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「時刻表」の版間の差分

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:JTBが、前身の日本旅行文化協会の時代であった[[1925年]](大正14年)4月より毎月(戦時中の一部除く)刊行している大型の時刻表で、日本で現在刊行されている時刻表の中では最古のものである。
:JTBが、前身の日本旅行文化協会の時代であった[[1925年]](大正14年)4月より毎月(戦時中の一部除く)刊行している大型の時刻表で、日本で現在刊行されている時刻表の中では最古のものである。
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:サイズは何度か変わったが、[[1967年]](昭和42年)10月号以降、現在のB5判となっている。JR(JRが第二種鉄道事業者となっている区間を含む)、[[第三セクター鉄道]]のうち旧国鉄線、旧JR線、旧国鉄建設線の転換会社(第三セクターの私鉄転換路線や旧国鉄建設線以外の都市部新線等は除く)、私鉄のうち[[伊豆急行]]・[[東海交通事業]]の全線全駅、東京・大阪都市圏以外の全列車、そして他社路線の概ねが掲載されている。
:業界で最も早く[[1976年]]から誌面編集の電子化が実施されており(全ページの電子編集切替は[[1988年]])、印刷品質にも定評がある。2004年5月現在の発行部数は公称80万部。また「ダイヤ改正号」は200万部売れるという。旧国鉄時代([[1987年]]3月号まで)は「国鉄監修 交通公社の時刻表」の名称で刊行され、こちらが公時刻表だった。
:業界で最も早く[[1976年]]から誌面編集の電子化が実施されており(全ページの電子編集切替は[[1988年]])、印刷品質にも定評がある。2004年5月現在の発行部数は公称80万部。また「ダイヤ改正号」は200万部売れるという。旧国鉄時代([[1987年]]3月号まで)は「国鉄監修 交通公社の時刻表」の名称で刊行され、こちらが公時刻表だった。




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*[[1975年]](昭和50年)3月 「ダイヤエース時刻表」、再び「大時刻表」に改題。
*[[1975年]](昭和50年)3月 「ダイヤエース時刻表」、再び「大時刻表」に改題。
*[[1987年]](昭和62年)4月 「北海道ダイヤ」(北海道ジェイ・アールエージェンシー発行)創刊。
*[[1987年]](昭和62年)4月 「北海道ダイヤ」(北海道ジェイ・アールエージェンシー発行)創刊。
*[[1987年]](昭和62年)4月 日本交通公社の「時刻表」にかわり、弘済出版社発行の「大時刻表」がこの年4月発足した[[JR]]各社公の時刻表となる。この月の号はJRに業務を譲った[[日本国有鉄道|国鉄]]が編集したので、国鉄の英字略称を冠した「JNR編集時刻表」となった。また、サイズもこの時現在の「JR時刻表」のサイズに改められている(A4→B5・詳しくは'''[[紙]]'''を参照)。
*[[1987年]](昭和62年)4月 日本交通公社の「時刻表」にかわり、弘済出版社発行の「大時刻表」がこの年4月発足した[[JR]]各社公の時刻表となる。この月の号はJRに業務を譲った[[日本国有鉄道|国鉄]]が編集したので、国鉄の英字略称を冠した「JNR編集時刻表」となった。また、サイズもこの時現在の「JR時刻表」のサイズに改められている(A4→B5・詳しくは'''[[紙]]'''を参照)。
*[[1987年]](昭和62年)5月 「JNR編集時刻表」は、「JR編集時刻表」となる。
*[[1987年]](昭和62年)5月 「JNR編集時刻表」は、「JR編集時刻表」となる。
*[[1988年]](昭和63年)5月 「JR編集時刻表」は'''「JR時刻表」'''に改題。
*[[1988年]](昭和63年)5月 「JR編集時刻表」は'''「JR時刻表」'''に改題。

2008年5月31日 (土) 01:59時点における版

時刻表(じこくひょう)とは、鉄道路線バス・航空路線・定期航路など、公共交通機関の運転時刻をまとめた表、およびその表を多数掲載した冊子などのこと。

概要

一般に各駅(バス停、空港、港)各路線における列車(バス便、航空便、船便)などの出発時刻を1つの表にまとめたものと、全て(又は一部)の列車(バス便、航空会社、船便)について全て(又は一部)の駅(バス停、空港、港)の出発時刻を2次元の表に書いたものとが知られている。

駅などに設置されているのは主に前者である。

後者は、複数の路線をまとめて月刊誌として販売されている物が主流で、JR線の列車の運転時刻を中心に、各種の交通機関の運転時刻を掲載している。単に「時刻表」と言った場合は、月刊誌型の時刻表を指していることが多い。また、JR以外の鉄道会社が自社のダイヤの改正などで発行する場合もある。その場合、必ずしも月刊ではなく不定期刊行物の雑誌扱いとなる。

なお、貨物列車のみを扱った「JR貨物時刻表(鉄道貨物協会発行)もある。これは主に荷主向けであり、同様のものとしてかつて発行された時刻表の内、創刊号や重要なダイヤ改正があった年月など、いくつか意義あるものをまとめた「復刻版時刻表」も、JTBなどいくつかの会社から販売されている。

高速道路及び一般国道の標準的な所要時間が冊子体の時刻表の形式に倣って書かれている「道路時刻表」もあり年1回発行されている。

また、駅などで折りたたみ式や一枚ものの時刻表として無料で配布されているものもある。これには、その駅に発着する列車の時刻を記載した時刻表や、冊子でJR東海が発行している東海道山陽新幹線時刻表(2006年10月発行分以降。2006年7月発行分までは折りたたみ式)、冊子でJR西日本が発行している山陽・東海道新幹線時刻表などがある。また、JR各支社では、駅、旅行センターでの無料配布の冊子時刻表や、駅売店(キヨスク)で売られている冊子時刻表がある。

海外の冊子体時刻表で著名なものとしてトーマス・クック社発行のものが挙げられる。これの日本版はダイヤモンド社が『地球の歩き方』シリーズの一部として「ヨーロッパ版」が季刊扱いで年4回、「全世界版」を年1回発行している。なお、航空便については、世界の全ての航空便を網羅したイギリスのABC社のものと、アメリカのOAG(Official Airline Guide)社のものが著名である。

現在、鉄道・航空・船舶・バス会社のほとんどは、自社のホームページや携帯サイトで時刻表や運賃表を公開しており、冊子タイプの時刻表は減少傾向にある。しかし近鉄京阪京成名鉄西鉄などの時刻表は旅行ガイド・航空や他社線接続の資料としての価値もあり、各鉄道会社の売店などで根強く売られている。

日本では時刻表に示された事実の列記だけでは創作性がなく著作権が認められないとするのが定説[1]であるが、2001年の文化審議会著作権分科会国際小委員会では1990年代に関係業界から時刻表の一部分だけをとりあげ売られるのは困るという要望があったため、著作物ではないが保護する方向が検討[2]された。

日本の主な鉄道時刻表

価格は2006年3月現在のもの。

全国版

全国版時刻表はJTBパブリッシング(旧JTB)と交通新聞社の2社から発行されている。この他に、かつては交通案内社などからも発行されていたが、現在は廃刊となっている。

発売日は通常前月20日だが、2月・6月・9月の各号は各季節の臨時列車を収録するため前月25日となることが多い(日曜日に重なる場合などに1日ずれることもある)。ただし、11月号は冬の臨時列車を収録するものの、例年10月20日前後に発売されている。

また、ダイヤ改正の場合は変則的な発売体制が取られることがある。1988年(昭和63年)から1993年(平成5年)までは、JR各社のダイヤ改正が3月中旬に一斉に行われていたので、3月号の発売を2月10日頃に早め、改正後の時刻を収録していた。その後は発売日を変更せずに、ダイヤ改正の2ヶ月前~1ヶ月前に発売される号で特急など指定席のある列車の時刻(指定券1ヶ月前発売対応のため)を、改正直前号で全列車の時刻を掲載することが原則となった。最近は、時刻表の発売が改正数日前となることもあり、旅行の予定が立てにくくなっている。JR各社では冊子の時刻表の発売をダイヤの公式発表と捉えているため、時刻表発売前に他の媒体(電話・ウェブサイト等)で調べようとしても、情報が得られないことが多い。

また、小型版時刻表では相互乗り入れの路線では所属路線のページのみにダイヤを書き、乗り入れ先路線のページでは省略している。たとえば新潟-新津間(信越本線)は信越本線磐越西線の相互乗り入れ区間だが、小型時刻表では信越本線のページの新潟-新津間の欄には磐越西線の車両のダイヤは書かれておらず、あくまで磐越西線のページの新潟-新津間の欄のみに書かれている(相互乗り入れしていることを知らないために信越本線のページだけ見た場合、新潟-新津間の本数が少なく見えてしまう)。このため予備知識がない地域では乗り入れの情報に注意したい。ただし羽越本線白新線のように、相互乗り入れしても同じページに収めている場合もある。

列車時刻以外には、主要駅の構内図、高速バス路線、航空ダイヤ、運賃計算規則などが掲載されている。

JTBパブリッシング発行

  • 「JTB時刻表」 定価 1050円(税込)B5判、月刊
JTBが、前身の日本旅行文化協会の時代であった1925年(大正14年)4月より毎月(戦時中の一部除く)刊行している大型の時刻表で、日本で現在刊行されている時刻表の中では最古のものである。
サイズは何度か変わったが、1967年(昭和42年)10月号以降、現在のB5判となっている。JR(JRが第二種鉄道事業者となっている区間を含む)、第三セクター鉄道のうち旧国鉄線、旧JR線、旧国鉄建設線の転換会社(第三セクターの私鉄転換路線や旧国鉄建設線以外の都市部新線等は除く)、私鉄のうち伊豆急行東海交通事業の全線全駅、東京・大阪都市圏以外の全列車、そして他社路線の概ねが掲載されている。
業界で最も早く1976年から誌面編集の電子化が実施されており(全ページの電子編集切替は1988年)、印刷品質にも定評がある。2004年5月現在の発行部数は公称80万部。また「ダイヤ改正号」は200万部売れるという。旧国鉄時代(1987年3月号まで)は「国鉄監修 交通公社の時刻表」の名称で刊行され、こちらが公式時刻表だった。


  • 「JTB携帯時刻表」 定価 500円(税込)新書版、月刊
JTBの小型時刻表。月刊。JR全線のほぼ全列車が記載されているが、小駅は省略されている(ただし、路線図には全駅を掲載する)。


  • 「大きな時刻表」 定価 1300円(税込)A4判 不定期刊(最新:Vol.14:JTB時刻表2008年3月号対応版)
「JTB時刻表」の内容を、そのままA4判のサイズに拡大したもので(末端の広告類は一部カットされており、その分本の厚さは薄い)、「JTB時刻表」の臨時増刊号扱い。そのため本文時刻の文字は名前の通り大きくなっている。かつてはほぼ季刊だったが、現在は大規模改正時のみ発行の不定期刊行。2002年時点では「大きな数字の時刻表」と称しており「JTB携帯時刻表」のB5判拡大版だった(そのため縦方向と横方向の縮尺は異なっていた)が、2003年以降現状の「JTB時刻表」のA4判拡大版となっている。


  • 「かんたん時刻表」 定価 380円(税込)文庫判、月刊
文庫サイズの月刊時刻表で、JRは新幹線・特急・急行列車と関東・中部・関西圏の主要路線が、その他には私鉄の有料列車や停車駅案内等が掲載されている。2007年4月号までは「スピード時刻表」を名乗っていた。


