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「はやぶさ (列車)」の版間の差分

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;担当車掌区
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2008年10月26日 (日) 05:59時点における版

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ファイル:Fujihaya.jpg
寝台特急「はやぶさ・富士」 2005年3月8日 東海道本線真鶴駅湯河原駅間にて撮影
寝台特急「はやぶさ」 鹿児島本線
「はやぶさ」14系客車
「はやぶさ」テールマーク

はやぶさとは、九州旅客鉄道(JR九州)が、東京駅熊本駅間を東海道本線山陽本線鹿児島本線経由で運行する寝台特急列車ブルートレイン)。

JR運行の定期列車としては、かつての併合相手「さくら」が2005年2月28日に廃止されたため日本一の長距離旅客列車である。但し、臨時列車を含めると、「さくら」廃止以前から、日本海縦貫線を経由して大阪~札幌間を運行する「トワイライトエクスプレス」が日本一の長距離旅客列車である。

京都と九州方面を結ぶ「なは」・「あかつき」が2008年3月14日発(始発駅基準)の運行をもって廃止されたため、翌日の3月15日以降では併結する「富士」と合わせて東京・関西から九州へ直通する唯一の夜行列車にもなっている。

なお、本稿の沿革では同じ区間で運行された寝台特急列車「みずほ」など、主に東京圏より鹿児島本線に直通した優等列車についても記す。

現況

運行区間
東京駅熊本駅間 : 1315.0km(下りは新垂井線経由のため、実走行キロは1317.9km)
列車番号
列車番号は、運転線区等により異なる。
  • 東京駅門司駅間は、併結相手の「富士」に合わせて1・2で、下り=1、上り=2となる。
  • 門司駅~熊本駅間は、41・42で、下り=41、上り=42となる。
担当車掌区
上下とも、車掌は、本州内の全区間をJR西日本が、九州内をJR九州が担当する
東京~下関駅間 : 下関地域鉄道部下関乗務員センター
下関~熊本駅間 : 博多車掌区
運転士は各旅客会社が自社区間を担当する。ただし、下関~門司間はJR貨物が担当する。
  • なお、この列車に関連する特別企画乗車券(トクトクきっぷ)としては2024年現在、九州発の場合は東京往復割引きっぷが発売されている。博多-東京間・B寝台利用で、往復31,640円、熊本―東京間で33020円となり、新幹線タイプの割引きっぷよりかなり高い割引率となっている。

停車駅

●:停車。↓・↑:通過(矢印方向に運行)。()は臨時停車。
  • 下りの下松駅→熊本駅間では、乗車券立席特急券でB寝台に乗車できる。表では、の地色部分で表記されている。
駅名\運行方向 下り 上り
東京駅
品川駅 [1] [1]
横浜駅
小田原駅 [1] [1]
熱海駅
沼津駅
富士駅
静岡駅
浜松駅
豊橋駅
名古屋駅
岐阜駅
米原駅 (運) (運)
京都駅 (運)
大阪駅
尼崎駅


姫路駅- 相生駅-

 

岡山駅
福山駅
尾道駅
広島駅
岩国駅
柳井駅
下松駅
徳山駅
防府駅
新山口駅
宇部駅
下関駅
門司駅
小倉駅
赤間駅 [2]
福間駅 [3]
博多駅
鳥栖駅
久留米駅
大牟田駅
熊本駅

客車編成

2005年3月15日以降、廃止までの編成図
PJRPJRNC
富士・はやぶさ
← 大分・熊本
東京 →
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
座席種類 B A1 B1 B B B B A1 B1 B B B
形式 スハネフ
14形[* 1]
オロネ15形
3000番台
オハネ15形
2000番台
オハネ15形 オハネ15形 スハネフ
14形[* 1]
スハネフ
14形[* 1]
オロネ15形
3000番台
オハネ15形
2000番台
オハネ15形 オハネ15形 スハネフ
14形[* 1]
下り 「はやぶさ」 「富士」
上り 「富士」 「はやぶさ」
  1. ^ a b c d スハネフ14形はスハネフ15形の場合もある。
凡例
A1=A寝台1人用個室寝台「シングルデラックス」
B1=B寝台1人用個室寝台「ソロ」
B=開放式B寝台
禁煙=禁煙車

