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2008年7月17日 (木) 06:57時点における版

Template:継続中の作品

医龍-Team Medical Dragon-
ジャンル 医療漫画
漫画
原作・原案など 永井明(原案)
吉沼美恵(医療監修)
作画 乃木坂太郎
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスペリオール
レーベル ビッグコミックス
発表期間 2002年 - 連載中
巻数 現在17巻
ドラマ:
医龍-Team Medical Dragon-
原作 永井明(原案)
乃木坂太郎(漫画)
監督 久保田哲史、水田成英
制作 フジテレビドラマ制作センター
放送局 フジテレビ
放送期間 2006年4月13日 - 6月29日
話数 全11回
ドラマ:
医龍2-Team Medical Dragon-
原作 永井明(原案)
乃木坂太郎(漫画)
監督 水田成英、葉山浩樹
制作 フジテレビドラマ制作センター
放送局 フジテレビ
放送期間 2007年10月11日 - 12月20日
話数 全11回
テンプレート - ノート

医龍-Team Medical Dragon-』(いりゅう チームメディカルドラゴン)は、永井明原案、吉沼美恵医療監修、乃木坂太郎作画による日本の医療を題材とした青年漫画。およびそれを原作とするテレビドラマ。一般に『医龍』の部分だけで呼称される。

漫画

2002年より、ビッグコミックスペリオールにて連載開始。第50回(平成16年度)小学館漫画賞(一般向け部門)受賞作品。作品をおりなす魅力的な登場人物、医療ミス、抗がん剤治療、院内感染、内科外科の対立、チーム医療医局制度と現在医療を取り巻く諸問題を告発する物語である。

原案者の永井明は、医師、医療ジャーナリストとして活躍したが、肝臓がんのため、2004年7月7日に逝去。

ストーリー

東北の寒村に住まう、天才的な技術を持つ外科医・朝田龍太郎を、明真大学医学部助教授の加藤晶がたずねてくる。心臓の難手術であるバチスタ手術論文を成功させて、自分の教授就任を図り、今の大学医療を改革するために、朝田をスカウトしに来たのだ。

教授・野口賢雄らが支配する封建的な病院体制の中、朝田は研修医伊集院を鍛え、また藤吉を始めとする優秀なメンバーを揃え、次々と難手術を成功に導く。

医局の権威を無視する朝田に、警戒感を持つ野口は、朝田を招いた責任を取らせるために加藤追放と、後任に朝田の最大のライバル霧島軍司を起用する事を決断する。

主要登場人物


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


解説は漫画版による。テレビドラマで変更された設定についてはテレビドラマの項目で詳述する。

バチスタチーム

バチスタ手術とは、重篤な心疾患である、拡張型心筋症に対する手術療法のひとつとして考案された術式である。加藤によって、この難しい療法をひろく確立する、画期的な成果をあげるための実動部隊として招集される。

