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'''iPhone'''(アイフォーン)とは[[アップル インコーポレイテッド|アップル]]製の[[スマートフォン]]の名称、またはシリーズ全体の総称である。[[2007年]][[1月9日]]に発表され、同年[[6月29日]]に[[アメリカ合衆国]]にて発売された。



2008年10月8日 (水) 05:25時点における版


iPhone (イラスト)
キャリア AT&T
テレフォニカ
T-モバイル
オレンジ
ボーダフォン
TIM
シンガポール・テレコム
ロジャース・ワイヤレス
ソフトバンク
テルストラ
アメリカ・モビル
テリアソネラ
スイスコム
ハチソン・テレコム
ビンペルコム
メガフォン
モバイル・テレシステムズ
製造 アップル
発売日 2008年7月11日
概要
OS OS X iPhone 2.1 (5F136)
CPU ARM 1176 412MHz
音声通信方式 3GW-CDMA
2GGSM
(3G:850/1900/2100MHz
850/900/1800/1900MHz)
データ通信方式 3G:HSDPA
2G:EDGE、GPRS
Wi-Fi (b/g)
形状 ストレート式
サイズ 115.5 × 62.1 × 12.3 mm
質量 133 g
連続通話時間 3G:約5時間
2G:約10時間
連続待受時間 約300時間
内部メモリ Mobile DDR SDRAM 128MB
外部メモリ 非対応
日本語入力 あり
FeliCa なし
赤外線通信機能 なし
Bluetooth 2.0+EDR
放送受信機能 非対応
備考 加速度センサー搭載、3G網連続インターネット利用時間:最大5時間、Wi-Fi連続インターネット利用時間:最大6時間
メインディスプレイ
方式 カラー液晶ディスプレイ
解像度 320x480ドット(163ppi
サイズ 3.5インチ
表示色数 -
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
画素数・方式 約200万画素
機能 なし
サブカメラ
なし
カラーバリエーション
ブラック(8GB、16GB)
ホワイト(16GBのみ)
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

iPhone(アイフォーン)とはアップル製のスマートフォンの名称、またはシリーズ全体の総称である。2007年1月9日に発表され、同年6月29日アメリカ合衆国にて発売された。

後継モデルのiPhone 3G(第2世代のiPhone)は2008年6月9日WWDC 2008基調講演にて日本を含む22カ国で2008年7月11日より発売されると発表され[1]、日本では2008年6月4日ソフトバンクモバイルがiPhoneの販売に関する契約を発表し[2]2008年7月11日に発売された[1]

概要

キーパッドを廃しタッチパネル主体としたデザインが特徴的である。iPhoneの他にもモトローラなどがタッチパネルを採用した端末をリリースしているが、マルチタッチとした点が従来のタッチパネル端末と異なる。

年表

  • 2007年
    • 1月9日 - Macworldで初代iPhoneが発表された。
    • 1月10日 - シスコシステムズが商標権を不当に侵害されたとしてアップルを提訴。
    • 2月21日 - シスコとアップルは両社で自由に世界中でiPhoneの商標を使うことが出来るという合意に達した[3][4]
    • 6月29日 - アメリカ合衆国で販売開始。
    • 9月10日 - 前日(9月9日)の時点で販売台数100万台となったことが発表された[5]
    • 11月9日 - イギリス、ドイツで販売開始。
    • 11月29日 - フランスで販売開始。
  • 2008年
    • 1月15日 - 販売台数が400万台となった事が発表された[6]
    • 2月5日 - 16GBモデル発表、販売開始[7]
    • 3月 - 3月末時点で累計販売台数は540万台と公表[8]
    • 5月 - 中南米、オーストラリア、チェコ、エジプト、ギリシャ、イタリア、インド、ポルトガル、ニュージーランド、南アフリカ、トルコ、カナダでの発売が決定した。
    • 6月4日 - ソフトバンクモバイルがアップルとの契約締結を発表[9]
    • 6月9日 - iPhone 3Gを日本を含む22カ国で7月11日より販売すると発表[10]。販売台数は600万台に達したと発表[11]
    • 6月8日 - ソフトバンクモバイルがiPhone 3Gを7月11日販売すると発表。
    • 7月11日 - ソフトバンクモバイルがiPhone 3Gを12時から、表参道店では7時から(MNPは9時から)販売。
    • 7月14日 - iPhone 3G の販売台数が3日間で世界で100万台を突破[12]。App Storeによる、アプリケーションのダウンロード数は1000万を突破[13]