  • 「JTB私鉄時刻表」 定価 各1500円(税込)
「JTB時刻表」と同じB5判で、日本のJRを除く私鉄全線(地下鉄を含み、ケーブルカーガイドウェイバストロリーバスを除く)を掲載した不定期刊時刻表。東日本版(静岡、長野、新潟県以東)と西日本版(富山、岐阜、愛知県以西)があり、東日本版は「携帯時刻表」の、西日本版は「かんたん時刻表(旧スピード時刻表)」の臨時増刊号扱い。
基本的にJTB時刻表でJR部分のページに全駅全列車掲載されている各社(旧国鉄転換第3セクター各社など)は掲載対象外であるが、伊豆急行だけは例外的に掲載されている。一方、東武鉄道と相互直通運転している野岩鉄道は「JR時刻表」では私鉄・バス欄の東武鉄道と一体化された形で掲載されているが、「JTB時刻表」では会津鉄道と一体化した表上に全駅全列車掲載されているため非掲載となっている。
路面電車は初電や終電付近のみで残りは運行間隔を記載している、ただし一部併用軌道を持つ富山ライトレールは全列車掲載であり、広電宮島線は初電、終電付近のみ。それ以外の路線については私鉄の全路線全列車の時刻が掲載されている。掲載情報量が膨大で刊行スパンも長いことから、次号発行までの間の補足情報(ダイヤ改正・運賃改定など)が「JTB時刻表」の誌面に掲載されることが多い。ただし大手私鉄のダイヤ改正情報は紙面が膨大になるため掲載されないことが多い
2005年12月に第1号、2006年3月に第2号、2007年7月に第3号が発刊された。第2号までは定価各1300円だった。

交通新聞社発行

  • 「JR時刻表」 定価 1050円(税込)B5判、月刊
JRと交通新聞社による共同編集の月刊時刻表で、現在JRの公式時刻表となっている。
その前身となるのは同社の前身となる弘済出版社が1963年(昭和38年)に刊行し始めた『全国観光時刻表』で、その後『大時刻表』などと名を改めながら、1987年4月号(国鉄分割民営化時)よりJTB版に代わって公式時刻表になった。この4月号のみタイトルは『JNR編集 時刻表』、翌月号より『JR編集 時刻表』となり、1988年(昭和63年)5月に現在の名前となった。
サイズも何度か変更され、「大時刻表」時代はA4判、公式時刻表となった1987年(昭和62年)4月以降はB5判となっている。
1989年(平成元年)以降は在来線のページが2色刷となり、特急・急行列車が赤字での掲載となった。JR・第三セクター鉄道(一部除く)・伊豆急行の東京・大阪近郊区内を除く全列車を掲載。
「大時刻表」の掲載情報をほぼそのまま引き継いだことから、地方私鉄・路線バスに関する情報が「JTB時刻表」に比べてやや多いのも特徴である。
2005年9月現在の発行部数は公称70万部。「時刻表検定」には、これの指定月号が使われる。公式時刻表のため、JR各駅やJTBを除く大手旅行会社にも常備されている(この場合は広告などが差し替えられる)。


  • 「全国版コンパス時刻表」 定価 600円(税込)B6判、月刊
B6サイズの携帯用の月刊小型時刻表で、JRの全線全駅が掲載されている(小型時刻表としては唯一である)。「JR時刻表」との比較でいえば、新幹線と特急の乗り継ぎ案内や地域ごとの割引切符情報等が割愛されている。なお交通新聞社発行の全国版時刻表の中では一番古い歴史を持つ。


  • 「文字の大きな時刻表」 定価 880円(税込)B5判、月刊
前述した「コンパス時刻表」の内容を、そのまま「JR時刻表」と同じB5サイズに拡大したもので、表題の通りその分文字が大きくなっている。


  • 「小型全国時刻表」 定価 500円(税込)新書版、月刊
携帯用月刊小型時刻表であり、JTB携帯時刻表に相当する時刻表となる。JRは全列車掲載ではあるが、(東日本を除く)小駅は省略されている。


  • 「携帯全国時刻表」 定価 500円(税込)新書版、月刊
西日本支社が発行する。JR西日本、東海、四国管内およびJR東日本の長野地区、新潟地区(新潟以東)と、中央本線および東海道本線に関しては大阪環状線を除く全線全駅全列車が掲載されている(JR時刻表では初電・終電のみ掲載のアーバンネットワーク内の各駅停車列車も全線全駅全列車掲載でさらに土休日ダイヤも分割掲載(但し奈良線、和歌山線、山陽本線姫路駅以西など一部は除く))。
JR北海道は特急・急行のみの掲載、関東・東北・九州については主要駅のみ掲載であり、首都圏の電車特定区間などを除きほぼ全列車掲載。他社線の欄も関西圏を中心としていて、「全国」と名乗ってはいるが「JR西日本+その周辺部」時刻表としての色合いが強い。
なお、アーバンネットワーク内の業務用時刻表は本時刻表の表紙をJR西日本仕様にしたものである。また、近年アーバンネットワーク各線の改正時には本時刻表を各路線別に分冊化したものを当該路線の各駅にて無料配布している。
基本的には下記の分冊が存在する。なお、大阪環状線の初電、終電時刻は環状線との乗り換え駅がない嵯峨野線・山陰線のものを除き収録されている。(大阪支社・京都支社・神戸支社が監修)
「青:琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線・湖西線(北陸本線)」「黄:福知山線・JR宝塚線・JR東西線・学研都市線・おおさか東線」「橙:阪和線・関西空港線」「紫:嵯峨野線・山陰本線(舞鶴線・小浜線)」「緑:大和路線・おおさか東線・奈良線」「灰青:おおさか東線」。
なお、阪和線のものは「阪和線・関西空港線・和歌山線・きのくに線」(こちらはJR西日本和歌山支社が監修) が掲載されているバージョンも存在する。輪や釜支社はこの時刻表が今の仕様になる前から無料で時刻表を配布していて、2004年版まではフォーマットが大きく異なっていた。
  • 「ポケット版 文字でか時刻表」 定価 380円 (税込) A6変型判、季刊
JTBの「かんたん時刻表」に相当する小型時刻表で、JRの新幹線、特急などの指定席連結列車を掲載している。また、時刻等の文字が大きく印刷されている。現在のところ、季刊。

貨物の時刻表

社団法人鉄道貨物協会発行

  • 「JR貨物時刻表」 値段2400円(税込)毎年1回発行で、基本的には荷主向けだがフォトギャラリーや機関車の紹介、運用表も記載されているなど鉄道ファン向け要素も強いものとなっている。JRのほかに臨海鉄道と私鉄の貨物列車の時刻も掲載。B5判で300ページ強。ごく一部の取り扱い書店で発売されるほかは通信販売となる。

主なJR掲載の地方版時刻表

JTB発行

  • 「JTB北海道時刻表」 値段 500円(税込)JTBが発行する北海道地域の月刊時刻表で、1944年(昭和19年)創刊と歴史は古い。B5判の変形で、横長。道内の鉄道・バス・航路・空路の時刻を掲載。2008年1月24日に2008年4月号をもって休刊となる旨がJTB北海道より発表された[3]

交通新聞社発行

  • 「道内時刻表」 定価 500円(税込)A5判、月刊
交通新聞社北海道支社が発行する月刊時刻表。北海道の鉄道・バス・航路・空路の時刻を掲載していて、内バスの時刻に関しては、全国版時刻表より詳細なものとなっている。国鉄時代、大時刻表では省略されていた仮乗降場が掲載されていることで知られていた。


  • 「JR時刻表(仙台)」 定価 100円(税込)、不定期
仙台支社が発行する文庫版サイズの時刻表で、ダイヤ改正毎に発行する。東北地域のJR在来線・第三セクター鉄道、東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・長野新幹線の時刻を掲載。仙台支社管内の主要駅のキオスク・NEWDAYSで購入できる。


  • 「MY LINE 東京時刻表」 定価 900円(税込)A5判、月刊
首都圏を中心とした月刊時刻表で、全国版時刻表では省略されているJR近郊区間(電車特定区間)・私鉄・地下鉄の時刻に関しても、全駅全列車が掲載されている。1998年9月創刊。
掲載範囲は上越線水上以北、東北本線黒磯以北、常磐線高萩以北、水郡線常陸大子以北を除く関東1都6県のJR・私鉄・地下鉄全線とJR東海道本線沼津以東、御殿場線全線、JR中央本線甲府以東および富士急行、伊豆急行、伊豆箱根鉄道駿豆線および野岩鉄道。また、新幹線(山陽・九州以外の全線)やJR優等列車(収録範囲内発着の全列車)および小田急・西武・東武・京成の有料特急はの先頭のページに別立てで存在する。また、有料特急が別立て記載になっている各線については各路線の時刻表上に有料列車の記載が無いのも特徴である。
2008年3月号より大幅に体裁が変わり、鉄道会社ごとに掲載されるようになった他、線区ごとに平日ダイヤと土休日ダイヤを連続して掲載するように変わった。また、表紙デザインの変更や文字が若干大きくなったなどの変化があった反面、小田急線本厚木や東武東上線川越市などのような本数は減少するが運行系統上の境界駅でないような駅で別の表に分断したり今まで同一の表に掲載されていた常磐線快速と中電が別掲載となるなど以前より見づらくなっている箇所も存在する。また航空ダイヤ・高速バス・旅客船(いずれも首都圏各地発着のみ)の掲載も割愛されている。常磐線については2008年5月号より中電と快速を同一の表に掲載する代わりに土浦で分断するように変更された。
掲載順(主要路線のみ):JR中央快速→中央総武各駅停車→埼京→横須賀・総武快速・湘南新宿ライン→山手→京浜東北→東海道→横浜→南武→高崎→宇都宮→常磐→武蔵野→京葉→千葉方面各線。私鉄各線は京急→相鉄→横浜市→東急→小田急→京王→西武→東武→京成→東京メトロ→都営。
創刊時より2008年2月号までは本表には平日ダイヤを白地、休日ダイヤを赤地(ピンク)の紙を使用していた。掲載順も(主要路線のみ)JR東海道→JR横須賀・総武快速→京急→相鉄→東急→小田急→JR中央→京王→西武→東武東上→JR埼京→JR高崎→JR宇都宮→東武本線→JR常磐→JR総武(千葉以東)→JR京葉→京成→JR山手・京浜東北・中央総武→東京メトロ→都営地下鉄(半蔵門線は東急田園都市線と、千代田線は常磐緩行線と、浅草線は京成押上線と同一の表にあるためそれらの各社と同じ箇所に掲載)という順にJR、私鉄が区別されずに京浜方向から京葉方向へ時計回りに掲載されているのが特徴であった。2007年10月号より東海道・山陽新幹線については東海道新幹線部分の時刻表のみ掲載となった。