朝田龍太郎(あさだ りゅうたろう)
熟達の腕を持つ外科医。かつては医療支援NGOで「医龍(Team Medical Dragon)」と呼ばれた医療チームを率いていた。加藤のスカウトにより、明真大学付属病院の胸部心臓外科医となる。外科医として天才であり、手術室ではカリスマ的存在である。患者に接する態度も、とても真摯である。度重なるスタンドプレーともとれる術法は人を魅了する反面、「医局」という世界では独断専行でしかなく、また朝田自身、技術に慢心することはないが、類まれなる技術で手術を一時は成功させつつも結果的に行き過ぎた技術により人を殺めてしまうこともあり、自分自身でバチスタチームの諸刃の剣となりかねないことを自称することもある。
加藤晶(かとう あきら)
明真大学助教授にして、明真大学付属病院胸部心臓外科医。朝田が来るまでは胸部心臓外科のエースだった。かつては野口教授の秘蔵っ子と言われたほどで野口自身も彼女の技術やカリスマ性を高く評価している。ひとえに彼女の技術力だけを評価したのではなく、才色兼備であることに加え、野口の息子・政之がかつて加藤と恋仲であったこともそれに起因している。自分の野心(バチスタ手術論文による教授昇進)のために朝田をスカウトする。また、朝田という武器の下でER教授・鬼藤を引き込み、度重なる窮地も自らの政治力で乗り切ってきたことを考えると、医局員に女がてら助教授になったと揶揄されることがよくわかる。出世街道をひたはしるキャリアウーマンだが、女らしい繊細な面や弱さも持ち合わせ、医師になりたての頃は当時の婦長だった奈良橋に自身の弱さを吐露する場面もあった。奈良橋曰く、彼女が涙を見せたのはそれが最後だという。車の運転は荒い(1巻参照)
伊集院登(いじゅういん のぼる)
研修医。現在の医局に嫌気がさしながらも、医局内での保身に腐心し、何事も無く過ごしていくことを第一に思っているという(いわゆる事勿れ主義)、医局の典型的研修医として登場した。現在もその片鱗は残っている。朝田曰く「医局で一番自分の事しか考えていない人間」。医局のやり方に合わない朝田に反発するも、彼の厳しい指導の下で腕を磨いていく。性格が手伝って繊細な作業を得意とし加藤もその技術を認めている。
荒瀬門次(あらせ もんじ)
明真大学付属病院救急救命部麻酔医で全身管理を司る麻酔のプロ。明真大学付属病院救急救命部に「手術一回につき100万円」という高額な報酬で雇われている。その仕事ぶりは赤ん坊すら麻酔薬を使った時の理想である「ゆっくり数えて7つ」で麻酔を効かせ、的確な判断で生体肝移植ドナーの術中死を未然に食い止めるほどの腕前。麻酔薬の治験のために多くの患者を死なせた過去を持ち、贖罪のために敢えて守銭奴を演じ、高価な酒で泥酔するなど悪役として振る舞っている。
里原ミキ(さとはら みき)
看護師。朝田と医療支援NGOを供にした経験を持ち、オペ看(器械出し)として手術中の看護師としての腕は冴え、医師の信用を勝ち得る。朝田に恋心を抱いており、親密な仲にある。霧島軍司の異母妹。
藤吉圭介(ふじよし けいすけ)
明真大学講師にして、明真大学付属病院循環器内科医。患者を第一に考える、明真大学病院では珍しい医者。優しく面倒見が良い。先天的な心臓病を持つ樹里という名の娘がおり、自身もまた先天性心臓病の持ち主。朝田には「とっつあん」呼ばわりされている。

