「アムニージアック」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
36行目: | 36行目: | ||
# "Packt Like Sardines in a Crushd Tin Box" – 4:00 |
# "Packt Like Sardines in a Crushd Tin Box" – 4:00 |
||
#: |
#: [[サンプリング]]サウンドから始まり、様々な電子音がR/Lチャンネルに押し寄せるエレクトロニカナンバー。電子音はライブではトムのタンバリンによって再現される。歌詞はレコーディングの合間をぬってパリ郊外のプラス広場で「人間観察」をしながら書いたという。 |
||
# "[[ピラミッド・ソング|Pyramid Song]]" – 4:49 |
# "[[ピラミッド・ソング|Pyramid Song]]" – 4:49 |
||
# "Pulk/Pull Revolving Doors" – 4:07 |
# "Pulk/Pull Revolving Doors" – 4:07 |
||
#: 乾いた電子音が繰り返されるノイズナンバー。電子ノイズ~逆再生された[[シンセサイザー]]/[[オンド・マルトノ]]という流れを繰り返す。 |
#: 乾いた電子音が繰り返されるノイズナンバー。電子ノイズ~逆再生された[[シンセサイザー]]/[[オンド・マルトノ]]という流れを繰り返す。 |
||
# "You and Whose Army?" – 3:11 |
# "You and Whose Army?" – 3:11 |
||
#: |
#: 後半にかけて[[コントラバス]]やピアノが使用されている。歌詞は、イギリスの元[[首相]][[トニー・ブレア]]に対する批判であることをトムはMOJO誌のインタビューに認めている。「Come on if you think you can take us on」の部分はブレアと交友関係の深い[[オアシス]]のキャッチフレーズ「Come on if you think you're hard enough」を真似たあからさまな皮肉。 |
||
# "I Might Be Wrong" – 4:54 |
# "I Might Be Wrong" – 4:54 |
||
#: グリーンウッド兄弟が弾く複合[[リフ]]に電子音が絡んで進んでいく曲。[[ライブ]]では電子音はトムの[[タンバリン]]の音にとって代わられ、アルバムに比べかなり速いテンポで曲が進み[[アルペジオ]]部分に一気になだれ込むようなアレンジになっている。歌詞にはトムと愛妻レイチェルとの会話が引用されている。後に映画『[[バニラ・スカイ]]』の[[サントラ]]に使われた。 |
#: グリーンウッド兄弟が弾く複合[[リフ]]に電子音が絡んで進んでいく曲。[[ライブ]]では電子音はトムの[[タンバリン]]の音にとって代わられ、アルバムに比べかなり速いテンポで曲が進み[[アルペジオ]]部分に一気になだれ込むようなアレンジになっている。歌詞にはトムと愛妻レイチェルとの会話が引用されている。後に映画『[[バニラ・スカイ]]』の[[サントラ]]に使われた。 |
||
# "Knives Out" – 4:15 |
# "Knives Out" – 4:15 |
||
#: |
#: [[マイナーコード]]を中心にして、さらに[[トニック]]解決前に音をはずして部分的に[[転調]]した形をとる。歌詞は男女関係と[[カニバリズム]]に関係しており、PVもそれを模したもの。 |
||
# "Morning Bell" – 3:14 |
# "Morning Bell" – 3:14 |
||
#: 4thアルバム『[[Kid A]]』収録の同曲とは違い、テンポを下げてドラムを取り払う |
#: 4thアルバム『[[Kid A]]』収録の同曲とは違い、テンポを下げてドラムを取り払うアレンジに変化している。 |
||
# "Dollars and Cents" – 4:52 |
# "Dollars and Cents" – 4:52 |
||
#: コペンハーゲンでのレコーディングで収録された曲の一つ。元々は非常に[[アウトロ]]の長い曲だったが最終的にはカットされる |
#: コペンハーゲンでのレコーディングで収録された曲の一つ。元々は非常に[[アウトロ]]の長い曲だったが最終的にはカットされる。 |
||
# "Hunting Bears" – 2:01 |
# "Hunting Bears" – 2:01 |
||
#: [[インストゥルメンタル|インスト]]ナンバー |
|||
#: 前衛的なギターが印象的な[[インスト]]。[[ピーカライズ]]、[[キャプテン・ビーフハート]]などの[[クラウト・ロック]]バンドのギターインストに近い雰囲気を感じさせる。 |
|||
# "Like Spinning Plates" – 3:57 |
# "Like Spinning Plates" – 3:57 |
||
#: [[アナログ・シンセサイザー]]のサウンドを中心とした曲。次作[[ヘイル・トゥ・ザ・シーフ]]に収録された"I Will. (No Man's Land.)"の[[逆再生]]を元にメロディーが作られた。ライブではシンセサウンドが取り払われてピアノの弾き語りの曲に変貌する。 |
#: [[アナログ・シンセサイザー]]のサウンドを中心とした曲。次作[[ヘイル・トゥ・ザ・シーフ]]に収録された"I Will. (No Man's Land.)"の[[逆再生]]を元にメロディーが作られた。ライブではシンセサウンドが取り払われてピアノの弾き語りの曲に変貌する。EP『'''I Might Be Wrong - Live Recordings'''』の中ではメロディーが始まるまで[[オーディエンス]]が何の曲か分からず、歌い始めてから歓声が上がるといった場面を聴くことができる。ジョニーは今作でのfavoriteに挙げており、トムに至っては「あらゆる曲の中で最高」だとしている。 |