熊本車両センターに所属する14系客車が使用された。

「スハネフ14 (15) 形 - オロネ15形3000番台 - オハネ15形2000番台 - オハネ15形 - オハネ15形 - スハネフ14 (15) 形」1編成を上り「はやぶさ」 → 下り「富士」 → 上り「富士」 → 下り「はやぶさ」とする運用を組み合わせる形で使用されていた。

「富士」「はやぶさ」に使用された14系の製造時の形式は、14系14形が5両(スハネフ14形0番台)、14系15形が9両(スハネフ15形、オハネ15形0番台)、24系24形が1両(オハネフ24形を改造したスハネフ14 101)、24系25形が16両(オロネ15形3000番台、オハネ15形2000番台、オハネ15形1100番台)と20系を除く旧国鉄が設計・製造した寝台特急用客車の全形式にわたった。

このため、銀帯の車両が多数派となっているが、もともと白帯であるスハネフ14形に加え、更新改造時にステンレスによる銀帯を白帯塗装に変更した15形車両も存在するため、帯の色が統一された編成となることはほとんどなかった。運行廃止直前の時点では、スハネフ14形、スハネフ15形の一部、オハネ15形1100番台が白帯、スハネフ15形の一部、オハネ15形0番台、オハネ15形2000番台、オロネ15形3000番台が銀帯となっていた。

「富士」「はやぶさ」に使用されていた14系客車

給食設備等

ファイル:上りはやぶさ号車内販売.JPG
上り「はやぶさ号」車内販売で発売されているコーヒーとサンドイッチ

下記のとおり、1993年(平成5年)3月17日以降列車内での給食設備となる食堂車が連結されていないが、この列車では以下の区間で車内販売が行われる。全ての車両を回るため一周するのに時間がかかる。

なお、車内販売は1号車から回る。

  • 上り:名古屋~東京駅間
  • 下り:徳山~博多駅間

売っているものはコーヒーやジュース・お弁当・お菓子など。販売内容は上り・下りで違う。下りのお弁当は「徳山幕の内弁当」や「ふくめし」・「あなごめし」などが販売されている。

また下り(熊本・大分行き)「はやぶさ・富士」号ではこの車内でしか発売されない柳井駅水了軒の「特製幕の内弁当」が1日限定5~10個ほど発売されている。ただし、列車が遅れた場合はこの弁当は販売中止となる。

上り列車の場合、機関車の交換と「富士」の連結作業のため門司駅で24分間停車する。門司駅には改札内に売店等はないが、改札外にコンビニエンスストアがあり、改札係員に乗車券類を提示すれば、一旦改札外に出て買い物をすることができる。通常は出場した時点で特急券寝台券は無効となるが、便宜上このような取扱がなされており、車内放送でもそのように案内をしている。

東京対鹿児島本線優等列車沿革

東海道本線優等列車沿革山陽本線優等列車沿革の項目も参照)

戦前・関門トンネル開業による運行開始

  • 1942年(昭和17年) 関門トンネル開業に際し、急行列車7・8列車の運行区間を東京駅~鹿児島駅間に変更する。
    この列車は、それ以前は列車番号上は3・4列車、特別急行列車」(さくら)を称したが、この関門トンネル開業に際し運行区間を延長したものである。しかし、特別急行列車ではなく、急行列車となったのは当時の輸送状況として不要不急の旅行を避けるべきとされた時代で、かつ長崎港駅まで乗り入れた1・2列車「富士」との差違を設けるためともされている。ただし、特別急行列車・急行列車を第一種・第二種と等級制に再編した際には第一種列車に指定されるなど、特急列車に準じた扱いをしたとされる。
  • 1945年(昭和20年) 運行区間を下関駅まで短縮。その後第二次世界大戦終戦まで運行は中止。

