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「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の版間の差分

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また、[[ニンテンドーゲームキューブ]]のソフト『[[ゼルダの伝説 風のタクト]]』の予約特典として、本作品のゲームキューブバージョン『'''[[#ゼルダの伝説 時のオカリナGC|ゼルダの伝説 時のオカリナGC]]'''』が配布されていた。
他にも[[クラブニンテンドー]]の会員が貰えたプレゼントの中に『'''[[ゼルダコレクション]]'''』というゲームキューブ専用ソフトがあり、その中にも収録されている。
他にも[[クラブニンテンドー]]の会員が貰えたプレゼントの中に『'''[[ゼルダコレクション]]'''』というゲームキューブ専用ソフトがあり、その中にも収録されている。

第3回[[日本ゲーム大賞|CESA大賞]] 大賞受賞。
ゲームの賞としてとりわけ権威があるとされている第3回[[日本ゲーム大賞|CESA大賞]] 大賞と、第2回[[文化庁メディア芸術祭]]デジタルアート〔インタラクティブ〕部門大賞の二冠を達成した。


== ゲーム概要 ==
== ゲーム概要 ==

2008年7月30日 (水) 03:03時点における版

ゼルダの伝説 時のオカリナ
The Legend of Zelda: Ocarina of Time
ジャンル アクションアドベンチャーゲーム
対応機種 NINTENDO64[N64]
Wiiバーチャルコンソール)[VC]
開発元 任天堂
発売元 任天堂
人数 1人
メディア [N64]256Mbitロムカセット
発売日 N64版
日本の旗1998年11月21日
アメリカ合衆国の旗1998年11月26日
欧州連合の旗1998年12月11日
Wii(バーチャルコンソール)版
日本の旗2007年2月23日
アメリカ合衆国の旗2007年2月26日
欧州連合の旗2007年2月27日
デバイス 振動パック対応
売上本数 日本の旗約146万本
全世界合計 約760万本
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ゼルダの伝説 時のオカリナ』(ぜるだのでんせつ ときのおかりな、The Legend of Zelda: Ocarina of Time)は、1998年11月21日任天堂によって発売されたNINTENDO64アクションアドベンチャーゲームディレクター青沼英二を中心に製作された。

ゼルダの伝説シリーズの一つで、直接の続編に『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』がある。なお、本作はゼルダの伝説シリーズ、並びにアクションアドベンチャーゲームにおいて、全世界最高の売り上げを誇る。(ギネスブック認定済。)

シリーズ中、物語の時系列としては一番始めにあたる作品である。

また、ニンテンドーゲームキューブのソフト『ゼルダの伝説 風のタクト』の予約特典として、本作品のゲームキューブバージョン『ゼルダの伝説 時のオカリナGC』が配布されていた。 他にもクラブニンテンドーの会員が貰えたプレゼントの中に『ゼルダコレクション』というゲームキューブ専用ソフトがあり、その中にも収録されている。

ゲームの賞としてとりわけ権威があるとされている第3回CESA大賞 大賞と、第2回文化庁メディア芸術祭デジタルアート〔インタラクティブ〕部門大賞の二冠を達成した。

ゲーム概要

プレイヤーは主人公リンクとなり相棒の妖精ナビィと共に旅をし、ゼルダを救い、魔王ガノンドロフを倒し、世界を救うことが目的である。時代背景としては、シリーズを通してのゼルダの歴史の一番初めにあたる話。世界観は、中世ヨーロッパ風で、この作品以後、以外にも和風テイストのゼルダがほとんどになる中でも今作は、この手のゲームの世界観としては、王道と言えよう。「ハイラル」が舞台である。フィールド上を駆け回り、ダンジョン内では、アイテムを駆使した謎解きを主に行い、ボスを倒していきながら物語を進行させ、時には、サブイベントをこなすといったプレイスタイルがメインとなっている。本ゲームは3Dアクションゲームに不慣れな人にも遊びやすくする工夫が提案されている。

本作の大きな特徴として、それまでRPGに一般的な2D見下ろし型視点であった『ゼルダ』を3D作品として再定義され、ゼルダの初3D作品となった。

これにより2Dでは出来なかった奥行きのある立体的な空間内をよりリアルな視点位置で見渡すことができるようになり、謎解きにおいてもそれまでとは大きく進化した革新的変化がもたらされた。同時に3Dゲームに付き物だったカメラワークや操作性の問題点を軽減する「Z注目システム」や「特殊アクションの自動化(Aボタンアクション)」などの当時としては革新的な提案を行い、その時の3Dアクションゲーム操作の標準形式を確立したゲームでもある。もちろん、ハード性能の向上により3Dになったことも含め、従来とは比べられないほどの表現力が増している。リアルタイムのカットインムービーも数が多く物語の臨場性を高めた。注目システムを筆頭に後の3Dゼルダのさまざまなシステムのほぼ完璧な基盤を作った作品。また、以後のゼルダシリーズだけでなく、後の他社の3Dゲームにも擬似システムが多く現れ、今ある全ての3Dアクションゲームに大きな影響をもたらした作品と言える。

本作のプロデューサーを務めた宮本茂が何度も作り直しを命じたのは有名な話であり、年単位で延期がなされたことから、一部ファンには「ゼルダは延期しないと逆に心配」というジレンマを与えてしまうこととなった。ファミ通のクロスレビューでは史上初の40点満点を獲得し[1]、第2回文化庁メディア芸術祭デジタルアート(インタラクティブ)部門大賞を筆頭に、国内外の数々の賞を獲得した。本作の完成度の高さからシリーズ最高傑作とする声も多い。

また、日本では識者によるランキングはないが、海外ではこのようなランク付も多く、EDGEの読者や業界関係者の投票による歴代TVゲーム人気ランキングでは堂々の1位であった[1]。他にも、「IGN」の識者による2006年度のゲームランクでも数々の名作を抑えて1位を獲得し[2]、2007年度は4位であった[3]

後に、Wii/GCで発売された「トワイライトプリンセス」は、「時のオカリナ越え」を目的として作るなど、本作は、ファンならずとも開発者にとっても偉大なゲームとされている。

ゲームシステム

謎解きとアクションからなる根幹的なゲームシステムは初代『ゼルダの伝説』のままにして、インターフェースを完全に3Dに置き換えた作りとなっている。3Dになっても「草や岩を持ち上げて投げる」や「ヒビの入った壁を爆弾で壊して進む」などの従来2D作品でお馴染みだったアクションの感覚を3Dで完全再現しているところは、驚愕する点でもあった。

Z注目システム

特記すべき点は、「Z注目システム(バーチャルコンソール配信版や後述のGC版は「L注目」)」であろう。3DアクションRPGでは敵に攻撃を当てるのは細かい軸合わせを必要とし、動かすことそのものを難しく感じる人もいた為、その対処策として生まれ、そして、本作の売りの一つとなった。 これは対象となる物体をプレイヤーが任意にロックできるシステムで、確実に対象物に向かって移動できる操作性を実現した上に、対象が隠れることなく、敵との間合いの取りやすさと主人公の位置の認識を容易に出来る、ロックオンすることで、矢などの飛び道具を確実に当てられることを実現した(これより前に発売された「スーパーマリオ64」ではなかったシステムで、前作の問題点を改善したシステムともいえる)。このシステムによって、3Dアクションの難点とされていたカメラワークと操作性を 解消したことでこれからの3Dアクションの標準と言われ、これ以降多くの3Dアクションゲームにこれと似たようなシステムが搭載され、3Dアクションの基礎基本を完成させた。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー

