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「XXXHOLiC」の版間の差分

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遊翔 (会話 | 投稿記録)
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MBSでは、この枠で前番組『[[灼眼のシャナ#第1期|灼眼のシャナ(第1期)]]』を放送していた時点では『[[アニメシャワー]]』に含まれていなかったが、この作品の第1期では『アニメシャワー』扱いとなっていた。
MBSでは、この枠で前番組『[[灼眼のシャナ#第1期|灼眼のシャナ(第1期)]]』を放送していた時点では『[[アニメシャワー]]』に含まれていなかったが、この作品の第1期では『アニメシャワー』扱いとなっていた。


その後は『アニメシャワー』枠外扱いで不定期的に深夜アニメ・[[深夜特撮]]が放映されている(これらの枠の後続で[[テレビ神奈川|tvk]]制作の『[[Channel-a]]』(1時間番組)を放送している為、放送枠に余裕が無い状態が続いている影響で(他の曜日も枠に余裕が無い状態から、一部のTBS・CBC制作深夜アニメが関西圏では未放送もしくは[[独立U局]]ネットになっている程である)、土曜27:25枠は臨時枠と言う位置付けとされる)。
その後は『アニメシャワー』枠外扱いで不定期的に深夜アニメ・[[深夜特撮]]が放映されている(これらの枠の後続で[[エイベックス|avex]]・[[テレビ神奈川|tvk]]制作の『[[Channel-a]]』(1時間番組)を放送している為、放送枠に余裕が無い状態が続いている影響で(他の曜日も枠に余裕が無い状態から、一部のTBS・CBC制作深夜アニメが関西圏では未放送もしくは[[独立U局]]ネットになっている程である)、土曜27:25枠は臨時枠と言う位置付けとされる)。


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2008年4月4日 (金) 19:28時点における版

Template:継続中の作品

xxxHOLiC
ジャンル ファンタジーオカルト
漫画
作者 CLAMP
出版社 講談社
掲載誌 週刊ヤングマガジン
発表期間 2003年 - 連載中
巻数 12冊
アニメ:xxxHOLiC
原作 CLAMP
監督 水島努
シリーズ構成 横手美智子、大川緋芭(CLAMP)
脚本 横手美智子
大川緋芭(CLAMP)、平見瞠
櫻井圭記、水島努
キャラクターデザイン 黄瀬和哉
アニメーション制作 Production I.G
製作 TBS
アヤカシ研究会
放送局 TBS系列
キッズステーション
放送期間 2006年4月6日 - 2006年10月21日
話数 全24話(外伝1話含む)
アニメ:xxxHOLiC◆継
原作 CLAMP
監督 水島努
シリーズ構成 横手美智子、大川緋芭(CLAMP)
脚本 横手美智子
大川緋芭(CLAMP)、平見瞠
櫻井圭記、水島努
キャラクターデザイン 黄瀬和哉
アニメーション制作 Production I.G
製作 TBS
アヤカシ研究会
放送局 TBS系列
放送期間 2008年4月3日 -
話数 全26話(予定)
映画:劇場版xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢
監督 水島努
制作 「劇場版xxxHOLiC
 真夏ノ夜ノ夢」製作委員会
封切日 2005年8月20日
上映時間 61分
小説:xxxHOLiC
アナザーホリック ランドルト環エアロゾル
著者 西尾維新
出版社 講談社
発売日 2006年8月1日
テンプレート - ノート

XXXHOLiC』(ホリック)はCLAMPにより『週刊ヤングマガジン』で連載されている漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。また、西尾維新による小説化作品『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』も発表されている。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ・概要

アヤカシ」が見えてしまう高校生、四月一日君尋が、願いを叶える「ミセ」の女主人、壱原侑子と出会い、その元で「アヤカシ」が見えない体にしてもらう為、対価として彼女の元でバイトをしている間に遭遇する奇怪な出来事を描く。『週刊少年マガジン』に並行して連載されている『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』と話がリンクしている為、『ツバサ』にも侑子やラーグが出る。逆に『ツバサ』の小狼達もたまに本作品に登場する。『ツバサ』のアニメ版である『ツバサ・クロニクル』にも登場する。

様々な悩みを抱えた人物が侑子の「ミセ」を訪れ、人間の内面を描いている。

登場人物

メインキャラクター

壱原 侑子(いちはら ゆうこ)
大原さやか
本作のヒロイン。その人の願いを叶える代わりにその人から同等の対価を貰う「ミセ」の女主人。本人曰く「名前は偽名」。強大な魔力を持ち、彼女を知る者の間では「次元魔女」、「極東の魔女」とも呼ばれている。
めいた雰囲気だが、結構おちゃらけた性格で我侭かつ気紛れ。その上、四月一日曰く、「逆らうと怖い」。更に喫煙者キセルを使用)で、かなりの酒豪かつ美食家。美味い料理を前にすると途端に子供っぽくなる事も。反面、姉御肌で四月一日やミセを訪れた客に対し、的確な発言をする事も多いが、中身は極めて現実的で冷たい。顔がとても広く、時折四月一日もそれとは知らず出会う程。「クロウカード」を創ったクロウ・リード(『カードキャプターさくら』)とは同業者で旧知の仲だったらしく、彼を「陰険メガネ」と称している。素性不明のの多い美女小説版では狂人物理学者に「人間ではない」という仮説だが、定義されている。
愛用の辞書は「講談社国語辞典 デスク版第二版」。60年代〜70年代のアニメにやたら詳しいが、小説版では現代漫画アニメにも精通している。
ツバサ」においても色々協力してくれるが、敵ボス(飛王・リード)の目的も在所も知っている様子。
四月一日 君尋(わたぬき きみひろ)
声:福山潤
私立十字学園に通う高校生。「アヤカシ」が見えたり惹き付ける力があり、酷いと纏わりつかれるという二つとない稀な気を持つ。また、彼の血は「アヤカシ」の力を数十倍上げてしまう。その力により人でない者の世界では有名人。雨童女に 「存在自体ありえない」と言われたことがある。メガネをかけている。
家事料理が得意で、大抵の物なら何でも作れる(第2話ではドジばかりだったが)。「アヤカシ」を惹き寄せる体質を治すという自分の願いの対価を支払う為、半ば強制的にミセバイトに励むが、重なる依頼でバイト料は上乗せされ、バイト期間は長引くばかり。更にバイト先でも専ら侑子達に振り回されたりこき使われたりしているが、少しずつ変わっているらしい。誕生日苗字と同じ4月1日(「ツバサ」のサクラと同じ)。牡羊座
両親事故で既に他界。現在はアパート(『ちょびっツ』の主人公達の住む「ガブ・城ヶ崎」と外観がそっくりな建物)の管理人達が後見人となっており、またその一室に住んでいる。表情豊かで、百目鬼やひまわりの事となると表情や態度がコロコロ変わる。作中唯一のツッコミキャラだが、声が大きく、百目鬼はよく耳をふさいでいる。興奮すると変な動作で動き回る癖がある。成績運動神経も結構良い方らしい。右目を失い、それを女郎蜘蛛に喰われたが、百目鬼のを半分貰うことで右目は復活。他人の為に自分をいくらでも傷つける性格で百目鬼達からも心配されていたが、右目の一件で自分が傷つく事で悲しむ人がいる事を理解する。
ひまわりにを叩かれたのをきっかけに、彼女の体質により学校の二階の窓から落ちて消えそうになる。非常に危険な局面にも遭ったが、百目鬼・ひまわり・『小狼』の払った対価により救われ、怪我は完治した。しかし、ひまわりとのユビキリに用いた小指は二度と動かなくなってしまう。怪我をする前に行った水汲みの対価のをもらい、「ひまわりには、本当に幸せになってほしい」という願いを受けて蒲公英が産まれた。
百目鬼とは基本的に犬猿の仲だが、侑子曰く「仲が悪くなるようにアヤカシが邪魔している」らしい。には弱く、すぐ眠る。
対価として百目鬼に目や血を分けてもらったことで、「百目鬼と混ざってきている」と小羽に言われた事がある。
両親の名前や、自分の作った弁当を味見したか、といった記憶が無い。そのため、自分はアヤカシや幽霊の類ではないか、と疑っている。