  • 「夏休み時刻表ポケモン・スタンプラリー特別号」 定価 500円(税込)
「MY LINE 東京時刻表」の増刊号としてJR東日本ポケモン・スタンプラリーへの参加者に便利な子供向け時刻表。首都圏のスタンプ設置エリア内のJR全線・全駅、東京モノレール線の時刻を掲載し、スタンプ設置駅の構内図も掲載。
2006年版と2007年版では内容が異なり(値段は同じ)、
2006年版:サイズはA5版、駅名などにフリガナがあることを除けば時刻表本文自体は「My Line東京時刻表」と同じ体裁であり(各路線ごとの掲載範囲も同じ)、当該区間については全列車が掲載されている。また、本の厚さも手頃であったため、本目的によらず単に携帯用としても価値があった。
2007年版:サイズはB6版、表紙に表記されている通り文字が大きくなっており、9:30~16:00のラリー時間帯(ゴール駅は17:00まで)に合わせた時間の列車のみ掲載されている。また、カラーページはもちろん、時刻表本文の背景にもポケモンのイラストが入るなど完全に本目的に特化した内容となった。掲載範囲もほぼ「スタンプ設置駅範囲内」に限定されている。


  • 「時刻表(高崎)」 定価 200円(税込)又は無料、季刊
JR東日本高崎支社が監修、ジェイアール東日本企画が発売する文庫版サイズの時刻表で、大きなダイヤ改正が無くても季刊で発行する。高崎支社管内および大宮支社(高崎支社と関連のある路線のみ)とその周辺の一部のJR在来線・ローカル私鉄・第三セクター鉄道、上越・長野・東北・山形・秋田・東海道・山陽新幹線の時刻を掲載。湘南新宿ラインのダイヤが目次よりも前に掲載されている。高崎支社管内主要駅のキオスク・NEWDAYSで購入できる。みどりの窓口で無料配布をすることもある。


  • 「ポケットJR時刻表(長野)」 定価 110円(税込)
JR東日本長野支社が発売する文庫版サイズの時刻表で、私鉄やJR東海の飯田線、中央西線を含む長野県内の全ての鉄道路線と、東海道・山陽・上越新幹線などが掲載される。年4回の季刊。みどりの窓口で購入できる(キオスクや書店では購入できない)。


  • 「中部編時刻表」 定価 350円(税込)又は無料、季刊
東海支社が発行する文庫版サイズの年4回の季刊時刻表で、東海・北陸地域のJR在来線・第三セクター鉄道・東海道・山陽・上越新幹線の時刻を掲載。東海地区のキオスクで購入できるが、なぜか中部天竜駅では無料配布されている。
東海道本線(豊橋~大阪)・中央本線(名古屋~中津川)・武豊線のページでは平日・土休日ダイヤに分かれて掲載されている。
  • 「京阪神版時刻表」 定価 300円(税込)、年2回刊
西日本支社が発行するポケットサイズで年2回の季刊時刻表。アーバンネットワーク地域のJR在来線・第三セクター鉄道・東海道・山陽新幹線の時刻を掲載。前述の携帯全国時刻表とは異なり、大阪地区電車特定区間内の各駅停車については掲載されていない。


  • 「姫路・神戸版時刻表」 定価 190円(税込)、年2回刊
西日本支社が発行するポケットサイズで年2回の季刊時刻表。姫路・神戸地域のJR在来線・第三セクター鉄道・東海道・山陽新幹線の時刻を掲載。


  • 「ポケット時刻表(中国版)」 定価 300円(税込)、季刊
中国支店が発行する文庫版サイズの年4回の季刊時刻表。中国地方全部と九州地方の一部のJR在来線・第三セクター鉄道・東海道・山陽・九州新幹線・高速バスの時刻を掲載。
また、近年ではJR西日本広島支社JR西日本岡山支社別に支社管内の時刻表が支社管内の駅で無料配布されていて、その周辺のエリアのJR線、第三セクター、水島臨海鉄道(岡山支社版のみ)、宮島航路(広島支社版のみ)、東海道・山陽新幹線、運賃表などが掲載されている。2007年7月1日改正から岡山支社版のみ新たに在来線のみの時刻表も配布され、智頭急行、水島臨海鉄道も掲載されている。2008年3月15日改正から岡山支社版のみ各線別の時刻表が相当する駅で配布されていたり、協賛企業が出した時刻表(JR西日本・岡山県版)、時刻表(JR西日本・広島・山口県版)も駅や協賛企業で無料配布されていたりとダイヤ改正後とに様々な時刻表を見かけることができる。


  • 「九州版 小型時刻表」 定価 500円(税込)新書判、月刊
九州支社の発行する新書版サイズの月刊時刻表。九州地方の全部と中国地方一部(山口県・広島県に岡山の大部分、山陰の一部)のJR・第三セクター鉄道、それに東海道・山陽・九州新幹線と前述地域の会社線・バス・航路・空路の時刻を掲載。

九州旅行案内社発行

  • 「綜合時間表」 値段 500円(税込)九州旅行案内社の発行するA6判サイズ(まさに文庫本サイズの288頁)の月刊時刻表。九州地方のJR全線・全駅の時刻はもちろん、東海道山陽新幹線・私鉄会社線・高速バス・主要路線バス・空港連絡バス・航路・空路の時刻などを詳しく掲載。なお、西鉄天神大牟田線についても全列車掲載。携帯サイズながらJR時刻情報の内容は全国版とほぼ同等、私鉄バス路線などは全国版以上に充実しており、高速道路の料金表やラジオの周波数まで掲載されている。時刻検索も容易で見やすい。九州内のキヨスク、書店、駅併設のコンビニなどで販売。遠隔地には一部からでも郵送注文可(郵便振替用紙を同封)。連絡先…TEL&FAX092-515-9989

四国旅客鉄道発行

  • 「時刻表(四国)」 値段 200円(税込)又は無料、不定期
JR四国が発行するポケットサイズの時刻表で、JR四国内のダイヤ改正毎に発行する。JR四国管内全線、瀬戸大橋線、第三セクター、東海道・山陽新幹線、四国内の高速バス、営業案内などを掲載。JR四国内のキヨスクで入できる。JR四国内の駅の窓口、ワープ支店、ワーププラザで無料配布される場合がある。
また、購表紙の四分の一と、裏表紙の半分に広告を出しているの時刻表もあり、協賛社で無料配布される。

交通タイムズ社発行

  • 「熊本県内綜合 月刊時刻表」 値段620円(税込)。縦15センチ、横20センチの横型。通算500号を超える時刻表で、熊本県内の鉄軌道、バス、航路、航空が詳細に掲載されている。

八峰出版発行

 八峰出版は本来医療関係の書籍を中心に刊行している出版社であるが、1987年から2002年までの間大都市圏のJR、私鉄の全列車時刻を収録した時刻表を発行していた、時刻表部門から撤退した後も雑誌「がん治療最前線」や医療関係の書籍を刊行している。
  • 「MATT関東圏JR線私鉄線時刻表」2003年休刊)
 1987年4月創刊(当初は年2回刊、1988年4月より季刊)、1991年4月より月刊化、2003年1月号を最後に休刊。
 東海道・山陽・東北・上越・長野新幹線と関東圏を発着する特急・寝台特急と、首都圏地区とその周辺のJR線、私鉄線、第3セクター、高速バスを掲載。但し山手線や営団銀座線・丸ノ内線などは早朝・深夜のみの掲載。線区によっては早朝・深夜を除き主要駅のみの掲載。毎月1路線(山手線または地下鉄線が多い。山手線の場合は内回りと外回りで各1号ずつ)の全駅全列車時刻が特集で組まれる。月刊時点での掲載範囲は発刊当時のMy Line 東京時刻表より若干広かった(現在のMy Line東京時刻表とほぼ同程度)。
 なお、月刊化前の1990年には別冊として中央線総武線時刻表、京浜東北線時刻表が1回だけ発行されている。


  • 「KATT関西圏JR線私鉄線時刻表」2002年休刊)
 1988年4月「KATT関西圏名古屋圏時刻表」として創刊、1988年9月に名古屋圏をNATTに分離し季刊化、1994年9月の関西空港開港時にあわせて月刊化。2002年12月号を最後に休刊。
 東海道・山陽新幹線と関西圏を発着または通過する特急・寝台特急と、京阪神地区とその周辺のJR線、私鉄線、第3セクター、高速バスを掲載。但し大阪市営地下鉄、大阪環状線など一部線区は早朝、深夜のみ掲載。線区によっては早朝・深夜を除き主要駅のみの掲載。毎月1路線(大阪環状線や大阪市営地下鉄線などが多い。)の全駅全列車時刻が特集で組まれ、全国版では掲載されない大阪環状線の、全部の駅の快速電車も含む全部の電車の時刻が掲載されたことがある。


  • 「NATT名古屋・東海圏JR線私鉄線時刻表」2002年休刊)
 1988年9月、KATTから分離する形で創刊。長らく年2回刊であったが、1997年よりMATT/KATTの別冊扱いとなり、それ以降は2002年秋号(11月発行)廃刊まで季刊。
 上記2誌と異なり最後まで月刊化はされなかった。東海道・山陽新幹線と名古屋・東海圏を発着または通過する特急・寝台特急と、東海地区(当初は名古屋圏、1997年以降は静岡県内を含む)とその周辺のJR線、私鉄線、第3セクター、高速バスを掲載。なお毎回1路線(ほぼ毎回名古屋市営地下鉄線)の全駅全列車時刻が特集で組まれる。

私鉄の時刻表

有料で販売しているものと、無料で配布しているものがある。 近年は全体的に

  • 販売価格の低下(無料配布にする事例もある)
  • バス時刻表や連絡他社線時刻表、営業案内、沿線案内などの廃止もしくは縮小によるページ数縮小。
  • 制作が交通新聞社に委託(首都圏のみ)

という傾向が見られる。

サイズ

○○変形判:縦サイズは○○と同じ、横サイズは12cm。

掲載順凡例

<>:<>なし線区の下欄に掲載
「」:「」の間で下り→上りの順に掲載

大手私鉄の時刻表

  • 「東武時刻表」東武鉄道)価格350円、A5変形判(最新:2007年4月改正時:第20号)
  • 「東武野田線時刻表」(東武鉄道) 価格100円、B6判(最新:2007年3月改正時)
 東武本線系統の路線のみが掲載された「東武線時刻表」が前身。東武本線のみ収録。ダイヤ改正の2週間ほど前に発行される。
 一旦「東武時刻表」として1979年に創刊後、1982年に再創刊され1994年まで「東武時刻表」として東武本線と東上線が一緒に掲載されていた。B5版。この時期は東武鉄道全線の時刻表の他、東武バスや他社線(野岩鉄道、会津鉄道、秩父鉄道、ニューシャトル、上毛電気鉄道、両毛線など)の時刻表も掲載されていた。
 その後、1995年から「東武線時刻表」に改題され、サイズもA6変形判(15cm×10cm)に変更、これ以降は東武本線(野岩鉄道含む)のみ掲載に変更された。2004年以降はサイズが現行のA5変形判に変更され、書名も「東武時刻表」に戻った(東上線系統は非掲載のまま)。相互直通を行っている路線の時刻表を除けば「他社線連絡時刻表」の類は存在しない。
 なお、1982年の再創刊時より一貫して交通新聞社の編集協力となっている。
 東武本線系の線区のうち、運転系統も車両運用上も完全に独立している野田線だけは他線とは別に改正を行うことも多いが、野田線改正のみの1995年、1999年、2004年は東武線時刻表を発行していた。2005年の流山おおたかの森駅開業時(このときも本線の改正は無かった)は東武時刻表の「別冊」として無料配布(2004年版東武時刻表は別冊を挟んで販売)され、2007年3月の野田線ダイヤ改正時には東武野田線スペーシア(「しもつけ」、「きりふり」含む)および「りょうもう」の時刻を収録した「東武野田線時刻表」が発行されており、野田線のみの時刻表を有料の冊子として発行したのはこの時が初である。
掲載順(平日・土休日とも):伊勢崎線館林以南・日光線新栃木以南→伊勢崎線館林以北・佐野・桐生→日光線新栃木以北・宇都宮・鬼怒川・野岩→野田<小泉→亀戸→大師>→半蔵門・田園都市直通列車→日比谷直通列車
日光線系統区間快速以上、りょうもうは巻頭カラーページ


