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2009年1月6日 (火) 04:49時点における版

リニアクイン
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1974年4月8日
死没 1993年4月7日
ハードリドン
エンタープライズ
母の父 ゲイタイム
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産者 村下牧場
馬主 桶谷辰造
調教師 松田由太郎栗東
競走成績
生涯成績 12戦5勝
獲得賞金 1億2188万2900円
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リニアクインは、日本の競走馬松田幸春騎手が1戦を除き鞍上を担った、1977年オークス馬である。

なお、祖母(2代母)・トキノキロクと高祖母(4代母)・ブランドソールもクラシックホース(桜花賞馬)である。

  • 馬齢は日本で2000年以前に使用されていた旧表記(数え年)で記述する。

来歴

競走馬時代

デビューは4歳に入ってからであり、1977年1月5日新馬戦(京都)でデビュー戦を飾った。続く2月6日のクロッカス賞(京都)では2着だったが、2月27日のつくし賞(阪神)を勝ち、次走は桜花賞(阪神)となった。

4月10日の桜花賞は、阪神4歳牝馬特別(以下、阪神4特)を含めて4連勝を果たしたダイワテスコ出走取消となった事から、2戦目の新馬戦と若葉賞を圧勝したインターグロリアが、テン乗りながらも福永洋一を鞍上に据えた事もあって1番人気。ダイワテスコが勝った阪神4特で1番人気(4着)だったファインニッセイが2番人気だったが、混戦模様漂う一戦となり8番人気でしかなかった当馬にもチャンスがあった。結果は、インターグロリアが人気に応え、3馬身差の2着にはファインニッセイが入って人気通りの決着となったが、ファインニッセイから1馬身4分の1差の3着には当馬が入った。

尤も、此処まではまだ当馬の評価はあまり高くなかった。しかし、4月29日開催の4歳中距離ステークス(東京)において、2着のマルポエントに7馬身の差をつけて圧勝。このレースには、当年のダービー出走権をかけていた馬たちも出走していた事から、当馬の評価は一気に高まった。しかも、桜花賞馬のインターグロリアが東京で行われた5月1日4歳牝馬特別(以下、4歳牝特)で9着と大敗した事もあり、5月22日オークスでは当馬が1番人気に推され、4歳牝特2着のアイノクレスピンが2番人気、4歳牝特勝ち馬のメイワロックが3番人気となった。

レースは、道中待機策を取った当馬が直線半ば辺りからスパートをかけると、後続は付いて来れなくなった。結局、当馬がアイノクレスピンに3馬身の差を付け、2分28秒1のオークスレコードで圧勝。3着にはメイワロックが入ったが、インターグロリアは馬群に揉まれたまま14着と大敗した。

ところで、当馬が勝ったオークスにおける走破タイムは、何と当年のダービー馬・ラッキールーラの勝ちタイム2分28秒7を上回るものであり、この事に鑑み一部の競馬マスコミから、『今年は牝馬のほうが牡馬よりも強い。リニアクインはダービーに出た方が良かったかもしれない。』という論調の記事が掲載された。

そして、そのことを証明したのが10月2日神戸新聞杯(阪神)だった。アイノクレスピンが1番人気で、当馬が2番人気という上位人気順とあいまった。しかも、結果の方もアイノクレスピンが半馬身差当馬を抑えて1着。当馬が2着に入り、牝馬のワンツーフィニッシュを決めた。

その後、当馬は10月30日京都牝馬特別(京都)に出走したが、リネンジョオーの5着に敗れた。11月20日エリザベス女王杯(京都)は、3連勝中で前走のオープン(京都)で5馬身差の圧勝劇を演じたアイノクレスピンが断然の1番人気。2番人気に当馬、3番人気にインターグロリアが続いた。当馬はアイノクレスピンをマークする形でレースを進めたが、3~4角の坂の下りを利しながら、インターグロリアが一気に先頭に立ち、逆にアイノクレスピンは4角で一杯となった。当馬は直線に入ってインターグロリアを鋭く追い詰めたものの、早め勝負に持ち込んだ、天才・福永洋一の作戦に屈し[1]、半馬身差及ばず2着となった。

その後、12月18日阪神牝馬特別(阪神)に出走[2]。インターグロリア(1着)、スリーファイヤー(2着)と大接戦を演じ3着に入った。

明けて5歳に入り、1978年1月5日金杯(京都)に出走。並みいる牡馬を抑えて堂々1番人気に支持され、ダイフクジュに半馬身の差を付けて人気に応えた。この余勢を駆って、2月19日京都記念でもホクトボーイエリモジョージの2頭の天皇賞馬に次ぐ3番人気に支持されたが、大した見せ場を作れずエリモジョージの5着に終わった。その後、繋靭帯炎発症が判明し長期休養に入ったが、復帰する事無く引退。結局、京都記念が現役最後のレースとなった。

引退後

引退後のリニアクインは、生まれ故郷で繁殖入りとなった。重賞勝ち馬こそ輩出ならなかったものの、仔出しは悪くなく繁殖牝馬としては良好であった。だが、誕生日を前日に迎えた1993年4月7日、出産直後に動脈瘤破裂により急逝。獣医を呼ぶ暇も無かった、突然の死であった。

注釈

  1. ^ 実況を担当していた杉本清は、『天才に、まんまとしてやられました!』と、レース後に言った。
  2. ^ このレースのみ、河内洋が騎乗。

血統表

リニアクイン血統(ファリス系(ファラリス系)/5代内アウトブリード (血統表の出典)

*ハードリゾン
Hard Ridden
1955 鹿毛 イギリス
父の父
Hard Sauce
1948 鹿毛 イギリス
Ardan Pharis
Adargatis
Saucy Bella Bellacose
Marmite
父の母
Toute Belle
1947 鹿毛 フランス
Admiral Drake Craig An Eran
Plucky Liege
Chatelaine Casterari
Yssel

エンタープライズII
1966 栗毛 日本
*ゲイタイム
Gay Time
1949 栗毛 イギリス
Rockefella Hyperion
Rockfel
Daring Miss Felicitation
Venturesome
母の母
トキノキロク
1957 黒鹿毛 日本
*ライジングフレーム
Rising Flame
The Phoenix
Admirable
マルタツ セントライト
ゴールドウェッディング F-No.16-c


先代
テイタニヤ
優駿牝馬(オークス)優勝馬
1977年
次代
ファイブホープ