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「勇気」の版間の差分

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'''勇気'''(ゆうき)とは、普通の人が、[[恐怖]]、[[不安]]、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じる事を恐れずに(自分の信念を貫き)向かっていく積極的で強い心意気の事。勇ましい強い心をいう。男気(おとこぎ)。語義解によれば、いさむ(強)にはつよい、悪い、乱暴の意を含む。
'''勇気'''(ゆうき)とは、普通の人が、[[恐怖]]、[[不安]]、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じる事を恐れずに(自分の信念を貫き)向かっていく積極的で強い心意気の事。勇ましい強い心をいう。男気(おとこぎ)。語義解によれば、いさむ(強)にはつよい、悪い、乱暴の意を含む。


類義語に「勇猛」、「勇敢」「勇壮(雄壮)」「剛勇」等があり、勇気を使った四字熟語では「勇気百倍」、「勇気凛々」等がある。又、強く、雄々しいイメージから男子の名前に好んでつけられる。<!--なお、その場合の漢字は「勇気」という漢字に限らず、他の漢字にする事も多い。(例:祐樹など。)また、女子の名前や日本人の姓でもある。漢字表記は、他の表記が多い。←別の漢字を使っているのであれば、そもそも「勇気」の意味を持たせていないのではないですか-->
類義語に「勇猛」、「勇敢」「勇壮雄壮」「剛勇」等があり、勇気を使った四字熟語では「勇気百倍」、「勇気凛々」等がある。又、強く、雄々しいイメージから男子の名前に好んでつけられる。<!--なお、その場合の漢字は「勇気」という漢字に限らず、他の漢字にする事も多い。例:祐樹など。また、女子の名前や日本人の姓でもある。漢字表記は、他の表記が多い。←別の漢字を使っているのであれば、そもそも「勇気」の意味を持たせていないのではないですか-->


相手を励まし、勇気を与える事を'''勇気づける'''という。又、'''勇を鼓()す'''というと、勇気を奮い起こす意になる。
相手を励まし、勇気を与える事を'''勇気づける'''という。又、'''勇を鼓す'''というと、勇気を奮い起こす意になる。


徳目の一つとして、[[古代ギリシア]]などでは重視された。
徳目の一つとして、[[古代ギリシア]]などでは重視された。
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== 哲学における勇気の考察 ==
== 哲学における勇気の考察 ==
[[プラトン]]は著書「ラケス」において、[[ソクラテス]]による"勇気"の考察を紹介している。
[[プラトン]]は著書「ラケス」において、[[ソクラテス]]による"勇気"の考察を紹介している。

勇気とは、「恐るべきものと恐るべからざるものとを識別することなり」
勇気とは、「恐るべきものと恐るべからざるものとを識別することなり」


「勇にして礼無ければ則ち乱す」(勇気も度が過ぎると乱暴なだけである) 出典-「論語」
「勇にして礼無ければ則ち乱す」勇気も度が過ぎると乱暴なだけである出典-「論語」


「義を見てなさざるは勇なきなり」([[孔子]]: [[論語]]・為政)
「義を見てなさざるは勇なきなり」[[孔子]]: [[論語]]・為政


「戦場に駆け入りて討死するはいとやすき業にていかなる無下の者にてもなしえらるべし。生くべき時は生き死すべき時にのみ死するを真の勇とはいうなり」([[徳川光圀]])
「戦場に駆け入りて討死するはいとやすき業にていかなる無下の者にてもなしえらるべし。生くべき時は生き死すべき時にのみ死するを真の勇とはいうなり」[[徳川光圀]]


== 様々な勇気 ==
== 様々な勇気 ==
一概に「勇気」と言っても様々な種類がある。例えば、正義のための勇気なら「義勇」になる。ここでは様々な勇気を紹介する。
一概に「勇気」と言っても様々な種類がある。例えば、正義のための勇気なら「義勇」になる。ここでは様々な勇気を紹介する。
*義勇(正義のための勇気)
*義勇正義のための勇気
*知()(知恵と勇気)
*知知恵と勇気
*沈勇(勇気があり、落ち着いている)
*沈勇勇気があり、落ち着いている
*蛮勇(乱暴で、向こう見ずな勇気)
*蛮勇乱暴で、向こう見ずな勇気
*武勇(武術に優れており、勇ましい)
*武勇武術に優れており、勇ましい


==四字熟語==
==四字熟語==

2008年9月7日 (日) 15:36時点における版

勇気(ゆうき)とは、普通の人が、恐怖不安、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じる事を恐れずに(自分の信念を貫き)向かっていく積極的で強い心意気の事。勇ましい強い心をいう。男気(おとこぎ)。語義解によれば、いさむ(強)にはつよい、悪い、乱暴の意を含む。

類義語に「勇猛」、「勇敢」「勇壮(雄壮)」「剛勇」等があり、勇気を使った四字熟語では「勇気百倍」、「勇気凛々」等がある。又、強く、雄々しいイメージから男子の名前に好んでつけられる。

相手を励まし、勇気を与える事を勇気づけるという。又、勇を鼓(こ)すというと、勇気を奮い起こす意になる。

徳目の一つとして、古代ギリシアなどでは重視された。

哲学における勇気の考察

プラトンは著書「ラケス」において、ソクラテスによる"勇気"の考察を紹介している。

勇気とは、「恐るべきものと恐るべからざるものとを識別することなり」

「勇にして礼無ければ則ち乱す」(勇気も度が過ぎると乱暴なだけである)出典-「論語」

「義を見てなさざるは勇なきなり」(孔子: 論語・為政)

「戦場に駆け入りて討死するはいとやすき業にていかなる無下の者にてもなしえらるべし。生くべき時は生き死すべき時にのみ死するを真の勇とはいうなり」(徳川光圀

様々な勇気

一概に「勇気」と言っても様々な種類がある。例えば、正義のための勇気なら「義勇」になる。ここでは様々な勇気を紹介する。

  • 義勇(正義のための勇気)
  • 知(智)勇(知恵と勇気)
  • 沈勇(勇気があり、落ち着いている)
  • 蛮勇(乱暴で、向こう見ずな勇気)
  • 武勇(武術に優れており、勇ましい)

四字熟語

勇気に関連した四字熟語を掲載する。

  • 勇気百倍
  • 勇気凛々
  • 勇往邁進
  • 勇猛果敢

関連項目