ハイラルの東に位置するコキリの森。 そこに住むコキリ族はみな子供の姿をしており、それぞれが一匹の妖精をパートナーとして従えていた。 そんな中、コキリ族で唯一妖精のいない少年リンクは、仲間に半人前であることをからかわれながらも平和な日々を過ごしていた。

ある日、リンクの元に『妖精ナビィ』がやってくる。リンクは妖精が自分の所へ来た事を喜ぶが、コキリ族の守り神である『デクの樹』が魔物によって弱っていることをナビィから聞かされる。

デクの樹に巣食う魔物を倒したものの、すでに死期が近いことを悟ったデクの樹は、「ガノンドロフにトライフォースを渡すな」という遺言を残し、森の精霊石「コキリのヒスイ」をリンクに託して息を引き取った…。

人々が平和に暮らす現在の時代と、ガノンドロフによって支配された7年後の未来の時代。

2つの時代を超えて行き来する、時の勇者リンクの壮大な物語。

主な登場キャラクター

リンクとその仲間たち

リンク(Link)(声優檜山修之(大人リンク)、瀧本富士子(子供リンク))     
主人公。子供だけの種族コキリ族の住む村に暮らしていた。みな一人に1匹の相棒の妖精を持つコキリ族の中で、なぜか妖精をもっていなかった。そのためガキ大将のミドからは「妖精なし」などと呼ばれていた。
そんなある日、彼のもとに、デクの樹の命を受け1匹の妖精が彼の元にやってくる。
リンクは、デクの樹の使命を受け、妖精の相棒ナビィを得て彼女とともにハイラルの危機を救うため運命を巡る旅へといざなう。
実は、勇気のトライフォースに選ばれし、勇者。7年の歳月が経った後、立派な「時の勇者」となる。 そして、後に自身は、ハイリア人であり、かつてトライフォースをめぐってハイラルに戦争が起きた時、彼の母親が命がけでデクの樹にリンクを託した時の子であったことを知らされることとなる。
本作のリンクは、後のシリーズにも「時の勇者」として伝説に登場することも多い。
ナビィ(Navi)(声優:水橋かおり
デクの樹様の命でリンクをサポートするためにやってきた相棒の妖精。"Hey!"、"Listen!"などの掛け声とともにリンクに謎解きのヒントや、敵の弱点などを教えてくれ頼れる。Z注目時は、色が変わり、対象物の近くを飛ぶ。謎解きに詰まったときに話し掛けると、次行く場所を示すようなヒントを教えてくれることもある。ナビィとリンクが出会った時、それがこのゼルダの歴史の始まりだった。
ゼルダ(Zelda)(声優:水沢潤
ハイラル王家の姫。父であるハイラル王が信頼を寄せ仕えているガノンドロフにいち早く不信感を抱き、夢(神)のお告げ通り、リンクと運命的な出逢いを果たし、リンクと共に、ガノンドロフの企みを阻止しようと行動するが、後に、離ればなれになってしまう。この時に、ゼルダはリンクに王家の秘宝「時のオカリナ」を託す。彼女を捜し、救い出そうとすることが後半の目的となる。
リンクが行動していたと同時期に彼女もさまざまな行動を行い、ガノンドロフに抵抗しようとしていた。
ゴシップストーンの噂話から意外におてんばらしい。知恵のトライフォースを有する。
物語終盤では時の賢者として目覚め、賢者の長となる。
サリア(Saria)
リンクの幼なじみの、コキリ族の少女。
リンクがコキリの森を旅立つ際、それまで自分が使っていた「妖精のオカリナ」を手渡した。(このシーンはギャグ漫画のネタによく使用される。)その後、リンクは、彼女自身の唄「サリアの唄」を教えてもらう。
物語の中盤で森の賢者として目覚める。
迷いの森で流れるBGM「サリアの歌」は、数々の素晴らしい音楽があるゼルダシリーズにおいても名曲との呼び声が高い。当時の本作(など)のテレビコマーシャルやゲームのエンディングにも使われた。スマブラDXにおいては、子供リンクのテーマ曲としても使用されている印象深く、後の作品でも使用されることの多い曲である。
ケポラ・ゲボラ(Kaepora Gaebora)
リンクの行く先々に現れては助言を与える、巨大で知的明細なフクロウ。
ゴシップストーンによると、光の賢者、ラウルの生まれ変わりらしい。
ラウル
遙か昔に時の神殿を造った古の賢者。現世においても時の神殿内部の異空間、賢者の間にその魂が眠っており、マスターソードにより七年間封印されていたリンクに時の勇者としての使命を話し、自身も光の賢者として力を貸す。
コッコ(Cucco)
ニワトリ。めったに鳴かない「コジロー」という青いコッコもいる。5回攻撃を加え続けると仲間を呼び、集団で逆襲してくる。また、コッコを抱えた状態で段差から飛び降りると落下スピードが低下し、滑空する事が出来る。
マロン(Malon)
ロンロン牧場で働く女の子。エポナと仲良し。ゴシップストーンによれば白馬の王子様が来るのを待っているらい。歌を歌うのが大好きで、日中牧場に行くと殆どの場合彼女が歌っている姿を見る事が出来る。七年後は牧場仕事にも精の出る働き者となっている。
元ネタはゲームボーイで発売されたゼルダの伝説 夢をみる島に登場した島の少女「マリン」。
コミカライズ版ではシンデレラコンプレックス気味に描かれている。
時のオカリナ以外にも登場している。
タロン(Talon)
マロンの父でロンロン牧場の経営者。寝起きが悪い。
元ネタはゲームボーイで発売されたゼルダの伝説 夢をみる島に登場したマリンの父「タリン」。容姿は「マリオ」がモデル。
インゴーに牧場をのっとられた後はカカリコ村で暮らすようになる。
コミカライズ版ではインゴーが改心したあと牧場に戻る。自分が怠けていたことがインゴー怒りの原因となったためこれから真面目に働くと言っていた。
インゴー(Ingo)
ロンロン牧場の働き手。働き手である自分の立場に納得しておらず、後にガノンドロフの手を借りてロンロン牧場を乗っ取る。
マリオがモデルのタロンに対し、こちらは「ルイージ」がモデルとなっている。
また、大乱闘スマッシュブラザーズDXでなまえをおまかせにするとまれにインゴーと出ることがある。
コミカライズ版ではエポナを取られた際ツインローバによって洗脳状態にされるが、のちに正気を取り戻し改心した。
エポナ(Epona)
栗毛に白い毛が特徴の駿馬。子馬の頃にリンクと仲良くなっておけば、大人になったときにエポナのイベントが発生する。大人になったエポナは暴れ馬としてインゴーの手を焼かせており、ガノンドロフに献上される事になっていたが、インゴーとの賭けにより、リンクの愛馬となる。
ダルニア(Darunia)
ゴロン族の族長。勇敢な戦士で、リンクを心から信頼している。サリアの歌を聴くと気分が高揚して踊りだす。
後に炎の賢者となる。また、7年の間に授かった息子に主人公と同じ名前を付けている。
ルト(Ruto)
ゾーラ族のおてんば姫で、キングゾーラの一人娘。最初は高飛車な言動が多かったが、ジャブジャブ様の一件以来リンクに好意を抱くようになり、勝手に婚約者という事にしてしまった(当時のリンクはあまり理解できていなかったようだが)。ツンデレキャラ。
7年後には同胞達を救うために単身水の神殿に乗り込むなど、王女としての責任感や使命感も強い事が窺える。
後に、水の賢者として目覚めることになる。その際に「そなたはゼルダ姫に譲ろう。」と言っていた。
キングゾーラ(King Zora)
ルトの父で、ゾーラ族の族長。ルトのことを誰よりも心配している。他のゾーラ族に比べて遥かに巨大な身体を持つ。「くるしゅうない」など、ルトにも引き継がれている独特な王族特有の言葉を使う。
シーク(Sheik)(声優:水沢潤)
リンクの行く先々で不思議なメロディーを授ける、謎の青年。シーカー族の生き残りを自称する。
その正体はガノンドロフから身を守るため、ゼルダ姫が変装した姿である。この事実は公式には永久機密とされていたが、大乱闘スマッシュブラザーズDXにおいてプレイヤーキャラとなった際に解禁となった。ちなみに、姫川明著の漫画版ではゼルダがシークとなるまでの過程が描かれている。
なお、『トワイライトプリンセス』にも登場させようかという案があったらしく、『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場するシークのデザインはそれを下地にしているらしい。
インパ(Impa)
シーカー族の女性で、ゼルダの乳母。ゼルダに対する忠誠心が非常に深い。カカリコ村の創始者であり村長である。
闇の神殿でボンゴボンゴを倒した後、闇の賢者として目覚める。
ナボール(Nabooru)
ガノンドロフがハイラル王に仕えるようになってからのゲルド族の長。
義賊であるゲルド族の考え方に背くガノンドロフのことを嫌っており、それが元でツインローバに捕らわれる。その後7年間、ガノンドロフの配下としてツインローバに操られることになる。7年後、魂の神殿にてリンクによって呪いから解放され、魂の賢者として目覚める。