Template:SpoilerH 彼の様々な記憶が飛んでいるのは、彼が、『小狼』がサクラを助けるための対価として『自分の記憶』を侑子に支払ったため。記憶を侑子に支払った事も忘れている。Template:SpoilerF

百目鬼 静(どうめき しずか)
声:中井和哉
四月一日の同級生。弓道部に所属しており、ルックスも成績も運動神経も良い為女子から人気が高いが、本人はあまり関心がない。家はで、四月一日とは逆に「アヤカシ」を祓う力があり(当初視ることは出来なかったが、後に視る事も可能になる)、四月一日は百目鬼といるとあまり「アヤカシ」寄り付かなくなる。その為か、最近は四月一日と一緒にいることが多い。実際、祖父(遥)が憑き物落としをやっていたらしい。
四月一日とひまわりの間に入り込んで茶々を入れたり、四月一日が一人でいる時に現れて勝手なことをして、四月一日を怒らせることが多い。四月一日は百目鬼を一方的に敵視しているので口喧嘩が絶えず(四月一日の前では偉そうに指図をしたりすることが多く、それも仲が悪い原因の一つと言える)、本人も四月一日が怒るのをうるさく感じるらしいが、何だかんだで仲が良い。四月一日は彼の指図やこれから遣るものを勝手に決めることに反発しているが、ひまわりが賛成するので、決定しざるを得ない。
クールで無口だが、多少天然ボケが入っていると思われ、かなりのマイペース。今時珍しい清浄な気を持つ。弓で「アヤカシ」に、見えない矢を射ることで祓える(鳴弦)。自分を救うために四月一日が右目を失った事で少々負い目を感じていた為、結局右目を四月一日と分かち合うこととなった。その為、元は左目1.8、右目2.0だった視力が左目1.8、右目1.0となってしまった。以降、四月一日が「不思議な物」に遭遇し、そのことで四月一日の感情が激しく揺れ動いた時、百目鬼も四月一日が右目で見ているものが見えるようになる。
当初はミセに入る必要が無い為ミセの姿は見えなかったが、四月一日の命を救う為に入る必要が出てきた為、ミセが見えるようになった。彼の命を救った対価は、四月一日の流した量の血を提供する事。命を救う対価として血を払ったことで四月一日と力が混ざり、四月一日の感情に左右されずにアヤカシが視られる様になっていく。
3月3日生まれ。魚座。酒にはかなり強い。幼い頃は体が弱く、無事育つように女の子の着物を着せられていた。
九軒 ひまわり(くのぎ ひまわり)
声:伊藤静
四月一日の同級生。常に笑顔で、明るく誰にでも優しい性格で、学校でも人気者の女の子。四月一日は彼女に好意を寄せているが、イマイチ報われない(というより恋愛に関しては極端に鈍感で無頓着)。侑子曰く、「四月一日の幸運の女神ではない」。料理が苦手で、弁当はいつも市販のものを持参している。
不思議な事に興味があり、ラーグの存在もあっさり受け入れた。清浄な気を好む者が苦手とする「何か」を持つ。なお、彼女が四月一日の命を救う為に払った対価は四月一日の傷跡を受け取る事で彼女の背中にはその傷跡が刻まれている。後に、髪を後ろに下ろすようになったが、それは容易に傷を見られない為だと思われる。11月27日生まれ。射手座。ネーミングセンスは皆無で、蒲公英に名前を付ける時に「ピ」や「パ」などと付けようとしていた。

Template:SpoilerH実は両親(両親を不幸にすると自分が生まれない可能性があるので)、侑子、百目鬼、蒲公英以外で自身に関わった全ての者を不幸にしてしまう体質で、四月一日もその犠牲となり、そのため一時は四月一日達と縁を切ろうとしたが、四月一日の言葉により友情関係は続く事となった。なお、彼女の体質を治すには「彼女の幸せ全てを引き替えにしなければならない」程、大きな対価が必要。Template:SpoilerF

マル&モロ
声:こじまかずこ(マル)、望月久代(モロ)
髪が水色でとても長い方がマル、桃色で短い方がモロ。侑子曰く、本名は「マルダシ」と「モロダシ」。侑子とマル&モロはこの本名を「可愛い」と気に入っているが、四月一日からしてみれば決して良い名前ではない。
離れた場所から侑子の声を受信する等、不思議な力を持つ。が無い為、「ここであって、ここにはない」侑子の店の敷地からも出られない。出ようとしても体が耐えられないらしい。侑子を「主(ヌシ)様」と呼ぶ。店を支えるのに必要な存在。
侑子や四月一日のお手伝いをしている。魂が無いという割にはお調子者な性格。常に2人でおり、同じリアクションを同時にする。しかし、稀に勝負事(アニメではカルタなど)となると多少ながらも差は垣間見える。
モコナ・ラーグ・モドキ(黒モコナ)
声:菊地美香
黒いモコナ=モドキ。作中ではモコナと呼称される。異世界を旅する者の為に侑子とクロウ・リードが創った2匹のモコナの内の片割れで、こちらは通信用らしい。可愛らしい外見とは裏腹に酒豪。たまに少々口が悪くなる。ソエルのツッコミ役であり、無邪気な性格。また、こちらは幽霊やアヤカシなども視える上に、これらを食べることも出来る。黒モコナは男の子、白モコナは女の子という設定があるらしく、黒モコナの方がやや口調が荒い。耳飾は、封印具である。名前の「ラーグ」はルーン文字で「水」や「海」を意味する「Lagu」に因む。