胸部心臓外科

野口教授を頂点とする明真大学医学部内の医局のひとつ。その実態は封建社会そのもの―権力が患者の人権を踏みにじり、医療ミス、そして癒着を固く隠蔽する。

野口賢雄(のぐち たけお)
明真大学付属病院心臓外科教授にして、明真大学病院胸部心臓外科医局長。権力を一手に握り、ミスが起これば部下に責任をなすりつけ自分の保身を図る男。丸メガネがトレードマークで、政治力には非常に長けている。物語が進むにつれて権力の妖怪の様相が濃さを増し続けており、その不気味そのものの存在感は計り知れないものがある。祖父江とは学生時代からのライバル同士。祖父江曰く「上ったところでハシゴをはずす男」。常に王道を行く政治手腕は「政局に強いのは野口」と医局員全体から思わせるもの。原田の手術を期に自身が教授候補としてつれてきた霧島との対立が深まり、その結果、絶対的だった医局内での影響力にかげりが見え始める。王者が弱い立場に立たされた一方で父親として、夫として、医者としての「人間・野口」が物語の中で描かれていくことになる。妻の咲江は祖父江とも親交あり。息子・政之は東欧に勤める外交官で、昔、加藤と恋仲だった。策士で冷徹な反面、家族思いで子煩悩。女は家庭に入ってこそ幸せだという亭主関白的な思想ももっている。
霧島軍司(きりしま ぐんじ)
北日本大学心臓外科医。ミキの腹違いの兄で、かつて朝田の先輩であった。医局におけるいわゆる「エリート」である。徹底的にスパルタ教育を受けてきたため、手術の才能は優れたものであり、そのほかの面でも一見優秀に見えるが、ミキに「兄さんはどう努力しても朝田を超えられない」といわれてしまう。朝田を北日本大学から追放した張本人であり、因縁の相手。北日本大でバチスタ手術を成功させた。野口によって後継候補に推されるが、自身の「本当に欲する物」を知り、朝田に対する劣等感が消えるのと同時に野口と対立することになる。
木原毅彦(きはら たけひこ)
明真大学助手にして明真大学病院胸部心臓外科医。医局の権威を無視する朝田に敵意を抱く。悪役ではあるが作品では母親思いの優しい側面も描写されている。選挙管理委員に選ばれ、野口の歓心を引くために腐心する。作品では(この物語における)平均的な医局員の代表としての側面が強い。その場その場によって表情がまったく異なり、漫画の特長であるデフォルメが最も色濃くなされている人物である。小心者で優柔不断、度重なるミスを蜘蛛の糸をたどるかのようにリカバリーしていく様は「野口派」目線で見たの主人公といっても過言ではない働きと言える。人間味あふれる彼の姿はさながら日本の平凡な医局員代表といえるのではないだろうか。
沖 秀之(おき ひでゆき)
胸部心臓外科医師で役職は講師。木原の指導医をつとめた。野口と癒着のあるメーカーが作る不良品ペースメーカーを採用し、そのペースメーカーの不具合で事故が発生。責任を取らされる形で系列病院へと異動になる。朝田曰く「トカゲの尻尾切り」。「私は医局に染まりすぎたようだ」というセリフを最後に明真を去る。
岡島 海(おかじま ひろし)
伊集院に年の近い先輩医師。当初は木原とともに野口派として医局に流されるだけの医師だったが、田原の手術を期に精神的にも成長。伊集院の怪我が治癒するまでバチスタチームを手伝うこととなる。熱血的な性格であるがやや鈍感で流されやすい面もある。
鱈淵 純(たらぶち じゅん)
伊集院と同期の研修医。伊集院をいつも小馬鹿にするも医師としての能力は低く(外科医の基本である縫合すらまともにこなせない)、いつも周りの足を引っ張る。プライドだけは高い。
中田浩道(なかた ひろみち)
明真大学病院胸部心臓外科医。心臓外科の中では朝田、加藤につぐ腕利きであると同時に伊集院の腕を認めたり、朝田の技術に一目おくなど医局の中では公平な考えを持つ医師。医局内の権力闘争を冷ややかに見ている。
小暮義隆(こぐれ よしたか)
自らをロートル医師と卑下する反面、野口の影響力低下を意識するよう若手に説く中年医師。
道元(どうもと)
野口の忠実な番犬と加藤に称された教授選の選挙管理委員。野口の影響力低下の中で海外留学を餌に国立に懐柔され、結果的に野口を裏切ることになる。
露木(つゆき)
野口の忠実な番犬と加藤に称された教授選の選挙管理委員。霧島と野口の対立色が鮮明になると野口を裏切り霧島へとなびくことになる。
井坂多岐子(いさか たきこ)
胸部心臓外科の女医。現在妊娠中。2度の流産経験があり、子供を待望する夫と子供を作れない女医の苦悩の板ばさみに悩み卑屈に振舞う。女を捨て、出世コースを突き進む加藤に対し、憧れを抱いている反面、冷酷に振舞う彼女の姿に激しい憎悪を燃やしているのだが・・・たびたび勤務に穴を開ける別府の行動を良く思っていない。
別府(べっぷ)
胸部心臓外科の医師。子育てに悩むシングルファーザー。激務の外科医をこなす一方で幾度となく保育園、ベビーシッターに子供のことで呼び出されることに苦悩している。子供のために開業医として独立することを考えているが、臨床ができなくなることへ後ろ髪引かれる思いでいる。

救急救命部(ER)

明真大学病院が新しい経営スタイルを模索する上で最近新たに設立された部局。アメリカから腕利きの医師である鬼頭直人を招聘したり、かなり自由な予算裁量権を与えるなど、明真大学としても力を入れている部局である。