戦後・運行復活からの展開

  • 1952年(昭和27年)より、東京駅鹿児島駅間を東海道本線山陽本線鹿児島本線経由で運行する急行列車きりしま」運行開始。また、姉妹列車として「筑紫」(つくし)が運行される。
    「きりしま」は山陽本線に夜行運転となるが、「筑紫」は東海道本線と鹿児島本線とで夜行運転をしたため、1列車が2回夜行列車として運行。
  • 1956年(昭和31年)、「きりしま」、漢字名称の「霧島」に改称。また、「筑紫」の列車名を「さつま」に変更。なお、「筑紫」は新設された東京駅〜博多駅間の夜行急行列車の名称に用いられる。
  • 1958年(昭和33年)10月1日 「はやぶさ」東京駅~鹿児島駅間で現行の運転経路で運行開始。
    従前、同区間を運行していた夜行急行列車「さつま」を格上げする形で運行開始。ただし、車両は「さちかぜ」で使用されていた一般形車両により編成。
  • 1960年(昭和35年)7月20日 「はやぶさ」に20系客車が投入される。同時に運転区間が東京駅~西鹿児島駅間(現:鹿児島中央駅)に変更。
  • 1960年(昭和35年)12月24日~翌年1月14日 東京駅~熊本駅間に臨時特急「臨時あさかぜ」を他の列車の混雑緩和のため運転。この列車が「みずほ」の前身となる。
  • 1961年(昭和36年)10月1日 東京駅~熊本駅間を不定期列車として「みずほ」運転開始。「不定期列車」と名乗るが、現実には毎日の運転とした。
  • 1962年(昭和37年)10月1日 「みずほ」が定期列車に昇格する。
  • 1963年(昭和38年)6月1日 「みずほ」の使用車両をそれまでの一般客車から20系客車に変更。これと同時に編成の一部を大分駅発着とする。
  • 1964年(昭和39年)10月1日 「みずほ」の大分駅発着編成を「富士」として分離独立させ、「みずほ」は東京駅〜熊本駅間単独の運行となる。
  • 1967年(昭和42年)10月1日 「霧島」運行区間を東京駅~西鹿児島駅間に短縮。
  • 1968年(昭和43年)10月1日 このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 「はやぶさ」の博多駅にて増解結を行っていた編成を長崎駅まで延長。西鹿児島駅発着編成とは鳥栖駅で分割併合を行う。
    2. 「霧島」東京駅~門司駅間を「高千穂」と併結運転とする。
  • 1970年(昭和45年)10月1日 京都駅~西鹿児島駅間運行の寝台特急列車としてひらがな書きの「きりしま」を運行開始。これに伴い、東京駅~西鹿児島駅間急行列車の名称を「霧島」から「桜島」(さくらじま)に変更。
  • 1972年(昭和47年)3月15日 「みずほ」の使用車両を「さくら」・「あさかぜ」(博多駅発着の1往復)とともに14系客車に変更。「みずほ」の当時の編成はこちらを参照されたい。

東海道・山陽新幹線全通後の展開

「はやぶさ」ロビーカー登場直前のフル編成 鹿児島本線 西里駅 - 植木駅間
  • 1975年(昭和50年)3月10日 山陽新幹線博多駅乗り入れに伴う、ダイヤ改正により、以下のように変更する。
    1. 「はやぶさ」の使用車両を20系客車から24系24形客車に置き換える。
    2. 長崎駅発着だった「はやぶさ」付属編成を熊本駅まで併結に変更。代わって「みずほ」が、鳥栖駅で分割併合を行い、東京駅~熊本駅・長崎駅発着となる。
    3. 「桜島」運行廃止。これにより、東京駅発着夜行急行列車の九州乗り入れを終了。
  • 1976年(昭和51年)9月27日 「はやぶさ」の使用車両を24系24形客車から24系25形客車に置き換え。「富士」・「出雲」と共に、東京発着の定期寝台特急初の2段B寝台投入。1人用個室A寝台「オロネ25形車両」も同時に連結。なお、A寝台1人用個室には当初愛称がなかったが、1986年に「シングルデラックス」と命名される。
  • 1978年(昭和53年)1月 博多「あさかぜ」の24系25形化に伴い、食堂車の運用を捻出するため、食堂車は熊本回転の付属編成となる。この変更は共通運用だった「富士」「出雲」にも同様に実施。
    食堂車は増備しない方針であったため、運行時間が丸一日の「富士」「はやぶさ」の食堂車を途中駅折り返しとすることで、東京に戻る日を一日早め、「あさかぜ」への充当を可能になった。
  • 1980年(昭和55年)10月1日 「富士」が運転区間を東京駅~宮崎駅間に短縮し、「はやぶさ」15年ぶりに日本最長距離特急へ返り咲く。
  • 1984年(昭和59年)2月 廃止されていた九州でのブルートレインへのヘッドマーク取り付けが復活。
  • 1984年(昭和59年)7月20日 「みずほ」に4人用個室B寝台「カルテット」連結開始。編成はこちらを参照されたい。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 「はやぶさ」にオハ24形700番台「ロビーカー」を連結。これに伴い、牽引機をEF65からEF66へ変更。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 ダイヤ改正に伴い、車両の受け持ちを以下のように変更。
    1. 「はやぶさ」は品川運転所から鹿児島運転所(基本編成)、熊本運転所(付属編成)へ。
    2. 「みずほ」は熊本編成が熊本運転所、長崎編成が引き続き品川運転所の受持ちとなる。