人間

侑子の客

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の関係者

※『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の登場人物でモコナ以外はそれぞれ別の世界から来た(小狼とサクラは同じ世界)。四月一日曰く「小狼君と愉快な仲間達」。ただし、モコナはサクラたちが異界へ渡るために侑子から渡されたものであるため、正確には客ではない。4人と1匹で異世界を渡る旅をしていて、何度か侑子と連絡を取っているため数回に渡って登場。制作会社等の都合上、アニメ版には登場していない。詳しくはツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-のメインキャラクターを参照。

『小狼』(シャオラン)
小狼達と同じく『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の登場人物。小狼達のいる所に行く為、星火の力で侑子の元へ来る。アニメ版には登場していない。四月一日との縁がかなり深い模様。彼が払った対価は「関係性」と「自由」と「時間」。その対価は四月一日の命を救う対価だと思われる。詳しくはツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-のメインキャラクターを参照。
凛(りん)
声:本名陽子
こぐま歯科に勤めている女性。28歳で彼氏がいないのだが見た目が若いので見栄を張る為、「クセ」で嘘をついてしまう。その「クセ」のせいで小指が動かなくなり、侑子のミセに訪れる。そこで症状を抑える指輪を貰い、「クセ」を治すよう言われるが、最後まで「クセ」に気付かなかった。そして、横断歩道の上で指輪を外した為、症状が急激に悪化、全身が動かなくなり車に轢かれて死亡した(アニメでは病院に運ばれて一命を取り留めた)。
尚、原作とアニメで展開が異なるのは、四月一日が「ある人物」にその場で出会うか否かの結果であり、侑子によってそれが示唆される場面がある。
ハナハナ
声:川村万梨阿
パソコンに耽溺している主婦。“ハナハナ”とはハンドルネーム。侑子(ハンドルネームは「キンドーちゃん」。『マカロニほうれん荘』に由来)とは魔法少女特撮系サイトで知り合ってパソコンをやめたいメールで依頼してきた為、侑子が(まるで押売りの様に)願いを叶えに来た。
侑子と話した後、自分でやめるよう努力するも何かと言い訳をつけて結局パソコンをしてしまう。その時侑子がリビングの窓(部屋は三階にある)から現れそのまま家庭を捨ててパソコンと仲良くなるか、やめるかを問われて悩んだ末やめることを決意し、手助けとして侑子に家にあるパソコンを斬鉄剣(と書かれた赤い金属バット)で切ってもらう(原作ではその対価として子供用の椅子を払った。アニメでは「パソコンを止めさせる」のならば子供を貰うことを暗示しているような描写があった)。そのお陰で家にあるそのパソコンはやめることが出来た。
なな未(ななみ)
声:中村千絵
四月一日達の学校に教育実習生として来た女子大生で、専攻は民俗学。侑子から絶対に開けないという条件で封印された筒を譲り受けた。
筒の中身は猿の手でどんな願いも5つ叶えてくれる代物だったが、その分対価を払わねばならず、最後には大抵大きな不幸が訪れる物であった。しかし、本人は強運の持ち主だと過信し「自分なら大丈夫」と色々な願いを叶えてもらうが、その対価が次第に怖くなり、最後の願いで死んだ。アニメでは死ぬというより、消えた様な描写になっている。
サクラコ・カオルコ
声:氷上恭子(2役)
内気なと明るい双子の大学生。姉は出来の良い妹に敵わないと思っており、そのせいで「無理」、「出来ない」等の『コトバ』に縛られていたが、四月一日の尽力と侑子にを対価として捧げる事で、己を解放する事が出来た。どちらも百目鬼に想いを寄せていたが、前向きになる事が出来た姉が告白するも断られてしまい、妹も共に玉砕することとなった。
因みに妹のバイト先はバーガーショップDUKLYON
百合(ゆり)
声:野田順子
侑子の客。どこからか侑子の噂を聞きつけて、自分の持っている写真をどうにかしてもらおうと思いやって来た。その写真は侑子が一旦預かり封印代わりの写真立てに入れられたが、それでも止まらない位写ってる人は何か伝えたい事があった。しかし、写真はただ動くだけで楽しそうなモノだったが、再び来た百合は酷く怯えていた。その理由は、その写真は百合(と写ってる人)の過去で最後に百合が写真の人を突き落す場面が写る為(本人及び警察は事故としている)。結局願いは写真をこの世から消すことにしたが、対価としてこれから何にも写らないようにしなければならないということになった(写ってはならないものは写真、テレビ防犯カメラ等何度も繰り返し見られる媒体。もし写ったら、それを見た者に写真に写っていたモノと同じモノを見せる事となる)。
アニメでは動機について、「好きな人を盗られたから」と独り言で言っていた。
蘭(らん)
声:川澄綾子
アニメオリジナルキャラクター。
男に絡まれているのを四月一日に助けられる。その後、侑子のミセに来て小指がうまく動かないと言うが、その症状は前にミセに来た歯科医(凛)にそっくりだった。侑子は凛と同じく指輪を渡し「クセ」を治すよう言う。その後、彼氏と待ち合わせと言ってミセを出て行ったが、また歯科医の時のようになると心配になった四月一日は管狐とこっそり後をついていった。しかし、実際に彼氏らしき人と待ち合わせしていてデレデレになりながら歩いていくが、嘘もついてないのに歯科医の時のような黒い煙が上がる。
後日、百目鬼と一緒に帰っていた四月一日は、管狐に引っ張られまた蘭を見つけるが、今度は別の男と一緒にカフェにいて、更に態度も前の男と比べてデカくなっていた。そして百目鬼と四月一日は蘭を尾行するが今度はまた前の男と待ち合わせしていて眼鏡をかけて別人のように振舞い遊園地に入っていった。そこのアトラクションで「その人のことを愛していたら大丈夫だが、愛していないと指が切れる」というものをやる。そのアトラクションで本当に指を切られそうになるが、管狐のお陰で助かる。しかしその直後、現在の恋人や元恋人が現れ、何股もしている事や相手によって態度を変える事が発覚。結局「指」ではなく「手」を切られる事となった。
櫛村 塗絵(くしむら ぬりえ)
声:高橋理恵子
小説版からの登場キャラクター。
侑子に伊達眼鏡を買いに行かされていた四月一日が交差点で見かけた女性。肩に何か光るもの(侑子曰くショルダーバックの金具らしい)が見えた瞬間、急に飛び出し原付に轢かれ、左腕の骨にひびがいった。
その後、四月一日が見舞いに花を持っていくも投げ返される。聞くと自分は明らかにそっちの方が良いとわかってることでもなぜか敢えて別の行動をとってしまうらしいので、アヤカシの類の仕業だと心配した四月一日は、侑子に相談、結果ミセに呼ぶことに。
ミセで塗絵は侑子に出されたコーヒーをかけようとするも看破される。そして侑子に「我慢したい」という願いを告げ、その方法として侑子に伊達眼鏡を貰う。
結局塗絵の行動は彼女自身が計算して幸福の対価の責任から逃れる為にやっていたことで、四月一日の思っていたアヤカシの仕業ではなかった。このことで四月一日は、不思議とはアヤカシによってのみ引き起こされるのではなく、人が一人いるだけで起こるものなのだと知る。

