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「サザエさん」の版間の差分

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「'''サザエさん'''」は、[[長谷川町子]]による[[漫画]]『'''サザエさん'''』(主に[[4コマ漫画]])、およびそれを原作とする[[アニメ]]『'''サザエさん'''』の題であり、その主人公である子持ちの若妻'''フグ田サザエ'''の呼び名である。アニメの放送は[[1969年]]から[[フジテレビ]]で始まり、フジテレビの長寿番組で[[2003年]]現在も続いている。放送は毎週日曜日の18:30~19:00。当初は[[東芝]]の単独提供番組だったが、現在は東芝を含む複数社提供となっている。なお、火曜日19:00~19:30にも再放送(これは[[東芝]]提供ではない)があったが現在は終了している。
「'''サザエさん'''」は、[[長谷川町子]]による[[漫画]]『'''サザエさん'''』(主に[[4コマ漫画]])、およびそれを原作とする[[アニメ]]『'''サザエさん'''』の題であり、その主人公である子持ちの若妻'''フグ田サザエ'''の呼び名である。アニメの放送は[[1969年]]から[[フジテレビ]]で始まり、フジテレビの長寿番組で[[2003年]]現在も続いている。放送は毎週日曜日の18:30~19:00。当初は[[東芝]]の単独提供番組だったが、現在は東芝を含む複数社提供となっている。なお、火曜日19:00~19:30にも再放送(これは[[東芝]]提供ではない)があったが現在は終了している。


[[ストーリー漫画]]ではなく、一貫した舞台、人物が登場する比較的独立したエピソードからなるものである。
[[ストーリー漫画]]ではなく、一貫した舞台、人物が登場する比較的独立したエピソードからなるものである。


長谷川町子の作品の出版は、作者の町子と姉の毬子が共同で設立した[[姉妹社]]が独占して行ってきたが、町子の死後の[[1993年]][[4月]]に姉妹社が解散し、すべて絶版となった。しかし、同年9月に、[[朝日新聞|朝日新聞社]]から文庫本が発行されるなど、今後の展開が望まれている。
長谷川町子の作品の出版は、作者の町子と姉の毬子が共同で設立した[[姉妹社]]が独占して行ってきたが、町子の死後の[[1993年]]4月に姉妹社が解散し、すべて絶版となった。しかし、同年9月に、[[朝日新聞|朝日新聞社]]から文庫本が発行されるなど、今後の展開が望まれている。


1992年に[[東京サザエさん学会]]が『磯野家の謎 サザエさんに隠された69の謎』(飛鳥新社)という本を出して、大ヒット。サザエさんに新たなスポットを当てて、人気復活に大いに貢献し、その後数年続く「謎本」の火付け役になった。ただ類書と違いこの本自体は、きわめてまじめな文献解読の演習をサザエさんを材料に試みたもの。
1992年に[[東京サザエさん学会]]が『磯野家の謎 サザエさんに隠された69の謎』(飛鳥新社)という本を出して、大ヒット。サザエさんに新たなスポットを当てて、人気復活に大いに貢献し、その後数年続く「謎本」の火付け役になった。ただ類書と違いこの本自体は、きわめてまじめな文献解読の演習をサザエさんを材料に試みたもの。


==主な登場人物==
== 主な登場人物 ==
*磯野波平
* 磯野波平
*磯野フネ
* 磯野フネ
*磯野カツオ
* 磯野カツオ
*磯野ワカメ
* 磯野ワカメ
*フグ田マス夫
* フグ田マス夫
*フグ田サザエ
* フグ田サザエ
*フグ田タラ夫
* フグ田タラ夫
*波野ノリスケ
* 波野ノリスケ
*波野タイ子
* 波野タイ子
*波野イクラ
* 波野イクラ


すべて海の風物から名を取っている。
すべて海の風物から名を取っている。


==連載の履歴==
== 連載の履歴 ==
*[[1946年]][[4月22日]]に『[[フクニチ新聞|夕刊フクニチ]]』紙上に連載開始、同年[[8月22日]]に連載終了
* [[1946年]][[4月22日]]に『[[フクニチ新聞|夕刊フクニチ]]』紙上に連載開始、同年[[8月22日]]に連載終了
*[[1947年]][[1月3日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、同年[[5月8日]]に連載終了
* [[1947年]][[1月3日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、同年[[5月8日]]に連載終了
*[[1947年]][[10月25日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、同年[[11月5日]]に連載終了
* [[1947年]][[10月25日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、同年[[11月5日]]に連載終了
*[[1948年]][[2月6日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、同年[[6月21日]]に連載終了
* [[1948年]][[2月6日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、同年[[6月21日]]に連載終了
*[[1948年]][[3月]]に『漫画少年』誌上に連載開始
* [[1948年]]3月に『漫画少年』誌上に連載開始
*[[1948年]][[11月17日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、[[1949年]][[4月4日]]に連載終了
* [[1948年]][[11月17日]]に『夕刊フクニチ』紙上に連載再開、[[1949年]][[4月4日]]に連載終了
*[[1948年]][[11月21日]]に『新夕刊』紙上に連載開始、[[1949年]][[4月2日]]に連載終了
* [[1948年]][[11月21日]]に『新夕刊』紙上に連載開始、[[1949年]][[4月2日]]に連載終了
*[[1949年]][[12月1日]]に『夕刊朝日新聞』紙上に連載開始、[[1950年]][[12月31日]]に連載終了
* [[1949年]][[12月1日]]に『夕刊朝日新聞』紙上に連載開始、[[1950年]][[12月31日]]に連載終了
*[[1951年]][[4月16日]]に『朝日新聞』(朝刊)紙上に連載開始、[[1960年]][[4月]]に連載休止
* [[1951年]][[4月16日]]に『朝日新聞』(朝刊)紙上に連載開始、[[1960年]][[4月]]に連載休止
*[[1957年]][[1月]]に『若い女性』誌上にて連載開始、[[1959年]][[1月]]に連載終了
* [[1957年]]1月に『若い女性』誌上にて連載開始、[[1959年]]1月に連載終了
*[[1961年]][[10月15日]]に『朝日新聞』(朝刊)紙上に連載再開、[[1974年]][[2月21日]]に連載終了
* [[1961年]][[10月15日]]に『朝日新聞』(朝刊)紙上に連載再開、[[1974年]][[2月21日]]に連載終了