  • 「東武東上線時刻表」(東武鉄道) 価格200円、16cm×10cm(最新:2005年3月改正時)
 東上業務部発行で東武東上線のみ収録。東武時刻表が東武本線のみ収録となる前から存在している。土曜ダイヤがあった時期(1991年、1993年)を除き平日用と土休日用(1989年版は休日用)が背中合わせに製本されているのが特徴。
 ふじみ野駅開業に伴うダイヤ改正を収録した1993年版以降は優等列車をカラー表示した4色カラー印刷となった。1991年版は駅売店で有料販売していたものと同様のものを東武百貨店池袋本店で無料配布していた。
 また1990年以前は朝夕の時刻表のみ掲載されたリーフレットの東上線時刻表が各駅で無料配布されていた。近年の改正においては改正時の広報紙「ゆあ東上」(タブロイド判)にて平日朝上り夕下りのみ東上線時刻表(越生線も同様の時間帯のみ抜き出している)を掲載している。時刻表の体裁自体は本冊子と全く同じものである。
掲載順(平日・土休日とも):東上本→越生


  • 「西武時刻表」西武鉄道)価格500円、A5変形判(最新:2007年3月改正時:第20号 ※2008年6月改正予定のため、2008年5月より発売中止)
 1979年創刊。2007年発行の第20号より交通新聞社が編集協力となったため、8号のサイズ縮小化以来殆ど変化の無かった時刻表ページの体裁が交通新聞社の制作スタイルに変わり、1ページあたりの列車数を19本から16本に減らしたためにページ数が増えた。特急は赤網掛け(19号のみ、18号以前は灰網掛け)から赤文字に変更された。8号で現行のA5変形にサイズ変更した際にB5判だった7号(6号以前の体裁とは異なる)の体裁をほぼそのままA5変形に縮小したため、8号~19号までは1行当たりの幅が狭くなっていた。
 新宿線のページのの下には拝島線・多摩湖線・国分寺線の接続時刻表が掲載されている。
 また、埼玉西武ライオンズを保有していることから、西武ドームでの野球開催時臨時ダイヤも掲載されている。20号から野球ダイヤページがカラー化され、選手紹介(中島片岡西口和田帆足小野寺赤田中村涌井)も掲載されるようになった反面、すでにパ・リーグ日程が発表済みとなる時期に発売される3月改正時の時刻表では珍しく試合日程表が掲載されなかった。かつては試合終了時間に合わせて臨時列車を運行していたため「行き」のみ掲載であったが、近年は試合終了時間にかかわらず同一のダイヤで運行されるようになり、「帰り」のダイヤも掲載されるようになった。
 第19号は西武鉄道ホームページより西武線時刻表部分の全ページがPDF化されたものをダウンロードすることができた。
掲載順(平日・土休日とも):池袋・豊島・西武秩父・狭山→有楽町→新宿・西武園→拝島・多摩湖→国分寺→多摩川→山口 特急レッドアロー池袋線「小江戸」)ダイヤ、野球ダイヤは巻頭カラーページ、競輪ダイヤは平日と休日の間にある。


  • 「京成時刻表」京成電鉄) 価格350円、24cm×12cm(最新:2007年12月改正時:Vol.24-2)
 京成線全線の時刻表(+泉岳寺以北の都営浅草線全駅など)を1つの表で表示できるようにするためにこのような特殊なサイズとなっている(1994年のVol.14~1997年のVol.17までは千葉線が別ページになっていた)。昔から全線分の時刻表を1つの表で表示することを重視しているからか、列車番号、種別、行先とも1行分のスペースしかなく、行先駅名は基本的に2文字の略称となっている。種別も省略形となっていてスカイライナーが「ラ」を台形(上辺が長い)で囲んだ形、特急が「特」を六角形で囲んだ形、急行が「急」を○で囲んだ形になっているのは、かつての種別板の模様や初代スカイライナーAE形のヘッドマークがこのような形であった名残である。
 京成系列の北総鉄道や新京成電鉄、相互直通先の都営浅草線や芝山鉄道の時刻も全駅全列車(浅草線は泉岳寺以南省略されている駅がある)掲載されており、北総線や新京成線の駅売店でも発売される。最近、編成両数を記載する会社も何社か出てきたが、ここは初期から編成両数が記載されている(新京成の列車番号および両数が掲載されるようになったのは京成と直通開始したVol.24から)。なお、2007年12月時点での最新はVol.24-2であるが、他社の時刻表には無い「改訂版」があったり、「Vol.XX-2」が発行されるなどしているため、実際には計30回発行されている。
 他に他社に無い特徴として巻末に「時刻表発行記録」があり、これによって1981年創刊からの京成の主なダイヤ改正内容がわかるようにもなっている。
掲載順(平日・土休日とも):本・押上・金町・千葉・千原・都営浅草(下り)→北総(下り)→本・押上・金町・千葉・千原・都営浅草(上り)→北総(上り)→新京成(下り・上り)


  • 「京王線・井の頭線時刻表」京王電鉄)価格300円、B5判(最新:2006年9月改正時:第7号)
 1984年創刊。大規模改定時にのみ発行され、小規模な改正の場合は増刊や訂正版などの発行も行われない。
 とはいえ、1986年発行の第2号の次は橋本特急ができた1992年5月まで発行されておらず、1988年の相模原線南大沢開業や1990年の相模原線全通、1991年の本八幡本駅開業に伴う相互直通運転区間本八幡延伸時でさえ冊子型時刻表は発行されていない。
 1990年代までは毎号異なるサイズや体裁で発行されていたが、2001年発行の第5号以降はほぼ現在のスタイルとなった。編集協力は1997年発行の第4号だけがかつてMATTなどを出版していた八峰出版、それ以外はすべて弘済出版社→交通新聞社である。1986年発行の第2号は平日版、休日版の2冊子制で弘済出版社ではほぼ唯一と言って良い「追い抜き形」を採用しているなどの特徴がある。
 なお、第7号の時刻表部分については都営新宿線のページも含めて現在京王グループホームページよりPDF化されたものをダウンロードすることができるようになっている。
掲載順:京王・相模原・競馬場・動物園・高尾(平日)→京王・相模原・競馬場・動物園・高尾(土休日)→井の頭線(平日・土曜・休日とも)→都営新宿線


  • 「小田急時刻表」小田急電鉄) 価格650円、B5判(最新:2008年3月改正時)
 交通新聞社発行。本時刻表の創刊前に一時期協和企画版の時刻表などが発行されたこともあるが、交通新聞社(旧弘済出版社)発行の全駅全列車掲載の時刻表は1990年3月の多摩線唐木田開業時創刊と他社に比べて比較的遅めである。
 現在、トラベルMOOK扱いとして発行されており、私鉄の時刻表で唯一ISBNが付与されている(2008年版はISBN 978-4-330-98308-0)。そのため、一般の書籍流通ルートで流通でき、一般書店で注文したり、主なネット書店等でも購入することが可能である。2008年版は鉄道博物館でも発売されている。
 トラベルMOOK扱いになる前は箱根登山、千代田線、御殿場線といった直通線区はおろか横浜線や相模線あたりまで全列車掲載、全駅分のポケット時刻表や小田急線全駅に発着する全バス系統(小田急バス以外の会社まで掲載)の時刻表まで掲載されていた。2003年版より内容の削減や小田原線と江ノ島線を同一の表にし、文字サイズが縮小されるなどの変更があった(2002年版までは小田原線と江ノ島線は別ページであった)ためにページ数が大幅に削減され、今は全列車掲載している他社線は箱根登山、千代田線・常磐線各駅停車および江ノ島電鉄のみ。
掲載順(平日・土休日とも):小田原・江ノ島→多摩→箱根登山 千代田・常磐各駅停車・江ノ電は土休日ダイヤの後。ロマンスカーはカラーページ


  • 「観光沿線ガイド 小田急時刻表」(小田急電鉄) 価格260円、21cm×10cm(季刊:基本的には1,4,7,10月に発行)
 アルファサービス(旧:観光沿線)発行の時刻表であり、上記の交通新聞社発行の時刻表より前から刊行されている。小田急線内は準急以上については全列車掲載だが、区間準急以下は初電・終電付近のみ掲載としている。なお、本書の性格上沿線の各観光地へのバス時刻表なども掲載されている。


  • 「東急電車時刻表」東京急行電鉄)無料配布、B5判(最新:2007年4月改正時)
  • 「東横線時刻表」(東京急行電鉄)無料配布、B5判(最新:2007年8月改正時)
  • 「田園都市線大井町線時刻表」(東京急行電鉄)無料配布、B5判(最新:2008年3月改正時)
 2005年6月改正時以降無料配布。2006年9月改正時からJTBパブリッシングが編集。有料だった頃はA5変形判であり、無料化後以降B5判となった。
 東急の場合は各路線ごとに独立性の高いダイヤを組んでいるため、JTBパブリッシングが編集する前は完全に各線別のページ構成だった。
 また、各線ごとに単独で改正を行う場合もあり、過去には「東急東横線時刻表」「東急田園都市線時刻表」など改正線区のみの時刻表が発行されたことや、改正線区の別冊を挟み込んで販売したこともある。土曜ダイヤ・休日ダイヤ→土休日ダイヤへの移行時期が各線ごとに異なっていたなどの事情もあり、発売時期によって平日・土休日ごとに全路線が順に掲載される場合と、各路線別に平日・土休日(平日・土曜・休日)を纏めて掲載する場合とがあった。
 なお、こどもの国線はJTB編集になる前は「発車時刻表のみ掲載」であったが、JTB編集になってからは通常の列車時刻表スタイルとなっている。
 近年、一部路線のみ改正の場合でも「東急電車時刻表」として発行されてきたが、2007年8月の東横線ダイヤ改正では久しぶりに「東横線時刻表」として改正線区のみの時刻表が発行された。「東横線時刻表」の掲載線区であるが、有料冊子の頃は東横線のみであったが、2007年8月発行分は通常の「東急電車時刻表」の東横線部分の差し替え版イメージで作成されており、東横線・みなとみらい線、東急多摩川線、池上線、こどもの国線が掲載されている。2008年6月の目黒線日吉延長を控えている関係からか、2008年3月の田園都市線・大井町線改正の時刻表も「田園都市線大井町線時刻表」として発行された。こちらも「東急電車時刻表」の田園都市線部分の差し替えイメージで作成されているが、こどもの国線も今回の改正対象であるため当然掲載されている。ただし、「東急電車時刻表」では東横線のページに掲載されているため、こどもの国線時刻表を独立させた形で掲載している。
掲載順(平日・土休日とも):東横・みなとみらい<東急多摩川→池上→こどもの国>→田園都市<大井町>→目黒<世田谷>