その他

風疾・陸王(かぜはや・りくおう)
声:柿原徹也(風疾)、梯篤司(陸王)
共にみどり薬局の店員。風疾には着物を着た人物らしきモノが、陸王には長い髪の人物らしきモノが憑いている。二人とも『合法ドラッグ』の中心キャラクター。
占い師
声:谷育子
侑子とは旧知の仲らしい老婆。侑子の知人なだけあり、本物のプロの占い師に相応しい力を持つ。穏やかでおっとりした雰囲気。初登場の時には、四月一日の両親がちゃんと成仏したか否かを占った。占い道具は砂盤。CLAMPが並行して月刊ニュータイプに連載している『こばと。』にも出演した。
占いの館の占い師
声:水沢史絵
占い師の老婆が前に居た場所にいた占い師。上記の占い師と違い、霊的な才能は無いらしい。実際、占い自体もどちらともとれるような答えや経験から適当に当たりをつけているだけだった。
美絵(みえ)
声:飯塚雅弓
四月一日達と同学年の2組の生徒。以前はとても優しくおっとりした性格だが(こ、羽のような物)の餌にされたことにより抑制心が麻痺し、何事にも我慢出来ずいつも苛立つようになった。その為授業を放棄したり、些細な事ですぐ喧嘩し、更には自分がされたと思った事は、たとえしてなくてもどんなことをしてでも無理矢理謝らせようとするようになった。最終的に蟲が抜けてからは魂がなくなり、ヌケガラのように生きる屍となってしまった。(アニメ版では、しばらくの時が経てば元に戻ることになっている)
五月七日 小羽(つゆり こはね)
四月一日と同じくアヤカシの類が見える少女。四月一日に近い存在。ひょんなことから四月一日と出会い、仲が良くなる。四月一日から彼の夢風船をもらったり、弁当のおすそ分けをされたりしている。
テレビ等で霊能師として出演しているが、出演料は全て母親の私欲の為に使われている。母親の思い込みで精進料理しか食べておらず、触れられると力が落ちると思われている為、誰も近寄らせないようにされている。母親のせいで父親に逃げられて以来、母親に名前で呼んでもらっていない。
テレビ番組で1人だけ他の霊能者達と異なる意見(侑子曰く「本当のこと」)を言ったことでインチキ呼ばわりされ、怪我を負わされる等の執拗な嫌がらせを受けている。
小羽の母(名前不明)
小羽を有名にして金を稼ぐ事に執心したあまり、夫に不倫されて家を出て行かれた。「小羽をもっと有名にして夫を呼び戻す」と言っているが、どう見ても私利私欲の為に小羽を使っているようにしか見えない。
小羽の「能力」が低下することを極度に恐れており、小羽を見舞いに家に上がりこんだ四月一日が小羽に卵焼きを食べさせているのを見て、四月一日に熱湯を浴びせる等、小羽を含めた周囲に無遠慮な言動をする。テレビ番組の収録の待合室が小羽の身に起きた騒動の前より貧相な部屋だった事に怒鳴り散らしたり、夫が小羽を引き取る、といっている事を金目当てだと思っている等、金にかなり執心している様子。
小羽に「私だけには嘘をつかないで」と言い付けている。小羽がを飲もうとしただけで疑って怒鳴り散らし、その後、謝る事をしない等、自己中心的で猜疑心の強い性格のようだ。
彩花(あやか)
声:仙台エリ
アニメオリジナルキャラクター。女子高生
自分は霊感があり、よく憑かれると主張し、いつも気分を悪くしている。それをたまたま通りかかった四月一日に「何も憑いてないから心配しないで」と言われ、怒って「(霊が)見えない人はいいわね」と言うが、その時四月一日はアヤカシに憑かれている真最中で、憑こうとしていたアヤカシも見えてなかった。その後四月一日に憑こうとしていたアヤカシが彩花に憑いてしまった。
死体
猫娘が侑子に対価の井戸水を払うために赴いた家にあった。結局、井戸の水汲みは四月一日と百目鬼が行った。死体は女性で、椅子に座らされておりまるで四月一日達を見ているようであったため、四月一日は多少の違和感を感じた位だった。ただ、百目鬼は寺育ちで沢山の遺体を見て来たためただの人とは思わなかった。二人は六日間、その家に行ったが、最終日に四月一日がひまわりと学校で指切りをしてしまったため彼女の体質が故に、死体発見のきっかけを作ってしまう。家の中はほぼ空き家のような感じで、誰も住んでおらず死体だけだった。前述のように二人の反応は正反対で、死体だと気づいたのは百目鬼だった。彼の祖父・遙曰く今時人間は合成着色料や保存料などを日常的に摂ってる為、梅雨の時期や真夏でも、死体は腐らないという。ただ、昔は梅雨に寺に届けられた遺体を傷めないようにするのも一苦労だったそうだ。なので、四月一日が気づかなかったのも無理もないといえる。
クロウ・リード
侑子と親交のあった魔術師。本作中において回想以外での登場はないが、侑子や飛王・リードの発言から故人とみられる。侑子とお互いの力を認めあっており、共同で2体のモコナ=モドキ、つまりソエルとラーグを作った。詳しくはカードキャプターさくら、もしくはツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の異世界 日本を参照。
飛王・リード(フェイワン・リード)
多数の配下を持っている。詳しくはツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の異世界を参照。本作のアニメ版には登場しない。