==その他のメディア化==
== その他のメディア化 ==
*[[1956年]][[12月12日]]に東宝により映画化(全9回)
* [[1956年]][[12月12日]]に東宝により映画化(全9回)
*[[1955年]][[1月4日]]に[[ニッポン放送]]によりラジオドラマ化([[1965年]][[4月]]まで)
* [[1955年]][[1月4日]]に[[ニッポン放送]]によりラジオドラマ化([[1965年]]4月まで)
*[[1955年]][[10月3日]]にKRテレビ(現[[TBS]])によりアニメ化([[1957年]][[9月28日]]まで)
* [[1955年]][[10月3日]]にKRテレビ(現[[TBS]])によりアニメ化([[1957年]][[9月28日]]まで)
*[[1965年]][[11月19日]]に[[TBS]]によりドラマ化([[1967年]][[9月29日]]まで)
* [[1965年]][[11月19日]]に[[TBS]]によりドラマ化([[1967年]][[9月29日]]まで)
*[[1969年]][[10月5日]]に[[フジテレビ]]によりアニメ化(放送中)
* [[1969年]][[10月5日]]に[[フジテレビ]]によりアニメ化(放送中)


*本作が生まれるまでの長谷川一家及び姉妹社の経緯が、[[NHK]]により連続テレビ小説「[[マー姉ちゃん]]」としてドラマ化された。
* 本作が生まれるまでの長谷川一家及び姉妹社の経緯が、[[NHK]]により連続テレビ小説「[[マー姉ちゃん]]」としてドラマ化された。


==タマの声の主==
== タマの声の主 ==


'''タマ'''は磯野家で飼っている白い猫である。アニメのエンディングのスタッフロールでは、タマの[[声優]]は「?」と書かれて秘密になっており、「タマの声優は誰なのか?」はサザエさんの謎の一つである。
'''タマ'''は磯野家で飼っている白い猫である。アニメのエンディングのスタッフロールでは、タマの[[声優]]は「?」と書かれて秘密になっており、「タマの声優は誰なのか?」はサザエさんの謎の一つである。

2004年3月2日 (火) 14:02時点における版

サザエさん」は、長谷川町子による漫画サザエさん』(主に4コマ漫画)、およびそれを原作とするアニメサザエさん』の題であり、その主人公である子持ちの若妻フグ田サザエの呼び名である。アニメの放送は1969年からフジテレビで始まり、フジテレビの長寿番組で2003年現在も続いている。放送は毎週日曜日の18:30~19:00。当初は東芝の単独提供番組だったが、現在は東芝を含む複数社提供となっている。なお、火曜日19:00~19:30にも再放送(これは東芝提供ではない)があったが現在は終了している。

ストーリー漫画ではなく、一貫した舞台、人物が登場する比較的独立したエピソードからなるものである。

長谷川町子の作品の出版は、作者の町子と姉の毬子が共同で設立した姉妹社が独占して行ってきたが、町子の死後の1993年4月に姉妹社が解散し、すべて絶版となった。しかし、同年9月に、朝日新聞社から文庫本が発行されるなど、今後の展開が望まれている。

1992年に東京サザエさん学会が『磯野家の謎 サザエさんに隠された69の謎』(飛鳥新社)という本を出して、大ヒット。サザエさんに新たなスポットを当てて、人気復活に大いに貢献し、その後数年続く「謎本」の火付け役になった。ただ類書と違いこの本自体は、きわめてまじめな文献解読の演習をサザエさんを材料に試みたもの。

主な登場人物

  • 磯野波平
  • 磯野フネ
  • 磯野カツオ
  • 磯野ワカメ
  • フグ田マス夫
  • フグ田サザエ
  • フグ田タラ夫
  • 波野ノリスケ
  • 波野タイ子
  • 波野イクラ

すべて海の風物から名を取っている。

連載の履歴

その他のメディア化

  • 本作が生まれるまでの長谷川一家及び姉妹社の経緯が、NHKにより連続テレビ小説「マー姉ちゃん」としてドラマ化された。

タマの声の主

タマは磯野家で飼っている白い猫である。アニメのエンディングのスタッフロールでは、タマの声優は「?」と書かれて秘密になっており、「タマの声優は誰なのか?」はサザエさんの謎の一つである。