  • 「京急電車時刻表」京浜急行電鉄)価格350円、A5判(最新:2007年12月改正時:平成19年度版)
 1984年創刊~1999年まで協和企画編集、2000年以降は交通新聞社編集(2003年からは発行)。交通新聞社発行であるためか鉄道博物館でも発売されている。
 協和企画版の発行の頃は協和企画版標準の「追い抜き型」時刻表であり、優等列車が下位の列車を追い抜く回数の多い京急では始発駅から終着駅とで1ページくらい前後する場合もあった。交通新聞社編集となってからは追い抜き型ではないごく普通の列車時刻表になっている。また、本家JR時刻表に倣い「特急以上は赤文字」となっている。
なお、2008年3月現在、1999年版は協和企画が発行した最後の冊子型有料時刻表となっている。なお、協和企画は京急をはじめとする首都圏主要各社(相鉄、小田急、京王、東京メトロは除く)のポケット時刻表も作成しており、こちらは2008年現在においても作成されている。
掲載順(平日・土休日とも):本・空港・逗子・久里浜→大師→都営浅草・京成押上・北総


  • 「相鉄電車時刻表」相模鉄道)無料配布、B6変形判(最新:2007年11月改正時)
 無料配布開始は2006年5月改正時以降。1999年版までは横浜市営地下鉄の全線時刻表も掲載されていた(当時は横浜市交通局も市営地下鉄分のみ掲載していた冊子型時刻表を無料配布していた)。その後も接続駅の発車時刻表やバス路線図等は掲載されていた。無料配布後は相鉄線(鉄道)以外の情報は全てカットされている。
 無料配布となった現在も優等列車待避が発生する場合は掲載順も入れ替わる「追い抜き型」となっていて、通過駅間は1本のつながった線が引かれるなど、現在もかつての協和企画版時刻表の雰囲気が残っている。
比較的早期の1989年版から既に急行や快速の時刻の色を変える2色カラー、3色カラー編集を行っており(現時点では最後の有料冊子となった2003年改正版は除く)、一時期、小田急同様に全駅分のポケット時刻表が掲載されていたこともある。


  • 「名鉄時刻表」名古屋鉄道)価格800円、B5判(最新:2007年6月改正時 Vol.22)
 1984年創刊。原則全線改正時に発売される。小規模な時刻修正レベルな改正の場合は別冊が無料配布されるが、「列車については変更されている列車のみ、バスについては変更されている停留所のみ」掲載でありながら別冊だけで100~200ページになることもある。時刻表ページの文字サイズが近鉄などより大きく、バス時刻表が充実していることもあって、現状では私鉄時刻表の中で最も高く、分厚い時刻表となっている。
 なお、最近簡素な仕様になる傾向にある私鉄時刻表においては珍しく時刻表本文の基本的な体裁は創刊時より今に至るまで殆ど変化が無い(沿線案内が省略される号があったり、掲載順などが若干変わったりはしている。)。VOl.20までは東海道新幹線と近鉄特急(いずれも名古屋駅発着の列車のみ)の時刻表も掲載されていた。近年は改正日の約1ヶ月前に発売開始となっている。
 以前は「上り」を先に掲載していたが、現在は「下り」から掲載される。岐阜市内線が残存していた頃に発行されたVol.20までは岐阜市内線については初電および終電のみの掲載であった。その他の600V区間は本数が僅少のため全列車掲載であったが、美濃町線については一部電停が省略されていた。
掲載順(平日・土休日とも):名古屋本→豊川→西尾・蒲郡→三河山→三河海→豊田・鶴舞→常滑・空港・河和・知多新→築港→瀬戸→津島→尾西→犬山・各務原→広見→小牧・上飯田→竹鼻・羽島
鶴舞線は「豊田線または犬山線に直通する列車のみ」、上飯田線は「全列車(線内折り返しは1往復しかない)」掲載。


  • 「近鉄時刻表」近畿日本鉄道) 価格700円、B5判(最新:2008年3月改正時、年1回発行)
 1974年創刊。近鉄は毎年3月にダイヤ改正を行うため、毎年3月の改正前後に発行される。ただし80年代までは春秋の年2回刊行であった。なお、2008年は時刻表の発行のみが改正より前にニュースリリースで発表され、発売時期も2月中旬と例年より早かった。
 大阪線・名古屋線・南大阪線については普通列車と優等列車のカバーする範囲がほぼ別れているため、「全線掲載の時刻表」と「近郊区間準急/普通時刻表(それぞれ河内国分、富吉、藤井寺まで)」の2つの表に分けて掲載している。現在の体裁に近い形となったのは1986年10月の東大阪線(現けいはんな線)開業時からで、その当時はまだ全駅掲載ではなかった。その後全駅掲載化や近郊区間の時刻表に準急が掲載されるようになるなどの改変を経ている。なお東大阪線開業以前は本線系は本数が僅少となる区間や初電終電付近を除き原則準急以上しか掲載されておらず、普通列車の時刻は「主要駅発車時刻表」と「各駅間標準所要時間」を別途参照して推測する形式になっていた。 特急の本数が多いため、他社にあるような特急のみが掲載されている時刻表は名阪特急や新幹線接続を除いて存在しない。
掲載順(平日・土休日とも):名阪特急→新幹線接続→「大阪(信貴→伊賀)→大阪準普」→「名古屋・山田・鳥羽・志摩<三岐→鈴鹿>→名古屋準普→養老・北勢→湯の山→内部・八王子」→京都・橿原・天理→奈良→けいはんな→生駒→田原本→南大阪・長野・御所・吉野<南大阪準普→道明寺> ※「」の間で下り→上りの順に掲載


  • 「南海時刻表」南海電気鉄道) 無料配布、新書判(最新:南海線・空港線版:2007年8月改正 高野線・泉北高速線版:2007年8月改正)
 2007年8月改正時より無料化され、南海線・空港線版(高師浜線、多奈川線、加太線、和歌山港線含む)と高野線りんかんサンライン・泉北高速線版(ケーブル・汐見橋線含む)に分けて発行されるようになった。冊子の全体的な雰囲気はJR西日本(大阪、京都、神戸、和歌山の各支社)が無料配布している冊子型時刻表に近い。
 他の表から(へ)続くかどうかを問わず、ヘッダ部分に「列車番号、種別、始発駅名・時刻、行先駅名・着時刻」が掲載されているのが特徴。無料化後も基本的な体裁に変更は無いが、南海線・空港線(和歌山港線)、高野線、泉北高速線の表に編成両数欄が追加された(他線は全列車2両編成のため省略)。2扉車の場合は白抜きで表示される。
 1988年創刊~2005年の間は有料(A5判)で、通常は南海線高野線で数ヶ月ほどの差で別々に改正を行っていたため、「後で改正された方」の改正時に発売されていた。1988年創刊以前は優等列車のみ掲載された(掲載駅も主要駅のみ)冊子型時刻表が無料配布されていた。
 2005年版以前は阪堺線については各起終点および我孫子道の発車時刻を掲載。バス路線については南海バス(ウイング南部、ウイング金岡も含む)についてはリムジンバス・高速バスのみ掲載(但し初期の頃は南海線・高野線・泉北線の各駅発着のバスの時刻のみ掲載されていた。)。南海りんかんバスと和歌山バス(那賀も含む)は南海電鉄の接続駅(和歌山駅除く)の時刻のみ掲載していた。無料配布化後は掲載されていない。
掲載順(平日・土休日とも)
 南海線版:南海・空港・和歌山港<高師浜→多奈川→加太>
 高野線版:高野・ケーブル<泉北→汐見橋>


  • 「京阪時刻表」京阪電気鉄道) 価格400円、B5判(最新:2007年1月京阪線改正時)
 守口市~萱島間の複々線化に伴うダイヤ改正を収録した1980年に創刊。2007年版は小規模な改正であったこともあり、初めて京阪バス(京都バスなど系列会社も含む)時刻表が掲載されず、価格も下がっている。2006年版は700円である。
 ただし、2007年版と2006年版の京阪線時刻表部分の差は京阪線・鴨東線時刻表の下にあった広告がなくなった分文字が拡大されたことと、支線部分の段組が変わったことくらいである。なお、京阪線・鴨東線、京津線、石山坂本線は東海道本線(JR京都線・琵琶湖線)に合わせて、それぞれ、京都方面、浜大津方面、石山寺方面が上りとなっているため「上り」→「下り」の順に掲載される。一方、交野線・宇治線は京阪線に向かう方が上りとなるため「下り」→「上り」の順に掲載される。
基本的には京阪線の改正時に合わせて発行されるため、大津線のみ改正の場合は発行されない場合もある(例:2008年1月の京都市営地下鉄東西線太秦天神川延伸に伴う大津線ダイヤ改正時には冊子型時刻表を発行していない。ただし、大津線の一部駅で折りたたみ式のポケット時刻表(全駅全列車掲載)を無料配布している。)
 2006年版まではあった車両編成表も2007年版からは削除されている。京阪系列の京福電気鉄道叡山電鉄の時刻も掲載(いずれも全列車掲載)されているが、京福電鉄についてはえちぜん鉄道に営業譲渡する前は福井地区の時刻も掲載されていた。
2003年版までは接続駅におけるJR線の時刻(京橋駅、東福寺駅、西大津駅(後の大津京駅)、石山駅)が掲載されていた。(2006年版は当時JRのダイヤ改正が未発表だったために割愛された。)2006年版では近鉄丹波橋駅、大阪モノレール(門真市駅)の時刻表や京阪線各駅のバスの時刻表(京阪バス京阪宇治交通(今は京阪バスに一部譲渡)、京阪宇治バス京都バス江若交通)、大阪水上バス(アクアライナー)、琵琶湖汽船の時刻表が掲載されるなど、京阪グループのエリアを完全に網羅した内容であった。
掲載順:京阪・鴨東→男山ケーブル→交野→宇治→京津・京都市東西→石山坂本→叡電→嵐電


  • 「阪急ニュースLinea ダイヤ改正臨時号」阪急電鉄)無料配布、タブロイド判(最新:神戸線版、宝塚線・能勢電鉄版:2006年10月改正時 京都線版:2007年3月改正時)
 2000年以降は阪急ニュースLineaのダイヤ改正臨時号を発行する形で全列車時刻表を無料配布しており、それぞれ神戸線版、宝塚線・能勢電鉄版、京都線版がある。配布形式が「広報紙の臨時号」という方式であるため改正前後でないと入手は難しい。
 サイズも通常のTokk/Linea同様のタブロイド判となっており、3路線とも表紙込み12ページであるため、京都線版だけは文字が小さい。Tokk/Lineaの他の号同様にカラー印刷である。紙面の関係上能勢電鉄の土曜ダイヤは省略されている。また、神戸高速線内は阪急からの直通列車だけ掲載され、地下鉄堺筋線内の時刻は掲載されていない。
 阪急電鉄では1998年まで有料の時刻表冊子を発行しており、1979年から発行されていた「Maroon Book」は発車時刻表形式の冊子、1980年代後半以降1998年までは通常の列車時刻表形式での「阪急電鉄時刻表&地図(Dia Map Hankyu)」「阪急電鉄時刻表」が発行されていた。Dia Map Hankyuの頃の地図は、主要駅駅前の一部分のみならず沿線ほぼ全域の地図が掲載されていたのが特徴である。収録範囲は有料冊子時代と広報紙の臨時号となった現在とではあまり変わらないが、有料冊子時代は能勢電鉄の時刻表は川西能勢口などの発車時刻表程度だった点が異なる。また、「山陽電鉄からの直通列車」は阪急線内の時刻でさえ神戸線の表上には掲載されておらず、三宮などの発車時刻表で推測する方式であった。