敵対者

大魔王ガノンドロフ(Ganondorf)(声優:長嶝高士
ゲルドの王。ハイラル王家への忠誠を誓うがそれは表向きの顔で、裏ではトライフォースを手に入れるべく画策する。七年後にはハイラル城と城下町を壊滅させており、世界を我が物にすべく魔王として君臨する。リンクが聖地への扉を開き、マスターソードによって眠りについた隙を狙って聖地に侵入してトライフォースを手に入れるが、ガノンがトライフォースに触れた瞬間にトライフォースは3つに分かれ、ガノンの元に残ったのは力のトライフォースだけだった。残りのトライフォースを手に入れるため、勇気のトライフォースを持つリンクと対峙するが彼に敗れ、力を暴走させた挙句に最終的にリンクと七賢者によって力のトライフォースごと封印された。
封印される時にリンクやゼルダ、七賢者への憎しみと復讐を口にしていた。7年後の世界で封印されたガノンドロフのその後は『風のタクト』で語られることになる。
ゲーム終了時、七年前に戻されたリンクが、ゼルダ姫と会い、ガノンドロフの野望を話す事で、彼の侵略は未然に防がれ、彼自身は交代前の七賢者たちにより封印されかけるが、力のトライフォースにより賢者の一人を殺害。力を恐れた賢者たちが、陰りの鏡によって影の世界へと追放する。その後のガノンドロフは、『トワイライトプリンセス』にて語られる。ちなみに、このガノンドロフは、時の勇者を知らない。
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセスの登場キャラクター一覧参照の事。
双生魔導師ツインローバ(Twinrova)
ガノンドロフの部下であり、育て親でもある双子の魔術師。
コウメは炎の魔法、コタケは氷の魔法を使う。また、合体も出来、双生魔導師ツインローバとは、合体時の名前である。

その他の登場人物

クモ男とその子供達
ある日、クモに呪いをかけられてしまう。
リンクが黄金のスタルチュラの印を集めると、人間の姿に戻る。
黄金のスタルチュラの印を集めることで、お礼としてアイテムもくれる。
カカリコ村のある老婆の話によると、かつては金持ちだったらしい。

種族

ハイリア人(Hylian)
ハイラルに住む、普通の人々。耳がとがっているのは、神の声を聴くためらしい。
コキリ族(Kokiri)
森に住む、子供の姿をした種族。ひとりひとりに対して妖精が宿る。歳をとる事は無いが、コキリの森から出ると死んでしまうといわれている(だがエンディングでは森から出ていたため、本当のことではないと思われる)。コキリとは小さく可愛らしいという意味(キコリのアナグラム)。割と閉鎖的で大人、特に、木を切るきこりを非常に恐れるが、言動は時として残酷な面を持つ。また、「コキリなまり」という物が存在し、語尾に「~ジャラ」とつけるものが確認されている。
ゴロン族(Goron)
山に住む、褐色の肌をした種族。特定の場所に存在する岩を主食とし、怪力を持つ。語尾に「ゴロ」と付けて話す。ものづくりの名手でもある。族長はダルニア。
ちなみにミヒャエル・エンデの「はてしない物語」にゴロン族のような特徴を持つキャラクターが登場する。
ゾーラ族(Zora)
水に住む、泳ぎが得意な種族。少しの間だけ地上にいられる。里のそばに住む巨大な魚、ジャブジャブ様を崇める。族長はキングゾーラで、その娘がルト。キングゾーラのみ語尾に「ゾラ」を付ける。他のシリーズに出てくる雑魚敵のゾーラとは容姿が大きく異なる。
シーカー族(Shiekah)
かつてハイラルに住み、ハイラル王家に仕えていたという、伝説の民族。インパはその生き残り。
カカリコ村の墓地にはこのシーカー族の墓がある。(トワイライトプリンセスではなくなっていたが。)
ゲルド族(Gerudo)
砂漠に住む、謎の多い人々。戦闘を得意とし、閉鎖的な女性社会を営んでいる。しかし実力のある者には敬意を払うようだ。100年に一度だけ男が生まれ、その男はゲルド族の王となる資格を持つ(本作ではガノンドロフがこれに該当する)。ゴシップストーンの話によると、ゲルド族はたまに男狩りにハイラル城下町に行くらしい。