幽霊

百目鬼 遙(どうめき はるか)
百目鬼静の祖父で、四月一日がひまわりと百目鬼から夢買いに行ったことが縁で知り合うこととなった。何度も四月一日の夢の中に現れて、四月一日に様々なアドバイスをしたり、四月一日の危機を救っている。若い頃の姿は孫の静とそっくりで、四月一日の前に現れる時はその姿で現れる。また、本人は静が小学5年の頃に亡くなっている。生前は寺の住職で相当の力の持ち主だった(孫の静にはアヤカシを祓う力が受け継がれている)。孫の静に幼い頃に女の子の着物を着せていた張本人。ちなみに達筆。
少女(名前不明)
声:能登麻美子
紫陽花の下で泣いていた少女。弱虫で寂しがり屋。孤独に耐え切れず、四月一日を道連れにしようとしたが、四月一日に「危ないから」と言われ、彼は上に行こうと提案。当初は「上に行ったら、気持ち悪がる」と拒んでいたが、「気持ち悪いと思わないと約束する」と言われ、上に行く事にした。正体は白骨死体だったが、四月一日は約束を守った。その後は侑子に彼女は殺そうとしたと言われたが、四月一日は納得がいかなかった。
少年(名前不明)
声:川上とも子
アニメでは外伝に登場。7年前の四月一日の誕生日に手のアヤカシに襲われて死亡した。四月一日が小学6年の時、手のあやかしに追われているところを助けた。それ以来四月一日と友達になりいろいろなアヤカシを見たりなどして楽しい日々を過ごした。四月一日が中学1年になった時、一緒に弁当を食べようと約束した場所で手のアヤカシの軍勢に襲われて絶体絶命になっているところを助けた。その後、彼は自分の真実を明かした後、四月一日に助ける際に使った自分の骨を渡して、まるで桜の花びらに導かれるように昇天した。骨は消えてしまったが、それは四月一日の楽しい思い出と共に今も残っている。
女性(名前不明)
の木に憑いていた女性の霊。小羽が除霊する予定だったが、その前に、侑子の言いだしっぺで侑子と四月一日、百目鬼、ラーグによる、木の下での麻雀によって除霊される。侑子曰く、「麻雀は死者への餞別になる」。
少女(名前不明)
四月一日と同じ学校の1年生。侑子に「家が怖い」と告げる。彼女によると、誰もいないのに騒音がするという怪奇現象が起こっているのだという。侑子は彼女に一つの鈴を渡し、肌身離さず持っていれば怖くなくなると告げた。しかし、少女は音がなくなる所か、前よりもっと増えたと、鈴を持って侑子に抗議する。侑子は冷静に二つの鈴を渡し、前と同じことを言う。少女が侑子に抗議をするたびに、侑子が渡す鈴の量が増えていった。4度目に少女が憤懣やるかたない表情で現れた時も、侑子は束状になった鈴を渡し、同じ事を言い聞かせただけだった。
四月一日は、二人のやり取りを複雑な思いで見つめていた。ひまわりと学校で少女を見かけた(と四月一日が思い込んだが、ひまわりは別の少女を見ていた)こともあった。そんな時、夢で百目鬼の祖父・遙と再会する。四月一日が少女の事を話すと、彼は夢を通じて(夢はつながっている)少女の家へ連れて行く。遙曰く、自分達は夢の中の存在だけれど、目の前にある事は現実だという。
結局、少女が幽霊だったため、少女の願い「家が怖くなくなること」は、後日、小羽によって少女が除霊された事で叶えられた。