  • 「西鉄電車時刻表」西日本鉄道)価格200円、B6判(最新:2008年3月天神大牟田線改正時)
 1991年3月27日の大牟田線ダイヤ改正時よりA6判、210円で発売、創刊以来電車(北九州線除く)のみの掲載でバスは一切掲載されていない。1993年8月28日のダイヤ改正時からA5判に拡大され、価格も310円となり沿線案内やグラビアページも充実したが、1997年9月27日のダイヤ改正時から現在のB6判に定着、価格も250円となり、その後2001年1月の改正より沿線案内等の企画ページが削られ210円となり、現在の簡素な仕様となった。
 他社線の時刻は福岡市営地下鉄天神、天神南、貝塚、薬院駅の発車時刻表を掲載している。
 天神大牟田線の改正時のみ発売されるため、発行後に宮地岳線(現・貝塚線)のダイヤ改正が行われた場合には別冊の冊子を挟み込んで販売する。そのため、2006年5月の宮地岳線としての最後の改正が掲載された冊子型時刻表は存在せず、2006年5月以降に購入した場合は宮地岳線のみ掲載された別冊の冊子が付属していた。2007年4月1日の宮地岳線部分廃止以降、当時の在庫は全て回収された。貝塚線の時刻表は部分廃止後に別途無料配布された。2008年の改正時より巻頭に車両紹介のページが設けられている。
 なお、西鉄では1950年代から1988年まで福岡、北九州、筑豊、筑後の4分冊となったバス主体の「西鉄時刻表」を毎月発売していた。中でも福岡編は破格の1000ページ近くあり、1987年頃でも140円と格安であった。
 また、時刻表としては珍しく、駅売店や書店では一切発売されず、駅事務室ならびに窓口での発売となっている。
 なお西鉄ではダイヤグラムを時刻表として無料配布している(天神大牟田線、太宰府線)。

その他私鉄(公営含む)の時刻表

上記以外の地方私鉄においては主に下記の方法にて時刻表を販売、もしくは配布している。

  • 有料で冊子型時刻表を販売
名古屋市交通局「市バス・地下鉄時刻表」 価格500円、B5判横(最新:2006年4月発行)
 地下鉄全駅、市バス全系統(ゆとりーとライン含む)の主要バス停留所の発車時刻表を1冊にした本。タイトル通りにバスがメインの時刻表であり、バス時刻表が300ページ強あるのに対して、地下鉄時刻表は70ページほど。定期券売り場や駅事務所などで発売される。
 なお、2007年4月と2008年4月に市バスのダイヤ改正、2007年6月の名鉄改正時には上飯田線の改正が行われたが、本時刻表は発行されていない。


千葉都市モノレール 「千葉モノレール時刻表」 価格200円 20cm×10cm(最新:2007年3月改正時:Vol.3)
 過去、2004年の3月と10月の2回発売され、値段は150円。その後しばらく改正は無く、Vol.3は2007年3月改正時に発売の予定であったが、誤植があったため一旦回収され発売が遅れた。2008年改正時の時刻表は現在のところ発売されていない。
 モノレール時刻表の他に沿線案内、主要駅案内図、他社線連絡時刻表、営業案内などがある私鉄の時刻表では極めて一般的な構成である。なお、印刷はプリペイドカード類の印刷を本業とする山口証券印刷が行っている。
 Vol.2までは「タウンライナー時刻表」と称していた。


しなの鉄道「しなの鉄道時刻表」 価格50円 A6判(最新:2008年3月改正時)
 しなの鉄道線全線(直通している篠ノ井~長野間含む)と長野新幹線、しなの鉄道と接続する(長野で接続する各線含む)他社線(JR、長野電鉄、上田電鉄、JRバス碓氷線)の時刻が掲載されている。ただし、JR線はしなの鉄道との接続駅発着の列車のみ掲載。沿線施設のクーポン券付き。


島原鉄道「しまてつ便利帖」 価格150円 A6判(最新:2008年4月改正時)
 鉄道線時刻表の他にバス路線やフェリー時刻も掲載されているが、実質的にはバスが主体の時刻表となっている。

など


  • 無料で冊子型時刻表を配布
首都圏新都市鉄道「つくばエクスプレス 時刻表&沿線マップ」B5判(最新:2007年10月改正時)
 無料配布開始は2008年3月。時刻表や営業案内のほか、沿線マップや駅構内施設も掲載されている。普通が快速・区間快速と接続する時間は黄色地に塗られている。全ページカラー印刷。
 つくばエクスプレスでは開業時に1回冊子型の時刻表(新書版)が配布されたことがあるが、沿線案内や営業案内等は同様の外観の別冊子で配布しており、こちらは「時刻表のみの冊子」である。それ以降のダイヤ改正時は折りたたみ式の全線時刻表を配布しており、2007年10月改正時にも折りたたみ式の全線時刻表を配布している。


新京成電鉄「新京成電鉄時刻表」 A6判(最新:2006年12月改正時:Vol.4)
 2003年改正時より無料配布化。ただし、新京成電鉄時刻表として有料時刻表を発売したのは1994,1996年の2回のみで、さらにそれ以前は折りたたみ式の全線時刻表を無料配布していた。なお、Vol.4では京成千葉線直通開始にともない、京成千葉線の時刻も掲載されるようになった(直通時間帯以外も含む)。2007年12月改正分の時刻表は発行されていない。なお、新京成線内のSKショップ(駅売店)では現在は京成時刻表を発売している。


北総鉄道 「北総線時刻表」 A5変形判(最新:2008年3月改正時:Vol.7)
 Vol.5より若干幅が広がった(10cm→12cm)。ただし、Vol.5は誤植が多かったため、いったん訂正表を挟み込んだ状態で配布し、後に訂正済のものを配布した。訂正済版は表紙の青部分が明るい色調のものとなっていた。なお、相鉄とともに、今となっては珍しい追い抜き型時刻表である(現在のダイヤでは自社線内では設備のある矢切でさえ追い抜かないが、朝の京成押上線八広駅での追い抜きを反映している)。


東葉高速鉄道「東葉高速線時刻表」 A5変形判(最新:2008年3月改正時:Vol.7)
 東葉高速線全列車と直通電車を中心に東西線の一部列車を掲載。全線時刻表についてはB4サイズ1枚のもの(東西線・中央緩行線の駅は一部省略)と、冊子型(総武緩行線以外の駅全て掲載)のものとがある。冊子型の時刻表には時刻の他に各駅紹介、主要地までの時刻、沿線観光案内などが掲載されている。2007年3月改正時発行のVol.6については当初発行分については発行後東西線の記述に誤植(津田沼発着の列車の表記)が発見されたため、修正のお知らせを配布し残りは回収され、その後訂正済みのものが配布された。


富山地方鉄道「地鉄電車時刻表」  A6判(最新 2007年3月改正)
 掲載範囲は鉄道線(本線、立山線、不二越・上滝線)部分のみであり、富山市内軌道線の時刻は掲載されていない。以前は「各線ごと(本線平日、本線土休日、立山線、不二越・上滝線)の折りたたみ式時刻表」の端を留めて冊子状にした特殊な形状の冊子であったが、2004年改正版から通常の冊子型時刻表となった。全駅に対して横罫が引かれること、乗換駅の接続時間については乗り換え列車の「発車時刻」ではなく「待ち時間」表記になっているのが特徴。
掲載順:本→立山→不二越・上滝


福岡市交通局「地下鉄時刻表」 12.9cm×8.9cm(最新 2007年3月改正:108ページ)
 かつては現在の半分くらいのサイズで、発車時刻表を集めた冊子だったが、その後同じサイズのまま列車時刻表方式に変わり、2004年よりサイズも変更された。なお、姪浜方面の時刻表はちゃんと筑肥線直通列車の終着時刻が備考欄に記載されているが、福岡空港・貝塚方面の時刻表では地下鉄線内の時刻のみ掲載しており、筑肥線からの列車か姪浜始発かを判別することはできない。
掲載順:空港・箱崎(平日・土休日)→七隈(平日・土休日)


松浦鉄道 (最新 2008年3月改正)


近江鉄道 (最新 2008年3月改正)
 近江鉄道全線の時刻表、運賃表と琵琶湖線、草津線、信楽高原鉄道(各接続駅発着分のみ)を掲載。


アストラムライン (最新 2007年7月改正)
 アストラムラインの時刻表、運賃表を掲載。


埼玉新都市交通「ニューシャトル時刻表」(最新 2007年10月改正)
 鉄道博物館開業に伴う2007年10月改正時に発行。大宮-内宿間の列車はすべて丸山以北と以南で列車番号が変わるため列車番号欄は2段となっている。


伊豆箱根鉄道(駿豆線)(最新 2008年3月)
 伊豆箱根鉄道では駿豆線と大雄山線が離れているため線区別に時刻表を発行している。駿豆線が「冊子形」、大雄山線が「折りたたみ式」である。

など


  • サポーター組織の案内冊子として時刻表冊子を作成
静岡鉄道 「静鉄レールクラブ INFORMATION」(最新 2007年3月)
 静鉄レールクラブの加盟店ガイド(時刻表付き)という名目のものであるため、書名も「静鉄レールクラブ INFORMATION」となっており、静鉄レールクラブに入会・更新した際に1部進呈される。
 冊子の性質上、各駅からの加盟店地図・各加盟店の特典・割引内容の案内と静岡清水線の時刻表という構成になっている。
 なお、2007年限りで静鉄レールクラブは廃止されたため、本書は2007年3月版が最後になるものと思われる。
  • 折りたたみ式時刻表を配布
  • 1枚紙に印刷されたもの(片面の場合と両面の場合がある)を配布
  • 駅員や社員等がワープロソフトにて作成したものを配布
これらの形式は製本不要なために製造コストが冊子型より安く、本数が少ない路線であれば十分全駅全列車を収録できるため、地方中小私鉄ではこのような形式で発行している事業者が多い。広電宮島線(A2両面)、つくばエクスプレス(折りたたみ式)など都市部でそれなりに本数がある会社にも一部採用事例がある。
一方都市部の事業者はこのような形式で発行する場合、たいていは有料特急時刻表もしくは各駅の発車時刻表(数駅分纏める場合もある)でこのような形式とすることが多い。
採用事例が多いため、詳細は省略する。
  • 公式Webページ上でのみ全線時刻表を配布
神戸電鉄

etc.