モンスター

雑魚敵

オクタロック
タコ型のモンスター。水の中から石を飛ばして攻撃してくる。トワイライトプリンセス以外でシリーズ皆勤賞。飛ばしてくる石に当たるとハート半分のダメージ。
ライクライク
筒状の軟体生物。ゆっくりと近づき、口を伸ばしてリンクを飲み込もうとしてくる。触れると丸呑みにされてしまい、頬張られた後盾、服を剥ぎ取られる。名前の由来は「食う虫も好き好き」から(「蓼」と「盾」をかけている)。
リーデット(リーデッド)
ゾンビモンスター。近付くと睨みによって動きを封じられ、触れられるとさらに動きを封じられた上で少しずつライフを失い続ける。
ギブド
リーデットがミイラ化したモンスターで、行動パターンや攻撃法はリーデットと同様。火を付けると包帯が燃えてリーデットになる。
スタルチュラ
天井から降りてくる巨大な蜘蛛型モンスター。背部がドクロ形の固い甲殻に覆われているが、矢やフックショットで貫通できる。腹部を斬ってもいい。
大スタルチュラ
スタルチュラの大型版で、それ以外はほとんど変わらない。
スタルウォール
ツタや壁にへばりついている小さいスタルチュラ。近づくと体が紫に変色し突進してくるが、動きをとめてじっとしていれば元に戻る。
スタルベビー
骸骨のモンスター。子供時代に夜のハイラル平原に出没。横斬りで斬ると首か飛ぶが、また襲い掛かってくるが、たて斬りなら、一撃で倒せる。朝日や水が苦手。倒し続けると大型のタイプが出現するが、強さは同じで落とすルピーが高額になる。
キース
コウモリ型モンスター。体当たりで攻撃する。火がつくとファイアキースになり、フリザドの息や青い炎に触れるとアイスキースになる。
ファイアキース
炎を纏ったキースで、触れると燃焼ダメージを受ける。炎が消えるとキースになる。
アイスキース
冷気(青い炎)を纏ったキースで、触れると氷漬けにされた上でダメージを受ける。キース系のモンスターの内、唯一ディンの炎で倒すことが出来る。
デクババ
食虫植物モンスター。枯れていて上を向きながらグルグル回転するタイプと、近づくと噛み付いてくるタイプの2種類がいる。前者は攻撃してこないが何度でも復活する。攻撃する箇所により、倒した後落とすアイテムが異なる。
大デクババ
大きいデクババ。密かに攻撃パターンが増えており、ごくまれに噛みつくと同時にこちらの自由を奪い、持続的にダメージを与え続けてくることがある。巨大化している分リーチが長くなっており、耐久力もアップしている。
フォールマスター
手首だけのモンスター。ダンジョン内の特定の場所で突然天井から降ってきて、捕まるとダンジョンの入り口まで戻されてしまう。ダンジョンの入り口まで戻されるとハート1つのダメージ。降ってくる時点で天井を見上げれば消えるが、しばらくするとまた降ってくる。
フロアマスター
姿はフォールマスターと酷似している。斬りつけると小さく三匹に分裂し、握られると動きを封じた上で少しずつライフを吸収していく。リンクから奪ったライフは自らの体を再生するために使用する。一体ならばあまり問題はないが、三体同時に吸い付かれるとボスの攻撃力にも劣らないほど急速にライフを吸い取ってくる。
赤テクタイト
アメンボの様なモンスターだが設定上は。飛び跳ねながら襲いかかってくる。メガトンハンマーでひっくりかえる。
青テクタイト
青いテクタイト。水上を移動できる。赤テクタイトより耐久力がある。実は上手くひっくり返したまま水に落とすと、真上にどこまでも飛んでいってしまう。
黄金のスタルチュラ
ハイラル各地に100匹存在する、金色に輝くスタルチュラ。夜行性であり、夜しか現れなかったり、ダンジョン内に生息している場合が多い。小さい虫が大好物である。倒すと印を残す。壁にへばりついているものがほとんどで、大きさから見てもスタルチュラというよりは色違いのスタルウォールに近い。
ウルフォス
オオカミのモンスター。旋回するように動き回り、前足を使って攻撃及び防御を行う。尻尾が弱点。
フリザド
氷のモンスター。冷たい息に触れると防御していても氷漬けにされ、ダメージを受け続けてしまう。火に弱い。
デクナッツ
タネを吐いて攻撃してくる。近づくと地面に潜って隠れてしまう。追い詰めるとヒントを言って逃げる。
オコリナッツ
デクナッツと姿、攻撃共に似ているがこちらは3連続でタネを吐く。追い詰めても何も言わず、攻撃を加えれば倒す事ができる。
アキンドナッツ
攻撃パターンはデクナッツと同じだが、攻撃すると「参ったッピ」といい、何かを売ってくれるが、多少値が張る。いろんな神殿の穴の中や隠し部屋などによくいる。
ピーハット
子供時代のハイラル平原に生息する、ヘリコプターのような花。近づくと飛翔し攻撃を始める。弱点は根っこ。昼しか活動せず、夜に近づいても基本的には反応しないが斬ると幼生ピーハットを多数吐き出させたり、爆弾で引きずり出せる。
幼生ピーハット
ピーハットがはき出す事がある小型のピーハットで、同じく飛行する。高速回転しながら迫ってくるが、盾で弾くと消滅する。
ベビードドンゴ
ドドンゴの幼体。小さなトカゲのような外見をしている。集団で登場し、倒されると爆発する。
ドドンゴ
ドドンゴの成体。炎を吐いて攻撃してくる。尻尾が弱点だが、爆弾を飲み込ませても倒せる。幼体同様、倒されると爆発する。
ビーモス
柱に回転する頭部(目玉)がついた魔物。リンクを視界に捕らえるとビームを発射して攻撃する。爆発系の攻撃で倒せるが、その際頭部が弾け飛び爆発する。
テールパサラン
電気を発する尻尾を持った芋虫で、触れたり斬りつけると感電してダメージを受ける。
ビリ
電気クラゲ。こちらも感電し、感電系の攻撃でライフがなくなるとリンクが倒れるシーンが変わる。
バリ
大きな電気クラゲで、動かないが触手に巻き付かれると動きを封じられる上でダメージを受け続ける。倒すと三体のビリに分裂する。
寄生虫の触手?
ジャブジャブ様の体内の天井に生えている、電気を帯びた触手。くびれた部分が弱点で、ブーメランでしか倒せない。
ポウ
この世を恨んで死んでいった人々の魂の塊。墓地に現れるものと平原に現れるものとで姿が異なり、攻撃方法も全く違う。前者は持っているカンテラを振り回しながらの突進攻撃をし、さらにZ注目すると消えてしまう。後者は直接近づかず、リンクの回りを回転しながら炎攻撃をし、Z注目しても消えない(ナビィ曰く『根性がある』)。どちらとも倒すと魂が残り、ビンに詰めることができる。
ビッグポウ
ハイラル平原に10体出現する、大きなポウ。現れた瞬間、素早く逃げるのでエポナに乗って矢で射らないと倒しづらい。ポウ同様魂をビンに詰めることができ、この魂を集めている人が居る。
青バブル
青い火を纏ったバブル。火をまとっている間は殆ど攻撃が効かないが盾で弾くなどすると火が消える。
緑バブル
緑の火を纏ったバブル。耐久力は青バブルが上。井戸の底にいるものは通常のものに比べて大きいが耐久力は変わらない。
赤バブル
炎を纏っているが、溶岩の中から一瞬だけ飛び出してくるだけなので倒しにくい。
白バブル
何も纏っていおらず、白い軌跡を残しながら移動しているだけで攻撃してこない。
四姉妹幽霊の次女ジョオ、三女ベス、末妹エイミー
絵を射ると出現。エイミーは射った後、パズルを完成させると出現。透明になっている間は攻撃が効かない。
ちなみに名前の由来は、若草物語に登場する四姉妹から。
シェルブレード
2枚貝のモンスター。後ろのトゲで攻撃してくる。貝柱が弱点。
スパイク
普段は小石に偽装しており、リンクが近づくとトゲをだして襲ってくる。
アヌビス
リンクが剣を振ると炎を吐く。リンクが動く方向と逆に移動する。炎が弱点。
トーチスラグ
背中から火が出たナメクジのモンスター。攻撃すると炎が消える。テクタイトと同じく、ハンマーでひっくり返る。子ども時代のリンクで倒す場合は剣は効かないので爆弾などで攻撃するしかない。
モリブリン
大人時代の森の聖域にいる巨大なモンスター。Z注目不可。リンクを見つけると銛で突進してくる。前からの攻撃は通用しないが、後ろからの攻撃は弱く、体が大きい割には耐久力が少ない。うまくやれば水に落とすことができる。
ボスブリン
大人時代の森の聖域にいる巨大なモンスター。Z注目不可。棍棒を振るい、地を伝う衝撃波を放つ。衝撃波に当たると、遠くまで吹っ飛ばされる。
アモス
石像に偽装した魔物。触れたり、攻撃すると動き出して攻撃してくる。倒すと暴れながら爆発する。裏のドドンゴの洞窟などで多く見られる。
ゴーマの卵
ゴーマの産んだ卵。近づくと幼生ゴーマが産まれる。孵化する前に倒す事も可能。裏ではデクの樹サマダンションなどで多く見られる。
幼生ゴーマ
ジャンプで飛びかかってくる。裏ではデクの樹サマのダンジョンでザコ敵として多く出現する。
リーバ
砂漠の砂から出現して攻撃してくる。倒し続けると紫色の大型のものが登場する。
グエー
カラスのようなモンスター。リンクに突っ込んで攻撃してくる。倒し続けると大型のものが登場する。
シャープ&フラット
音楽家兄弟の幽霊。長年の研究の成果をガノンドロフに横取りされかけた。生前はハイラル王家に仕える身だった。
シャボム
シャボン玉。触れるとダメージを受け、消滅する。デクの実で一掃できる。
スティンガ
水面から飛び出して攻撃してくる。デクの実でひきずり出せる。

