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「遠くへ行きたい (テレビ番組)」の版間の差分

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1986年、国鉄民営化の直前には永六輔が国鉄分割民営化に反対する意見広告([[毎日新聞]]掲載)に写真入りでコメントを出したため、番組から外されるというできごとがあった。そのため'''“永六輔さん「遠くへ行く」”'''と新聞記事になった。国鉄から直接クレームがあったわけではなく広告代理店による配慮らしい。
1986年、国鉄民営化の直前には永六輔が国鉄分割民営化に反対する意見広告([[毎日新聞]]掲載)に写真入りでコメントを出したため、番組から外されるというできごとがあった。そのため'''“永六輔さん「遠くへ行く」”'''と新聞記事になった。国鉄から直接クレームがあったわけではなく広告代理店による配慮らしい。


番組最多出演者は[[俳優]]の[[渡辺文雄]]だが、[[2004年]][[8月4日]]に肝臓がんのため亡くなり、同年[[6月6日]]放送分([[山形県]][[天童市]]編)が最後の出演となった。渡辺は[[1972年]][[7月16日]]放送分の第93回で、[[三重県]][[上野市]](現在の[[伊賀市]])を旅した回で初出演、364回出演し、番組に多大な貢献をした。
番組最多出演者は[[俳優]]の[[渡辺文雄]]だが、[[2004年]][[8月4日]]に肝臓がんのため亡くなり、同年[[6月6日]]放送分([[山形県]][[天童市]]編)が最後の出演となってしまった。渡辺は[[1972年]][[7月16日]]放送分の第93回で、[[三重県]][[上野市]](現在の[[伊賀市]])を旅した回で初登場、364回出演し、番組に多大な貢献をした。


また、[[1989年]][[9月24日]]までは日曜朝8:30からの放送であったが、同年10月の「中村敦夫のザ・サンデー」(現在の「[[THE・サンデー]]」)の開始に伴い、現在の放送時間に変更された。
また、[[1989年]][[9月24日]]までは日曜朝8:30からの放送であったが、同年10月の「中村敦夫のザ・サンデー」(現在の「[[THE・サンデー]]」)の開始に伴い、現在の放送時間に変更された。

2008年5月22日 (木) 10:14時点における版

遠くへ行きたい
ジャンル 紀行・情報
出演者 不定(週替わり)
製作
制作 読売テレビ日本テレビ系列)
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1970年10月4日
放送時間地上波:25分(CM含む)
BS:25分(CM含む)
回数1800回(2006年4月現在)
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遠くへ行きたい(とおくへいきたい)は、読売テレビ制作、日本テレビ系で毎週日曜日午前7:30~8:00(JST)に放送中の旅番組。35年以上も続いている長寿番組である。(ハイビジョン制作(一部の時差ネット地域では4:3のアプコンで放送)・一部地域のみ字幕放送

スポンサードネットの対象が基幹系列局に限定されているためか同時ネット局は少なく、系列局により毎週放送でも時差で放送する局、不定期で放送する局、未放送の局とそれぞれ分かれている。

一時期、110度CS放送「e2 by スカパー!」の○○九ちゃん&サイエンスでも過去放送分が再放送されていたが2005年4月より日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)にてCSでの放送が再び開始された。

概要

番組がスタートしたのは、1970年(昭和45年)10月4日(開始当初のタイトルは「六輔さすらいの旅・遠くへ行きたい」だった)。旅番組では長寿番組第1位で、2008年4月に放送1900回を迎えた。

番組の内容は、有名芸能人・文化人が、日本各地の風土、歴史、食、温泉宿を訪ね、堪能するというもの。初期の「六輔さすらいの旅」時代は永六輔をレギュラーに据えた旅番組であったが、1971年に永がスタッフとの対立により降板した後はレギュラー出演者が設けられず、伊丹十三藤田弓子など数多くの俳優及び著名人が週替わりで出演するという現在の形となった(前述の通り降板した永も、週替わりの出演者の一人として何度か出演している)。

1986年、国鉄民営化の直前には永六輔が国鉄分割民営化に反対する意見広告(毎日新聞掲載)に写真入りでコメントを出したため、番組から外されるというできごとがあった。そのため“永六輔さん「遠くへ行く」”と新聞記事になった。国鉄から直接クレームがあったわけではなく広告代理店による配慮らしい。

番組最多出演者は俳優渡辺文雄だが、2004年8月4日に肝臓がんのため亡くなり、同年6月6日放送分(山形県天童市編)が最後の出演となってしまった。渡辺は1972年7月16日放送分の第93回で、三重県上野市(現在の伊賀市)を旅した回で初登場、364回出演し、番組に多大な貢献をした。