廃刊済の私鉄時刻表

過去には以下の各社でも時刻表を作成販売していたが、現在は廃刊となっている(現在無料配布している会社は除く)。

 1987年~1990年代までの間に数回発行された。1987年創刊時以降しばらくは協和企画発行であったが、1992年版は八峰出版発行に変更された。現在は発行されていない。
 1988年6月の有楽町線新富町-新木場開業時に1回だけ発行され、それ以降は発行されていない。主要駅の発車時刻表と営団全線の列車時刻表などで構成される。弘済出版社編集協力
 1988年、1991年、1996年の過去3回発売された。時刻表はもちろんのこと主要形式の形式図、諸元や編成表や全線の配線図(車庫含む)まで掲載されており、ダイヤグラムが付録に付いた号まであるなど数ある私鉄時刻表の中で最も鉄道趣味人向けの内容が多い。1996年以降は全線収録の冊子は発行されておらず、阪急のように広報紙で全線時刻表を配布するようなことも行われていない。(なお、直通特急については広報紙Seaside Expressに掲載されており、運行する車両の所属会社も記載)。発刊当時は直通特急運行開始前であるが、阪急とは異なり山陽からの直通列車(当時の直通区間は大石まで)も阪神線内に直通するものに限り掲載されていた。

日本の主なバス時刻表

  • 「高速バス時刻表」交通新聞社発行で1990年創刊、A4変形版で値段は1000円(税込)。年2回発行。全国の高速バスの路線、運賃、時刻を詳細に掲載。
  • 「登山・ハイキング バス時刻表」山と渓谷社発行。東日本版と西日本版がありB6判で値段は東日本版が1470円、西日本版が1260円。山の名前で索引が出来るなどの特徴がある。

バスにおける主な冊子型時刻表

  • 有料で冊子型時刻表を販売
岩手県交通 盛岡管内において1冊100円で発行、A6判。他の地区については不明。2006年4月1日改正のものは全218ページ。
十和田観光電鉄 1冊100円で発行、但し200円分使用できる乗車券つき。
宮崎交通 2005年まで発行していたが、現在は発行していない。A5判210円で全路線を網羅していた。
  • 無料で冊子型時刻表を配布
函館バス 改正毎(概ね毎年1回)に配布。2004年4月1日改正で配布されたものはA6判で154ページ。
福島交通 B6判で年2回(4月、10月)に配布。県北版と県南版がありどちらもおよそ200ページと本格的なものである。県北版には飯坂線電車の時刻も記載。
岩国市交通局 改正毎(概ね毎年1回)に配布。総合支所が管轄する各地域バスは対象外。
防長交通 改正毎(概ね毎年1回)に配布。縦18センチ、横9センチ。最新版は全46ページ。  
長崎自動車 改正毎(概ね毎年1回)に配布。2008年4月の改正で配布されたものはB6判280ページ。
長崎県交通局 改正毎(概ね年1~2回)に配布。2008年4月の改正で配布されたものはB6判206ページ。
社団法人高知県バス協会 発行間隔不明。2006年発行のものは縦16.4センチ横9センチで全344ページ。高知県の殆どの民営バスの時刻を掲載。
社団法人沖縄県バス協会 本島のバス路線を掲載。

日本における主な冊子型航空時刻表

日本航空全日空スカイマークAIR DOスカイネットアジア航空スターフライヤーの各社とも冊子型の時刻表を無料配布している。なお、日本航空は国内線冊子と国際線冊子が別立て、全日空は通常の国内線/国際線冊子の他に国際線だけの冊子が存在する。基本的には月刊だが、2ヶ月纏めて1冊となったり、繁忙期は別冊子となったりすることもある。国際線の冊子は国内線よりは発行スパンが長い(だいたい3ヶ月~4ヶ月に1回程度)。近年、航空運賃の多様化に伴い、時刻表冊子のページ数は増える傾向にある。
なお、2006年より日本航空は「JAL国内線空港アクセスガイド」、全日空は「ANA国内線の達人」というタイトルで「空港アクセスのバス・電車・船舶の時刻表」をだいたい3ヶ月に1回の割で発行している。
また、日本航空においてはかつて貨物便時刻表を国内線、国際線の2分冊で発行していた。

海外の主な鉄道時刻表

世界初の鉄道時刻表は1839年イギリスのジョージ・ブラッドショウによって発行された。ブラッドショウの時刻表以前の鉄道時刻表はビラなどに時刻や注釈が書かれた簡単な物であったが鉄道網の発達によりより詳細な時刻表の必要性が急速に高まった。[1]

  • 「ThomasCook European Timetable」
  • 「ThomasCook Overseas Timetable」
価格:両方とも通常版£12.50、Independent Traveller's Edition£15.99。Thomas Cook公式ネット通販では1割引
イギリスThomas Cook Publishing社(ドイツトーマス・クック社の子会社)が発行する。
赤い表紙の「European Timetable(月刊)、青い表紙の「Overseas Timetable」 (隔月刊)が存在し、基本的には「European Timetable」はヨーロッパ各国の時刻表、「Overseas Timetable」はヨーロッパ以外の各国の時刻表という位置づけとなる。何れも英語表記。それぞれの版に旅行業者向けの通常版と個人旅行客向けに入国情報や鉄道パス情報などを追記したIndependent Traveller's Edition(それぞれ発売周期は通常版の3倍)が存在する。
掲載される列車は基本的に観光地への列車や都市間連絡列車等が中心となっており、「Overseas Timetable」の日本部分では新幹線や在来線特急、東武・小田急・近鉄などの有料特急が掲載されている。
なお、「European Timetable」と「Overseas Timetable」の境界であるが、ロシアはだいたいサンクトペテルブルグ-モスクワ-ハリコフ(ウクライナ)間の路線以西の各路線、ウクライナは全域、トルコはヨーロッパ大陸の範囲内までが「European Timetable」収録範囲となる。


  • 「トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表」 価格:2095円(税込)。
上記"Thomas Cook EUROPEAN TIMETABLE Independent Traveller's Edition"を、日本人向けに編集した、ヨーロッパの鉄道時刻表である。ダイヤモンド・ビッグ社の発行。本文は原書と同じ英語表記だが、日本人向けの解説記事やコラムを付け加えている。年4回発行。


アメリカ大陸各国の時刻表

アムトラックの公式時刻表(英語)。年2回(4月頃、10月頃)刊行。ホチキス留め128ページ。AMTRAKの駅などで無料配布している。全ページカラー。時間については「12時間制」で表記されており(400A(午前)ないしは400P(午後)という表記。午後は太字)、距離についてもマイルで表示されている。AMTRAKのページより請求することも可能である。


アジア各国の時刻表

  • 「観光交通時刻表」大韓民国) 価格:5000ウォン(韓国国内での価格)
韓国の鉄道、航空、船舶、高速バス等を掲載している。月刊。鉄道時刻表部分は各駅とも漢字表記があるが(首都圏電鉄線部分はハングルのみ)、船舶や高速バスの時刻表はハングルのみ。鉄道時刻表部分は比較的日本の時刻表に近い体裁であるが、光州(KTX除く)など一部駅については「光州発905」のようにだけ書かれ、表上の駅名欄は省略されているケースもある。2007年6月号までは3000ウォンであった。
KTXについては日本の新幹線同様に京釜線、湖南線のセマウル号以下の列車とは分けて掲載されている。A'REXと首都圏電鉄(ソウル・仁川の地下鉄含む)については京仁急行線を除き初電・終電時刻表が掲載されているが、大田、大邸、釜山、光州の地下鉄については路線図も含め全く掲載されていない。
なお、日本国内でも韓国書籍を取り扱っている書店等で購入可能であるが、価格は現地価格の3~5倍程度になる。


  • 「環島鐵路火車時刻表」中華民国いわゆる台湾) 価格:25元(台湾国内での価格)
ダイヤ改正毎発行。駅売店で販売。基本的には自強号やキョ(くさかんむりに呂)光号、復興号と区間快車、普快車、区間車(支線含む)の時刻は別のページとなっており、復興号以上の列車のページは縦方向へ、区間快車以下の列車の時刻は横方向に流れる。巻末には高鉄の時刻も掲載されている。
ただし、台北駅などの大駅では需要が多いためか、早々と売り切れてしまっていることもある。
なお、航空やバスなどを網羅した時刻表も複数の会社から発行されており、書店や便利商店(コンビニエンスストア)で手に入る。
また、現在台鉄も「臺灣鐵路時刻表」を無料配布している。


  • 「全国鉄路旅客列車時刻表」中華人民共和国) 価格:10元(中国国内での価格:2006年後期版までは8元)。中国鉄道出版社発行。
年2回刊(4月、10月)。ある方向は上から下、逆向きは下から上に向けて時刻が流れる、日本の「初電・終電時刻表」のような体裁であるが、「1ページに両方向の全列車が収まる」ような区間のみならず、広州-深圳間のように1ページあたり3段、計4ページにまたがるような区間であってもこのような掲載方法である。
また、掲載順も当該区間の運行時刻順ではなく、「優等列車から順に、同一種別であれば、同一運行系統の列車同士が対になるように」掲載される(種別と運行系統が同じ場合は運行時刻順)。なお、巻頭には全ての列車の索引、巻末に主要駅の発車時刻表があり、そこから列車時刻を検索することも可能である。
九龍発着系統、国際列車は最後に掲載されていたが、2007年版より普通慢車(普通列車相当)は国際列車より後ろに掲載されるようになった。2007年より登場した動車組(高速列車)についても一部を除き別表に分けている。


  • 「全国鉄路旅客快車時刻表」中華人民共和国) 価格:10元(中国国内での価格)。中国鉄道出版社発行。
こちらも年2回刊行だが、普通快車以上の列車のみ収録されている。掲載方法は上記「全国鉄路旅客列車時刻表」とは異なり、列車の行き先、方面を問わず動車組→特快→快速→普通快車ごとに「列車番号順」に上下列車が対で掲載されているのが特徴で、横向きに時刻が流れる(不足した場合は改行)。


  • 「Trains at a Glance」(インド) 価格:35ルピー(インド国内での価格)
インド国鉄発行の旅行者向け時刻表であり、インド国内の長距離優等列車を掲載している。ヒンディー語版と英語版が存在する。年刊であり、毎年7月に発行される。ヨーロッパの時刻表のように時刻表番号をもとに検索する方式である。地域内の普通列車等は掲載されておらず、それらの時刻は地域版時刻表を参照する旨の注意書きが記載されている。
現在、インド国鉄ホームページにて全ページがPDFにて公開されている。Trains at a glance(英語版)

ヨーロッパ各国の時刻表

 イタリアなど一部の国では普通の売店などで有料で販売している時刻表がメインの国も存在するが、大半の国では各方面別の時刻表(パンフレット形式もしくは小冊子)を無料配布しており、それが主流となっている国が多い。  全線収録の冊子型時刻表を販売している国は多い(地域分冊になってるケースも含む)が、全体的に高価であり、国によっては入手が難しい場合もある。また、スペインのように「国内全域の鉄道を収録している冊子型時刻表」というものが存在しない国も存在する。

  • 「Kursbuch Gesamtausgabe」ドイツ) 価格:19ユーロ
詳細についてはドイツ鉄道#時刻表を参照のこと。


  • 「OAG Rail Guide」イギリス) イギリス価格:16英ポンド、日本価格:2625円。
 1853年創刊の「ABC Alphabetical Railway Guide」を起源とする。月刊。2004年には「OAG英国鉄道時刻表」として日本語版も発売されたことがある(価格2500円、季刊)が、その後廃刊となり、英語版も2007年10月発売分をもって廃刊となった。
 掲載範囲はロンドン近郊は全駅・全列車掲載、それ以外のグレートブリテン島内(スコットランド・ウェールズを含む)は一部都市近郊の列車を除き掲載されるが、場所によっては主要駅のみ掲載となる。
 イギリスの旅客列車は複数の列車運行会社(TOCs)にて運行されており、路線によっては複数の運行会社によって運行される区間もあるため、そのような系統には表中に「運行会社(Train Operator)」欄が存在する。
 アイルランドについてはイギリス領内の北アイルランドを含め掲載されていない。各表の左上にはヨーロッパの時刻表では一般的な表番号が振られており、索引地図ではその表番号をもとに検索する方式を取る。


  • 「National Rail Timetable」イギリス)価格:12英ポンド
 こちらがNetwork Rail公式の時刻表となる。基本的には年2回(5月と12月)刊行であったが、製本された冊子型時刻表は2007年5月発行分が最後であり、2007年12月改正分以降はPDFによるオンライン提供となる。全部で3000ページ近くあるため、ダウンロードする場合はPDFといえど60MB~70MB程度ありかなり重い。
 こちらも原則としてグレートブリテン島内のみが掲載範囲で、北アイルランドについては掲載対象ではない。複数の運行会社によって運行される区間には表中に「運行会社(Train Operator)」欄が存在するのは「OAG Rail Guide」と同様である。
 こちらでダウンロード可能Network Rail(Current Timetables)