主な仕様(テンプレート以外)

  • 搭載CPUの型番は339S0030 ARM。最高動作周波数は620MHzだがiPhoneでは412MHzに抑えられている。バージョン1.1.2から動作周波数が400MHzから412MHzに引き上げられた[14]
  • GSM/EDGEベースバンドチップはインフィニオン・テクノロジーズ社製が確認されているが、今後変更される可能性もありうる。
  • 無線LANチップはMarvell社製 88W8686が確認されているが、今後変更される可能性もありうる。
  • フラッシュメモリサムスン電子社製が確認されているが、今後変更される可能性もありうる。
  • Wolfson Microelectronics社製、WM8758BG Audio Codecを搭載(D/Aコンバータ)。
  • マルチタッチスクリーンインターフェース(同時入力1キー)。
  • スクリーンキーボードQWERTY)。
  • 脱着不能の内蔵バッテリー。
  • メッセンジャー機能。

オペレーティングシステム

iPhoneのオペレーティングシステムはアップルによってOS X iPhoneと呼ばれている[15]。OS X iPhoneはCocoaCore Animationを備えるMac OS X v10.5のサブセットと目されており、マルチタッチスクリーンによるユーザーインターフェイスを備えている。

オープンソースDarwinベースで開発環境やAPI等も公開されているMac OS Xと違い非公開な環境であり基本的にサードパーティの参入は認めていなかった[16]が、現在では認めている。2008年6月に初めてiPhoneおよびiPod touch向けネイティブアプリケーションソフトウェア開発キット(SDK)が提供された。iPhone 3Gの発売と同時にApp Storeのサービスを開始し、第1世代iPhone及びiPod touch向けにiPhone 2.0のアップデートを公開した。なおアプリケーション開発の自由度については、セキュリティ面を考慮し全てのソフトをApp Store経由で配布する為、アップルにより承認されたもののみとなる[17][18]

2008年9月12日、iPhone 2.1配布開始。改良点は、

  • 通話発信時のエラーと通話中のエラーによる回線切断の発生頻度の減少
  • ほとんどのユーザを対象としたバッテリー寿命の劇的な向上
  • iTunesへのバックアップの所要時間の劇的な減少
  • メールの信頼性の向上(特にPOPおよびExchangeアカウントのメールフェッチ時)
  • 他社製アプリケーションのインストールの速度の向上
  • 他社製アプリケーションが多数インストールされている場合にハングおよびクラッシュを生じる問題の修正
  • SMSのパフォーマンスの向上
  • アドレスデータの読み込みおよび検索速度の向上
  • 3G信号強度表示の正確性の向上
  • SMSの着信音繰り返し機能(2回まで追加可能)
  • パスコード入力に10回失敗後のデータ消去オプション
  • Geniusプレイリストの作成機能

など。他のアップデートとして新たな日本語連文節変換機能が確認されている[19]