鬼頭直人(きとう なおと)
明真大学病院救急救命部の責任者で、明真大学の理事会が救急救命部の成績を上げる為にアメリカのアイルトン大学から呼び寄せた外様教授。臨床における腕はかなり高いレベルにあるものと推測される。日本の医療を変えるという野心に溢れた男で、救急救命部に朝田を引き入れようとする。
国立笙一郎(くにたち しょういちろう)
UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校)元教授。明真大学胸部心臓外科教授選挙に出馬するために日本に帰国。明真大学病院救命救急部の鬼頭直人とは帝都大学医学部同期。現在、救急救命部助教授。高いカリスマ性と技術力は定評以上。医局にアメリカンスタイルの実力主義を持ち込もうと考えている。世界中にコネクションがあり、優秀な医局員を世界へ派遣し明真大の技術力向上、しいては日本医療界の改革を目指す。
権藤(ごんどう)
中学時代の鬼頭の後輩で彼を追う形で医師への道を志すことになる。かわいくないパンダのような顔(朝田談)をした救急救命部の医師。5人の子持ち。鬼頭に強い憧れの感情を抱いており、彼に対しては非常に従順。

教授会

医局員が足を踏み入れることを許されない、権力者たちの聖域。

祖父江真介(そふえ しんすけ)
明真大学病院・消化器外科教授。野口とは学生時代からの因縁があるが、教授選では手を結ぶ。
烏丸(からすま)
明真大学病院・循環器内科教授。患者の治療方針に関し藤吉と度々衝突。折を見て口実をつけ藤吉を飛ばすことを画策している。
大島(おおしま)
明真大学病院の若手教授。教授選改革に積極的。空気の読めない男で教授会の権力闘争からは無縁。その陰のない性格について鬼頭に心の中で「単細胞」と毒ずかれたことも。
横光(よこみつ)
明真大学病院の産婦人科教授。

患者たち

作中、登場し登場人物たちにかかわってくる患者たち。

野口政之(のぐちまさゆき)
胸部心臓外科教授・野口賢雄の息子にして助教授・加藤晶の元恋人。東欧に駐在する外交官で野口の自慢の息子。現在では妊娠中の妻がおり、一見幸せそうに見えるが、一方的に別れを告げられた加藤に対し未練があり、神経過敏な妻が自分の中では重い存在だと思っている。弱さを見せた時に自身の中に潜む加藤の亡霊がたびたびあらわれ、彼を翻弄している。

補足的情報

バチスタ手術とは

本作品のキーとなっているバチスタ手術は、現実のバチスタ手術をモデルとしているが、その扱いは架空のものである。実際のバチスタ手術は、1980年代に開発されており、学会発表は1995年、日本での最初の施術は1996年、そして1998年には保険適用手術とされている。本作品における「バチスタ手術」は「難手術」の記号として使われているにすぎず、実際のバチスタ手術の紹介とはなっていないことに注意が必要である。考案したのはブラジル人のRandas J.V.Batista博士。日本では1996年12月2日に須磨久善医師によって初めて実行された。

NGO

朝田が所属していたとされるNGOは、「国境なき医師団」「世界の医療団」などをモデルとしたものであり、戦地や災害地などでの医療支援を行うことを目的として活動している。両者とも日本にも支部を置いており、医師看護師が参加しているほか、阪神淡路大震災新潟県中越地震などの際には日本に対しても緊急医療支援を行っている。

出版:詳細情報

単行本

ビッグコミックス

My First BIG SPECIAL

小学館漫画賞一般向け部門
第49回 平成15年度
第50回 平成16年度
第51回 平成17年度

テレビドラマ

医龍-Team Medical Dragon-

2006年4月13日から6月29日まで、フジテレビ系列にて毎週木曜日の22:00~22:54に放送。全11回(初回と最終回は15分拡大して、23:09までの放送。6月22日は、サッカーW杯特別番組、及びチェコVSイタリア戦を中継のため放送休止した)。平均視聴率は14.8%。最高視聴率は最終回の17.2%。

原作漫画はその後も日本国内で物語が進行しているが、ドラマではバチスタ3例目で区切りとし、バチスタチームは解散、主人公の朝田は病院を辞してふたたびNGOに戻るという強引なオチをつけてしまったため、原作が扱ってきたテーマのうち切り捨てられたものも多い。

下記のとおり、原作の存在を無視し高評価している視聴者らからの高い支持を受けたため、2007年10月から第2シリーズにあたる 『医龍-TEAM MEDICAL DRAGON-2』が放送されている。