これらの雑魚敵は、光の矢で倒すと50ルピーか200ルピーが手に入る。

中ボス

注)( )は裏ゼルダである。

リザルフォス
最初に登場する中ボス。2体同時に出てくる場合がある。剣を装備しているトカゲのようなモンスターである。大人時代は一般敵として登場する。
ドドンゴの洞窟、(ジャブジャブ様のお腹)魂の神殿に登場
ダイオクタ
巨大なオクタロック。巨大なので手強い。背中が弱点。
ジャブジャブ様のお腹に登場
スタルフォス
剣と盾を装備したガイコツ剣士。最も多く登場する中ボス。普段は盾を構えこちらの様子を伺い、二段攻撃やジャンプ斬りを仕掛けるなどリンクと似たような戦い方をする。攻防のバランスがほぼ完璧なため、慣れないうちは苦戦を強いられる。2体同時に出現する事もあるが、Z注目をすれば、注目を受けていない方は攻撃をしてこないので一対一の戦いにできる。裏ゼルダでは出番が激増する。
ジャンプ斬りを受けるとハート2つのダメージ。
森の神殿、(炎の神殿、水の神殿、氷の洞窟)闇の神殿、ゲルドの修練場、魂の神殿、ガノン城に登場
四姉妹幽霊の長女メグ
森の神殿に登場する四姉妹幽霊の紫色。次女ジョオ、三女ベス、末妹エイミーを倒すと出現。4体に分身して襲いかかってくる。
ちなみに本物は、分身した直後に一回だけ回転する。なお、回転斬りやディンの炎など4体を同時に攻撃する技ではダメージを与えられない。
名前は、若草物語に登場する四姉妹に由来している。
フレアダンサー
炎の衣を纏っているが、本体は小さい。纏っている炎を剥がす事で攻撃出来るようになる。
炎の神殿に登場
ホワイトウルフォス
白い体毛の大柄なウルフォス。攻撃パターンも倒し方も全く同じである。表では氷の洞窟の中ボスとして、裏では一般敵として出現する。
氷の洞窟、ゲルドの修練場に登場。
ダークリンク
リンクの影。リンクの動きを真似してくるなど、リンクの冒険のラストボスに特徴が酷似している。急な攻撃の変化や武器の変更には反応できない。体の色は最初は半透明だが戦闘が長引くと真っ黒になってゆき、体の色が濃くなればなるほど攻撃が激しくなる。かなりの強敵で隙がほとんどなく、またこちらの隙を徹底的についてくるため、初心者だと相手にならない。ちなみに体力はリンクのライフに比例しており、こちらのライフが多いほどダークリンクの体力も高くなる。ディンの炎なら確実にダメージを与えられるが、大量の魔力を必要とする。
なお、ダークリンクとはデフォルトの名前であり、開始時に違う名前をつけると「リンク」の部分がそれに対応したものに変わる。
水の神殿に登場。漫画版では井戸から出てきて、カカリコ村で戦った。
デドハンド
地面から無数に生えている手に頭を掴まれると本体が地上に現れる。また、闇の神殿ではまことのメガネを使えば本体の影が見えるので、爆弾を使えば本体が現れる。
井戸の底、闇の神殿に登場
ゲルドの盗賊団
盗賊団に捕まっている大工と会話すると出現。全員女性だが、スタルフォスと似たような戦い方をする強敵。盾で防がず回転切りをくらうと牢屋に戻されてしまう。
盗賊団のアジトに登場
ダイナフォス
リザルフォスによく似た恐竜のモンスター。剣を装備している。能力的にはリザルフォスを上回るが動きはあまり変わらない。
ゲルドの修練場、(魂の神殿)、ガノン城に登場
アイアンナック
終盤に登場する鎧のモンスターで、中ボスの中では最大の攻撃力と体力を誇る。攻撃されるまで動かない。武器の斧による攻撃は強力で、盾を構えていても防げない。鎧のため動きは鈍いが、ある程度ダメージを与えると外装が外れて多少素早くなり、矢やパチンコなどが効くようになる。
(炎の神殿)、魂の神殿、ガノン城に登場
漆黒のアイアンナック
裏のみガノン城に登場する。入り口を守る。攻撃力は普通のアイアンナックと同じだが、耐久力が増している。
(ガノン城)