機能

電話
初代iPhoneはクワッドバンドGSM端末であり、通信方式にGSMを採用していない国(日本、韓国)では使用できなかったが、その後発表されたiPhone 3GUMTS方式による3Gに対応し、日本国内で使用可能となった。
無線アクセス
Bluetooth 2.0による無線PAN、IEEE 802.11b/gによるWi-Fi無線LANEDGE(規格上最大473.6kbps)およびGPRS(規格上最大171.2kbps)パケット通信規格による無線WANなど、多様な無線アクセスを内蔵。
マルチタッチスクリーンによる直感的操作
キー入力やスタイラスなどは必要なく、指で直接画面上のアイコンやキーボード、ボタン等に触れるマルチタッチスクリーン方式を採用している。また他社にない独自の操作法を採用し、フリック(はじく)、タップ(軽く叩く)、ピンチ(つまむ)の3種類のシンプルな動作により直感的な操作ができるため他の多くの携帯電話のように、基本操作を覚えるだけでも分厚いマニュアルを読破しなければならない煩わしさはない。これらの操作のうち主に画像の拡大縮小に用いられるピンチは両手でiPhoneを持つ必要があるため、電車内などでのiPhoneの取り扱いが困難だという意見もあるが、実際はSafariでのウェブ閲覧などはダブルタップによる代用により片手でも快適に操作を行うことができる。その他メール、通話、iPodの操作なども問題なく片手・両手の両方で扱える。
写真
写真管理ソフトウェアにより写真をアップロード、表示、メールに添付する事が出来る。マルチタッチで自由に拡大したり、回転させたり出来る。
動画
3.5インチのワイドディスプレイでテレビ番組、映画などを見ることが出来る。また、アップルとYouTubeの提携によりiPhoneに最適化された(H.264)YouTubeが利用可能である。
インターネット
搭載されているSafariはRSSやタブブラウズに対応している。JavaおよびFlashには対応していない。携帯端末専用サイトは閲覧不可。
メール
MMSは利用できないが、一般のPOP3、IMAPメールサーバに接続することが可能である。米国Yahoo! Mail(@yahoo.com)に関しては携帯メールのようなプッシュ型電子メール(自動受信)にも対応したメールが利用可能である。
ソフトバンクにおいてはiPhone 3G利用者にはiPhone用ドメイン(@i.softbank.jp)の受信通知機能付きのメールアドレスが付与される。E-mailはiPhoneに保存されないので、残しておきたいものはPC等から別にアクセスして保存しておく必要がある。
SMS
SMSiChatを思わせる吹出しを使った対話形式で、メッセージが表示される。最大670文字まで送信できる。
地図
アップルとGoogleの提携により、iPhoneに最適化されたGoogle Mapsが利用可能である。最新版のiPhone OSだとWi-Fiホットスポットや携帯電話基地局から自分の位置情報を取得できる。iPhone 3GではGPSを搭載したことにより、精度の高い位置情報を取得できる。
音楽
音楽ライブラリのレイアウトはこれまでのiPodから変更され、より分かりやすいセクション、大きなフォントになっている。Cover Flowにより、iTunesのようなカバーを写真ライブラリで表示可能である。
センサー
iPhoneは、3つの異なるセンサーを搭載している。
  1. 近接センサーで、iPhoneを耳の側に持って行くと誤作動が起きないようにタッチスクリーンが無効化される。
  2. 輝度センサーで、周囲の明るさによって自動的にタッチスクリーンの明るさを調整しバッテリを節約する。
  3. 加速度センサーで、本体を縦や横に回転させるだけで自動的に画面の表示を縦と横に切り替える事が出来る。
カメラ
2メガピクセルカメラを搭載。ボタンはシャッターのみで機能設定、オートフォーカス、ライト、動画撮影機能等は搭載されていない。
ウィジェット
天気予報、株価が見られるウィジェットがプリインストールされている。
その他の機能
iTunesやMobileMeからアドレスブック、E-mailアカウント、ブラウザのブックマークの情報を同期できる。
iPhoneのカレンダー相当ソフトはiPhone単独での予定の追加機能とパソコンへの再同期をサポートしている。iPodは曲の再生回数、レイティング、On-The-Goプレイリスト以外のパソコンへの再同期を出来なかった。

他のスマートフォンの多くと同じようにグローバルモデルであるため、現在多くの日本製の通常の携帯端末に搭載されているワンセグおサイフケータイ機能(FeliCa非搭載)、着うたの購入といった日本独自のサービスは利用できない。また、iPod同様ユーザ自身での電池交換は認められておらず、有料(9,800円)で本体ごと交換してもらう必要がある。

コスト
アメリカの試算調査会社iSuppliによると、iPhoneの部品等コストから算出した利益率は最大53.1パーセントである[20]

iPod touch との相違点

iPhone と iPod touchハードウェアソフトウェア共に共通点が多い。 iPhone のみで使用可能な機能は以下の通り。

販売・価格・契約

アップルは今後、以下のスケジュールで入手可能になると発表している。

アメリカ

初代iPhoneでは iPhoneのアメリカ合衆国でのキャリアはAT&T Mobilityのみであり、初代の価格は2年間契約の縛り付きで8GBモデルがUS$399、16GBモデルがUS$499であった。また従来までの携帯電話と異なり、ユーザー使用月間料金の一定の割合がオペレータ(アメリカではAT&T)からアップルへ支払われる収入配分方式(Revenue Sharing)をとっている。アメリカでは従来までの携帯電話は、ほとんど全て端末の売りきりであった。2代目の価格は8GBモデルU$199, 16GBモデルUS$299である。

