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「A1グランプリ」の版間の差分

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決勝レースは開催週の日曜日(開催国の日付)に開催されスプリントレース、フィーチャーレースの2ヒート制で行われる。両レースとも上位入賞チームにポイントと[[ファステストラップ]]に1ポイントが与えられる。
決勝レースは開催週の日曜日(開催国の日付)に開催されスプリントレース、フィーチャーレースの2ヒート制で行われる。両レースとも上位入賞チームにポイントと[[ファステストラップ]]に1ポイントが与えられる。
* スプリントレースは[[ローカル]]時間11時から開始され予選で決定した順位を元に全車が隊列を組み、[[ローリングスタート]]でレースが開始され24分と1ラップで争われる。また、2008-2009年シーズンからは4ラップから8ラップ間にピットインを1回すること義務けられている。<!--の制限時間もしくは50[[キロメートル|km]]の距離で争われる。-->
* スプリントレースは[[ローカル]]時間11時から開始され予選で決定した順位を元に全車が隊列を組み、[[ローリングスタート]]でレースが開始され24分と1ラップで争われる。また、2008-2009年シーズンからは4ラップから8ラップ間にピットインを1回すること義務けられている。<!--の制限時間もしくは50[[キロメートル|km]]の距離で争われる。-->


* フィーチャーレースはローカル時間15時から開始され[[フォーミュラ1|F1]]等と同じく、静止した状態から[[スタンディングスタート]]でレース開始。69分と1ラップの制限時間もしくは180[[キロメートル|km]]の距離で順位を競う<ref>[http://www.a1gp.com/About/WhatIsA1GP.aspx What is A1GP?](a1gp.com)</ref>。また、初年度から[[2006年から2007年のA1グランプリ|2006-2007年シーズン]]まではピットインをする義務は1回であったが[[2007年から2008年のA1グランプリ|2007-2008年シーズン]]からピットインを2回すること義務ずけられている。
* フィーチャーレースはローカル時間15時から開始され[[フォーミュラ1|F1]]等と同じく、静止した状態から[[スタンディングスタート]]でレース開始。69分と1ラップの制限時間もしくは180[[キロメートル|km]]の距離で順位を競う<ref>[http://www.a1gp.com/About/WhatIsA1GP.aspx What is A1GP?](a1gp.com)</ref>。また、初年度から[[2006年から2007年のA1グランプリ|2006-2007年シーズン]]まではピットインをする義務は1回であったが[[2007年から2008年のA1グランプリ|2007-2008年シーズン]]からピットインを2回すること義務ずけられている。

2008年10月7日 (火) 12:28時点における版

A1グランプリ英語: A1 Grand Prix・A1GP)は、モータースポーツにおける国別対抗戦「モータースポーツにおけるワールドカップ」という位置づけとして2005年より他の多くのカテゴリと異なり、秋開幕・春閉幕という形で開催されている。

概要

2004年ドバイの皇太子ハムダン・ビン=ムハンマド・アール=マクトゥームが提唱し、アール=マクトゥーム会長とする団体が主催し中東や欧米諸国、東南アジアアフリカ中華人民共和国オーストラリアなどで開催されている。2006年9月29日に創設者のアール=マクトゥームが自身の持つA1GPの株式をRAB Capital社に売却したことから2006-2007年シーズンからはCEOピーター・ダ・シルヴァ(Pete da Silva)、A1GP創設時のメンバーであるトニー・ティシェイラ(Tony Teixeira)が会長に就任した[1]

初年度から予選と決勝レースの模様をインターネットで無料でブロードバンド配信(一時期、有料配信されていた)するなどの思い切った試みで、それまでフォーミュラカーレースへの参戦実績が全く無かった国々を中心に、徐々にではあるが新たな客層を開拓しつつある。また同時に初年度からテレビ放送もされており2008-2009年シーズンからはハイビジョン放送(HDTV)で150ヶ国以上で放映されている[2]。(日本においては放映されていない。)