キャッチコピーは、「ハートの手術を始めるぜ」。

出演者

朝田龍太郎(33):坂口憲二
天才外科医。4年前、北日本大学からMSAP(万人のための医師団)に参加していたが半年後病院が撤退しても現地に居座ったとし病院から追放、教授の手回しで何処の病院も雇ってはくれない。朝田を追いやった張本人こそ加藤の恋人・北日本大学胸部心臓外科助教授・霧島軍司。かなりの借金を抱えているようで、取立て屋に追われている日々が続く。医者を諦めた彼の前に、明真大学付属病院胸部心臓外科助教授・加藤 晶という女性が現れる。加藤は、バチスタ手術という心臓外科の中でも最高峰といえる超難関手術の論文を成功させ、教授のイスを狙っている女で、朝田を引き抜きしにきたという。もう一度病院に戻ろうと彼に勇気付けるのが、オペ看の里原ミキ。しかし、朝田は「医者を辞めた」と言い張り戻らない。だが、結局は病院に戻る。
NGO所属時に、火災の現場に取り残された瀕死の少年に対し心臓マッサージを続け、その際に背中に大火傷を負う。その痕は背中にあたかも龍の姿の如く刻まれている。この時現場で燃え盛っていた炎が青かったことから、青という色を忌避する。高い技術を持つが、教授への反抗心が強く、定められた治療法に無視することも。
加藤 晶(35):稲森いずみ
明真大学付属病院胸部心臓外科助教授→明真大学付属病院胸部心臓外科教授。朝田の腕を利用してバチスタ手術の論文を発表し教授になろうとするが、恋人・霧島にバチスタ手術を越されたのきっかけに窮地に落ちる。野口が霧島を教授に推していると知ったときショックを受けたがチームの励ましもあり、「チーム・ドラゴン」を守っていくと決意。
朝田が来るまで胸部心臓外科のエースを誇っており、朝田も認めるほど、技術は相当高い。
相当な野心家で、「論文のためなら、患者を切り捨てる」が晶の根拠である。
伊集院登(26):小池徹平
明真大学付属病院胸部心臓外科の実直な研修医。朝田に振り回されてばかりいるが、朝田の患者に対する真摯な姿勢や医局での経験を通じ、成長していく。
周りからは、「僕ちゃん」と呼ばれている。
バチスタチーム再結成に疑問を抱く。
霧島軍司(39):北村一輝
北日本大学付属病院胸部心臓外科助教授→明真大学付属病院胸部心臓外科・ミキの異母兄。加藤の恋人であるが、後に、裏切る。朝田の腕の良さに恨みを持っておりバチスタチームの邪魔をする。
荒瀬門次(34):阿部サダヲ
明真大学付属病院救命救急部麻酔医。天才麻酔医でありながら金でしか動かないが朝田の腕を目のあたりにしバチスタチームに入る。
里原ミキ(25):水川あさみ
明真大学付属病院胸部心臓外科オペ看護士かつて朝田と同じ北日本大で働いていた看護師。霧島の異母妹。
木原毅彦(35):池田鉄洋
明真大学付属病院胸部心臓外科助手。自分の患者を朝田に蘇生され朝田を嫌いバチスタチームの邪魔をする。
藤吉圭介(38):佐々木蔵之介
明真大学付属病院循環器内科講師。内科医としては優秀だが、患者の立場になりすぎて外科医に患者を渡せずトラブルを起こす事もしばしば。朝田の腕を認め自らバチスタチームに入る。
鬼頭笙子(45):夏木マリ
明真大学付属病院救命救急部教授。朝田を欲しがっている。
野口賢雄(59):岸部一徳
明真大学付属病院胸部心臓外科教授。朝田や加藤、霧島を利用し総長を狙うが朝田に降り回されバチスタチームの邪魔をする。だが総長になれず、最終的にはタイの姉妹校に左遷されてしまう。
三宅:岡本竜汰
丸山:菊池均也
権藤:小林すすむ
東郷:児玉頼信
川田奈々:中村慧子
野村:夏秋佳代子
北岡恵:YUKO(FLIP-FLAP
北岡望:AIKO(FLIP-FLAP)
村田美恵子:千葉雅子
ゲスト
渋沢:今奈良孝行(第2話)
西野栄子:一戸奈美(第2話)
佐々木文子:加藤治子(第2話)
佐々木五郎:井川比佐志(第2話)
牧原:森下能幸(第3話)
須藤:東根作寿英(第3話)
藤吉樹里:向井地美音(第3話)
烏丸正輝:斉藤暁(第3・5・6話)
沖秀之:袴田吉彦(第4話)
稲垣大輔:伊藤純平(第4話)
石田よしお:山内勉(第4話)
野崎しげこ:白土直子(第4話)
少女:八木優希(第4話)
母親:石堂夏央(第4話)
奈良橋文代:江波杏子(第5・6話)
文代の息子:金井勇太(第5・6話)
文代の弟:小倉一郎(第5・6話)
市井重成:やべけんじ(第5・6・8・11話)
村野里奈:東海林愛美(第5・7・9話)
森田:小林正寛(第7話)
解離性大動脈瘤の患者:山崎満(第7話)
野沢:モロ師岡(第8話)
山口香:奥菜恵(第8話)
祖父江真二:清水紘治(第8~11話)
山田隆一:平賀雅臣(第8~11話)
柴田信二:田中嘉治郎(第8~11話)
柴田貴子:中村綾(第8~11話)
柴田隆:松崎煌巳(第8~11話)
牧野善久:津川雅彦(第11話)