ボス

甲殻寄生獣ゴーマ
デクの樹を呪った(寄生した)張本人。巨大な蜘蛛の姿をしている。天井に上ると卵を産み、卵から幼生ゴーマが産まれる。目が赤い時は無防備になる。初めて戦うボスとしてインパクトのあるボスにしたかったとの事。
猛炎古代竜キングドドンゴ
ドドンゴの洞窟の主である巨大なドドンゴ。炎を吐いたり、転がって攻撃してくる。爆弾による攻撃に弱い。
電撃旋回虫バリネード
ジャブジャブ様に寄生している電気クラゲ。数体のクラゲをまとわりつかせ、本体を守っている。攻撃時はこのクラゲを展開、回転させながら電撃を放ってくる。
異次元悪霊ファントムガノン
森の神殿の主。ガノンドロフの影。ガノンドロフの手により闇の世界から召喚された。絵から現れ、部屋中に稲妻を落とす。弓矢で攻撃すると馬が倒れ、本体が空中から光弾を放って攻撃してくるようになる。この光弾は剣だけでなく空きビンでも弾き返す事が可能。
灼熱穴居竜ヴァルバジア
炎の神殿の主。ゴロンの英雄が倒した邪竜だが、ガノンドロフが復活させた(ゴロン族を喰らわせ、他の部族への見せしめにする予定だったという)。技単体の攻撃力が最高の火炎の息を吐いたり、噛みついて持続的にライフを奪い続ける、天井から岩を振らせるなどして攻撃してくる。
水棲核細胞モーファ
水を操る水の神殿の主。水の触手を操り、これに触れると巻き付かれて身動きが取れない上でライフを吸い取られ続けてしまう。本体は小さな核で、これに攻撃を加える事で倒す事が出来る。ダメージが蓄積すると触手が2本に増え、危険が増す。
暗黒幻影獣ボンゴボンゴ
闇の神殿の主。インパの力により井戸の底に封印されていたが、力が強まった為封印が解けた。顔と両手で構成されており、顔部分が本体にあたる。顔はまことのメガネを使わないと目視出来ないが、一応ダメージは与えられる。リンクが乗っているステージを打楽器のように忙しなく叩き揺らし、その合間に殴りつけたり、締め付けるといった攻撃を行う。
双生魔導士ツインローバ
魂の神殿の主。ガノンドロフの育ての親でもある。ナボールを7年間もの間、強力な魔力で操っていた。炎の魔導士コウメは低温に弱く、氷の魔導士コタケは高温に弱い。ただし魔法の矢の類は通用せず、彼女らの魔法を逆に利用する必要がある。後半では合体し「ツインローバ」となり、更に強力な炎と氷の魔法を放ってくる。特に炎の魔法は何もしていないとハートが20個あったとしても全て削られてしまうほどの威力がある。名前どおり老婆の姿をしているが、合体後は若いセクシーな姿になる。ボスキャラでは唯一、「ムジュラの仮面」にも登場した(設定上は別人だが)。
大魔王ガノンドロフ
ガノン城の主。力のトライフォースを手に入れ魔王と化したゲルドの男。攻撃パターンはファントムガノンの後半戦と同様だが、攻撃をぶつけた後に光の矢を打ち込まなくてはならない。ある程度ダメージを負うと魔力を溜めた大技を仕掛けてくるが、この時は光の矢を当てることができる。
ガノン
力のトライフォースにより豚(猪)頭の魔物へと変貌したガノンドロフ。桁違いに大きなボスでもある。両手で振り回す剣による攻撃は強力だが、意外にも盾で防ぐことが出来る。弱点は尻尾で、顔面には攻撃を加えても怯ませる以上の効果は得られない。演出上、豚顔になっていることは故意に解り辛くしてあるという(実際、顔の位置ははるか上にあるため目が光っている以外は影になって見えにくい)。

アイテム

こども専用、おとな専用、両方専用と使えるアイテムが限られる。魔法を使うアイテムやダンジョンをクリアし、そのときにもらえるメダルなど、使うことができないアイテムもある。

消費アイテム

あきビン
青いクスリ、赤いクスリ、緑のクスリ、青い炎、手紙、ビックポウ、ポウ、ムシ、妖精、ロンロン牛乳、サカナが入る。ファントムガノンの光弾を跳ね返せる。
矢立【おとな専用】
矢を入れるための道具。最初は30本までだが、新しい矢立を手に入れる事で最大50本まで持てるようになる。
ボム袋
爆弾を入れるための道具。最初は20個までで、最大40個まで持てるようになる。
サイフ
ルピーを入れるための道具。最初は99ルピーまでで、最大のものは500ルピーまで入る。
デクの棒【こども専用】
攻撃、火を運ぶのに使用する。攻撃力はコキリの剣の2倍(マスターソードと同じ)だがすぐ折れる。火で燃え尽きてしまうことがあるが、その前にしまえば燃え尽きることはない。
デクの種【こども専用】
パチンコの弾になる。
デクのタネ袋【こども専用】
デクの種を入れるための道具。最初は30個までで、最大のもので50個まで入る。
デクの実
敵の動きを一時的に止める(効かない敵もいる)。
バクダン
物を破壊したり穴を出現させたり敵を倒したりもする。ボム袋必須で最初は20個で最大は40個、ドドンゴ洞窟クリア後にショップで買うことができるようになる。ゴシップストーンにすると自爆したり宇宙へ行ったりする。
魔法のマメ【こども専用】
最初は10ルピーからだが、買うたびに10ルピーずつ値上がりし、最大100ルピーまで値上がりする(10個しか入手できない)。子供時代に植えて、大人時代で乗ることができる。育ったマメの木は、エポナで踏んづけると、バラバラになってしまうが、また生える。
ボムチュウ
自走型の新型バクダン。ボム袋必須でドドンゴ洞窟をクリアすること珍しいのか、特定ショップでしか取り扱っていない、最初は20個で最大40個になる。ボム袋と平行して大きくなる。出番は少ないが、ボーリングや必要な場面では必ずと言っていいほど宝箱に入っている。

一般アイテム

妖精パチンコ【こども専用】
デクのタネを消費し、遠くにいる敵やスイッチを攻撃することができる。
ブーメラン【こども専用】
遠くにいる敵やスイッチを起動させてアイテムを回収することや敵をマヒさせたりすることもできる優れもの。
妖精の弓【おとな専用】
矢を消費し遠くにいる敵やスイッチを起動させたり、燭台に火を移したりも可能。
フックショット/ロングフック【おとな専用】
遠くにいる敵やスイッチを起動させてアイテムを回収することや、敵をマヒさせたりすることや特定のものに飛び移れたり(木製物やフェンスや宝箱など)もできる優れもの。フックショットの2倍のロングフックもある。

魔法消費アイテム

ディンの炎
自分の周りに炎のドームを作り、周囲にあるものに火をつける。範囲内の敵に対してはダメージを与える。ゴシップストーンにすると縦に伸びる。
ネールの愛
青く輝く結界を張り、一定時間無敵になる。
フロルの風
ダンジョン内で使用するアイテム。一度使うとMPを消費してその場所を記憶する。もう一度使うとMP消費なしで記憶した場所へワープし、記憶は初期化される。
炎の矢
くもの巣や燭台などに火をつける。入手は水の神殿クリア後であるが、なるべく早くに持っていた方が便利にかつ早く解くことができる(その前でも出現させることはできるが、ロングフックを手に入れるまでは入手場所まで行くことができない)。
氷の矢
敵を氷漬けにする。攻撃力は高いが、謎解きなどに使われる事はないので入手する必要のないアイテム。
光の矢
ガノンドロフに対する切り札としても使えるが、決してそれだけではない、雑魚敵をこれで倒すと200ルピーや50ルピーが手に入ったりするのでいろいろなところで使ってみるとおもしろい。全ての神殿をクリアしてから、ゼルダからもらう。ガノンに使用しても大きな効果を発揮する。
まことのメガネ
真実を見るためのメガネで、幻の壁や床や宝箱(大きいもののみ中身が透けて見える)やブロックや見えない敵(キースやデトハンドの居場所など)などを見る事が出来る。城下町にある宝箱屋で使うと…。

