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「層積雲」の版間の差分

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2008年3月27日 (木) 14:50時点における版

上空から見た層積雲
上空から見た層積雲
略記号 Sc
雲形記号 CL4CL5またはCL8
層積雲
高度 地上付近~2,000 m
階級 下層雲
特徴 うね状、全天を覆う
降水の有無 あり(まれに降水がある)
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層積雲(そうせきうん、ラテン語学術名stratocumulus、略号Sc、ストラトキュムラス)とは、高度2000m程度に浮かぶ白または灰色ののこと。基本雲形(十種雲形)の一つ。うね雲まだら雲くもり雲とも言う。

学術名stratocumulusは、stratus(ストラタス、層雲)とcumulus(キュムラス、積雲)を合成した造語。

多くの場合は塊を形成するが、層状に全天を覆うこともある。高積雲と形が似ているが、高積雲の1つ1つの雲が小さいのに対して、層積雲は1つ1つの雲が大きく、空一面が1つのつながった雲に覆われることもある。うね雲の別名の通り、のように波打った形の雲となることがある。

くもり雲の別名の通り、曇天をもたらす雲としては最もありふれた雲で、が降る前に出ることが多く、塊が融合して乱層雲に変わる場合もある。

ファイル:Mount Kinabalu Clouds 8.jpg
キナバル山頂から撮影した層積雲

山地丘陵地帯などで、湿った気流が地形の影響で上昇したり振動したりして層積雲が発生し、比較的小さな層積雲の大集団を形成することがある。

層積雲がだんだんと崩れてきたり次々と形が変わり始めた場合、が強くなってきたことが考えられる。また、層積雲はその生成条件と高度の低さなどから、温度が比較的高く太陽光を受けやすいため、日中、特にの水辺では雲の上部から蒸発し始めてばらばらに分解してしまうこともしばしばである。

また、高度が低いため地上を照らす太陽光を遮ることが多く、その隙間から太陽光が漏れる天使の梯子が見られることも多い。

層積雲に現れる雲種には、層状雲レンズ雲塔状雲の3つがある。