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== 販売状況 ==
== 販売状況 ==
先発品は、[[グラクソ・スミスクライン]]の'''ゾビラックス'''である。[[ジェネリック]]が多数の製薬会社より販売され、商品名は、'''アイラックス'''、'''アクチオス'''、'''アクチダス'''、'''アシクロビン'''、'''アシビル'''、'''アシロベック'''、'''アシロミン'''、'''クロベート'''、'''グロスパール'''、'''サンアシル'''、'''ゾビアトロン'''、'''ゾビクロビル'''、'''ゾビラックス'''、'''ビクロックス'''、'''ビルヘキサル'''、'''ベルクスロン'''など。剤形としては注射、錠剤、顆粒、シロップ、ゼリーなどがある。
先発品は、[[グラクソ・スミスクライン]]の'''ゾビラックス'''である。[[ジェネリック]]が多数の製薬会社より販売され、商品名は、'''アイラックス'''、'''アクチオス'''、'''アクチダス'''、'''アシクロビン'''、'''アシビル'''、'''アシロベック'''、'''アシロミン'''、'''クロベート'''、'''グロスパール'''、'''サンアシル'''、'''ゾビアトロン'''、'''ゾビクロビル'''、'''ゾビラックス'''、'''ビクロックス'''、'''ビルヘキサル'''、'''ベルクスロン'''など。剤形としては注射、錠剤、顆粒、シロップ、ゼリーなどがある。
日本では2007年に[[OTC]]として'''アクチビル軟膏'''が発売された。

== 薬理 ==
== 薬理 ==
[[ヘルペスウイルス]]感染細胞内で[[リン酸化]]され活性体となり、DNAポリメラーゼを阻害し、ウイルスの増殖を防ぐ。
[[ヘルペスウイルス]]感染細胞内で[[リン酸化]]され活性体となり、DNAポリメラーゼを阻害し、ウイルスの増殖を防ぐ。

2008年2月26日 (火) 04:51時点における版

アシクロビル
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
胎児危険度分類
法的規制
  • unscheduled/S4 (Au), POM (UK)
投与経路 経静脈、経口、局所
薬物動態データ
生物学的利用能10–20%(経口)
血漿タンパク結合9-33%
代謝Viral thymidine kinase
半減期2.2–20時間
排泄腎臓
識別
CAS番号
59277-89-3
ATCコード J05AB01 (WHO) D06BB03 (WHO) S01AD03 (WHO)
PubChem CID: 2022
DrugBank APRD00567
別名 acycloguanosine
化学的データ
化学式C8H11N5O3
分子量225.21 g/mol
物理的データ
融点256.5 °C (493.7 °F)
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アシクロビル (aciclovir) は、ウイルス感染症の治療薬である。バローズ・ウェルカム研究所にてガートルード・エリオンにより開発された。

化学的性状

白色から微黄白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、酢酸 (100) にはやや溶けにくい。水に溶けにくく、メタノールエタノール (95) に極めて難溶である。アセトン、1-プロパノールジエチルエーテルヘキサンにほとんど溶けない。希塩酸、希水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液に溶ける。

販売状況

先発品は、グラクソ・スミスクラインゾビラックスである。ジェネリックが多数の製薬会社より販売され、商品名は、アイラックスアクチオスアクチダスアシクロビンアシビルアシロベックアシロミンクロベートグロスパールサンアシルゾビアトロンゾビクロビルゾビラックスビクロックスビルヘキサルベルクスロンなど。剤形としては注射、錠剤、顆粒、シロップ、ゼリーなどがある。 日本では2007年にOTCとしてアクチビル軟膏が発売された。

薬理

ヘルペスウイルス感染細胞内でリン酸化され活性体となり、DNAポリメラーゼを阻害し、ウイルスの増殖を防ぐ。

効果・効能

ヘルペスウイルスに対して有効。水痘帯状疱疹、骨髄移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制 などに使われる。

関連項目