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「与圧結合アダプタ」の版間の差分

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=== PMA-2 ===
=== PMA-2 ===
[[スペースシャトル]]のオービタがステーションにドッキングする時は、現在 PMA-2 が使われている。PMA-2 は初めユニティ前方のハッチに取り付けられていたが、2001年2月の [[STS-98]] で[[デスティニー実験モジュール]]を運んだ時に、ユニティから PMA-2 を一時的に取り外し、ディスティニーをユニティへ取り付け後、PMA-2 をディスティニーの前方ハッチに取り付け直した<ref name=STS-98>
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[[スペースシャトル]]のオービタがステーションにドッキングする時は、現在 PMA-2 が使われている。
PMA-2 は初めユニティ前方のハッチに取り付けられていたが、2001年2月の [[STS-98]] で[[デスティニー実験モジュール]]を運んだ時に、ユニティから PMA-2 を一時的に取り外し、ディスティニーをユニティへ取り付け後、PMA-2 をディスティニーの前方ハッチに取り付け直した<ref name=STS-98>
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2007年9以降の [[STS-120]] で[[ハーモニー (ISS)|ハーモニー]](かつては ノード2 と呼ばれていた)が ISS に運搬される予定だが、その時はオービタは PMA-2 にドッキングすることになっている。ドッキング後に [[カナダアーム2]] でオービタの貨物室からド2を取り出して、ユニティの左舷ハッチへ一時的に移動させる。オービタの切り離し後にカナダアーム2 で PMA-2 をド2の前方ハッチに取り付ける。次に、(PMA-2 を取り付けたまま)ド2を最終的な取り付け位置であるデスティニーの前方ハッチに取り付け
2007年10月の [[STS-120]] で[[ハーモニー (ISS)|ハーモニー]](かつては ノード2 と呼ばれていた)が ISS に運搬され、その時はオービタは デスティニー にあるPMA-2 にドッキングした。ドッキング後に [[カナダアーム2]] でオービタの貨物室からモニー を取り出して、 ユニティ の左舷ハッチへ一時的に設置し、オービタの切り離し後に カナダアーム2 で PMA-2 をモニー の前方ハッチに移設した。次に、(PMA-2 を取り付けたまま)モニー を最終的な取り付け位置である デスティニー の前方ハッチに取り付け


PMA-1 と PMA-2 では、どちらも [[APAS]] ([[:en:Androgynous Peripheral Attach System|Androgynous Peripheral Attach System]]) で他の宇宙船とドッキングする<ref>
PMA-1 と PMA-2 では、どちらも [[APAS]] ([[:en:Androgynous Peripheral Attach System|Androgynous Peripheral Attach System]]) で他の宇宙船とドッキングする<ref>

2008年3月18日 (火) 15:06時点における版

PMA-2 でエンデバーにドッキングしたユニティの PMA-1 にザーリャをドッキングさせているところ (NASA)

与圧結合アダプタ(よあつけつごうアダプタ、Pressurized Mating Adapter : PMA)とは、国際宇宙ステーション (ISS) において異なるドッキング機構を備えた宇宙船やモジュールを相互接続するための設備である。ISS には3つあり、最初の2つの PMA はユニティモジュールと一緒に STS-88 で打ち上げられ、3つ目は STS-92 に積み込まれて打ち上げられた。

用途

ISS 上の各 PMA は、それぞれ用途がわずかに異なっている。

PMA-1

あらかじめユニティ後方の結合ポートに取り付けられていた PMA-1 へ、STS-88 の乗員がシャトルのロボットアームでザーリャモジュールを取り付けた。ステーションの最初の構成要素であるこれらのモジュールは PMA-1 で恒久的に接続されている。

PMA-2

STS-115アトランティスとデスティニーがPMA-2を介しドッキングしたところ (NASA)

スペースシャトルのオービタがステーションにドッキングする時は、現在 PMA-2 が使われている。

PMA-2 は初めユニティ前方のハッチに取り付けられていたが、2001年2月の STS-98デスティニー実験モジュールを運んだ時に、ユニティから PMA-2 を一時的に取り外し、ディスティニーをユニティへ取り付け後、PMA-2 をディスティニーの前方ハッチに取り付け直した[1] (ユニティからの PMA-2 の取り外しは、ISS で初めてとなる「共通結合機構 (CBM) での構成要素の切り離し」であった[2])。

2007年10月の STS-120ハーモニー(かつては ノード2 と呼ばれていた)が ISS に運搬され、その時はオービタは デスティニー にあるPMA-2 にドッキングした。ドッキング後に カナダアーム2 でオービタの貨物室から ハーモニー を取り出して、 ユニティ の左舷ハッチへ一時的に設置し、オービタの切り離し後に カナダアーム2 で PMA-2 を ハーモニー の前方ハッチに移設した。次に、(PMA-2 を取り付けたまま) ハーモニー を最終的な取り付け位置である デスティニー の前方ハッチに取り付けた。

PMA-1 と PMA-2 では、どちらも APAS (Androgynous Peripheral Attach System) で他の宇宙船とドッキングする[3]。 シャトルが ISS とドッキングする時は、「最終的に秒速約3cmの相対速度で接近。シャトルが与圧結合アダプタ2に接触すると、自動的に掛け金がかかり双方の宇宙船が結合。双方の宇宙船の動きが止まると、シャトルの宇宙飛行士がドッキングリングを引いて、シャトルと ISS を確実に結合」[4]のように行なわれる。

PMA-3

宇宙ステーション整備施設に到着した PMA-3 (NASA)

PMA-3 は STS-92 のスペースラブパレットに固定されて、2000年10月に ISS へ運搬された[5]。 この時点では、ユニティの天底(地球側)のハッチに取り付けられた。1ヵ月半後の STS-97 ではエンデバーが PMA-3 にドッキングし、運搬してきた P6トラス(太陽電池パドル)の取り付け作業を行なった[6]。 また、STS-98 で PMA-2 をユニティからデスティニーまで移した時は、アトランティスは PMA-3 にドッキングした[1]。 2001年3月の STS-102 で PMA-3 はユニティの左舷ハッチに移された[7]。 ノード3 をユニティに接続した時点で、PMA-3 は最終的な取り付け位置へ移される予定である。

歴史

与圧結合アダプタはボーイング製で、アメリカのスペースシャトルがロシアの宇宙ステーションミールに接続できるようにするためのアダプタによく似ている[8]


出典

  1. ^ a b STS-98, Mission Control Center (February 10, 2001). “Status Report # 07” (html). NASA. 1月18日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  2. ^ Harwood, William (February 10, 2001). “Atlantis crew to attach Destiny lab to station today” (html). Spaceflight Now. 1月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  3. ^ Human Space Flight - Space Fact” (html). NASA (04/07/2002). 1月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  4. ^ STS-102, Mission Control Center (March 9, 2001). “Status Report # 03” (html). NASA. 1月18日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  5. ^ STS-92, Mission Control Center (October 16, 2000). “Status Report # 10” (html). NASA. 1月18日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  6. ^ STS-97, Mission Control Center (Dec. 2, 2000). “Status Report # 05” (html). NASA. 1月18日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  7. ^ STS-102, Mission Control Center (March 11, 2001). “Status Report # 07” (html). NASA. 1月18日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  8. ^ [1]

外部リンク