医龍 -Team Medical Dragon2-

2006年4月の続編版として、2007年10月11日から、12月20日までフジテレビ系にて毎週木曜の22:00~22:54に放送された。全11回(初回は、21:00~23:18の2時間18分、最終話は21:00~22:09の拡大版)。第1シリーズとは異なり完全なオリジナルストーリーとなっている。キャッチコピーは、『LIFE or MONEY? 命は金で買えるのか

片岡一美:内田有紀
外資系投資会社の重役。「チーム・ドラゴン」のメンバーを匿名で明真大学附属病院に呼び寄せるが、明真の目の前でひき逃げ事故に遭い重症を負い朝田に助けられる。その後、経営困難の状態の北洋病院に投資し、借金の形に営業権を手にしてオーナーとなり野口と手を組み明真大学附属病院と業務提携し、優秀な医師を明真に送り込み、逆に明真からは金にならない患者を北洋に送るように仕向ける。

北洋病院関係者

全員、第2話から登場した。

小高七海:大塚寧々
北洋病院外科麻酔医。荒瀬が認める程の実力の持ち主である。かつて緊急オペのため「誕生日に早く帰る」という息子・智樹との約束を破り、その間に智樹は喘息の発作で倒れて病院に運ばれてしまう。しかし、搬送先の麻酔医の医療ミスによって智樹は半身不随となってしまったことを悔み手術にはほとんど参加していない。
松平幸太郎:佐藤二朗
北洋病院外科消化器外科医。朝から晩まで飲んだくれの酔いどれダメ医師と思われたが、かつては西南大学医学部付属病院消化器外科のエースで、日本初の非適合生体肝移植に成功し、准教授にまで上り詰めていた男であった。しかしその後、そのエースとしての重責に押しつぶされてしまい、論文を改ざん。改ざんが発覚後、予後不良な患者だけの治療をさせられる"敗戦処理"担当となり、最後には医療ミスを名目に追い出される。その後、その原因でメスが握れなくなり、最低の医者に成り下がっていたが、かつて非適合生体肝移植を受けた患者の母親の手術を通して、再度メスを握ることを決めた。
善田秀樹:志賀廣太郎
北洋病院院長。学生時代の同期だった野口とは対照的に患者をまず第一に考えた医療を志す。
外山誠二:高橋一生
北洋病院外科心臓外科医。若手ながら腕は折り紙つきの超一流で、若手心臓外科医の登竜門であるコンテストで圧倒的な大差で優勝している。北洋に飛ばされた原因は、理不尽な要求を上司である講師つけつけられ、殴ってしまったこと。以上のように感情の起伏が激しく、性格の面で問題がある、患者を自身の技術の腕を見せ付ける為の物とみなしたり、他のスタッフを馬鹿にするなど問題を抱えていたが、自身のミスで患者を亡くならせてしまいそうになった時に、スタッフに勇気付けられて考えが変わって、多少性格の改善が見られた。東都大学医学部教授の父親、2人の兄と共に自身も東都大学医学部を卒業しているエリート家系に育つ。しかし、兄と比較すると出来が悪く、子供時代は褒められたことがなく、家族全員を目の敵にしている。
野村博人:中村靖日
北洋病院外科臨床技師。外科医に医療ミスの責任を押し付けられたため北洋病院に移された。