通常、モータースポーツがオフシーズンに入る秋・冬の開催ということでメディアからの注目度も高く、これまでのところは比較的成功を収めている。ただ、本シリーズからスタードライバーといえる存在を生み出せていない点や、2007年よりほぼ同時期に開催されている「GP2アジアシリーズ」など対抗カテゴリーも登場してきている点など、今後に向けた課題も多い。

2007年10月11日に、2008-2009年シーズンから2014年までの6年間フェラーリからエンジンとシャシーが提供されシリーズ名にも「Powered by Ferrari」の名称が冠せられるいる。また今後、A1GPへの出場を争うための地方選手権となるA2GPの構想もあるとも発表されいる[3]

チーム

チームは参加国それぞれの代表チームとして参戦し各国の有力レーシングチームが最大10人1組としてA1グランプリチームを組成してエントリーしているが、マシンメンテナンスの能力を持たないチームも存在するため、イギリスカーリンモータースポーツフランスDAMSなどといった有力チームが国の垣根を越えてメンテナンスを請け負うなどの対応が行われている。

ドライバーは国際B級ライセンスを持ち、参加国の国籍を有する者ならば誰でも参加可能とされており、練習走行から決勝2レースをそれぞれ最大3人の別のドライバーが走行する事も可能であり。GP2参加国によってはGP2IRL等の他カテゴリーのレギュラードライバーや元F1ドライバーが参戦している例もある。日本からは、2005-2006年シーズン福田良野田英樹の2名をドライバーに起用した日本チームが参戦していたが、第3戦を欠場し前記の2名に代わって、下田隼成が第4戦より参戦していた。2006-2007シーズンは日本からの参戦はない。

競技の進行方法

ルーキーセッション・フリー走行
  • ルーキーセッションは開催週の金曜日(開催国の日付)の午前と午後に60分のセッションを2回行われていたが2007-2008年シーズンからは午前に90分のセッションを1回行われる。(ザントフォールトでは騒音問題があり行なわれない。)
    • ルーキーセッションの参加条件として6戦未満のレース参戦経験と28歳未満のドライバーであることが条件であったが2008-2009年シーズンから年齢制限が撤廃された。その代わりに過去にF1GP2チャンプカーIRLFNを経験しているドライバーは参加が許されなくなった。
  • フリー走行は開催週の金曜日(開催国の日付)の午後と土曜日の午前に60分間のセッションを2回行われる。
予選

予選は開催週の土曜日(開催国の日付)のローカル時間14時から開催され15分を1セッションとして4回行われる。2006-2007シーズンまでは4セッション行い各セッションのベストタイム2つを合計したタイムでフィーチャーレースのグリッドが決定しスプリントレースのスーティンググリッドはフィーチャレースの結果順であったが2007-2008シーズンから前半2回のセッションでスプリントレースのスターティンググリッドが決められる。後半2回のセッションでフィーチャーレースのスプリントレースのスターティンググリッドが決められる。2008-2009年シーズンから各セッション15分が10分に変更された。

決勝

決勝レースは開催週の日曜日(開催国の日付)に開催されスプリントレース、フィーチャーレースの2ヒート制で行われる。両レースとも上位入賞チームにポイントとファステストラップに1ポイントが与えられる。

  • スプリントレースはローカル時間11時から開始され予選で決定した順位を元に全車が隊列を組み、ローリングスタートでレースが開始され24分と1ラップで争われる。また、2008-2009年シーズンからは4ラップから8ラップ間にピットインを1回すること義務づけられている。
  • フィーチャーレースはローカル時間15時から開始されF1等と同じく、静止した状態からスタンディングスタートでレース開始。69分と1ラップの制限時間もしくは180kmの距離で順位を競う[4]。また、初年度から2006-2007年シーズンまではピットインをする義務は1回であったが2007-2008年シーズンからピットインを2回すること義務ずけられている。

マシン

2005-2008年のマシン(ローラザイテッククーパー
2005年から2008年まで使用されたA1マシン。(A1チーム マレーシア 2006年)