契約するためには、まずApple StoreもしくはAT&TストアでiPhoneを単に購入したのち自宅のPCもしくはMac上のiTunesを使ってインターネット経由でiPhoneのアクティベートおよびiPhone専用料金プランの選択を行うという形式を取っていたが、2008年6月9日に店頭にて契約とアクティベーションを行う形態へ変更された。番号ポータビリティの手続き等も全てiTunes上で可能であり、徹底してAT&Tのセールスパーソンの関与を省いている。iPhoneのデータ通信はどのプランを選択しても定額になっている。契約に際し、クレジットチェックがAT&Tによっておこなわれるため、アメリカでソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)を所持していない、もしくはクレジットスコアが低かったりするとAT&Tの提示する後払い方式のプランでは契約できなくなる。プリペイド式のプランを選択する事も可能であるが、プリペイド式は後払い式よりも料金が高い。

アップルは2007年9月5日に、ホリデーシーズンに向け8GBモデルの販売価格の599ドルから399ドルへの値下げと4GBモデルの生産停止および在庫限り299ドルへの値下げを発表した。2007年9月7日に、599ドルでのiPhone購入者の抗議を受け値下げ前にiPhoneを購入しリベート等を受け取っていない顧客向けに100ドルのAppleStoreクレジットを配布すると発表した[21]

  • 月額使用料
    • $59.99(450分)
    • $79.99(900分)
    • $99.99(1,350分)
    • $119.99(2,000分)
    • $169.99(4,000分)
    • $219.99(6,000分)

ヨーロッパ

イギリスにおける独占販売キャリアはO2ドイツではT-Mobileフランスではorange(フランステレコム)と発表された。フランスでは法律との兼ね合いでSIMロックなしのモデルも発売されている。ドイツにおいても裁判所の命令を受け、一時T-mobileとの契約なしで販売された[22][23]

価格はイギリスで税込み269ポンド、ドイツで399ユーロ、フランスでは価格は料金プランによって399、549、649ユーロの3種類(価格は全て2007年12月現在)。SIMフリー機は999ユーロ。

日本

日本における販売キャリアはソフトバンクモバイルである。価格、サービス概要に関しては2008年7月4日、同社のサイト[24]で公開された。

日本国内での発売日は2008年7月11日で、ソフトバンクショップと一部の家電量販店で一斉に販売開始された。なお、日本のApple Storeでは本体の販売は行わず、デモ機の展示、ワークショップ、購入後のサポート及び各種アクセサリーの販売のみに留まっている。

iPhoneの仕様・インターフェイス・操作性は、最近日本で販売される携帯電話と異なるため、販売店ではiPhoneを販売する前に、「iPhone3G ご契約に際してご注意項目」を説明し、内容を確認した旨のサインを求めている。

料金

  • 8GBモデル:69,120円
  • 16GBモデル:80,640円

両モデルとも、新スーパーボーナスでの購入の場合、毎月の基本料金や各種オプション料金から1,920円引き×24回(24回払いまたは一括払いの場合)の「スーパーボーナス特別割引」が適用される。なお、契約変更・買い増しの場合は若干金額が異なる。

2008年8月利用分より[25][26]

8GBモデルを24回払いで購入した場合の料金(例)
項目 月額換算
ホワイトプラン(i) 980円
パケット定額フル 1,029円~5,985円
S!ベーシックパック(i) 315円
新スーパーボーナス特別割引
(最大24回)
-1,920円
端末購入代金 2880円
最低支払額
(3か月目~26か月目)
3,284円

※ 上記例の場合、1~2か月目および27か月目以降の最低支払額は2,324円

料金プランはホワイトプラン(i)のほか、ゴールドプラン(i)やブループラン(i) なども選択可能。 ただし、どの料金プランでもパケット定額フル(月額1,029~5,985円)とS!ベーシックパック(i)(月額315円)の利用が必須となるため、 iPhone 3G 利用者の毎月の電話サービス利用料は2,324円(ホワイトプラン(i) の場合)からとなり、ここから最大24回にわたって特別割引分が引かれ、また分割払いの場合は割賦金がさらに加算されることになる。

また、保証サービスはソフトバンクの「あんしん保証パック」ではなく、Apple の「AppleCare Protection Plan for iPhone」を利用することになる。落下など、取り扱い上の不注意による事故は、AppleCare Protection Plan for iPhone の適用外となるため、全損扱いとなる場合は、8GBの場合51,975円、16GBの場合63,525円がかかる。

MMS

iPhoneはMMSを利用できない。そのためにS!メール(MMS)を利用することができず、iPhone専用のメールボックス@i.softbank.jp形式のEメール(i)[27]が用意されている(絵文字やデコレメール(一部は受信可能。送信は不可)は利用不可)。またYahoo!ケータイも利用できないなどの制限がある。