  • 「RAIL TIMES」イギリス) イギリス価格14.95英ポンド
 OAG Rail Guide のおよびNetwork Rail Timetableの後を受け、2007年12月より発行されている冊子型時刻表。月刊、A5判。約1400ページ。
内容そのものは基本的にPDF提供されている「Network Rail Timetable」の縮刷版である。地図や索引は1ページにPDF1ページ分が、時刻表本文は1ページにPDF2ページ分が印刷されている。
カラー部分は裏表紙の「運行会社ごとの運行系統図」のみ。


  • 「Schweiz Offizielles Kursbuch」(ドイツ語表記)(スイス) 価格:16スイスフラン
 年刊であり、だいたい毎年12月頃に翌年版が発行される。鉄道、ケーブルカー、航路からなる青い冊子とバス時刻表からなる黄色い冊子の2冊構成で、この2冊でスイスの公共交通の時刻表はほぼ網羅される。なお2008年版からバス時刻表が「東部版」と「西部版」の2分冊になり、計3分冊構成となった。価格は16スイスフランのまま変更されない。
 バス冊子の厚さは東部版、西部版とも日本の大判時刻表に近く(約1500ページ)、鉄道・ケーブルカー・航路の冊子はバス冊子の6割程度(約1900ページ)。他国の時刻表と比べて文字が大きいため、1ページあたりの情報量はさほど多い訳ではない。日本国内ではサイクルツアー等で販売している。
 ヨーロッパ各国の例に漏れず、ページ番号ではなく時刻表番号で検索する方式をとっており、巻頭にある索引(路線名単位の索引は無く駅名索引形式)も時刻表番号に対応した形で記載されている。
 スイスは多言語国家であるため、下記5言語(スイスの4公用語+英語)で記載されており、時刻表の使い方などの説明文も5カ国語で記載されているが、表中の注釈はその地域で主に使用されている言語1カ国語のみで記載される(ジュネーブ、ローザンヌ周辺などはフランス語、ベルン、チューリッヒ周辺などはドイツ語etc)。本時刻表のタイトルはそれぞれ下記の通りである。
ドイツ語:Schweiz Offizielles Kursbuch
フランス語:Suisse Indicateur official
イタリア語:Svizzera Orario ufficiale
ロマンシュ語:Svizra Urari uffizial
英語:Switzerland Official Timetable

日本における変遷

前者の形式の時刻表は、1872年(明治5年)、新橋・横浜間に日本初の鉄道が開業した時から存在しており、その当時は時刻を表すのに「時」ではなく「字」を使用していた。

また月刊時刻表の日本で最初の物は、1894年(明治27年)10月5日に庚寅新誌社(こういんしんししゃ・創業した1890年干支庚寅であった事にちなむ)が刊行した「汽車汽船旅行案内」である。この時刻表は福澤諭吉がイギリスの時刻表を元にし編纂させ、手塚猛昌が発行したものである。その後、この10月5日は「時刻表記念日」となっている。

なお、「汽車汽船旅行案内」などといった時刻表は右開きで漢数字による縦書き表示であったが、1925年(大正14年)4月に創刊された「汽車時間表」(現在の「JTB時刻表」)は、欧米に倣って現在とほぼ同じ左開き・アラビア数字・記号使用表記を採用した。その他の時刻表は在来の表記法をその後も使用し続けたが、太平洋戦争後はすべてこの表記法となった。

1987年(昭和62年)3月号までは、JTB(現、JTBパブリッシング)が発行した「時刻表」が旧国鉄監修として発行されていたが、1987年(昭和62年)5月号より、弘済出版社(現、交通新聞社)が発行するものをJR各社の編集する「JR時刻表」として発行されている。なお、1987年(昭和62年)4月号については旧国鉄が編集し弘済出版社に発行をゆだねた形となっている(「JNR編集時刻表」)。

沿革

  • 1872年(明治5年)10月14日新暦旧暦では9月12日新橋駅横浜駅(現、桜木町駅)間に日本初の鉄道が正式開業(同年の6月12日(旧暦5月7日)に品川駅~横浜駅間は仮開業していた)。この時、簡易ながら紙一枚の時刻表が発行された。
  • 1889年(明治22年) この年7月に、東海道本線(東京~神戸)が全通するが、この頃日本初の冊子型の時刻表が発行された。
  • 1894年(明治27年)10月5日 日本初の定期・月刊時刻表、「汽車汽船旅行案内」が庚寅新誌社から刊行される。
    • この後、他の会社(駸々堂・1897年など)からも続々と時刻表が販売されるようになり、激しい競争が起こることとなった。
  • 1901年(明治34年)6月 鉄道記録として高評価の「鉄道時報」を発行していた帝国鉄道協会(現、日本交通協会)系列の交益社から「最新時間表旅行あんない」が創刊され、時刻表市場に参入。鉄道局が編集し、事実上「公認」の時刻表となった(1908年に「鉄道船舶旅行案内」へ改題)。
  • 1903年(明治36年)6月 庚寅新誌社の時刻表、「汽車汽船旅行案内」に掲載されていた「旅行案内」を別冊にして独立。「汽車汽船旅行案内」か「旅行案内」のどちらかを購入した者に、もう片方をおまけとしてつけた。
  • 1907年(明治40年)6月 当時日本最大の出版社であった博文館が「鉄道汽船旅行案内」を発行、時刻表市場に参入。
    • 時刻表競争はこの頃ピークに達した。
  • 1915年(大正4年)1月 競争の激しさを憂慮した当時の国有鉄道を運営していた鉄道院が斡旋に入り、庚寅新誌社・交益社・博文館の三社が合同して旅行案内社を創立、「汽車汽船旅行案内」・「鉄道船舶旅行案内」・「鉄道汽船旅行案内」の三誌は合同し鉄道院公認の時刻表である「公認汽車汽船旅行案内」となった。この時刻表は太平洋戦争中まで刊行された。表紙には、合併前の三社を象徴する3本の松の絵が描かれ、「三本松の時刻表」と呼ばれた。
  • 1925年(大正14年)4月 日本旅行文化協会(現在の財団法人日本交通公社株式会社ジェイティービー(JTB)の前身)から「汽車時間表」が創刊され、「公認汽車汽船旅行案内」にかわる国有鉄道公認の時刻表となり、「公認汽車汽船旅行案内」は「汽車汽船旅行案内」に改題された。これが現在の「(JTB)時刻表」である。また「汽車汽船旅行案内」の方では、この頃ポケット版も販売された。
  • 1939年(昭和14年)4月 「汽車時間表」は「時間表」に改題。
  • 1942年(昭和17年)11月 「時間表」は「時刻表」に改題。なおこの時までは、南満州鉄道を除いて日本の鉄道時刻は「午前・午後」を使って識別する「12時間制」がとられていたが、軍事上都合がいい事から現在の「24時間制」(19時45分のような表記法)に改められている。
  • 1943年1944年(昭和18年~19年) 「汽車汽船旅行案内」など、「時刻表」以外の時刻表はすべて廃刊となる。
    • この頃は用紙難であり、時刻表は部数も減り不定期刊行となるなど、受難の時代が続いた。紙一枚の「地方版」のようなものも多数刊行された。
  • 1946年1948年(昭和22~23年) 交通案内社・財団法人鉄道弘済会などが時刻表の販売を開始(主にポケット版)。
  • 1963年(昭和38年)5月 鉄道弘済会によって設立された弘済出版社から、現在の「JR時刻表」のもととなった「全国観光時刻表」が創刊される。なお、鉄道弘済会が発行していたポケット版「時刻表」の発行も引き継いだ。
  • 1964年(昭和39年)10月 「全国観光時刻表」、「大時刻表」に改題。
  • 1967年(昭和42年)10月 日本交通公社の「時刻表」が創刊500号を迎え、この時現在の「(JTB)時刻表」の大きさとなった。
  • 1968年(昭和43年)3月 「大時刻表」、「ダイヤエース時刻表」に改題。
  • 1975年(昭和50年)3月 「ダイヤエース時刻表」、再び「大時刻表」に改題。
  • 1987年(昭和62年)4月 「北海道ダイヤ」(北海道ジェイ・アールエージェンシー発行)創刊。
  • 1987年(昭和62年)4月 日本交通公社の「時刻表」にかわり、弘済出版社発行の「大時刻表」がこの年4月発足したJR各社公式の時刻表となる。この月の号はJRに業務を譲った国鉄が編集したので、国鉄の英字略称を冠した「JNR編集時刻表」となった。また、サイズもこの時現在の「JR時刻表」のサイズに改められている(A4→B5・詳しくはを参照)。
  • 1987年(昭和62年)5月 「JNR編集時刻表」は、「JR編集時刻表」となる。
  • 1988年(昭和63年)5月 「JR編集時刻表」は「JR時刻表」に改題。
  • 1988年(昭和63年)8月 「JR時刻表」の本文が黒と赤の二色刷りとなる(主に特急・急行などの優等列車の記載について赤を用いる)。
  • 2004年(平成16年)1月 長い歴史を持った、交通案内社の時刻表である「日本時刻表」・「ポケット全国時刻表」が廃刊。全国版時刻表の発行会社はJTB(後、JTBパブリッシング)と交通新聞社のみとなる。
  • 2004年(平成16年)4月 「北海道ダイヤ」廃刊。
  • 2005年(平成17年)12月 「JTB私鉄時刻表」創刊。

時刻表に関するエピソード

日本交通公社・JTB
  • 「国鉄監修 交通公社の時刻表」(現・JTB時刻表)の1969年5月号は、国鉄運賃改定を盛り込んだ運賃・料金改定号として発売される予定であったが、当初4月中旬と見込まれていた運賃改定が国会審議の大幅な遅れのため[4]4月下旬になっても実施されずそのメドすら立たなかった。その為発売予定日を過ぎても発売することができず、ゴールデンウィークも迫っていた為読者から「発売はまだか」との問合せが殺到し、やむを得ず日本交通公社は国鉄営業案内を旧運賃・料金に差し替えた時刻表を急遽発売した。その後、国鉄運賃改定が国会で可決され(実施は5月10日)、本来の5月号も発売されたが、同じ月に2度時刻表が発売されたのはこの月のみとなっている。なおこの運賃改定の際に、等級制が廃止され一等車に代わってグリーン車が登場した。
  • 「国鉄監修 交通公社の時刻表」(現・JTB時刻表)の1985年3月号は、東北上越新幹線上野駅延伸に伴うダイヤ改正特集が組まれ、表紙も東北・上越新幹線を走る200系が掲載された。しかし、掲載された200系の写真のライト部分が明らかにおかしなものであった。その後、日本交通公社(現・JTB)は、表紙の写真について、下り「やまびこ」の写真を上り列車であるかのように合成した写真であると発表をした。

関連項目

脚注

  1. ^ 『「利用者サービスと著作権」(要約)』(山梨県立図書館)
  2. ^ 『文化審議会著作権分科会国際小委員会(第1回)議事要旨』(文部科学省)
  3. ^ JTB北海道公式ページ
  4. ^ 当時国鉄の運賃改定は国民生活に多大な影響を与えるため国会の可決を必要とした

外部リンク