特殊アイテム

いつもの服
初めから所持している。両時代使える。
ゾーラの服
大人リンク専用の服。水中でも息ができる。
ゴロンの服
大人リンク専用の服。火に強く、灼熱地獄のところでも制限無く行動できる。
ただしマグマに落ちるとダメージを受けるので注意。
コキリの剣
コキリの森にあった剣。子供リンクが唯一使える専用の剣。(漫画ではミドの剣。)
マスターソード
時の神殿に封印されている、伝説の退魔の剣。コキリの剣の2倍の威力を持つ、大人リンク専用の剣。
巨人のナイフ
マスターソードの2倍の威力を持つ両手剣。脆いため、何回か斬りつけると折れてしまう。(折れた刀はコキリの剣と同威力)ルピーを払うと何回でも修理してもらえる。
ダイゴロン刀
ダイゴロンによって修復された剛剣。巨人のナイフと見分けがつかない、それと同様の能力を持ち、決して折れない。
デクの盾
子供専用。木でできているため火が付くと焼失する。
ハイリアの盾
鉄製の頑丈な盾。子供でも装備は出来るが、重すぎるため背負ったままの状態で使う。
ミラーシールド
表面が鏡のようになっている盾。光や一部の魔法攻撃を反射する事が出来る。
いつものブーツ
初めから所持している。
ヘビーブーツ
非常に重い鉄製の靴。水中を歩くことが出来る。地上で履くとその重量で動きが極めて鈍くなる。
ホバーブーツ
羽のような装飾のある靴。僅かな時間、空中を歩くことが出来るので、ジャンプ距離が伸びる。ただし極端にスリップするようになる。
銀のウロコ
水深6まで潜水可能。
金のウロコ
水深8まで潜水可能。
ゴロンのうでわ
バクダン花、草などを持ち上げることが出来る。
銀のグローブ
大きな岩や特定ブロックを持ち上げたり、動かすことが出来る。
金のグローブ
銀のグローブの持てる(ガノン城とガノン城前にある)更に大きい岩を持つことが可能。
ゲルドの会員証
ゲルド族の仲間として認められた証。自由に歩きまわれるようになり、ゲルドの修練場や幻影の砂漠へ行ったり、ミニゲームのやぶさめをやる際に必要になるアイテム。
ハートの器/ハートのかけら
かけらを4つ集めるとハートの器になり、ライフを1つ増やせる。ボス戦終了後にはハートの器そのものが得られる。
精霊石
時の扉を開くために必要な宝珠。コキリのヒスイ・ゴロンのルビー・ゾーラのサファイアの三種。各種族の抱える問題を解決すると報酬として渡してくれる。
メダル
六賢者達の協力を得た証。光・森・炎・水・闇・魂の六種類があり、賢者を覚醒させると対応するメダルが得られる。
もだえ石
振動パックをつけていると隠し穴や妖精珠などが出現するところで振動する。バーチャルコンソール版では、振動機能が無いため使えない。
お面/仮面
城下町にあるお面屋でレンタルできる、特定のイベントをクリアすると珍しいお面や仮面などのレンタルも開始される。そこでレンタルされるお面の中にはゴシップストーンから噂を聞いたりすることができるものもある。

地理

広大なハイラル平原が広がり、森、山、湖、谷など豊かな自然に囲まれている。

要所

コキリの森(Kokiri Forest)
コキリ族が住む、のどかな森。今作のリンクの出身地。森の聖域へつながる迷いの森や、デクの樹サマの生える広場がある。迷いの森に立ち入る事はタブーとされており、中に入った人は皆怪物と化す(子供の場合は、スタルキッドと思われ、大人の場合は、スタルフォスになる)といわれる。ちなみに森の神殿をクリアしていないとオクタロック、大スタルチュラ 、大デクババ、オコリナッツが沢山いる。
ハイラル城(Hyrule Castle)
ハイラルの中枢となる城。城下には賑やかな町を控える。ゼルダや、ハイラル王がいる。城の周りは警備が厳しい。
時の神殿(Temple of Time)
悪心を持つものは決して触れることの出来ない、マスターソードがある。子供のリンクはこれを抜くが、時の勇者として、まだ幼すぎていたため、7年間も時が流れ、大人(時の勇者)になる。ここで、大人と子供の行き来が出来る。
カカリコ村(Kakariko Village)
インパが創立した村。デスマウンテンにつながっており、墓地や風車小屋などがある。ちなみにカカリコ村の曲は、あまり知られていないが、子供の時と大人の時では、曲が違う楽器が使われている。
デスマウンテン(Death Mountain)
ゴロン族の住むゴロンシティがある霊峰。岩石や火山灰が降ってくる危険な場所もある。山頂には、一際大きなゴロン族、ダイゴロンがいる。
ゾーラの里(Zora's Domain)
カカリコ村の南の川の上流に位置し、王国の水源を守るゾーラ族が住む。
ハイリア湖畔(Lake Hylia)
広大な湖。ゲルドの谷を流れる川の行き着く先。釣り堀などがある。ゾーラの里とは水路でつながっている。
ロンロン牧場(Lon Lon Ranch)
ハイラル平原の中央に位置する牧場。マロン、タロン、インゴーの3人で経営している。ロンロン牛乳は栄養満点。
ゲルドの谷(Gerudo Valley)
深い谷で、近くにゲルド族の砦がある。幻影の砂漠への入口。ラテン系の独特なBGMが流れる。

ダンジョン

デクの樹サマの中(Inside the Great Deku Tree)
コキリの森にある。最初のダンジョンで、基本的な動作や謎解きが要求される。裏では表とは違い、いきなり本格的なダンジョンになっている(ボス:甲殻寄生獣ゴーマ)。
ドドンゴの洞窟(Dodongo's Cavern)
デスマウンテン登山道にある。爆弾の使い方が鍵を握る(ボス:猛炎古代竜キングドドンゴ)。
子供時代にクリアする事になってるが大人になってからも入れる。
ジャブジャブ様のお腹(Inside Jabu-Jabu's Belly)
ゾーラの泉にある。唯一非戦闘員と行動を共にするダンジョン。裏版では背景とは合わない牛や岩がある(ボス:電撃旋回虫バリネード)。
森の神殿(Forest Temple)
コキリの村奥、森の聖域にある。ダンジョンの長さ、複雑さが急激に上がる。このゲームでは初めて「カギ」が出てくるダンジョンでもある(ボス:異次元悪霊 ファントムガノン)。
炎の神殿(Fire Temple)
デスマウンテン火口にある。捕らわれたゴロン族を助けてヒントをもらう。なお、GC版と64版とではBGMが微妙に変化している(ボス:灼熱穴居竜ヴァルバジア)。
氷の洞窟(Ice Cavern)
ゾーラの泉にある。氷の性質を利用した仕掛けが多く登場する。裏ゼルダでは表とは違いかなり難易度が上がる。
水の神殿(Water Temple)
ハイリア湖にある。水位をうまく変えて行動する思考力・記憶力・観察力が問われる。裏ゼルダでは地形には合わずドドンゴが大量発生している(ボス:水棲核細胞モーファ)。
井戸の底(Bottom of the Well)
カカリコ村にある。普通では見えない仕掛けや、見えるのに存在しない仕掛けがある。
闇の神殿(Shadow Temple)
カカリコ村の墓地にある。井戸の底と似た性質を持つ。迫り来る針の突いた壁、ギロチンなどグロテスクな仕掛けも少々。ハイラルの血塗られた歴史を秘めるダンジョンであるらしい(ボス:暗黒幻影獣ボンゴボンゴ)。
魂の神殿(Spirit Temple)
幻影の砂漠の巨大邪神像内にある。前半は総合的なテクニック、後半は光を使った謎解きが要求される。裏版は表以上に難しく複雑になってる(ボス:双生魔道師ツインローバ)。
ガノン城(Ganon's Castle)
元ハイラル城にある。最後のダンジョン。今まで登場した謎解きの応用力が試される(ボス:大魔王ガノンドロフ、ガノン)。