USIMカード

USIMカードはiPhone専用となり、既存のSoftBank 3G契約のUSIMカードは使用できない。逆にiPhone専用のUSIMカードを他のSoftBank 3G端末に使用することもできない(しかし、SIMロックフリーの端末では使用できるとの報告あり)。

次世代移行へのテストケース

日本では現在第三世代携帯電話が主力であるが、このiPhoneはその次の世代の携帯電話システムのテストケースと見なすこともできる。総務省は、日本の携帯電話事業においても「端末と通信キャリアの分離」を最近の方針としており、制度移行のため段階的に様々な施策を行っている。

日本の携帯電話事業においては、それまで通信事業者が端末の開発においても主導的な立場をとっていたが、iPhoneに関してはあくまでもアップル社が端末の開発と商品販売についての主導権を握っており、ソフトバンクモバイルは販売代理と通信回線の提供を行っているにすぎない。通信事業者は、完全分離が実現すると端末の開発には一切関与できなくなることから、今後の事業展開にあたって、iPhoneの行方に注目している。

販売台数

2007年9月10日には、前日の時点で販売台数100万台となったことが発表された[5]。2008年5月末現在、欧米など6カ国での販売台数は600万台に達した[11]。アップルは2008年末までに累計1000万台の販売を目指している。

米市場調査会社IDCによると、米国スマートフォン市場におけるアップルのシェアは19.2%。ちなみにカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)が販売する「BlackBerry」(ブラックベリー)のシェア44.5%には及ばないが、パームのシェア13.4%を上回る[28]

日本においては、iPhoneの新規発売に際しては、元々からの話題性の高さもあったにせよ、アップルが予約販売を認めなかった為に、全国各地で購入希望者の行列が作られ、携帯電話の新機種発売としては異例の盛り上がりを見せた。日本における販売台数は公開されていないが、ソフトバンクモバイルの販売ランキングでは、iPhone 3G(16Gバイト)が2008年9月14日時点で10週連続首位であり[29]、発売当初1ヶ月間の異常な程の人気はないが、総合ランキングでも依然として10位である[30]

携帯電話業界のいくつかの販売データから合わせて計算すると、iPhoneは月に約8万4千台の程度で、2008年9月のはじめまでには約30万台の程度では売れていることになる。[31]

名称の問題

「iPhone」という名称は米国では2000年シスコシステムズ社商標登録をした会社を買収しており、同社は同名称で携帯情報端末ではないVoIP製品(Skypeなどで動作する電話機)として商品展開を行なっている。同社は「水面下でアップル社と交渉を続けていた」ことを認めているが合意に到る前にアップル社が製品発表を行ったため、製品発表翌日の1月10日アメリカで「名称の使用停止」を求める裁判を起こしつつも引き続き交渉を継続し、2月21日にアップル、シスコ両社がワールドワイドで自由に商標を利用出来るという合意に達した[3][4]

1月30日 カナダの通信会社、コムウエーブ・テレコム社がシスコ社よりも以前にネット電話サービスの名称に「iPhone」という商標を最も長く使用していると表明、シスコ社およびアップル社に対し商標権を侵害するものと警告する文書を送っていたことが明らかとなった。

また、アイホンの日本での商標を保有している名古屋のインターホン会社「アイホン」(こちらの綴りはAiphone)は同年8月20日に「自社の社名と酷似している」としてアップルと協議していることを明らかにし、その後2008年3月に両者間で「日本国内ではアイホンがアップルに使用許諾を行い、英文表記では「iPhone」、カタカナ表記では「アイフォーン」とする」「日本国外では両社の商標を共存させる」という2点で合意に達したと発表した[32]。なお、電話などを意味する"Phone"は「フォン」と記されることが一般的でありiPhoneの本来の発音も「アイフォン」が近い。

SIMロックと解除

SIMロック版のiPhoneは購入後、販売している地域でiPhone専用の料金プランと契約しなければ緊急電話としてしか機能しない。しかし、発売当初からユーザにより様々な解除方法が紹介されている。SIMロックを解除すればGSM方式を採用している携帯電話事業者で使用できる。アップルもソフトウェアアップデートで対策しているが、いたちごっこになっている。