JR化以降の展開

  • 1989年(平成元年)12月2日 同年7月21日より団体専用列車として運行を開始した「トワイライトエクスプレス」の扱いが臨時列車に変更。これにより、"臨時を含めての日本一の長距離列車"ではなくなるが、“定期列車のみの日本一の長距離列車”のみが残る形となる。
    ただし、「はやぶさ」は、運賃計算上岩徳線経由で距離表示されていて当時1,493.6kmとされていたが、実際は1,515.3kmを走行していた。
  • 1991年(平成3年)5月31日 「みずほ」の食堂車の営業を終了。
  • 1993年(平成5年)3月17日 「はやぶさ」の食堂車の営業を終了。翌日から下り列車の東京駅~小倉駅までのダイヤが「富士」と差し替えられて「はやぶさ」のダイヤが1時間15分繰り下がって西鹿児島到着が15時10分に。
  • 1994年(平成6年)12月3日 「みずほ」が臨時列車に格下げ。
  • 1996年(平成8年) 「みずほ」が臨時列車としても廃止。
  • 1997年(平成9年)11月29日 「はやぶさ」の運転区間を現行の東京駅~熊本駅間に短縮。1980年(昭和55年)に「富士」が区間短縮された時以来維持してきた、定期列車の日本一の長距離定期列車の座を「さくら」に譲る。
  • 1999年(平成11年)12月4日 「はやぶさ」の利用者減に伴う運転系統整理により、鳥栖駅まで寝台特急「さくら」を併結して運転する2階建て列車に。
1999年12月 - 2002年3月の編成図
PJRPJRNC
富士・はやぶさ・さくら
← 大分・熊本・長崎
東京 →
列車名
運行区間
富士大分駅 - 東京駅
はやぶさ
熊本駅 - 東京駅間
さくら
長崎駅 - 東京駅間
号車   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
座席種別 C B B B B B L A1 B B B1 B B B B
使用車両 24系客車 14系客車
凡例
A1=1人用個室A寝台「シングルデラックス」
B1=1人用個室B寝台「ソロ」
B=開放式B寝台
L=ロビーカー
C=電源荷物車
  • なお、この「さくら・はやぶさ」の運行形態は1968年~1975年までの「はやぶさ」、1975年~1994年の「みずほ」の運転形態と同様となる。
  • 2002年(平成14年)3月23日 「はやぶさ」の開放式B寝台車を2両減車し7両編成となる。併結相手の「さくら」もB寝台車(開放式)が1両減車され5両編成になる。
このときの編成はこちらないしは「表示」を参照のこと
2002年から2005年までの編成図
PJRPJRNC
富士・はやぶさ・さくら
← 大分・熊本・長崎
東京 →
列車名
運行区間
富士東京駅 - 大分駅
はやぶさ
東京駅 - 熊本駅
さくら
東京駅 - 長崎駅
号車   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
座席種別 C B B B A1 L B B B1 B B B
使用車両 24系客車 14系客車
凡例
A1=1人用個室A寝台「シングルデラックス」
B1=1人用個室B寝台「ソロ」
B=開放式B寝台
L=ロビーカー
C=電源荷物車
  • 2004年(平成16年)2月 九州新幹線開業に伴い、西鹿児島駅が鹿児島中央駅に改称するのを記念し、西鹿児島駅→東京・品川駅間の団体専用列車『思い出のはやぶさ号』として、「はやぶさ」を上り列車のみであるが復活運転させた。なお、定期列車も平常通り運行。
  • 2005年(平成17年)3月1日 この時のダイヤ改正で、「はやぶさ」は併結相手の「さくら」廃止に伴い、新たに東京駅~門司駅間で「富士」と併結する2階建て列車となる。これにあわせて、使用車両を24系25形客車から14系客車に変更。また、「ロビーカー」及びブルトレ便は廃止。
    この関係で、個室A寝台「シングルデラックス」のオロネ25形はオロネ15形3000番台に改造する必要があるため、下りは1月14日~2月28日、上りは1月11日~2月28日の間連結を中止。
    このダイヤ改正で「さくら」が廃止され、1,315kmの運行距離を有する「はやぶさ」が定期列車の日本一の長距離列車の座に2度目の返り咲きを果たす。また、「あさかぜ」廃止に伴い、47年継続中という国鉄~JRの現役特急愛称としての最長1位にも躍り出る。しかし、「はやぶさ・富士」の運行形態は1963年~1964年の「みずほ」と同じ運行形態とされるが、東京駅~京都駅間では「(東京対)九州特急」・「九州ブルートレイン」は1往復のみの運行となる。
    また国鉄時代から全区間を担当していた博多車掌区の乗務区間が九州内に短縮され、本州内の乗務を下関乗務員センターが担当する。
    なお、運行変更に伴う車両回送は、以下のような手順で実施。
    • 2005年3月1日定刻に東京駅到着後、田町車両センターへ回送し、旧「さくら・はやぶさ」、旧「富士」の14系客車を分割後、2編成併結の上、下り「はやぶさ・富士」とする。24系客車については3月2日発で品川から熊本へ2編成併結で返却回送。
  • 2009年(平成21年)3月 このダイヤ改正を持って「富士」と共に廃止される予定[4]。これにより東京駅発着の客車寝台特急は全廃されることとなる。