人でない者

アヤカシ
世の中のオカルト現象の原因となるモノ。幽霊妖怪とは別物。普通の人には見ることができず、異色眼の持ち主など位しか見ることができない。姿はドロっとした煙状のモノから人の腕のようなモノなど様々。
マヤカシ
異色眼の持ち主であり物理学者である化町婆裟羅(ばけまち ばさら)が、その左目で見ることが出来る存在。アヤカシに似た存在だと言うが、その正体は不明(今の所は小説のみの設定である)。
の親子
声:古川登志夫(親)、小林由美子(子)
おでんの屋台を営んでいる親子だが、余程の力の持ち主でなければ屋台もその親子も見えないらしい。四月一日は彼等と知り合い、子供の方に破邪矢を渡し、それを代金としておでんを貰った。その事が後に四月一日を助ける事になる。侑子とは随分前に知り合った仲。おでんの味は絶品であり侑子はここのおでん(特に餅きんちゃく)に目がない。
座敷童(ザシキワラシ)
声:武藤寿美
邪気に弱い為、普段は鴉天狗達と共に霊山に避難している妖怪。とても純情で健気な大和撫子で、その清浄さを表すかのような美少女の姿をしている。
四月一日に想いを寄せており、バレンタインデーにはチョコを渡した(正確には、百目鬼が食べたフォンダンショコラ(アニメではおはぎでお中元)を彼の体の中から抜き出したが、魂ごと抜き出してしまった)。ホワイトデーのお返しには四月一日から羽根の付いたヘアピンをプレゼントされた。四月一日の右目が奪われたのを知り、女郎蜘蛛から取り返そうと赴いたが、邪気にあてられてしまい、四月一日に助けて貰う。四月一日に会うと緊張してしまうのか、いつも顔が赤い。
心の臓を食べると寿命が百年延びると言われている為、人ならぬ者の世界では貴重な存在。
なお、四月一日から貰ったヘアピンの台紙には「Piffle Princess」と書かれているが、同作者の別作品ANGELIC LAYERに登場するそれと同一であるかは不明。最近、声変わりをした。
鴉天狗
声:チョー(旧・長島雄一)(キース)、藤田圭宣(エリック)、保村真(ジミー)、ゆきじ(ジェフ)、山口登(ブライアン)
座敷童と共に霊山に住む妖怪キューピーに似た風貌なのが数人いる。四月一日曰く「空中暴走族」。四月一日を悪人扱いをしている。
座敷童を泣かせる奴には容赦がなく「罰(バチ)をくらえ!」と怒鳴り、手に持ったハリセンを繰り出す(泣いている理由は特に関係ないらしく、嬉し涙の時でも問答無用で攻撃してくる。四月一日が悪人扱いされているのはこの理由もある)。四月一日も2回程喰らいそうになった(この時は喰らわなかっただけで百鬼夜行や雪合戦の話の時は何発か喰らっている)。座敷童を大切にし過ぎているのか、当の本人の話をあまり聞かない。座敷童が捕らえられた際には、秘宝である「天狗の扇」を対価として侑子に渡し、協力を仰いだ。
それぞれの名前はアニメ版のスタッフが名付けたもので、ローリング・ストーンズに由来している。
雨童女(アメワラシ)
声:矢島晶子
を司るモノ。侑子曰く妖怪より格上の存在で、四月一日と百目鬼に「アヤカシ」呼ばわりされた為、怒り出し、で殴った。また、四月一日が「雨止まないかな。」と言った時にも傘で殴った。
猛毒(死体の血)を吸って赤く染まってしまった紫陽花を助ける為、四月一日と百目鬼に助けを求める。かなり強気で強引な性格。座敷童と仲が良いらしい。「人間は尊きものを助けないのに、何故尊きものが人間を助けなくてはならないの」と明言している。ゴスロリ的な服装をしている。
アニメでは時々座敷童の付き添いをしていて、原作以上に出番がある。雪合戦の時に、雪で雷神と風神を作り出し、侑子とかなりの名勝負を繰り広げた。また髪の色が原作は水色、アニメは朱色となっている。
無月(むげつ)
雨童女が、自分の依頼の対価として支払った管狐(くだぎつね)。かなりの霊力を持つ。普段は侑子の煙管入れの中で飼われている。四月一日にとても懐いている。彼が、自分よりも先に蒲公英に名前を付けた事で激しく嫉妬したが、すぐに名前を貰ったので、とても喜んでいた。
普段は細長い体形をしているが、緊急時には九尾の狐に似た姿になる。その時は口から狐火を吐いて攻撃もできる。変身後は清い所に行くと元に戻る。
(コ)(アニメ版では「羽」)
抑制力を失いたいと強く思っている人に寄生し、抑制心を麻痺させ、その人から魂を吸い出す羽。アヤカシではない(アニメではアヤカシとなっている)。原作では、何者か(おそらく飛王・リード)がより大きな術を使う為に創った。
(あかり)
声:雨蘭咲木子
侑子の店の宝物庫の絵に描かれていた、鬼灯を持った猫。
侑子やラーグ同様、大酒飲み。侑子とは旧知の仲で、四月一日の事も兼ねてから知っていた。百鬼夜行の際に持つ鬼灯はこの灯が持っている物で、それぞれの参加者に配っているらしい。因みに、四月一日はこの鬼灯を渡され百目鬼と共に百鬼夜行に行くが、これは最後に貰える「甘露」目当てに侑子にお使いに行かせられたということが判明し、四月一日は侑子に激怒するが、無視された。
猫娘(ネコムスメ)
下校途中の四月一日の前に突如現れ、宙を泳ぐ金魚を捕まえ食べた少女。ウォレットチェーンを付け、ブーツや編み上げのサンダルを履いている。
四月一日の眼が人ならぬ世界の住人達の間で奪い合いになっている事を告げた。彼女自身も眼を欲しがったが、あの子が怒るからと言って残念がっていた(おそらくは座敷童と思われる)。また夏のある日、暑さにやられ侑子の店に落ちてしまった。ところが、体感温度を下げるという帽子をもらって、とても喜ぶ。払った対価は「井戸水の場所への案内」(後に昴流の願いで水は(実際は黒鋼が侑子に頼んだ)別次元の東京へ送られる)。
繭子(まゆこ)
声:玉川紗己子
侑子が阿修羅王と夜叉王にするため留守にしていた時、四月一日が出会った女性。
自身の子を失った寂しさから四月一日に近づき、彼の良き話し相手となったが、彼女と接触を持つことにより四月一日は生気を失っていった。その為四月一日は徐々に体調を崩すが、それでも四月一日はその女性に会い続け、終いには倒れて百目鬼の家に運ばた。その女性に会うことが不調の原因である事を知らされるが、四月一日はボロボロの身体でその女性に会うことを選ぶ。一方、百目鬼は四月一日を守る為にその女性を消すことを選ぶ。
百目鬼は見えない矢でその女性を射殺そうとし四月一日はその女性を庇うが、彼女は四月一日をすり抜けて矢に当たり消えた。その後、侑子がその女性の正体を教えようとするが四月一日がそれを拒んだ為、正体は不明。
女郎蜘蛛(ジョロウグモ)
声:冬馬由美
蜘蛛を統べるもの」で、四月一日の眼を奪った蜘蛛はこの女郎蜘蛛の眷属。両手足に網タイツを穿いた、色っぽい女性。
伸縮自在の蜘蛛のと、鋭利なを操る。並の者なら耐え切れぬ程の邪気を発している。四月一日の眼を取り返そうとした座敷童を人質に取り、彼女を救出に来た四月一日を出迎えた。四月一日に「自分が傷付けば悲しむ人がいる」という事を気付かせた。最終的には四月一日の右目を食べ、何処かへ去って行った。
雷獣(ライジュウ)
可愛らしいぬいぐるみの様な外見を持つ、を司るモノ。外見とは裏腹に、年寄り染みた声と口調で話す。
電気屋の電磁波に引きずり込まれ出られなくなっていた所を、侑子と買い物に来ていた四月一日に見付けられた。悪口を言われると雷を出して怒る。そのため四月一日も何度も喰らった。侑子とは知り合いで、噂で四月一日の事も知っていた。美味しいお茶の礼に、雷と雨水の花火を見せて去っていった。
夢カイ(ゆめかい)
を買って夢を飼うのを生業としているバクみたいなモノ。関西弁を喋りいかにも商売上手そうだが、侑子の交渉術には敵わない。名前は「バク=夢食い=夢飼い」というもじりだと思われる。
蒲公英(たんぽぽ)
侑子が四月一日に渡した謎の卵(サクラが黒鋼と昴流の願いの対価として取りに行った物)から生まれた鳥。ただ、その卵はいつの間にかもう一つ増えており(飛王・リードの仕業)一つは先述のように鳥が生まれたが、もう一つは何の役に立つわけでもない。こちらのほうは侑子が清め、“これから起こることのために持っておくように”と百目鬼の手に渡る。一つであるべきものが二つになってしまう所は『小狼』(本物)・小狼(写身)と同じ。蒲公英の大きさはセキセイインコ程で、容姿はオカメインコに似ている。侑子曰く「四月一日がひまわりに幸せになってほしいと願ったからこの様な形で“生まれた”」という。実際、ひまわりの体質の影響は受けないので、ある意味百目鬼と同じ存在だといえる。名付け親は四月一日で、黄色いからこの名付けたが、これによって、当時まだ名前が無かった無月の嫉妬を買うことになる。 

映画

Production I.G製作、松竹配給による『劇場版xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』が2005年8月20日に公開された。『劇場版ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君』と同時上映。異常なほどの描きこみの深い美術や美麗なCG背景が特徴である。また、物語全般を通して狂気に満ち溢れたショッキングなシーンも多い。また、舞台の屋敷はウィンチェスター・ミステリー・ハウスがモデルではないかと言われている。

ストーリー

謎めいた館に招かれた侑子と七人のコレクター達。しかし、コレクター達は次々と姿を消してゆく。果たして館の主の目的は?