マシンはワンメイクとなっており、シリーズ初年度の2005-2006年シーズンから2007-2008年シーズンまではローラ製シャシーにザイテック社製のZA1348・V8エンジン(3.4リットル/最大550馬力)、クーパー社製のスリックタイヤを採用していた。A1マシンの特徴としては、純粋にドライバーの腕を競う意味で特殊なドライバーアシスト機能が一切搭載されていない他、レース中決められた回数のみエンジン出力を高める事が出来る「パワーブーストボタン」が備えられている点が挙げられる。

環境問題への配慮から、2007-2008シーズンからはバイオ燃料を使用すること(インフラ整備の遅れから使用が延期されていたが、第5戦ニュージーランドから使用が開始される)になった。この燃料は、砂糖大根から製造されたバイオマスエタノールガソリンに30%混同した「E30」で、二酸化炭素の排出量が約20%低減されると予測されてる。

2008年- のマシン(フェラーリミシュラン

2008-2009年シーズンからは、新たにフェラーリは向こう6年間に渡りエンジン・シャシーを供給することが発表され当初、一部報道によればシャシーはスクーデリア・フェラーリF1マシンであるF2007に準拠したものになるほか、エンジン出力も650~700馬力と従来よりもパワーアップすると伝えられていた[5]がシャシーは2004年にスクーデリア・フェラーリが使用しいたF1マシン、F2004を新たにスクーデリア・フェラーリのロリー・バーンなどが改良したシャシーを採用しエンジンは600馬力V8エンジンが採用されるおり[6]タイヤにおいてはミシュラン社製のスリックタイヤが採用されている。また、パワーブーストボタンも引き続き備えられている。燃料にはガソリンに150リットルの容量に対し最大50%までバイオマスエタノールを混合できるバイオ燃料をシェルが提供している。

詳しいマシンスペックはThe A1GP Powered by Ferrari car - a1gp.com(英語)を参照。

チーム及びシリーズ成績

チーム 2005-2006 シーズン 2006-2007 シーズン 2007-2008 シーズン 2008-2009 シーズン
A1チーム アイルランド
8位
18位
6位
A1チーム アメリカ
16位
9位
12位
A1チーム イギリス
3位
3位
3位
A1チーム イタリア
14位
7位
18位
A1チーム インド
24位
19位
10位
A1チーム インドネシア
18位
21位
21位
A1チーム オランダ
7位
5位
7位
A1チーム オーストラリア
13位
13位
17位
A1チーム オーストリア
19位
-
-
-
A1チーム カナダ
10位
11位
9位
A1チーム 韓国
-
-
-
A1チーム ギリシャ
-
24位
-
-
A1チーム スイス
2位
8位
1位
A1チーム チェコ
12位
12位
19位
-
A1チーム 中国
22位
15位
13位
A1チーム シンガポール
-
20位
-
-
A1チーム ドイツ
15位
1位
8位
A1チーム 日本
21位
-
-
-
A1チーム ニュージーランド
4位
2位
2位
A1チーム パキスタン
20位
22位
20位
A1チーム フランス
1位
4位
4位
A1チーム ブラジル
6位
17位
14位
A1チーム ポルトガル
9位
16位
11位
A1チーム マレーシア
5位
6位
15位
A1チーム 南アフリカ
17位
14位
5位
A1チーム メキシコ
11位
10位
16位
A1チーム モナコ
-
-
-
A1チーム レバノン
23位
23位
22位
A1チーム ロシア
25位
-
-
-

脚注

  1. ^ Maktoum to sell stake in A1 GP(pitpass.com 2006年9月29日記事)
  2. ^ Where to watch A1GP this season(a1gp.com 2008年9月22日)
  3. ^ A1GP, powered by Ferrari(grandprix.com 2007年10月11日記事)
  4. ^ What is A1GP?(a1gp.com)
  5. ^ 東京中日スポーツ・2007年10月13日付 24面
  6. ^ FIRST PICTURE: The new A1GP car(a1gp.com 2008年5月12日)

外部リンク