2007年7月、ヨン・レック・ヨハンセンがAT&Tへの登録なしに起動させるツール「Phone Activation Server」を公開。電話としては機能しないものの、その他は機能したとしている。同年8月25日、アメリカ在住の17歳の少年が夏休み中に計500時間を費やし、iPhoneのSIMロックを解除したと発表した[33]。また「iPhoneSimFree」というグループが、iPhoneのSIMロックを簡単に解除できるソフトウェアを開発した。同グループはこのソフトの販売を予定している。

アップルの2007年9月27日に公開したiPhone 1.1.1で、一部の非正規の手順でロック解除されたiPhoneが使用できないようになった[34]

アジア諸国では、SIMロックを解除したiPhoneが大量に流通しており、タイ王国の携帯電話最大手Advanced Info Serviceによると、2008年7月現在、タイで14万人が利用していると推計されている[35]。2007年10月時点では、125万台のうち20%の25万台がAT&T以外と契約されていた[36]

電源アダプタ交換プログラム

2008年9月19日、Apple 超コンパクト USB 電源アダプタ交換プログラムが発表された[37]。iPhone 3Gに付属するUSB電源アダプタ(同型の単体製品も含む)において、プラグ部分が外れる破損で電源コンセント内に残り感電する危険があるので、アップルは利用中止と交換を呼びかけている。専用Webページからの交換申し込み、もしくは2008年10月10日以降に各地のApple Store (直営店)で交換が出来る。

脚注

  1. ^ a b Apple Inc. (2007年6月10日). “アップル、新しいiPhone 3Gを発表”. 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  2. ^ ソフトバンクモバイル株式会社 (2008年6月4日). “「iPhone」について”. 6月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  3. ^ a b Apple (2007年2月21日). “Cisco and Apple Reach Agreement on iPhone Trademark” (英語). 12月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  4. ^ a b Cisco Systems (2007年2月21日). “Cisco and Apple Reach Agreement on iPhone Trademark” (英語). 12月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  5. ^ a b Apple Inc. (2007年9月10日). “アップル、100万台のiPhoneを販売”. 12月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  6. ^ ロイター (2008年1月16日). “米アップル、「iPhone」販売台数が400万台に”. 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  7. ^ Apple Inc. (2008年2月15日). “アップル、iPhoneとiPod touchに新モデルを追加”. 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  8. ^ IBTimes (2008年5月8日). “米アップル、中南米でのiPhone販売契約を締結”. 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  9. ^ ソフトバンクモバイル株式会社 (2008年6月4日). “「iPhone」について”. 6月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  10. ^ マイコミジャーナル (2008年6月10日). “速報 - 3G対応iPhone発表、日本含む世界22カ国で7月11日発売”. 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  11. ^ a b ロイター (2008年6月10日). “米アップル、次世代「iPhone」を発表”. 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  12. ^ Apple (2008年7月14日). “Apple Sells One Million iPhone 3Gs in First Weekend”. 07月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  13. ^ Apple (2008年7月14日). “iPhone App Store Downloads Top 10 Million in First Weekend”. 07月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  14. ^ IPhone hardware upgrades! V1.1.2 of the CPU speed to 412 MHz - Collections Mobile Phone Blog” (2007年12月7日). 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  15. ^ Apple Inc. (2008年6月10日). “アップル、Mac OS X Snow Leopardをデベロッパにプレビュー”. 9月16日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  16. ^ 中田 敦 (2007年1月10日). “「Apple TV」「iPhone」担当バイス・プレジデントとの一問一答--Macworldより”. ITpro. 12月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  17. ^ Apple Inc.. “Apple March 6 Even”. 9月16日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  18. ^ Apple Inc. (2008年3月7日). “アップル、iPhone 2.0ソフトウェアのベータ版を発表”. 06月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  19. ^ 白根雅彦 (2008年9月12日). “アップル、iPhoneの最新ファームウェア「2.1」を公開”. ケータイWatch. 9月16日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  20. ^ iSuppli (2007年1月18日). “Apple iPhone to Generate 50 Percent Margin, According to iSuppli’s Preliminary Analysis” (英語). 06月12 日閲覧。
  21. ^ Steve Jobs. “To all iPhone customers” (英語). 12月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  22. ^ 高森 郁哉 (2007年11月22日). “iPhone:ドイツでは契約なしの販売も実現 裁判所命令受け”. 毎日jp(毎日新聞). 12月4日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  23. ^ BBC (2007年12月4日). “Vodafone loses iPhone court case”. BBC NEWS. 12月5日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  24. ^ ソフトバンクモバイル株式会社. “iPhone 3G Softbank”. 9月16日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
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関連項目

外部リンク

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