オカリナのメロディ

オカリナで吹いたメロディはさまざまな効果をもたらし、それを活用して冒険を進めてゆく。Cボタン群とAボタンを組み合わせてメロディを奏でる。メロディはワープ用とそれ以外とに分けることができる。

通常メロディ

種々の効果をもたらすメロディ。

ゼルダの子守唄(Zelda's Lullaby)
インパから最初に教わるメロディ。ハイラル王家の関係者としての身の証にもなる。バラバラにした看板のそばでこれを奏でると看板が再生する。
エポナの歌(Epona's Song)
マロンから教わる牧場の歌。大人時代ではエポナを呼び寄せることができる。牛に聞かせるとロンロン牛乳をくれる。
サリアの歌(Saria's Song)
サリアから教わる。サリアとの通信機能を持つ。
時の歌(Song of Time)
ゼルダから教わる。時の扉を開けるために必要。また、時の扉と同じ模様が刻まれた青色の巨大ブロック(時のブロック)を消したり現したりすることができる。
嵐の歌(Song of Storms)
風車小屋のグル・グルさんから教わる。嵐を呼び、豪雨を降らせる。
太陽の歌(Sun's Song)
王家の墓内の石碑から習得。昼夜を逆転させる効果の他、リーデットやギブドを長時間行動不能にする事も出来る。クリアのためには必須ではないが、その効果は便利で使用頻度は高い。
カカシの歌(Scarecrow's Song)
自分で自由に作ることができる。ある手順を踏むことで、特定の場所でカカシを呼び出し、フックショットの的として利用可能になる。作らなくてもクリアは可能だが、一部の黄金のスタルチュラやハートのかけらの取得に必須。

ワープ用メロディ

特定の場所にワープするためのメロディ。その地点を初めて訪れた際にシークから教わる(ワープ用メロディーは通常メロディーとは違い、オーケストラ風の演奏になる)。 ※時の神殿で取得する「光のプレリュード」だけは森の神殿をクリアしないと教えてもらえない。

  • 森のメヌエット(Minuet of Forest) - 森の聖域
  • 炎のボレロ(Bolero of Fire) - デスマウンテン火口
  • 水のセレナーデ(Serenade of Water) - ハイリア湖畔
  • 闇のノクターン(Nocturne of Shadow) - 墓地
  • 魂のレクイエム(Requiem of Spirit) - 巨大邪神像前
  • 光のプレリュード(Prelude of Light) - 時の神殿 ※

主要な受賞歴

  • 第2回文化庁メディア芸術祭
    • デジタルアート〔インタラクティブ〕部門大賞
  • 第3回CESA大賞
    • 大賞
    • プログラミング部門賞
  • Milia d'Or Awards
    • Most Impressive Game Play
    • Adventure & Role Playing Games
  • 2nd Annual Interactive Achievement Awards
    • Console Adventure Game of the Year
    • Console Role Playing Game of the Year
    • Console Game of the Year
    • Outstanding Achievement in Interactive Design
    • Outstanding Achievement in Software Engineering
    • GAME OF THE YEAR
  • 1999 Game Developers Choice Awards
    • Most Innovative Game Design
    • Best Console Game
  • BAFTA Interactive Entertainment Awards
    • Innovative Game Award
    • The Games Award
    • The Interactivity Award
    • The Computer Programming Award

漫画

  • 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(姫川明・2000年)
  • 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(谷上俊夫・1999年)

ゼルダの伝説 時のオカリナGC

ゼルダの伝説 時のオカリナGC
The Legend of Zelda: Ocarina of Time Master Quest
ジャンル アクションアドベンチャーゲーム
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
開発元 任天堂
発売元 任天堂
人数 1人
メディア DVDカスタム 8cmディスク1枚
発売日ゼルダの伝説 風のタクト』の予約特典
売上本数 非売品
その他 振動機能対応
テンプレートを表示

ゼルダの伝説 時のオカリナGC』は、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『ゼルダの伝説 風のタクト』の予約特典として配布された作品。当初は予約を行ったその場で渡した店もあったが、すぐに在庫がなくなり、大半は『風のタクト』と同時に渡された。NINTENDO64用ソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ』をゲームキューブ用に移植(説明書内での表記は再現)したものである。エミュレータを使用しているので、ゲームキューブのコントローラーに合わせ、「Z注目」が「L注目」に変更されているなどの細かい部分を除き、基本的にはオリジナルを純粋に移植しており、アレンジなどはなされていない。ただ、後述のように、ガノンドロフの吐血の色など、幾つかの細かい変更が施されている。

本作品には第1作の通称「裏ゼルダ」に因んで、『時のオカリナ』のダンジョン部分が変化した『ゼルダの伝説 時のオカリナGC 裏』(英語名『The Legend of Zelda: Ocarina of Time Master Quest』)も同時に収録されており、ゲームを始める際にどちらで遊ぶか選択できる。因みにこの「裏ゼルダ」は元々64DD用に開発されていたもので、64DDのサービス終了前に完成していたのだが発売はされなかったため、幻のソフトとなっていたものである。

非売品であるため、現在は中古販売店・インターネットオークションなどでのみ入手可能。なお、ゼルダコレクションに収録されている『時のオカリナ』は、このGC版とほぼ同じである。

オリジナル版と移植版の相違点

後期出荷ロム版

  • 炎の神殿のBGMが変更。
  • ガノンドロフの吐血の色が緑になっている。ガノンにとどめを刺すときの出血の色も緑になっている。
  • ミラーシールド、ゲルド族の紋章、ブロックやスイッチの模様などのマークが、トルコ国旗に似たような月と星のマークから、ゲーム中に登場する「ゾーラのサファイア」の様な形に変更されている。

ゲームキューブ版

上記の後期出荷ロム版に加えて、以下のような変更が施されている。

  • 解像度が上がり、画質が若干よくなっている。
  • ゲームキューブのコントローラーの仕様に合わせ、ボタンの色が変更(例:STARTボタン:赤→灰 Bボタン:緑→赤 Aボタン:青→緑)
  • ゲームキューブの仕様に合わせ、メッセージを一部変更(例:振動パック→振動機能 Z注目→L注目)。
  • メモリーカードに保存するため、セーブ時に画面が暗転し「セーブしています…」と表示され、ゲームが不自然に一時停止する。
  • ライクライクに飲み込まれて装備品を奪われると、盾だけが取り戻せなくなっている。
  • エンディング、ガノン城の崩壊シーンのムービーなどが劣化している(処理が若干早くなっていたり、処理が早すぎたところでは動きが鈍くなっていたりなど)。

バーチャルコンソール版

上記の後期出荷ロム版に加えて、以下のような変更が施されている。

  • 解像度が上がり、画質が若干よくなっている。
  • 振動機能がないため、もだえ石が使えない。
  • 処理落ち、音飛びが若干多い。
  • エンディング、ガノン城の崩壊シーンの処理がゲームキューブ版、ロム前期型&ロム後期型とは逆に遅くなっている。

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ 週刊ファミ通 979号より。 なお、同誌1000号で行われた「読者が選ぶ未来に伝えたいゲーム」というアンケートでは6位とNINTENDO64作品として唯一TOP10入りした。
文化庁メディア芸術祭デジタルアート[インタラクティブ]部門大賞
第1回 平成9年度
第2回 平成10年度
ゼルダの伝説 時のオカリナ
宮本茂
第3回 平成11年度
AIBO(ERS-110)』
大槻正空山基

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