ゲスト
富樫ゆかり:りょう(第1話)
富樫剛:田中実(第1話)
田島由紀夫:河原さぶ(第1話)
西沢孝文:牟田悌三(第2・3話)
西沢翔太:山本裕典(第2・3話)
孝文の妻:市川千恵子(第3話)
矢沢真理絵:柳田衣里佳(第4話)
緒方美羽:黒川智花(第4・5話)
恩田哲三:竜雷太(第4・5話)
藤原:大鶴義丹(第4・5話)
五代明代:草村礼子(第6話)
五代昭三:山田吾一(第6話)
高見香奈:川島海荷(第6・7話)
高見紀枝:高橋ひとみ(第7話)
西南大学教授:須永慶(第7話)
黒田智樹:本郷奏多(第8話)
黒田俊彦:野村宏伸(第8話)
黒田早苗:中込佐知子(第8話)
若い頃の野口:岸部大輔(第9話)
音部美和:長野里美(第9・10・11話)
音部雄太:田中碧海(第9・10・11話)
山野文彦:中村まこと(第10話)

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


音楽

第1シリーズ
  • 主題歌:AIBelieve
  • 挿入歌:関山藍果「Aesthetic」
    • ドラマオリジナルサウンドトラック収録。
  • 挿入曲:STEVE VAl「Building the Church」
    • アルバム『Real Illusion:Reflections』(2005年発表)収録。第2シリーズのドラマオリジナルサウンドトラックに収録。
第2シリーズ
  • 主題歌:AI「ONE」
  • 挿入歌:関山藍果「Aesthetic」
    • ドラマオリジナルサウンドトラック収録。

スタッフ

  • 原案:永井明
  • 漫画:乃木坂太郎(小学館刊「隔週刊ビッグコミックスペリオール」連載)
  • 脚本:林宏司(第1、第2シリーズ)
  • 音楽:河野伸澤野弘之
  • 医療アドバイザー:吉沼美恵
  • 医事監修:須磨久善(心臓血管研究所付属病院)、佐野俊二(岡山大学病院副院長)、天野篤(順天堂大学医学部)

サブタイトル・視聴率

第1シリーズ(2006年)
医龍
各話 放送日 サブタイトル 視聴率
KARTE:01 2006年4月13日 神の手を持つ男 14.1%
KARTE:02 2006年4月20日 神の手と悪魔の薬 14.1%
KARTE:03 2006年4月27日 娘の心臓を守れ 14.1%
KARTE:04 2006年5月04日 教授が患者を殺す 14.7%
KARTE:05 2006年5月11日 バチスタ手術開始 14.8%
KARTE:06 2006年5月18日 バチスタ手術急転 15.1%
KARTE:07 2006年5月25日 絶対許せない男 12.7%
KARTE:08 2006年6月01日 奇跡を起こす医師 16.6%
KARTE:09 2006年6月08日 バチスタ手術断念 13.8%
KARTE:10 2006年6月15日 この命は必ず守る 15.1%
KARTE:11 2006年6月29日 最後のカード!!新バチスタ手術 17.2%
平均視聴率14.8%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
第2シリーズ(2007年)
医龍2
各話 放送日 サブタイトル 視聴率
KARTE:01 2007年10月11日 復活!!チームドラゴン!!母の命か胎児の命か・・・
余命2ヶ月の心臓病患者は妊娠7ヶ月!!
絶対子供はあきらめない!!運命の緊急手術が始まる
21.0%
KARTE:02 2007年10月18日 捨てられる患者 16.8%
KARTE:03 2007年10月25日 その手術は失敗する 15.5%
KARTE:04 2007年11月1日 絶対殺せない患者 15.8%
KARTE:05 2007年11月8日 決行!! 運命の無輸血手術 15.0%
KARTE:06 2007年11月15日 もう1人の天才外科医… 17.6%
KARTE:07 2007年11月22日 復活!!スーパードクター 14.1%
KARTE:08 2007年11月29日 絶対に許せない麻酔医!! 16.6%
KARTE:09 2007年12月6日 余命2ヶ月!!奇跡の手術 17.6%
KARTE:10 2007年12月13日 総力戦!!運命の心臓移植 15.4%
KARTE:11 2007年12月20日 運命の4時間!!最後の手術 17.7%
平均視聴率16.6%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