列車愛称の由来

五十音順

  • 霧島・きりしま」:鹿児島県宮崎県の県境に広がる火山群である霧島山から。なお、霧島連山、霧島連峰、霧島山地、霧島火山群の異称があるが、日本版Wikipediaにおける項目では「霧島山」が採用されている。曖昧回避記事であるが、霧島も参照されたい。
  • 桜島」(さくらじま):鹿児島県の錦江湾(正式には鹿児島湾)にある半島であり活火山でもある桜島から。海の中にそびえるその山容は特に異彩を放っており、鹿児島のシンボルの一つとされる。
  • さつま」:現在の鹿児島県西部に相当する令制国(いわゆる旧国名)の薩摩国から。
  • 筑紫」(つくし):現在の福岡県東部を除く部分に相当する令制国(いわゆる旧国名)の筑紫国又は、日本神話国産みにおける「筑紫島」と呼ばれた九州全域を指す「筑紫」に由来する。但し、一般的には前者のみとされる。
  • はやぶさ」:ハヤブサにちなむが、運行開始当初では特別急行列車の愛称として鳥類のものが充てられただけではなく、東京駅~大阪駅間ビジネス特急の愛称として公募した際に佳作として選定され、特別急行列車に使用することが決定されていた名称でもある。また、鹿児島県の男子を指す美称「薩摩隼人」にちなむ命名とも言われている。
  • みずほ」:日本国の美称でもある、「瑞穂国」(みずほのくに)にちなむ。ただし、特別急行列車の愛称には抽象名詞を用いると言う慣例があったことや、戦前の特別急行列車愛称公募時に日本の意味合いがある「大和」があるため、それによるものともされる。

脚注

  1. ^ a b c d 品川駅・小田原駅の場合、大幅な遅延など不測の事態などによる停車が主体で、一般的ではない。同駅止まりになるケースが殆ど。その場合、品川駅〜小田原駅間は東海道貨物線経由での運転となり、横浜駅は通らず、小田原駅に臨時停車する。
  2. ^ 電車特急から比較して圧倒的に速度が劣るため、下り列車は赤間駅では「ソニック10号」に追越されるダイヤを組んでいる。
  3. ^ 電車特急から比較して圧倒的に速度が劣るため、上り列車は福間駅で「有明24号」に追越されるダイヤを組んでいる。
  4. ^ ブルートレイン:東京発が来年3月全廃 夢乗せ半世紀 - 毎日jp(毎日新聞)

関連項目

「はやぶさ」が登場する作品

外部リンク