ、実に香ばしく、美味しく仕上がったので、のちに店のメニューとして出し、好評であったという逸話が残っている。

門司港は、九州の最北端に位置し、明治から昭和にかけて国際貿易港として繁栄した港町。洋食文化がいち早く発達したことから、「焼きカレー」といったハイカラメニューが誕生し、手軽に作ることができたため家庭料理としても広まっていったようである。 現在でも30店舗以上のお店で焼きカレーが提供され、門司港の名物料理として親しまれ「焼きカレーMAP」が作成されるほどご当地グルメとして定着している。

2006年12月から2007年2月の期間にウェブ上で開催された「じゃらん×ワッチミー!TVコラボ企画・B級ご当地グルメグランプリ」では「焼きカレー」が2位にランクインするなど、全国的にも注目を集めている。


 特徴 

門司港で提供されている「焼きカレー」について、特に決められた定義はないが、オーソドックスな形状は「ごはんの上にカレーをかけ、チーズと玉子をのせてオーブンで焼く」というものである。しかし、お店によって玉子がのっていないものもあるため、少なくとも①「カレーとチーズがかかっていること」②「焼いていること」の2条件が揃っていれば「焼きカレー」と呼んでいるようである。

店舗によって、提供される焼きカレーは形状、味、見た目とも全く異なり、じつにバラエティ豊か。ごはんひとつをとっても、白ご飯・バターライス・ドライカレーなどで分かれる。さらにルーはビーフ系かシーフード系か、濃さや辛さなども異なり、玉子の有無、かかっているチーズの量や種類などもさまざま。トッピングに関門海峡の味覚「ふぐ」や「たこ」がのっているお店もあるなど、各店趣向を凝らした渾身の「焼きカレー」が提供されている。

最近では、MAPを片手に焼きカレーめぐりを楽しむ観光客が増えている。


 門司港焼きカレー倶楽部 

2007年3月には、門司港の焼きカレー提供店によって、焼きカレーによる観光振興と地域の活性化を目的とする団体「門司港焼きカレー倶楽部」が設立された。焼きカレーをテーマとしたイベントの実施やPRなど様々な活動を行なっているほか「門司港焼きカレーロゴマーク」を商標登録し、おいしい焼きカレーの普及とブランド化に取り組んでいる。

  • 2007年7月 「門司港焼きカレーフェア〔スタンプラリー〕」焼きカレー提供店25店舗が参加し、集めたスタンプ数毎に賞品をプレゼントするイベントを2ヶ月間にわたり開催
  • 2007年9月 RKK熊本放送「LONG LIFE 2007」イベントへの出店
  • 2007年10月 「ひろしまフードフェスティバル」への出店
  • 2007年11月 「よこすかカレーフェスティバル」への出店


 商品 

レトルト焼きカレーや冷凍食品などが販売されている。

  • 永谷園「こんがり焼きカレー」-「なすと挽き肉」、「チキンとトマト」の2種類の味を全国発売中
  • ニチレイフーズ:冷凍食品「焼きカレー(2個入り)」を全国発売中
  • 株式会社 丸ふじ:門司港焼きカレー倶楽部公認「門司港発祥 焼きカレー」(パウチ入りレトルト食品)


 外部リンク 

北九州市観光協会(門司港焼きカレーMAPあり)