また、1989年9月24日までは日曜朝8:30からの放送であったが、同年10月の「中村敦夫のザ・サンデー」(現在の「THE・サンデー」)の開始に伴い、現在の放送時間に変更された。

視聴率はこの時間としては高く、同時間帯トップになることが多いが、週によっては「がっちりマンデー!!」(TBS)に抜かれることもある。

なお、次回予告でのサブタイトル内容表示はytv送出マスターの提供クレジットテロップから(提供スポンサー表示を除き、全てフェードイン~フェードアウトで)出しているため、同時ネット局では内容を確認できるが、時差ネット局では表示されていない局もあり、その場合は撮影映像のみしか流れない(遅れネット時代の広島テレビのように表示されている局もある。この場合、サブタイトルの後フェードアウトしているので、送出マスターの提供テロップ入りのハイビジョン素材を録画して流用した物と思われる。そのためか、同局ではアナログ4:3放送の場合、画面左下の「HVハイビジョン番組・字幕放送」テロップが3分の2ほど欠けて表示された。その後同局では同時ネットとなりアナログとデジタルの映像は別々のものになりテロップの欠けも解消されたがエンディングは提供ベースの直前でフェードアウトしてCMを入れた後、自局出しのブルーバックEDに差し替えるため、未だにエンディングが見れなくなっている)。不定期放送の場合は次回予告も放送されない。

スポンサー

  • 番組スポンサーは、日本国有鉄道(国鉄)の一社提供だった。1987年の国鉄の分割・民営化後もJRグループが提供スポンサーを引き継いだが、現在はJRグループを筆頭に非破壊検査リゾートトラスト白十字、日本老人福祉財団、住友信託銀行などの複数社・団体のスポンサーとなっており、以前はJTB近畿日本ツーリストなどの旅行代理店もスポンサーになっていたこともあった。JRグループがメインスポンサーになっている関係のためか登場するJRの路線名の表示テロップにも「JR」のロゴマークを付けて表示されている。
    なお、2005年4月25日JR福知山線脱線事故に伴い、5月1日放送分からJR西日本を含むJRグループは番組スポンサーを一時的に降板していた。その後スポンサーに復帰していたが、羽越本線の特急いなほ14号脱線事故が発生したため2006年1月8日放送分から2月19日放送分までスポンサーテロップを自粛していた(但しCMは流していた〈前述の2件ともノンスポンサーでスポットCM差し替えの地域は除く〉)。なお、JR北海道の本社のある札幌の北海道・札幌テレビはノンスポンサーでの同時ネット(2006年10月1日から再開、下記参照)、JR四国本社のある高松の香川・西日本放送は不定期放送になっていたが時差ネットでレギュラー放送を行っている。
  • 同時ネットをしている北日本放送は放送開始当初から一貫して番組スポンサーをローカルスポンサー(白十字)+スポットCMに変えて放送している為、まったくネットスポンサーCMは視聴できない。また、青森放送では最近までノンスポンサーだったが一時期、白十字のみスポンサー(日本テレビでも現在ついているスポンサー)がついている。但し、青森放送ではJRグループはスポンサーについていない。尚、白十字は、一時期RABのスポンサーから撤退していた。
  • 札幌テレビは当初は同時ネットで放送。その後は不定期放送だったが2006年4月1日より時差ネットでレギュラー放送を再開(土曜日5:30~、13日遅れでノンスポンサーだった)したものの、わずか5回放送しただけで同年4月29日をもって打ち切りになった。その後6月30日金曜日の10:55から放送されたため再び不定期放送となる。以前の不定期放送の時に比べて放送される週が多い傾向となっていたが、どさんこサンデーの放送終了に伴い、10月1日放送分から再び同時ネットで放送するようになった。但し、先述の北日本放送同様、ノンスポンサーでスポットCMに差し替えて放送しているため、スポンサーCMは視聴不可能である(スポンサーの表示部分が流れるところも含めてすべてスポットCMに差し替え)。なお、同時ネット再開初回は放送事故を避けるためからか番組ネットスポンサーだけはそのまま付いた上で放送していた。更に道南地方の一部地域では青森放送が受信できる場合、時差ネット(13日遅れ)でのレギュラー放送も視聴可能である。
  • 広島テレビでも2008年4月より同時ネットに移行したが、スポンサーは時差ネット時代と同じJRグループと白十字のみで非破壊検査等は行っていない(非破壊検査は広島に事業所を置いていないことが一因であるため)。そのためスポンサーとなっていない非破壊検査他4社のCM枠は番宣等に差し替えている。
  • 上記のように、現在、スポンサードネットで同時ネットを行っている局は制作局の読売テレビの他、日本テレビ、中京テレビ、福岡放送の4局のみである。