登場人物・声の出演

メインキャラはメインキャラクターを参照。

尚、オークション参加者の名前は以下のとおり(ただし、どの声優が誰の声を担当しているのかは紹介が無いため不明)。括弧内は各人が収集している物。

  • 大岩大吉(扇子)
  • 鋳屋充則(本の背表紙)
  • 兼田裕(鋳造貨幣)
  • 原伝造(ティースプーン)
  • 厚目妙(壷)
  • 保志伊織(香水瓶)
  • 新井花之(邦画ポスター)

スタッフ

  • 監督・絵コンテ・演出:水島努
  • 脚本:櫻井圭記、藤咲淳一
  • キャラクターデザイン・作画監督:黄瀬和哉
  • 小物設定:植田実
  • 美術設定:渡辺隆
  • 美術監督:平田秀一
  • 色彩設定:吉田小百合
  • 動画チェック:市万田千恵子
  • 撮影監督:江面久
  • 編集:濱宇津妙子
  • 音楽:斉藤恒芳
  • 音響監督:若林和弘
  • アニメーション制作:Production I.G
  • 製作:松竹講談社、Production I.G、日販、ムービック電通、パイロテクニスト
  • 配給:松竹

主題歌

テレビアニメ

スタッフ

  • 原作:CLAMP
  • 企画:余田光隆、軽部重信、吉岡富夫、坂本直紀、石川光久、安田正樹、藤本清和
  • シリーズ構成:横手美智子、大川緋芭(CLAMP)
  • 脚本:横手美智子、大川緋芭(CLAMP)、平見瞠、櫻井圭記、水島努
  • キャラクターデザイン:黄瀬和哉
  • 小物デザイン:植田実
  • 美術監督:小倉宏昌
  • 色彩設定:広瀬いづみ
  • 撮影監督:小西庸平
  • 編集:濱宇津妙子
  • 音響監督:若林和弘
  • 音楽:S.E.N.S. Project
  • 音楽製作:BMG JAPAN、AUGUSTA RECORDS
  • プロデューサー:中山佳久、岩崎豊明、松下卓也、須藤奈穂美、森下勝司、太布尚弘、鹿野郁子
  • エグゼクティブプロデューサー:大川七瀬
  • アニメーションプロデューサー:川口徹
  • 監督:水島努
  • アニメーション制作:Production I.G
  • 制作協力:BMG JAPAN、講談社キッズステーション、Production I.G、ムービック、パイロテクニスト
  • 製作:TBS・アヤカシ研究会

1期

2006年4月から同年9月までTBS系列BS-iキッズステーションで放送された。

主題歌

  • オープニングテーマ『19才
作詞:スガシカオ 作曲:スガシカオ 歌:スガシカオ
  • 第1期エンディングテーマ『Reason』(第1話~第13話、外伝)
作詞:高山奈帆子 作曲:川口潤 歌:Fonogenico
  • 第2期エンディングテーマ『蜉蝣-かげろう-』(第14話~第23話)
作詞:櫻井敦司 作曲:今井寿 編曲・歌:BUCK-TICK

※作詞担当の櫻井は当初タイトルを「真夏の夜の夢」とするつもりだったが、映画版のタイトルと被っていた為却下となり、「蜉蝣-かげろう-」に変更された。

サブタイトル

サブタイトルは全て片仮名4文字表記になっている

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 ヒツゼン 横手美智子 水島努 いずみひろよ
2 キョゲン 櫻井圭記 我妻薫 馬場誠 我妻薫
3 エンゼル 水島努 岩崎太郎 谷口淳一郎
4 ウラナイ 横手美智子 湖山禎崇
葛谷直行
寺沢伸介 石丸賢一
5 シリトリ 櫻井圭記 向中野義雄 松本朋之
6 タンデキ 平見瞠 湖山禎崇 植田実
7 アジサイ 大川緋芭 水島努 馬場誠 浦和文子
8 ケイヤク 横手美智子 岩崎太郎 谷口淳一郎
9 ユビキリ 櫻井圭記 松園公 寺沢伸介 中野涼子
10 トモシビ 横手美智子 向中野義雄 岩永悦宜 松本朋之
11 コクハク 平見瞠 常盤一郎 筑紫大介 いずみひろよ
12 ナツカゲ 大川緋芭 湖山禎崇 植田実
13 ヘンボウ 櫻井圭記 佐藤豊 馬場誠 浦和文子
14 フウイン 横手美智子 福冨博 黒田幸生 野本正幸
15 カイホウ 松園公 寺沢伸介 石丸賢一
16 サイカイ 平見瞠 岩崎太郎 谷口淳一郎
17 ジショウ 大川緋芭 岩永悦宜 渡辺正彦 松本朋之
18 ホオズキ 水島 努 いずみひろよ
19 リフジン 櫻井圭記 湖山禎崇 植田実
20 アガナイ 大川緋芭 福冨博 黒田幸生 野本正幸
21 ツメキリ 平見瞠 湖山禎崇 渡辺正彦 松本朋之
22 ユウワク 横手美智子 松園公 寺沢伸介
23 センタク 水島 努 谷口淳一郎
いずみひろよ
外伝 ツイオク 櫻井圭記 岩崎太郎 植田実

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 備考
関東広域圏 東京放送TBS 2006年4月6日 - 9月28日 木曜 25時25分 - 25時55分 制作局
近畿広域圏 毎日放送(MBS) 2006年4月15日 - 10月21日 土曜 27時25分 - 27時55分 アニメシャワー第4部
北海道 北海道放送(HBC) 2006年4月22日 - 10月14日 土曜 26時10分 - 26時40分
福岡県 RKB毎日放送 土曜 26時45分 - 27時15分
宮城県 東北放送(TBC) 2006年4月25日 - 10月17日 火曜 26時00分 - 26時30分
全国放送 BS-i 2006年4月27日 - 10月12日 木曜 24時30分 - 25時00分 BSデジタル放送
中京広域圏 中部日本放送(CBC) 2006年4月28日 - 10月6日 金曜 27時10分 - 27時40分
全国放送 キッズステーション 2006年5月6日 - 10月14日 土曜 22時00分 - 22時30分 CS放送
リピートあり