前後番組

フジテレビ 木曜劇場
前番組 番組名 次番組
小早川伸木の恋
(2006.1.12 - 2006.3.23)
医龍-Team Medical Dragon-
(2006.4.13 - 2006.6.29)
山おんな壁おんな
(2007.7.5 - 2007.9.20)
医龍2-Team Medical Dr agon-
(2007.10.11 - 2007.12.20)
鹿男あをによし
(2008.1.17 - 2008.3.20)


漫画版からの変更点

  • ドラマ版のストーリーは3例目のバチスタ手術が終了するまでを取り扱っている。その後、バチスタチームは解散。主人公の朝田は病院を辞してふたたびNGOに戻るというドラマ独自の展開で結末を迎えた。
  • ER教授鬼頭の性別変更(鬼頭直人→鬼頭笙子)。
  • 原作では特に関係がなかった加藤晶と霧島軍司が恋人同士という設定。
  • 原作ではバチスタチームに名称は存在しないがドラマでは「チーム・ドラゴン」という名称が付けられている。
  • 祖父江の所属する科の変更(消化器外科→脳神経外科)。
  • 里原ミキの勤める病院の変更(横浜みらい病院→明真大学付属病院)。
  • ドラマでは、霧島軍司が行ったバチスタ手術が国内初という扱いになっていた。また、霧島の手術チームについては原作では言及されていないが、ドラマでは海外の著名な医師と組んで行われた。
  • 三人目のバチスタ中に運ばれてくる急患は原作では木原の母親だが、ドラマでは霧島軍司が運ばれてくる。
  • 漫画版第1話で晶が外国車に乗って龍太郎の元へ行く途中に事故を起こしているが、ドラマ版では何事もなく到着している。
  • バチスタ手術3例目の患者は、原作では片親(父親のみ)だがドラマ版では母親も健在。

原作のドラマ化に対する評価

  • 2006年4月度のドラマの中では高い支持を得ていたが、視聴率は決して高くはなかった。それでも最終回はトップキャスターに次いで2番目の高視聴率を記録した。また、今期のドラマで唯一、最終回で最高視聴率を記録している。 
  • 手術シーンのリアルさは話題となり、オリコンの「ドラマ期待度・満足度」では回を追うごとに上位にランクインした。
  • 評価の高さの要因として、原作の雰囲気を壊さずに、過剰な演出や脚色を控えて、テーマのみを追求している事が挙げられるという意見もある。
  • その一方で、原作のセリフを一見忠実になぞってはいるものの、ストーリーの大筋とは関係なく発言する人物を(原作では教授会に出ているはずのその場にいない登場人物に)恣意的に変更するなどして、問題視された。また、俳優の登場しているシーンと手術の詳細を写しているシーンの光源の使い方が異なりすぎ、ぶつ切りな印象が与えられる演出であった。
  • その為、原作ファンの間では「原作『改悪』ドラマ」という声もある。

その他

  • 大正製薬が「原案に不適切な表現があった」というのを理由にスポンサーから降板した[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。。「医龍-TEAM MEDICAL DRAGON-」では番組終了後に大正製薬のCMを放送していた。
  • テレビ雑誌・ザテレビジョンが毎クールごとに行っている『ドラマアカデミー賞』(2006年春クール)で最優秀作品賞受賞。他、音楽賞、監督賞を受賞。
  • 製作の医事監修を担当したのが、日本で初めてバチスタ手術を実行した須磨久善医師、左心低形成症候群の外科治療のプロの佐野俊二医師、冠動脈バイパス術のスペシャリストの天野篤医師の3人。

外部リンク