テーマ曲

番組のテーマ曲「遠くへ行きたい」(作詞・永六輔、作曲・中村八大)は、元々は歌手のジェリー藤尾1962年(昭和37年)に発表した曲だったが、番組ではデューク・エイセスが歌った。その後、時代とともにさまざまなジャンルの歌手に歌い継がれている。尚、尺八で演奏されたインストVerもあり、こちらも良い仕上がりとなっており番宣CM等で使用されている。

テーマ曲を歌った歌手

旅した都道府県ベスト10

※第1740回まで

ネットワーク放送局

(2008年3月22日現在)

同時ネット局

遠くへ行きたい同時ネット局
放送対象地域 放送局 放送曜日・放送時間 備考
近畿広域圏 讀賣テレビ放送(ytv)
キー局
日曜日
7:30~8:00
土曜日5:29~5:59に字幕放送つきで再放送
北海道 札幌テレビ放送(STV) 2006年10月1日からどさんこサンデーの放送終了に伴い、同時ネット再開。
同時ネット局では唯一ノンスポンサー
関東広域圏 日本テレビ放送網(NTV) スポンサードネット扱い
長野県 テレビ信州(TSB) 白十字のみスポンサー、水曜日9:55~10:25に再放送
富山県 北日本放送(KNB) 白十字のみスポンサー
中京広域圏 中京テレビ放送(CTV) スポンサードネット扱い
広島県 広島テレビ放送(HTV) JRグループと白十字のみスポンサー
提供テロップとエンディングはブルーバックに差し替え
2008年4月6日より同時ネットに移行。
福岡県
佐賀県
福岡放送(FBS) スポンサードネット扱い
長崎県 長崎国際テレビ(NIB) 千里ヶ浜温泉ホテル蘭風と白十字のみスポンサー
提供テロップはブルーバックで表示
遠くへ行きたい時差ネット局
放送対象地域 放送局 放送曜日・放送時間 備考
青森県 青森放送(RAB) 土曜10:00-10:30 特別番組で休止される場合あり
白十字のみスポンサー(時期によって付かない場合あり)
2007年3月17日放送分からHD
山梨県 山梨放送(YBS) 火曜10:25-10:55 白十字のみスポンサー
提供クレジット読みは中島そよかアナウンサー
新潟県 テレビ新潟放送網(TeNY) 日曜10:55-11:25 JRグループと白十字がスポンサー
福井県 福井放送(FBC) 金曜10:20-10:50 テレビ朝日系・NNS加盟クロスネット局
鳥取県
島根県
日本海テレビジョン放送(NKT) 金曜9:55-10:25
山口県 山口放送(KRY) 日曜6:00-6:30 ただし最終日曜は休止。そのためその前週のエンディングはオリジナルのものに差し替え
白十字のみスポンサー
火曜9:55-10:25に再放送
香川県
岡山県
西日本放送(RNC) 火曜9:55-10:25 長い間不定期放送だったが、2008年3月11日から時差ネット再開。
愛媛県 南海放送(RNB) 日曜10:55~11:25 2008年4月より、同時ネットから時差ネットへ変更となる
熊本県 熊本県民テレビ(KKT) 日曜10:55~11:25
大分県 テレビ大分(TOS) 月曜9:55-10:25 フジテレビ系・NNS加盟クロスネット局
鹿児島県 鹿児島讀賣テレビ(KYT) 日曜6:00-6:30

福島中央テレビ(FCT)では、木曜9:55-10:25に放送されていたが、2007年9月に打ち切り。

不定期(イレギュラー)放送

遠くへ行きたい不定期ネット局
放送対象地域 放送局 放送曜日・放送時間 備考
宮城県 宮城テレビ放送(MMT) 2007年9月24日まで月曜10:50-11:20(以前は金曜10:30-11:00)に放送、
白十字のみスポンサーだった。
徳島県 四国放送(JRT) 金曜日11:00~11:30 第一金曜はJRTビデオ広場に差し替え
高知県 高知放送(RKC)

※その他、独立UHF放送局でも一部過去の番組を再放送する局あり。

スタッフ

  • タイトル画:安野光雅(リポーターとしても何度か出演している)
  • チーフプロデューサー:田中壽一(ytv、2008年3月~、以前はプロデューサー。)
  • プロデューサー:村田亨(テレビマンユニオン)、池田眞人(田園工房)、竹綱裕博(ytv、2008年2月~)
  • 演出:佐々木憲、森健一、阿部賢実、杉生公次、植田裕久、大貫昇、吉田一夫、伏谷毅彦(週替わりで担当)
上記のうち、杉生・吉田は田園工房制作時、その他はテレビマンユニオン制作時の担当
  • 制作:テレビマンユニオン、田園工房、ytv
田園工房は月1回の割で制作、その他の週はテレビマンユニオンが担当

関連項目

外部リンク