2期

2008年4月から6月まで第2期『xxxHOLiC◆継』(-◆けい)が放送されている(スタッフ・キャストは同様)。

主題歌

作詞・作曲・歌:スガシカオ
作詞:Naoki Takada&Ayuse、作曲:Naoki Takada,Shintaro"Growth"lzuts&Ayuse、歌:SEAMO

サブタイトル

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 蜘蛛 -クモノス- 横手美智子 水島努 谷口淳一郎
2 左眸 -ヒダリメ- 山本靖貴 いずみひろよ

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 備考
関東広域圏 東京放送TBS 2008年4月3日 - 木曜 25時29分 - 25時59分 制作局
中京広域圏 中部日本放送(CBC) 2008年4月10日 - 木曜 27時00分 - 27時30分
近畿広域圏 毎日放送(MBS) 2008年4月19日 - 土曜 27時25分 - 27時55分
日本全域 BS-i 2008年4月24日 - 木曜 24時30分 - 25時00分 BSデジタル放送
キッズステーション 2008年5月5日 - 月曜 24時00分 - 24時30分 CS放送
リピートあり

他作品とのリンク

アニメ版に関しては漫画版とは違い『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』や、その他作品との直接的なリンク(関連・つながり)は今のところ明確には表現されていない(『ツバサ・クロニクル』(TV版:ビィートレイン制作)と『xxxHOLiC』の放送局や制作会社(スタッフ)が違うためだと思われる。なお『ツバサ・クロニクル』の劇場版とOAD版は『xxxHOLiC』と同じくProduction I.G制作)。

ただし小物として、『ツバサ・クロニクル』のファイから対価として貰ったと思われる杖や、『カードキャプターさくら』等のCLAMP作品に関連するアイテム(杖や耳当て等)は原作同様登場している。

なお、RKB毎日放送とキッズステーション以外の局では、2002年に同じくCLAMP原作である『ちょびっツ』が放送されたことがあり、この作品の耳当ては背景的な品物ではなく話の中でちゃんとした役割を持つアイテムとして登場している。

逆に、『ツバサ・クロニクル』第1シリーズ第2話では侑子を初めとした各主要キャラが、その他の場面でも何度か侑子が(第2シリーズにおいても)登場している(これは「xxxHOLiC」のアニメ化が決定する前の出演であり、また話の根幹に関わるキャラクターである為と思われる)。

これらとは別に近代麻雀(平成18年12月28日発売)に『xxxHOLiC』特別編(作品名が出ていないので『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の可能性もある)が掲載されており、侑子・モコナ・四月一日が登場している。

補足

TBS製作の深夜アニメはBS-iでは16:9のワイド画面で、TBSなどの地上波各局やキッズステーションでは4:3で左右がカットされたものが放送されているが、この作品も同様である。また、通常BS-iの番組における本編開始時に挿入される局ロゴが、この作品においては挿入されていない。

また、OPスタッフクレジットでは「エクゼティブプロデューサー:大川緋芭」と書かれているはずだが、なぜか旧名の「大川七瀬」になっている。

MBSでは、この枠で前番組『灼眼のシャナ(第1期)』を放送していた時点では『アニメシャワー』に含まれていなかったが、この作品の第1期では『アニメシャワー』扱いとなっていた。

その後は『アニメシャワー』枠外扱いで不定期的に深夜アニメ・深夜特撮が放映されている(これらの枠の後続でavextvk制作の『Channel-a』(1時間番組)を放送している為、放送枠に余裕が無い状態が続いている影響で(他の曜日も枠に余裕が無い状態から、一部のTBS・CBC制作深夜アニメが関西圏では未放送もしくは独立U局ネットになっている程である)、土曜27:25枠は臨時枠と言う位置付けとされる)。

TBS 木曜25:25枠
前番組 番組名 次番組
xxxHOLiC
BS-i 木曜24:30枠
xxxHOLiC
毎日放送 アニメシャワー 第4部(土曜27:25枠)
xxxHOLiC
神曲奏界ポリフォニカ
(半年の空きあり)[1]
TBS 木曜25:25枠/ BS-i木曜24:30枠
逮捕しちゃうぞ フルスロットル
(TBSでは木曜25:25枠)
xxxHOLiC◆継
毎日放送 土曜27:25枠
ULTRASEVEN X
深夜特撮。3ヶ月の空きあり)[1]
xxxHOLiC◆継
-

単行本

累計発行部数は740万部を突破した。

ガイドブック

  • 劇場版xxxHOLiC OFFICIAL FANBOOK』(ISBN 9784063720495)(2005年8月17日
    • 劇場版のオフィシャルガイドブック。
  • TV ANIMATION xxxHOLiC EXTRA OFFICIAL GUIDE』(ISBN 9784063721515)(2006年5月17日
    • TVアニメーション版のオフィシャルガイドブック。
  • XXXHOLiC読本 新版』(ISBN 9784063722260)(2006年11月17日
    • 原作版のオフィシャルガイドブック。

ノベライズ

xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル

西尾維新により小説化。2006年8月1日に講談社より発売。西尾維新ならではの奇怪で背筋が震えるような文章が特徴。上下2段構成、182ページ。ISBN 9784062135092。第一話は6月24日発売の文芸雑誌「コミックファウスト」に先行収録された。

同じく西尾維新がノベライズした『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』と同時に刊行された。

なお、表題の「ランドルト環」とは視力検査に用いるC型記号の正式名称である。

  1. アウターホリック
  2. アンダーホリック
  3. アフターホリック

登場人物

櫛村塗絵(くしむらぬりえ)
第一話に登場。「禁忌を犯したい」という欲求を持つ。アニメ第17話「ジショウ」でも登場している。
芹沢施工(せりざわせこう)
第二話に登場。四月一日の同級生。
日陰宝石(ひかげほうせき)
第二話に登場。大学生。
鹿阪呼吸(しかさかこきゅう)
第二話に登場。大学生。
化町婆娑羅(ばけまちばさら)
第三話に登場。物理学者。『眼球地球論』を唱える。

DVD

ゲーム

xxxHOLiC 〜四月一日の十六夜草話〜』(ほりっく わたぬきのいざよいそうわ)のタイトルにて、2007年8月9日発売。プレイステーション2用ソフト。

四月一日が主人公で、日本文学を題材にしたオリジナルストーリーが展開される。

ドラマCD

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』とのコラボレーションによるドラマCD。

脚注

  1. ^ a b c 「アニメシャワー」枠外。
  2. ^ UHFアニメの形態で放映。続編MBS木曜深夜枠ほか東名阪地区TBS系列局で放映。

関連項目

外部リンク