||
# "Life in a Glasshouse" – 4:34 |
# "Life in a Glasshouse" – 4:34 |
||
#: |
#: レコーディングには79歳の[[トランペッター]]率いるハンフリー・リトルトンバンドが参加。 |
||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
2009年1月27日 (火) 13:06時点における版
『アムニージアック (Amnesiac)』 | ||||
---|---|---|---|---|
レディオヘッド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1999年1月~2000年末日 | |||
ジャンル |
オルタナティブロック エレクトロニカ | |||
時間 | ||||
レーベル |
パーロフォン キャピトル | |||
プロデュース |
ナイジェル・ゴッドリッチ レディオヘッド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
| ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
レディオヘッド アルバム 年表 | ||||
|
『Amnesiac』(アムニージアック)はイギリスのロックバンド、レディオヘッドの5thアルバム。イギリスで前作『Kid A』と同じくチャート一位を記録し、日本ではこれまでで最高のオリコン2位を記録。アメリカではチャート順位こそ後退したものの発売週のセールス自体は前作を上回り、またしても世界的に大きな成功をおさめた。大々的なシングルやPVの制作を行わなかった『Kid A』とは異なり、"Pyramid Song" と"Knives Out"がシングルカットされた。
リリース・プロダクション
1999年元旦よりパリから始まったセッション/レコーディングの中で生み出された楽曲が収録されており、つまりは『Kid A』に収録されている楽曲とこの時期のB面曲を合わせた一連の楽曲群は、同時期のレコーディング作業で録音されている。このことや前作との発売間隔が非常に短かったことを含めて、発表直後アムニージアックはメディアにKid Bとも揶揄された。発売前、メンバーは様々なメディアに「少し(『OK コンピューター』以前に)回帰した音楽性になる」と謳っていたが、実際には『Kid A』ほどではないにせよエレクトロニカや20世紀の現代音楽との親和性が強い作品に仕上がっており、そのこともKid Bという揶揄が使われたことに少なからず関係があったと言える。
『Kid A』がワープ・レコードレーベル系のエレクトロニカの影響が濃いアンビエントな作風であったことに対し、『アムニージアック』はパーカッションやピアノなどの有機的な楽器を多用しており、ほとんどの曲ではヴォーカルのエフェクトも歌詞が聞き取れるレベルにまで透過されている。ジャズやブルースなどを連想させるノスタルジックな雰囲気を持った楽曲も多い。タイトルAmnesiacとは「記憶喪失者」「健忘症状」を意味している。
収録曲
作詞/作曲は、トム・ヨーク、コリン・グリーンウッド、エド・オブライエン、ジョニー・グリーンウッド、フィル・セルウェイ
- "Packt Like Sardines in a Crushd Tin Box" – 4:00
- サンプリングサウンドから始まり、様々な電子音がR/Lチャンネルに押し寄せるエレクトロニカナンバー。電子音はライブではトムのタンバリンによって再現される。歌詞はレコーディングの合間をぬってパリ郊外のプラス広場で「人間観察」をしながら書いたという。
- "Pyramid Song" – 4:49
- "Pulk/Pull Revolving Doors" – 4:07
- "You and Whose Army?" – 3:11
- "I Might Be Wrong" – 4:54
- "Knives Out" – 4:15
- "Morning Bell" – 3:14
- 4thアルバム『Kid A』収録の同曲とは違い、テンポを下げてドラムを取り払うアレンジに変化している。
- "Dollars and Cents" – 4:52
- コペンハーゲンでのレコーディングで収録された曲の一つ。元々は非常にアウトロの長い曲だったが最終的にはカットされる。
- "Hunting Bears" – 2:01
- インストナンバー
- "Like Spinning Plates" – 3:57
- アナログ・シンセサイザーのサウンドを中心とした曲。次作ヘイル・トゥ・ザ・シーフに収録された"I Will. (No Man's Land.)"の逆再生を元にメロディーが作られた。ライブではシンセサウンドが取り払われてピアノの弾き語りの曲に変貌する。EP『I Might Be Wrong - Live Recordings』の中ではメロディーが始まるまでオーディエンスが何の曲か分からず、歌い始めてから歓声が上がるといった場面を聴くことができる。ジョニーは今作でのfavoriteに挙げており、トムに至っては「あらゆる曲の中で最高」だとしている。
- "Life in a Glasshouse" – 4:34
- レコーディングには79歳のトランペッター率いるハンフリー・リトルトンバンドが参加。